旧統一教会「天皇を従属」要注意!!
2024.02.17
旧統一教会の日本に対する最終目的は、「天皇陛下国民を韓国に従属」。その目的は現在も変わらず存在していると考えられます。日本の国民や政治家は、旧統一教会の問題に対して警戒感を持ち続ける必要があります。

旧統一教会の日本に対する最終目的は、日本の政治・社会・宗教を支配し、自らの教義に基づく理想国家を建設することだと言われています。

そのために、旧統一教会は長年にわたって日本の政界への浸透工作を行ってきました。特に自民党との関係は深く、多くの国会議員が旧統一教会のイベントに参加したり、選挙支援を受けたりしていることが明らかになっています。

また、旧統一教会は信者から高額な献金を強要し、その資金を政治活動や海外送金に使ってきたとされます。

旧統一教会は、日本の公共の福祉を害すると明らかに認められる行為を繰り返してきたとして、文部科学省が東京地裁に解散命令を請求しました。旧統一教会の解散命令が出れば、教団の力はかなり落ちると予想されますが、宗教団体としての活動は続けられる可能性もあります。

旧統一教会の日本に対する最終目的とは何か?

旧統一教会は、日本を韓国の属国とすることを最終目的としていたとされる。そのために、日本の政治・経済・社会・文化・宗教などのあらゆる分野に浸透し、影響力を持とうとした。

特に、自民党との関係を深め、政治家や官僚を操ろうとしたという。旧統一教会は、日本人から巨額の献金を集め、その一部を韓国やアメリカに送金し、教団の国際的な活動に充てたとも言われる。旧統一教会は、日本人の歴史認識や国家観を変えることで、日本の主権やアイデンティティを弱め、韓国に従属させることを狙っていたと考えられる。

旧統一教会の日本に対する最終目的の根拠となる教義や思想は何か?

旧統一教会の教義や思想は、創設者の故・文鮮明氏が主張した「神の摂理」に基づく。文氏は、自らを「真の父母」と称し、人類の救世主であると主張した。文氏は、韓国を「神の選んだ国」とし、日本を「韓国の母国」と位置づけた。

文氏は、日本が韓国に対して行った植民地支配や侵略戦争などの「歴史的罪」を償うために、韓国に対して経済的・政治的・宗教的な貢献をすることを求めた。文氏は、日本と韓国の和解と統一を通じて、世界平和を実現するというビジョンを掲げた。文氏は、自らが率いる「世界平和統一家庭連合」が、世界の宗教や政治を統合し、神の国を建設するという野望を持っていたとされる。

その野望は、願わくは、韓国の属国とし、天皇陛下国民を位置付けるものとする。

旧統一教会の日本国内の活動は、解散命令の決定が下った後も継続とは?

1- 旧統一教会は、解散命令の決定に対して不服申し立てを行い、高裁や最高裁で争う方針を表明している。

2- そのため、解散命令が確定するまでは、宗教法人としての法人格を保持し、活動を続けることができる。旧統一教会は、宗教法人としての活動だけでなく、多数の関連企業や政治団体を通じて、日本の政治・経済・社会・文化・宗教などのあらゆる分野に影響力を持とうとしている。これらの活動は、解散命令の決定によって直接的には制限されない。

3- 旧統一教会は、自らの教義や思想に基づいて、日本を韓国の属国とすることを最終目的としている。そのため、解散命令の決定にもかかわらず、日本人の歴史認識や国家観を変えることで、日本の主権やアイデンティティを弱め、韓国に従属させることを狙っていると考えられる。

旧統一教会「天皇・国民を韓国に従属」現在も継続中の問題について、日本人として回避方法はあるのでしょうか。参考までに下記に記しました。

旧統一教会の教義や思想に基づく不当な寄付勧誘や霊感商法などの被害に遭わないためには、教団や関連団体の正体や目的を知ることが重要です。

インターネットや書籍などで情報を収集するほか、消費者庁や国民生活センターなどの公的機関に相談することも有効です。また、不審な勧誘や契約には応じず、必要に応じて警察や弁護士に相談することも必要です。

旧統一教会の政治への影響力を減らすためには、政治家や政党の旧統一教会との関係を調べることが重要です。メディアやインターネットなどで情報を収集するほか、選挙や政策に関する質問や意見を政治家や政党に直接伝えることも有効です。また、旧統一教会との関係を公表していない政治家や政党には、その理由や姿勢を問いただすことも必要です。

旧統一教会の日本人女性信者の韓国への移住や「祝福結婚」などの人権侵害を防ぐためには、教団や関連団体の教義や思想に疑問を持ち、自分の意思や人生を尊重することが重要です。教団や関連団体からの圧力や脅迫に屈せず、必要に応じて家族や友人、警察や弁護士などに相談することも必要です。また、教団や関連団体から脱会したいと考える場合は、脱会の方法や手続きを確認し、脱会の意思を明確に伝えることも必要です。

「警察捜査回避」政治家へ接近

上越教育大学教授の塚田穂高は、「旧統一教会の場合は、教団を追及や捜査から守ってもらうために政治に近づき続けた面も強い」とし、「政治家が『よくあるつきあい』で済ませてよい相手ではなかった」として、教団による政治家へのアプローチの背景には、捜査を回避する目的があるとの趣旨の発言をしている。

