旧ソ連資源掘削に「小型核兵器124回」も
2023.05.19


旧ソ連は核兵器を平和利用と称して地下資源採掘に利用してきた。その後も秘密は封印され、ロシア指導部は否定も肯定もしていない。

地下資源採掘のため核兵器(広島型の6分の1)を124回も利用。旧ソ連は資源採掘に300百年分をたった1回の核兵器で採掘できることで、スターリンのもと124回も続けることになった。一方これらの事実は完全に封じられ、口外者は厳重に処罰されるのだった。

核エネルギー利用の危険性は、核兵器や原発事故を前提に語られてきた。だが原爆で国土開発する実験に失敗し、住民が被ばく、村が滅んだ特異な例がある。旧ソ連でちょうど50年前に起きた「原爆事故」の真相を探った。

ボルガ川と紅葉した対岸の森の対比が美しい。この森の奥、工業用核実験場グロブス1で1971年9月、「イワノボのヒロシマ型原爆」と呼ばれる事故が起きた。

当時の惨事を、現地メディア「ロシア・ビヨンド」はこう伝える。

旧ソ連は65年以降、人工貯水池を造ったり、地下資源を探査したりするために原爆を「人民経済のための核爆発」として、工業利用してきた。ツルハシで土を掘ったり、ダイナマイトで発破を掛けたりするよりも、核爆発の方が手っ取り早いと考えたからだ。

71年9月、グロブス1では、広島の原爆の6分の1の威力の核爆弾を地下610メートルで爆発させた。ところが想定外にも、放射性物質で汚染された地下水や土砂が地表に20日間にわたって噴出。最大1万平方メートルの土地が汚染された。

■当局は実験場に「立ち入り禁止」の看板を立て、技術者たちは安全な場所に撤退した。

ロシア・ビヨンドによれば、好奇心から事故現場の穴に立ち入った少年2人は「みるみる弱って死んだ」と伝える。奇形の家畜も生まれた。核事故の情報は隠され、自家用にと実験場の資材を取りに行った住民も死んだとされる。

核政策に詳しい元プラウダ紙科学部長、ウラジーミル・グバレフ氏(83)によると、ソ連は鉱物掘削などに絡む「平和的な産業利用」の核爆発を124回も実施。「300年の作業が数年で終わった」と評価している。

85年に就任したゴルバチョフ書記長は、米国と核軍縮に動き、ソ連の核の工業利用は封印されることになった。

■生存者が証言「ようやく話題にできた」

「グロブス1」跡地近くのレシュマ村で、ニーナ・ルィービナさん(57)から「ヒロシマ原爆事故」の証言を得た。一問一答は次の通り。

―事故の影響は。

「当時、私は7歳で爆心地から12キロの村に住んでいた。翌年から大きなキノコが生えてきた。事故について政府の説明はなかったが、森への立ち入りやキノコ狩りは禁じられた。年2回、医者が学校に来るようになり、ヨウ素入りの薬が処方された」

―奇形の動物が生まれたとの説がある。

「2年後、双頭の子牛が生まれた。母が勤めていた農場で私も見たので事実だ。事故後はがんで死ぬ人が増えた。若くして死んだ人もいる。私の2人目の子どもは皮膚が黄色くなり、モスクワの特別な病院に連れて行かれた。そこには(核関連施設がある)中部チェリャビンスクの子どもたちも治療に来ていた」

―実験場での爆発時は。

「地震があった。窓が割れるほどではなく、家がゆらゆらする感じ。母によれば、赤いトラックが来て土壌を交換していった。こうした出来事は口外できず、ペレストロイカ(1980年代後半の改革期)が来て、ようやく話題にできるようになった」

―原発など核エネルギーの利用に賛成か。

「太陽光はこの地で十分ではない。石炭も(埋蔵量が)いずれ尽きる。核エネルギーは神様が造ったものだから利用しなければ」
2023.05.19 22:59 | 固定リンク | 事件/事故
「釘など544本」「水筒にお茶禁止」=小学校
2023.05.12

■小学校の校庭、地中に釘など544本 児童が転倒、十数針縫う大けが 水筒にお茶禁止「こぼすと人工芝が腐る」から

 東京都杉並区立荻窪小で4月、校庭を走っていた児童が転倒し、地面に打ち込まれていた釘でひざを十数針縫うけがを負っていたことがわかった。同小が調べたところ、運動会などで目印に使われた釘やフックが544本見つかった。校長は「安全確認が不十分だった。児童や保護者に申し訳ない」と話している。

