羽生結弦「マザコン離婚」他に?
2023.12.03
羽生結弦「105日離婚」、元妻「名前出しOK」で崩れた離別声明「許可なし」の前提!“超違和感”離縁騒動の終着点は「Aさんの独白」 その1週間前の11月17日、羽生は公式SNSで離婚を発表した。 母親はお相手を“完無視”

フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たした羽生結弦(28)の、結婚期間わずか105日というスピード離婚は、いまだに方々で物議を醸している――。

羽生結弦さんは、今年8月4日に元バイオリニストのA子さん(36)と結婚したことを発表しましたが、11月17日に離婚することを決断したと公式Twitterで発表しました。結婚からわずか105日での離婚となりました。

離婚の理由について、羽生さんは「お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから」と述べました。また、「お相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています」と、メディアやファンによる過剰な追跡や嫌がらせが原因であることを明かしました。

羽生さんは、国民的英雄として多くの人々から注目されてきましたが、その反面、プライバシーを守ることが難しくなっていたようです。一般人であるA子さんも、結婚後は家から一歩も外に出られない状況になっていたといいます。羽生さんは、A子さんと自身の身を守り続けることは極めて難しく、今後の未来を考えたときに、離婚することが最善の選択だと判断したのでしょう。

羽生さんの離婚発表には、多くのファンや関係者から驚きや悲しみの声が上がりました。羽生さんの親族も、離婚をニュースで知ったということで、結婚の事情についてはあまり知らされていなかったようです。羽生さんは、A子さんとの結婚を発表したときも、事前に家族やコーチには伝えていなかったといいます。羽生さんは、自分の人生に関する決断は自分で行うタイプで、周囲に相談することは少ないのかもしれません。

羽生さんは、現在はプロスケーターとして活動しており、来年2月には自身のアイスショー「CRYSTAL MEMORIES」を開催する予定です。羽生さんは、離婚によってスケートに対する情熱や姿勢が変わることはないと強調しました。羽生さんは、これからもスケートを通して多くの人に感動や希望を与えていくことでしょう。

8月に元ヴァイオリニストで8歳年上の一般女性Aさんと結婚したばかりの羽生だが、11月17日に公式(Twitter)を通じて離婚したことを発表。

《現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています。生活空間においても、不審な車や人物に徘徊されることや、突然声をかけられることもあります。私たちは、共に思い悩みながらも、このような事態から、互いをなんとか守っていけるように努めてきました》

《しかし、私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした》

《このような状況が続いていく可能性と、一時改善されたとしても再びこのような状況になってしまう可能性がある中で、これからの未来を考えたとき、お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから、離婚するという決断をいたしました。

これからは、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々、また、私の親族、関係者に対しての誹謗中傷や無許可の取材、報道等、迷惑行為はおやめください》

との声明を発表した。

■Aさん本人が実名報道にOKを出していた

離婚したAさんは山口県光市出身。9月19日、地元・山口県の地方紙『日刊新周南』はAさんが羽生と結婚したことを実名で報道。地元では喜びの声が上がっていることを伝えていた。これをきっかけに複数のメディアも実名で報道しはじめ、家柄や顔写真、“別居生活”をしているといった情報も取り沙汰されるようになった。

「最初に実名報道をした地元の新聞『日刊新周南』を非難する声も少なくないですが、11月30日発売の『週刊新潮』(新潮社)によると、『日刊新周南』は元妻のAさん本人がOKを出したから実名で報じたといいます。つまり、彼女自身はメディアに報じられることを嫌がっていたわけではなかったと。

羽生さんと結婚しているのは事実であって、Aさんは地元紙の取材に対して、ウソはつけない、ということだったのではないでしょうか。記事も好意的なものだったのですが……」(ワイドショー関係者)

11月30日発売の『女性セブン』(小学館)は、AさんはヴァイオリニストとしてCDをリリースし、有名アーティストとの共演経験もあるなど、表舞台で活躍する有名人だった。しかし、羽生との結婚を前に自身のSNSを削除するなど、表舞台から身を引いた形にして羽生の妻になる覚悟をみせていた、と報じている。

