ソレダーの戦い「ワグネル囚人部隊壊滅」
2023.01.31



ソレダーの占領で、ワグネル囚人部隊は大損害を受け、再起不能と成ってる。損害は「4,100人死亡,10,000人以上負傷」。損耗が激しくロシア徴集兵が取って代わる可能性が高い。

バフムトのワグネル軍は、1月 12日頃にソレダーを占領して以来、大きな進歩を遂げていません。

ロシア正規軍部隊は、現在、バフムトでの攻撃を再活性化するための戦闘に参加しています。1月20日に投稿された戦闘映像は、ロシア空挺部隊 (VDV) がバフムート周辺で活動していることを示しており、その映像には、ロシアの BMD-4M (VDV のみが使用するニッチな機械化装備) が映っています。

ロシアの情報源は、ワグネルと VDV が 12月 27日にバフムートで共同作戦を行ったと報告した。ロシア国防省は、ロシアの VDV が 2023 年 1月初旬から バフムト地域で活動していることを報告しており、この地域で最高潮に達したと思われるワグネル軍に取って代わらないとしても、ロシア徴収兵を増強していることを示している。

ワグネルの部隊、特に囚人は、2022 年の秋以来、バフムートで大きな犠牲者を出しています。匿名の米国当局者は 1月 5日に、ワグネルの部隊は 4,100 人以上の死者と 10,000 人以上の負傷者を出したと述べたと伝えられています。 12月初旬、バフムート近く。

ウクライナ当局者は、バフムトに対するロシアの攻勢はまだ終わっていないと主張している。ISW は以前、バフムートに対するロシアの攻勢が最高潮に達したと評価していた。ワーグナーの攻勢が頂点に達したと引き続き評価しており、しかし現在、ロシア軍は戦闘を継続するために通常の部隊を投入しているとしています。したがって、バフムトに対するロシアの攻撃は、おそらく最高潮に達していないと思われる。
2023.01.31 20:14 | 固定リンク | 戦争
小室圭さん夫妻「新しい局面」
2023.01.31

3度目の挑戦でニューヨーク司法試験に合格

小室圭さん、眞子さん夫妻のニューヨーク生活の「新しい局面」が見えた瞬間

 昨年10月、米ニューヨークの司法試験に合格した小室圭さんにとって、2023年は弁護士としての活動が本格的にスタートする年となりそうだ。もちろん、それは圭さん一人だけでなく、小室夫妻お二人のニューヨークでの生活が大きな転換点を迎えることを意味する。

 これは日本国民にとっても朗報だといえるかもしれない。少なくとも圭さんをめぐる状況が良くなっているということなのだから。

 最近、夫妻の姿を目にした現地のジャーナリストは、表情にも柔らかさが出てきたように感じたという。さらに仲むつまじく「恋人つなぎ」で歩く様も目撃されて……。

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 世界的にインフレの波が押し寄せるなか、ニューヨークの物価高は特に厳しく、実際に現地を旅行した人によれば、

「カフェに入ってサンドイッチとコーヒーを頼んだだけで5千円もかかった!」

 という声も聞かれるほどだ。

 それゆえ、司法浪人中には小室夫妻の経済状況を心配する声も上がっていた。

ニューヨーク州弁護士になると年収はどうなる? 
 一説によれば、合格前、ロー・クラーク(法務助手)としての小室さんの年収は推定600万円前後ともいわれていた。物価高のニューヨークで新婚生活を続けるのは不可能ではないか、というのが心配の理由。

 そのため、これまでは“1億円”に上るといわれる、眞子さんの貯金を切り崩して生活してきた、というのがもっぱらの見方だった。

 心配が募ったゆえか、浪人中の小室圭さんに対しては、厳しい声が聞かれることも珍しくなかった。

 こうした声に対して「おせっかい」「皇籍を離れたのだから放っておくべき」といった意見も存在するのは事実。実のところ、眞子さんは結婚を機に「元皇族」となっている。

 難しいのは、夫妻が法的には民間人であるという論理は成立するものの、どのようにしても秋篠宮さまの長女とその夫、悠仁さまの姉、義兄という立場は変わらないという点だろう。

