プーチン崩壊の「カウントダウン」
2023.06.26



ワグネルの反乱、プーチン政権崩壊の「第1段階」 戦争がロシアの玄関口へ 早期戦争終結に期待感

ウクライナのダニロフ国家安全保障防衛会議書記は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネルが起こしたロシア政府に対する反乱について、ロシアのプーチン政権の崩壊の第1段階だと述べた。

ダニロフ氏は、反乱を主導したワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏について、「集団の一部であり、計画の一部であり、不安定化の過程の氷山の一角に過ぎない」と述べた。ダニロフ氏は、プーチン政権が背後から刃物で刺されたと形容し、即座に致命傷とはならないかもしれないが、そうなることは避けられず、「カウントダウンが始まった」と語った。

反プーチン政権の武装勢力は24日、支持者に対して、権力を掌握するためにワグネルの反乱を利用して決起するよう呼び掛けた。

ダニロフ氏は、ロシアでは治安部隊や当局者、新興財閥(オリガルヒ)などの不満を持った人々の集団が形成されており、そうした人々はプーチン大統領の行動が彼らの利益や存在にとって致命的であり、ロシアにとっても脅威だと考えていると指摘した。

■ロシアの混乱

ウクライナの反転攻勢開始から3週間が経った重大な局面で、ロシアは混乱に陥ったことになる。ウクライナが急いで軍事的な対応をとることはないと、ゼレンスキー大統領の顧問を務めるミハイロ・ポドリャク氏は語った。

それでも、この混乱はロシアの政治システム内に分裂があるという明らかな証拠で、プーチン大統領の戦争遂行の妨げになることは確実だと、ポドリャク氏は指摘した。

自身の執務室でインタビューに応じたポドリャク氏は、「ウクライナにとって間違いなく吉報だ」と述べ、「戦争終結を早めるのは確実だろう」と続けた。

同氏によると、プリゴジン氏の反乱の結末は複数のシナリオが考えられるが、既に明らかなことは3つある。ロシアのエリート層が分裂していること、プーチン氏が絶対的存在としてのオーラを失ったこと、軍事的な内紛がロシアで進行中だということだという。

ゼレンスキー大統領は24日、ロシア情勢について安全保障担当幹部らと協議した。プーチン氏はテレビ放送された国民向けの演説で、プリゴジン氏の行動を裏切りと呼んだ。

今のところロシア正規軍が国内の反乱に対応するためウクライナから移動している形跡はない。ウクライナでの戦場に大きな影響を及ぼしている兆しも見られない。ウクライナは24日、米国に対して反転攻勢は「計画通り」進めていると説明したと、ザルジニー軍総司令官は述べた。

元米軍司令官のマーク・ハートリング氏は、ロシアの混乱がウクライナにとって戦場での好機をもたらすとの見方にツイッターで警告した。

それでも、ウクライナの軍情報当局は発表文で、ロシア側がモスクワ包囲攻撃に備えた準備を進めており、ウクライナとの国境に蓄えられていた軍装備がモスクワに送り返されつつあるという。

ゼレンスキー大統領は「ロシアの弱さが鮮明になった。全面的な弱さだ。ロシアが軍や民間戦闘員をウクライナに長くとどめておけばおくほど、後でロシアにとって大きな混乱と痛み、問題が生まれる」と表明。

■戦争がロシアの玄関口へ

来たるウクライナ軍の反転攻勢について、衝撃と畏怖をもたらす爆撃作戦を見込んでいる人々は落胆するだろう。2003年に米軍が実施したイラク空爆さながらの攻撃は期待できない。

確かに、ある種の無言の圧力がウクライナのゼレンスキー大統領の政権にはのしかかっている。計画した反転攻勢を可能な限り迅速に敢行し、西側からの巨額の軍事支援によってロシアのプーチン大統領を押し戻せることを明示するよう求める圧力だ。プーチン氏は少なくとも、22年の全面侵攻以前の境界線まで引かなくてはならない。

ウクライナのリーダーたちと軍事作戦の立案者たちはまた、大西洋をまたいだ展開にも気を配る必要がある。最も強力な同盟国の米国では、トランプ前大統領が25年にホワイトハウスに返り咲くかもしれない。そうなれば、支援は落ち込む公算が大きい。

だがウクライナ政府は見たところ抜け目なく動いている。長期的な視野に立った反転攻勢を実施し、行動を強いられるのを避け、戦場での計画について手の内を見せないようにしている。

既に周知のことだが、ゼレンスキー氏には時間が必要だ。武器の備蓄を増やしつつ、兵士も訓練しなくてはならない。

だが間違いなく、話題の反転攻勢は一段と視界に入りつつある。イラク戦争方式の侵攻ではなく、巧妙な、人によっては見事とも形容し得る対ロシア攻撃という形で。

それらが始まったのは先週だ。反プーチンを掲げるロシア人たちがロシア南部のベルゴロド州に越境攻撃を仕掛けた。続いてウクライナ軍が、ロシアの占領下にある港湾都市ベルジャンシクを攻撃した。

週内には米国が、ドローン(無人機)によるものとみられる先月3日のクレムリン(ロシア大統領府)への攻撃に新たな光を投げかけた。攻撃はウクライナ軍もしくは同国の諜報(ちょうほう)当局が実施した公算が大きいと主張したのだ。

