ウ軍総反撃始まる「露軍が壊滅的敗走」!!
2023.04.27

■露軍が"壊滅的敗走"で「クリミア奪還」

ウクライナ軍の"最後の総反撃"がついに始まる!? ロシアからの「クリミア奪還」露軍が"壊滅的敗走"!!

米国機密文書の漏洩問題なども受け、各メディアではウクライナ軍(以下、ウ軍)の総反撃がいつになるのかが話題になっている。 一方、ロシア軍(以下、露軍)も死に物狂いだ。4月12日の時事通信の報道によると、露軍はウクライナ南部のザポロジエ州メリトポリ北部に、全長約120kmにも及ぶ三層構造の防御線築いたという。4月22日の読売新聞では、その防衛線は総計800kmにも及ぶと報じた。この状況を踏まえて、元陸自中央即応集団司令部幕僚長の二見龍氏(元陸将補)に両軍の戦況を聞いた。

「陣地防御では、正面幅10kmと縦深(最前線から後方部隊までの距離)10kmを守るのに一個師団必要です。すると、メリトポリ北部正面で12個師団10万人。全長が800キロならば80個師団、計67万人の兵力が必要です。

そのような大兵力は今の露軍は持っていません。そのため、露軍の防御方式は広正面防御拠になります。当然、防御配備兵力の薄い弱点をウ軍が突きます」

■ウ軍の兵力装備と攻撃方法は?

「私ならば戦力を逐次に投入するのではなく、必要な戦力を集中的に運用して露軍の第一線陣地を一挙に打通し、引き続き、攻撃衝力を維持して奥深くまで打通していきます。

メリトポリ北側の正面は、砲撃を主体とした1個旅団程度の兵力で攻撃を仕掛けます。これは露軍を吸引し、最前線に貼り付けるための陽動作戦であり助攻撃です。ウ軍の主攻撃は、露軍防衛線の薄い所にNATO装備の最強の六個旅団、兵力2万4,000名の打撃部隊(打撃旅団)によって露軍の陣地を一挙に破壊します。」

打撃旅団はドイツのレオパルト戦車とイギリスのチャレンジャー戦車を計180両。独マルダーと米ブラッドレー歩兵戦闘車が600両で編成されている。

「NATOの戦車はネットワーク戦闘が可能なので、ドイツの戦車がレオパルトA7クラスならば、迅速で正確なターゲティングにより、従来のウ軍T72の10倍の戦闘力を発揮するでしょう。ネットワーク戦車ならば、露軍戦車の射程外から目標発見即射撃、撃破ができます。この強力な打撃旅団により、マリウポリ北西から入り、アゾフ海まで抜けます」

■露軍防衛線を突破した地点から第二梯隊『掃討旅団』が入る。

「露製武器T72戦車180両とBTR600両を装備した六個旅団兵力2万4,000名が戦域を綺麗にしていきます。ウ軍打撃旅団はメリトポリの露軍防衛線の横っ腹の柔らかい所に風穴を開けます。

第1線防御陣地を突き抜け、第2線陣地の中に入ってしまえば、露軍の組織的抵抗は崩れます。ウ軍掃討旅団がアゾフ海沿いを一気にクリミア半島の入り口まで進撃します。

この時露軍の防御組織が崩壊し、クリミア半島へ敗走する場合、レオパルト独戦車を使うウ軍打撃旅団により追撃を行いますが、そのままクリミアへ前進します。続いて、掃討旅団が奪還した地域をクリーンにしていきます」

■露軍が"壊滅的敗走"まではいかない場合はどうするのだろう?

「ウ軍突撃旅団はクリミア半島の入口を越えて中に入り、橋頭堡を築いた時点で予備兵力の旅団と交代し、整備・補給に入り、戦力回復に入ります。同時に、そこは露軍の空爆を受けますから、対空火網を前進させます。入ったばかりのパトリオットミサイル、ゲパルト対空戦車、スティンガーで防空体制を早急に築く必要があります。」

■クリミア半島には数万人単位の露軍敗残兵が溢れているのではないか。

「クリミア奪還の仕上げに入ります。クリミア大橋は壊さず、露軍敗残兵が渡り始めると、車両と人員で大渋滞が発生します。その時、手前から遠方に戦車砲、次に105mm榴弾砲、155mm自走砲で徹底的に砲撃により破壊します。湾岸戦争で米軍がやった砲撃版"死のハイウェイ"ですね。

