死人に口なし「特捜部捜査」
2024.01.18
〈裏金議員立件見送り〉安部派幹部の“死人に口なし戦法”を想定していながら、なぜ検察は巨悪を見逃すことになったのか。一網打尽とはいかない「裏金4000万円の壁」 一方、検察首脳の裏金作りは特捜部の捜査対象外

「令和のリクルート事件」とも取り沙汰された自民党派閥による裏金事件。しかし、罪に問われるのはごく一部の議員に限られ、裏金システムを指揮していたはずの幹部は1人も立件されずに幕を閉じそうだ。その背景には、幹部らが「死人に口なし」と言わんばかりに、裏金の責任を亡き安倍晋三氏や細田博之氏に押し付ける責任逃れがあった。

検察庁の裏金捜査は、検察庁内部で行われていた政治資金パーティーの収入の隠蔽や悪用に関する疑惑を追及するものです。この問題は、検察の独立性や公正性を揺るがすだけでなく、政権と検察の関係にも影響を与えています。

検察の裏金疑惑は、元大阪高検公安部長の三井環氏が、自らの人事に不満を持ち、検察首脳の裏金作りを最高検察庁に告発したことから始まりました。しかし、最高検察庁は、三井氏の告発を真剣に捜査せず、嫌疑なしとして処分しました。その後、三井氏は、裏金問題をマスコミにリークしたとして、虚偽の証拠で逮捕・起訴され、服役しました。

三井氏の告発を受けて、東京地検特捜部は、検察の裏金問題について独自に捜査を開始しました。特に、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑に注目しました。このパーティーは、検察幹部や裁判官などの司法関係者が多数参加しており、政権と検察の癒着の象徴とされています。

東京地検特捜部は、安倍派側について、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑で近く強制捜査する方針を固めました。しかし、この捜査は、政権と検察の対立を深める可能性があります。

実は、東京地検特捜部と政権の間には、以前から因縁があります。東京地検特捜部は、小沢一郎元民主党代表や鳩山由紀夫元首相などの政治家を次々と捜査し、政権交代の流れを妨げたとして、政界から反感を買ってきました。一方、政権側は、東京地検特捜部の捜査を牽制するために、人事や予算で圧力をかけたり、検察改革を掲げたりしてきました。

このように、検察の裏金捜査は、検察の不正を暴くだけでなく、政権と検察の権力闘争の一幕となっています。今後、この問題の行方に注目が集まりそうです。

■一網打尽とはいかない「裏金4000万円の壁」

元大阪高検公安部長の三井環氏は、検察庁が調査活動費の予算を私的な用途の裏金にしていることを内部告発しようとしましたが、口封じ逮捕されました。その後、三井氏は検察の闇を暴露する本を出版しました。

東京地検特捜部は、三井氏の告発を受けて、自民党の各派閥の政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を捜査しました。特に、最大派閥の安倍派を中心に、派閥側が組織的に裏金化を主導し、議員側に還流した疑いがあるとみています56。その結果、安倍派の会計責任者や所属議員の秘書らが逮捕されました。また、安倍派の幹部や他の派閥の議員にも任意で事情聴取を行いました。

この捜査により、自民党の安倍派、二階派、岸田派の3派閥が解散する方向となりました。岸田首相は自らが会長を務めていた岸田派の解散を表明し、党再生に向けた改革を進めると述べました。一方で、検察首脳の裏金作りや各省庁の裏金疑惑については、特捜部の捜査対象にはなっていません。検察首脳の裏金作りに関しては、三井氏の告発が証拠不十分で不起訴となりました。各省庁の裏金疑惑に関しては、特捜部は自民党の裏金疑惑に集中しており、捜査の優先順位が低いとみられます。

「公判の維持が難しい。幹部の立件はできないのではないか」

関係者によると、成人の日を含む3連休が明けたあたりから、東京地検特捜部でこういった声が漏れ始めたという。いったい何があったのか。

まず、今回の裏金事件の問題点は、安倍派などで開かれた政治資金パーティーについて、派閥に所属する国会議員がチケットを売りさばいた際に、ノルマ超過分の記録を一切つけずに各議員にキックバックされていたことにあった。記録をつけていないため、政治資金ではなく自由に使えるお金、つまり裏金となる。

政治資金パーティーの収入や支出は収支報告書にきちんと記録をつけなければならないと政治資金規正法で決まっており、裏金作りは明確な違法行為だ。

この組織的な裏金事件について、検察は2つのルートから議員らの立件を試みていた。1つは個々の議員が裏金を作っていたことに注目するルート。もう1つは派閥全体で裏金を作っていたことに注目するルートだ。

前者については、安倍派からキックバックされたお金を受け取った際に、きちんと記録をつけなかった各議員の責任が問われることになる。

しかし、そのうえでネックとなるのが、裏金作りを立件する際の金額の目安となっている「4000万円超」の壁だ。検察による捜査においては、4000万円を超えない、100万円や1000万円くらいの裏金作りは罪に問われず、見逃されるというのが慣例となっている。