そして先月30日午前には、ドローン攻撃がロシア首都で発生。紛争がロシアの領土に持ち込まれたことが改めて明確になった。ロシア政府はウクライナが「テロ攻撃」を行ったと非難したが、ウクライナ政府は攻撃への関与を否定した。攻撃では建物が軽微な損傷を受けたほか、複数の負傷者が出た。

攻撃の責任がどこに帰そうとも、確実なことが一つある。つまり攻撃により、モスクワの住民はウクライナの首都に暮らす人々が日々経験するのと同じ目に遭ったということだ。

なるほど、ロシアはウクライナの首都キーウにほぼ毎日猛攻撃を加えている。29日から30日午前にかけての恐ろしいドローン攻撃では1人が死亡。少なくとも3人が負傷した。

■ロシア人にとって戦争は安心できない近さに

しかし、ウクライナ人のSNSに火をつけたのは2つの反クレムリン組織による越境侵入だった。彼らは先週、少なくとも一時的にはロシアの領土約41平方キロを制圧したと主張した。

ウクライナ軍から独立して行動していると主張するこれらの戦闘員の挑発行為は大規模な避難を引き起こし、ウクライナへの全面侵攻の開始以降で最も苛烈なロシアの内部闘争を表出させた。

プーチン氏の甲冑には割れ目ができている。この種の破壊的な攻撃がますます頻発し、ロシア国内の他州にまで広がれば、いずれはプーチン氏の権力維持にとって重大な転換点が訪れる事態も考えられる。

ここでの狙いはロシア領土の実際の占領ではなく、プーチン氏とロシア国民にメッセージを送ることのように見える。つまりウクライナ戦争は無駄に血を流し、かけがえのない人たちの命を奪うものだというメッセージだ。

ロシアには懸念すべき理由がまだある。英国が供与した「ストームシャドー」のように、ステルス機能を持つ長距離巡航ミサイルを獲得したウクライナは今や、ロシアの占領地域の相当深い地点、さらにはロシア本土にさえ攻撃を加えることが可能だ。ストームシャドーの射程は約250キロと、米国が供与したミサイルの約78キロを大幅に上回る。

そのようなシナリオは事態を激化させかねないと、米政府の当局者らは気をもむかもしれない。他方、欧州の当局者らは見て見ぬふりを決め込んでいるようだ。その間ウクライナは一段と攻撃的に、ロシア側の標的を絞り込んでいる。

さらに、もしウクライナ軍がロシア領内深くに位置する主要な軍事拠点への攻撃を阻まれるとするなら、次のような問いが発せられるはずだ。このダビデとゴリアテの戦いで、ウクライナ側の片方の腕を縛りつけてどうなるというのか?

直近の越境侵入は、たとえ何らかの形でウクライナ政府との関連があったとしても見事なタイミングで遂行された。侵入に踏み切った時、ロシア軍は前線の別の地点に気を取られ、領土の獲得と占領地の防衛を試みていた。

ロシア義勇軍団(RVC)と自由ロシア軍団は、見たところウクライナを支持するロシアの義勇兵で、プーチン政権の打倒を目指している。RVCと異なり自由ロシア軍団は、ウクライナ軍司令部の指揮下で戦っていると主張。そこには「ロシア人としてウクライナ軍に加わり、プーチン率いる武装したギャングと戦いたい」との思いがある。

2つの反政府グループに関する情報が世界に広がり始めると早速、米紙ニューヨーク・タイムズはRVCのリーダーとネオナチの分裂派との関係にまつわる記事を発表した。従来これらのグループの名前は、現地の情報を密接に追っていた我々の間でさえもほとんど知られていなかった。

仮にニューヨーク・タイムズの記事が事実なら、クレムリンの情報操作マシンがこれを利用し、ウクライナをナチスの温床として印象付ける可能性がある。これは今回の侵攻における誤った前提の一つだ。

賢明にもゼレンスキー氏とその側近は、RVCらの侵入について概ね沈黙を守っている。

■プーチン氏にとっては終わりの始まり

越境侵入がプーチン氏への脅威となるのか、なるとすればどれほどの大きさか、断定するのはほぼ不可能だ。しかし、自国内を移動するのに大統領専用機ではなく装甲列車に乗っていると伝えられる人物が、現時点で平穏な夜を過ごしているとは考えにくい。戦争がここまで全く計画通りに進んでいないのであればなおさらだ。

ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏ですら先週、国民が政権転覆に動くかもしれないと警告した。いわゆる「特別軍事作戦」がこのまま成果を挙げずに推移するなら、そうした状況も起こり得るという。

恐らく短期的に生じる公算が大きいのは、ロシアがハイブリッド戦略を用いてウクライナを攻撃し、西側諸国の生活を不安に陥れる事態だ。

それはキーウや他の中心地に対する連日の攻撃を継続しつつ(住民から睡眠を奪うことで、心理的戦争の形態をとる)、食料を武器化することを意味する。後者は穀物をはじめとする農産物の輸出を規制し、ウクライナから西側の市場への流通を妨げる措置を指す。さらには移民の武器化さえも戦略に加える。ドローンやミサイルによる攻撃で十分な恐怖を作り出し、数百万人に上るウクライナからの難民を帰国させない作戦だ。