そして、クリミア大橋が露軍敗残兵で一杯になった時点で、ハイマース(高機動ロケット砲システム)で大橋を破壊します。兵員と装備を破壊することによって、次の作戦に転用できないようにします」(二見氏) まさに「死のクリミア大橋」の様相だ。ただ、このウ軍の反撃はいつ行われるのだろうか。

「米国機密文書が漏洩し、ウ軍の5月反攻が困難と言われていますが、逆に5月にやれば、露軍としては奇襲となります。

8月には戦力的には充分にはなりますが、今度は冬の到来で、攻撃期間が3か月短くなります。来年5月ならば、米軍のM1エイブラムス戦車も全て揃いますが、露軍の防御準備も完璧になっています。そうすると、敵が弱い時に叩かなければなりません。

私ならば、5月よりも6~8月にやります。今、南部にいる露軍はハイマースで大分叩かれて、露軍の通信、砲兵、弾薬兵站部隊がかなり擦り切れていますから。先に言いました反撃作戦がうまくいけば、7月の頭にクリミアの入り口に到達しています。

7月の2週目にはクリミアに入り、8~9月までに片付けて業者を沢山入れ、航空基地、レーダーサイト、兵站基地を作って半島を要塞化しないとなりません。警戒・警備、地域の安定化を行うことも考えれば、かなりの人員が必要となります」(二見氏)

ウ軍がドニエプル川を渡河して、へルソン南部に拠点を作ったとの報道があるが...?

「へルソンから渡河攻撃すれば、クリミアからは最短距離なので、私ならば『行くぞ!』と陽動で使います。その後は渡河が可能の橋を架けて、補給物資を流します。クリミアで露軍戦力を徹底的に漸減できれば、今年の冬までには戦争は終結間近まで進むでしょう」
2023.04.27 15:11 | 固定リンク | 戦争
「ロシア軍のパニックを促せ」ウ軍攻勢
2023.04.25
攻撃が始まって最初の24時間が勝負だ


■ウクライナ、反攻のカギは「最初の24時間」にあり──消耗戦の泥沼を回避する唯一の道とは

79年前の上陸作戦に学べ。そして再びロシア兵をパニック状態に追い込めばその先の道は開ける。

ウクライナ軍がいつ、どこで春の大規模な反攻に出るのかは分からない。だが確かなのは、勝負は最初の24時間で決まるということだ。

第2次大戦末期の1944年春、欧州戦線における連合国軍の反転攻勢を予期していたドイツのロンメル将軍は側近にこう語っていた。「攻撃が始まってから最初の24時間が勝負だ......連合国にとってもドイツにとっても、いちばん長い日になるぞ」

あのノルマンディー上陸作戦を描いたハリウッド映画『史上最大の作戦』(1962年)で有名になった言葉だ。そう、「砂漠の狐」と呼ばれた名将ロンメルは知っていた。攻勢においては緒戦でその後の展開が決まり、勝敗も、敵に与える戦略的打撃もそこで決まるのだと。

ウクライナ軍がいつ、どこを攻めるか。どれだけの兵力を用意できるか。西側の供与した新たな兵器がどれだけ役に立つか。そうした議論や臆測は山ほどあるが、確かなことを知り得るのはウクライナ軍の上層部のみ。火力や弾薬数、兵員数、前線への補給態勢でウクライナ軍が確実にロシア軍を上回っているかどうか、私たちが知るすべはない。ただ分かっているのは、この戦争がますます消耗戦の様相を強めていること。どちらの側にも決定力はなく、ひたすら相手の消耗を待っている。

今回の戦争の「いちばん長い日」がどんな形で終わろうと、この戦争が基本的に消耗戦だという事実からウクライナ軍が逃れるのは容易でない。たとえウクライナ軍が数で勝り、士気で勝り、装備で勝っているとしてもだ。

鹵獲した露軍戦車

■相手の虚を突く戦術

反転攻勢の緒戦でウクライナが消耗戦の泥沼を回避する道は、おそらく1つしかない。ロシア軍の指揮命令系統を麻痺させ、現場のロシア兵にパニックを起こさせることだ。彼らが戦闘を放棄して逃げ出すようなら、この戦闘は大成功となるだろう。