 言うまでもなく、秋篠宮さまは皇位継承順位1位、悠仁さまは2位。その身内でなくなることは不可能である。

 それだけに、小室さん夫妻が万が一にも何らかのトラブルに巻き込まれたら大事になる。

 そうした考えから夫妻のニューヨーク生活にも現地の領事館があれこれと気を回しているのが現状だ。

現地での金銭問題もリスク要因の一つ
 当然、その「気を回す」ためのコストの原資は税金となるため、「放っておけない」と考える人が少なからず存在するわけである。

 もちろん夫妻がトラブルやアクシデントに見舞われることを願うような国民はほとんどいないだろうが、一方でそういう困った事態になるリスクはご自身たちでなるべく小さくしたほうがいいという考え方もある。

 現地での金銭問題もリスク要因の一つだったため、どうしても関心を集めてしまい、いささかおせっかいながら「心配」の対象であり続けていた。

 しかし、司法試験合格で局面は変わりつつある。

 ひとたびニューヨーク州の弁護士となれば、年収は一気に2千万円以上にはね上がると見られている。いかに物価が高いとはいえ、このくらいになれば十分生活は可能だろう。

 それゆえか、小室圭さんの表情も以前と比べて柔らかくなっているようにも見える。

現地ジャーナリストへの対応も軟化? 
 1月前半のある日、弁護士事務所に出勤する小室圭さんを見掛けた現地ジャーナリストが、

“How are you ?  Kei”

 と声を掛けた際にも、軽く会釈を返してくれたそうだ。

「これまで小室さんにはたびたび声を掛けてきましたが、反応してくれることはほとんどありませんでした。特に2度の試験不合格で先の見えない状況だった頃には見られない反応で、ご本人にも心の余裕が生まれてきたのかもしれませんね」(現地ジャーナリスト)

小室夫妻の手元に注目すると…? 
 そうした中、1月中旬には試験合格以来はじめて、夫妻で出掛ける姿も見られている。

「右手でしっかりと眞子さんと手をつなぎ、マンションから数ブロック先にある地下鉄の駅へと消えていきました」(同)

 いわゆる「恋人つなぎ」で歩く姿をよく見てみると、妻の手が前で、夫を引っ張って歩くスタイル。

 振り返れば、圭さんがニューヨークで弁護士を目指したのも、眞子さんが明かしたところによれば、

「海外に拠点を作ってほしいと私がお願いした」からだった。

 司法試験合格は本格拠点設立につながるのかもしれない。

 ともあれ、この上ない形で2023年をスタートしたというところだろうか。
2023.01.31 08:10 | 固定リンク | 皇室
最悪の傭兵集団「囚人を遺体の山に」=ワグネル
2023.01.30


囚人を「強制自爆」、「遺体の山」で銃撃回避…最悪の傭兵集団「ワグネル」の残虐すぎる「手口」

 バフムトの占領に固執する理由

 ここ数ヶ月、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」は、ウクライナ東部ドネツク州のソレダルとバフムトの占領を執拗に試みている。ロシアにとってこの2都市は「戦略的価値」が低いにもかかわらず、莫大な損失を出しながら撤退を拒否し、ジリジリと包囲を固めている。

 軍事アナリストのマイケル・クラーク氏がイギリスニュースサイト「Express.co.uk」に語ったところによれば、ロシアがこうした小さな町を征服しようとするのは、戦略的利益ではなく、ロシアのプーチン大統領の個人的な関心を集めようとする高官同士の「象徴的な内部権力闘争」に基づいているのだという。ドネツクの小都市に頑なに固執することによって、ロシア軍の「戦略を横取り」し、前線の他の兵士を犠牲にしてこの「戦略的袋小路」に目を振り向けざるを得なくしているそうだ。

 バフムートは、ウクライナ戦争の前には、8万人の住民がいたが、いまは1万人程度が街の残っている程度で、両軍の激しい戦闘によって焼け野原、ほぼ廃墟しかない地域になってしまった。ウクライナにとってもロシアにとっても、軍事戦略上の意味合いはなく、象徴的な意味合いしかない。