プーチン氏がこの戦争を自分から終わらせることはないと考えるのは理にかなう。停戦や和平協定に応じるつもりはないだろう。むしろ本人は、時間稼ぎをすることで勝利できると信じ込んでいるように見える。

一般市民の巻き添え被害に、プーチン氏は決して関心を払わない。気にかけるのは自身の安全と権力のみだ。しかしここへ来て、モスクワと前線の間の緩衝地帯は急速に狭まりつつある。

従って、自ら始めた戦争が安心できないほど近づく中、プーチン氏が現職に就く日数も目減りしていく可能性があると、考えられる。
2023.06.26 19:37 | 固定リンク | 戦争
中国を仮想敵とした対策「AI導入」
2023.06.23
仮想敵国、主に中国を仮想敵とした対策、AI導入


バイデン米大統領は22日、中国の習近平国家主席を「独裁者国家」は、自ら破綻するものだ。この発言について、間違いではない。(対中関係に)影響を及ぼさない。

歴史が物、語ってる。独裁者は何れ間違いを犯すものだ。トップが間違えば、下は従うしかなく、その路を進むしかなく、何れ迷路に突き当たる。そのあとは推して知るべしだ。クーデターか内戦だろう。

民主主義国家は、ものごとを決めるのに時間がかかる。当然のことだ。何事も強行突破で決めていけば独善的で専制主義、軍国主義、独裁国家へと成しえるし、何事も専制者の成すがまま、思うがままにことが決まる。

民主主義国家はそれを避けるためにも、時間をかけ、十分審議し、ものごとを決めていかなければならない。遅い早いはあるだろうが、何れ達成されるだろう。

専制主義国と民主主義国がぶつかれば、当然民主主義国が情報力、技術力、人権重視、経済的相乗効果が優れ有利となる。

■米国が仮想敵として中国と戦うためには

アメリカが中国との対立状況に対処するためには、多面的な戦略が必要となるでしょう。以下に戦略の一部を示します。

外交戦略:世界の他の利益と連携し、中国に対する圧力を高めるための政策を推進すること。

経済戦略:中国との経済的な依存関係を見直し、自国の産業や技術を保護・育成すること。例えば、重要な供給チェーンを国内化し、技術的なリーダーシップを維持または強化する政策を推進することが考えられます。

軍事戦略: 米国の軍事的な優位維持をし、中国の挑戦に対応するために必要な防衛能力を強化すること。や、同盟国との協力を通じた地域の安定化などが含まれます。

科学技術戦略:AIや量子コンピューティング、生物技術などの先端技術分野の競争力を維持し、あるいは強化すること。これには、研究開発への投資、教育制度の改革、人材の育成など必要となります。

情報戦略:自国の価値観を広め、中国の情報操作に対抗するための戦略を立てること。これには、自由、人権、法支配といった価値観を強化・普及させ、情報の透明性と自由な情報流通を保護することが含まれます。

■米国の中国に対する軍事戦略

2021年までの時点でのアメリカの軍事戦略に関して言えば、次のような要素が含まれていた。

抑止力の維持: アメリカは中国に対してその軍事力を示し、中国が台湾や南中国海、東中国海などで軍事的な行動を起こすことを抑止します。航空機の飛行を通じた表示威行為が含まれます。

同盟国との協力: アメリカは日本、韓国、フィリピン、オーストラリアなどの同盟国と協力し、中国の暫定的に対抗します。これには、軍事演習、情報共有、技術協力などが含まれます。

先進技術の活用: アメリカはサイバー戦、宇宙戦、AIを用いた戦闘システムなど、最新の軍事技術を活用し、軍事的な優位性を目指します。

防衛力の強化: アメリカは中国が発展させつつあるミサイル技術やサイバー攻撃能力に対抗するため、自国及び同盟国家防衛能力を強化します。これにはミサイル防衛システムの展開やサイバーセキュリティの強化が含まれます。

■中国VS米台戦争

仮想シナリオとして中国と米台間の軍事的な対立が発生した場合、その戦略の要素は以下のようなものになるだろう。

同盟国との協力: アメリカと台湾は、可能な限り他の同盟国やパートナーと連携を確立し、対中国の抑止力を強化します。

情報戦:両方の勢力は、敵の行動を予測し、自身の情報を保護するために情報戦に取り組みます。これには、サイバー攻撃、電子戦、プロパガンダ戦などを含みます。

空と海の支配者: 中国と台湾の間の地理的な近さを考えると、空中及び海上の支配者が許容されます。 対空防衛と対艦能力の強化は、中国の攻撃を抑止するための重要な戦略になるでしょう。

有効な防衛: 限られた戦力を考慮すると、台湾は可能な限り持久戦に持ち込むような効果的な防衛戦略を立てることが重要である。

先進技術の活用: 先端技術の活用は、戦闘状況の把握と軍事的な優位性の獲得に同意します。これには、無人機、AI、高度な通信ネットワーク、サイバー攻撃能力などが含まれます。

対艦ミサイル: これらは中国の艦隊、特に空母やその他の大型艦船を最大限にするために使用されるでしょう。米国が開発している最新の対艦ミサイルには長射程、高精度、難検出性質などの特性があり、中国の海上の力を大きく保留する可能性があります。

対空ミサイル: 対空ミサイルは、中国の戦闘機や無人機、ミサイルに対抗するために使用されるでしょう。 最新のシステムには、複数の目標を同時に追尾・攻撃する能力や、敵の電子戦闘能力を打ち破る能力があります。

