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■大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(坂本浩一監督)(2009/12/28)

ちなみに、メビウスは見てましたがウルトラギャラクシー大怪獣バトルは見てなかったので、レイ絡みの設定は理解してない状態で見ましたが、特に問題は無かったかと。
ストーリーはシンプルで最初から最後までひたすらバトルバトルの連続で楽しませてくれました。

ウルトラマンの動きがキビキビとハッタリが効いて見応えがありました。
新旧それぞれのウルトラマンに各人毎の見せ場があったのも良かったです。
今回は敵・ベリアルが強敵すぎるので基本的に負け戦なんですが、その負けっぷりすら美味しかったです。(特にタロウとセブン)
場面ごとにちゃんとカタルシスがあって飽きずに最後まで見られました。

メビウスがこれまでの映画では(確か)使わなかったメビュームブレードを使ってくれたのが嬉しかったです。
メビウスはさすがに(ゼロ以外では)最新作のウルトラマンだけあって、出番も多く優遇されていたかと。

新ウルトラ戦士のウルトラマンゼロは、実にツンデレでした(笑)
2本のゼロスラッガーのデザインは最初見たときはイマイチかと思ったけど慣れると普通に格好よかったです。
飛ばしている状態はファンネルのようです。

どうでもいいけど、マントを付けてるウルトラ戦士の皆さんって、裸マント状態なのだな(・e・)

別世界のはずのダイナは登場に何か理由付けがあるのかと思ったけど、特に無かったなあ。まあいーか。
(追記:どうも「大怪獣バトル」の設定的にはダイナの共演もありっぽい様ですね)

公式サイト

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■大決戦!超ウルトラ8兄弟(八木毅監督)(2008/10/21)

昭和のウルトラマンシリーズ(初代・セブン・新マン・エース+平成最新作のメビウス)と平成シリーズ(ティガ・ダイナ・ガイア)の8人のウルトラマンが一堂に会するというお祭り作品です。
2006年の映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」と同様に、昭和平成の時代の違うウルトラマン達が(ウルトラマンに変身する前のハヤタ(黒部進氏)を始めとする往年の人物達も含めて)夢の競演を果たすと言うのが売りの、お子さんにも旧ウルトラ世代のお父さんにもアピールする世代間交流促進映画と言うわけですね。

ちなみに自分は、昭和シリーズは子供の頃に見ていて、平成のティガ・ダイナ・ガイアはほぼ未見。メビウスは全話視聴という状態で見ました。
そんな自分ですが、普通に楽しかったです。
ティガが未見でも、本作を見ていれば自然に映画の主人公であるダイゴ(ティガの主役)に感情移入出来る作りになっていましたし。

世界観の違う昭和シリーズと平成3作とをどう融合させるか、と言うのが本作の見所ですが、本作では「ウルトラマンも怪獣もいない(現実と同じような)世界」に暮らすダイゴの元に、ウルトラマンのいる世界からメビウスがやってきて…、という形になっています。
まあ、公開されて時間も経ちますし、今更という気もしますので説明はこの辺で。詳細情報は公式サイトを御覧下さい(丸投げ)
以下箇条書きで雑感(ネタバレ注意)

・主役3人は初代ウルトラマン本放送を1話から見ているなら、もっとおっさんになってるべきだなと思いました(笑)
・前のメビウス映画での出来事がちゃんと「有り」の前提になっているのが嬉しい。
・パンドンが正面を向いていてびっくり。
・合体怪獣はさすがにCG感が強すぎるなあ。でもゲスラ顔は良かった。
・集団バトルになると各ウルトラマンの個性が埋没しちゃうのは仕方ないけど、
 その中でも美味しかったのはセブンのアイスラッガーとガイアの土煙でしょーか。
・思い入れの為かやっぱりメビウスに注目してしまいますが、
 メビウスが中盤以降空気化すると聞いていましたが、
 事前に聞いていたためかそう酷い扱いとも思いませんでした。怪獣2匹倒してるし。
 兄さん達も存在感は大きいけど単独での目立つ活躍は無いしなあ。
・それでも別れのシーンでダイゴ以外に無視されてるミライはちょっと泣けた(笑)
・かつてのヒロイン達も登場しているのが今作の売りですが、
 兄さん4人と平成3人にはパートナーがいるのにひとりぼっちなミライがまた泣けた(笑)
 そもそもメビウスのヒロインってリュウだしな(間違い)
・オチは(声は出さなかったですが)爆笑してしまいました。有りなのかあれは(笑)
 ウルトラマンのいない世界と言いつつ、
 ウルトラ世界並かそれ以上の科学力があるじゃないか!(笑)
・身の回りの人々に「あなたがウルトラマンだ」と説得するダイゴは端から見るととても危ない人に見えそうですが、あまり引っ張らずにそれが証明されて良かったですよ(^^;

