熱狂から一夜、W杯優勝のアルゼンチン
2022.12.20
熱狂から一夜、首都に大量のごみ W杯優勝のアルゼンチン

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会でアルゼンチン代表が優勝し、国民が歓喜に沸いた翌日、ブエノスアイレスでは、通りに残された大量のごみを片付ける清掃員の姿が見られた。

2022.12.20 19:48 | 固定リンク | スポーツ
【W杯】 アルゼンチン、フランス破り36年ぶり
2022.12.19

【2022年サッカーW杯】 アルゼンチン、PK戦でフランス破り36年ぶり アルゼンチンのメッシ(中)は今大会の最優秀選手(MVP)にあたるゴールデンボール賞に選ばれた

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は18日夜(日本時間19日未明)に決勝があり、アルゼンチンがペナルティーキック(PK)戦の末にフランスを破って36年ぶり3回目の優勝を果たした。最後のW杯だと明言しているリオネル・メッシ(35)は、ついに夢をかなえた。

ルサイル・スタジアムで行われた決勝は、大会史上最高の戦いの1つとなった。大方の予想どおり、アルゼンチンのマエストロのメッシと、フランスのエースのキリアン・エムバペ(23)の対決となり、最後はアルゼンチンがPK戦を4-2で勝利した。エムバペは、1966年大会以来となる、決勝でのハットトリックを達成した。

アルゼンチンは前半を2-0とリードして折り返し、メッシは輝かしい経歴に1つだけ欠けていたW杯優勝のタイトルを悠々と確保したかに思われた。ところが後半、エムバペが1分間に2ゴールを決める爆発的な反撃で、試合を同点に引き戻す展開となった。

劇的な展開
メッシは前半23分、アルゼンチンのアンヘル・ディ・マリアが、フランスのウスマヌ・デンベレからファウルを受けて得たPKを決め、アルゼンチンがリードした。これでメッシは、同一大会の1次リーグ、ベスト16戦、準々決勝、準決勝、決勝のすべてで得点した史上初の選手となった。

メッシはその13分後にも、チームの見事なカウンターアタックによる2点目を演出。繊細なタッチでアレクシス・マック・アリスターにボールを送ると、最後はディ・マリアがシュートを決めた。

アルゼンチンはそのまま終盤まで、危なげない試合運びを見せた。しかし後半残り9分になって、エムバペがフランスに活路を開く。PKを成功させると、その直後に見事なボレーシュートも決め、同点に追いついた。
2022.12.19 17:08 | 固定リンク | スポーツ
メッシW杯初制覇!
2022.12.19
【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝】アルゼンチン3-3(PK4-2)フランス(日本時間12月19日/ルサイル・スタジアム)

アルゼンチン、PKの激戦を制して36年ぶり3度目の優勝! メッシは悲願のW杯初制覇!フランスは連覇の夢潰える 得点王はハットトリックのエムバペ

FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメントの決勝戦が行われ、アルゼンチンがフランスをPKの激戦の末に下した。フランスの史上3カ国目となる2連覇を阻止したアルゼンチンは1986年のメキシコ大会以来となる36年ぶり3度目の優勝。今大会での代表引退を明言している35歳のFWリオネル・メッシは5度目の挑戦にして“W杯初制覇”。最高の形で自らの門出に花を添えた。なお得点王にはハットトリックを達成して通算8ゴールとしたエムバペが輝いた。

 試合は序盤から互いのプライド、優勝への執念が真っ向からぶつかり合う。激しくプレッシャーを掛け合うも開始10分でポゼッションはほぼ互角。一方で前線からの激しいマークもあり、ややファウルが目立つ立ち上がり。

 しかし、21分に試合が動く。アルゼンチンはアンヘル・ディマリアがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。このPKを23分にメッシが冷静に蹴り込んで、この時点で得点王争いの単独トップに立つ今大会6ゴール目となる先制点を奪った。

 さらにアルゼンチンの猛攻は続く。36分、メッシを起点としてワンタッチで切り崩すとアルバレスがスペースへ絶妙なスルーパスを供給。これに反応したマクアリステルが中央へラストパス。走り込んだディマリアが冷静にゴールネットを揺らし、理想的な崩しで追加点を挙げた。対するフランスはシュートを放つことができず、苦しい展開のまま前半を折り返した。

