東山紀之氏「新会社社長辞退の本当の理由」
2023.11.05
「ヒガシを返して!」東山紀之が新会社社長を辞退でファン悲痛の理由、始まるタレントの大量離脱

創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害問題を受け、設立以来61年間続いた屋号を下し、10月17日に社名を「SMILE-UP.」へと変更した旧ジャニーズ事務所。同社は、被害者の補償業務のみを行い、それが完了次第廃業となる予定で、所属タレントたちは新たに設立するエージェント会社と契約を結んで活動を行うことになるという。

9月5日付でSMILE-UP.の社長に就任していた東山紀之は、同様に新エージェント会社でも社長業を行うとされていたが、10月31日、辞退していたことが発覚。東山のファンからは現在、悲痛な叫びが上がっているようだ。

東山紀之さんがエージェント会社の社長を辞退したのは、いくつかの理由があるようです。まず、新旧2つの会社の社長を同時に務めることは、ガバナンスの面で問題があると外部から指摘されたこと。また、自身の芸能活動が多忙で、睡眠時間を削ってまで仕事をこなすことに限界を感じたこと。さらに、過去のハラスメント疑惑やNGリスト問題などで、世間からのバッシングや誹謗中傷に耐えられなくなったこと。

そして、家族を守るためにも、芸能界から引退することを決意したこと。これらの理由から、東山さんはエージェント会社の社長を辞退し、性被害者の救済に専念することにしたのです。後任の社長には、コンサルティング会社「スピーディ」の福田淳氏が招聘される見込みです。

■ファンクラブ設立の矢先に……

旧ジャニーズ事務所は、10月2日に開催した記者会見で、SMILE-UP.と新エージェント会社の設立を発表。東山氏は、「ジャニーズ」の名を消し去る理由について、≪故・喜多川氏と完全に決別する決意を示すため≫と説明していた。

「東山さんはSMILE-UP.、そして新エージェント会社の社長業に専念するため、年内いっぱいでタレント業を引退することを、9月7日に行われた会見で明かしていました。彼は以前から生涯現役を掲げ、自己鍛錬に励んできたことはあまりにも有名な話。≪夢を諦めた僕≫という発言もありましたし、東山さんにとって苦渋の決断だったことは間違いありません。

この発表を受け、東山さんのファンは皆、絶句。個人のファンクラブが6月に立ち上がり、これからさまざまな活動を展開していくとみられた矢先の出来事だったことも、ファンに大きなショックを与えており、現実を受け入れられないという人も少なからずいた印象です」(芸能記者)

加えて、社長に就任したことにより、東山はマスコミからその適性を問われる立場となった。記者から“自身も過去にセクハラやパワハラをしていたのではないか”と追及される場面もあり、「ファンの中には、“なぜ彼が矢面に立たされなければいけないのか”と憤怒する人も見られるようになった」(前・同)という。

とはいえ、東山自身は9月の会見時点で、≪今後は人生をかけてこの問題に取り組んでいく考えであります≫と語るなど、すでに社長業に専念する覚悟を決めていたようだ。

「東山さんは2018年1月のJr.の舞台『JOHNNYS' Happy New Year IsLAND』や、今年1月の『JOHNNYS' World Next Stage』の演出に参加するなど、自身がエンターテインメントの世界で培ってきたスキルを若手に伝えていく活動を以前から続けてきました。

SMILE-UP.の社長としての業務は、創業者の負の遺産を清算する――いわば“敗戦処理”ですが、一方でエージェント会社のトップとしての仕事は、多くの人に愛されるプロのアーティストを生みだすという前向きな側面がある。当然、彼のスキル・実績も生かせるはずです。突然のタレント引退にショックを受けるファンは、そこにわずかな希望を見いださざるを得ない状況だったのではないでしょうか」(前・同)

 ところが、東山は急転直下で新エージェント会社の社長を辞退。今後は、被害者の保証業務に専念することになるとみられる。こうなると、やはりファンは黙っていられないだろう。SNS上では、

≪彼の未来を潰した人たちはどう償ってくれるんだろうか。私たちのヒガシをステージに返して≫

≪可哀想なヒガシ 事務所は彼を守らずに犠牲にして潰したようなものです≫

≪ファンとしては補償落ち着いたら復帰して欲しいし、なんなら引退撤回して欲しい≫

≪ヒガシを守れる術があったら、どれほど良かっただろう。ヒガシを守れないことが苦しい≫

 といった悲痛な叫びが飛び交っている。

■始まる「タレント大量離脱」

そもそも、藤島ジュリー景子前社長はじめ、事務所サイドは、なぜ東山を新社長に据えようとしたのか。

「ジャニー氏の性加害問題が表面化して以降、世間からはジュリー氏の社長退任、また新社長は外部から招聘すべきだという声が高まっていました。にもかかわらず、東山氏を抜てきしたのは、所属タレントの大量離脱が予想される中、これまで親しんできた最年長タレントが代表を務めるのであれば、後輩たちは“支えたい”と思い、事務所に残ってくれるはず……と踏んだからではないでしょうか。

それに、企業のカラーはトップによって変わるもの。もし外部から新社長を呼べば、社内の空気も激変するでしょうし、『ついていけない』と訴えるタレントは相次ぐでしょう。それを防ぐためにも、やはり長年事務所に在籍する東山をトップに据えるべきと考えたのかもしれません」(芸能ウェブメディア編集者)

一部報道によると、エージェント会社の社長には、のんがエージェント契約しているコンサルティング会社「スピーディ」の代表取締役社長・福田淳氏が就任する方向で話が進んでいるという。

「そうなるとやはり、タレントの大量離脱は間違いなく始まると思います。旧ジャニーズは屋号だけでなく、所属タレントも失うことになりそう。ジャニー氏の非道な行為は、直接の被害者はもちろん、タレントやファンをも不幸にしてしまったとあって、どうにもやりきれません」(前・同)

 福田氏の社長就任が正式発表された際、タレントとファンはどのような反応を示すのか――今後もSMILE-UP.、そして新エージェント会社の動向に注視していきたい。
2023.11.05 07:23 | 固定リンク | 芸能

- -