超美味しいトルコ名物「鯖サンドの作り方」
2023.11.11
トルコ名物鯖サンドの作り方。以下の手順に従ってください。

鯖の切り身を塩とレモン汁で下味をつける。

フライパンにオリーブオイルを熱し、鯖の両面をこんがりと焼く。

パンにマヨネーズとマスタードを塗り、レタス、トマト、玉ねぎ、ピクルスを挟む。

焼いた鯖をパンの上にのせて、サンドイッチにする。

好みでチーズやハーブを加える。

以上でトルコ名物鯖サンドの作り方は完了です。おいしく召し上がれ。

トルコ名物鯖サンドは、トルコの港町イスタンブールの名物料理です。イスタンブールは、ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス海峡に面した都市で、古くから多様な文化や人々が交流する場所でした。その影響を受けて、トルコ料理は世界三大料理の一つとして発展しました。トルコ名物鯖サンドは、そのトルコ料理の中でもシンプルでありながら、トルコの食文化の特徴をよく表しています。

まず、鯖はトルコの沿岸部でよく食べられる魚で、安価で栄養価が高い食材です。鯖はレモン汁で酸味をつけて焼くことで、臭みを消し、さっぱりとした味わいになります。また、鯖にはオメガ3脂肪酸が多く含まれており、心臓病や炎症の予防に効果があると言われています。

次に、パンはトルコの主食であり、トルコ語では「エクメク」と呼ばれます。トルコのパンは種類が豊富であり、中でも「シミット」という胡麻のついたリング状のパンはトルコの代表的なパンです。シミットはトルコ名物鯖サンドにもよく使われます。パンには小麦のほかに、トルコの気候に合った様々な穀物が使われており、トルコの農業の豊かさを感じさせます。

さらに、マヨネーズやマスタードはトルコの西洋化の影響を受けた調味料ですが、トルコでは独自の風味やバリエーションがあります。例えば、マヨネーズにはヨーグルトやニンニクを加えたものや、マスタードにはイスタンブールの特産のスパイスである「イスタンブール・マスタード」を使ったものがあります。

レタスやトマト、玉ねぎ、ピクルスはトルコのサラダやメゼに欠かせない野菜です。トルコでは、これらの野菜を新鮮なまま食べることで、鯖の油っぽさを中和し、ビタミンやミネラルを補給します。チーズやハーブはトルコの乳製品や香辛料の豊かさを表します。トルコでは、羊やヤギの乳から作られたチーズが多く、塩味や酸味が強いものが多いです。ハーブはトルコの気候に合ったものが栽培されており、パセリやミント、ディルなどがよく使われます。

トルコ名物鯖サンドは、トルコの食材や調味料、料理法をふんだんに使ったサンドイッチです。トルコの歴史や文化、地理や気候などがこの料理に込められています。トルコ名物鯖サンドを食べることで、トルコの魅力を感じることができるでしょう。

■サバサンド。実はイスタンブールの名物なんです!

サバサンドは、もともとはトルコ・イスタンブールのフェリーの船着き場で愛される名物。屋台ではサバがジュージューと焼かれ、香ばしくておいしいにおいが立ち込めます。潮の香りを感じながら楽しむ濃厚なサバサンドは、くせになるそうですよ。

サバサンドは、広場の屋台だけでなく、接岸した屋台船でも売られています。派手な装飾の屋台船が連なる景観もイスタンブール・ガラタ橋あたりの名物だそう。

現地では、たっぷりのレモン果汁と、塩を少しかけて食べるのがおすすめだとか。サバは脂がのってボリューム感があるそうですよ。


■タモリさんのサバサンド

話題になったのが、テレビ「ヨルタモリ」でタモリさんが作ったサバサンド。こちらは、とってもシンプルで基本形といってもいいですね。同じように作ってみたらおいしかった!という声が、SNSなどを中心に多数上がっています。日本人好みのちょっぴり和テイストなのもいいですね。とても簡単ですので、みなさんもぜひ試してみませんか?

