独裁国家は政治ジョークが嫌いなようだ
2023.05.29
独裁国家は政治ジョーク(political jokes)が嫌いなようだ。「プーチンを揶揄」「ロシア軍をナチスドイツになぞらえ…」 ロシアのジョーク「アネクドート(anecdote)」から読み解く本当の民意
ウクライナ戦争が始まって約460日。対独戦勝記念日に勇ましい演説をぶったプーチンだが、国内では終わりなき戦いに不満が鬱積(うっせき)している。高止まりする支持率の陰でロシアン・ジョークに表れる「本当の民意」とは。拓殖大学の名越健郎・特任教授のレポート。
プーチン大統領が軍需工場を視察した。工場長が説明した。
「前線の兵士に必要な物資を届けるため、毎日休みなしにフル稼働しています」
「それで何を作っているのか」
「棺桶です」
ゼレンスキー大統領はウクライナ侵攻前、コメディアンだった。プーチン大統領はウクライナ侵攻後、ピエロになった。
ウクライナ戦争が始まって1年と3カ月。国際社会からの非難にもかかわらず、ロシアでのプーチンの支持率は高いままだ。国民はプーチン支持、戦争支持一色かに見える。しかし、そこに表れる数字は庶民の本心を反映しているのだろうか。
ロシアにはアネクドートと呼ばれる、政治小話の伝統がある。権力を嘲笑し、生活の不満を皮肉るアネクドートは、旧ソ連時代に異常な発展を遂げた。厳しい社会主義統制下、庶民はアネクドートで憂さを晴らし、欲求不満を解消したものだ。ソ連時代のすぐれた作品を紹介すると――。
ソ連の軍需工場で、3人の労働者が秘密警察に逮捕された。
一人は時間より30分早く出勤したために、スパイの疑いで。
一人は時間より30分遅く出勤したために、サボタージュの疑いで。
一人は時間通りに出勤したために、外国製腕時計を不正に入手した疑いで。
■台所はアネクドートのオンパレード
アネクドートの語源はギリシャ語の「アネクドトス」(地下出版)から来ている。ソ連時代の反体制作家、アンドレイ・シニャフスキーは「ロシアが世界に誇る民間口承文学」と呼んだ。
口コミ社会のロシアでは「台所会話」という表現があり、家族や親しい友人と狭い台所で本音のトークをする。筆者も通信社記者としてモスクワに駐在していた時、何度もロシア人の家庭に招かれ、台所会話に参加したが、興が乗ると、大抵アネクドートのオンパレードとなった。
長期化するウクライナ戦争で、活況を呈しているのが、そのアネクドートの世界だ。ロシアの台所では今も、国営テレビの勇ましい戦況報道とは裏腹に、かんかんがくがくの議論が展開され、アネクドートも飛び交っているはずである。
インターネット全盛の現代では、それは口承だけでなく、ネット上やSNSでも拡散される。
そこには、80%以上がプーチン大統領を支持する世論調査とは一風異なる世界が広がっている。
プーチン大統領が突然発作に襲われ、10年間意識を失った。病院で目が覚めた大統領は一人でモスクワのバーに出掛け、バーテンダーに尋ねた。
「クリミアは今もわれわれのものなのか」
「その通りです」
「ドンバスもそうか」
「もちろんです。キエフもです」
「それは良かった。……ところで、勘定はいくらだ?」
「100フリブナ(ウクライナ通貨)です」
■アネクドートの投稿サイトで目に付くのは、プーチンやロシア軍へのあざけりだ。戦争は短期決戦で終わるという楽観論はすぐに消え、1年以上たった今も、ロシア軍は苦戦を強いられ、泥沼の戦いが続く。想定外への自虐ジョークも溢れている。
ロシア政府が遂にNATO加盟を申請した。
ウクライナから自国の安全を守るためだ。
ロシアの将軍が戦場で意識不明に陥り、1年後に回復した。側近の将校が話しかけた。
「将軍、大統領がウクライナ侵攻を命令し、実質的にNATOとの闘いになり、これまでに10万人が戦死し、戦闘車両5千両、軍艦や戦闘機多数を失いました」
「それは恐ろしい。それでNATOの損害は?」
「NATO軍はまだ介入していません」
プーチンは昨年秋ごろから、この戦争はウクライナとの戦争ではなく、背後に控えるNATOとの戦いだと主張するようになった。2月の年次教書演説では、「この戦争は西側が始めた」と支離滅裂な発言をした。格下のウクライナより、NATOとの戦争と位置付けることで、国民の危機感を高める狙いのようだ。
■兵力不足も国民にはお見通し
しかし、大義名分のない戦争に駆り出されるロシア兵の士気は低く、兵器や銃弾も不足。欧米メディアでは、死傷者は20万人近いと報じられた。
兵力不足に陥ったプーチン政権は30万人の部分動員を発動したり、イランや北朝鮮に武器援助を要請したり、なりふり構わぬ対応に出ている。
その辺りの現実も、国民はとうにお見通しだ。
プーチン大統領の国民とのテレビ対話で、シングルマザーが質問に立った。
「私には2人の息子がいます。子育てで国に何を期待すればいいでしょう」
「2通の召集令状だ」
父親が、軍に動員された息子に電話した。
「キエフは確保したのか」
「まだです」
「ハリコフは?」
「まだです」
「では、ウクライナで何を確保したのだ」
「テレビ、冷蔵庫、高級ワイン、パソコン、靴下、下着……」
問=ロシア軍のウクライナ侵攻を内心、喜んでいる国はどこか?
