中学3年生「川原唯滉さん」いまだ行方知れず
2022.12.15

「行方が全然わからないのが不思議」静岡・中3男子行方不明から11日 電車に乗ったも防犯カメラ故障で確認できず…深まる謎

静岡県伊豆の国市の中学3年の男子生徒の行方が12月3日から分からなくなっていて、警察が12月13日、情報提供を呼びかけました。男子生徒は鉄道を使って塾に向かう途中で、駅の利用者からは心配する声が聞かれました。

行方不明になっているのは伊豆の国市の中学3年生、川原唯滉さん。12月14日が、15歳の誕生日です。警察によりますと、川原さんは身長165センチで中肉、黒髪で前髪が眉にかかる程度の短髪。当時は、紺のウインドブレーカーに青のジーンズ、灰色のスニーカーをはき、黒のリュックと野球帽を身につけていたということです。

川原さんは12月3日の土曜日、塾に行くため朝8時頃、両親が伊豆箱根鉄道の田京駅(静岡県伊豆の国市)に車で送り、その後、行方が分からなくなっています。

<伊豆川洋輔記者>
「午前8時過ぎの田京駅前です。川原さんが、ここを最後に行方が分からなくなった駅ですが、平日は通勤や通学で多くの人が利用しているのが分かります」

平日は、利用者が比較的多い田京駅。しかし、休日は静かな駅だといいます。

<地元の人>
「(利用者の)ほとんど通勤ですね。土日は、ここを使う人は少ないんじゃないですか」
「利用客はそんなに多くないと思いいますね。(行方が)全然わからないのが不思議ですね。こういう土地柄ですから。田舎ですから、行くところもないでしょうからね」

家族が13日掲示したポスターには、川原さんは修善寺駅行の電車に乗ったあと行方が分からなくなったと書かれています。しかし、電車内に防犯カメラはありません。さらに、関係者によりますと、警察が修善寺駅の防犯カメラを確認したところ、一部に故障があり、川原さんのその後の姿を追うのが難しくなっています。

<伊豆川洋輔記者>
「伊豆市の修善寺駅周辺でも、情報提供を呼びかけるポスターが掲示されていて、心配の声が上がっています」

<地元の人>
「近所の家にも貼ってあったり、知り合いの孫の同級生だったりしてて、すごい心配していますね。親御さんやご家族の気持ちを考えると事件性がなく、戻ってきてほしいと祈ってます」

行方が分からなくなって11日。警察は、家族が作ったポスターを静岡県東部の警察署や交番などに掲示し、情報提供を呼びかけ捜索を続けています。

※情報提供は静岡県警大仁警察署(0558-76-0110)まで。
2022.12.15 12:55 | 固定リンク | 社会
卵を割らずに3階から落とす方法は?
2022.12.11
問題解決力は社会人に欠かせないスキルの1つだ。問題やトラブルに直面するとテンションが上がるというひろゆき氏は「『いい人』は問題解決力が低くなる。問題解決において『ずるい手』をアリとするか、ナシとするかで、選択肢の幅はかなり違ってきます」という――。

「問題解決力」が隠されたひろゆきの解答  誰かに泣いてもらう決断ができるか

社会に出ると、学校のテストのように絶対の正解がある問題のほうが少なくなります。実際、大人になってから仕事やプライベートで直面する問題の多くは「答えがわかっていない問題」でしょう。

なので、問題解決力が高いほうが、うまく生きることができることになります。

周りを見てみると、問題解決力が高い人もいれば、低い人もいます。

では、問題解決力が低い人は、どんなタイプだと思いますか?

たとえば、「いい人」と「冷たい人」なら、どちらのほうが問題解決力が低いと思うでしょう。

答えは「いい人」です。

いい人のほうが問題解決力は低くなりがちです。

なぜなら、いい人はいろいろな人の意向をくみ取ろうとして、「すべての人を満足させないといけない」と考えてしまうからです。「誰かに泣いてもらえればうまくいく」というときに、いい人だとその決断ができないんですよね。その結果、選択肢がなくなって、最終的にどこにも進めなくなってしまうパターンはよくあります。

これは日本の企業にもあてはまります。

たとえば、大手電機メーカーのシャープは、経営が悪化したときに「雇用は守る」と言ってリストラをしませんでした。でも、台湾企業の鴻海(ホンハイ)に買収されたあとに結局、大リストラが行なわれ、その結果、会社の業績が上向きました。

つまり、経営再建という課題の正解は、リストラだったわけです。ちゃんと利益が上がる構造はあったわけなので、経営が悪化したときにリストラの判断を下せていれば、身売りをしなくても、きちんと建て直せたんですよね。

他人の感情やモラルは考慮しない
もちろん問題が起きたときに、全員が満足する解決策があれば、そのほうがいいに決まっています。でも、そんな方法があるなら最初にやっているはずなんです。

日本の組織では、何かを決めるときによく多数決をとります。多数決というと一見、公平のように思われがちですが、多数決は少数の人を切り捨てる方法ですからね。

なので、問題を解決しようとするときには、他人の感情を考慮しないほうが、結果的にうまくいくことが多いです。感情と同様に、モラルや世間体などは時間が経てば変わる不確定要素なので、考えるときの軸にしないほうが合理的な判断ができます。