ジャーナリストで元参議院議員の有田芳生によると、有田は1995年に警察庁関係者に警察庁幹部から依頼を受けて教団についての講義を行った。当時はオウム真理教の次に摘発をしようとしていると聞かされていたが、結局摘発はなかった。その10年後に、警視庁幹部二人から政治的圧力により摘発を阻まれたと聞かされたとしている。

2012年には、元警察官僚の平沢勝栄が、この種のアプローチを受けたのではないかとの話があった。週刊新潮の報道によれば、平沢の発言を収録したテープが流出し、そのテープには平沢の声で「各地で今、5、6ヶ所警察とトラブってんだよ。それで結局、警察けしからんって言ってんだよなあ、統一教会は。それで私にそれをやってくれって…」などの発言が収録されていたという。

この発言について、平沢が統一教会から警察の捜査について相談され、警察との窓口役を務めざるを得なくなり、困惑したのではないかとの関係者の証言があった。なお、平沢は教団との関与を否定している。

「全国霊感商法対策弁護士連絡会」のメンバーで弁護士の川井康雄は、第1次安倍政権終了後の2007年頃から、教団に関連した違法行為の刑事事件化が相次いでいた一方で、2012年の第2次安倍政権発足後に再び刑事事件化することは少なくなったことを指摘した上で、教団と政治家の関係性は明らかであるとした。同じく弁護士の山口広は、教団は政治だけでなく、言論・学術界などにも食い込んでおり、違法な霊感商法の被害について警察や行政が積極的に取り組まないように、圧力をかけてもらうように働きかけていることを証言している。

また、2005年と2006年に法務省の公安調査庁が国内外の治安情勢をまとめた報告書「内外情勢の回顧と展望」で「特異集団」として位置づけられていた教団が、第1次安倍政権下の2007年で項目から外れていたことがわかっている。同報告書では教団について、「危機感や不安感をあおって勢力拡大を図り、不法事案を引き起こすことも懸念される」としていた。対象から外れた理由について、日本国政府は「時々の公安情勢に応じて取り上げる必要性が高いと判断したものを掲載している」としている。

■自民党のジェンダー政策と統一協会の影響について

統一協会及び傘下の団体はLGBTなどの性的少数者の人権擁護、同性婚、夫婦別姓、ジェンダーフリー、男女同権、男女共同参画社会、フェミニズムなどは全てマルクス主義から派生した「文化共産主義」であると断定しており、強く敵視している。ただし、米国の統一教会の元幹部であったアレン・ウッドによれば、60年代や70年代に統一教会が妊娠中絶に反対したことなどなく、キリスト教徒右派に接近し出してから、このようなジェンダー絡みの問題に強硬に発言するようになったのであり、全ては権力のためであるとする。

統一協会は傘下の世界日報等の媒体を使って、同性婚への反対運動を繰り広げていた。

またLGBTなどの性的少数者、男女共同参画社会を敵視した。2003年に宮崎県都城市で「男女共同参画社会づくり条例」が議論された。この条例は「性別または性的指向にかかわらずすべての人の人権が尊重され」と性的少数者も含めた初の人権尊重を謳った条例であったが、統一協会傘下の世界日報は条例の制定段階で「同性愛者が同市にたむろするようになる可能性が高い」「特定のイデオロギーを持つ人物によって市民が監視され続ける」、同市が「同性愛解放区」に向かうという内容の紙面を一面に掲載して、差別をあおった。

LGBT法連合会の事務局長の神谷悠一は統一協会と政権与党の自民党の深い結びつきを指摘しつつ、「これまでの政策過程で、ジェンダーに関して、どのような教団の関与があったのか明確にするべきだ。総括がないと、また、同じような発言が繰り返され、法整備も進まない」としている。

統一協会の関係者が地方議会の複数の自民党所属議員を支援しており、そうした統一協会シンパの議員らの干渉によって、ジェンダーやLGBTの自由度を阻止されてきたことも明らかとなっている。毎日新聞の編集委員の古賀攻は「日本では1998年に男女共同参画社会基本法ができて以降もなかなか“多様性”は進んでいない。むしろ逆行しているむきもある。」(中略)「日本において性の多様性の問題が進まない一因に旧統一教会が日本の政治に巧妙に入り込んでいる側面はあるかもしれない」と述べている。

統一協会の関係団体の世界平和連合と複数の自民党の国会議員の間で国政選挙の際に「同性婚合法化などに関しては慎重に扱うこと」、「家庭教育支援法と青少年健全育成基本法の国会での制定に取り組むこと」などという推薦確認書のやり取りをしていることが確認されている。

■選挙の運動員として派遣

上越教育大学准教授の塚田穂高は、政治家にとっては「教団の信者らが選挙の運動員として派遣されてきたこと」、統一教会にとっては「政治家とつながっていることで、自分たちの活動が認められているという“お墨付き”を得たと感じられる」ことなどを双方の利点として挙げている[102]。その上で「社会問題性や反社会性がある団体だ。この旧統一教会の特殊性を見逃してはいけない」と評した。