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■第9地区(ニール・ブロンカンプ監督)(2010/4/29)

1982年、南アフリカ・ヨハネスブルグの上空に巨大宇宙船が現れるが、宇宙船は止まったままで動きを見せなかった。
数ヶ月後に人間が突入したところ、船内では多数の宇宙人が飢餓状態に陥っていた。
母星に帰ることも出来なくなっているらしい宇宙人達は難民として扱われ、宇宙船真下の居住区“第9地区”に収容される。

それから28年後、“エビ”に似た宇宙人達の数は増加を続け、住人からは厄介者として扱われ、第9地区はすっかりスラムと化していた。
住人と宇宙人とのトラブルを忌避した政府は宇宙人達を郊外に移送する計画を立てる。
移送業務を請け負った超国家機関MNUの責任者・ヴィカスは兵士達と共に第9地区に赴き、宇宙人達に立ち退きを通告していくが…

…という話。
舞台設定もあって、皮肉の効いた社会派的な映画なのですが、
お固い映画では全然無く(むしろ前半はユルい)、予想以上に楽しめるエンターテインメント作品になっていました。
後半の展開が熱いです。PG-12指定でブラックで死にまくりですが。

映画は当初ドキュメンタリー的に始まりますが、クライマックスではかなりのアクションドラマになっていました。
アクション映画としてなかなか真っ当に見応えがあります。B級臭は漂いますが!(←でも、そこがいい)
パワードスーツが燃えます。まるで容赦の無い戦闘シーンもいいですね。

見ていると、俄然人間よりエビに感情移入してしまう映画でした。そういう風に作られてるわけですが。

主人公のヴィカスは、有能とはとても言えない役人的ダメ男で、
妻からの電話を受けてしまうあたりも、正直逆探知を警戒しろよなどと思ってしまいますが、
その“甘さ”がなんとも善良でいいキャラでした。
ラストが泣かせます。

説明は少なめで、分からない部分も多い映画ですが、そこも含めてラストは余韻があったと思えます。

本日(木・祝)、この映画を見て帰った後で、TVでヒーローマンを見るというのがある意味感慨深かったです。

公式サイト

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■タイタス(ジュリー・テイモア監督)(2000/12/10)

今年見た中ではダントツの存在感を持つ作品。
(とゆーても今年は受験で大した本数を見てないけどさ)

シェイクスピアの原作を、ライオンキングの演出家が監督した作品と言うことで、
ばりばりに舞台劇風の手法で創られております。言葉ではなかなか伝えにくい物ですが、
例えば、
古代ローマを舞台としていながら様々な時代の衣装や車・バイクが入り乱れた映像や
突然ワープする映像空間、人々の役回りなどなど、
舞台劇を見たことが無い人にはかなり突拍子のない表現に思われそうですが、
表現のために手段を選ばないあたりが素敵っす。 

内容は、古代ローマの英雄タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)と、
彼に長男を殺されたゴート族の女王タモラ(ジェシカ・ラング)の復讐が復讐を呼ぶ話ですので、
はっきり言って残酷です。
しかも表現が結構エグい。