たとえ装備の質や兵員の数でウクライナ側が勝っていても、それだけでこうした成果は得られない。決め手となるのは戦術的サプライズと戦場でのリーダーシップ、そして戦う者の士気の高さだ。この3つがそろえば、最初の24時間を制することができよう。

この3つの要素に最新鋭の武器が加われば、ロシア兵をパニックに陥れ、その指揮命令系統を麻痺させ、一時的であれ破壊することも可能だ。具体的に言えば、まずはウクライナの機甲部隊が敵の重層的な防御網を突破し、速やかにロシア軍の後方に回り込む。そして前線基地や補給拠点などの指揮命令系統を脅かす。そうすれば、パニックと麻痺が拡散する。

昨年9月の「ハルキウ(ハリコフ)の戦い」がまさにそうだった。ウクライナ側は事前に砲撃で圧力を加え、突撃の準備をしていた。それにはロシア側も気付いていた。しかし意表を突いた攻撃で戦術的サプライズを与え、数的な優位も見せつけると、ロシア側はパニックに陥り、指揮命令系統が麻痺してしまった。

こうなると、ロシア側は後方に待機している部隊を迅速に前線へ送り込むこともできない。結果、ウクライナ側は約6000平方キロ以上の土地を、わずか10日で取り戻せた。決め手は最初の24時間だった。先手を取って前線を突破したからこそ、ロシア側は混乱し、パニックに陥った。来るべき春の反転攻勢でも、ウクライナ側は「ハルキウの戦い」の再現を目指しているはずだ。

とにかく緒戦で戦術的サプライズを勝ち取ること。これが死活的に重要だ。これができれば、少なくとも短期的には、戦場での火力や兵員数で優位に立てる。

反転攻勢の準備を、ウクライナ側が隠す必要はない。偵察衛星の画像があり、安価な無人機が戦場を飛び回っている今の時代に、軍隊の集積を隠せるわけがない。大事なのは反転攻勢の時期と地点を隠し通し、ロシア側の兵力を分散させることだ。

また突破口の選定に当たっては、そこから速やかに戦線を広げて敵陣深く入り込めるよう、主要道路や交差点、鉄道の分岐点などを確保する方法まで準備しておきたい。

もちろん、最初に必要なのはロシアの重層的な防御網を突破することだ。ウクライナ軍の情報分析官が筆者に語ったところでは、同国南部を支配するロシア軍は地雷を敷き詰め、「竜の歯」と呼ばれるピラミッド形のコンクリートブロックや、戦車の進撃を阻む溝や壕、塹壕などを至る所に配置している。またハルキウやへルソンでの敗北に学び、今は前線を縮小し、兵員の集積度を高めている。

これだけの防御網を一撃で破壊できるほどの火力を、ウクライナ側が用意するのは不可能に近い。ロシア軍の陣地を素早く制圧するに足る兵力を投入することも難しい。

激しい砲火を浴びながら敵の重層的な防御網を破壊し、進撃するのは至難の業だ。戦車や装甲車両が前進できるように地雷を除去し、「竜の歯」や落とし穴を破壊するには、いずれも専門的な機材と高度な技術が必要になる。

だから成功への近道は、ロシアの守備隊が自らの陣地を放棄して逃げ出すように仕向けること。自分たちが孤立し、包囲されるという恐怖を抱かせ、ロシア兵にパニックを起こさせることだ。

ロシア軍の防御が比較的に薄い場所を見つけ、局所的で一時的でもいいから圧倒的な火力を見せつける。そして敵がひるんだところで前進し、敵陣の後方に回り込む。ウクライナ側が最初の24時間を制し、戦略的な突破口を開くには、おそらくこれしかない。

緒戦で死活的に重要なのは戦術的なリーダーシップだ。つまり戦場の最前線で臨機応変に対応し、命令を下し、結果を出せる下級レベルの指揮官の存在である。

■問われる現場の指導力

そもそも軍事作戦は、とりわけ大規模な攻勢は「組織化されたカオス」でしかあり得ない。考えてみればいい。進撃する部隊が道を間違える可能性もある。敵の通信妨害で部隊間の連携が崩れる恐れもある。進撃中に、敵がどこに潜んでいるかを正確に把握することも難しい。

