王毅外相失脚「嘘か誠か」
2023.09.27
王毅外相は、2013年から2022年まで外相を務めていた経験豊富な外交官で、中国共産党中央外事工作委員会弁公室主任も兼任しています。中国と米国が様々な分野で対立する中、再び外相に就任することになりました。

王毅外相反省文とは、2023年7月25日に中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が決定した、秦剛国務委員兼外相の解任と、王毅政治局員の外相への再就任に伴う、王毅外相が習近平国家主席に提出したとされる文書のことです。

この文書は、王毅外相が2022年12月から2023年7月までの外交部長を解任された理由や、今後の対外政策について自己批判や反省を述べたものとされています。しかし、この文書は公開されておらず、その内容や存在自体が真実かどうかは不明です。

一部のメディアやネット上では、王毅外相が反省文を書いたという噂が流れていますが、それらは憶測やデマに基づくものであり、信憑性に欠けます。

王毅外相は、中国共産党中央政治局委員であり、党中央外事工作委員会弁公室主任も兼任しています。中国と米国が様々な分野で対立する中、再び外相に就任することになりました。王毅外相は、日本や韓国などの周辺国とも積極的に対話を行っており、地域の安定や協力に努めています。

王毅外相が習近平国家主席に反省文を提出したという話は、事実ではなく、中国の外交政策や王毅外相の地位を貶めるためのデマである可能性が高いです。

■デマ報道

通訳の孫寧さんが警備員に取り押せられて帯同できず、(英語が話せない)習近平さんはその後の会談がチンプンカンという事態(相手はインドのモディ首相)になったので、怒って出席しなかったのかもしれません。

で、割を食ったのが王毅外相という噂が出ています。「王毅外相が反省文を書くように命じられた」というのです。

この噂の真偽は不明ながら、中国のSNSでは「BRICsに帯同した王毅外相は不満げだった」「ストレスがたまっているように見えた」といった感想も出ています。

秦剛外相がどこかに行ってしまった後に急きょ外相に復帰した王毅さんですが、いきなり習近平総書記に叱責された。

デマ「更迭も」

国家元首の体を叩く/外相会談で大幅遅刻――中国・王毅外相の“上から目線”にわだかまる韓国世論

中国の王毅・国務委員(副首相級)兼外相に対し、韓国国内でわだかまりが生じている。王毅氏がかつて、文在寅大統領への親近感を表現するために体を強く叩いたり、最近訪韓した際に康京和外相との会談に大幅に遅刻したりと、その“上から目線”の行動を「非礼」と受け止めているためだ。

◇過去には大統領の腕を叩くシーン

 王毅氏は韓国訪問中の先月26日、康京和外相との会談に際し、予定時刻(午前10時)より約20分遅れて外務省庁舎に到着した。

 庁舎入り口で待ち構えていた韓国記者団が「なぜ遅れたのか」と聞くと、王毅氏は英語で「Traffic!」とだけ答え、交通渋滞が原因と示唆した。「王毅氏がホテルを出た時刻がそもそも10時を過ぎていた」と韓国メディアが報じたことから、「外交的欠礼」だとして批判が起こった。

 王毅氏は19年12月に訪韓した際にも、昼食レセプションに予定より約1時間遅れて姿を現したという。

 王毅氏に関しては、文大統領との接し方をめぐって批判が起きている。

 17年7月にドイツで開かれた中韓首脳会談で、文大統領が習近平国家主席と握手したあと、中国側要人のあいさつを受ける際、王毅氏は文大統領と右手で握手したあと、大統領の右腕を、左手で「パーン」と音がするほど強く叩いた。その様子が韓国メディアに報じられて、批判の対象となった。

 同年12月に文大統領が中国を公式訪問した際にも、北京の人民大会堂で開かれた歓迎式典で、王毅氏が文大統領の腕を軽く叩いた。この時は文大統領がまず王毅氏の腕を軽く叩いて親近感を表し、これに王毅氏が応じた形だった。

 こうした王毅氏の行為に対して、韓国国内では「王毅氏は閣僚級にすぎないのに、国家元首である大統領の腕を叩いたのは、外交的欠礼ではないか」の声が上がった。

 ただ、韓国メディアによると、王毅氏はかのプーチン露大統領に挨拶する際にも軽く腕を叩いているといい、「王毅氏は行動パターンの持ち主だ」として許容する考えもあるようだ。

 また、「中国が極めて重要な隣国だとしても、韓国政府高官は韓国国民の自尊心も考慮しなければならない」(パク・ピョンファン元駐露韓国公使・12月6日付朝鮮日報コラム)と指摘する。パク氏は北朝鮮を例に取りながら、もし中国外相が金正恩朝鮮労働党委員長の腕を叩いたら、北朝鮮側がこれを放置しておくだろうか、と皮肉っている。

■王毅外相、国連人権高等弁務官と会談

「政治問題化に反対」中国外相、国連人権弁務官にクギ 王毅氏失脚説「反中勢力がデマ」 国連人権弁務官に不満示す。

中国の王毅国務委員兼外相は23日、バチェレ国連人権高等弁務官と広東省広州市で会談した。中国外務省の発表によると、王氏はバチェレ氏に対し「一部の国や反中勢力がデマをまき散らし、人権問題を政治化している」と不満を示した。しかし「今回の訪問が、そうした状況に対する根本的な処置を中国へ取り計らうよう促したいと述べた。

中国・新疆ウイグル自治区の経済発展の状況を考慮したうえで人権問題を視察すべきだと伝えた。

中国外務省が24日までに発表した。バチェレ国連人権高等弁務官は28日までの6日間の訪中期間に、中国当局による少数民族ウイグル族への人権侵害が懸念されている新疆ウイグル自治区を訪問する計画だ。人権高等弁務官の訪中は2005年以来約17年ぶりとなる。

王氏は「多国間の人権機構は分裂と対抗の新たな戦場ではなく、協力と対話の大きな舞台にならなければならない」と主張した。中国側は米欧が人権問題で再び中国に「内政干渉」を強めようとしていると警戒を強めている。

中国外務省によると、バチェレ氏の訪問日程は外部との接触を禁じる「隠ぺい方式」を採用し、記者団の同行はない。バチェレ氏は28日に記者会見をする見通し。
2023.09.27 06:15 | 固定リンク | 国際

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