前兆なのか「ロシア中国の影が」
2024.04.03
シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部がミサイル攻撃を受けたという報道があります。この攻撃でイランの革命防衛隊の高官らが死亡し、イランの最高指導者は報復を宣言しています。国連安全保障理事会はこの事件について緊急会合を開きました。

シリアのダマスカスにあるイラン大使館へのミサイル攻撃に対する他国の対応については、以下の情報があります。

イランは、攻撃がイスラエルによるものだと主張し、外交施設への攻撃は明らかな国際法違反であり、テロ行為だと非難しています。イラン国連次席大使は、報復も辞さない姿勢を強調しています。

アメリカは、攻撃への関与を否定し、事前に知っていたわけでもないと述べています。また、イランに対し、中東地域の緊張を高めないよう求めています。

国連安全保障理事会は、緊急会合を開き、イスラエルによるとみられる攻撃への対応を協議しました。会合では、ルールに基づく国際秩序の重要性が強調され、安保理はそれを維持する責任があると述べられています。

イスラエルは、この会合に参加しておらず、攻撃について「コメントしない」としています。

他国の反応は

イラン大使館へのミサイル攻撃に対する他国の反応は、様々な国際的な懸念を引き起こしています。この攻撃は、イラン革命防衛隊の幹部らが死亡したとされ、イラン側はイスラエルによる攻撃だと主張し、報復を行うとしています。

特に、この攻撃が外交関連施設を狙ったものであるため、国際法違反と見なされる可能性があり、国際社会における緊張の高まりが懸念されています。また、イランの最高指導者は報復を宣言しており、最悪の場合は全面戦争に発展する可能性も指摘されています。

イラン大使館へのミサイル攻撃に対する各国の具体的な対応について、以下の情報があります:

イランは、攻撃がイスラエルによるものだと主張し、外交施設への攻撃は明らかな国際法違反であり、テロ行為だと非難しています。イラン国連次席大使は、報復も辞さない姿勢を強調しています。

アメリカは、攻撃への関与を否定し、事前に知っていたわけでもないと述べています。また、イランに対し、中東地域の緊張を高めないよう求めています。

国連安全保障理事会は、緊急会合を開き、イスラエルによるとみられる攻撃への対応を協議しました。会合では、ルールに基づく国際秩序の重要性が強調され、安保理はそれを維持する責任があると述べられています。

イスラエルは、この会合に参加しておらず、攻撃について「コメントしない」としています。

パキスタンは、イラン領土をミサイル攻撃して報復しており、イランによる空爆で子供2人が死亡したと発表しています。パキスタンは、自国の主権と領土保全を明確に侵害したイランの攻撃に対抗すべきと考え、イラン領内の「テロリスト」拠点を攻撃したと説明しています。

イラクは、イランによる弾道ミサイル攻撃に激怒しており、国連安全保障理事会に非難の書簡を送付しています。

イラン、イスラエルに報復表明 大使館空爆受け

イランは2日、在シリアのイラン大使館の建物が空爆されたのを受け、イスラエルへの報復を宣言した。

この空爆で、イラン革命防衛隊の隊員7人が死亡。うち2人は将官だった。

イラン国営メディアが駐シリアのイラン大使の話として報じたところによれば、この空爆で計13人が死亡。イスラエル軍のF35戦闘機がミサイル6発を発射し、大使館に隣接する領事部の建物が破壊されたという。

イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は「(イスラエルは)わが国の勇者たちの手で処罰される。犯してきた数々の罪を後悔させる」と述べた。

イブラヒム・ライシ大統領は、大統領府のウェブサイトに掲載した声明で、空爆を「明らかな国際法違反」だと非難し、「必ず報いを受けさせる」と報復を誓った。

「抵抗戦線の戦士たちの信仰と意志の前に敗北と失敗を繰り返したシオニスト政権(イスラエル)は、自国をどうにか救おうと、やみくもな暗殺を実行した」と続けた。(c)AFP/Payam DOOST MOHAMADI and Maher AL MOUNES in Damascus

「後悔させる」イラン大使館空爆、ハメネイ最高指導者が報復を宣言

シリア国防省とイラン外務省は1日、イスラエル軍が同日にシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館領事部の建物をミサイルで攻撃したと発表した。イランの革命防衛隊の高官らが死亡し、ハメネイ最高指導者は2日、「我々はこの罪を後悔させる」と述べ、イスラエルへの報復を宣言。今後の展開によって、昨年10月以来、パレスチナ自治区ガザをめぐって高まった中東地域の緊張が一層激化する可能性がある。

革命防衛隊の発表によると、この攻撃で革命防衛隊の准将2人と隊員5人が死亡した。准将のうち1人は、国外での作戦を担う精鋭「コッズ部隊」の司令官でシリアやレバノンを担当していたとされるモハンマドレザ・ザヘディ氏という。

在英のシリア反体制派NGO「シリア人権監視団」は、この攻撃でザヘディ氏らを含む14人が死亡したとしている。革命防衛隊はハメネイ師に直結する軍事組織。イスラエルはこれまでもシリアで活動する革命防衛隊員らを標的としてきたが、在外公館を攻撃したのは初めてとみられる。

イスラエル軍の報道官は攻撃したかについて、ロイター通信の取材に「外国メディアの報道には答えない」と回答を拒否した。攻撃をめぐり、米国務省のミラー報道官は1日の会見で「情報を集めている」とし、「標的や誰の責任かについては確認できない」と語った。