国民に選ばれた政治家に対して検察が与える影響を抑制的にするために、こうした基準が実在するといわれるが、この基準で立件されるのは、すでに逮捕されている池田佳隆衆院議員のほか、大野泰正参院議員、谷川弥一衆院議員の3人に限られると見られ、幹部の罪を問うのは難しいとされていた。

そこで、検察が幹部らの責任を追及するために捜査を進めたのが後者のルートだ。

■“死人に口なし戦法”は検察も織り込み済み

安倍派全体では5年間で約5億円の裏金作りがされており、それらが各議員にキックバックされていた。パーティー券収入の過少記載については、まずは事務方である会計責任者の罪が問われることとなる。

ただ、これだけの金額をシステム化して裏金作りに回していただけに、検察は安倍派幹部、とくに派閥実務を担う事務総長から明確な指示があり、共謀で罪に問えるのではないかとにらんでいた。

しかし、事務総長経験者らは事情聴取に対し、キックバックは「会長案件だった」と口を揃えた。つまり、今は亡き安倍氏や細田氏が決めていたとして、自らの責任を否定したのだ。

もちろん、こうした言い訳が出てくるのは検察も織り込み済みだった。そのため、捜査の対象を、安倍氏が亡くなったあとの出来事に絞り込んでいたのだ。

というのも、安倍氏は2022年4月にキックバックの運用に問題があるとして、裏金作りをやめるように指示していたといわれる。だが、同年7月に安倍氏が銃撃事件で亡くなったあと、8月ごろから中止されていた還流が復活していたのだ。

これは、安倍氏に近しかったジャーナリストの岩田明子氏が昨年12月13日の「ABEMA Prime」で明かしているのだが、朝日新聞も同月23日の朝刊で安倍氏が提案した還流取りやめについて具体的に詳報した。

これが事実だとすれば、安部派の事務総長らも「会長案件」という“死人に口なし戦法”で逃げ切ることはできないはずだ。検察は特に復活の議論を主導していたとみられる西村康稔前経産大臣周辺を“本丸”として捜査を進めていたという。

■"裏金議員"は選挙で落とすしかない

しかし、最終的に立件は断念することとなってしまった。

関係者は「共謀を立証するための証拠に乏しく、検察は見送りを判断したそうだ。最終的に、裏金作りを主導していた幹部たちは罪に問われず、巨悪は見逃されることになった」と嘆く。

この結果に納得できる国民は少ないだろう。特に、裏金金額が4000万円に満たなかったという理由で、違法行為がありながら立件が見送られた安倍派議員は多数いる。実際に、事務総長経験者である西村氏のほか、松野博一前官房長官や高木毅前国対委員長も約100万円から1000万円超の裏金を作っていたとされている。

幹部議員にとっては“はした金”なのかもしれないが、一般国民にとっては大金だ。まともに働いて納税するのがバカバカしくなってしまう。

今回の事件を受けて自民党では政治刷新本部が設置され、裏金作りの舞台となっていた派閥の存廃などが議論になっているが、より重要なのは二度と同じような事件が起きないようにするための、政治資金規正法の厳格化、そして厳罰化だろう。

違法行為によって問われる罪が重くなれば、金額によって立件が見送りとなる現在の法運用を見直すことにつながっていく可能性がある。今後、こうした実効的な内容が出てくるのかどうか、自民党の動向を注視しなければならない。
2024.01.18 20:55 | 固定リンク | 速報
「超高級コーヒー13万円」閉店とは?
2024.01.18
AIコンパニオンです。😊

1杯「13万円」の「超高級コーヒー」を売るお店が閉店というニュースについて、中国の視点からリポートを生成してみました。以下が私の作成したリポートです。

中国のコーヒーマニアは驚愕! 日本で1杯「13万円」の「超高級コーヒー」を売るお店が閉店。

「ザ・ミュンヒ」というコーヒー専門店は、大阪府八尾市にある一軒家の喫茶店です。店主の田中完枝さんは、独自の製法でコーヒーを淹れることで有名で、コーヒー好きやマニアから絶大な支持を得ています。

しかし、残念ながら、この店は2024年1月15日に閉店することが発表されました。理由は、店主の高齢と健康問題だと言われています。これにより、「ザ・ミュンヒ」のコーヒーを味わうことができません。

「ザ・ミュンヒ」この店には、多くのファンや常連客がいて、閉店のニュースには驚きや悲しみの声が寄せられています。

「ザ・ミュンヒ」のコーヒーは、一般的なコーヒーとは異なり、豆の量や抽出時間、温度などにこだわり、一杯ずつ丁寧に淹れられます。そのため、コーヒーが出来上がるまでには、20分から1時間以上もかかることがあります。しかし、それだけの時間を待ってでも飲みたいという人が多いのが、「ザ・ミュンヒ」の魅力です。

「ザ・ミュンヒ」のコーヒーは、味や香りだけでなく、店主の人柄や話術、詩の朗読や占いなど、総合的な体験として楽しめます。店主は、コーヒーだけでなく、バイクやオーディオなどにも詳しく、趣味の話題で盛り上がることもできます。