てなわけで、なかなか万人に勧められる作品とも言い難い物がありますが、
一見の価値のある作品だとも思います。

しかし、上記の主役二人の他の役者も存在感が結構すごいっす。
サターナイアス(アラン・カミング)のすんごいいやらしさと、
アーロン(ハリー・レニックス)のふてぶてしさは、かなりのはまり役でした。

とりあえず教訓
『上司を選べるならまともな奴を選ぼう』

とりあえず2、妻の感想
『やたらナマ尻の出る映画だった・・・』

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■大停電の夜に(源孝志監督)(2005/12/06)

クリスマスを舞台に12人の男女の恋愛を描いた群像劇です。
「ラブ・アクチュアリー」の日本版に東京一斉の大停電を絡めたような映画と言いましょうか。

さり気なく描写された絡み合った人間模様を読み解くのが面白く、派手すぎない“ちょっといい話”が心地よい映画です。
ただ、淡々としすぎで全体的に印象が薄い気もしますけどね(^^;
(正直ラブ・アクチュアリーの方が全然好きだなあ)
ちょっと“オシャレ”狙い過ぎるのも気になります。まあ趣味の問題ですが(^^;

ところで・・、描かれる恋愛のうち3つも不倫ネタが入ってるのはどーなんでしょ;(未遂含む)
これも時代なんですか?
他も愛の裏切りとかで、まともな普通のカップルって全然いない気も(苦笑)
映画の後味は悪くないですけどねえ。

「停電」については、子供の頃はチラホラありましたが最近では全然無くなったもので、奇妙な懐かしさを感じたりしました。
停電と言うのは特殊なシチュエーションを色々作れそうで面白そうな設定なのですが、映画の描写としては正直少し踏み込み足りなかった気もします。
もっと停電の影響や一般の多くの人々の色々のパターンの反応も描いて欲しかったですけどね。
(この映画って実は主要人物以外の人間はほとんど登場してないのですな。地下鉄の客やホテルの従業員程度で)

とりあえず、豊川悦司がすごくえろ親父臭いと思いました(笑)
ところで、あの“車”ってやっぱり盗難ですか?

http://www.daiteiden-themovie.com/

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■ダイナソー(2001/01/07)

ディズニー映画の恐竜物です。
ストーリーについては、多く語ることも無いのですが、

とにかく映像がすごいっす。CGもここまで来たんだねえ。

★★★以下ネタばれ★★★
ストーリーについて多く語らないといいつつ、ひとつ。

この作品に限らず、ディズニー映画全般(とゆーほど見てないけど)に感じることだけど。

子供向きといいつつ、敵役には容赦がないなあ。
今回のクローンにしても、彼なりに群を守ろうとしてただろうに、死んで終わりなんですねえ

主人公に対抗する物は容赦なく排除されるという感じで怖い物を感じるっす

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■タイフーン(クァク・キョンテク監督)(2006/05/02)

あの「シュリ」同様に南北問題を下敷きにして、脱北した核テロリスト(チャン・ドラゴン)と、彼を追うエリート海軍大尉(イ・ジョンジェ)の2人の男の戦いを描いた韓国の軍事アクション映画です。
ハードで骨太なエンターテインメントで映画全体に力強さがあって楽しめました。
人物配置などは少々お約束すぎる気もしましたが、お約束をきっちり作っていて映画に重厚感が出ていたかと思います。

いきなり難民を皆殺しにするアメリカ船やら核配備を容認する日本やらと、かなりトンデモな部分も目立ちますが、
まあ、この程度のトンデモはハリウッド映画もしょっちゅうやってるから特には言うまい(苦笑)
ステルスとかダイ・アナザー・デイとかと比べれば全然マトモだし)(つーかあの辺と比べちゃあいけませんがな(笑))
面白かったですが、終盤の愛国心炸裂な展開と、お涙頂戴モロ狙いなラストはちょっとクドくてきつかった気もします。
愛国シーンに至る場面も、「上の命令に背いて独断で出撃する」あたりで止めておけばもうちょっと普通の燃えるシーンだったのかとも。