 ワグネルのリーダー・プリゴジン氏は、ケータリング会社を経営していた時に、プーチン大統領と親しくなったことから、「プーチンのシェフ」と呼ばれている。2016年のアメリカ大統領選挙に介入した罪でFBIに指名手配されている。プリゴジン氏は、ロシア国防省の戦争の運営方法に対する国内批判派の急先鋒となっている。最近、プリゴジン氏は、ロシア政府内での評判が悪くなっているという報道もあり、この都市を攻略できないと失脚するというリスクがあった。

 ■「遺体の山」を利用

 他方、ウクライナは、ゼレンスキー大統領が12月に訪れたことから、この地域をロシアにとられることは心理的な打撃になるかもしれないという指摘がある。

 いずれにしろ、あまり戦争の勝敗にとってはあまり意味はなさそうだが、すでに数千人の兵士が死んでしまった。

 ウクライナ国防情報部長のキリーロ・ブダノフ氏は12月末のインタビューで、2つの都市で死亡した兵士の数があまりにも多くなったため、ワグネルは、地元の銃撃から身を隠すために「遺体の山」を利用するようになっていると述べた。

 ワグネルの戦場での戦いについては、まさに「人柱」ともいえるような人海戦術を採用していることが、オーストリアの軍事専門家トム・クーパー氏に明らかにされている。

 彼(プーチン大統領)はこの戦争で何人殺されるかなんて気にも留めていない。彼は皮肉屋で、遅かれ早かれ「ロシアの刑務所にいる最悪の人間のクズを空にする」と自慢し始めるだろう - ワーグナー(ワグネル)が集めた囚人の多くがこの戦争で殺されるから... したがって、犠牲者がプーチンに対する深刻な内乱を引き起こすようになった場合のみ心配するかもしれない。今のところ、ロシア国民はその地点から「何光年も」離れており、これがすぐに変わるとは思えない。

 GenStab-Uのリリースから推測すると、ワグネルとロシア軍はこの地域(ドネツク)だけで毎日400-600人の兵士(死傷者等)の損失を被っていることになる。この種の、あるいはこのような ビデオを考えると......まあ、驚くにはあたらないが......。

 ■囚人を「自爆テロ」に利用

 ワグネルは具体的に以下のような戦術を用いているようだ。

 まず、囚人を中心とするほとんど訓練もされておらず士気も限りなく低い新兵たちで突撃隊を結成する。この突撃隊に、ウクラナイの前線部隊に対し、自爆テロを敢行する(ただし、突撃隊に、自分たちが自爆テロの集団であることを伝えているかは別だ)。ウクライナ軍は、この突撃隊に対して、反撃をするが、当然ながら、貴重な弾薬を使い、疲弊もする。

 ウクライナ軍に、消耗を強いたところで、最も訓練された傭兵部隊が、第2波、第3波として、攻撃を加えるのだ。この人柱戦術がよほど効果的と考えているのか、最近になって、ロシア軍は「突撃隊」の数を補強しているのだという。

 戦略的には無意味な拠点を「人柱」によって奪取する攻撃と占拠を、ワグネルは自ら「成功」と評し、ワグネルを率いるプリゴジン氏は「ワグネルのほうが正規軍よりも効率的だと主張し、ロシア大統領への圧力を強めている」「クレムリン(ロシア政府のこと)に、領土を奪える唯一の将軍は自分だと主張しようとしている」(軍事アナリストのマイケル・クラーク氏)のだという。

 民間組織でありながら、敗走を続けるロシア国軍を罵倒し、国家権力の一部も任されているワグネルのプリゴジン氏を、プーチン大統領はどう考えているのだろうか。いまや、ワグネルはロシアの囚人を人柱として活用することもできる。

 ■プリゴジンの「評判」とは

 イスラエルに永住する慈善家で(元ロシアの)大富豪レオニード・ネフジリン氏は、ウクライナのオンラインメディア「Obozrevatel」のインタビュー(2022年12月17日)でこう解説している。

 ワグネルを国家という視点を通してみると、何が起きているかを説明するのは難しいし、間違った結論に達するだろう。しかし、ワグネルをマフィアの視点から分析すれば、理解できる。弱っているプーチンには、自分が強いということを示すお気に入りが必要なのだ。プリゴジンは、海外でも国内でも戦場でも、プーチンの命令をなんでも実行し、問題を解決するという役割を担っている。プーチンより若く、狡猾です。