弁護士の紀藤正樹は「旧統一教会は、本人の財産状況を確認して、ギリギリまでお金を出させる手法で、過去30年余りで1230億円以上の被害が確認されている。行政側は、宗教団体による霊感商法には、信教の自由などからタッチできないという認識があり、問題の根深さにつながっている」とした上で、オウム真理教事件を契機に欧米でカルト対策が進んだ一方、日本では手付かずである現状を指摘した。

社会心理学者の西田公昭は、「海外では特定の団体をカルトと認定し、その思想を子どもに教えること自体を違法とする国もある」として、教団に対する規制を国が実行する必要性を説いているほか、「宗教」と「カルト団体」と一緒にしてはいけないとして、旧統一教会と他宗教団体を同等に扱うことに否定的な見解を示した。

宗教学者の島薗進は、旧統一教会が多くの被害者を生んできたとして、反社会的な問題を繰り返し起こす団体の宗教法人認証取り消しを可能とする宗教法人法の改正を検討すべきとの見解を示した。

法学者の中島宏は、フランスの反セクト法に触れ、制定をめぐって信教の自由を侵害するとの懸念が示されたことから、違法行為に着目して規制するようになったことを指摘した。その上で、「日本が学ぶべきは、法規制とあわせたセクトを巡る情報提供や注意喚起、未成年者保護、宗教が絡む問題に対処するための公務員研修などだ」との見解を示した。
2024.02.17 20:31 | 固定リンク | 宗教
中国共産党「宗教はアヘン」取壊しへ
2023.05.03
マルクスは「宗教はアヘンだ」全面禁止


■中国共産党、宗教の規制を強化 キリスト教の教会が「違法建築物」として取り壊しに

カール・マルクスはかつて、宗教は「人類にとってのアヘンだ」と言ったが、中国共産党は今、依存の可能性があるものを禁ずるように、宗教をすべて禁止しようとしているようだ。

宗教を信仰している人は、これまでも中国共産党に入党することが禁じられていたが、この禁止事項はこれまでは緩やかにしか適用されていなかった。しかし2015年1月、中国の浙江省の共産党指導部が、今後はこの規則を厳格に適用すると公表した。

この浙江省の動きは、中国各地の大学で思想的な締め付けが強まっている中で起きた。報道によれば、現在中国のさまざまな大学で、共産党を批判する意見を述べた教授が解雇されているという。そして先週、中国の教育大臣が「欧米的な価値を奨励する教科書を教室に持ち込むこと」を禁じることを表明した。


また2014年には、浙江省の温州市で、学校でクリスマスを祝うことを禁じる命令が出され、大きな話題となった。このときには、複数の大学のキャンパスで、クリスマスのお祝いを中止するよう求める学生のデモも散発的に起こされたが、このデモは、当局に支持されたものだったとされている。

浙江省温州市で、違法建築物として破壊されたキリスト教会。

温州市は中国最大のキリスト教徒コミュニティを抱えており、キリスト教の教会が数多く存在するが、2014年には200を超える教会が「違法建築物」として取り壊しの対象にされたとも報道されている。

浙江省の党委員会は、公表した規則の中で、すべての入党希望者に対して、宗教上の信仰を持っているかどうか、また宗教へ関与があるかどうかを調査し、そのことを示す証拠が見つかった場合には入党を拒否すると明言している。さらに、党員が宗教を信仰していないことを調査するシステムを作るよう、共和党のグループに対して要求した。

中国共産党機関誌の国際版「環球時報」によると、共産党が運営する大学の教授は、宗教信仰者の党への参加を禁じるという浙江省の動きは、「欧米の敵対的な勢力が侵入すること」を防ぐことが目的だとの見方を示したという。

中国共産党には現在、8400万人を超える党員がいるが、その多くは学生時代に入党しており、政治的な活動への関与は、あるとしてもごくわずかだ。党に入るための競争率は高く、ただ忠誠を誓えばいいというものではなくて自分の履歴などを入党申請書に詳しく箇条書きして申請しなければならない。

中国共産党の政治思想はマルクス・レーニン主義に根ざしているが、この思想では宗教を、大衆を欺くものだとして非難している。

中国が「公式に」認めている宗教は、仏教、道教、イスラム教、プロテスタント、カトリックの5つで、政府が認可した宗教機関や施設でなければ、宗教活動を行うことは許されておらず、国の認可を受けていない施設で祈りを捧げている信者たちは定期的な取り締まりの対象となる。

仏教と道教は、中国文化に深く根ざしていることから国民に大きな支援を得ているものの、1960年代から70年代にかけて続いた文化大革命の時期には、これらの宗教の寺院でさえ、「迷信」や「封建主義的」考えの名残だとしてが荒らされたり壊されたりした。

■少林寺武校の校名から「寺」の文字を消し去る 道教寺院の外観の変更を命じる

政府は寺院の外観の変更を命じ、宗教的な言葉や伝統的な儀式を禁止している。その結果、一部の信者は警察に拘留された。

キリスト教への 中国共産党 の弾圧は「脱西洋化」の名の下に行われ、イスラム教への弾圧は「テロ及び急進主義」と戦うために行われている。しかし、中国伝統の宗教、つまり仏教と 道教 に対する強化中の弾圧の明確な理由は存在しない。宗教に関するものは全て排除するという普遍的な目標のために、現在、弾圧が行われていると見られる。