答=ドイツだ。ナチスの記憶が薄れるからだ。
プーチンの女性関係に引っ掛けたアネクドートもある。
■物騒なジョーク
プーチンは2013年、当時のリュドミラ夫人と離婚した。現在は、新体操の五輪金メダリスト、アリーナ・カバエワが愛人ともいわれているが……。
プーチン大統領とリュドミラ夫人の離婚が公表された。
報道官は、「リュドミラ夫人には、住宅とクルマが与えられる」と発表した。
プーチン大統領には、クリミアとドンバス地方が与えられる。
ロシアによるクリミア併合後、カバエワが友人にこぼした。
「私は3月8日の国際婦人デーのプレゼントにクレム(クリーム)を頼んだだけなのに、彼はクルィム(クリミア)と勘違いしたようだわ。これではもう、カリャスカ(乳母車)は頼めない」
カリャスカはアリャスカ(アラスカ)のかけ言葉で、ロシアがクリミアに続いて米アラスカ州の奪還に動くのでは、という物騒なジョークだ。そんな事態になれば、第3次世界大戦は確実だろう。
クリミアとアラスカは微妙にリンクしている。帝政ロシアは19世紀半ば、英仏両国とクリミア戦争を戦い、敗れたものの、クリミアを死守した。しかし、戦費の急増で財政赤字に陥り、1867年、当時領土だったアラスカを720万ドルでアメリカに売却した。
資源の宝庫、アラスカの売却は「世紀の愚行」と教科書にも書かれ、ロシア人のトラウマとなっている。
■プーチン自身もアネクドートを
実は、プーチンも記者会見やテレビ対話で好んでアネクドートを口にする。昨年10月、内外の専門家を集めて行う「バルダイ会議」でこんなアネクドートを披露した。
ドイツ人一家の会話――。
息子「パパ、なんでこんなに寒いの」
父「ロシアがウクライナを攻撃したので、ロシアに制裁を科したからだ」
息子「なぜ制裁したの」
父「ロシアを苦しめるためだ」
息子「僕たちはロシア人なの?」
このバルダイ会議では、もう一つサプライズがあった。司会者が「核戦争が起これば、われわれは殉教者として天国に行く。西側は死ぬだけだ」というプーチンの過去の恫喝発言をただすと、会場は沈黙に包まれた。プーチンは「この沈黙は、発言が効果的だったことを示した」と述べて会場の笑いを取ったが、笑えないジョークだ。
プーチン大統領が「核戦争が起これば、われわれは殉教者として天国に行く」と述べた。
これを聞いた天国の神は、NATO加盟を申請した。
ロシア人1億4千万人が一斉に亡くなり、天国に送られた。
天国の管理人が「これほど人が多いと、群衆をまとめる指導者が必要だ。誰がいいか」と尋ねると、群衆から「プーチン、プーチン」のシュプレヒコールが沸き上がった。
管理人が言った。
「プーチンはここにはいない。彼は地獄に送られたはずだ」
■歴代指導者を非難し皇帝を称賛
KGB(ソ連国家保安委員会)の将校だったプーチンは、ソ連に思い入れがあると見られがちだが、実際にはソ連指導者を酷評し、18世紀の帝政ロシア皇帝、ピョートル大帝やエカテリーナ女帝を称賛する。
プーチンは、「レーニンはロシア人の住む地にウクライナ共和国という人工国家を作った」「スターリンはドイツから奪った領土をウクライナに与えた」「フルシチョフはロシア固有のクリミアをウクライナに帰属させた」などと歴代ソ連指導者を非難。返す刀でツァーリ(皇帝)を称賛する。
特にトルコとの戦争でウクライナ南東部やクリミアを奪ったエカテリーナ女帝を称え、「ピョートル大帝より効果的な君主だった。女帝の時代にロシアは領土を拡大した」と評価した。国民対話で、「今読んでいる本は、エカテリーナ女帝時代の歴史書だ」と明かしたこともある。
新型コロナ禍の隔離生活で帝政時代についての歴史書を読みあさって形成されたゆがんだ歴史観が、ウクライナ侵攻につながったとの見方もある。それを皮肉ったのがこんなジョークだ。
問=ピョートル大帝とプーチン大統領の共通点は何か?