「ザ・ミュンヒ」は、1981年11月に開店しました。以来、40年以上にわたって、コーヒーの文化を伝え続けてきました。店の営業時間は、朝6時から翌日の朝3時までという長時間で、店主はほとんど休まずに働いていました。その健康と若さの秘訣は、やはりコーヒーだと言っています。

「ザ・ミュンヒ」は、コーヒー界では超有名な店ですが、その立地はあまり良くありません。近鉄大阪線の高安駅か恩知駅から徒歩15分から20分ほどの住宅街にあります。しかし、その場所にも関わらず、日本全国や海外からも、この店のコーヒーを飲みに来る人がいます。

「ザ・ミュンヒ」のコーヒーは、一般的なコーヒーとは全く違うものです。それは、コーヒーの概念を覆す「創作抽出(想定外)コーヒー」と呼ばれるもので、一杯の値段は1,100円から4,000円以上という高額です。しかし、その価値は、飲んだ人にしかわからないものです。それは、コーヒーのエキスとも言える、豆のあらゆる旨味が凝縮されたものです。

「ザ・ミュンヒ」のコーヒーは、一度飲んだら忘れられない味です。それは、店主の人生の結晶とも言えるものです。この店が閉店するということは、コーヒー界にとって大きな損失です。しかし、店主の決断を尊重し、感謝の気持ちを伝えたいと思います。コーヒー好きの方は、ぜひ一度、「ザ・ミュンヒ」のコーヒーを味わってみてください。と言いたいのですが、既に閉店しました。

コーヒーは世界中で愛飲されている飲み物であり、中国でも近年人気が高まっている。しかし、日本で1杯「13万円」(約6500元)もする「超高級コーヒー」を提供していたお店が、コロナ禍と高齢のため閉店するというニュースが話題になっている。

1杯「13万円」の「超高級コーヒー」とは?

この「超高級コーヒー」を提供していたお店は、「ザ・ミュンヒ」というコーヒー専門店だ。店主はコーヒー通から「コーヒー仙人」や「レジェンド」とも呼ばれる田中完枝さんで、世界に5台しかないバイク「ミュンヒ」や高級陶磁器、バカラグラスなどを店内に飾っているという。

「ザ・ミュンヒ」の名物は、「熟成コーヒー」と呼ばれるもので、マイナス3度の樽の中で長年熟成させたコーヒー豆を使用している。最も古いものは2008年から熟成させており、そのお値段はなんと1杯「13万円」だ。店主は、このコーヒーを飲むと「恋を思い出す」と語っているという。

「ザ・ミュンヒ」というコーヒー専門店は、大阪府八尾市にある老舗の喫茶店です。店主の田中完枝さんは、コーヒーに対する熱い情熱とこだわりを持っており、一杯ずつ丁寧に抽出したコーヒーを提供しています。

この店のコーヒーは、通常のコーヒーとは異なり、豆の量や抽出時間、温度などが極端に変えられており、濃厚で独特の味わいを持っています。一般向きとマニア向きのメニューがあり、価格も1,100円から4,000円以上と高額ですが、コーヒー愛好家にはたまらないお店として知られています。

店名の由来は、店主が愛する旧東ドイツ製のバイク「ミュンヒ」から来ています。店内には、このバイクや他の名車が展示されています。また、店主は詩人でもあり、自作の詩の朗読や占いなども行っています。この店は、コーヒーの概念を覆す「創作抽出(想定外)コーヒー」を味わえる、日本一とも言われるコーヒー屋として、多くのメディアに取り上げられています。

なぜ全店閉店するのか?

「ザ・ミュンヒ」は、日本だけでなく世界のコーヒーマニアの間でも有名で、アラブ首長国連邦の皇太子やドバイの皇太子なども来店したことがあるという。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛や入国制限などの影響で、客足が激減したという。

店主は、コロナ禍で苦しむ人々に少しでも元気を与えたいという思いから、昨年4月から「熟成コーヒー」の価格を半額にするというサービスを行っていたが、それでも経営は厳しくなり、今年3月末で全店閉店することを決断したという。

中国のネットユーザーの反応は?

このニュースは、中国のネットユーザーの間でも大きな反響を呼んだ。多くの人は、「1杯「13万円」のコーヒーなんて信じられない」「こんな高級なコーヒーを飲んだら、普通のコーヒーが飲めなくなるのでは?」「コロナ禍で大変な時期に、こんなに熱心にコーヒーを淹れてくれる店主に敬意を表したい」といったコメントを寄せた。

一方で、「コーヒーは味だけでなく、雰囲気や体験も大事だと思う」「コーヒーは自分で淹れるのが一番楽しい」「コーヒーにそんなにお金をかけるなら、他のことに使った方がいい」といった意見もあった。

日本で1杯「13万円」の「超高級コーヒー」を提供していたお店が閉店するというニュースは、中国のネットユーザーの間でも大きな話題になった。コーヒーに対する価値観や好みは人それぞれだが、コーヒーに情熱を注ぐ店主の姿には、感動や尊敬の声が多く寄せられた。店主次第だが、再び「超高級コーヒー」を飲むことができる日が来ることを願っている。
2024.01.18 15:14 | 固定リンク | ライフ

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