■「寺」という言葉を禁止

中国中央部、河南 省 登封 市 の住民によると、地元で有名な「少林寺塔溝武校」から「寺」の文字が消えたようだ。以前の制服の背中の部分に記された校名も赤い布や中国の国旗で隠されている。新たに配布された制服には、校名の「寺」が記されていない。

「校長と師範から隠すよう指示を受けました。隠していないことが判明すると、私たちは非難されてしまいます」と生徒は説明した。この措置は、国が全ての宗教関連の言葉を排除する要求を出した5月に講じられた。師範も同様のことを生徒に伝えていた。生徒は「国は宗教の信仰を完全に排除したいのです」と話した。

■灰色に塗られた道教の寺院

中国北西部、陝西省漢中市城固 県 に位置する道教の寺院、上元観はかつて朱色であったが、灰色に塗り替えられた。

色の変更に関して政府は2点の理由を挙げていた。まず、寺院が目立ち過ぎており、「政府の影を薄くする」ためだ。そして、この寺院は原形に基づいてレプリカとして2018年に改築されたため、朱色ではなく、灰色でなければならないというものであった。この措置は、当局の担当者曰く、宗教への現在の弾圧を規定する規則と一致するようだ。

「寺院が目立ち、人目につくなら、大勢の人々が拝観するようになります。そのため、上級機関は、色を変更するよう求めてきました。私たちにはどうすることもできませんでした」と現地の政府の情報筋は語った。

色を変更したことで寺院の安全が確保されるわけではない。当局の担当者は、強制的な取り壊しの可能性を否定していない。

現地の住民によると、複数の道教の寺院が近郊の地域で取り壊されているようだ。住民は政府の決定を理不尽だと非難し、「道教のこの寺にちなみに、この地域は上元観 鎮 と名付けられました。上元観は鎮の入り口に位置し、鎮のイメージの一部です。現在、この寺院は灰色に塗られ、活気がありません。どうみても道教の寺院には見えません」と述べた。住民たちは、信教を制限するために色が塗り替えられたと考えている。

中国南東部の沿岸の福建省では、省都の福州市のオリンピックスポーツセンターの近郊に位置する文昌宮と隆興庵、そして、同市の倉山 区 にある三聖宮と尊王廟の外観が、政府の強制的な命令により変えられた。

文昌宮と隆興庵は明朝の時代(1368年-1644年)に建てられ、500年の歴史を持つ。5年前、収用が行われ、新たな場所で建直されていた。新しい寺院は敷地外からは道教の寺院には見えない。

現地の信者は「倉庫みたいです。しかし、外観を変えることは禁じられています。少しでも変えれば、都市管理局がやって来ます。また、外観を変えたかどうかを確認するために警察が頻繁に巡回しており、何か変わったことがあれば報告されてしまいます。一般市民には何もすることができません。黙って苦しむしかないのでしょう」と不満を漏らした。

現地の別の道教の信者は「誰も政府を訴えようとはしません。政府がその気になれば、重機を送り、寺を取り壊すことができるのです」と話し、さらに「そのうち、改修された寺院ですら姿を消すでしょう。私たちは 中国道教協会 の会員ですが、協会がこのように私たちを弾圧しているのです。道教は中国の宗教ですが、政府は認めてくれません」と付け加えた。

尊王廟の道教の信者は、当局がこれは国政の問題だと主張し、伝統的な寺院の様式を維持することを許さず、灰色に塗ることを要求したと非難した。現在、この寺の存在を知らない者には、この施設が寺院だとは分からない。さらに、周りを木々に囲まれているため、存在すら気づいてもらえない。

■信者によるあらゆる集会は「違法活動」と見なされる

昨年11月、中国北東部、遼寧省の遼陽市の仏教徒は、入院時に支えてくれたことに感謝するため、仲間の信者をレストランに招待した。しかし、食事中、突然、大勢の警官に囲まれ、「違法な集会」を行っていると告げられた。その後、少なくとも7人が逮捕され、家宅捜索が行われた。さらに、捜索中に宗教に関連する物品が見つかったため、一部の仏教徒は3日から15日間に渡り拘留された。

今年の3月、中国北東部、黒竜江省では7人の仏教徒が伝統的な漢族の衣装に身を包み、観音の誕生を祝福した。仏教徒たちは仏教徒が経営する店の前で踊り、その後、近くの川に向かい、捕まえた魚を解放した。これは慈悲の心を示すための伝統的な仏教の儀式である。通行人がこの活動を動画に撮影し、その後、インターネット上に公開すると、瞬く間に視聴回数が増え、7,000回を超えた。

この件は現地の宗教事務局と県政府の職員の注意を引き、当局の関係者は、仏教徒が過剰な注目を集め、住民に「悪影響」を与えたと主張した。その結果、現地の仏教徒に対し、今後、同様の宗教的な活動を行うことを禁じ、インターネットから動画を削除するよう求めた。