携帯式対空ミサイル: これらは主に地上の部隊が安全のために使用します。 携帯式対空ミサイルは、敵の航空機や無人機に対する警戒防御能力を提供します。

これらの兵器システムは、地域の空制権と制海権を確保し、中国の軍事行動を制限するために重要な役割を果たすだろう。し、適切な作戦で使用することが重要です。

また、これらの戦闘ミサイルシステムの活用は、同盟国との連携、サイバーや電子戦の能力、高度な偵察・監視システムといった他の戦略要素と組み合わさることで、最大の効果を発揮します。

ただし、これらのミサイルを考慮する場合は一時緊張した軍事的状況を想定しており、平和解決策を模索することが最も重要であると強調しておきます。

■2023年~からの予測

情報戦に於いても有利と言える「民主主義国は自由な報道、表現の自由を利用して情報戦を戦うことが可能である。情報は専制主義の体制の脆弱であり、それを補完するためには情報の制御が必要であることが多いからです。」

経済戦争に於いても「経済的な圧力、特異な日程は、専制主義国内経済の弱体化、経済不安を引き起こす可能性がある。これにより、専制主義国内の不満が懸念され、体制が揺らいでくる可能性があります。」

国際的な連携が有利「民主主義国は他の民主主義国との協力、専制主義国に対する圧力を高めることができます。例えば、人権問題や軍事的な問題を国際的な議論の場に持ち込むことで、専制主義国に対する圧力を増大させることが可能である。」

民主化の支援「専制主義国内で民主化を望む人々を支援することも有効な戦略です。これには教育、技術、金融支援などさまざまな形態があります。 、専制主義体制に対する抵抗を支援する手段の一つとなります。」

軍事的な対抗(専制国家は不利を贖い軍事力に頼りがち)「これは最終的な手段であり、一旦留めるべきです。」

以上これら全ての戦略は、エチカルな考え方と国際法上の中で行われても構わない。

■軍事的に勝利するには

軍事的な勝利を達成するための戦略は多岐にわたりますが、以下にいくつかの基本的な要点を示します。また、軍事行動は常に国際法と人道的な原則に従って行われるべきである。

情報収集と分析: 敵の強みと弱みを見極め、行動パターンを予測するためには、詳細な情報収集と分析が必要です。これには、全体報活動、衛星からの画像解析、通信の傍受、オープンソース情報の分析などが含まれます。

優れた戦略と約束: 勝利を達成するためには、具体的な戦略と討論が必要です。これには、部隊の配置、攻撃と防御のタイミング、資源の配分、地形の利用などが含まれます。

技術の優位性: 現代の戦闘では、優れた技術が勝利を決定することが多いです。これには、先​​進的な軍事、通信装置、監視機器、ドローン、AIなどが含まれます。

訓練された職員: 優れた戦略と技術も、訓練された職員がいなければ意味がありません。兵士たちは体力的にも精神的にも訓練され、責任を遂行する能力と意志を持つべきです。

サプライチェーンの確保: 兵士や装備を一時的に維持するためには、確固たるロジスティクスとサプライチェーンが必要です。これには食料、弾薬、燃料、医療用品、交通手段などが含まれます。

勝利の定義と決着の計画: 勝利の定義を明確にすることは重要です。さらに、戦争が終わった後の平和を維持するための計画も必要です。

■中国習近平に勝利するには

非軍事的な対立、特に観念的な対立(民主主義対専制主義など)について考えます。

価値観の普及と強化:民主主義、自由、人権、法支配といった民衆的な価値観を普及させ、強化することが重要です。これは教育、文化交流、情報技術を通して達成できます。

情報自由な流通: 専制主義体制は情報の境界に依存していることが多く、自由な情報の流通はその体制を揺るがす可能性があります。インターネットやソーシャルメディアなどのプラットフォームを使って、情報を広めることが重要です。

国際社会との連携:残りと連携し、共通の価値観を共有し、一致した行動をとることが重要です。これは国際機関を通じて行うこともできます。

経済的な戦略: 緩やかや慎重な貿易政策、特定の行動に対する経済的なコストを増大させることができます。

内部改革の支援:中国の内部での政治的な変化を支援することも一つの手段です。 しかし、これもまたとんでもない問題であり、中国の内政に干渉するとみなされる可能性があります。

以上のような手段、中国やその指導者に対して影響力を持つことができます。 なお、これらの戦略は長期的な視点を持つ必要があります。また戦略であり、他の視点から見ると適切ではないかもしれません。

■中国習近平の戦争に勝利するには

中国、具体的には習近平の指導下での軍事対決が発生した場合、以下の要素が重要となる

情報の収集と分析: 情報戦は戦争の勝利に重要な要素です。

同盟国との連携: アメリカやヨーロッパなどの同盟国との連携は極めて重要です。これには情報の共有、資源の協力、共同作戦の計画などが含まれます。

先進技術の活用: 先進的な軍事システム、通信技術、サイバー戦闘能力等、戦闘技術の優位性は現状での優位性を守るために重要です。

戦略と進め方: しっかりとした戦略と進め方が必要です。これには、兵力の配置、攻撃と防御のタイミング、資源の管理、地形の利用などが含まれます。

準備と訓練:訓練された兵士、優れたリーダーシップ、よく準備された装備と供給ライン、これら全てが必要です。

心理戦: 敵の士気を低下させ、自軍の士気を高めるために、プロパガンダ、情報操作、心理的態度が用いられます。

勝利の定義と対抗の計画: 勝利の定義を明確にし、対抗の再建と安定化を計画することが重要です。

■台湾が戦争で中国に勝利するには

台湾が中国との軍事衝突で勝利するためには、複数の重要な要素が必要となるだろう。そして、最も重要なことは、軍事的な衝突は最終的な選択であり、武力行使による解決策を探る前に、平和的かつ外交的な手段を探るべきだということです。