結婚前、羽生をサポートしていたのは彼の母と姉だった。食が細く、喘息もあったため健康管理はまず食事から。食材も味つけもすべて、母親がOKしたもの以外は口にしなかったという。

ところが結婚後、隣の部屋に住んでいるにもかかわらず、Aさんに対して母親から食事の献立や食材、味つけに関するアドバイスはまったくなかったとされる。一方で深夜の練習に帯同するのは母親と姉だけで、Aさんの出る幕はなかったというのだ。

■Aさんへのオファー合戦へ

前出のワイドショー関係者が続ける。

「羽生さんをサポートする母親、姉の輪にAさんが入れなかったと、ここにきて複数のメディアが報じています。つまり、羽生さんの家族サイドにも問題があったのでは、と見られているわけです。

そして、羽生さんはマスコミや一部ファン、周囲のせいで離婚せざるを得なかったという旨の離婚声明を出しましたが、最初に実名報道した『日刊新周南』はしっかりと本人に許可を取っていたと。離婚コメントであった、“無許可の取材”という前提も崩れてきますよね」

国民栄誉賞を受賞、数多くの女性ファンに支持されており、女性誌もワイドショーもずっと羽生のことを好意的に報じてきたが、ここにきて彼には逆風も吹き始めている。

「違和感だらけの“電撃離婚”。そして、やはり、守ってもらえず、たった105日でバツイチになってしまったAさんが“可哀相だ”という空気感になっていますよね。そんな今、各メディアではAさんへのオファー合戦が始まっています。報道通りであれば、羽生家と相容れない部分があったと考えられますからね。

最後には、Aさん本人に何があったのか、何が問題だったのかを話してもらいたい、ということですよね。いかにAさんに話してもらうか、この離婚騒動の終着点はそこになるだろうと見られています。Aさんが羽生さんとの謎深き結婚生活について語ればまた多少の騒動になるでしょうが、一応の決着がつくのではないでしょうか」(前同)

各メディアに注目されているという元妻Aさんが、105日間の結婚生活と“?”が残る離婚について語る日は、来るのだろうか――。

■母親はお相手を“完無視”か、“追い出し部屋”と化していた愛の巣

羽生結弦の結婚は、間違いなく国民の関心事だった。だが、わずかな期間で終わった結婚生活をめぐって、お相手の実名報道に踏み切った地方の新聞社の“主張”が物議を醸している。《男なら最後まで守り抜けよ》──さまざまな選択肢があったなかで、羽生はなぜ離婚を選択したのか。

黒いフードつきジャンパーを羽織った羽生結弦(28才)が、アイスリンクの上をこちらに向かって飛び込むように滑ってくる。まるでラグビーのタックルのような勢いでカメラがなぎ倒され、画面が粉々に割れる演出が施された。

11月24日、羽生はファン向けの動画を公開した。タイトルは「Goliath」。旧約聖書に登場する巨人の兵士の名だ。タイトルそのままに、氷上で見せるいつもの優雅さとは異なり、情熱的という言葉とも違う激烈さを見せた羽生。彼の胸に去来していた思いは何だったのか──。

その1週間前の11月17日、羽生は公式SNSで離婚を発表した。

《互いを心から尊敬し、大切にしていく覚悟を持って結婚いたしました。それぞれを守るために様々なことを考えながら共に乗り越え、過ごしてきました。そんな生活の中で、お相手は、家から一歩も外に出られない状況が続いても、私を守るために行動し、支えてくれていました》

新婚生活の近況を語ったかに思えた内容は一変する。

《現在、様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして、私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています》

そういった事態にあることを明かし、

《私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした。(中略)お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから、離婚するという決断をいたしました》

と続けた。8月4日の結婚発表からわずか105日での離婚劇を、芸能やスポーツメディアはもちろん、NHKや全国紙までもが速報を打った。

離婚発表文のなかで、《お相手》と表現され、一度も「妻」と呼ばれなかった元結婚相手のAさんは、羽生より8才年上の元バイオリニストだ。結婚後は、羽生が拠点をおく宮城県仙台市で暮らしていたとされる。