イラン大使館攻撃で国連安保理 緊急会合

中東のシリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたことを受けて、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれました。イランやロシアは、在外公館への攻撃は国際法違反だとしてイスラエルを厳しく非難しましたが、イスラエルを擁護してきたアメリカは逆に、地域の安定を脅かしているのはイランだと非難しました。

1日、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の領事部の建物がミサイル攻撃を受けて軍事精鋭部隊の幹部らが殺害され、イランはイスラエルによる攻撃だとして、報復する構えを見せています。

安保理ではイランやロシアの要請を受け、2日午後、日本時間の3日朝4時すぎから、緊急会合が開かれました。

この中でロシアのネベンジャ国連大使は「イスラエルの攻撃は主権の侵害で容認できない。この無謀な行為を国際社会は糾弾しなければならない」と強く非難し、イランの国連次席大使もテロ攻撃だと非難したうえで「イランには断固とした対応をとる正当な権利がある」と述べ、対抗措置をとると主張しました。

これに対してイスラエルを擁護してきたアメリカのウッド国連次席大使は「攻撃を受けた建物が外交施設といえるのか確認できない」とした上で「イランとイランが支援する組織は地域の緊張を高めてはならない」と述べ、逆に地域の安定を脅かしているのはイランだと非難しました。

ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が続き、イスラエルとハマスを支援するイランとの対立も深まる中、各国からは中東全域に緊張が広がることを懸念する意見が相次ぎ、日本の志野国連次席大使も「いま切実に求められているのは安定だ」と訴えました。

この攻撃は国際的な影響を及ぼす可能性があるか

このイラン大使館へのミサイル攻撃は、確かに国際的な影響を及ぼす可能性があります。イランのメディアによると、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の建物周辺でのミサイル攻撃により、重大な被害が出る可能性があり、特に人の健康や旅客・貨物輸送への影響が懸念されています。また、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、領事部ビルがイスラエルのミサイル攻撃を受けたと主張し、現地司令官ら7人が死亡したと報じています。

イラン外相は、この攻撃がすべての国際条約に違反していると非難し、国際社会における緊張の高まりが予想されます。このような事件は、関係国間の外交関係に影響を与え、さらには地域の安定性や国際政治にも影響を及ぼす可能性があります。最新の情報に注意して、今後の動向を見守ることが重要です。

「前兆」なのか・今後の展開

現在の国際情勢における第三次世界大戦の可能性についての分析は、以下のような見解があります。

一部の専門家は、複数の紛争や緊張が呼応し、偶発的な大戦争に発展する可能性を懸念しています。特に、米中間の対立が激化する場合や、2024年の米国大統領選挙前後に中国が台湾に対して武力行使をする可能性があるという分析があります。

ドイツでは、ロシアとの「全面戦争」に備え始めた動きがあり、ロシアがウクライナとの戦線を拡大し、NATOと直接衝突することが懸念されています。このようなシナリオが「第3次世界大戦」につながる可能性があるとの見方も示されています。

また、中小国同士の衝突が広がる「大乱」的状況が起きる可能性も指摘されており、大国が直接対決する「大戦」は起きにくいが、中小国の衝突が広がる可能性はあるとの見解もあります。

これらの分析は、現在の国際情勢における様々な要因を考慮したものであり、第三次世界大戦の発生を予測するものではありません。しかし、国際的な緊張が高まる中で、各国がどのように対応するかが重要であり、平和と安定を維持するための国際的な協力が求められています。最新の情報に注意して、今後の動向を見守ることが重要です。😊

シリアの首都ダマスカスにあるイランの大使館施設が攻撃され、イラン革命防衛隊の司令官が死亡しました。イスラエルによる攻撃とみられていますが、狙いは何なのか。イランは今後、どう対応するのか。イラン政治に詳しい慶応大の田中浩一郎教授に聞きました。

殺害されたイランの革命防衛隊の司令官は、レバノンの親イラン組織ヒズボラとの連携を担当する責任者だった。おそらくこの攻撃はイスラエルによるもので、司令官を殺害することで最大の敵ヒズボラへのイランによる支援を断ち、機能不全に陥らせることを狙ったものとみられる。

イスラエル軍はレバノン国境に近いイスラエル北部でかなり大がかりな軍事作戦を準備している兆候がある。司令官は前々からイスラエルのターゲットであったとしても、このタイミングから考えると、近くイスラエル軍がヒズボラ攻撃を激化させることが予想される。今回の攻撃は、その前兆のような位置づけだったのではないか。

イランが近隣の3カ国をミサイル攻撃

イランは、シリアとイラク、パキスタンの友好3カ国の標的を相次ぎ空爆しました。

この攻撃は、イランの革命防衛隊が国内のイスラム主義強硬派から行動するよう圧力を受けていたこと、およびイスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で多くのパレスチナ人を殺害している中で、イラン政府が手をこまねいているとして不満を募らせていた強硬派の存在が背景にあるとされています。

パキスタンは、イラン領土をミサイル攻撃して報復しました。イランによるパキスタン領内への空爆で子供2人が死亡したと発表されており、パキスタンは自国の主権と領土保全を明確に侵害したイランの攻撃に対抗すべきと考え、イラン領内の「テロリスト」拠点を攻撃したと説明しています。

イラクは、イランによる弾道ミサイル攻撃に激怒しており、国連安全保障理事会に非難の書簡を送付しています。イランは、イスラエルの諜報機関モサドの作戦本部を標的にしたと主張していますが、イラクとクルドの当局は、著名な男性実業家の自宅がミサイルの直撃を受け、彼と妻、2人の子供が殺されたとしています。
2024.04.03 17:38 | 固定リンク | 戦争

- -