200万年前のDNA発見・最古
2022.12.09

最古のDNA発見、200万年前の生態系ひもとく グリーンランド

 デンマーク領グリーンランド(Greenland)最北端の氷河期の堆積層から、これまで採取された中で最古となる200万年前のDNAが見つかった。コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)などの研究チームが7日、発表した。古遺伝学の新たな扉を開く発見だ。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文を共同執筆したコペンハーゲン大のミッケル・ウィンザー・ペデルセン(Mikkel Winther Pedersen)氏は、「遺伝子研究における壁を打ち破りつつある」「DNA生存の境界は100万年だと長年思われていたが、その倍に伸びた」とAFPに語った。

 現在は極砂漠となっている人里離れた無人地帯で凍結保存されていたDNAの状態は非常に良く、研究チームは最新技術によって、41個の断片が、これまで最古とされていたシベリア(Siberia)のマンモスから採取されたDNAより100万年以上古いことを突き止めた。

 2006年に始まった研究では、102種の植物を発見。200万年前のグリーンランド北部の生態系を再構築することに成功した。それは「マストドンやトナカイ、ノウサギが駆け回り、多種多様な植物の生い茂る森林風景」だという。

 ゾウの祖先に当たる大型哺乳類マストドンの存在がこれほど北方で確認されたのは初めてで、特に注目に値する。この発見により、種の適応性についてより多くの知見が得られた。

 200万年前のグリーンランドは、現在と比べて気温が11~17度高かった。しかも緯度が高いため、夏は太陽が沈まず、冬は昇ることがない。

「このような環境、このような種の混在は、現在の地球上ではどこにも見当たらない」とウィンザー・ペデルセン氏は指摘。「種の可塑性、つまり種が実際にさまざまな気候タイプにどのように適応できるかは、これまで考えられていたものとは異なるかもしれない」と述べた。(c)AFP/Camille BAS-WOHLERT
2022.12.09 08:26 | 固定リンク | 化学
金正恩「処刑部隊」にノルマ
2022.12.09

金正恩「処刑部隊」に年末ノルマ…息を殺す北朝鮮国民

 北朝鮮の安全部と保衛部は、ゆすりたかりを繰り返すチンピラ同然の集団であり、庶民にとっては実に忌々しい存在だ。安全部は日本の警察に相当し、保衛部は公開処刑などを担当する秘密警察だが、いずれも拷問などの乱暴な手法を多用する。

 彼らは社会のいたるところで監視の目を光らせており、北朝鮮の人々は、うまく折り合いをつけながら共存するしかない。

 だが、毎年この時期になると多くの人々が息を殺し、安全員や保衛員をできるだけ避けるようになる。その理由について、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

 北朝鮮のすべての機関は年末に総和(総括、決算)の時期を迎える。安全部や保衛部の場合、年間の摘発実績が問われるわけだが、それに向けて無理やり実績を上げようと、ちょっとしたことでもいちゃもんをつけて摘発しようとするのだ。その実績が、安定したポストの確保、昇進に影響するからに他ならない。

 中国との国境に接する両江道だけあって、麻薬の売買、中国キャリアの携帯電話の所有、使用、密輸、脱北などネタには困らない。それ以外にも工場、企業所、人民班(町内会)を回り、暴行や窃盗など普段なら積極的に捜査しないようなことでも、「社会の不安を煽る」などの名目で積極的に取り締まっている。

 普段は見逃されている違法行為でも、この時期なら摘発されてしまう可能性が高い。それで一般市民は安全員や保衛員とできるだけ顔を合わさないようにしているのだ。

 彼らを避ける理由はもう一つある。

「違法行為を行った住民は彼ら(安全員、保衛員)が要求するワイロを渡さなければ、捕まってひどい暴行を加えられ、実際に行った違法行為より重い処罰を受ける可能性があるためだ」

(参考記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面)

 安全員や保衛員にとっての実績は摘発だけではない。幹部に上納するワイロの額も厳しく問われるのだ。要求された額に満たない場合、人事評価で悪い点数を付けられるばかりか、思想闘争の舞台に上げられる可能性もある。

 つまり、吊し上げにあうということだ。ちなみに、ノルマ達成のタイムリミットは12月上旬だという。
2022.12.09 08:15 | 固定リンク | 国際
ナスカの地上絵168点を新たに発見
2022.12.09

世界遺産「ナスカの地上絵」168点を新たに発見と発表 山形大学

南米ペルーの世界遺産、「ナスカの地上絵」について現地調査を続けている山形大学の研究グループが、人間や動物などを描いたとみられる168点の地上絵を新たに発見したと発表しました。

これは、山形大学ナスカ研究所の副所長を務める坂井正人教授の研究グループが、8日、大学で記者会見を開いて発表しました。

それによりますと、3年前の6月からおととしの2月にかけ、現地の考古学者と共同でAI=人工知能やドローンを活用してナスカの市街地付近などで解析や調査を行った結果、あわせて168点の地上絵が新たに見つかったということです。
人間やネコ科の動物、それにラクダ科の動物の群れなどを描いたとみられ、中には、長さがおよそ50メートルに達するものもあったということです。

