ドイツ「レオパルト2」14台供与=第一弾
2023.01.25

ドイツ、ウクライナに戦車「レオパルト」14台を供与へ-第一弾で

ドイツは25日、同国製戦車「レオパルト2」14台をウクライナに供与することを承認した。侵攻したロシア軍と戦うウクライナの戦力を大きく強化することになる。

ドイツ連邦軍が保有するレオパルト2を提供すると、ショルツ首相が電子メールで配布した声明で明らかにした。この14台は第一弾で、2大隊の編成を目指す。

声明によると、ドイツは同盟国によるウクライナへのレオパルト再輸出も許可する。訓練は近くドイツで始まる。物流管理と弾薬、保守管理も提供する。

またピストリウス国防相によると、最初の「レオパルト」は3カ月以内にウクライナに配備される。

ショルツ首相は声明で、「この決定は、ドイツができる範囲でウクライナを最大限支えるという周知の方針に沿ったものだ。国際社会で同意され、協調された方針に基づいて行動している」と説明した。

バイデン米政権も早ければ25日に、ウクライナに米軍の主力戦車である「M1エイブラムス」を供与すると発表する見込み。

ウクライナは冬の終わりとともにロシアが攻勢を強めるとの見方から、重戦車の供給をかねて求めていた。ドイツは軍事・金融面でウクライナへの最大の支援国の一つだが、レオパルトの供給と再輸出許可について決断を遅らせ、批判を招いていた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、ウクライナの同盟国は戦争に対する戦車の影響力を過大評価しているとし、「深い思い込みだ」と述べた。

ウクライナに提供されるエイブラムスとレオパルトは他の戦車と同様に燃え尽きるだろうと、電話記者会見で語ったとしてタス通信が報じた。
2023.01.25 20:56 | 固定リンク | 戦争

- -