 プリゴジンは今、まさにマフィアの執行者、警備主任の役割を担っている。彼はドンバス、アフリカ、シリアで何万人もの傭兵を雇っていることで有名である。重武装で、危険で、自分の力の及ぶ範囲内で敵をやっつける。そして、彼が嫌いな内部の人間にとっても、彼が嫌いな外部の人間にとっても、危険な男なのだ。

 しかし、プーチンがプリゴジンを常に必要としているかという質問であれば……違うと思います。プリゴジンが常にプーチンを必要としているとは思いません。なぜなら、プーチンが弱くなったからこそ、プリゴジンが強くなった。現在、プリゴジンは世間の注目を浴びる明るい存在である。彼の発言は筋が通っている。クレムリンの腐敗したエリート、役人にとって、プリゴジンは間違いなく「問題を解決する人」なのです。

 ロシアは、1月13日、ロシア軍がソレダルを制圧したと発表した。これは数か月に及ぶ敗退の中では初めての勝利宣言だ(ただし、ウクライナは「戦闘が続いている」としてロシア側の発表を否定)。ロシア国防省は、その前日に、ソレダルの「解放を完了した」と発表し、この勝利はドネツク地域におけるさらなる「攻撃作戦の成功」に道を開くとし、また別の声明で、ソレダルを襲撃した傭兵グループ「ワグネル」は「勇気と無私の部隊」だと賞賛した。これは、ワグネルとロシアの正規軍との間の内紛や対立が取り沙汰される中、異例ともいえる評価であった。

 この動きについて、ロシア軍がワグネルを懐柔にでたとも捉えることができようが、歴史で繰り返されてきた教訓から考えれば、そんなことで飼い慣らされるワグネルではなかろう。いま、ワグネルの動向に世界中の注目が集まっている。
2023.01.30 09:47 | 固定リンク | 戦争
藤井聡太王将が2勝目=2勝1敗に
2023.01.29


藤井聡太王将が2勝目 挑戦者・羽生善治九段との“金沢対局”を制する シリーズは2勝1敗に/将棋・王将戦七番勝負第3局

 将棋の囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局が1月28・29日の両日、石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で行われ、藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)が挑戦者の羽生善治九段に95手で勝利し、2勝1敗と白星を先行させた。将棋界のスーパースター同士が激突する大注目のシリーズ。次戦、第4局は2月9・10日、東京都立川市の「SORANO HOTEL」で指される。

 歴史的建造物や豊な食文化、伝統芸能が魅力の文化都市・金沢対決は、令和の天才・藤井王将に軍配が上がった。本局は第1局で先勝を飾った藤井王将の先手番。羽生九段は出だしで角道を止め、居飛車・振り飛車両方の可能性を示唆した。「相手の出方次第という感じでしたが、この作戦は両方見せながら駒組みを決めるということ」と出だしから絶対王者に揺さぶりをかけた。

 藤井王将は、「(居飛車・振り飛車の)どちらにも対応できる手を考えながら指していました」。細かな駆け引きののちに、羽生九段は「まだ未解決の部分もあるのかなと思って」と雁木模様に。藤井王将は急戦を仕掛けてねじり合いへと進行した。

 超難解な中盤戦に突入すると、藤井王将が長考を重ねて緊張感を漂わせた。羽生九段が前日に封じた50手の開封で対局が再開されると、盤上はより一層緊迫していく。羽生九段は、藤井王将の攻撃をかわすように中段へと玉を上げた。終局後には「自陣にいっぱい駒がいるので、入玉というよりはちょっと攻めを緩和するという意図で指していたんですけど、なかなかまとまりきらなかった気がします」と振り返った羽生九段。強く攻勢に出た藤井王将がペースを掴むと、幅広い選択肢の中から慎重に指し手を選び、リードを拡大させていった。

 じわじわと劣勢に追い込まれた羽生九段も、連勝を目指すべく簡単に折れる訳にはいかない。随所で工夫を見せ、終盤では先手の桂馬に狙いをつけ反撃を繰り出したが、藤井王将は揺るがず冷静。緩急自在の指し回しを見せた藤井王将が押し切り、2勝目を手にした。