こうした不確定要素、つまりカオスに打ち勝ち、少なくとも軽減するためにはしっかりとした戦術的リーダーシップが欠かせない。

戦場での統率力も死活的に重要だ。これは現場の兵士たちの士気を大きく左右する。指揮官が戦場での混乱に圧倒され、うろたえるようでは、兵士たちは指揮官を信頼できず、たちまち士気を失う。そうなったら、攻撃の緒戦でパニックに陥るのはウクライナ兵のほうだ。

前線の戦術的指揮官はロシア軍の防御の弱点を見抜き、できるだけ多くの機甲部隊をその場に投入し、素早くロシア軍の後方に回らせなければならない。

そのためには、たとえ空からの支援を望めない地点であっても進出し、敵と戦う必要があるだろう。大きなリスクを伴うから、隊員の士気が高くなければ勝ち抜けない。

反転攻勢を仕掛ける前に、こうした戦術的リーダーシップと兵員の士気において優位に立っていること。これが大事だ。そうすればパニックを起こさず、最初の24時間を超えても戦術的優位を保てる可能性が高い。

戦術的サプライズと現場の統率力、兵員の士気に加えて、反転攻勢の成否を左右する要因がもう1つある。ロシア側が後方待機の部隊を前線へ送るのをどれくらい遅らせられるかだ。ここでも最初の24時間がカギとなる。もしも最前線でパニックが起き、逃げ帰る兵士や車両で道路が塞がれたら、後方の部隊はなかなか前線に到達できない。

いずれにせよ、来るべき春の攻勢の最初の24時間はウクライナの「いちばん長い日」になるだろう。現在のような砲撃の応酬を繰り返す消耗戦が長く続けば、どう見てもウクライナ軍は苦しい。だから、まずは反攻の緒戦で敵の指揮命令系統を麻痺させ、兵員のパニックを誘い、敗走させること。それができれば、少なくとも戦術的な戦果にはなる。

むろん、それが長期にわたる戦略的優位に、いわんやこの戦争の勝利につながるかどうかは、また別な話だが。
2023.04.25 20:18 | 固定リンク | 戦争
ウ軍ドニプロ川東岸に拠点→反攻前兆か
2023.04.25
ウクライナ軍、ドニプロ川東岸に拠点か 南部のロシア掌握地域


■ウクライナ軍、ドニプロ川東岸に拠点か 南部のロシア掌握地域

ウクライナ軍が南部ヘルソン州のドニプロ川東岸に拠点を確保したとする報告が出ている。これまでロシアが掌握していた地域であり、事実であれば、ウクライナ軍の今後の攻勢において重要な意味をもちうる。

米シンクタンクの戦争研究所(ISW)が23日に公表した報告によると、ロシアの軍事ブロガーが同日、「(ウクライナ軍の)前進を確認するのに十分な、位置情報を伴う映像と文字報告」を投稿した。

その投稿からは、ウクライナ軍がドニプロ川東岸のオレシキーの北西部で活動していることがうかがえるという。

ISWは、ウクライナ軍の前進の規模や意図を分析できるだけの情報はないとした。

BBCウクライナ語は軍関係者の話として、ヘルソン市付近で「ドニプロを渡る特定の動き」があったと伝えている。

ウクライナ軍はこうした動きが事実か明らかにしていない。ロシアは否定している。

ロシアは現在、ヘルソン州のドニプロ川の東に位置する地域を全面掌握している。ドニプロ川は川幅が広く、天然の障壁の役割を果たしている。

州都ヘルソンはドニプロ川の西岸にあり、昨年11月にウクライナ軍が解放した。

■専門家は困難を指摘

もし今回の報告が正しければ、ウクライナがロシア軍を押し返すうえで重要な意味をもちうる。

将来的には、2014年にロシアが併合したクリミア半島に続くロシアの陸路を断つ可能性もある。

クライナ軍はしばらく前から、大規模な反攻に向けて準備中だと表明している。ただ、反攻の時期や場所は明らかにしていない。

ロシアの軍事ブロガー「WarGonzo」は24日、ウクライナ軍がドニプロ川の新旧水路の間にある島を「足場にしようとしている」と伝えた。

ただ、軍事専門家らは、ドニプロ川東岸の橋付近で軍が行動するのは困難を伴うとしている。氾濫の影響を受けやすく、用水路などの障害物が縦横に走っているからだという。

空軍力ではロシアが大きく優位に立っており、そのこともウクライナ軍の前進を複雑にするとみられている。


■ロシア支配地に拠点、反攻前兆か ウクライナ軍、明言避ける

ウクライナ軍南部作戦司令部のフメニュク報道官は23日、ウクライナ軍が南部ヘルソン州のロシア側支配地域に拠点を設けたとの情報を巡り、地元テレビの取材に肯定も否定もしなかった。拠点設置が事実ならば、ウクライナ軍が準備する大規模反攻開始の前兆だとの臆測が出ている。

