英デジタル通貨=今後10年で必要!
2023.02.05
英デジタル通貨、今後10年で必要になる見込み─中銀・財務省=英紙
イングランド銀行(英中央銀行)と英財務省は、英国がこの10年で中銀デジタル通貨(CBDC)を創設する必要がありそうだとの見解を示した。英紙テレグラフが4日、未公表の共同報告書を引用して伝えた。
共同報告書で中銀のベイリー総裁とハント財務相は「英中銀と英財務省は、将来的にデジタルポンドが必要になる可能性が高いと判断している」とした上で、「デジタルポンドのためのインフラ構築を約束するのは時期尚早だが、さらなる準備作業が正当化されると確信している」と記している。
中銀はテレグラフ紙の記事へのコメントを拒否したが、CBDCの問題を巡る共同報告書はまもなく公表されると明らかにした。
ある政府関係者は報告書は来週発表されると述べた。
英中銀のカンリフ副総裁は7日の講演で、中銀のCBDC関連作業について金融業界に進捗を報告する予定だ。
テレグラフ紙によると、中銀が検討している案には、個人が中銀に直接口座を持つことを認める内容は含まれていない。
大義も正義もないロシア軍侵略(5日の動き)
2023.02.05
2023年2月5日 5時07分,米国防総省 軍の戦闘機が上空飛行の中国の気球 撃墜と発表
2023年2月5日 5時07分,米国防総省 軍の戦闘機が上空飛行の中国の気球 撃墜と発表 米国務省 ブリンケン長官の訪中延期を発表 中国の気球飛行で
中国の気球が、アメリカ本土の上空を飛行していることが明らかになったことを受けて、アメリカのブリンケン国務長官は中国側に対し、「明確な主権の侵害だ」としたうえで、日本時間の4日に出発する予定だった中国への訪問を延期すると伝えました。
アメリカ国防総省は、アメリカ本土の上空を飛行してきた中国の気球を、南部サウスカロライナ州の沖合でアメリカ軍の戦闘機によって撃墜したと発表しました。
ロイター通信が配信したアメリカのノースカロライナ州で撮影された写真では、左上に白煙が確認できるほか、中央から右下にかけて白い煙の筋が見えます。
別の写真では、中央に破片が飛び散っているように見えるほか、その下には白い物体が写っているのがわかります。
バイデン大統領「撃墜するよう指示」
アメリカのバイデン大統領は4日、記者団に対し「国防総省に速やかに気球を撃墜するよう指示していた。彼らは地上への被害を避けるために、気球が海の上に出るのを待っていた」と述べました。
そのうえで撃墜の指示は今月1日に出していたことを明らかにしました。
そして、バイデン大統領は「撃墜に成功したパイロットたちをたたえたい」と述べました。
米主要メディアも撃墜について伝える
アメリカの複数の主要メディアは、アメリカ本土の上空を飛行してきた中国の気球が、4日、アメリカ南部の大西洋沿岸でアメリカ軍によって撃墜されたと伝えました。
アメリカのオースティン国防長官は、現地時間の4日午後、日本時間の5日午前5時すぎに声明を発表し、南部サウスカロライナ州の沖合のアメリカの領海の上空で、アメリカ軍の戦闘機が中国の気球を撃墜したと明らかにしました。
撃墜は、バイデン大統領の指示で行われたということで、大統領は今月1日の時点で、地上の住民に危険を及ぼすことなく撃墜できるようになれば、直ちに実行することを承認していたということです。
声明では、撃墜した気球について「アメリカ本土の戦略的な拠点を監視するため、中国が使用していたものだ」と指摘しています。
また、今回の一連の対応は、カナダ政府と連携して行われたとしています。
オースティン長官は声明で「バイデン政権がアメリカ国民の安全を常に第一に考え、中国による容認できない主権の侵害に効果的に対処することを示すものだ」と強調しました。
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる5日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ロシア前大統領 再び核戦力ちらつかせ威嚇
ロシアの前の大統領で安全保障会議のメドベージェフ副議長は4日、ロシアの記者の質問に文書で回答した中で「われわれは核抑止力の原則に従い、脅威の性質に応じてあらゆる種類の兵器を使う用意がある。その対応は迅速で厳しいものになる」と主張し、再び核戦力をちらつかせて威嚇しました。
メドベージェフ氏は、これまでも強硬な発言を繰り返し、欧米によるウクライナへの軍事支援をけん制しています。
ロシア外務省「欧米の努力はむだに終わる」
ロシア外務省は、EU=ヨーロッパ連合が、ウクライナへの支援を継続していく姿勢を改めて示したことについて、4日、報道官のコメントを発表し「欧米の努力はむだに終わる。ロシアの軍事作戦の目的は完全に達成される」として、軍事侵攻を続ける姿勢を重ねて強調しました。
ゼレンスキー大統領 米追加軍事支援「軍の機動力向上」
アメリカが追加の軍事支援を発表したことを受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領は3日「われわれはアメリカとともに、テロに立ち向かう。射程の長い兵器はウクライナ軍の機動力を向上させ、ロシアの残虐な侵略を早く終わらせるだろう」と自身のツイッターに投稿し、バイデン政権に謝意を示しました。