■こちらがトルコ本家!? ベーシックなサバサンド

サバサンドは、簡単でおいしいだけでなく、栄養バランスもよくて片手で食べられるのもいいですね。

塩ヨーグルト漬けしたサバを焼いてバゲットにサンド。くさみもなく、ふっくらおいしい♪レモンの輪切りも爽やかです。


■焼きサバ味噌のバケットサンド(焼くのです)

ごはんによく合うサバの味噌煮。その”サバ味噌”を煮るのではなく焼いてサンドイッチに。春菊やルッコラなど苦味がある野菜との相性がいいサバサンドです。

■塩サバカレームニエル&鯖サンド

実はサバと相性がいいカレー。カレー粉とブラックペッパーをまぶしてムニエルにしたサバを挟んで、スパイシーなカレーサバサンドに。

■鯖サンドイッチ -サルサソース-

サルサソースで頂くサバサンド。ハラペーニョを使えば本格的ですが、無ければタバスコでもOKです。

■日本にもありますよ。鯖サンド専門店

テイクアウト専門!東京・築地の「オリミネベーカーズ」

築地本願寺の近くにある「ORIMINE BAKERS(オリミネベーカーズ)」。深いグリーンに塗られた壁が目印です。

サバはもちろん築地で仕入れたもの。厚めにスライスされた玉ねぎの甘味とレモンの酸味が、塩焼きされたサバと見事にマッチ。パンは国産の小麦粉100%のチャバタが使用されています。


古民家のおしゃれ空間「HAGI CAFE(ハギ カフェ)」

千駄木駅から歩いて5分ほどのところにある「HAGI CAFE(ハギ カフェ)」は、築60年の木造アパートを改修した複合施設「HAGISO」の中にあるカフェです。

こちらのサバサンドは、トーストしたパンに、表面を香ばしく揚げたサバとレタスをはさみ、塩漬けしたレモンの爽やか風味を加えたボリューミーな一品。食べ応え満点です。

ふんわりとしたピタパンに、オリジナルスパイスで味付けしたサバのムニエル、野菜を詰め込んだポケットサンドも人気です。
2023.11.11 19:47 | 固定リンク | グルメ
「早く知りたかった」簡単なのに美味しすぎる
2023.11.10
「早く知りたかった」豆腐があったら絶対つくって「簡単なのに美味しすぎる」作り置きに最適【節約レシピ】

「冷蔵庫にある豆腐で1品つくりたい」

「コスパ最高のメニューを知りたい」

そんな方に、ぜひ知っていただきたい簡単&節約レシピを今回ご紹介します。

材料(2~3人分)

豆腐…1丁

めんつゆ…適量

なんと材料2つだけというシンプルさ。

豆腐は「絹ごし・木綿」どちらでもOKです。

作り方

豆腐をお好みの大きさに切り…

(小さく切った方が、この後の漬け時間が短くて済みます。)

タッパーなどに移し替え、めんつゆを注ぎ入れます。

豆腐ぜんたいの8割くらいの高さまで浸かっていれば、十分に味が染みます。

フタをして、冷蔵庫で半日ほど寝かせれば、もう完成です。

(漬け時間が長ければ、その分だけ味がよく染みます。)

そのまま食べても、もちろん美味しいですが…

「青ネギ・白ゴマ・天かす」などを振りかけて食べるのもオススメです。
いろいろな食感が加わり、晩ごはんのおかずとして十分に成立する一品になります。

白ご飯に乗せて「豆腐丼」にするのも美味しいです。

ちなみに、我が家の場合は、漬けた後に残った「めんつゆ」を…

100円ショップで購入した「味付け卵メーカー」も活用して、ゆで卵を漬けるのに使用します。
無駄なく食材を使うことを意識しています。

なお、めんつゆの再利用については、衛生面や各ご家庭の保存状況などを鑑みたうえで、その可否を個別にご判断願います。

これも知らなきゃ損

知らないともったいないことは、他にもたくさん。

ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。

【炊飯器に放り込むだけ】サツマイモご飯は簡単に作れる「毎回これでいいわ」意外で時短な調理法

捨てないで!ツナ缶の「油」を活用する方法「もっと早く知りたかった」便利で節約にもなる裏技

今回の内容が「参考になった!」という方は、「料理家ふらお」のプロフィール画面等から「チャンネル登録」いただけると嬉しいです。
2023.11.10 11:51 | 固定リンク | グルメ
豊洲初競りに変化が?
2023.01.01