 同小によると、事故は4月13日に発生。児童は体育の授業の鬼ごっこ中に転倒して釘に左ひざを打ちつけ、十数針縫った。学校はその後3日間、校庭を閉鎖して教職員全員で点検し、業者に依頼して金属探知機で2度調査。これまでに計544本の釘とフックが見つかった。同小は4月22日に臨時保護者会を開くなどし、事故の経緯や安全対策について説明したという。

 同小では、釘は長さ12・5センチ、頭の部分が直径1センチほど。運動会や体育の授業で整列したり、ダンスをしたりする際の目印の固定用に打ち込まれていた。児童がけがをした釘は、頭部の数ミリが地面から出ている状態だったという。

学校が校庭を調べたところ、500本を超えるくぎやかぎ型のフックが埋まっていた。放置は長期にわたるとみられる。同校は「運動会などでラインの目印となるマーカーを固定する際に打ち込んだまま、取り除かずに残った可能性が高い」としている。

 杉並区教委は、区内の全区立小中学校と子供園に点検を要請。同様にくぎなどが見つかったとの報告が複数あったという。

 荻窪小が保護者に配布した資料などによると、4月13日、体育の授業で鬼ごっこをしていた児童が転倒。約5センチの裂傷で十数針を縫うけがを負った。児童が倒れた場所には長さ約12.5センチのくぎが刺さっており、頭部数ミリが地面から浮いている状態だった。

 その後、教員らが校庭を調べたところ、くぎやかぎ型のフックが次々と見つかった。業者による金属探知機も使い、5月10日現在、計544本が発見されている。多くは腐食していたが、比較的新しいものもあったという。地中に埋まっているケースもあったが、地表の砂を払うと頭部が見えるものもあった。

◆運動会などで打ち込み、抜き取らず放置した可能性

 同校では、運動会や体育の授業で、ラインを引く目印としてマーカーなどを固定するためにくぎなどを打ち込むことがある。使用後に放置した可能性があるという。学校側は保護者への説明で「事故に関して『人災』と捉えられて、仕方のない状況」としている。一時、校庭は使用中止となったが、現在は再開している。学校は打ち込み式のマーカーをやめ、今後も調査と除去を続ける。

 荻窪小は1951年開校。2009年に現在の校舎に移転した。当初、校庭は天然芝だったが、養生ができず間もなく土に変えた。こうした経緯から、くぎの大半は約10年の間に打たれたとみられる。

◆「針の山の上で遊んでいる状態」憤る保護者

 10日、本紙の取材に応じた西脇裕高校長は「除去しなかったことが重なったと考えるしかない。安全点検の不十分さを申し訳なく思っている」と話した。教委事務局の担当者も「大きな問題だと思っている」との認識を示した。

 荻窪小の保護者は「針の山の上で子どもが遊んでいるのと同じ状態だ。使った道具を片付けるのは学校で教える常識だし、危険な物ならなおさら。大きなけがをした子がいるのに、対外的に発表しないことにも首をかしげる」と話している。

■対策「くぎ」の管理、学校ではどんな管理が必要?

 学校では校庭のどのポイントに何本埋め込んだのか、図に残して記録していました。

 そして、この図をもとに3日に1回、くぎが飛び出していないかなど教員が点検しているということです。

「必要なくなれば即撤去」撤去も迅速に行います。運動会を終えたあとはその日のうちに撤去するといいます。

 教員だけでなく保護者にも協力してもらい本数を確認しながらくぎ抜きを使ってすべて撤去するということです。

 この小学校の校長は「徒競走などを正確、公平に行うために利用しているが、子どものけがにつながることのないようしっかり日頃のチェックと管理をしていくことが大事だ」と話しています。

 杉並区の教育委員会によりますと区立の小中学校や幼稚園などの校庭や園庭の緊急点検では、これまでに荻窪小学校を含め、あわせて43の学校と園で速報値として1350本のくぎが見つかったということです。