国際的な支援: 台湾が中国に対抗するためには、米国や他の同盟国からの軍事的、政治的、経済的支援が必要となるでしょう。これは、軍事供給、訓練、情報共有、外交的な圧力などの形での可能性はある。

効果的な防衛戦略: 中国との大規模な対決は避けられ、代わりに国家防衛に重きを置く戦略が有効かもしれない。 これには、地形の利用、ミサイル防衛システム、海上防衛能力、ゲリラなどが含まれるでしょう。

情報戦:現代の戦争において、情報戦は最大限重要な役割を果たします。これには、敵の行動の予測、通信の傍受、サイバー攻撃、プロパガンダなどが含まれます。

先進技術の活用:高度な軍事システム、監視と偵察技術、通信システム、サイバー戦闘能力等、先進技術の活用は現場での優位性を守るために重要です。

国民の意志と準備:国民が防衛のために一致団結し、必要な場合には自分の生活をする防衛準備があるかどうかは重要な要素である。

勝利の定義: 勝利レベル定義されるかは重要な視点です。全面的な軍事的勝利を達成するのは難しいかもしれませんが、台湾の主権を維持し、外国からの援助を続けることです。
2023.06.23 15:00 | 固定リンク | 防衛
潜水艇タイタン事故「潜水艇の耐圧室が大破」全員死亡
2023.06.23


潜水艇「タイタン」の破片発見 乗組員5人全員死亡か 「潜水艇の耐圧室が大破」

大西洋で消息を絶った潜水艇「タイタン」を捜索していたアメリカ沿岸警備隊が先ほど記者会見し、乗員5人全員が亡くなったとみられると明らかにしました。

22日の捜索で沈没した「タイタニック号」の近くで一面に散らばっている破片を発見しましたが、消息を絶った潜水艇が大破したことによる破片と判断し、遺族に弔意を伝えたとしています。

また、潜水艇の運営会社「オーシャンゲート」社も先ほど、「乗員5人が亡くなったと考えている」とのコメントを発表しました。

■米沿岸警備隊のジョン・マウガー氏は22日の記者会見で、見つかった「タイタン」の破片について報告した=ロイター

米沿岸警備隊は22日、1912年に沈没した英豪華客船タイタニック号の残骸を見学する観光ツアーで行方不明となっていた米潜水艇「タイタン」について、海底で破片を発見したと発表した。潜水艇は「壊滅的な破壊」に見舞われ、乗船していた5人の生存は絶望的だという。

米沿岸警備隊幹部のジョン・マウガー氏は同日の記者会見で、タイタンの破片はタイタニック号の残骸から1600フィート(約488メートル)の地点で発見されたと語った。潜水艇の後ろの部分など大きな破片を5つみつけたという。深海の水圧によって壊滅的に破壊されたとみられる。

索活動を通じて3日以上にわたり水中での聴音を続けたが、その間に大きな爆発音のようなものは感知しなかったという。破片の回収や事故原因の分析は今後も続ける。マウガー氏は、乗組員の遺体を回収できる見通しは立っていないとコメントした。

潜水艇の運営会社オーシャンゲートは22日、乗組員5人が死亡したようだと明らかにした。同社は声明文で「彼らは確固たる冒険精神と世界の海洋を探検し保護することへの深い情熱を共有する真の探検家だった。この悲劇のなかで、私たちの心はこの5人の魂とその家族全員とともにある」と記した。

潜水艇にはオーシャンゲート創業者で最高経営責任者(CEO)のストックトン・ラッシュ氏やフランスの探査専門家ポールアンリ・ナルジョレ氏、英富豪のハミッシュ・ハーディング氏、パキスタン出身で英国籍の実業家シャーザダ・ダウード氏とその息子の計5人が乗っていたとされる。

つい先ほどアメリカの沿岸警備隊は、北大西洋に沈没した豪華客船、「タイタニック号」の近くで今月18日から消息不明になっていた潜水艇の一部を発見したと発表しました。乗っていた5人は全員死亡したとみられています。中継です。

潜水艇「タイタン」が消息を絶ってから丸4日、乗っていた5人の生還はかないませんでした。

捜索を指揮してきた沿岸警備隊の幹部は、見つかった破片の状況などから海中で「大惨事が起きた」と語りました。

「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇「タイタン」は、アメリカのマサチューセッツ州から東におよそ1500キロ離れた北大西洋で18日から消息不明になっていました。

捜索を続けてきた沿岸警備隊は、つい先ほど会見を開き、22日の捜索で、無人探査機が「タイタニック号」の残骸からおよそ500メートル離れた地点で破片を発見し「タイタン」の一部と断定したと発表しました。