豊洲市場のマグロ初競り、勢力図に変化? 「ノーマーク」のスーパーが参戦した理由 初競りの主役も、コロナ禍で大きく下落

 新年恒例のマグロ初競りが、2023年1月5日に東京・豊洲市場(江東区)で行われる。かつては、最高値の「一番マグロ」が3億円超えを記録。新型コロナウイルスの流行後は「億超え」はないものの、縁起の良い初物の競りは風物詩として脚光を浴びる。初競りと言えば、すしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」、同市場のマグロ専門仲卸業者「やま幸」の2社の印象が強いが、近年、食品スーパーが参戦している。その狙いとは―。

 1年の幕開けとなる初競り。豊洲市場では毎年、「初荷」を祝うのぼり旗が売り場に飾られ、全国各地から集まった主役の生マグロがずらりと並ぶ。スタートは午前5時すぎ。緊迫した雰囲気の中、競り人が鳴らす鐘の音が響き渡り、威勢の良い掛け声とともにマグロが1匹ずつ値付けされる。競りでは、集まった買い手の仲卸業者などが一斉に指のサインで希望値を示し、最も高い値段を付けた人が入手できる。最高額で競り落とされた1匹が「一番マグロ」と呼ばれ、最高級ブランドとの評判も高い青森県大間産クロマグロが定番だ。

 過去に1億円以上の値が付いた一番マグロは、大間産の3匹だ。史上最高値は、旧築地市場から移転した豊洲市場で初めて行われた19年、1匹3億3360万円(1キロ当たり120万円)が付いた。翌20年の同1億9320万円(同70万円)、築地市場時代の13年の同1億5540万円(同70万円)と続く。いずれも、喜代村が落札。国内外に強烈なインパクトを与えた。

 21年、コロナ下で迎えた初競りは一変した。一番マグロは2年連続の1億円超えから一転、21年は1匹2084万円(1キロ当たり10万円)、22年は同1688万円(同8万円)と大きく値を下げた。入手したのはどちらもやま幸。すし店「銀座おのでら」とタッグを組んで臨んだ。22年は6年ぶりに2000万円を割ったが、国産天然クロマグロ1匹の価格としては、高騰する年末の約3倍に相当。豊洲市場関係者は「ご祝儀相場に変わりはない」と説明する。

 初競りでは喜代村、やま幸が毎年注目を集めてきたが、この2社以外にも貴重な初物に目を付ける業者が出現した。埼玉県を拠点に食品スーパーを運営する「ベルク」だ。

◆スーパーに大間マグロ、「赤字覚悟」

 ベルクは、1959年に埼玉県秩父市で創業。同県を中心に千葉県、群馬県、東京都など関東全域で131店(22年12月現在)を展開する郊外型の大型スーパーだ。豊洲市場では、アジやサバなどの大衆魚やさまざまな水産物を仕入れている。

 通常、ベルクなどのスーパーが扱うマグロは、価格が手頃なメバチマグロの解凍品や養殖クロマグロなどが多い。初競りで価格が高騰する大間産ブランドマグロを欲しがるのは、高級すし店などを顧客に持つ仲卸業者がほとんどで、スーパーが買うことはほぼなかった。そんな中、ベルクは21年と22年の初競りに参加し、競争が激しい大間産を1匹ずつ入手。原島一誠社長は「食べる機会がめったにない、おいしい初物をお客さんに味わってもらいたかった」と思いを語る。