 いずれも、すでに撤去したということです。

 教育委員会は「今月から多くの学校や園では運動会などが予定されていることからその前に再度の点検をするよう通知した。安全確保に万全を期したい」としています。

■小学校で水筒にお茶禁止「こぼすと人工芝が腐る」からって本当? メーカーに尋ねると…

 「娘の通う小学校の校庭は人工芝。持ち込みが認められているのは水だけで、お茶を持たせてあげたい」。東京都足立区の区立小学校に通う女子児童(10)の保護者から、そんな願いが届いた。お茶を持参した別の児童が教員から「こぼすと人工芝が腐る」と言われたという。調べてみると、そんなことはないようで、区によっては水以外の飲み物も認めていた。

◆お茶を捨てた話聞き、保護者が疑問

 保護者によると、6月上旬、運動会の練習時に、水筒にお茶を入れてきた児童が、担任教員から「お茶をこぼすと人工芝が腐って変色する」と中身を捨てさせられ、水道水を入れて練習に参加した。保護者は帰宅した娘からこの出来事を聞き、「そこまで徹底する必要があるのか」と憤る。この区立小の校長は「水筒の中身は水がルールだが、保護者から相談があれば応じる」と話す。

 足立区では、校庭の土砂が強風でまき散らされるとの近隣住民の苦情を受け、2010年から人工芝の導入が始まった。学校施設の維持管理を担当する中部地区建設課によると、降雨後に水はけが良いこともあって人工芝の校庭が増え、区立小学校69校のうち28校が採用している。

◆人工芝メーカー「懸念はない」

 人工芝メーカーは、お茶などをこぼしても製品に悪影響は及ぼさない、との見解だ。

 住友ゴム工業(神戸市)の広報部担当者は「糖分を含まない飲料は汚れなど衛生面での懸念はない。だが、取扱説明書には製品の品質を担保するために、分かりやすく水のみと記載している」と説明。「レジャーシートを敷いて汚れないようにしてはどうか」と提案する。

 泉州敷物東京支店の担当者も「水以外の飲み物をこぼしても人工芝が劣化することはない。ほとんどの汚れはデッキブラシで取り除ける」と話す。

◆対応、同じ区内でもばらばら

 人工芝の上での飲食について、区教育委員会は「原則禁止だが、生徒の命に関わることなので、学校ごとの裁量に任せている」とする。区内の別の小学校に聞いてみると「芝の上でなければ、水やお茶を認めている」「児童の体調を優先して、芝の上でお茶を認めている」など、対応はばらばらだ。

 都教育庁によると、人工芝の校庭は23区の区立小約120校で採用。飲食について足立区より対応が緩やかな区もあり、品川区教委は「人工芝の上では基本的に水とお茶だが、スポーツドリンクについては各校の裁量で決めている」。渋谷区教委は「人工芝の上での飲料物に制限はない。スポーツドリンクも認めている」という。
2023.05.12 18:04 | 固定リンク | 事件/事故
トランプ氏「性的虐待or名誉毀損6億8000万円賠償」
2023.05.11


■米陪審、トランプ氏による性的虐待と名誉毀損を認定 6.8億円賠償命令

トランプ前米大統領から性的暴行を受け、名誉を毀損されたとして元雑誌コラムニスト、E・ジーン・キャロルさんが賠償金を求めた民事訴訟で、ニューヨーク連邦地裁の陪審は9日、トランプ氏の性的虐待を認定し、500万ドル(約6億8000万円)支払うよう命じる評決を下した。

賠償金の内訳は暴行に対して200万ドル、名誉毀損で300万ドル。

キャロルさんはトランプ氏の行為がレイプ、性的虐待、同意なしの接触だったため性犯罪に該当すると主張して同氏を訴えた。陪審はレイプであることは認めなかったが、性的虐待と認定した。

昨年5月に成立したニューヨーク州の成人サバイバー法では、民事訴訟の時効を過ぎていてもその行為が法に照らして性犯罪であることを証明できれば、被害者が損害賠償を求めて加害者を相手取って訴えを起こすことができる。

評決の後、キャロルさんは笑みを浮かべ、弁護士らと手をつないで裁判所を後にした。キャロルさんには報道陣から質問が集中したが、コメントは一切なかった。

キャロルさんの弁護士のロバータ・カプラン氏が「我々は大変嬉しく思っている」と述べるにとどまった。

一方、トランプ氏はSNSへの投稿で、評決は「完全な恥辱」であり「史上最大の魔女狩りの継続」だと反論した。また、キャロルさんが誰だか知らないとこれまでの主張を繰り返した。