羽生は昨春、仙台市内の高級マンションの最上階にある、隣り合った2部屋を購入した。1部屋1億円はくだらないその部屋を、羽生はキャッシュで購入している。1部屋には羽生の両親と姉が暮らし、もう1部屋で、羽生は新婚生活をスタートさせたようだ。Aさんはそこで息を潜める生活を送っていたという。

「母親の言うことは絶対」

もともと、AさんはバイオリニストとしてCDを出し、有名アーティストとの共演経験があるなど、ステージ上でスポットライトを浴びてきた有名人だった。しかし、羽生との結婚を前に自身のSNSを削除するなど、表舞台から身を引いた形にして、「羽生結弦の妻」となる並々ならぬ決意を見せていた。“潜伏生活”への覚悟も持ち合わせていたはずだ。だが、Aさんにとって結婚生活には別のハードルがあったようだ。

羽生は日本を代表するトップアスリート。その知名度は計り知れない。その彼の才能を信じ、数え切れないほどの犠牲を払いながら全力でサポートし続けてきたのは羽生の母だった。

「スケート大会などの遠征はもちろん、合宿にも常に母親が同行するほどの母子密着ぶりでした。でも、あれだけのプレッシャーの中で、羽生さんが最高のパフォーマンスを発揮できたのは、家族、とりわけ母親のサポートがあったからです」(フィギュア関係者)

そもそもフィギュアスケートをすすめたのは母親だった。姉が先に習っていたこともあり、喘息持ちだった羽生のために、屋内でほこりが少ないスポーツとしてフィギュアスケートを選んだ。

「食が細く、喘息もあったため健康管理はまず食事から。食材も味付けもすべて、お母さんがOKしたもの以外、彼は口にしませんでした。おまけに敏感肌で皮膚が弱かったり、犬猫などの動物アレルギーがあったりしたので、身につけるものの素材はもちろん、クリームなども決まったものしか使わなかったんです」

晴れて結婚したAさんが、伴侶として羽生を支える役割を担おうと意気込んだのは想像に難くない。前述したように、彼女は表舞台にも一線を引いた。にもかかわらず、始まった“新婚生活”は、想像とはまったく異なるものだったようだ。

「アスリートの体は繊細です。指先まで神経をとがらせて演技をする羽生さんであればなおさらでしょう。目にするもの、口にするもの、触れるものすべてに気を使わなければなりません。そして、羽生さんの体のことを隅から隅まで知っているのは、彼のお母さんです。

しかし、結婚後、Aさんに対して、お母さんから食事の献立や食材、味付けなどについての指定やアドバイスは、まったくなかった。隣の部屋に住んでいるのに、それまでの羽生さんを支えるルーティンの助言もなく、完無視だったというんです」

最近は、アスリート妻が食にまつわる資格を取得し、パフォーマンスを支えるケースがよく聞かれる。

「Aさんも、そういった妻像を描いていたのかもしれません。しかし、フタを開けたら食事を始めとする体調管理も一切させてもらえない。プライベートといっても、アスリートの生活はストイックですが、そこにはかかわれない。しかも、深夜の練習に帯同するのは羽生さんの両親と姉だけで、自分の出る幕はない。

昼夜逆転する羽生さんとは生活リズムも異なりましたから、外出できず家ですることも一切ないとなれば、愛の巣もただ孤独なだけで、いつか出て行くだろうと予期される“追い出し部屋”のように感じてしまっていたとしても不思議ではありませんよ」

「もともと親子ってひとつの細胞からできているわけじゃないですか。親子だからこそわかる言葉にしなくても伝わる絆や愛情ってあると思います」

2018年11月、羽生はP&Gのウェブインタビューでそう話していた。

「羽生さん本人も母親の言うことは絶対。彼自身が羽生結弦は母親なくしては成り立たないと考えているので、母親を否定することは、自分が否定されることと同じという思いなのでしょう。

ただ、その信頼ぶりと結び付きの強さは、当人たちにしか理解できないものだったのかもしれません。隣同士とはいえ、マンションの2部屋は両方合わせて『羽生家』のような状態だったようです。Aさんも家族の絆の強さは理解していたでしょうが、ともあれ、Aさんからすれば“新婚夫婦の新居”ですからね。戸惑いもあったと思いますよ」