米沿岸警備隊「破片は(潜水艇の)耐圧室が大破したものと一致している」

「タイタン」には、イギリスの富豪やフランスの探検家ら5人が乗っていましたが、全員が亡くなったとみられています。

沿岸警備隊は、現場の状況などから本格的な捜索が始まる前にすでに潜水艇が大破していたとの認識を示しました。

■去年もツアー中にトラブルが…書類には“命を失うリスク” 「タイタニック号」探索潜水艇

「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇が、消息不明になって約4日が経過しました。時間との戦いとなっていたその捜索は、日本時間22日午後8時にタイムリミットを迎え、酸素はもう残っていないという見方も出ています。

メキシコ人のあるユーチューバーは去年、「タイタニック号」の残骸を見るツアーに参加していました。そして、この時もトラブルが起きていたのです。今回のツアーでも同様のトラブルが起きたのでしょうか?
2023.06.23 07:15 | 固定リンク | 事件/事故
首なし死体の謎?
2023.06.20


閲覧注意…祭りに浮かれた村人らが阿鼻叫喚となった最悪の「人喰いヒグマ事件」

1■不気味な首なし死体

史上最悪の人喰いヒグマによる「三毛別事件」発生から107年が経った。歴史に埋もれた北海道のヒグマ事件をたどる。数々の事件の中でも「三毛別」とならぶ衝撃を受けたものがある。

その「三毛別事件」から7年半後の大正12年5月、三毛別のある苫前村から40キロ西の温根別村で「首なし死体」が発見された。

「上川郡温根別模範林及び北線方面では、去月下旬より巨熊が出没し付近農家を驚かす等危険甚だしく、(中略)同地、石川信治(四三)は二日午前七時頃、三番山に行ったまま三日朝に至るも帰宅しないため、付近に住む大平善一、矢野利作の両名現場に赴くと、信治は自宅を距たる約二百間の箇所で、見るも無惨な有様で咬み殺され、雪中には血痕点々とし、膝蓋骨の一部露出している騒ぎに一同驚き、(中略)駐在巡査に報じて発掘検屍すると、わずかに胴を残すのみにて、内臓全部を喰い尽くされ、あたかも蝉の空殻のごとく惨状目も当てられず(『北海タイムス』大正十二年五月六日)

事件の一報は上記の通りであったが、実際にはさらに凄惨なものだったらしい。

『士別よもやま話 第三集』(士別市郷土史研究会)に、三宅裕良の聞き取りによる『熊と首なし死体』の挿話が掲載されている。

「死体は木の株にでも腰をかけた様な格好をして坐っていた。発見するのにそう時間はかからなかったが、驚いたことに首がない。みんなで四方八方捜したが見当らなかった。とうとう諦めて死体の移動にかかったところ、尻の下から首が出てきた。自分の首の上に腰をかけていたんだ

2■ヒグマ五大事件に数えられる

西森正一によれば、「その日、被害者の石川は山に行く途中、住職の寺沢皆遵と行き会い、寺沢が熊の足跡があったから気をつけるように伝えると、石川は「出てきたら反対にこっちからブチ殺してやるさ」と笑い飛ばした。

翌朝、まだ暗いうちに石川の奥さんが西森家を訪ねてきて、「昨夜から石川が帰ってこない」という。西森の父親が山に行ってみると、トーキビ(トウモロコシ)弁当が散乱し、鋸は木に刺さったままで、そこら中熊の足跡だらけであったそうである。

「当時の農家は貧乏で米の飯を食べられる人は少なかった。石川さんもそうで、トーキビを弁当にしていた。それでも腹の中は油が一ぱい浮んでギラギラしていた。(中略)熊は臓物(はらわた)が好きなようで、石川さんの時は首を引きぬいて、そこから手を入れて、はらわたを食べたらしい」(西森正一談)

襲われたのは杣夫(林業従事者)であった。そして加害熊を捕獲したという続報はない。

さらに、同事件のわずか3ヶ月後に、南に90キロの沼田村で、4名が喰い殺され、4名が重傷を負う重大事件が起きた。

「五大事件」のひとつとして知られる「沼田幌新事件」である。

3■闇の中に浮かぶ恐ろしきヒグマの顔

この事件は大正12年8月21日、雨竜郡沼田村字幌新の太刀別御料地農家、村田三太郎(54)一家らがヒグマに襲われ、妻のウメ(52)、次男幸四郎(15)、雨竜村の熊撃ち長江政太郎(56)、近隣の農家、上野由松(57)の4名が死亡、4名が負傷した事件である。

昭和29年刊行の『熊に斃れた人々』(犬飼哲夫)と『北海タイムス』(大正12年8月24日、25日)を主に参照しながら、事件の経過を追ってみよう。

この日、幌新地区恵比島では太子祭が盛大に行われていた。人気の演目であった浪花節が終わったのは深夜11時過ぎで、村田一家は近所の青年ら8人と提灯、ろうそくを手に、揃って家路についた(後出の林謙三郎は、一行は隣の支線沢集落の人々を含めて22、3名だったと証言している)。