■「トランプにレイプされ、それを書いたら否定された」 元雑誌コラムニストが法廷で証言

米国の元雑誌コラムニスト、E・ジーン・キャロルさんは26日、トランプ前大統領を暴行と名誉毀損(きそん)で訴えた裁判の証言台に立った。ニューヨーク市内のデパートでトランプ氏から性的暴行を受けたと主張し、被害の詳細を生々しく証言した。

キャロルさんは「私がここにいるのは、ドナルド・トランプにレイプされたから。私が被害について書いたところ、彼はそんなことは起きていないと述べた」と証言。「彼はうそをつき、私の評判を破壊した。私は人生を取り戻すためにここにいる」と語った。

キャロルさんは訴訟で、1996年春にデパート「バーグドルフ・グッドマン」の試着室でトランプ氏からレイプされたと主張。何年も後に被害を公表した際、名誉を毀損されたと訴えている。トランプ氏はキャロルさんの主張を繰り返し否定している。

キャロルさんは証言台で、トランプ氏とショッピングができて「うれしかった」と振り返り、友人との会話で絶好の話の種になると思っていたと語った。

トランプ氏は気さくで面白く、怖いとは全く思わなかったといい、「私は完全に魅了されていた。絶好の話の種になるとしか思っていなかった」と振り返った。

おそらく、暴行が起きるまでずっとトランプ氏とふざけていたとキャロルさん。そこに親密さや真剣さがあるとは思わなかったという。

2人がランジェリー売り場に向かうと「おふざけはエスカレートした」ものの、トランプ氏からレイプを受ける可能性は全く思い浮かばなかった。

トランプ氏は上下一体型の補正下着に目を付け、キャロルさんに試着を勧めた。キャロルさんも冗談交じりに、代わりにトランプ氏が試着したらどうかと応じた。

キャロルさんは試着する気はなかったものの、トランプ氏の身ぶりに従う形で試着室に入った。コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」の面白い寸劇の一幕になるかもしれないと考えていたという。

キャロルさんの証言によると、トランプ氏は抵抗するキャロルさんを壁に押しつけ、指と男性器を挿入した。

キャロルさんは後頭部と女性器に痛みが走ったと振り返っている。

トランプ氏の暴行が続いた時間はわずか数分間で、アドレナリンが出ていたために恐怖を感じる時間はなかった。トランプ氏を押し返し、自力で部屋を出たという。

暴行の痛みは後まで残り、その夜は気持ちを落ち着けるのに時間がかかったが、キャロルさんは病院を受診しようとは思わなかったという。「とても動揺していた。自分が誰なのか分からず、自分の身に起きたことだとは信じられなかった」

友人の女性に電話で笑いながら話したところ、笑い事ではないと諭され、レイプされたのだから警察に通報すべきだと言われた。

キャロルさんは結局、二度とこの話をしないことで友人と合意。トランプ氏との間に起きたことが恥ずかしかったと振り返った。

翌日に相談した別の男性友人からは、トランプ氏の弁護士に「葬られる」ことになるので、絶対に通報や口外しないよう警告された。

キャロルさんはこの男性の意見に従った。「ドナルド・トランプが怖かった。彼に報復されると思っていたし、恥ずかしかった。自分のせいだと持っていた」

キャロルさんは自分が民主党員として有権者登録しており、トランプ氏のことを「邪悪」かつ「卑劣」でひどい大統領だったと思っていることを認めたものの、自身の政治的な見解は訴訟と全く関係ないと証言した。

トランプ氏が最初に大統領選に立候補したときに公表しなかった理由を弁護士から問われると、「告発女性の数が増えるほど、世論調査の結果がよくなっていたことに気づいた」と答えた。

■トランプ米前大統領の娘、ドイツで父を称賛、ブーイング

トランプ米大統領の娘のイバンカ・トランプ氏がメルケル独首相の招きでドイツを訪れ、ベルリンで25日に開かれた女性の活躍をテーマとするパネルディスカッションに出席した。女性の社会進出を後押しする大統領として父を印象付けようとしたイバンカ氏だが、聴衆からはブーイングも浴びせられた。

ドイツ経済誌の編集者は、米大統領の娘で補佐官というイバンカ氏の立場について、「あなたは誰を代表しているのですか。自分の父親、米国民、それとも自分のビジネスですか」という質問を投げかけた。