昨年7月にプロスケーターに転向した羽生。今年1月には、自身のマネジメントや肖像権管理を行う法人の取締役に、姉と同時に就任した。さらに結婚後の9月には、羽生の両親も取締役に加わった。代表を弁護士が務め、ほかに取締役に名を連ねるのは、長らくマネジャー役を務め、同社の窓口になっている女性のみ。羽生のファミリー企業であるのは明白だ。

「ですが、そこにAさんの名前はないんです。家族全員が名を連ねているのに自分だけが入っていないということに、疎外感を覚えても仕方ないでしょう」(マネジメント会社は、Aさんが取締役に入っていない理由について、「回答を控える」とした)

法人登記における取締役の就任は、何も名前が記載されるだけではない。取締役に就任することではじめて、役員報酬を得ることができるようになるのだ。

「“羽生ブランド”が生み出すお金は莫大です。もちろん、誰がどれほどの役員報酬を得ていたかはわかりませんし、もしかしたらゼロという人もいたかもしれませんが、それでもAさんが自分の名前がないことで、羽生さんの活動の支えとして認められていない、と思ってしまってもおかしくありません」

そもそも、羽生は結婚発表時にも、「入籍」の一言で済ませ、まるで「Aさん隠し」のような方針を貫いた。そのため、当初Aさんの存在はベールに包まれ、さまざまな臆測が飛び交った。結婚発表から1か月ほど経った9月中旬、Aさんの素性を実名で報じたのは、Aさんの故郷・山口県の地元紙だった。

「報道以降、その新聞社には羽生さんのファンと思しき人たちから“本人が名前を出していないのに、なぜ報じたんだ”という意見が多く寄せられたといいます。さらに、羽生さんの離婚発表文に《許可のない取材や報道がなされています》と記されたことで、現在でも抗議の電話が殺到しているといいます」

同紙は、離婚発表直後、ネットメディア『現代ビジネス』の問い合わせに、次のように答えたという。

《羽生さんはあれだけの有名人。そして、奥さんとなったAさん(注・元記事では実名)も地元では有名なバイオリニストです。(中略)その事実を報じたまでです》

《プライベートが、プライバシーが、とメディアを批難する。羽生さんは少し前に写真集を盛んに宣伝していましたが、都合のいいときだけメディアを使い、都合が悪ければメディアのせいにする》

彼女の名前が公になり、取材が殺到したら『じゃ離婚します』と。『いや、ちょっと待ってくれ』という思いです。我々からすれば地元の子が泣かされた。最後までAちゃん(注・元記事では実名)を守ってくれよ。男なら最後まで守り抜けよ。(中略)ひとりの人間を不幸にしたことに対する感覚が薄すぎるのではないか》

この指摘は大変に物議を醸し、現在に至るまで大論争となっている。

羽生は離婚の発表文で、Aさんを《一般人》と表現したが、地元周辺では「町が生んだスーパースター」と言われるほどに慕われていた。

「むしろ地元の誇りでさえあったんです。それなのに羽生さん側の都合で“ただの一般人”扱いして、結果的に彼女の実績まで隠してしまったのは、これまでの彼女の人生を否定されているような気がして、Aさんがとても気の毒に感じました」

かつて、羽生は自身のプライベート報道に対して苦言を述べたことがある。

「もちろん、プライバシーが脅かされてはいけません。しかし、彼ほどの国民的スターが結婚したとなれば、関心を集めるのは避けられません。隠そうとすればするほど、大衆の“相手が誰か知りたい”という気持ちを高ぶらせてしまった。最初に一度きりの会見を夫婦で開くなど、周囲が初期対応を指南できればよかったのかもしれません」

実際、11月に開催されたアイスショーでは、観客の多くが会場の「貴賓席」に視線を送り、新妻の姿を探した。貴賓席に、それらしい女性のシルエットが見えたことで「妻が来ていた!」というSNS上での書き込みが騒動に発展したほどだ。普段“節度”を持って羽生の応援をしているはずの熱心なファンでさえそんなものなのだから、ライト層の関心がどう動くかは容易に想像できただろう。