 米シンクタンクは22日、ロシアの軍事ブロガーのSNSへの投稿などを基に、ヘルソン州を流れるドニエプル川東岸にウクライナ軍が拠点を設けた可能性があると分析。ウクライナは昨年、対岸にある州都ヘルソンを奪還し、ロシア軍は東岸に追いやられた。

フメニュク氏は「軍事作戦を実行するには沈黙を必要とする」と述べた。


■原因不明の火災が相次ぐロシア、背後にいるのは誰なのか?

ロシアの首都モスクワで5日、煙が上がった。国営タス通信は、小規模な火災が一時的に発生したがただちに消火活動が行われ、犠牲者は出なかったと報じた。火災が発生したのが国防省の本部であること、しかもその建物が大統領府(クレムリン)の目と鼻の先であることなどは単なる偶然なのかもしれない。だが、ロシアでは最近、大規模な火災が頻発している。公開情報に基づく分析手法「オープンソースインテリジェンス(OSINT)」機関のモリファルがその詳細を伝えている。

ウクライナ侵攻の開始前まで、モリファルは市場や企業、個人について報告する営利企業だった。ところが現在、同社はOSINTを活用し、ボランティアでウクライナを支援している。同社はこれまで、戦争犯罪者の特定やロシアのプロパガンダに対する反証などを行ってきた。また、1月にはロシアで発生した大規模火災の件数を分析。特に昨年11月と12月には火災発生率が26%上昇し、指数関数的に増えていると指摘した。

モリファルのダリア・ベルビツカはフォーブスに「ロシアの軍事工場や発電所の火災に関する情報の取り扱い方に小さな変化が起きている」と証言する。「向こうの報道機関は、こうした出来事を以前ほど報じていないようだ。しかも、たとえ報道されたとしても重要な内容が含まれていなかったり、被害の程度が軽んじられていたりする。幸いなことに、モリファルは必要なアクセス権を持つ信頼できる情報源から詳細な情報を入手することができた」

同社の最新の報告書からは、ロシアで火災の発生件数が急激に増加し続けていることが明らかになった。昨年通年の火災発生件数が414件だったのに対し、今年1~3月の3カ月間ですでに212件に上っているのだ。いずれも数百万ドル(約数億円)規模の被害が出ており、経済がすでに低迷しているロシアにとっては打撃となっている。

モリファルによると、火災が最も多く発生しているのは倉庫や工場、商業施設のほか、石油や天然ガスの貯蔵施設やパイプラインだ。火災の一部は、軍需企業の工場やウクライナとの国境に近いロシア南西部ベルゴロトにある弾薬庫などの軍事施設で発生しているが、ほとんどの場合、明白な軍事的関連性はなかった。

火災が最も集中している地域はモスクワで、昨年国内で発生した全414件の火災のうち、約1割に相当する40件が同市内で発生している。その傾向は今年に入ってさらに強まり、212件の火災のうち、16%以上に当たる35件がモスクワで発生。うち20件が倉庫、6件が工場で起きている。

■ロシアで火災が急増している原因は?

モリファルのアナリストは、火災件数が急増している原因として、ロシアのウラジーミル・プーチン政権に反対する国内の反政府組織による行動、またはウクライナ軍による長距離破壊工作の2つの可能性を指摘している。現時点では、この2つの組み合わせの可能性が高いと考えられている。

ウクライナ側の活動としては、同国軍を支援する現地のカムバックアライブ財団がクラウドファンディングで資金を調達した「ブラックボックス」という取り組みがある。この活動で4000万フリヴニャ(約1億4600万円)以上の資金が集まり、同財団は昨年10月「ロシアの攻撃力を低下させることができる装備を購入し、ウクライナ国防省の国防情報部に引き渡した」と報告した。

