トランプ前大統領を起訴
2023.03.31

トランプ前大統領を起訴-元ポルノ女優への口止め料支払い指示で

トランプ前米大統領は30日、2016年大統領選期間中の元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料支払い指示を巡り、ニューヨークで起訴された。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

トランプ氏の起訴は米国の司法および政治において歴史的な出来事であり、既に二極化している社会と有権者のさらなる分断につながるのは必至の情勢だ。
2023.03.31 07:00 | 固定リンク | 国際
詐欺師「郭文貴」逮捕!
2023.03.30

「私は中国を変え、世界を救おうと努力している」「全ては今から」と豪語する郭は人々に希望を与え、たくさんの信者から、「10億ドル超」を集め私腹を肥やした。

その巧みな話術で人々を惹きつける「自称・自由闘士」郭文貴(クオ・ウエンコイ)は逃亡先のアメリカでも詐欺容疑で逮捕された。中国人が魅了される「毒をもって毒を制する」とは、彼のことだ。

郭はかつて中国で実業家として巨万の富を得たが、後ろ盾だった国家安全省の官僚が汚職で失脚し、その後ニューヨークで逃亡生活を送っていた。

トークの達人で、2017年以来SNSを利用して中国政府幹部らの腐敗や不倫、謀殺疑惑などをどんどん告発。独裁政府と戦う「自由闘士」のイメージで世界にアピールしていたが、ついに先日、詐欺などの疑いで米当局に逮捕された。

郭は謎の多い人物だ。複数のパスポートを持ち、年齢も現在52歳か54歳か分からず、名前も時に「郭浩雲」を使っていた。

1990年代に中国国内で詐欺事件に巻き込まれ一度アメリカに逃亡。14年にアメリカへ逃げたのは郭にとって4回目だった。中国では賄賂、誘拐、強姦容疑で刑事告訴されている。

「私は中国を変え、世界を救おうと努力している」「全ては今から」と豪語する郭は人々に希望を与え、たくさんの信者を集めた。

各国のメディアが争って報じる人物にもなり、「新中国連邦」という新政府の創設さえ提唱したが、それもお金を集める手段の1つだったのかもしれない。逮捕後、10億ドル超の詐欺容疑で起訴された。

明らかに政治を利用した偽の「自由闘士」なのに、有名人や民主・自由派を含むたくさんの人々から支持を集めたのはなぜか。1つはカルト的心理が理由だろう。

普通の人間は、誰でもカリスマ的指導者を崇拝する気持ちを持っている。ヒトラーも毛沢東もそうだった。海外における最も大きな反中国政府の宗教団体である法輪功も同じ。

郭はトークの達人である上、その振る舞いもなかなかカリスマ的だった。中国のハイレベル層とも関係を持ち、トランプ前米大統領の上級顧問だったスティーブ・バノンとも親交があった。

もう1つは「以毒攻毒(毒をもって毒を制する)」という考え方。郭は悪者だが、悪者だからこそ悪い独裁政権に対峙できる、という考え方が中国にはある。

この漢方由来の古典的な考え方を信じ込む中国人は常に存在する。これも、中国が本当の民主国家に変われない理由だろう。「カリスマの輝き」と「毒性」は、独裁者特有の性質だからだ。

ポイント
推翻共产党
共産党を倒せ

郭文貴
1968年もしくは70年山東省生まれ。家具工場経営などを経て90年代に不動産王・政商として名をはせる。14年に後ろ盾だった国家安全省次官の逮捕情報をつかみ、アメリカへ逃亡。

新中国連邦
郭文貴とスティーブ・バノンらが2020年に設立を宣言。中国共産党を倒し新憲法を制定、三権分立国家の実現を目指すとしていた。
2023.03.30 20:34 | 固定リンク | 事件/事故
開戦時、ロシア(FSB)「相当数の情報盗む」
2023.03.30

英王立防衛安全保障研究所(RUSI)が暴露 ロシア(FSB)がウクライナ情報機関(政府機関含む)の、相当数の情報を盗み出していたことを明らかにした。 政府機関の情報ダウンロード

RUSIの報告書によると、ロシアの情報機関、連邦保安局(FSB)は2021年6月の時点でウクライナ侵攻の準備を始めていた。

FSBはまた、ウクライナ政府のコンピューターのハードディスクの中身をダウンロードすることによって、逮捕・尋問すべき親ウクライナ派の人物を特定したという。

報告書はさらに、ロシアがウクライナの占領地域を外界から遮断して支配を強めようと、電子戦部隊を配備したと説明。

このほか、ロシア対外情報庁(SVR)のトップがウラジーミル・プーチン大統領に対し、準備にさらなる時間が必要だとして侵攻開始を先延ばしするよう求めたが却下されたなどとした。

39ページに及ぶこの報告書は、ウクライナの情報機関職員からの情報や傍受した通信、入手した文書、現地調査などをもとに作成された。ロシアが外国の転覆を狙って実施する秘密作戦について、西側諸国に警告するのが目的。

親ウクライナ派リスト作成
報告書の主執筆者ジャック・ワトリング氏は、ロシア政府に極秘情報を渡したとされるドイツ情報機関の高官が最近逮捕されたと指摘している。

報告書は、「ロシアの特殊機関が侵攻前にウクライナで、大規模な諜報員ネットワークを形成していたこと、そして侵攻後もその支援体制の大半が存続し、ロシア軍に対し、人による諜報活動によって情報が安定供給されていることは明らかだ」と書いている。