ところで、タイトルにさほど深い意味があるとは考えていなかったので、ちゃんとストーリーに「タイフーン」が絡んできたのは「おおっ」と思いました。

公式サイト

 

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■タイムマシン(サイモン・ウェルズ監督)(2002/07/23)

H.GウェルズのSF古典小説の映画化。
・・・と言いつつ原作未読です。今度読も。
従って原作と映画がどれほど差異があるか知りませんがあしからず。
なお、監督はH.G.ウェルズの曾孫だとか。

タイムパラドックス云々はおいといても、
御都合主義炸裂(特に終盤)の展開はつっこどころ満載ですが止めます。(笑

実はこの映画は、ひたすら“タイムトラベルの映像”への期待で見に行きました。
19世紀的なクラシカルなデザイン(これが実にいい)のタイムマシン、
時間旅行(タイムトラベル)の様子は
「高速回転する光に包まれたタイムマシンの周囲の風景がどんどん時代とともに変わっていく」手法で描かれていて、
19世紀の昔のニューヨークの街並みが早送りでみるみる高層ビルに変わってゆき、やがて空に飛行機が飛び・・・
という風に、時代とともに目まぐるしく世界が様相を変えていく映像表現が凄いのです。
そして時代は近未来、更に80万年先の世界まで移り変わっていきます。
圧巻の映像でした。このあたりの映像マジックはやはり映画の醍醐味かと嬉しくなります。
(月がいいのです)

19世紀の街や人々や2030年の近未来など、中盤までは映像も話もいい感じで見せてくれるのですが・・・、
80万年後に着いてからは少々イマイチでした。(映像も話も)

★以下ネタバレ注意

80万年後の世界は、最近の某リメイク映画を思い出して仕方なかったです。
崖にはりついた家などは独特でよかったですが、後はどーにも「どこかで見たような」印象を拭えませんでした。

終盤がアクション映画になってしまったのは個人的にがっかりでした。ストーリーで見せて欲しかったのです。
主人公が未来まで探しに来た『答え』にしても、全てを説明してくれる超越者を出すよりも主人公の体験の中で見つけて欲しかった。
後半、主人公は未来まで来た『目的』を忘れてるのでは、とすら思えてしまい、なんだか序盤と終盤が剥離したように思えました。
(主人公、終盤やけに逞しいし。序盤と同一人物に見えません(笑))
後は、色んな意味で主人公の選択はあれで良かったんかいなと疑問に思えて仕方なかったり、
一つの部族を滅ぼす権利があるんかねー、とか。
と言いつつラストシーンは余韻があって悪くないんですけどね。

文句だらけですが、私の個人的趣味と期待から外れていたわけで、面白いことは面白かったと思います。

http://timemachine.countingdown.com/
★小説「タイムマシン」の感想

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■タイムライン(リチャード・ドナー監督:マイケル・クライトン原作)(2004/02/10)

時間を超えて過去(14世紀フランス)で消息を絶った考古学者教授を救うべく、
教授の教え子達とタイムマシンを開発した会社のスタッフ、計7人が中世フランスに旅立つ。
タイムマシンは量子テクノロジーを利用した時空間転送装置。装置の制限で6時間で教授を見つけ、帰らねばならない。
暴力に満ちた戦乱の時代で彼らは教授を助けられるのか?
いや、生き残る事が出来るのか?・・・


時間移動のアイデアや、冒頭で語られた中世の戦争に実際に関わっていく展開、タイムパラドックスの処理など、面白く見れました。
ですが映画全体としては展開も人物も正直印象が薄いです。
中世の夜の攻城戦での投石器や火矢などは、美しく迫力がありました。

つっこみどころが非常に多い映画です。
考古学者なのに歴史を変える事に躊躇しないどころか率先して変えたり、
生命の危機ならともかく、色恋優先で行動されると、あんた本当に考古学者かと小一時間・・(略)
又、助教授は、中世に初めて行った現代人なのに弓矢はきっちり的(人)に当てるわ馬は乗りこなすわ剣で平気で斬り合うわ、あんた本当に現代人かと・・(略)
以前遊びでアーチェリーをやりましたが、全然当らなかったなあとか、いえ、もういいです(笑)