一方、ウクライナ国防省で国防情報部長を務めるキリロ・ブダノウ少将は「守秘義務の関係で今回の協力の詳細については公表できないが、その成果は必ずや戦場で明らかになることだろう。私たちの試算では『ブラックボックス』と呼んでいるこの取り組みにより、10月だけでロシアに数百万ドルの損害を与えたことになる。支援者や関係するすべてのウクライナ人とともに、私たちは敵の戦闘能力に影響を与え続ける」と説明した。

モリファルによると、ロシアで火災が急増したのは、謎のシステム「ブラックボックス」の納入時期と一致しているという。

ところで「ブラックボックス」とは一体何なのだろうか? カムバックアライブ財団はこれ以外にも「実際の戦場でロシア軍に損害を与える」攻撃型サイバー戦争能力や長距離自爆型無人機などに取り組んできた。いずれの技術も遠方から火を起こすために使われるかもしれないが「ブラックボックス」がどちらの技術にも含まれていないことは、これが完全に別物であることを示している。

ロシアの報道機関は戦線後方で起きた火災や爆発を、たばこの火の不始末によるものだと伝えているが、ウクライナ側はこれを一笑に付している。確かにロシアには、ガソリンスタンドで給油している最中にたばこに火をつけようとして炎上した男性のように、不注意な喫煙者もいる。しかし、これでは火災の発生件数が急増している原因を説明できない。

モリファルのベルビツカは「軍事施設での火災が増加する傾向が続けば、国家がそれを隠蔽しようとする可能性があり、こうした出来事に関する報道はさらに限られてくるかもしれない」と語る。「何が起きているのか、それがロシア人の安全にどのような影響を及ぼすのか、一般市民の間にさらなる懸念が生じる可能性もある」

原因は謎のままだ。だが、この状況が続けばロシア当局は向こう数カ月の間に、この火災の背後に誰がいるのか、あるいは何があるのかを突き止める機会が増えることになるはずだ。
2023.04.25 15:30 | 固定リンク | 戦争
スーダン停戦守られず「日本人20人残留」
2023.04.24


■スーダンの日本人、20人程度退避できず 約100人の対象者 「日本人20人残留」

軍と準軍事組織の武力衝突が続くスーダンで、一部の日本人が退避に向け、陸路で首都ハルツームを出発したことがわかりました。

複数の日本政府関係者によりますと、現地に滞在する日本人たちの一部が退避に向け、移動を続けています。日本政府の関係機関の職員など数十人は、国連の職員を退避させる車列に加わるなどし、首都ハルツームを出発したということです。現在はスーダン東部の町を目指しています。

日本政府は、この町から国外に退避させたい考えで、ジブチに待機している自衛隊の輸送機をこの町の空港に派遣することを目指し、調整を本格化させています。

一方で、日本人やその関係者をあわせ、およそ100人の退避対象者のうち、今も退避できずに首都ハルツームなどにとどまっているのは20人程度だということです。

■スーダン滞在の日本人数十人が国外退避に向け首都出発

スーダンに滞在する一部の日本人が国外退避に向け、首都・ハルツームを出発したことがわかりました。

複数の政府関係者によりますと、スーダンに滞在する日本人のうち、日本政府の関係機関の職員ら数十人が、国連の職員を退避させる車列に加わり、首都・ハルツームを出発したということです。

職員らはスーダン東部の町を目指していて、日本政府は、この町から国外に退避させたい考えです。このため、日本政府はスーダン東部の町の空港に、周辺国・ジブチに待機している自衛隊の輸送機を派遣することを目指し、調整を本格化させています。

また、日本政府は、スーダン軍や、軍と戦闘を続ける準軍事組織のRSFとも接触を試みるなどして、ほかの日本人の退避も進めたい考えです。

こうした中、岸田首相は23日夕方、首相公邸で、担当者から現地の情勢などについて説明を受けました。

スーダンには、今月19日時点で大使館員ら約60人の日本人が滞在しています。日本政府は、日本人の家族や大使館が雇ったスーダン人ら日本人以外でも退避を希望する約40人はあわせて退避させることを目指しています。

■守られないスーダン「停戦合意」…退避中のフランス人車列に銃撃、1人負傷

アフリカ北東部スーダンでは23日、各国が自国民を退避させる動きが本格化したが、移動中に攻撃を受けて負傷者が出る事態が伝えられた。国軍と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)が合意した24日の停戦期限が近づく中、各国は厳しい治安情勢下での退避を巡り、難しい判断を迫られる。