「文化大革命 時のように、とても厳しい規制が現在敷かれています。政府から犯罪の嫌疑をかけられると、自動的に有罪と見なされます。政府は集団が集まることを恐れているのです」と現地の住民は話した。
2023.05.03 13:29 | 固定リンク | 宗教
「バスカフェ休止」=旧統一教会
2023.04.03

Colabo「バスカフェ休止」の抗議集会で反対派と衝突 「撮影するな!」「お巡りさんがおかしい」と絶叫

 虐待や性被害を受けている少女たちの支援活動をしている一般社団法人「Colabo」がピンチだ。これまで事業を委託してきた都が、新宿区役所前でColaboが行ってきたバスカフェ事業を、反対派の妨害活動で混乱が生じていることを理由に休止すると通達したのだ。Colabo側は都庁前で抗議集会を開いて反発。その集会にも反対派が現れ、小競り合いが勃発するなど事態は収拾がつかない状況に陥っている。

撮影者に「帰れ!」
 3月29日午後7時。都庁前に行ってみると「体育祭」かと見紛う光景が目に飛び込んできた。男女約20人が3メートルくらいある「竿」に群がって「棒倒し」のように押し合いをしている。

「写真撮影禁止! 帰れ! 帰れ!」

 竿の先にあるのはカメラだ。抗議集会の模様を記録しようとする2~3人の反対派をColabo側の十数人が力ずくでどかそうとしているのである。

「みなさんの安全を守るためにも、悪意を持った撮影者は消えてもらわないと困ります。帰って! 帰って!」

 こうマイクで訴える責任者らしき若い女性。だが反対派の男性は“連隊旗”を死守する軍人のように、踏ん張って竿から離れない。「謝れ!」「うるせーよ! お前が謝れ!」。「帰れ!」「人に見せるためのデモンストレーションだろ、バカじゃねーの!」。

 物々しい雰囲気のなか、定刻より数分遅れて抗議活動が始まった。代表の仁藤夢乃氏は現れず、先ほどの責任者がマイクを握り、「今日は都に抗議します。向こうに“敵”がいます!」と都庁に向かって叫び出した。

 バスカフェ休止に怒ったColabo

「もう年度末ですよ。Colaboが最後のバスカフェをやりたい、やらせてくれと言っていたのにもかかわらず、先週は『中止』と言っていたんですが、今日は『休止』と言ってきたんです。休止というなら再開させてくれるってことですよね。このこともお昼に連絡すると言っていたのに、来たのは昨日夜だったり、あまりにも対応がひどすきます!」

 およそ50人集まったColabo支持者たちがワーっと拍手で返す。

 バスカフェとは、新宿の区役所前に止めたバスを拠点に、声がけして連れてきた10代の少女たちに食料や居場所を提供するColaboの主軸事業である。Colaboの会計不正問題が浮上した今年1月以降、バスカフェ前には活動日のたびに反対派が妨害に現れ、言い争いが起きるトラブルが発生していた。

 3月14日には、Colabo側の申し立てで、裁判所が妨害の中心人物であったYouTuberに600メートルの接近禁止を命じる仮処分を出す事態に発展。一方、都は、場所を提供してきた新宿区が「通行人の妨げになっている」と改善を申し入れてきたこともあり、実施方法を変更するようColabo側に要請した。だが、Colabo側があくまで区役所前での実施を主張したため、28日にバスカフェの休止を通達した。

 これに対し、Colabo側は「どうして妨害者のために大事な活動が潰されなければならないのか」と猛反発。二週にわたって、都庁前で抗議活動をするに至ったのである。

 だが、抗議活動よりも彼女たちが躍起になっていたのは、目の前で聴衆者に紛れて“潜伏”している“敵”をあぶり出すことのようだった。
2023.04.03 12:26 | 固定リンク | 宗教
カルト宗教・日本人女性「洗脳されていた」
2022.12.31

日本人女性「洗脳されていた」 勧誘活発化させる韓国新興宗教 “10万人”の集会も

韓国で、最も身近な“宗教リスク”として認識されている新興宗教団体がある。その名は「新天地イエス教」。この新興宗教が最近、日本人を相手に勧誘活動を活発化させている実態が、取材で明らかになった。10万人もの人々を集めて集会を行い、影響力を強めるこの宗教団体の実態とは

■W杯でも使ったスタジアムを埋め尽くす信者ら“10万人修了式”

その光景は異様なものだった。巨大なサッカー競技場の前に集まるおびただしい数の人々。次々に横付けされていく大型バス。道路脇にずらりと並んだ警備要員。

2022年11月20日、韓国・南東部の大邱(テグ)。02年のサッカーワールドカップの舞台にもなったスタジアムを貸し切って行われたのは、韓国の「新天地イエス教」という新興宗教団体の集会だった。“10万人修了式”と銘打ち、新たに信者となる人たちを迎え入れる会なのだという。スタジアムの上には、巨大なアドバルーンが上がり、「10万6186人」という数字が強調されている。