 2点を追う後がないフランスだが、後半に入っても決定的場面どころか、アルゼンチンのディフェンスを崩し、シュートを打つことさえできない。頼みのエムバペもデ・パウルのチェックに苦しみ、フランスもう一人のキーマンであるグリーズマンもエンソ・フェルナンデスの対応に苦戦していいシーンを演出することができない。

68分、フランスは左サイドのCKからグリーズマンがクロスを供給。ニアサイドのコロムアニが頭で合わせ、ようやくこの日の初シュートを放つも、枠を捉えることはできず。その2分後にはエムバペがペナルティエリア左からシュートを狙うも、浮いたボールは大きく枠を外れた。

しかし80分、フランスがPKを獲得すると、エムバペが冷静に決めてメッシと並ぶ6ゴール目。さらに直後の81分、浮き球のパスに反応したエムバペが味方とのワンツーでペナルティエリア内に進入。強烈な右足のダイレクトボレーで立て続けにネットを揺らし、得点王争いでメッシを突き放すこの日2本目の逆転ゴールで通算7ゴール目を挙げた。試合は90分で決着がつかずに前後半15分ずつの延長戦へ突入。109分にメッシが劇的ゴールを挙げるも、118分にPKをエムバペが決め、ハットトリックを達成して同点に追いついた。

なお、今大会の決勝戦での代表引退を明言しているメッシは、クロアチアとの準決勝でW杯通算11ゴールを記録し、レジェンドであるガブリエル・バティストゥータ氏の持つ代表通算10ゴールを更新したメッシは記録を13ゴールに伸ばした。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇などクラブでの主要なタイトルをはじめ、史上最多7度のバロンドール受賞など個人タイトルを手にしてきたメッシは、唯一、手にできていなかった勲章を5度目の挑戦、しかも代表最後の試合で見事手中に収めてみせた。

■アルゼンチン36年ぶり3度目の歓喜 今大会の歩み
「グループステージ(グループC)」
第1節アルゼンチン1-2サウジアラビア
第2節アルゼンチン2-0メキシコ
第3節アルゼンチン2-0ポーランド

「決勝トーナメント」
1回戦 アルゼンチン2-1オーストラリア
準々決勝 アルゼンチン2-2(PK4-3)オランダ
準決勝 アルゼンチン3-0クロアチア

■アルゼンチン過去の優勝大会
1978年 アルゼンチン大会(自国開催)
1986年 メキシコ大会
2022.12.19 06:02 | 固定リンク | スポーツ
「三苫の1ミリ」VARは確かか?
2022.12.18

元W杯主審・西村雄一が語った「三笘の1ミリ」の舞台裏 VARの進化でレフェリーは不要になるのか?

 クロアチアに敗れ、惜しくもベスト8入りを逃したものの、日本の健闘がたたえられたサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。そのハイライトの一つは、強豪国スペインとの戦いで逆転ゴールを決めた田中碧(あお)選手と、それをライン際ぎりぎりでアシストした三笘薫選手のプレーだろう。もし、あのときビデオによる判定、いわゆるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなければ「三笘の1ミリ」は生まれなかったに違いない。テクノロジーの進歩はどうサッカーを変えたのか。過去2回のW杯でレフェリー(主審)を務め、JリーグでVARも担当する西村雄一さんに聞いた。

「人間の目の限界を超えた、あの『1ミリ』を判定できるレフェリーはいません。でも、過去の大会で、われわれにはそれが求められてきました。もし、あのときVARがなかったらどうなっていたか。レフェリーがどんな決定をしたとしても、必ず批判されたでしょう」

 と、西村さんは語る。

 西村さんといえば、日本のサッカー界にも審判として大きな功績を残している。2014年 W杯ブラジル大会では開幕戦で主審を務めるなど、審判として高い実績を残した。その経験からも、あの「1ミリ」の意味をこう語る。

「田中選手のゴール後、VAR判定で数分間お待たせしましたが、それを『長いよ』と言う人はいなかったと思います。要はテクノロジーの精度が選手やファンの納得度に直結し、あの『1ミリ』がサッカーを楽しむ語り草としてみなさんの心にずっと残り続けることになった。4年後、8年後、12年後のW杯でも『あのシーンでさ』と、語られる伝説になったと思います」

■「完全にボールが出た映像」があるか

 一方、西村さんは、こうも言う。

「私たちレフェリーはあのとき、ボールが何ミリ、ゴールラインに残っていたかについてはそんなに興味はないんです。そもそもフィールドのレフェリーにはVARから数値情報は伝えられませんし、ボール・ライン・アウトのケースでレフェリーがオン・フィールド・レビュー(OFR)で確認することもありません」

