「元、白鳳」 宮城野部屋、親方株剝奪か
2024.03.29
「元、白鳳」宮城野部屋、閉鎖の状態に 親方と力士はそろって伊勢ケ浜部屋へ

宮城野部屋は、元横綱白鵬の指導を受けていた相撲部屋であり、その名前は多くの相撲ファンにとって馴染み深いものでした。しかし、最近の暴力問題により、部屋の存続が危ぶまれています。

背景:

宮城野部屋は、元横綱白鵬(本名:白鵬翔)が率いる相撲部屋で、史上最多の45回の優勝を誇る大横綱でした。

しかし、部屋の存続が危ぶまれる事態が発生しました。

問題:

**弟子の幕内北青鵬(22歳)**が、弟弟子2人に対する日常的な暴力行為を行っていたことが判明しました。

**宮城野親方(元横綱白鵬)**は、この暴力行為を防げず、監督責任を果たせなかったとされています。

北青鵬は、2022年7月頃から11月頃までの間、弟弟子2人に対して顔面への平手打ちやバーナー状にした炎を体に近づけるなどの日常的な暴力を行っていました。これらの行為は、身体的な暴行にとどまらず、愛用していた財布に瞬間接着剤を塗って使えなくさせるといった悪質なものまで及んでいます。

北青鵬の暴力行為に関する情報は、相撲協会のコンプライアンス委員会によって調査され、その結果、北青鵬は引退を余儀なくされました。また、師匠である元横綱白鵬の宮城野親方も、監督責任を問われ2階級降格の処分を受けています。

この事件は、暴力行為が如何に深刻な問題であるかを浮き彫りにしています。北青鵬の行為は、彼の将来に対する期待を一転させ、相撲界に衝撃を与えた出来事でした。

処分:

日本相撲協会の臨時理事会で、宮城野親方は以下の処分を受けました:

2階級降格(年寄への降格)

3カ月の20%報酬減額

大相撲における2階級降格とは、日本相撲協会が行う懲戒処分の一つで、親方や力士が序列を2階級下げられることを指します。最近の事例では、元横綱白鵬が師匠を務める宮城野部屋の力士が暴力問題を起こしたことにより、宮城野親方(元横綱白鵬)が「委員」から序列最下位の「年寄」へ2階級降格されました。これに伴い、報酬も3か月間20%減額される懲戒処分が科されています。

この処分は、力士の暴力行為に対する監督義務違反が原因であり、宮城野親方は監督責任を果たせなかったとみなされたためです。さらに、宮城野部屋は春場所中は伊勢ヶ浜一門内で師匠を代行する親方を決めて部屋を監督し、4月以降は当面の間、宮城野部屋を同一門預かりとして師匠、親方としての指導を行うことが決定されました。このような処分は、相撲界における規律と責任を重んじる姿勢を示しています。

相撲界における暴力問題への対処については、日本相撲協会がいくつかの措置を講じています。具体的には、暴力根絶を全協会員に改めて伝え、師匠や年寄には弟子の指導・監督を徹底するよう求めています。また、万一暴力が発生した場合の報告も徹底するよう通知しています。

例えば、陸奥部屋での暴力行為が発覚した際には、被害者力士が実名で告発し、加害者力士は引退届を提出しました。このようなケースでは、コンプライアンス委員会が関与し、事実関係を調査することがあります。

さらに、暴力行為に関与した力士や師匠には懲戒処分が科されることもあります。例えば、伊勢ケ浜親方の場合、監督懈怠が明らかとされ、理事辞任届を受理し、降格の懲戒処分相当とされました。

相撲協会は、暴力問題を重く見ており、再発防止に向けた取り組みを強化していることが伺えます。暴力がなくなることを願い、相撲界の健全な発展を目指しています。

日本相撲協会は、暴力行為を防止するために以下のような措置を講じています。

暴力との決別: 指導名目その他、いかなる目的の暴力も許さないという強い姿勢を示しています。

意識改革: 師匠・年寄が率先して行い、相撲部屋における暴力を根絶するための意識改革を推進します。

研修の実施: 全協会員の意識改革のため、内容の濃い研修を継続して行います。

暴力禁止規定: 暴力の定義、報告義務、違反時の制裁、処分手続きを明確にします。

情報開示: 暴力が起きた際には、必要な情報を迅速に開示します。

上下関係の禁止: 異なる部屋に所属する力士間の先輩・後輩を越えた上下関係や指導・被指導の関係を許容しません。

外部有識者の参加: 再発防止策の実行と検証については、外部有識者を交えて行います。

これらの措置は、相撲界における暴力問題を根絶し、健全な環境を作り上げるためのものです。相撲協会は、暴力行為に対して厳しい態度を取り続け、相撲界の信頼回復と発展に努めています。また、暴力行為が発生した場合には、関係者に対して厳正な処分を行うことで、再発防止に取り組んでいます。相撲協会のこれらの取り組みが、相撲界の未来にとって重要な一歩となることを願っています。

また、相撲協会の取り組みでは、暴力問題の報告に関して以下のような手順を定めています。

暴力禁止規定: 協会は暴力禁止規定を定め、暴力の定義、暴力が起きた時の報告義務、これを怠った場合の制裁、行為者を処分する手続きを明確にしています。

報告義務: 暴力が起きた際には、関係者は速やかに協会に報告する義務があります。報告は、協会のコンプライアンス委員会や関連する部署に対して行われます。

情報開示: 暴力が発生した場合、協会は広報を重んじ、必要な情報を迅速に開示します。これにより、透明性を確保し、信頼回復に努めています。

これらの報告手順は、暴力問題の早期発見と対処、そして再発防止に向けた取り組みの一環として設けられています。相撲協会は、暴力行為に対して厳しい態度を取り続け、相撲界の健全な発展を目指しています。また、暴力問題が発生した場合には、関係者に対して厳正な処分を行うことで、再発防止に取り組んでいます。