スタジアム前の歩道で撮影を始めると、すぐにトランシーバーを耳に装着した教団側の私服警備要員が制止してきた。

教団側の警備要員「撮影不可です。帰ってください」

内部への立ち入りはもちろんできず、公道からスタジアムを撮ることさえ妨害を始めた。警備要員は1人や2人ではない。おびただしい数の要員が配置され、無線で連絡を取り合いながら、我々がどこに行こうとも代わる代わる尾行や監視を続けていた。

上空では、「新天地」のロゴ入りのヘリコプターが低空で旋回。程なくして、教団の旗をなびかせ、1台の黒塗りの大型リムジンがスタジアムに滑り込んでいく。ヘリコプターで大邱入りした「新天地」の教祖、李萬煕(イ・マンヒ)総裁が会場に到着したのだ。10台あまりの警備車両などに囲まれて移動する様子は、あたかも“一国の首脳”のようだった。

この“壮大な儀式”を演出した新興宗教団体が、今、日本でも信者を増やそうと暗躍している。

■謎のオンライン・セミナー『花より日韓』 文化交流のはずが“新天地”の宗教勧誘

22年8月下旬、ソウルに駐在する私のもとに、ある情報が寄せられた。内容は「日韓の交流セミナーに参加したところ、途中から宗教的な内容になっていった」というもの。参加していた人の多くが、日本人の女性たちだった。複数の参加者を探し出し、取材を始めた。

共通するきっかけは、韓国人と知り合うための「語学交流アプリ」や「インスタグラム」などのSNS。ここで仲良くなった韓国人から、『花より日韓』という団体が主催する日韓交流セミナーに誘われ、参加したのだという。

最初は、BTSのミュージックビデオなども使いながら、文化や言葉の学習を行っていたものの、すぐに聖書を使った宗教的な内容に。セミナーは少なくとも週2回。費用はかからないが、参加しないと出席をしつこく催促されたという。

中心的な講師は「花」と名乗る韓国人女性。「花」は数十年間、日本に住み、日本語が堪能だ。セミナーの動画を見ると、時には笑いも交えながら、宗教的な内容を語っていく。他の新興宗教について批判をする場面が多々見られたが、自らが何者なのかは、最終盤まで明らかにしないままだった。

■セミナー主催者 追及すると「私は“新天地人”」 参加者「洗脳されていた」

「花」について調べると、名古屋にあるNPO法人と関わりがあることが分かった。直接接触を試みるため、22年9月、私はソウルから名古屋へと向かった。

住宅街の一角。しばらくして建物から出てきたのは、セミナーで講師をしていたあの「花」本人だった。

――“新天地”とは関係ないんですか?

花「私は“新天地”ではあるんですけれど、セミナー自体は“新天地”とは関係ないんです」

――あれはどういう意図でやっているのですか? 信者を増やそうと思っているのではないですか?

花「信者を増やしたいということもあるんですけど、その方法ではなくて、日韓交流を通して仲良くしたい」

「花」は、“信者を増やしたい”との意図を認めつつも、主な目的は日韓交流で、だますつもりはなかったと主張し続けた。

私たちは22年10月、『news every.』などでこの問題を報じた。すると、その翌日、「花」はセミナーでその映像を流しながら、参加者にこう話し、自らの正当性を主張した。

花「皆さん! 最近、私が有名になったことを知っていますか?」「私が何か罪を犯したような放送をしているんです」

この時、セミナーに参加していたユリさん。「報道がウソを言っていると思い、信じてしまった」と話す。「新天地に入らないと地獄に落とされる」との内容を繰り返し言われ、「洗脳されていた」と振り返った。

ユリさんは、放送の内容を見たことをきっかけに疑念を抱き、セミナー講師「花」や“新天地”との関係を絶つことができたという。

■“10万人修了式” 日本からも686人が“入信”

セミナーに残った人たちはどうなるのか―。「花」はセミナーの最終盤で、唐突に「11月に“10万人修了式”が予定されている」と明らかにした。ただ、「日付と場所は言えない。セミナーの中に入ってスパイ行為をしている人たちもいる」とくぎを刺し、厳しく警戒していた。

取材を進めると、この“10万人修了式”なる集会は、22年11月20日に大邱で行われるとの情報が得られた。冒頭で描写したのは、その様子だ。

「新天地」は20年2月にこの大邱の関連施設で、新型コロナウイルスの大規模な集団感染を起こしている。また、ソウルでは22年10月29日に梨泰院で158人が死亡する群衆事故が起きたばかりで、大規模集会が再び大邱で行われることに対し、韓国国内でも警戒が強まっていた。そのため、取材に来た韓国メディアも多数あったが、我々と同じように撮影を拒まれた。

会場は、メインスタジアムとその近くの補助競技場の2か所。巨大なメインスタジアムは、内部が一切見られないように、厳重な警備が敷かれていた。直接、確認ができたのは補助競技場のみ。そちらだけでも、多くの信者らが集まり、モニターに向かって拍手を送っている様子が確認できた。