 快勝を飾った藤井王将は、「角と金を交換したあたりがどういう構想で指すのかが非常に難しくて、わからないところの多い将棋だったなと感じています」と総括。敗れた羽生九段は、「封じ手が良い手ではなかったかもしれないです。ただ、代わりに何をやるというのは難しいので、あの辺のまとめ方に問題があったように感じます」と振り返った。

 シリーズは中盤戦へ。第4局の開催地、東京・立川は藤井王将が前年に王将位奪取を決めた思い出の地だ。次局で初防衛へ王手をかけたい藤井王将は、「第4局の前に何局か対局があるので、それらの対局も含めて状態を維持して第4局に臨めるようにしたいなと思います」、先手番で再び追きたい羽生九段は「気持ちを切り替えてまた次に臨みたいと思います」とそれぞれ次戦を見据えた。

 藤井王将は、中2日の2月1日には順位戦A級8回戦で永瀬拓矢王座(30)戦、さらに2月5日からは渡辺明棋王(名人、38)に挑戦する棋王戦五番勝負が開幕と重要対局が目白押しとなっている。ますます混戦が予想されるシリーズから目が離せない。

2023.01.29 18:16 | 固定リンク | 囲碁将棋
フィリピン「悪人の楽園」カジノも
2023.01.29


フィリピンの収容施設は「悪人の楽園」 通信機器入手も容易、オンラインカジノ運営も

全国で相次いで発生している強盗事件をめぐり、犯行の指示役とされる日本人特殊詐欺グループの一部は、フィリピン首都マニラ郊外の入管施設「ビクタン収容所」に拘束されている。施設内は腐敗が横行し、賄賂を出せば、酒や通信機器の入手も容易だ。内部事情を知る男性は管理が緩い様子を「悪人の楽園」と呼んだ。

◆賄賂で「VIPルーム」

施設には不法滞在などで母国への送還を待つ外国人や、各国から指名手配された逃亡犯が収容されている。最大で140人しか収容できないが、400人以上いることが常態化しており、日本人のほか中国人や韓国人らアジア系が多いという。

取材に応じた男性は、2010年代に収容所で施設の管理業務に携わった。男性によると、賄賂は長年にわたって横行しており、収容者はスマートフォンやノートパソコンのほか、酒の入手は容易。賄賂を受けとった職員が外部で直接買ったり、面会者による差し入れを見逃したりしたという。

施設内は2段ベッドが並ぶ劣悪な環境だが、5万ペソ(約12万円)ほどの賄賂を払えば利用できる「VIPルーム」と呼ばれるスペースもあった。

賄賂を受け取った所長が、収容者のオンラインカジノ運営を黙認していたことも問題となった。「いわば無法状態ともいえる状況だったので、(日本人のグループが)施設外に犯行指示を出すことは容易だろう」と男性は話した。

◆「告訴」で収容延長

常態化していたのが、賄賂による収容の〝延長〟だ。内部で「ペイ・トゥー・ステイ(支払いによる滞在)」と呼ばれ、収容所職員側が持ち掛けることもあり、帰国したら厳刑が待っている中国人が1億ペソ(約2億3千万円)を出したこともあった。

一部の収容者は本国への強制送還が避けられないとなると、外部協力者を利用し、自身を暴行や詐欺などの罪で告訴・告発させるという。司法手続きが正式に始まれば、母国への送還手続きは停止状態となるためだ。「有罪となれば、そのまま刑務所に収監される。帰国を引き延ばす手法だ」(地元ジャーナリスト)。

司法省報道官によると、グループのリーダー格である渡辺優樹容疑者は暴行罪で訴追されており、今後、フィリピンで裁判を控えている。外部協力者を利用し、収容を延長させた可能性がある。

司法省は今回の事件を受け、施設内で「携帯電話の使用を禁止する」との通達を出したが、裏を返せばこれまで使用が常態化していたといえる。施設管理に携わった男性は「入管施設や刑務所などは職員の待遇の悪さもあり、賄賂がはびこっている。悪人の楽園は1つではない」と話した。
2023.01.29 15:31 | 固定リンク | 事件/事故

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