中国「ロボット兵器」
2024.05.31
中国、2025年までに「世界を塗り替える」人型ロボットを大量生産する計画を公表

テスラは二足歩行する人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の開発を進めています

中国は2025年までに「上級レベル」の人型ロボットを大量生産するという大胆な計画を明らかにした。
中国工業情報化部は先週、この計画のロードマップを公表した。

詳細の多くはまだ明らかにされていないものの、中国は自国が開発するロボットの「破壊的な」力を強調した。

中国は人型ロボットを大量生産する野心的な計画を明らかにした。人型ロボットはスマートフォン同様、「破壊的な」ものになると中国は考えている。

先週発表された野心的な計画書の中で、中国工業情報化部はロボットが「世界を塗り替える」としている。

工業情報化部では2025年までに中国が開発するロボットが「上級レベル」に達し、大量生産されるようになると考えている。ロードマップに掲げられた開発目標の中で、同部は「(人型ロボットは)コンピューター、スマートフォン、新エネルギー車に次ぐ破壊的製品になると期待されている」としている。

ブルームバーグによると、計画書は「詳細には欠けるが、野心に満ちている」という。そして、中国企業の中には国のロボットにかける野心に本格的に取り組んでいるところもあるようだ。

例えば、中国の上海を拠点とするスタートアップ「傅利葉智能(Fourier Intelligence)」は、人型ロボット「GR-1」の大量生産を年内に開始すると発表したとサウス・チャイナ・モーニング・ポストが報じた。同社は時速5キロメートルで移動し、50キログラムの荷物を運ぶことができるロボット数千体を2024年に届けることを目指していると語った。

大量生産を目指して取り組みを強化しているのは、人型ロボットのメーカーだけではない。アメリカを拠点とするアジリティ・ロボティクス(Agility Robotics)は2023年後半、オレゴン州にロボット工場を開設し、歩いたりしゃがんだり、荷物を運ぶといった人間の動きを模倣できる二足歩行ロボットを数百体製造する計画だ。

アマゾンはワシントン州シアトル近郊にある研究開発センターで、アジリティ・ロボティクスのロボット「ディジット(Digit)」を試験導入し、倉庫の自動化にどう活用できるか検証しているが、まだ試験段階に過ぎない。

アジリティ・ロボティクスのCEOダミオン・シェルトン(Damion Shelton)氏は、「短期的にはディジットの導入がゆっくりと着実に増加すると見ている」とInsiderに語った。その上で「大規模統合はいずれ起きると考えているが、二足歩行ロボットはまだ比較的新しい」と付け加えた。

イーロン・マスク氏が2021年に明かしたように、テスラも独自に「オプティマス(Optimus)」もしくは「テスラボット(Tesla Bot)」と呼ばれる人型ロボットを開発している。ただ、2022年の同社のイベント「AI Day」でプロトタイプが壇上を歩いた際、マスク氏が「何のサポートもなく」歩いたのはこれが初めてだと語ったことからも、大量生産が可能になるまでにはまだ長い道のりがある。








中国軍、銃を装備したロボット犬を披露…「都市部での戦闘活動の新たなメンバー」

中国が、兵士の代わりになりそうな、マシンガンを装備したロボット犬を披露した。

このロボットは障害物を回避し、標的に向かって発砲することができる。

これは、増大する中国の軍事予算と、ロボット戦争へと移行する世界情勢に合わせた動きだ。

中国が、マシンガンを撃つことのできるロボット犬を披露し、同国の最新の軍事力を示した。

遠隔で操作可能なこのロボットは2024年5月初め、中国とカンボジアが行った軍事演習で披露された。

国営放送の中央電視台(CCTV)が共有した動画によると、このロボット犬はバッテリー駆動で、2~4時間独立して機能し、前進と後退 、横たわる、ジャンプといった動作が可能だという。

自らルートを選別し、標的に接近し、障害物を避けることもできるという。動画に登場するロボットの1つは、ライフルを装備しており、標的を撃つことができるとCCTVは伝えている。

中国人兵士のチェン・ウェイ(Chen Wei)はCCTVに対し、このロボット犬は「都市部での戦闘活動の新たなメンバーとなり」、人間の兵士に代わって標的を特定し攻撃する役割を果たすことができると語った。

このロボット犬は、中国メーカーのユニツリー(Unitree)の提供のようだとアクシオス(Axios)は述べている。ユニツリーのウェブサイトに掲載されているロボット犬の価格は、2800~10万ドル(約44万~1550万円)だ。

中国が武装したロボット犬を披露するのは、今回が初めてではない。去る2022年、マシンガンを装備し、ドローンで展開可能なロボット犬を中国が開発したとBusiness Insiderは報じた。

これは中国の軍事力の成長を示す最新の証拠だ。

中国軍は最近、2日にわたる大規模な訓練を台湾周辺で行った。Business Insiderで以前も報じた通り、この訓練は中国の攻撃能力をテストするために行われたものだ。

2月の対台湾工作会議で、中国共産党の序列4位、ワン・フーニン(Wang Huning、王滬寧)は、中国は台湾独立のあらゆる兆候と「断固として戦う」つもりだと話したとロイターは報じた。

また、ブルームバーグは、中国の軍事予算は今年、推定1兆6700億元(約36兆2700億円)増で、これは過去5年で最大の増加だと報じていた。

国営放送の中央電視台(CCTV)が共有した動画によると、中国軍はバッテリー駆動で2~4時間独立して機能するロボット犬を披露しました。このロボット犬は前進、後退、横たわる、ジャンプなどの動作が可能で、都市部での戦闘活動に新たなメンバーとして期待されています。

また、中国とカンボジアの軍事演習において、銃を搭載した犬型ロボットが実際に使用されたとの報道もあります。これらのロボット犬は遠隔操作が可能で、偵察や敵の特定および攻撃も行えるとされています。

さらに、中国は大規模な軍事演習を展開しており、東アジアの安全保障に関する議論の中で、中国製犬型ロボットが注目されています。これらのロボットは、戦争の姿を変える可能性があるとも言われています。

これらの情報は、中国の軍事技術の進歩を示しており、未来の戦闘におけるロボットの役割が拡大していることを示唆しています。ただし、これらの技術が具体的にどのように使用されるか、またそれが国際的な軍事バランスにどのような影響を与えるかは、今後の発展を見守る必要があります。

中国のロボット技術は、他国と比較しても非常に進んでいると言えます。特に、人型ロボットの分野では、中国は2025年までに「上級レベル」のロボットを大量生産するという野心的な計画を立てています。中国の工業情報化部は、ロボットが「世界を塗り替える」としており、人型ロボットがコンピューターやスマートフォン、新エネルギー車に次ぐ「破壊的製品」になると期待されています。

また、中国は産業用ロボットの年間設置台数で2013年に日本を抜いて世界最多となり、以降トップを独走しています。サービス用ロボットの市場も好調で、市場の約3分の1を占めており、2017年から2019年の2年間で市場は70%拡大しています。

しかし、世界の先進レベルと比べると、中国のロボット産業にはまだ一定の開きがあるとも指摘されています。技術の蓄積が足りず、オリジナルの研究や理論の研究、フォワードデザインの能力が不足しているとの見方もあります3。また、高性能の完成機製品の供給が不足しているという問題もあります。

総合的に見ると、中国はロボット技術の発展において大きな野心を持ち、多くの分野で進歩を遂げていますが、まだ改善の余地があると言えるでしょう。今後も中国のロボット技術の発展に注目が集まることでしょう。
2024.05.31 12:49 | 固定リンク | 兵器

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