そして、教祖の李萬煕総裁が登場すると、会場を埋め尽くした信者から歓声が沸き起こった。

李萬煕総裁「今日修了する10万修了生の皆さん、勉強もたくさんして、願いが叶うようになりました」

91歳の李萬煕総裁は約50分にわたり演説を行い、新たに信者になった人々を歓迎。花火なども使われる壮大な演出が行われた。

会場では、世界中の国々の新たな信者のビデオメッセージも流された。韓国以外の90か国の約4万人が教育を終えたと紹介し、日本からも686人が教育を修了したという。

■反対集会も 過酷なノルマ 「1人伝道しないと正式入信できない」

一方、会場の周辺では「新天地」の反対集会も。教団の被害にあったという人々が、“修了式”から帰っていく信者らに脱会を呼びかけていた。

一時、子どもたちが新天地に入っていたという女性は、新たな信者獲得のノルマがあり、達成できないとカネを要求されたと話す。

子どもたちが一時、「新天地」に入信した女性「包摂(新たな信者を獲得)できなければ、年に200万ウォン~300万ウォン(約20万~30万円)を払わなければならない。うちの子どもたちも払った」

また、ある「新天地」関係者は、教団内には“特殊な入信の条件”が存在すると証言した。

「新天地に“伝道”された後、自らも新たに1人を“伝道”しないと正式に入信できない」(「新天地」関係者)

信者獲得のノルマ達成のために、活動費などの名目で教団側にカネを払い、信者を獲得したことにする“実績の分配”も慣例になっているという。

規模拡大の実績づくりのために、課されているとみられる重いノルマ。勧誘がうまくできず、追い込まれていった元信者を取材で目にしてきたが、彼らが大きな負担を抱えていたことは想像に難くない。

「新天地」の入り口は、伝統的な路上勧誘などから、時代に合わせてSNSやオンラインのセミナーなどに手法を変えて、より身近なところに存在する。私たちの一連の報道が、新興宗教との関わりや、リスクを考え直す機会になることを願うばかりだ。
2022.12.31 07:46 | 固定リンク | 宗教
「統一教会は宗教だと思っていません」
2022.12.17

元信者・飯星景子さんが銃撃事件後初証言 「統一教会は宗教だと思っていません」【報道の日2022】

「私は統一教会は宗教だとは思っていません」ー

飯星景子さんは力を込めて、こう語った。

1992年に旧統一教会に入信し、その後脱会したタレント・飯星景子さん。
キャスターやタレントとして活躍する真っ只中、一体、彼女に何があったのか。

安倍元総理の銃撃事件後初めて、飯星さんがTBSテレビ系「報道の日2022」の取材に応じ、ホラン千秋キャスターとのロングインタビューでその実体験を語った。

■なぜ飯星氏は沈黙を破り 旧統一教会を語る決心をしたのか
ホランさん:
過去の経験をテレビカメラの前でお話しされることは、近年そこまでなかったと伺っていますが、今回ご自身の経験を話そうと思って頂けた理由は何でしょうか?

飯星さん:
統一教会を脱会してから長い年月が流れて、整理できていなかった私の気持ちをある程度言葉に出来るようになったからというのが大きいですね。それに、なぜ人はカルトに惹かれるのかを(安倍元総理の銃撃事件後)もう一度考える機会になったという気もしています。

飯星さんはこれまで「タレントという立場であり一般信者とは事情が異なるため、元信者を代表して話すことは出来ない」と、多くを語ることはなかったという。
しかし、旧統一教会に焦点が当たる中、自身がどのようにして旧統一教会に心を惹かれていったのか、その経験を話すことで何か役立てることがあればと、今回初めてカメラの前でインタビューに応じたと話す。

■入信のきっかけはスタイリスト
ホランさん:
飯星さんが旧統一教会と出会ったきっかけは何だったのでしょうか?

飯星さん:
私の場合は、長い間お仕事でつきあってきたスタイリストさんが入り口でした。すごく聞き上手で話すのがとても楽しかったんですね。女同士だからその時々の悩みも話したりするじゃないですか、そういう悩み事を話してるうちにこういう団体があるんだけれどと言って、アジア平和女性連合の仕事を頂くのをきっかけに「私も勉強してるから行ってみない」みたいな形で誘われました。

■飯星さんが旧統一教会に惹かれた理由
ホランさん:
最初は仕事だったと思いますけど、その後個人として向き合うことになったのは何故ですか?

飯星さん:
スタイリストの女性のことをすごく信頼していましたし、やっぱり共感みたいなものが欲しかったんだと思いますね。それに世の中って人の心も移り変わるし、常識も法律も変わる、何もかも変化していくじゃないですか?言わばグレーゾーンの方が大きいわけですよね、(教団では)そこに判断基準が与えられる。世の中1から10まで全部決まるんですよ。本当に楽、この楽さが気持ちよかったんだろうなって思いますし、だからその楽さに皆惹かれるのだと思うんです。でも、人との繋がりを遮断し、家族にも会わせない、色んな価値観を全部白か黒に決める、これがカルトの世界なんですよ。

ホランさん:
旧統一教会に疑問を持つような心理状態ではなかったのでしょうか?

