ブラジル「ロナウド不在で敗退」
2022.12.10

ブラジル敗退、世界に衝撃与える…同国メディアはネット上で「荒らし」が起きていることなども伝える

◆カタールW杯 ▽準々決勝 クロアチア1(4PK2)1ブラジル(9日・エデュケーション・シティー競技場)

 史上最多6度目の優勝を狙うブラジルは、延長前半ロスタイムにFWネイマールのゴールで先制するも、クロアチアに延長後半13分に追いつかれPK戦となり、全員成功させたクロアチアに4-2で敗れた。ブラジルは2人が失敗した。

 優勝候補筆頭の敗退のニュースは、すぐに世界を駆け巡った。決勝トーナメント1回戦で敗退したスペインのスポーツ紙「MARCA」は「ブラジルが涙、W杯が吹き飛ぶ…人気者が帰国」との見出しで速報。1次リーグで敗退したドイツ紙「Bild」も「W杯の夢はPK戦の末に消えた」と伝えた。

観客から、「スーパースター」投入を求める声が上がった。

 また、ブラジルのスポーツ紙「Lance!」も「ブラジルは最後に失点、PK戦でクロアチアに敗れ、W杯敗退が決定」と説明。また、ネット上でブラジルが負けたことを揶揄する「荒らし」が発生していることなどを当該画像とともに伝えている。
2022.12.10 05:52 | 固定リンク | スポーツ
クロアチア4強へ
2022.12.10

クロアチアがブラジル破り4強進出! 延長戦終盤に魂の同点弾、2試合連続でPK戦制す

 FIFAワールドカップカタール2022準々決勝が9日に行われ、クロアチア代表とブラジル代表が対戦した。

 初優勝を目指す前回2位のクロアチア代表と、20年ぶり6度目の優勝を目指す“王国”ブラジル代表が、ベスト4進出をかけて激突する。ラウンド16で日本代表とPK戦までもつれた激闘を演じたクロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督は、同試合からスタメンを2人変更。一方、ブラジル代表のチッチ監督は、4-1で勝利した韓国代表戦と同じ先発11人で試合に臨んだ。

 前半、クロアチア代表はブラジル代表がボールを持つことを許しながら、ペナルティエリア手前に入りかけたたところで潰しに行き、相手が望む形でシュートは打たせない。保持できるときには、マルセロ・ブロゾヴィッチ、ルカ・モドリッチ、マテオ・コヴァチッチの中盤3枚が相手のプレスをいなしながらボールをキープ。ヨシプ・ユラノヴィッチの積極的な攻撃参加で右サイドを中心に惜しい場面も作り出すが、先制点は生まれない。

 スコアレスで折り返すと、後半からギアを上げたブラジル代表は48分に絶好機到来。右サイドを運んだハフィーニャがスルーパスを通し、インナーラップしたエデル・ミリトンがペナルティエリア右の深い位置から折り返す。相手DFヨシュコ・グヴァルディオールのクリアはゴールに向かったが、相手GKドミニク・リヴァコヴィッチのファインセーブでオウンゴールとはならない。その直後にはヴィニシウス・ジュニオールのパスをボックス中央で受けたネイマールが反転から右足を振ったが、グヴァルディオールのブロックに阻まれる。

 55分にはリチャーリソンが相手DFを背負いながら前を向き、ペナルティエリア左にスルーパスを供給。反応したネイマールがシュートに持ち込んだが、リヴァコヴィッチに防がれた。さらに66分、ロドリゴの高速クロスが相手に当たると、相手DFたちはルーズボールを見失い、ルーカス・パケタがボールを回収。シュートを放ったが、これもタイミングよく飛び出してきたリヴァコヴィッチの好セーブに遭う。

 76分、ロドリゴが相手を引きつけながら敵陣中央へとドリブルで切れ込み、縦パスを供給。受けたリチャーリソンは素早く前を向き、ネイマールにスルーパスを通す。しかし、フィニッシュはまたしてもリヴァコヴィッチの牙城を崩せない。80分にはペナルティエリア左でクロスを収めたロドリゴがグラウンダーでマイナス方向に折り返し、ボックス中央に飛び込んだパケタが相手に寄せられながらも鋭いシュートを放ったが、リヴァコヴィッチの正面。

 “王国”の本気を引き出したクロアチア代表は、後半なかなか攻めに転じることができなかったが、粘り強い守りで耐え切る。90分で決着はつかず、クロアチア代表は2試合連続で延長戦を戦うことになった。

 クロアチア代表は102分、久々にビッグチャンス到来。デヤン・ロヴレンが鋭いスライディングタックルでネイマールを止め、こぼれ球を拾ったモドリッチは左のブルーノ・ペトコヴィッチを走らせる。ペトコヴィッチは左サイド深い位置で孤立したが、巧みな足技で相手2人を剥がし、中央にラストパスを供給。懸命に走ったブロゾヴィッチが合わせたが、丁寧なシュートを放つまでの気力は残っておらず、ボールはバーの上へ。