「羽生さんは現役時代、海外生活を送っていました。Aさんも、音楽活動の中で海外に行った経験があります。莫大なスポンサー収入もあるわけで、経済的にもしばらく海外生活をするのに充分な蓄えはあったはず。ストーカー被害も、以前から行きすぎたファンの蛮行として認知されていましたから、《家から一歩も外に出られない状況》に陥る以前に、取れる対策はなかったのでしょうか」

ただ、周囲が羽生たちを取り巻く状況を、一枚岩で改善しようとしていたかは疑問が残る。

「結婚以降、羽生さんをトップにしたスポーツ紙は、以前ほどの売り上げにはならなくなっていました。やっぱり羽生さんは“アイドル”ですから、結婚は如実に影響した。羽生さん人気で潤っているビジネスもあるわけで、そういった人たちにとっては、羽生さんが円満な結婚生活を送っていることは、別に歓迎すべきことではなかったんです」

同様に、離婚に至るまでの早さを気掛かりに思った人もいたようだ。羽生は発表文で、離婚の理由はあくまでも相手の幸せを願ってのことと取れる主張をしている。だが、離婚はすべてをなかったことにできる、“都合のいいリセットボタン”ではない。

「Aさんの“羽生の元妻”という肩書は一生消えません。彼女の戸籍には残ります。それで、彼が言う《制限のない幸せ》が戻ってくるわけがないじゃないですか。以前は地元小学校で無料ライブなどをしていましたが、もう田舎ではそういった活動もできないでしょう。離婚という選択肢の前に、一度一緒に人生を歩もうと誓った妻に対して、ほかにできることはなかったのか、疑問でなりません」

羽生の祖母や親族も、ほとんどが相手はおろか、結婚することも報道を通して知ったほどだった。それは、Aさん側も同様だった。

4才からバイオリンを始めたAさんは、中学卒業と同時に東京の高校へ進学し、故郷を離れた。その際、上京したAさんを見守ったのが、当時テレビ局に勤務していたジャーナリストの叔父だった。Aさんが、叔父がかつて勤務し、退職後も携わっていたテレビ局の報道番組でバイオリンを披露したこともあった。

 だが、“父親代わり”だったはずのこの叔父でさえ、「ぼくは(結婚や離婚の背景を)よく知らないんです。だから、取材には答えられないんですよ」と話すだけだった。

 たしかに、実情を知る人が少なくなれば、“情報統制”は容易になるのだろう。だが、結婚は「人生に一度きりの慶事」であってほしいと願う女性は多い。その喜びの声を、親族にさえ伝えられないAさんの苦しみを、羽生は理解していたのだろうか。加えて、これまで羽生に関するニュースをめぐっては「テレビやスポーツ紙を中心に、最低限の取材マナーを守り、配慮をしてきた」と話すのは、別のスポーツ紙記者だ。

「インタビュー取材などは、すべて羽生さん側のチェックが細かく入ります。事前の取材内容から始まり、言葉のニュアンスまで、本当に一字一句です。特にスケート以外の話を聞くのはご法度で、少しでも聞こうものなら、“取材拒否”されかねない雰囲気があるんです。まるで、旧ジャニーズ事務所がメディアをコントロールしていた問題と同じような構図ですよ」

こうした羽生の報道に対するスタンスには、著名人も反応。《許可のない取材や報道》という文言に、ジャーナリストの江川紹子氏は自身のブログで《当人の『許可』がなければ取材も報道もしてはならない、となれば、メディアは本人が望む情報だけを拡散する宣伝媒体としか機能しなくなる》と警鐘を鳴らした。

 離婚発表5日前の11月12日の深夜、「『職業 羽生結弦』の矜持」(日本テレビ系)が放送された。プロ転向後1年を経た羽生に密着したドキュメンタリー番組だ。CM撮影に臨んだ羽生は、密着カメラに向かって「“素材”として頑張ります」と話した。

「彼はセルフプロデュースに長け、自らが優良コンテンツだと自覚している。その役割をわかっているからこそ“素材”という言葉が自然に出てきたのだと思います。それだけに、周囲やファンから自分がどう見られているか、その視線の変化に大変敏感なんです。密着された時期は今年7月下旬で、結婚発表の直前。その後のあまりに大きな変化は、“素材”としても耐えられるものじゃなかったのでしょう」
2023.12.03 13:32 | 固定リンク | エンタメ

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