スーダンに取り残された外国人の安全な退避に向けて、国軍とRSFは各国の要請を受け、22日までにいずれも全面的な支援を約束していた。イスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭に合わせた24日まで3日間の停戦合意は、外国人の退避にも主眼が置かれていた。しかし、国軍の声明によると、23日に首都ハルツームのフランス大使館から退避のために移動中だったフランス人の車列が銃撃を受け、1人が負傷した。

ハルツームでは停戦合意を無視する形で激しい戦闘が続いており、多くの市民は自宅など屋内への避難を余儀なくされている。国軍とRSFの両トップが安全な通行を約束したとしても、現場では必ずしも徹底されないことがあり、ハルツーム市内の移動は依然として危険なままだ。

15日の戦闘開始以降、双方が何度も一時停戦に合意しながら順守されない事態を繰り返す背景として、現場の兵士に命令が行き届かない可能性が当初から指摘されていた。特にRSFは、2003年に起きたダルフール紛争で、黒人農耕民族らへの集団虐殺やレイプを繰り返したとされるアラブ系民兵組織ジャンジャウィードを源流とする。スーダン国民からもRSFの体質を批判する声が上がる。

外交団狙う

国軍とRSFはいずれも、交渉による事態打開の可能性を否定している。停戦期限を迎える24日以降、戦闘の激化が予想され、各国の退避が一層困難になるのは必至だ。

エジプト外務省は23日、在スーダンのエジプト大使館職員1人が銃撃を受けて負傷したと発表した。スーダンでは17日にも欧州連合(EU)の大使が襲撃されたほか、米国外交団の車列もRSFとみられる兵士の銃撃を受けるなど、外交団を狙った攻撃が相次ぐ。

エジプト外務省の報道官は23日、「退避の安全を確保するためには組織立った計画が必要となる」と述べ、数万人とされる在留エジプト人の退避を慎重に進める考えを示した。
2023.04.24 15:49 | 固定リンク | 戦争
宮迫博之「みやたこです。」閉店の【ご報告】
2023.04.23


■宮迫博之が突然の【ご報告】…「今月末を持ちまして、閉店させていただきます。申し訳ございません」

 元「雨上がり決死隊」でタレントの宮迫博之(53)が22日に更新した自身の公式YouTubeチャンネルの動画で、自身が経営する五反田の「みやたこです。」が閉店することを報告した。

 動画には「【ご報告】閉店のおしらせ」というタイトルがつけられ、茶色のエプロンス姿の宮迫が登場。ちょうど8周年になるんですけども、五反田の『みやたこ』が今月末を持ちまして、閉店させていただきます。誠に申し訳ございません」と切り出した。

 「頑張っていたんですけども、コロナの影響が大きく、コロナ明けでお客さんの流れが全然戻ってこなくて。赤字が続いているのもあります。長く働いてくれていた、メインでやっていた2人のバイトの子が諸事情で辞めることになってしまいまして、店長さん一人だけでは回していけないということで、店長も他のところからお誘いがあるみたいなので。他の人を立ててやるのは違うんんじゃないかなと」と理由を明かした。

 開店当初は繁盛していたことを振り返り、「食べログが芸能人の店で初の2・99という、テレビで言わせてもらって笑いも取らせてもらいまして。本当にいろんな方に愛されて、たくさんのお客さんも来ていただきましたし、僕自身もすごく思い出があります。8年間ありがとうございました」としみじみと話した。

 一方、「みやたこです。もじや 月島店」は継続するとし「月島という場所柄、海外のお客様も多く来られて、すごく調子がよく、頑張ってくれております。みやたこのたこ焼きが食べたいという方は、ぜひ月島の方に足を運んでいただければと思っています」と呼びかけた。