 初参戦の21年は、入荷した大間産約10匹のうちで最も大きく、この年の一番マグロ(208キロ)より重い237キロを1匹約900万円(1キロ当たり3万8000円)で落札。22年は、約20匹並んだ大間産のうち、一番マグロ(211キロ)に次いで2番目に重い200キロを同400万円(同2万円)で競り落とした。どちらも高値水準の1キロ単価1万円を大きく超えている。

 仕入れた初物は2年とも、初競り翌日に埼玉県や千葉県など計約10店で限定販売。赤身や中トロ、大トロの部位ごとに分け、刺し身用にして1パック(2~3人前)1000~3000円ほどで提供した。購入しやすい価格に抑えたため「赤字覚悟だった」(原島社長)というが、販売開始前から来店客の行列ができる人気ぶり。同社長は「とても好評で喜んでもらえた」とうれしそうに話した。

◆巣ごもり需要で追い風、仲卸業者と一騎打ちも

 新型コロナの流行で、人々の生活や消費行動は大きく変わった。外出自粛などで飲食店は売り上げが大きく落ち込み、外食需要が激減。豊洲市場も窮地に立たされた。それに加えて国内では、サンマやイカをはじめとする魚介類の水揚げ量が減少傾向にあり、厳しい状況が続いている。

 こうした中で、ベルクは新たな挑戦として初競りに挑んだ。「われわれスーパーが豊洲市場を支え、もう一度盛り上げていきたい」(同社海産部バイヤーの木野寛康さん)と感じたのがきっかけだった。巣ごもり需要の増加で店の売り上げが伸びたことが追い風になったほか、コロナ禍で価格が下がるのでは、との予測もあった。豊洲市場の業者にとっては驚きの参戦で「ノーマーク」だった同社は、22年はやま幸と一番マグロを競い合い、一騎打ちを展開。ギリギリまで奮闘した。

 同社は21年から「ベルクまぐろ宣言!!」と銘打った販売強化を実施。入手した初物の販売情報などをインターネット交流サイト(SNS)で発信したほか、22年には、釣り上げた大間の漁師に同社社員が感謝状を手渡し、漁師の思いをまとめた映像を動画投稿サイトで公開した。さらに、同宣言を打ち出した新聞折り込みチラシを約220万部配布し、22年に「新聞折込広告大賞」(日本新聞折込広告業協会主催)で最高賞の「J-NOA大賞」に輝いた。

 23年の初競りで初物を狙うかはまだ未定だが、原島社長は「正月を含め、価格の割においしいと価値を感じてもらえるマグロを提供していきたい」と意気込む。動向が注目されそうだ。

◆2023年の初競りは?

 日本の古き良き風習で、重宝されてきた縁起物の初荷。毎年注目される豊洲市場のマグロ初競りは、買い手同士が譲らず、白熱して値段が上昇するほど「大損するかもしれない」(仲卸業者)というリスクもはらむ真剣勝負だ。一方、命懸けでマグロを釣る漁師にとっては、一獲千金の夢でもある。

 23年の一番マグロについて、ある市場関係者は「1億円を超えることはなさそうで、前年並み(1500万~2000万円程度)になるのでは」と予想。もう少し高値になりそうとの見方もある。候補となる大型の国産天然クロマグロの水揚げが少なかったり、初物を狙う業者が増えたりすれば、大きく上回る可能性もある。マグロに魅せられたプロたちのさまざまな思いが交錯する、新年の「晴れ舞台」から目が離せない。

2023.01.01 14:08 | 固定リンク | グルメ
ケチャップの語源「魚醤」中国
2022.12.13

食卓の人気者「ケチャップ」、トマトの歴史と共にニッポンで歩んだ風味と開発史

日本で「ケチャップ」と言えば、おのずから「トマトケチャップ」が思い浮かぶほど、それはトマトという野菜と切っても切れない関係である。今や料理にも食卓にも欠かせない調味料「ケチャップ」の日本での歩みをたどる。