後から聞いた話では、助教授には、中世マニアで普段から弓や乗馬を練習していた裏設定があったそうです。と、事前にテレビ特番を見ていた妻が言ってました。
・・そういう設定は映画だけ見てる人に伝わらないと意味が無いと思いますが。
(まあ、劇中でも現代で弓を練習をするシーンが少しあったので、それで推察すべきなのかも知れません)
あまりしょーもないツッコミはしたくないですが、現代人達の適応が早すぎてリアリティが削がれた気はします。

パンフによると、実はこの時間移動はパラレルワールドへの空間移動で、別の世界だからタイムパラドックスは起こらないとか。
ただ劇中ではそんな事は言ってなかったし、それだと教授が過去から現代にメッセージを残せないので、パンフが信用出来るかは謎です。
ただ原作には興味が湧きましたので、読んで見たいです。

又、人を量子に分解して情報を過去に送り込むので、過去に行くのは本人のコピーで本人は分解された時点で実は死ぬとか・・、絶対使いたくないなあ。

1人を助ける為に何人も死ぬのでプライベートライアンを思い出したり。

http://www.timeline-jp.net/

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■TAXi2(タクシー2)(リュック・ベッソン監督)(2000/08/14)

ばか映画っていいですね。

フランスのマルセイユ〜パリを舞台に、
スピード狂のタクシーの運ちゃんが警察&軍隊に協力するはめになって
日本の防衛庁長官をヤクザから守って暴走する話です。

私は車は詳しくないですが、相も変わらずムチャなカーアクションと
(プジョーが羽はやして空飛ぶし(っつーかジャンプだけど)・・・)
ムチャなキャラクターがいい味です。

まあ、前作に対してキャラクターのボケっぷりばかり強調されすぎって気はします。
続編物じゃよくある事だけど、
主人公の相棒役の刑事なんかは、馬鹿っぷりだけじゃなくて、もうちょっとメリハリの利いた
掛け合いを見せて欲しかったかなあ。

日本のヤクザの描写がハイテクと超国粋主義と忍者が合わさったような、
『外国人の見た間違った日本人像』みたいな謎めいた描写だったりしますが、
そもそもフランス警察&軍隊の描写が甚だしくデフォルメされたものなので、
気にしちゃあ いけません。

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■TAXI3(ジェラール・クラヴジッタ監督)(2003/06/12)

おなじみになってきた脳天気タクシー映画。
面白いか?と言われると少し困りますが、
何も考えずに見ていると、
仕事で疲れた脳みそが癒されるような気がしないでもないです。
肌に合わない人は全く合わなそうなので、お薦めはしませんが。

内容は「1」から順を追うごとに薄くなっていますので、
見終わった後に残るものはありませんが、
まあ、いーんじゃないでしょうか。時間も短いし。

スピード感溢れるアクション、という意味では、今回はイマイチです。
印象的なアクションは冒頭の一幕くらいで、
宣伝で煽っていた「雪山アクション」はあまり面白くありませんでした。

とりあえず、ひたすら無能な署長がちょっと好きです。
・・・というか、主人公の壊れ方が少し足りなくなってきた気がする中で、
この映画って署長でもってるんじゃなかろーかとか。

http://taxi3.jp/

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■ダークナイト(クリストファー・ノーラン監督)(2008/08/12)

2005年の「バットマンビギンズ」の続編ですが、最初にタイトルを聞いた時にはバットマンシリーズとは思わなかったです。
映画を見て(バットマンのタイトルを付けずに)このタイトルになった理由に何となく納得。
(ビギンズ時点で既に現れていましたが)これは決してヒーロー物では無いのですね。
ひたすらシビアに、善悪の境界もバットマンの存在意義自体も揺さぶられる大人のドラマでした。
はっきり言って、無茶苦茶面白かったです。

「バットマン」のタイトルを冠して、小さいお子さんが見に来てしまっても、ちょっと辛そうな気がしました。
そしてタイトルについては、最初はてっきり「」かと思っていたので最後にその意味が分かって更に納得。