答=ともにロシアを19世紀に導こうとしている。
■アネクドート・サイトを規制
西側諸国の厳しい対露経済制裁の苦境を笑い飛ばそうとするアネクドートも生まれた。
米国の対露経済制裁に伴い、マクドナルドなどのファストフード、コカ・コーラ、ペプシコーラ、アップルやフェイスブック、ツイッターがロシアから撤退した。医師がコメントした。
「ロシア人はこれで、心身ともに健康になれる」
プーチン政権は国民を西側の情報から遮断するため、インターネットやNetflixを統制した。
新しいサービスは、「インターニエット」、「Nyetflix」と呼ばれる。
ロシア語で「ニエット」は「ノー」を意味する。
戦争が長期化する中、プーチン政権は指導者がジョークで揶揄されることを恐れ、アネクドート・サイトを次第に規制し始めたようだ。昨年秋以降、ネットやSNSへの政治ジョークの投稿も減ってきた。
■罰金3万ルーブル
今年3月、リャザン州の男性が大統領とショイグ国防相を皮肉るこんなアネクドートをSNSに投稿した。
昨年11月、ロシア軍がウクライナ南部のヘルソン市から撤退すると、プーチン大統領がショイグ国防相を叱責した。
「なぜヘルソンから撤退するのだ」
「ネオナチからウクライナを解放せよとのあなたの命令に従ったのですが……」
ロシア軍をナチス・ドイツになぞらえたユニークな作品ながら、この男性は後に地元の裁判所から3万ルーブル(約5万円)の罰金刑を言い渡された。軍の名誉を失墜させる行為には最高15年の刑を科すとする、侵攻後に採択された改正刑法に抵触したとされた。
スターリン時代には、スターリンを揶揄するジョークを口にして収容所送りになったケースがあった。
ペスコフ報道官は記者団の問い合わせに、「ジョークの編集権には介入しない」と弾圧を否定したものの、アネクドートの規制は、「プーチンのスターリン化」を思わせる。
■“あなたの命日が…”
一方で隆盛が目立つのが、ウクライナのジョークサイトだ。同じスラブ系のウクライナにも、政治ジョークの伝統がある。首都キーウのお笑い劇場ではロシアを揶揄するアネクドートがあふれ、笑いが絶えない。
以下は、ウクライナのSNSやジョークサイトから拾ったが、プーチンを揶揄する作品が圧倒的に多い。
プーチン大統領が占星術師に占ってもらった。
「1年後の今、私はどこにいるか?」
「あなたはキエフにいます。戦争は終わり、あなたの乗る車の周辺は歓声を上げる市民であふれています」
「私も彼らに手を振っているのか」
「それはできません。棺(ひつぎ)は密閉されています」
プーチン大統領が占星術師に占ってもらった。
「私はいつ死ぬのか?」
「あなたはウクライナの祝日に死ぬことになります」
「祝日はいつだ」
「あなたの命日がウクライナの祝日です」
夜中の3時、ロシア大統領公邸で執事がプーチン大統領を起こした。
「夜分に失礼します。ウクライナ側が降伏について大統領と交渉したいそうです」
「遂にきたか。電話を回してくれ」
「それには及びません。武装したウクライナ兵がドアの外で待っています」
■中国もアネクドートに登場
戦争が長期化するにつれ、ロシアの国力は弱体化しそうで、漁夫の利を狙っているのが中国だ。西側からの経済制裁にあえぐロシアの資源を買い支え、着実に影響力を増している。いずれロシアは中国に飲み込まれる。そんな不安は国民にも根強いようで、ウクライナ戦争の起こる前から、こんなアネクドートがあった。
100年前のロシア指導者はラスプーチン。
現在のロシア指導者はプーチン。
100年後の指導者は陳(チン)。
戦争が始まった後も、同様の小話が生まれている。
22世紀、強力な新型コロナウイルスがまた世界を襲った。
アメリカでは、米大統領が国民に自宅待機を訴えた。
フランスでは、EU大統領が国民に自宅待機を訴えた。
旧ロシアでは、中国共産党総書記が国民に自宅待機を訴えた。
長引く戦争で、今後もアネクドートの傑作は生まれ続けるだろう。それらはインターネットに乗って世界中に広がっていく。
アネクドートはスラブの民の心の叫びであり、ささやかな抵抗の手段なのだ。
PAC-3で破壊措置命令
2023.05.29
■【速報】自衛隊に破壊措置命令 北朝鮮の「人工衛星」打ち上げ予告受けて
北朝鮮が今月31日から来月11日の間に「人工衛星」を打ち上げると予告したことを受け、浜田防衛大臣が自衛隊の部隊に破壊措置命令を出しました。沖縄県の与那国島など4島にPAC-3の部隊を展開し、迎撃態勢をとります。