「ケチャップ」のルーツは、中国にあった「魚醤(ぎょしょう)」とされる。魚を発酵させた調味料で、かつて中国の南部では「ケ・ツィアプ」と呼ばれていた。それが語源。やがて、ヨーロッパそして米国に伝わり、18世紀にちょうどトマトという野菜が広がり始めていた米国で、小さく切ったトマトを煮つめて、塩や香辛料を加えた“赤い調味料”ができ上った。トマトケチャップである。ハンバーガーやフライドポテトなどには欠かせない人気の味になった。

「創業者・蟹江一太郎さん」提供:カゴメ株式会社

トマトケチャップは、明治時代の文明開化の中で日本に持ち込まれたが、そのケチャップに目をつけた人がいた。1875年(明治8年)に愛知県知多郡(現・東海市)の農家に生まれた蟹江一太郎(かにえ・いちたろう)さんである。戦争が終わって、故郷に帰る時に、軍の上官から「実家が農家ならば、これからは西洋野菜を作るといい」と助言された。蟹江さんは、キャベツ、レタス、パセリなど、当時は珍しい西洋野菜作りを始めたが、その中に、当時は「赤茄子(あかなす)」と呼ばれていたトマトがあった。キャベツなどは徐々に売れ始めたが、トマトだけはまったく売れなかった。そんな時、海外ではトマトを生で食べるのではなく、加工して調味料として使っていることを知った。

「創業の頃:早川良雄氏撮影」提供:カゴメ株式会社

蟹江さんのトマトケチャップ作りが始まった。トマトを煮て、小さく刻んで、それを裏ごしした。最初はドロドロの状態で、今で言うトマトピューレのようなものだった。蟹江さんは工場を立ち上げ、シナモン、ローリー、ナツメグなど海外から輸入した香辛料などを配合しながら、ケチャップ作りを進めた。しかし、最初にできたものの色は色鮮やかな深紅ではなく、くすんでしまっていた。そこで米国の加工技術をヒントにして殺菌方法を変えることにした。瓶に詰めた後に熱で殺菌するのではなく、作ったトマトケチャップを熱いまま瓶に詰めて、ふたをして密閉した。これによって、雑菌も入らず、トマトの赤い色をそのまま保つことができた。

もうひとつ問題が持ち上がった。瓶入りのケチャップは使いにくいという声が届くようになった。瓶からは取り出しにくく、瓶を逆さにして底をたたいて皿などに出さなければならなかった。そこで容器を工夫することにした。それはプラスチックの容器だった。「軟らかく、出しやすく、そして最後まで無駄なく使いきることができる」そんな容器を、メーカーと共同で研究して、ポリ塩化ビニリデンという素材にたどり着いた。

1966年(昭和41年)世界で初めて、日本独自のチューブ入りトマトケチャップが誕生した。キャップは片手で簡単に開けることができ、さらに次に出しやすいように容器を逆さに立てて保存することもできるようになった。チキンライス、オムライス、そしてナポリタンなど、トマトケチャップを使う料理も増え始め、「ケチャップ」は日本の食卓に欠かせないものとなった。

蟹江さんは、自分の会社のマークに「籠の目」模様を使おうと、五角の星を商標として申請した。「五角の星」は陸軍の象徴でもあり、西洋野菜を作るきっかけをくれた先輩への感謝を忘れないためだった。また自分で作ったトマトなどを入れた籠、その網の目のような模様は、トマト作りを志した初心を忘れないためでもあったのだろうか。検討の結果、六角になった「籠の目」は会社のマークになり、社名も「カゴメ」とした。ブランドマークは、その後、トマトマークやアルファベット「KAGOME」に変わっていったが、「籠の目」は蟹江さんにとってまさに原点だった。「カゴメ」のケチャップ作りは続く。有機トマトを使ったもの、ツブツブの食感を残すもの、様々なケチャップが開発され、「カゴメ」のシェアは50%になった。

米国で生まれたトマトケチャップを、食卓に欠かせない調味料に育て上げたニッポン。「ケチャップはじめて物語」のページには、日本の食文化の歩み、その確かな1ページが“色鮮やかなトマト色で”風味豊かに刻まれている。
2022.12.13 17:09 | 固定リンク | グルメ

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