昨今はアメコミ原作映画もヒーローの苦悩を扱ったものは多いですが(例えばスパイダーマンシリーズ)、しかし、それらはあくまでもヒーロー物として、エンターテインメント作品として着地する作品が殆どだと思うのですが、本作は従来のヒーロー物の枠を超えてしまった作品でした。
ボスキャラを倒したら(捕まえたら)、大概のヒーロー映画はそれで決着なのですが、
本作は「そこから」が長かった。もとい、「そこからこそが本番」でした。
バットマンも含めて主要人物ばかりか一般大衆までもが状況の中で揺さぶられて、善にも悪にも触れてしまう多くの"人々"の行動の現れ方がズシリと重かったです。
傑作でした。

本作が遺作となったジョーカー役のヒース・レジャーの演技は凄かったです。
また、モーガン・フリーマンが重傷とのことで、お早い回復を願います。

ところで、バットモービルの隠し機能が超燃えます。まさかコアファイター付きだとは!(違)

公式サイト

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■ダークナイト ライジング(クリストファー・ノーラン監督)(2012/7/30)

「バットマンビギンズ」「ダークナイト」に続くクリストファー・ノーラン監督版バットマンシリーズ3作目で、「ダークナイト」でハービー・デントが死んでバットマンが罪を被ってから8年後の話です。

観る前は「ダークナイトの続編」と捉えていましたが、予想以上に「ビギンズの続編」でした。ストーリーも作品の方向性も。(シビアなリアル路線から少しヒーロー路線に揺り戻した感じです。それでもアメコミ作品としては十分リアル志向ですが)
衝撃度ではダークナイトに及ばないですが(そもそもダークナイトが異色作過ぎなんですけどね)、重厚な出来で楽しめました。2時間45分はちょっと長かったですが。

ネタバレ無しでは語れないので、以下はネタバレ箇条書きで。

・先に書きましたが、衝撃的だったダークナイトに対して、こちらはやや予定調和ではありました。仕方ないですけどね。
・今回の悪役はベインと、とある人物でしたが、悪役としての主体性が薄くて魅力をあまり感じられなかったのは惜しかったです。悪役としての動機がビギンズからの借り物でしか無いのが問題ですかね。
・ジョーカーは名前も出なかったですね。ヒース・レジャーが亡くなられているので仕方ないし、出ると他の悪役を食ってしまうんでしょうけど、「今回の状況でジョーカーはどうしていたのだろう」とは気になります。
・ダークナイトであったように「市民」が試されるシチュエーションがありますが、今回はバットマンが守るに足る「市民の善性」があまり描かれなかったのは残念だったかと。

・それにしてもブルース・ウェイン女運悪すぎ。
・隠居していたブルース・ウェインがなかなか物悲しいです。軟骨がすり減ってるってのは、これまでの無茶が過ぎたんですかね。
・動かない膝をメカで無理やり動かすあたりが恐ろしい。と言うか相当痛いのでは;
・人工軟骨手術なんてものもあるようですが、どうなんだろう。

・あくまで戦いを止めないブルースとアルフレッドの離別が哀しかったです。自分がいなくなればブルースも立ち止まってくれると期待したのだろうけど、ブルースは1人でも戦っちゃう人なんですよねえ;
・しかしラストのアレが幻じゃないならアルフレッドの希望も叶ったんでしょうか。
・自動操縦云々とは言ってたけど、よくまああの状況で;

・泥棒猫はキャットウーマンだったわけですね。その名で呼ばれてはいないけど。
・あの変態バイク(バットポッド)をいきなり乗りこなすキャットウーマンすげえ。

・アクションは、生身での戦闘は正直地味なのですが、メカアクションは相当な見応えでした。特にバットポッドのアクションがダークナイト時と比べても凄いです。何あのタイヤの軸回転(^^;
・かつてバットマンが使っていたバットモービルが敵に使われるシチュエーションは燃えました。バットモービルも燃えてたけど(おぃ)