海上保安庁によりますと、北朝鮮当局から、あさって31日の午前0時から来月11日の午前0時の間に「衛星ロケット」を打ち上げると通告がありました。北朝鮮側は、黄海、東シナ海及びルソン島の東方の3か所に危険区域を設けるとしていて、部品などの落下が予想されます。
政府は「人工衛星」と称する弾道ミサイルの発射だとして、浜田防衛大臣は自衛隊の部隊に迎撃態勢をとらせる破壊措置命令を出しました。
日本の領域内への落下に備え、陸上自衛隊の那覇駐屯地のほか、与那国島、宮古島、石垣島に地対空誘導弾PAC-3の部隊を展開します。また、東シナ海に迎撃ミサイルSM-3を搭載したイージス艦を展開させ警戒にあたります。
浜田防衛大臣は先月、自衛隊に破壊措置の準備を命令していて、地対空誘導弾PAC-3の部隊がすでに沖縄県に展開するなどしていました。
一方、岸田総理は、▼アメリカや韓国などと連携し、北朝鮮が発射を行わないよう強く自制を求めることなどを指示しました。
■北朝鮮がミサイル発射予告 31日から東シナ海方向 自衛隊に迎撃命令
北朝鮮は29日、日本政府に対し、「衛星」を31日午前0時から6月11日午前0時までの間に打ち上げると通告した。
政府は事実上の弾道ミサイルと判断。浜田靖一防衛相は迎撃のため、自衛隊法に基づく破壊措置命令を関係部隊に出した。
北朝鮮が人工衛星として長距離弾道ミサイルを発射すれば、2016年2月の「光明星4号」以来となる。政府によると、ミサイルやその破片などは黄海と東シナ海、フィリピン・ルソン島の東側周辺海域に落下する可能性がある。
岸田文雄首相は首相官邸で記者団に、「衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を用いた発射は国連安全保障理事会決議違反で、国民の安全に関わる重大な問題だ」と指摘。その上で「情報収集と警戒監視に全力を挙げ、日米、日米韓の緊密な関係を通じて連携を図っていく」と述べた。
松野博一官房長官は臨時に記者会見を行い、「南西諸島を含め、わが国の領域を通過する可能性はある」と説明。「ミサイル発射の強行は、わが国の安全保障に対する重大な挑発行為だ」と非難した。発射予告に関し、北朝鮮の水路当局から海上保安庁に「メール」で連絡があったことも明らかにした。
首相は北朝鮮の通告を受け、(1)情報の収集・分析に万全を期し、国民に適切に情報提供する(2)米国や韓国と連携し、発射を自制するよう北朝鮮に強く求める(3)不測の事態に備え、万全の態勢を取る―ことを指示。関係省庁は局長級会議を開いて対応を協議した。
■6月1日に会談、日米防衛相 反撃能力の運用協議
浜田靖一防衛相は26日の記者会見で、米国のオースティン国防長官が来日し、6月1日に防衛省で会談すると発表した。「日米同盟の抑止力・対処力の強化に向けた具体的な取り組みを協議する」と説明。日本が保有を決めた反撃能力(敵基地攻撃能力)に関し、自衛隊と米軍の連携を話し合う予定だ。
この他、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射に対処するための日米韓3カ国の連携強化、東・南シナ海で海洋進出を強める中国の軍事動向について意見を交わす見通し。
■北朝鮮、「衛星」打ち上げ予告 浜田防衛相が破壊措置命令
日本政府は29日、北朝鮮当局から人工衛星の打ち上げ予告があったと発表した。防衛省は、北朝鮮が「衛星」と称して弾道ミサイルを発射する可能性があるとしており、浜田靖一防衛相は弾道ミサイル発射に備えて自衛隊に破壊措置に関する行動命令を出した。
海上保安庁によると、北朝鮮が連絡してきた危険区域の設定期間は5月31日午前0時から6月11日午前0時までで、対象は黄海、東シナ海、ルソン島の東。ロケットの残骸などが落下する可能性があるとして注意を呼び掛けている。
岸田文雄首相は官邸で「衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を用いた発射は(国連)安保理決議違反であり、国民の安全にかかわる重大な問題だ」と記者団に語った。
松野博一官房長官は記者会見で、弾道ミサイルが日本に飛来する可能性について問われ「南西諸島を含めてわが国の領域を通過する可能性はあると認識している」と述べた。
発射を強行すれば「我が国の安全保障に対する重大な挑発行為」とした。
岸田首相は関係省庁に対し、情報収集と分析に万全を期すこと、米国や韓国などと連携して北朝鮮に自制を求めること、不測の事態に備え万全の態勢を取ることを指示した。