これに対してイバンカ氏は、「もちろん後者ではありません。私はこの役職についてあまりよく知らないのです。私にとって全く新しいことなので」と返答。続いてトランプ大統領の業績に話を移し、「まだ100日足らずですが、目覚ましい、素晴らしい軌跡でした」と称賛した。

女性に対するトランプ大統領の姿勢については、「父が大統領に就任するずっと前から女性の権利を支持してきたことを誇りに思います。これに関して父は予備選でも擁護していました。家族の支援においても素晴らしい擁護者です」と持ち上げたものの、この発言は観客の冷笑やブーイングに遮られがちだった。
2023.05.11 07:32 | 固定リンク | 事件/事故
【銀座仮面強盗】恐怖の瞬間
2023.05.09
【銀座仮面強盗】逮捕現場マンション住人が語った恐怖の瞬間 「6階に犯人が」警察官は「あきらめろ!」と怒号

 東京・銀座の高級時計ロレックス専門店「クォーク銀座888店」で起きた、白い仮面姿の男らによる強盗事件。警視庁は関与したとみられる男4人を邸宅侵入容疑などでスピード逮捕したが、衆人環視での犯行に衝撃が広がっている。犯行の一部始終は周囲の通行人らのスマートフォンで撮影されており、事件直後からSNSで話題となっていた。

 事件発生は午後6時20分ごろ。白い仮面をかぶった3人組が店に侵入し、店員に刃物を見せて「殺すぞ!」などと脅した。男たちはバールのようなものでガラスケースを次々と破壊し、腕時計など100点以上を袋に入れて強奪し、白いワンボックスカーで逃走した。

 それから1時間も経たないうちに、逃走した車は港区・赤坂で発見された。警察が周囲を捜索すると、マンション内に侵入していた男らが見つかった。現場にはあっという間に多くの警察官が集まって大捕物になった。

 逮捕現場のマンション住民が、その恐怖を語った。

「うちは2階で、見上げる感じで男たちが捕まる様子を見てたんです。6階に犯人がいました。端っこに追い詰められている状況でした。下にも警察官がいて。6階なので飛び降りたら死んじゃう……と思って緊張して見ていました」

 別のフロアの住民は、「何が起きているかはわかりませんでしたが、どんどんおまわりさんとパトカーがやってきて。『落ち着けー!』『あきらめろ!』といった怒号が響いていていました。強盗犯を追っていたというのはのちに報道でわかりました」と、当時の緊迫した様子を語った。

 男たちが逃げ込んでいた6階の住民にも話を聞いた。

「私は6階の端のほうに住んでいるのですが、事件が終わったあとに見たら、非常用ハシゴが開いていたんです。うちのベランダを通ったのかもしれないです……。怖かったので、すぐに非常用ハシゴは閉めました」

 逮捕された4人はいずれも横浜市に住む無職の少年(16)、職業不詳の少年(19)、アルバイトの少年(19)、私立高校に通う少年(18)で、強盗にも関与した疑いがあるとみて捜査が進められている。お互いに面識はなかったと供述しているという報道もあり、「闇バイト」に応募した可能性も指摘されている。

 被害にあった時計は100本以上とみられているが、うち見つかっているのは約30本。警察は他に関与した者がいる可能性を含め、捜査を急いでいる。
2023.05.09 19:55 | 固定リンク | 事件/事故
銀座仮面強盗「16歳~19歳」
2023.05.09


犯行グループは横浜市の高校生含む「16歳~19歳」 銀座のロレックス専門店“仮面強盗” 1億円超の被害か 残る1人の行方追う

東京・銀座の高級時計店で起きた強盗事件で、犯行グループとみられる男4人が高校生を含む16歳から19歳であることがわかりました。

この事件は、きのう午後6時すぎ、中央区銀座のロレックス専門店に白い仮面姿の男3人が押し入り、刃物で従業員を脅したうえ、ショーケースをバールで割って、1億円相当を超える100点以上とみられる商品を奪ったものです。