幌新通りに面した沢にさしかかったときであった。小用を足したせいで、皆より50mほど遅れて歩いていた林謙三郎(19)は、突然、暗やみから異様なうなり声とともに襲いかかった巨熊に帯を引きちぎられた。体力に自信のあった林は、背中に傷を負いながらも、ヒグマを振り切って駆け出した。彼が「クマだ!」と叫んだときには、村田家の次男、幸四郎は一撃のもとに倒されていた。母ウメは、子供が襲われたことに動転したのか、その場で躊躇していたところ、ヒグマが飛びかかり、ウメを押さえつけた。これを見た長男の与四郎は咄嗟にマッチを擦った。闇の中にヒグマの顔が浮かび上がり、次の瞬間、ヒグマは与四郎に襲いかかった。

4■念仏を唱える声が途切れ途切れに

与四郎が襲われている間に、一同は現場から300mほど離れた持地音松宅に走った。持地家では、すでに寝支度をしていたが、彼らのただならぬ様子に驚き、炉に樺皮(ガンビ)を盛んにくべた。30分ほどして、ヒグマは窓から顔を覗かせたが、人々が声を限りに騒ぎ立てたので、いったん引っ込めた。しかし今度は表に回って、ガラス戸を押し倒し、内側から必死に押さえていた三太郎を踏みつけて持地家に侵入した。この時、ヒグマの口から喰い殺した幸四郎のものと思われる内臓がぶら下がっていたという。

「危険を知ると家の中に居た者はそれぞれ梁に登る者、押入れに入って隠れる者、便所に逃げ込む者、蒲団の間に潜る者等、散らすごとく姿を消した。人を見失った熊は炉に燃えている火を掻き散らし、踏みにじったりして暴れたが、村田の妻ウメだけは子供のことで心配のあまり、この騒ぎの中にフラフラと一人戸外に抜け出て表にウロウロしていると、熊が気付いて、再び外に躍り出てウメに猛然と襲ひかかり抱き込んでしまった」

夫の三太郎は重傷の身にもかかわらず、スコップを手に外に飛び出し、「畜生畜生」と連呼しながら、妻を引きずっていく熊を幾度も打ち据えた。しかし熊は悠然と笹藪の中に消えてしまった。ウメは初め「助けてくれ」と叫んでいたが、そのうち念仏を唱える声が切れ切れに聞こえ、やがて消えてしまった。翌朝になって様子を見に行った一同は、腰から下を全部食われた無残な姿のウメを発見した。

一方、畑に倒れていた長男の与四郎は、助け出されて持地家に運び込まれた。犬飼の著書では、「瀕死の興四郎(与四郎)を沼田病院に送ったが、遂に生命を取り止め得なかった」となっている。また25日付の地元紙でも「興四郎は沼田病院に入院中なるも生命覚束なく」となっている。

5■死の床から一命をとりとめる

真実はどうだったのか。

昭和52年に採録された村田与四郎本人(72歳)の口述筆記『沼田の熊事件』(沼田町教育委員会)が残されている。これによれば、持地家に運び込まれた与四郎は、2時間かけて沼田の病院まで馬で運ばれた。着いたのは朝の4時頃で、あたりはうっすらと明るくなっていた。医者が肺の傷を縫い合わせたので呼吸は楽になったが、応急処置もそこまでで「治療もなにもできない。もうだめだ」と匙を投げた。熱はどんどん上がって42度に達し、出血もひどくて毛布がベタベタになった。3日間放置された後、寝台車で札幌の北大病院に運ばれ、2時間に及ぶ大手術を受け、一命を取り留めた。退院したのは4ヶ月後の12月のことだったという。

「熊に叩かれてその家(持地家)に入って寝かされたとき、隣の人ら『この人はもう助からんのではないか』ってしゃべってるのが聞こえるんだから。腹立って『俺はそんなにひどいのかな』って思ってね。自分ではそう思ってるんだ。だけど見てる人はね、また…あの血見たら助かるとは思わないんだ。(中略)『あの人は死んだ』と部落の人も噂を立ててたから無理もない」

「沼田町郷土資料館」の展示ですら与四郎が死亡したことになっているのは、このような噂のためだろう。

与四郎の口述によれば、ウメが食われている間に、幾人かは脱出したようである。

翌22日になって知らせを受けた消防団、青年団などが集まり始めた。しかしこの日は熊は姿を見せなかった。

6■胃袋には大量の未消化の指が

23日になって、雨竜村の熊撃ち名人といわれる砂沢友太郎、長江政蔵らが駆けつけた。長江は身の丈五尺八寸(174センチ)の偉丈夫で、「そんな凶悪な熊は必ず自分が仕留める」と豪語して単身、山に入った。十一時頃に銃声が聞こえたが、日が暮れても戻ることはなく、人々は長江がヒグマにやられたものと確信した。

24日午前9時より、警察を始めとした220名による大規模な山狩りが開始された。午前11時頃、十五町ばかり山に入ったところで(後述の藤崎廣幸によれば、加害熊と出会したのはマドイ沢で、射止めたのは二十号の沢(たけの沢)の上流の嶺であったという)突然、大熊が飛び出してきて、隊列の中間に襲いかかり、折笠徳治(57)の頭部に一撃を加えた。折笠が悲鳴を上げて昏倒すると、次に上野に一撃を加えてこれも斃した。さらに次の者にのしかかろうとした時、ようやく戦闘態勢の整った銃士ら3名が、ほとんど同時に撃ち放った。手応えがあり、ヒグマはその場に斃れて動かなくなった。