 延長前半アディショナルタイム1分、ついに試合の均衡が破れる。敵陣中央でパスを受けたネイマールは、ロドリゴとのワンツーパスでペナルティエリア手前に侵入。さらに今度はパケタとのワンツーパスでゴール前に入り込み、相手GKリヴァコヴィッチをかわしてゴールに流し込んだ。ネイマールはペレ氏が持つブラジル代表の歴代最多得点記録「77」に並んだ。

 後がなくなったクロアチア代表は、次々に攻撃的カードを投入すると、117分に試合を振り出しに戻す。モドリッチが自陣で相手のプレスをかわして速攻に転じ、ニコラ・ヴラシッチのパスを受けたミスラヴ・オルシッチが左サイドの深い位置からグラウンダーで折り返す。ボックス中央のペトコヴィッチが左足で合わせると、シュートは相手DFにも当たってゴール左に吸い込まれた。終了間際にはセットプレーからピンチを招いたが、ここでもリヴァコヴィッチのセーブが光り、クロアチアは2試合連続でPK戦に突入する。

 先攻のクロアチア代表は、1人目のヴラシッチが真ん中に突き刺し成功。ブラジル代表はロドリゴが1人目のキッカーを担当したものの、日本代表戦でも活躍したGKリヴァコヴィッチにコースを読まれて止められる。2人目はともに成功。クロアチア代表はマイェルもど真ん中に突き刺し、ブラジル代表のカゼミーロは左隅に突き刺した。3人目もともに成功。クロアチア代表のモドリッチ、ブラジル代表のペドロがそれぞれ相手GKの逆を突いて流し込んだ。そして4人目、クロアチアのオルシッチが成功すると、ブラジル代表のマルキーニョスは左のポストに当てて失敗した。

 この結果、クロアチア代表が2大会連続でベスト4進出を果たした。準決勝は日本時間13日28時(14日4時)から行われ、オランダ代表vsアルゼンチン代表の勝者と対戦する。

【スコア】
クロアチア代表 1-1(PK戦:4-2) ブラジル代表

【得点者】
0-1 105+1分 ネイマール(ブラジル)
1-1 117分 ブルーノ・ペトコヴィッチ(クロアチア)

【スターティングメンバー】
クロアチア代表(4-3-3)
リヴァコヴィッチ;ユラノヴィッチ、ロヴレン、グヴァルディオール、ソサ(110分 ブディミル);ブロゾヴィッチ(114分 オルシッチ)、モドリッチ、コヴァチッチ(106分 マイェル);パシャリッチ(72分 ヴラシッチ)、クラマリッチ(72分 ペトコヴィッチ)、ペリシッチ

ブラジル代表(4-3-3)
アリソン;ミリトン、マルキーニョス、チアゴ・シウヴァ、ダニーロ;カゼミーロ、パケタ、ネイマール;ハフィーニャ(56分 アントニー)、リチャーリソン(84分 ペドロ)、ヴィニシウス(64分 ロドリゴ)

2022.12.10 05:46 | 固定リンク | スポーツ
森保監督「ブラボー!」大合唱のお出迎え
2022.12.07

森保監督 今までのやり方を貫いたクロアチア戦でのPK戦「私が全て決めた方が良かったのかなと…」

 サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、初の8強まであと一歩に迫った日本代表の森保一監督(54)らが7日、成田空港着の航空機で帰国し、千葉県内のホテルで記者会見に臨んだ。

 会見には森保監督の他に日本代表の主将・吉田麻也(34)、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(65)、反町康治技術委員長(58)が登壇した。

 今大会では1次リーグでドイツ、スペインと強豪2カ国を撃破するジャイアントキリングを起こして、グループリーグ首位通過で決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦ではクロアチアと対戦。延長戦でも決着はつかず、試合の行方はPK戦へ。PK戦は1―3で日本は敗れて史上初となる8強入りに届かなかった。

 PK戦のキッカー選出は選手に託される立候補制だった。「チームとして順番を決めるというのは準備をしていました。今まで私がやってきた中で、毎回同じやり方をしていたので、今回も同じような形を取るようにしました。結果を掴み取れず選手に責任を負わせてしまった部分で、私が全て決めた方が選手にとっても良かったのかなと思います。もしかしたら結果も違っていたかもしれない」と明かした。

 「PKを蹴ってくれた選手には本当に勇気のある決断をしてくれたと思います。口から心臓が出るぐらいの緊張とプレッシャーの中で日本のために戦ってくれた勇気を称えたい」とキッカーを務めた選手の勇気を称えた。

 そして「PK戦を見ていただいた方々に、失敗を恐れず勇気を持ってチャレンジする大切さを感じてくれたら嬉しいと思います」と国民にもメッセージを送った。
2022.12.07 22:02 | 固定リンク | スポーツ

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