■宮迫博之、先輩芸人のウソにブチ切れ!呼び出し土下座させ「お前、俺に借金してるよな?」

 元「雨上がり決死隊」でタレントの宮迫博之(52)が21日までに更新した自身の公式YouTubeチャンネルの動画で、先輩芸人に怒りをぶちまけた。

 冒頭、薄い茶色がかったレンズの眼鏡をした宮迫は「ちょっとね。久しぶりにキレてます。マジギレしてますね」と宣言。お笑い芸人・三又又三(55)を呼び出した。新年会込みのサブチャンネルの撮影と聞いて駆け付けた三又は、ソファーに向かって宮迫の隣に腰掛けると、「何してるの?お前」と突っ込まれた。宮迫は「下や、座れ」と指示し、土下座させた。帽子もはぎ取り、「久しぶりにキレてるぞ!」と言い放った。

 続けて「お前、インタビュー受けてたな?」と追及。某週刊誌に掲載されていたとし、「貯蓄について聞いてみると、『現在、借金はありません。コロナ禍でも、ネット配信で収入を得ていましたので、自活はしています』」とインタビュー記事の一部を読み上げた。

 「借金はしてません!」と大きな声で復唱すると、気まずそうな顔の三又。宮迫は「お前、俺に借金してるよな?」と問い詰めると、三又は「…ましたね」と認めた。「しかも、結構な額してるよな?」と聞かれ、「…はい」。

 宮迫はカメラに向かって「こいつは完全なる嘘をついております。あなた方の媒体で嘘をついております。すみません。申し訳ありません。借金しております。俺に」と頭を下げ、週刊誌側に訴えた。

 さらに「長い付き合いの中で、どれだけの額を貸しているか?それに関しては、絶対返す気ないもんな、お前。ここに来るたびに、帰りの電車賃やタク代出して、やってるよな!飯もおごって…」と明かし、「ちゃうかー!弁明してみ、今」と畳みかけると、三又は「何も言い返す言葉はございません」と見上げるばかりだった。すると、宮迫は「なんだ、その顔はー!貴様ぁ」と、ドロップキックを放った。

 「嘘に関しては、俺も嘘ってことでテレビ業界からはじかれた人間なので、すごくデリケートになっております」と、今も“闇営業騒動”を気にしている様子。最後に三又が「今年は一生懸命働いて返済していきたい。申し訳ございませんでした。嘘です」と謝ると、宮迫は「頼みますよ。あなたとは腐れ縁なんですから」と受け入れた。

■宮迫博之、「完全な赤字」と牛宮城の現状&一部値上げを報告…「仕方ないですよね」と応援の声も

 元「雨上がり決死隊」のタレント・宮迫博之が27日までに自身のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」を更新し、牛宮城のメニューを値上げすると報告した。

 宮迫は「【緊急】牛宮城から重大なご報告があります」と題した動画を投稿。極みタン塩を値上げすると明かした。その理由について「現状で原価率が7割を超えている」「7割でも完全な赤字」と説明。黒字を確保するため極みタン塩を含む一部メニューの値上げに踏み切ったと語った。

 難しい状況を前に宮迫は「ホリエモンの予言通り、半年で潰れるかも」と嘆いた。実は来店する飲食関係者から「安過ぎない?」「大丈夫?」と言われ改めて確認したところ「全然大丈夫じゃなかった」ことが発覚したそうだ。

 この投稿には「こればかりは仕方ないですよね、、」「食料品の値上げラッシュもありますし」「さんまさんが来てくれたんだから、頑張るしかないですね」「頑張ってください!」「スタッフを守って下さいね」と多くの応援のコメントが寄せられた。

■美川憲一、話題の焼き肉店「牛宮城」で宮迫博之と2ショット!「これからが本当の勝負よ」とエール

 歌手の美川憲一が24日、自身のインスタグラムを更新。元「雨上がり決死隊」のタレント・宮迫博之がプロデュースする焼肉店「牛宮城」を訪れたことを報告した。

 美川は宮迫との2ショットや、店内で飲食する様子をアップ。「先日、宮迫博之さんがオーナーをされている牛宮城へお友達と食べに行ってきたわ~ アレコレ注文したけどおすすめのタンは美味しかったわ~ ハラミと焼きすき アラカルトも美味しかったわよ~食べてるところを撮られてたわ~」と報告。そして、「今は注目されて良かったわね でもこれからが本当の勝負よ 宮迫さん頑張ってね!!」とエールを送った。

 この投稿に「焼肉いいですね~美味しそう」「タン、美味しいですよね、好物です!」「美川さんと焼肉なんて羨ましい」などの声が寄せられている。
2023.04.23 13:49 | 固定リンク | エンタメ

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