ロシア諜報機関のFSBは、ウクライナ南部メリトポリなど、狙いを定めた都市に一時的な作戦グループを形成することで、情報提供を可能にした。

FSBはプーチン氏がかつて所属したソ連国家保安委員会(KGB)の後継組織。

ロシア軍が前進する中、FSBは現地本部からウクライナ政府の記録を入手し、コンピュータのハードディスクをダウンロード。ウクライナ政府関係者とその住所のリストを作成したとされる。

その後、家宅捜索を一軒一軒行い、複数の人が逮捕され、地下室で尋問を受けた。ワトリング氏は、拷問は情報を引き出す目的より、住民の抵抗心を削ぐための脅迫目的であることが多かったと指摘する。ウクライナで複数の人権侵害行為があったとの声が上がっているが、ロシア側は一貫して否定している。

少なくとも800人のウクライナ当局者が、FSBへの協力を強いられた、あるいは進んで協力したとされる。

同じころ、電子戦部隊はロシア軍の占領下にある住民をさらに孤立させるため、ウクライナのテレビやラジオ、インターネットへのアクセスを遮断した。ワトリング氏によれば、FSBは一つの地域を制圧するには人口のわずか8%を支配すればいいと評価していた。

誤算も

全体的に見れば、数々の挫折を味わったロシア軍よりも、ロシアの諜報機関の方がウクライナで大きな成果を収めたといえる。

ただ、諜報活動でも失敗はあった。侵攻前にプーチン氏に伝えられた最初の評価では、ロシア軍はウクライナで歓迎され、ウクライナ政府はすぐに崩壊するとされていた。しかしこれは、ロシア政府にとって壊滅的な誤りだったことが、侵攻後に証明された。

「ロシアの特殊機関は、自分たちの取り組みを正確に報告するという誠実さに欠けている。自分の成功を過大報告し、弱点を上司に隠すという、システム的な問題があるようだ」と、報告書は書いている。

ワトリング氏はその例として、KGBの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏の毒殺未遂事件の責任者だったロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の将校を挙げた。ロシアは2018年、英南部ソールズベリーで、スクリパリ氏を神経剤ノビチョクを使って殺害しようとした。

この作戦が明るみになり、容疑者が公表されたにもかかわらず、作戦の責任者だった将校は解任されるどころか昇進した。
2023.03.30 19:32 | 固定リンク | 戦争
太陽の300億倍ブラックホール発見
2023.03.30
天の川銀河のブラックホール

超大質量ブラックホール、新手法で発見 太陽の300億倍

英ダラム大学の天文学者が率いるチームが観測史上最大級の超大質量ブラックホールを発見した。英王立天文学会月報に掲載の論文で発表した。

論文によれば、この星の質量は太陽の300億倍以上。チームは米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡の画像を利用し、重力レンズ効果とスーパーコンピューターでのシミュレーションの手法を通じて質量を確認した。

重力レンズ効果とは遠くの天体から来る光が途中の銀河によって曲げられる現象を指す。こうした銀河は拡大レンズのような役割を果たす。

チームは想定する銀河内のブラックホールの質量を変えながら宇宙から届く光をシミュレーション。その回数は数十万回に及んだという。

同学会によると、こうした手法を使ってブラックホールを発見したのは初めて。

論文の筆頭著者でダラム大学物理学部で観測的宇宙論を専攻するジェームズ・ナイチンゲール氏は「このブラックホールは観測史上最大級で、ブラックホールの大きさの理論的上限にあることから極めて刺激的な発見だ」と語る。

さらに「我々が知る最大級のブラックホールの大半はアクティブな状態で、近接する物質が吸い込まれて熱を発し、光の形でエネルギーを放出する」と指摘した上で、「重力レンズ効果はアクティブでないブラックホールの研究を可能にする」と強調。

遠くの銀河に存在するそうしたブラックホールはこれまで研究できなかったが、今回の手法で「我々の近くの宇宙を越えてもっと多くのブラックホールを見つけ、はるか昔にさかのぼる進化の過程を明らかにできる可能性がある」と述べた。

今回の発見の物語は2004年、同じダラム大学の天文学者アラステア・エッジ氏が銀河の調査画像の確認中に、重力レンズ効果による巨大な弧に気づいたときにまでさかのぼる。今回、チームはその発見に改めて立ち戻り、ハッブル宇宙望遠鏡とスーパーコンピューター「DiRAC COSMA8」を使って詳しく調査、結果にいきついた。

超大質量ブラックホールは宇宙で最大級の質量を持つ物体で、あまり見つかっていない。その起源は不明だが、数十億年前の銀河の衝突からできたとの説がある。銀河同士の衝突で星々が失われブラックホールの質量が増大、とてつもない大質量のブラックホールが誕生したとの説だ。
2023.03.30 18:57 | 固定リンク | 宇宙
スホイ24M爆撃機を撃墜=29日
2023.03.30

ウクライナ、バフムート近郊でロシア爆撃機を撃墜と発表

 ウクライナ国防省は29日、激戦が続く東部の要衝バフムート近郊でロシア軍機を撃墜したと発表した。

 同省によると、現地時間の午後1時半ごろ、ウクライナ軍の対空ミサイルがロシアのスホイ24M爆撃機を撃ち落とした。

 CNNは撃墜を独自に確認できていない。

 ウクライナのマリャル国防次官はSNS「テレグラム」上で「バフムートの戦闘は世の終わりではない。力強いウクライナ軍の、ロシアとの戦いにおける英雄的なもう1ページだ」と述べた。

 ロシア軍はバフムートと近郊のアウディイウカ両市への3方面からのルートを掌握している。ここ数週間で多少前進したものの、ウクライナ軍の部隊を包囲するまでには至っていない。ウクライナ東部の戦線は年初からずっと、大部分でこう着状態が続いている。
2023.03.30 18:33 | 固定リンク | 戦争

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