処分に関して他の力士や師匠の反応は

相撲界の暴力問題に対する他の力士や師匠の反応は、様々です。一部の力士は暴力行為がなくなることを望んでおり、暴力が許されることではないと強く感じています。例えば、陸奥部屋の安西は、実名で暴力行為を告発し、「暴力がなくなってほしいと思っているだけ」と述べています。

一方で、暴力問題に関与した師匠や親方には、自らの監督責任を痛感し、反省の意を表明しているケースもあります。宮城野親方(元横綱白鵬)は、弟子の暴力行為を知りながら報告を怠ったとして、2階級降格の処分を受け、「弟子を守ることができなかった私の責任と受け止めております」と述べています。

また、相撲ファンや社会からは、暴力問題に対する様々な意見があり、宮城野部屋の閉鎖に反対する署名活動が行われるなど、相撲界の暴力問題に対する関心が高まっています。

これらの反応は、相撲界における暴力問題が深刻であること、そしてそれに対する個々の責任感や社会的な影響を示しています。相撲協会は、暴力根絶を目指し、全協会員に対して暴力禁止の徹底を通知するなど、今後の対応を再確認しています。相撲界の健全な発展と信頼回復に向けた取り組みが期待されています。







危機的状況:

宮城野親方の立場は厳罰で不透明となり、部屋の消滅を懸念する協会関係者もいます。

宮城野部屋閉鎖で「元、白鳳」の個人的な心情は

元横綱白鵬(宮城野親方)の個人的な心情は、非常に複雑で苦しいものであると報じられています。

彼は、弟子の暴力行為による処分を受け、師匠としての責任を痛感しています。報道によると、宮城野親方は「弟子を守ることができなかった私の責任と受け止めております。そして相撲協会、大相撲ファン、応援してくれている方々に心配をかけたことを深く反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べています。

また、宮城野親方は、今後師匠を務めることができない可能性についても言及されており、そのような状況に陥ることに対して非常に不満を感じているとのことです。彼は、自身の部屋が実質的に消滅する可能性があると認識しており、これによるストレスから将来的に問題を起こし、親方資格を剥奪される可能性があるとも指摘されています。

このような報道は、宮城野親方が直面している心情の重さを示しており、相撲界における暴力問題の深刻さと、それに対する個人の責任感を浮き彫りにしています。宮城野親方の今後の動向に注目が集まっています。彼の心情に対する理解と支援が、相撲界の健全な発展にとって重要であると言えるでしょう。

3月の春場所では、伊勢ケ浜一門の別の親方が師匠代行を務め、4月以降は同一門が宮城野部屋を預かることになりました。

現在、誰が部屋を担当するかは未確定です。

今後の展望:

部屋が消滅する可能性もありますが、宮城野親方が師匠を継続できない状況となっていることも考慮されています。

同じ一門の親方たちは意見をまとめる必要があり、部屋の存続や力士たちの未来に注目が集まっています。

このように、宮城野部屋の閉鎖については多くの問題が浮上しており、今後の動向に注目が集まっています。

大相撲の宮城野部屋で起きた元幕内北青鵬の暴力問題で、日本相撲協会は28日、指導力を問われた元横綱白鵬の宮城野親方と力士ら全員を同じ一門の伊勢ケ浜部屋(師匠・伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士)に移すと発表した。宮城野部屋は一時的に閉鎖状態となる。

同部屋を巡っては、暴力を知りながら注意や協会への報告を怠った宮城野親方が、2月に2階級降格などの処分を受けた。部屋の運営を担う師匠の立場を外れ、別の部屋から師匠代行が立てられていた。

 協会によると、4月以降は一門の浅香山新理事(元大関魁皇)や伊勢ケ浜親方が宮城野親方を指導し、部屋運営について教育するという。措置は無期限だが、1場所ごとに両親方が協会に状況を報告する。協会側が措置の解除を認めれば、宮城野親方は師匠に戻る。

 2020年に師匠の中川親方(元幕内旭里)の暴力が発覚した中川部屋は、理事会決議で部屋閉鎖の処分を受けたが、佐渡ケ嶽広報部長(元関脇琴ノ若)は「(宮城野)部屋がなくなるわけではない」とした。

 大相撲は同部屋同士の対決を原則認めないため、伊勢ケ浜部屋の力士と、宮城野部屋から移る力士の対戦は組まれない。

元白鵬の宮城野部屋、閉鎖へ

大相撲の元幕内北青鵬の暴力問題を受け、元横綱白鵬が師匠の立場を外れた宮城野部屋が春場所後にいったん閉鎖される見通しであることが10日、関係者の話で分かった。同部屋が所属する伊勢ケ浜一門が一門内の別の部屋に力士らを転籍させるなどの方針を固め、それらの案を日本相撲協会に報告した。今後、相撲協会が検討する。

関係者によると、元白鵬の宮城野親方と力士らとを別々の部屋に移し、宮城野部屋を事実上、閉鎖することを前提に協議。力士らの転籍先としては元関脇旭天鵬が師匠の大島部屋などが候補に挙がり、元白鵬は伊勢ケ浜部屋付きとする方向で調整しているという。

元白鵬は監督責任などを問われ、2月23日の相撲協会の臨時理事会で委員から無役の年寄へ2階級降格などとする懲戒処分が決まった。宮城野部屋は現在、伊勢ケ浜一門で大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)が師匠代行を務めている。4月以降は同一門が部屋を預かり、運営について検討するよう協会から指示を受けていた。
2024.03.29 13:10 | 固定リンク | 事件/事故

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