犬飼の著書によれば、「上野は頭部その他から血を吹いてよろよろと廻りながら倒れ」とあり、重傷を負いながらも生き延びたことになっているが、実際には絶命したようである。一方の折笠は一命を取り止めた。

行方不明であった長江の遺体は、熊が斃れた地点からほど近い沢奥で発見された。残されていたのは頭部と革帯、そして三つに折れた鉄砲だけであった。長江はこの場所で熊に遭遇し、一発を発射したものの致命傷には至らず、ついには格闘となり、力尽きたものと思われた。別の資料によれば弾は不発で、現場には左足首だけが転がっていたともいう。

討ち取られたヒグマは体長2メートル、体重340キロの雄であった。遺骸は林謙三郎の家に運ばれ解剖されたが、胃袋からは大ザルに一杯の人骨と未消化の指が出てきたとか。

7■首なし死体が永遠に残した謎

この事件で特異なのは、十数名の人間が群れ歩いているところにヒグマがちん入したという点である。

事件から44年後、63歳となった林謙三郎の聞き書きが、林業雑誌『寒林帯』(百十八号「私の山官記 その8」藤崎廣幸 旭川営林局)に残されている。記事中に事件の「被害足取図」があるので転載するが、現場は現在の沼田町化石館の付近と思われる。

加害熊は「事件のあった四,五日前に馬が崖から落ちて死んだので、土に埋めたのでその肉を熊が嗅いで、それを喰べて道路へ出て来たのが、お祭り帰りの一同に合ったのであろうといわれている」(前掲『寒帯林』)ということで、エサを横取りされることを恐れて人間を排除したのが原因ではないかという。

しかし筆者が注目したいのは、加害熊が北東から襲来したことである。

沼田村の北東には、首なし死体が見つかった温根別村が位置するのである。

今となっては証明しようもないことではあるが、3ヶ月という短期間に、天塩山地の限られた地域で凶悪事件が続発したという事実は、同一個体であった可能性を十分に示していると筆者は考える。
2023.06.20 14:21 | 固定リンク | 事件/事故
ロシアのキンジャール「全くの嘘っぱちだ!」
2023.06.20



パトリオット」で簡単に撃墜 「ロシアの言うことは嘘ばかり」「単なる空中発射型弾道ミサイルに過ぎない」全くの嘘っぱちだ!

キンジャールはどんな攻撃も交わして標的に命中する極超音速ミサイルだと喧伝していたプーチンを笑う動画をウクライナが作成 

ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」は、ロシア政府流に言えば「無敵」の高性能ミサイルだ。だがアメリカ製の対空防衛システム「パトリオット」でかなりの数が迎撃されており、ウクライナ当局はキンジャールの性能を揶揄する動画を公開した。

ウクライナ戦略通信情報セキュリティセンター(CSCIS)が公開した動画によれば、ウクライナ側は過去2カ月で13発のキンジャールを撃ち落としたという。

キンジャールは空中発射型の弾道ミサイルだ。ロシアのメディアの報道によれば、音速の10倍の速さで飛ぶことができ、射程は2000キロメートルに及ぶという。キンジャールは通常、ミグ31K戦闘機から発射され、ロシア国営タス通信によれば、昨年3月にウクライナへの攻撃に初めて使われた。

だが今年4月以降、アメリカやドイツ、オランダから供与された米製地対空防空ミサイルシステム「パトリオット」がウクライナに配備されてからというもの、なかなか当たらなくなった。

■「ロシアの言うことは嘘ばかり」

SCISの動画は今月16日にツイッターに投稿されたもので、こんなメッセージが添えられている。「『キンジャール』は無敵だと聞いたことはあるだろうか? 動画を見れば真実が分かる」

動画はまず、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がキンジャールについて誇らしげに語る資料映像から始まり、続いてこんなメッセージが現れる。「『無敵の』キンジャール・ミサイルは驚異的な成果を上げられる、そして防空システムをかいくぐることさえできる、とロシアは信じさせようとした。だがロシアの言うことはどれも同じ......嘘っぱちだ」

「この2カ月の間に、ウクライナは13発のキンジャールをパトリオットで撃墜した。西側の兵器はウクライナ人を救い、ウクライナ人はロシアの神話を破壊している」

動画ではメッセージとともに、パトリオットの発射シーンや、キエフ市長がウクライナに向けて発射されたキンジャールの破片を手にする様子が映る。バックグラウンドには有名なジャズ曲「縁は異なもの」が流れている。

米航空宇宙・防衛大手でパトリオットの製造元であるレイセオン・テクノロジーズのグレッグ・ヘイズCEOは今月、ウォールストリート・ジャーナルの取材に対し、パトリオットの年間製造数を12基に増やすと明らかにした。

またヘイズは「(パトリオットがキンジャールに対して)こんなに有効とは驚いた」と述べた。

ウクライナ迎撃があまりにうまくいくので、キンジャールが本当に極超音速ミサイルなのかどうかを疑う声も出てきている。

軍事評論家のデービッド・ハンブリングは本誌にこう述べた。「キンジャールがプーチンの言うように本当に極超音速ミサイルで、マッハ5を超える速度で複雑な軌道を飛べるミサイルであるなら、現行の防空システムで迎撃するのは非常に困難なはずだ」

「あらゆる情報がキンジャールが単なる空中発射型弾道ミサイルに過ぎないことを示している」

2023.06.20 09:31 | 固定リンク | 戦争

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