 あの場面で、VARが証明をしなければならなかったのは、「『ボールがラインに残った』ということではなく、『ボールが完全にラインから出ていた』という映像があるかどうかだった」と言う。

「おそらくVARは、証拠となる角度の映像をすべて確認したはずです。その結果、完全にボールが出たという映像は一つも見つからなかった。よって、ボールがラインを割らなかった、と結論づけた」

 それはフィールドのレフェリーが映像を見たところで変わらない客観的事実である。なので「その情報を伝えられたレフェリーは最終的な判定として、ゴールインを決定した、という流れになる」と説明した。

 VARが初めてW杯に導入されたのは18年ロシア大会。しかし、「VARで試合の流れを止めるなよ」という声もあった。そのため、今回のカタール大会では、オフサイドの判定をセミオートマチック(半自動)にした。

「これまでオフサイドの判定では、コマ送りにした映像を目視して、『ここ』と言って、もう一回映像を戻したり進めたりして、『じゃあ、ここにしよう』というふうに、『ボールが蹴られた瞬間』を決めていました。ただ、この作業は時間がかかるので、みなさんをお待たせしてしまいました。そこで今回はモーションセンサーを内蔵したボールを導入して、オフサイドの判定をセミオートマチック化しています」

 モーションセンサーというのは動作を感知する装置で、これを内蔵することによってボールの動きが変化した瞬間を極めて正確につかめる。

「今回のW杯カタール大会では、ボールを蹴った瞬間をビデオで効率よく静止することができました。ですので比較的、短時間でオフサイドなどの判定の確認ができたのだと思います」

■ボール内センサーで半自動判定

 ちなみに、Jリーグでは18年にVARの導入が決まり、20年の運用開始を目指して準備が進められた。19年のYBCルヴァンカップで試験運用後、本格的に使用する予定だった。だが、コロナ禍で20年の運用はすぐに中断。21年からフルシーズンでVARが使われるようになった。

 VARはレフェリーが判定を下す際、正しい事実を見たかどうかをチェックする。それによって明らかな判断ミスが防げる。

「4つの項目についてはVARがビデオを見直すことになっています。(1)ボールがゴールに入ったとき、(2)ペナルティーエリア内で何かが起こってPKの可能性があるとき、(3)レッドカードに値する行為があったとき、(4)警告や退場の際の人違い、です。これらの状況が起こったとき、レフェリーの判断と、映像で見えるものが合致しているのかを確認します」

 通常、VARが使用する映像の種類は、中継用のカメラの台数に依存する。W杯カタール大会では中継用映像のほかに、特にオフサイドの判定用のカメラが多数導入され、ボール内のセンサーと組み合わせて半自動で確認できるようになった。

「ボールが蹴られた瞬間の、選手たちの肩や膝、つま先などの位置が正確に表示され、オフサイドラインから『出ている、出ていない』の、客観的な事実を映し出すことができます」

■判定に不満、だから面白い

 であれば気になるのは、VARがさらに進化すれば、いずれレフェリーは必要なくなるのではないか?

 すると、西村さんは「どれだけAIが進化しても、サッカーには人に判断を委ねざるを得ない部分がどうしても残る気がします」と言い、その一例として「ハンド」を挙げた。

「三笘選手のライン際のプレーやオフサイドについては、VARからの客観情報をレフェリーはそのまま採用します。しかし、ハンドの場合、ボールが手に当たったという事実はVARでもわかりますが、それを『ハンド』とするかどうかは、レフェリーの主観に委ねられます」

 この場合の主観とは、その人のものの見方や考えという意味ではまったくなく、「起こった事実を客観的、かつ多面的に分析した結果に導かれた主観」である。

「ボールが来ると思わなくてたまたま選手が広げていた腕も、シュートを打たれることがわかっていて広げた腕も、静止画では同じ『広げられた腕』に見えます。つまり、レフェリーは選手の手や腕にボールが当たったときにハンドの判断をしているわけではなく、手に当たる前のストーリーを全部見て判断しています。でないと、それが『未必の故意』であるのか、偶発的であるのかがわかりません。それはハンドに限らず、スライディング・タックルなどでも同様です。それを機械化することは多分、できないでしょう」