みんなが満足する解決策はない
解決策を考えるときに、多くの人は、「みんなが満足する解決策」を考えようとします。

でも、残念ながら、世の中の大半の問題には、すべての人が満足する解決策はありません。ほとんどの問題は、これまでに頭のいい人たちがあれこれ考えたりしているので、誰も損をしない解決法があれば、すでに実現しているはずなんです。

だから、解決策を考えるときには、「誰かは損するけど、こういうかたちでやったら、もう少しうまくいく」とか、「ある程度のマイナスを許容してプラスにする」という方法しか、たいてい残っていません。

なので、「国民全員やすべての利害関係者とか、みんなが満足する解決策は基本的にもうないよね」という前提を、まず受け入れるところから考えたほうが近道だと思います。

もちろん、誰にもメリットがない解決策だと問題解決にはなりません。なので、解決策を考えるときには、まず「みんな」ではなく「誰にメリットがあるかたちがいいのか」を最初にはっきりさせることが大事です。

最適解を選んでも誰かが損をする
では、ビジネスの問題解決の場合は、誰のメリットを考えればいいのでしょうか?

答えはシンプルで、「決定権を持っている人」です。

僕は初めて仕事をする相手には、必ず「この仕事は誰がOKを出したら進むのですか?」と聞くようにしています。決定権を持っていない人の意図に合わせて、いくらクオリティの高いものを提案しても意味がないですからね。なので、最初に決裁者がどんな意図や目的でやりたいのかを明確にさせます。

たとえば、ある人が自ら会社を立ち上げて、たとえ赤字になっても成功するまでやり続けると決めたプロジェクトがあるとします。

ふつうなら利益の最大化が会社にとってのメリットなのですが、この場合、利益よりも社長の「このプロジェクトを成功させたい」という思いのほうが重要なんですよね。だとしたら、たとえ万年赤字であってもプロジェクトを続けることこそが正解になるんです。

というわけで、解決策を考えるときには、最初に「誰にとってのメリット」が求められているのかを確定させます。「誰にとって」の「誰」は自分の場合もありますし、お客や上司、奥さんの場合もあるでしょう。

一方で、ターゲットを絞ると、導き出した解決策に不満を持つ人も出てきます。でも、みんなが満足する解決策はないので、そこはもう割り切るしかありません。

たとえターゲット以外の人たちが納得しなかったり、マイナスを被(こうむ)る解決策であっても、ターゲットが納得しているのであれば、それが最適解だと思います。

間違いでなければ、ずるい方法でもOK
ここで、みなさんに質問があります。

あなたが何か問題に直面していて、解決案を探しているとします。そんなときに、ルールを破ることにはならないけれど、モラル的にはグレーゾーンな解決策を思いついた場合、みなさんならどうしますか?

 ・問題を解決できるなら、人に「ずるい」と言われても仕方ない
 ・道徳に反するなら別の解決策を考える

意見が分かれるところだと思うのですが、僕の考えはこうです。

「被害がないのなら、ずるい手もアリ」

問題解決において「ずるい手」をアリとするか、ナシとするかで、選択肢の幅はかなり違ってきます。そして、問題解決においては、ずるい手も含めて考えられる人のほうが、正解のない問題を解くのは得意だったりします。

こうした正解のないところから正解っぽいものを見つけ出す能力を競うコンテストがあるのを、みなさんご存じでしょうか。

それは「エッグ・ドロップ・コンテスト」という競技で、高いところから生卵を割らずに落とす装置をつくる実験コンテストです。

90年代半ば頃からアメリカの大学などで開催されるようになって、近年は日本の中学や高校でも行なわれています。

細かなルールは大会によって違うのですが、だいたい以下のようなかたちです。

・校舎の3階(高さ10メートル)から卵を落とす
・紙とセロハンテープは使ってもOK
・卵が割れたら失格(ヒビが入っても失格)

限られた道具を使って卵が割れない装置をつくるのですが、考え方としては「落下時の衝撃を吸収する」か「落下速度を抑える」の2つになります。なので、ほとんどの人は「衝撃を吸収するクッション型」か「落下速度を抑えるパラシュート型」のどちらかの装置をつくります。

でも、僕ならまったく別の方法を考えます。

まず紙を細長く切って、それを全部セロテープでくっつけて長いひもをつくる。そして、そのひもを卵にぐるぐる巻きにして、上からそのひもを降ろして着地させる。

どうでしょう?

ずるい方法だと思いますか?

「ひもで降ろす」という方法が「落とす」に含まれるかどうかは議論になりそうですが、ルールには反していません。

「ひろゆき流 ずるい問題解決の技術」このように、ルールのスキをついて、反則ワザかもしれないけれど間違いではない方法を考えるのが、僕はけっこう好きです。もちろん法に触れる方法はダメなのですが、問題が解決できるのであれば、「ずるいと思われるかな」といった他人への感情は考慮する必要はないと思います。

ただし、反則ワザにもNGはあります。

それは被害者がいる場合です。

エッグ・ドロップ・コンテストの場合、先ほどのずるい手を使っても、誰にも被害はおよばないので問題はないと思うのですが、物理的な被害が発生する場合は、別の解決策を探したほうがいいでしょう。
2022.12.11 19:10 | 固定リンク | 社会

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