男たちは白色のレンタカーで逃走しましたが、警視庁はこの車を追跡し、犯行からおよそ15分後、港区赤坂の路上で乗り捨てられているのを見つけました。

その後、16歳の無職の少年や18歳の私立高校生の男、19歳のアルバイトの男ら4人を近くのマンションのベランダなどに不法侵入したとして現行犯逮捕しました。

4人はいずれも横浜市に住んでいて、警視庁は関係性を調べるとともに、強盗事件に関与しているとみて、詳しく事情を聴く方針です。

強盗事件をめぐっては「現場に5人がいた」という目撃情報もあり、警視庁は残る1人とまだ見つかっていない被害品の行方を追っています。

■銀座強盗 逮捕全員19歳以下 「現場に5人がいた」という目撃情報も

東京・銀座の高級時計店で起きた強盗事件で、犯行グループとみられる男4人が高校生を含む16歳から19歳であることがわかりました。

この事件は、きのう午後6時すぎ、中央区銀座のロレックス専門店に白い仮面姿の男3人が押し入り、刃物で従業員を脅したうえ、ショーケースをバールで割って、1億円相当を超える100点以上とみられる商品を奪ったものです。

男たちは白色のレンタカーで逃走しましたが、警視庁はこの車を追跡し、犯行からおよそ15分後、港区赤坂の路上で乗り捨てられているのを見つけました。

その後、16歳の無職の少年や18歳の私立高校生の男、19歳のアルバイトの男ら4人を近くのマンションのベランダなどに不法侵入したとして現行犯逮捕しました。

4人はいずれも横浜市に住んでいて、警視庁は関係性を調べるとともに、強盗事件に関与しているとみて、詳しく事情を聴く方針です。

強盗事件をめぐっては「現場に5人がいた」という目撃情報もあり、警視庁は残る1人とまだ見つかっていない被害品の行方を追っています。

■「ぶっ殺すぞ!」銀座で“覆面男”が1億円相当以上のロレックス強盗 目撃者「演技じゃない?リアル?」赤坂で男の身柄確保も

人通りの多い夕方の銀座で事件は起きました。
高級時計店のショーケースをバールで破壊する覆面をした3人組。

犯行の様子を撮影している人
「演技じゃない?リアル?」
「お姉さん逃げといた方がいいかもしれないですよ」

覆面の男は鞄に商品を詰め込みます。

近くにいた女性
「110番しました?」

撮影者
「してない。お願いします」

犯人が開けた扉を近くにいた女性が閉めると・・・

そしてそのまま店を出ます。

白い車に乗り込み、逃走。ドアは開いたままです。
赤信号を無視し、現場を立ち去りました。

「現場となったのは、銀座のメインストリートに面するビルです。かなり人通りがありますが、現場検証が行われています。ビルの1階にある時計店です。ショーケースは割れ、床にガラスが散っています。また、店内には空になった時計の箱も残されています」

強盗事件が起きた現場は東京・中央区銀座8丁目。
中央通り沿いで、土日は歩行者天国になる銀座のメインストリートです。

捜査関係者によりますと、男らは高級腕時計ロレックスを、少なくとも100点以上奪い、被害は1億円相当以上と見られています。

現場近くで働く男性
「まさか銀座であるとは思わなかったですね。人通りも多いし、車の通行量も多いので、まさかその時間帯に…」

男たちは車で逃走していましたが、その車は東京・港区の赤坂で発見されました。

「ちょうど規制線が張られた向こうに白い車が止まっています。犬を連れて、鑑識の方が出てきました。ちょうど住宅地、マンションとマンションに囲まれた辺りに、車が斜めに止められています。先ほどまで光をあてて、警察官が中を捜査していました」

事件から数分後に赤坂付近で撮影された映像。マンションのベランダのふちに男が立ち、警察が男に声をかけています。

撮影者「警察官がいっぱいだったし、すごく走り回っていました。 危ないから『飛び降りないで』と警察が促していた。端っこの方に行ってそこで追い詰められて捕まったという状態」

警察は午後7時ごろ港区内で、男4人の身柄を確保しました。

当時、店内には5人の従業員が居たといいます。男3人のうち1人が30代の男性従業員に対して刃物を突き付けて「伏せろ、殺すぞ」などと脅し、ショーケースをたたき割り、高級腕時計を奪いました。

犯行時間は約10分とみられ、従業員にケガはないということです。

確保の瞬間を目撃した人
「黒っぽい服装で、外国の方じゃなかった。 日本語をしゃべっていました」

警視庁は男らに事情を聴く方針です。
2023.05.09 14:31 | 固定リンク | 事件/事故

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