 しかし、そんなレフェリーの「主観的な判断」に不満を持つ人が必ず出てくる。それについて聞くと、意外な言葉が返ってきた。

「でも、そういう人が一定数いるからサッカーは面白いんです。レフェリーの判定に一喜一憂して、かつレフェリーの能力まで楽しむのが現在のサッカーです。それは競技規則にも書かれており、そんなスポーツは多分、サッカーだけでしょう。なので、誰がレフェリーを担当するかがニュースになったりしますね」

■レフェリーは陰の指揮者

 西村さんによると、私たちが目にするレフェリーの仕事はごく一部にすぎず、実際は多岐にわたるという。

「レフェリングって、簡単に言うとマネジメントなんです。試合というのは、日々練習を積み重ねてきた選手たちが即興でつくり出す、アートみたいなものです。そのときの状況における最適なプレーがどんどんつくり上げられていく。それをレフェリーは一つひとつ見極めていく」

 西村さんが語るレフェリーの姿は、オーケストラの指揮者に近い。指揮棒の微妙な動きが奏者と呼応し、演奏全体をつくり上げていく。

 実はサッカーの試合中、レフェリーは短い言葉のやり取りや細かな動作ですべての選手とつながっている。それによって「試合をまとめ上げていく」と言い、こう続ける。

「ぼくらの所作一つでいろいろな部分が変わってきます。ただ、ピッと笛を吹いているだけのレフェリーではなんの盛り上がりもない。レフェリーの所作で選手の感情も動くからこそ、試合を見ている人たちの気持ちもそこに乗っていく。要は、選手が自ら輝けるようにマネジメントできるかどうか。もしかしたら判定を間違えることがあるかもしれません。ですが、ゲームが終わって、選手のみなさんに『いやあ、楽しかった』、観客のみなさまに『また見たい』と感じていただけたら、そのレフェリーのマネジメントは『〇(まる)』だったのではないか、とぼくは思っています」

 どうやら、VARの進化でレフェリーが不要になるか、というのは愚問だったようだ。仮にAIやVARの性能向上によってアシスタントレフェリー(副審)を廃止したら、優れたレフェリーのマネジメントを目にして次世代が育つ土壌そのものが失われてしまうだろう。

■姿を消す名物レフェリー

 一方、西村さんは「VARがあることによって、今回のW杯で決定的な違いが生まれた」と感じている。

「VARが入って何が変わったかというと、選手が正々堂々とプレーすることを選択したんですね。VARがなかったときは痛がったり倒れたりと、駆け引きがたくさんあった。でも、今回はつまらないいざこざがほとんどない。どんどんプレーが流れていく。さらに魅力あるプレーが増えていると思います」

 インタビューが終わり、別れ際、西村さんは14年W杯ブラジル大会での経験を語り、こう口にした。

「私は最後のアナログ世代のレフェリーです。VARが導入されたことで『名物レフェリー』は少なくなっていくでしょう。サッカーの楽しみ方やサッカー文化も変わっていくのかもしれません」
2022.12.18 13:20 | 固定リンク | スポーツ
W杯で話題のクロアチア露出美女、現地で揉みくちゃにされていた
2022.12.16

開催国の文化を尊重しない振る舞いに批判が集まる一方、現場では人気者に

W杯カタール大会でクロアチア代表を応援する際に露出度の高い衣装で広く批判にさらされたものの、元ミス・クロアチアのイバナ・ノールは相当数のサッカーファンから評価されていることを証明した。

このソーシャルメディアの人気者は、開催国の慎み深さに関する厳格な規則を「軽視している」と非難する人々にも動じない。

彼女は、カタールのスタジアムで試合を観戦するにあたり、ブラトップやボディスーツといった露出度の高い衣装を着ていたことで、地元の人々や海外のサッカーファンからひんしゅくを買った。

しかし、大会序盤に地元の男性たちが彼女をこっそり撮っている写真が拡散されたのとは別に、今度は熱烈なファンたちに囲まれている動画を公開した。多くのファン(そのほとんどが男性)が一緒に自撮り写真を撮ろうとし、彼女の姿はほぼ見えないほど。この映像は、ワールドカップの会場の外で撮影されたと見られる。

30歳のノールは、クロアチアの国旗をモチーフにした赤と白のチェック柄の服を着用。投稿には「ドーハでの私のいつもの一日はこんな感じ。みんな最高!」と書き添えている。

インスタグラムのフォロワー数は大会開幕時から2倍以上に膨れ上がり、300万人に迫る勢いだ。
2022.12.16 12:40 | 固定リンク | スポーツ

- -