・ゴードン本部長は今回も大活躍でした。大怪我しておいて病院に乗り込んできた悪党を返り討ちとか、クライマックスでもトラックの運転手(黒幕)は死んでるのにあの衝撃の中で生きてるとか、ゴードンさんブルースより頑丈なんじゃなかろうか。
・ゴードンさんがバットマンの正体に気づいていなかった様子なのが意外でした。てっきりうっすら想像は付いているものかと。最後の別れのシーンは名シーンですけどね。

・警官(刑事)として美味しい役どころだったブレイクですが、本名はやっぱりロビンかよ!
・しかし、この先ロビンとして戦おうとしても、もう装備のための資金も無いのね。どうするんだろ。
・バットマンとしてはこれでもう終わりですかね。続編を作ろうとすれば出来なくはない終わり方だけど、ブルースとしてはあのまま引退…もとい消息不明で終わるのが良いのかなと。

公式サイト

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■ダーク・ブルー(ヤン・スヴィエラーク監督)(2002/11/26)

チェコスロバキアの映画です。

第二次世界大戦時のチェコ〜イギリスと、
戦後のチェコ・ミロフの強制収容所とが切り替わりながら話は進みます。

大戦当時、ドイツに降伏した故郷チェコを後にしたチェコ軍のパイロット達は英国空軍に志願兵として参加します。
ある者は空や海に散り、ある者は生き残りました。
しかし生き残り、故郷に帰ったパイロットを待っていたのは共産主義の政府と強制収容所への投獄でした。
映画は収容所に入れられた中年男フランタの回想として語られます。

時代背景からすれば、非常に重く暗い時代を映した作品になりそうですが、
淡々とした描写と陽性のパイロット達のおかげで、重くなり過ぎない、ユーモアのある自然な空気の流れる作品になっています。
その辺りが結構なリアリティを感じました。

今の、戦争を知らない日本人としては(一般的な感覚がどうかは知りませんが)、
戦争時(特に第二次世界大戦)は極めて重い、陰々とした時代との印象がありましたが、
作中での人々は、明るい、とまでは言わないまでも、状況を受け入れて、楽しむときは楽しみ、自然に生きているようで、
少しの意外さも感じてしまいつつも、一方で納得も感じたのでした。人間ただ暗いままでは生き難らくも思えますので。
(日本との状況の違いもあるかも知れませんが)
実際はどうだったのでしょう。

脆く、よく落ちる戦闘機“スピットファイア”の映像は印象的でした。
小さくて、皮膚感覚を感じる乗り物という感じでした。

物語はフランタと、年の若い同胞カレルとの友情や、愛を軸に進みますが、強調しすぎない自然な距離感で描かれていて良かったです。
カレル君は本当に若い(痛い)、ピュアなキャラクターで、途中あたりでは
「こいつとはお近づきになりたくない・・」とまで思ってしまったですが、最後まで見ると、
・・なんとも切ないです。これ以上は言いませんが・・・

戦後の末路も分かっているだけに、切なさが残る映画でした。

収容所からパイロットが解放されたのが1951年とのことですが、
彼らの名誉が回復されたのは1992年という本当に最近のことだったと言います。

ところでこの映画、「犬」がいいのですよ。うむ。
いい犬だ〜

http://www.albatros-film.com/movie/darkblue/

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■ターザン(2000/01/06)

ディズニー映画を見るのは久しぶりだけど
(アラジン以来だったりする。ムーランは見たかったけど逃してしまった)
楽しゅうございました。

ブレアウィッチプロジェクトを見た翌日に見たので、
ほとんど癒し映画のように感じてしまいました。

ところで、
悪役クレイトンの手下がどうなったかはっきり描かれてなかったけど
死んでるのだろーか、ちょっとやだなあ。

ところで2、
順応性高すぎ、ジェーンと教授(笑

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■ダスト(ミルチョ・マンチェフスキー監督)(2002/09/09)

“誰か、私という物語を覚えていてほしい”