また、これらの地上絵は、近くで見つかった土器などから、紀元前100年ごろからのおよそ400年の間に描かれたとみられるということです。

2004年に調査を始めて以降、研究グループが発見した地上絵は、今回のものをあわせて358点になりました。

坂井教授は「地上絵が描かれた目的は今もよくわかっていない。今後も、AIを活用して地上絵の分布調査や保護活動に取り組み、地上絵が描かれた目的の解明につなげたい」と話していました。



2022.12.09 08:06 | 固定リンク | 化学
TBS江田亮アナ(33)4000万円横領
2022.12.09

人気アナウンサーが起こした「労働組合費」4000万円横領事件

名古屋を中心とした中部地方を対象とするTBS系放送局・CBCテレビで、衝撃的な事件が起きていたことが明らかになった。現役社員、それも人気アナウンサーが労働組合費を横領していたのだ。

その額、実に4000万円。着服していたのは、入社10年目の江田亮アナ(33)だ。

江田アナは早稲田大学を卒業後、’13年にCBCテレビに入社。CBCの看板番組である『キユーピー3分クッキング』や『ゴゴスマ』に出演していた。人気アナウンサーが横領とはいったいどういうことなのか。内情をよく知る関係者が語る。

「発覚したのは今年9月頃、労働組合の役員改選があり、組合長と財務部長が交代したことがきっかけでした。新しい組合長が、’18~’21年に財務部長だった江田に組合費を確認したいから通帳を出してほしいと伝えたところ、『破棄した』と言う。不審に思い電子記録を確認・調査すると辻褄の合わないことが多い。最終的に江田はなんと4000万円も着服していたことを認めたのです」(内部関係者)

4000万円もの大金を江田は何に使っていたというのか。

「江田は組合の調査に対し『投資に使った』と言っています。しかも投資の才能があったのか、横領したお金を溶かすことなく、なんと1000万円以上の利益を出していたと聞いています」(同前)

江田は発覚を恐れてか、横領していた4000万円のうち3500万円を今年の9月には返金していた。最終的には不足していた500万円についても横領を認め、返金。ただ、投資で儲けた約1000万円は返金していないという。

また、江田の普段の様子を知るCBC社員は驚きを隠せなかったという。

「地方局といえど江田はテレビ局の花形であるアナウンサーです。横領はさすがに驚きました。そもそも労働組合のプール金というのは、社員の給料から天引きされたお金なんです。名前が江田亮なので、社内では・オウリョウくん・と呼ばれています」

事実関係を確認するため、本誌は12月上旬、大きなトランクを転がしながら妻と二人で帰宅した江田を直撃。横領について質問を重ねたが、江田は「会社のほうに聞いてください」と何度も繰り返し、足早に自宅である高層マンションに入っていった。

後日、CBCテレビに質問状を送付したところ、

「CBCテレビは労働組合からの報告を受け、現在、事実関係の調査中です。適切に対応をいたします」

との回答だった。

業務上横領は立派な犯罪行為。世の不正を報じるメディアが、臭いものに蓋では済まない話だ。
2022.12.09 07:14 | 固定リンク | 事件/事故
習主席「アラブと軍事同盟」
2022.12.09

サウジと中国、戦略協定に署名 習主席「アラブとの新時代」到来 軍事同盟

[リヤド 8日 ロイター] - サウジアラビアのサルマン国王と中国の習近平国家主席は8日、「包括的な戦略パートナーシップ協定」に署名し、両国の関係深化を示した。前日からサウジを訪問している習主席は盛大な歓迎を受け、アラブとの関係に「新時代」が到来すると述べた。

習主席を乗せた車は中国とサウジの国旗を掲げたサウジ王室警備隊に警護されて宮殿に到着。サウジの事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子に笑顔で迎えられ、軍楽隊が両国の国家を演奏する中、両氏はパビリオンに足を踏み入れた。バイデン米大統領が7月にサウジに訪問した際の控えめな歓迎とは対照的だった。

今回の協定には中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との覚書が含まれている。中国企業の技術使用に伴う安全保障上のリスクについて米国と湾岸諸国が懸念しているにもかかわらず、サウジは国内都市でのクラウドコンピューティングおよびハイテク複合施設の建設についてファーウェイと合意した。

習主席はサウジのメディアに掲載された論説で、今回のサウジ訪問を「アラブ世界、湾岸諸国、サウジアラビアとの関係の新時代を開くための先駆的な旅」とし、中国とアラブ諸国は「内政不干渉の旗印を高く掲げ、主権と領土の一体性を守るために互いにしっかりと支持し合う」と強調。アラブ諸国は「世界経済にとってエネルギーの宝庫であり、ハイテク産業の発展のための肥沃な土壌だ」とした。

中国国営中央テレビ(CCTV)によると、ムハンマド皇太子も習主席の考えに賛同し「人権の名の下に中国の内政に干渉する」ことには反対したという。

習主席は他の湾岸産油国首脳と会談するほか、9日予定されているアラブ首脳会合にも参加する予定。習主席はこのような首脳会談が「中国とアラブの関係の歴史における節目」になるよう取り組むとしたほか、中国はサウジを「多極化した世界における重要な力」と捉えていると述べた。

国営サウジ通信(SPA)は、中国とサウジの企業がグリーンエネルギー、情報技術、クラウドサービス、輸送、建設など分野において34件の投資協定に署名したと報じた。金額は不明だが、事前には両国が300億ドル規模の初期協定を締結すると伝えていた。
2022.12.09 07:08 | 固定リンク | 国際

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