飯星さん:
そうですね・・・お風呂に入ってると思って下さい。そこにスポイトで一滴ずつ赤い染料を落とします。今日一滴入れただけでは色は変わりません。では1か月後はどうですか?少しピンクかもしれない。でも毎日入っているうちにピンクが普通だと思うようになるんですよ。それがいつの間にか真っ赤なお風呂になっていて、でも本人はもうそれがお風呂の色だと思うようになってしまっている、そういう感じです。

■脱会の経緯 飯星さんが見た父の姿
1992年9月、飯星さんはテレビのレギュラー番組など全て降板し、アメリカへと渡る。すると、この時立ち上がったのが、飯星さんの父でジャーナリストの飯干晃一さんだった。晃一さんは記者会見を開き、娘の奪還を誓う。

ホランさん:
大々的に報道もされましたが、今振り返って当時はどのように感じていたのでしょうか?

飯星さん:
当時はもう、私は逃げるみたいにアメリカに行っていたので、父の会見は見ていないんですよ。でも、教団もどうしていいかわからなくなったのか「実家に帰りなさい」と言われました。「これは教団の問題ではなく、親子問題だから」と。それまで教団からは私を周囲から遮断するため「改宗屋が来て、あなたを鎖でぐるぐる巻きにして、洗脳する」みたいなことを言われていました。家族に捕まったらそういう所へ連れて行かれると。だから夜寝る時はいつでも逃げられるように洋服を着て、靴を寝床に入れて寝てましたね。

ホランさん:
実家に帰ったら、ご家族から「目を覚まして」と言われたわけですよね?

飯星さん:
父は私がアメリカから帰ってくるのを手ぐすね引いて待ってたんですね。新約聖書、旧約聖書、外伝から統一教会の経典と言われる原理講論まで全部読んで私を論理的に論破しようと思っていたんですよね。でも私は全然聞く耳もたないで、「あなたと私は違う人間」って壊れたテープレコーダーみたいに繰り返して、父は万策尽きた様子でした。

ホランさん:
脱会に向け、心が動いたのには何かきっかけがあったのですか?

飯星さん:
ある日、父が私にドライブしないかって言ったんですよ。すごくバレバレな嘘なんですよ。ドライブしないかなんて言われたことなかったですし。それで後から「私に嘘をついた」ってなじるつもりで、ドライブについていったんです。目的地に着くと父がカウンセリングの先生に会ってもらいたくて私に下を向いたまま「会ってもらいたい人がいるんだ」って言ったんですね。その時の顔があまりに弱々しく10歳も20歳も年老いたお爺さんに見えて、その顔を見た時に「あぁ私のせいでこんなに苦しんでいる」っていうのが身にしみて分かったんですね。今まで見たことがない父の姿を見た時に、私を覆っていたものがほどけたんだと思います。

ホランさん:
勉強されて絶対に取り戻すというお父様の姿に心が動いたわけではないんですね

飯星さん:
はい、懇願すれば子供が帰ってくるのではなく、私が心を動かした瞬間は今まで見たことのない父の姿でした。それまで見せてきた父がいくらバージョンアップされても私の心は動きませんでした。180度違う父の姿を見たのが一番大きかったんだと思います。

■旧統一教会からの脱会 最後に残ったプライド
ホランさん:
飯星さんは脱会して仕事に戻った時、失ったものがあったと思いますか?

飯星さん:
失ったもののことはよく分からないんですけど、最後の最後まで残ったのが本当ちょっとお恥ずかしい話しなんですけど、プライドなんですよ。旧統一教会が社会的な問題のある団体と分かった瞬間、「えっ!こんなアホなことしてたの私」みたいな。それを認めるのが1番辛かったです。色んな人に迷惑もかけ大騒ぎして、父もあんな顔になり家族にも迷惑をかけ、友人も散々心配させて、私ってこんなに馬鹿だったんだってことを何かこう認めるのが辛かったです。
でも、私のようにたかだか数か月の人だったら帰る家も、場所も、仕事だってありましたけど、それが5年、10年、15年、20年となると家族のもとにも帰れない、帰ろうにも元いた場所に家はない、家は売って献金してどうにもならない人もいる。第三者の助けが必要なんだと思います。

■飯星さんが旧統一教会に思うこと
ホランさん:
旧統一教会について目にする機会も増えたと思いますが、どのように感じますか?

飯星さん:
旧統一教会の不変さを感じますね。私は統一教会は宗教だとは思っていません。カルトだと思っています。信教の自由と言いながら辞める自由がないじゃないですか。自分の意思で何かを決定するという権利を奪い、人権を奪い、家庭を崩壊させ、出る自由もなく、心も時間も拘束する。私はそれは宗教とは思いません。

※日本では、カルト規制の法整備を求める声があがっているものの、現時点でカルトを定義するに至っていません。

<政府の動き>
旧統一教会などの被害者を救済するための法律が12月10日、参議院本会議で成立。
新法では、法人などが寄付を勧誘する際、「自由な意思を抑圧しない」ことや「生活の維持を困難にしない」ようにすることなどを「十分に」配慮する義務が盛り込まれ、配慮義務が守られなかった場合には、行政が勧告し、法人名を公表するとしている。
ただ、この過程で議論となったカルトやマインドコントロールについての定義付けは行われなかった。
政府は、宗教法人法に基づき、旧統一教会側に対し組織・運営に関する規定や、収支・財産に関する書類、帳簿について報告・提出を求めるなど調査中。
2022.12.17 16:33 | 固定リンク | 宗教

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