【時系列】コロナ「除去除菌効果」は「無し!」大幸薬品
2023.02.17


【時系列】

2022年5月12日・大幸薬品、クレべリンで「徹底抗戦」から一転「白旗」掲げた理由

 ついに「万策尽きた」か。大幸薬品<4574>が5月3日、「空間除菌」をうたい新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行初期に飛ぶように売れた「クレベリン」の効能が景品表示法に違反するものと初めて認め、謝罪した。消費者庁の措置命令に対する差し止め申し立てなどの法廷闘争は、同社の「敗北」で終結を迎える。

「優良誤認」を認める

 同社によると2018年9月13日以降、クレベリンの商品パッケージで「空間に浮遊するウイルス・菌・ニオイを除去」、「空間のウイルス除去・除菌・消臭にご使用いただけます」などと表示することにより、あたかも商品を使用すれば二酸化塩素の作用により、室内空間に浮遊するウイルスまたは菌が除去・除菌される効果が得られるかのような表示をしていた。

 同社は消費者庁に関連資料を提出して表示の正当性を主張したが、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものと認められなかった。同社はこうした表示が一般消費者に対し実際よりも著しく優良であると示す「優良誤認」表示であり、景品表示法に違反するものだったと認めている。

2022年5月4日・クレベリンの浮遊ウイルス除去効果は「根拠ない」…大幸薬品「深くおわび」「返品は受け付けず」

 大幸薬品は除菌製品「クレベリン」シリーズの6商品について、室内空間に浮遊するウイルスや菌の除去に効果があるとした広告表示が景品表示法に違反していたと認め、ホームページ上で公表した。同社は「実際のものよりも著しく優良であると示していた。多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントした。

2022年4月15日・クレベリン 置き型も効果の根拠示されず 消費者庁が措置命令

「空間に浮遊するウイルス・菌を除去」などと表示した、大阪府の製薬会社が販売する除菌用品「クレベリン」について、消費者庁は、ことし1月の措置命令に続き、残る「置き型」の製品についても「合理的な根拠が認められない」として、会社に対して、景品表示法に基づいた再発防止などを命じる措置命令を行いました。

2022年2月22日・大幸薬品、クレベリン大量在庫 社長「コロナと戦う夢を抱いたが」

 ラッパのマークの「正露丸」で知られる大幸薬品(大阪市)が苦しんでいる。空気中の菌やウイルスを減らすとうたい、主力として育てるはずだった商品の売れ行きが「トリプルパンチ」で急減速してしまったからだ。22日に開かれた決算会見は、社長自ら見通しの甘さを認めるという、珍しい展開となった。

2022年1月28日・クレベリンを使った空間除菌はコロナ対策になる?成分の特徴と効果

大幸薬品が販売する空間除菌剤「クレベリン」が新型コロナウイルスやインフルエンザの感染対策商品として注目されています。

この記事では、クレベリンに使われている成分とその効果、また商品タイプごとの活用方法について解説。

クレベリンとセットで使いたいおすすめ空間除菌剤も紹介しているので、自宅のウイルス対策を強化したいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

2020年10月15日・「クレベリン、コロナ感染阻止の仕組み解明」大幸薬品

 大幸薬品は15日、主力の空間除菌剤「クレベリン」に含まれる二酸化塩素が新型コロナウイルスのヒトへの感染を阻止するメカニズムを解明したと発表した。自社で行った実験の結果が英国の科学誌に掲載された。二酸化塩素が新型コロナウイルスを除去する効果については、研究機関など第三者とも検証を進めている。

 新型コロナウイルスがヒトに感染する際、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」が肺や呼吸器などの細胞の表面に存在する「ACE2受容体」に結合する。自社での実験の結果、スパイクたんぱく質を一定濃度の二酸化塩素ガス溶液に5分間触れさせた場合、結合を阻害することが分かったという。
2023.02.17 21:19 | 固定リンク | コロナ

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