林幹事長の手腕が問われる世界とは?
2023.12.17
自民党新林幹事長のメリットとデメリットについてまとめると・・・

長年の政治経験と実績を持ち、国土交通副大臣、国家公安委員会委員長、経済産業大臣などの要職を歴任してきた。

また、二階俊博会長率いる二階派に所属し、党内最大派閥の支持を得ている。さらに経済産業大臣として原子力政策に関わり、原発再稼働や廃炉支援などの課題に取り組もした。

そして、地方創生や沖縄・北方対策などの地域課題にも精通、地方との連携を強化してきた。

しかし、デメリット面は、74歳と高齢であり、若返りを求める世論に応えることが難しいでしょう。また、原子力政策に関する答弁では、立ち往生するなど国会での対応に不安も残る。

一方、選択的夫婦別姓や同性婚などのジェンダー問題に対しては保守的な立場をとっており、多様な価値観を尊重することが最も疑問である。従って、2021年の衆議院選挙では、小選挙区で僅差で当選し、地元の支持基盤が脆弱でもある。

■自民党新林幹事長の今後の対応は

まず国会運営では野党との対話を重視し、政策論争を活発化させる必要もあろう。林幹事長は、国家公安委員長や経済産業大臣などの要職を歴任し、国会での対応に不安が残る場面もあったが、長年の政治経験と実績を持ち、党内最大派閥の支持を得ている。また、自民党の政策立案や選挙対策にも深く関与してきたし、これらの経歴を踏まえて野党との協調や政策の説明力に優れているので、おそらく林氏の幹事長の力を発揮できるのではと、期待されている。

一方で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題への対応を迅速に行えると期待される。林幹事長は、自民党の幹部や議員が世界平和統一家庭連合の関連団体のイベントに参加したことについて、「党としては一切関与していない」と否定したが、野党や世論から批判を受けたが、この問題は自民党の信頼回復や政治倫理の確立に関わる重要な課題であり、林幹事長は、関係者への厳正な処分や説明責任の徹底を行う必要があるだろう。

世間に対する対応では、若返りやジェンダー問題に対する柔軟な姿勢を示しているが、林幹事長は、74歳と高齢であり、若返りを求める世論に応えることが最も難しいだろう。また、選択的夫婦別姓や同性婚などのジェンダー問題に対しても保守的な立場をとっており、多様な価値観を尊重することができるか疑問があると言われる。

これらの点は、自民党の支持層の多様化や社会の変化に対応する上での課題であり、林幹事長は、若手や女性の登用や意見の尊重を行うことで、自民党の魅力や説得力を高める必要があろう。

衆院小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整を円滑に進められるかか? 

しかし、林幹事長は、衆院選で小選挙区で僅差で当選し、地元の支持基盤が脆弱だ。また、自民党は、衆院選で過半数を確保したものの、小選挙区での勝率は低く、比例代表での復活当選者が多かった 。これらの状況から、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う選挙区調整は、自民党にとって重要な課題である。

林幹事長は、党内の利害調整や選挙協力の交渉をスムーズに行うことが必要で、また、自民党の選挙戦略も強化しなければならない。林幹事長は試練とも言われるこれらの課題も解決しなければならず、一歩間違えば自民党そのものの没落もあり得る。林幹事長はこれらの課題に慎重に対応しなければならない。幹事長の手腕がみものである。
2023.12.17 17:43 | 固定リンク | 政治

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