現代のニューヨーク(と言っても昨年の事件よりは前の時期)の片隅で、
ボロアパートに黒人青年がコソ泥に入ったところから話は始まります。
誰もいないと思った部屋で、彼は老婆に見つかり銃を向けられます。
しかし老婆は彼を捕まえようともせず、
「自分を故郷に埋葬してくれたら金貨をあげる」と言い
何故か物語を語り始めるのでした。
それは100年前のアメリカ西部からマケドニアを舞台にした、ある兄弟の物語でした。
映画は現代と100年間と舞台を入れ替えながら進んでいくのでした。

これは『物語というもの』を描いた映画です。
人に語り、伝えられて、人を惹きつける。虚構とひとかけらの真実をもつもの、物語の話です。
見た直後にはすぐには消化しきれなかったのですが、(いや、今でも消化出来ているか怪しいですが)
後になってじわじわと浸透してくるような映画でした。
見ている途中には面白いのかどうか、判断に迷ってしまったりしましたが、
後から思い返すごとに面白さを発見するような映画です。
と言っても、これまでの文を読んだだけではよく分からなそうな気もしますが、
この映画をちゃんと説明しようとすると最初から終盤まで展開を書かないと私には説明出来なさそうなのでやめておきます(^^;)
(さるさる日記は1000文字までしか書けないですし〜)

しかしまあ、人のよく死ぬ映画だったこと(^^;)(しまいにはマヒしてしまいますが)
かなり残酷な描写もありますので念の為。
とは言えラストは爽快なのです。

http://www.shochiku.co.jp/dust/

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■立喰師列伝(押井守監督)(2006/04/11)

押井守氏のライフワークとも言える「立ち食いのプロ」という存在を描いた作品。
己の弁舌を武器にしてまんまと無銭飲食を敢行する「立喰師」という架空の職業(?)の人々を通して、戦後から現代までの虚実交えた戦後史を語り上げた作品です。
「月見の銀二」「ケツネコロッケのお銀」と言った異名で呼ばれ、戦後の闇市から現代のファーストフード店まで、時代の推移とともに現れては消えていった立喰師たちの店主及び時代との戦いの列伝であります。

昨今では世界的に有名になった押井氏ですが、今作は「多くの人に見てもらう」事を意識した作品では『全く無い』のでご注意下さい。
ひたっすらに氏が好き勝手に書きたい(言いたい)事だけをたれ流したマニア向けな作品であります(笑)
まあ、特別氏のファンではない自分でも普通に楽しめましたので、敷居が高すぎるとは言いませんが(基本的にはバカ映画ですし)、好き嫌いは分かれるだろう作品と思えます。

なお、自分は原作小説は未読で、例によって極力事前情報を入れないようにして見ましたが、
業界の内輪ネタやら押井氏がこれまで各種作品で描いてきたネタがかなり多く散りばめられていますので、この映画に関しては事前に予習しておいた方がいいかもしれません。参考までに。

ポスターは実写なのに「アニメ」として宣伝されていて、見る前はどういう事かいまいち分かっていませんでしたが、
写真を3D映像に取り込んでパラパラ漫画的に動かすような「ミニパト」的な表現でした。
映画というよりゲーム的な映像に感じましたが、なかなか斬新な映像で楽しめました。パロディも多く織り交ぜられていて、やたらと濃かったです(笑)
見ている内に何が本当で何が嘘か分からなくなる虚実交えた異様な歴史感や、荒唐無稽だったり哀愁を秘めていたりする様々な立喰師達も味があって面白かったです。

ただ、とても面白かったのですが、
暗いモノトーンであまり動きのない画面に、延々と変わらない調子でのナレーションが続くという、言ってしまえば起伏のない作品ですので、正直言って催眠効果も強かったです。物凄く;;
睡眠不足気味だったので序盤かなり辛かった…;
両隣に座っていたお客さん達も途中できっちり爆睡してましたし;
「うる星やつら」のメガネのうんちく長ゼリフを延々延々延々と104分間続けたような映画ですので(ナレーションは山寺宏一氏だけど)、それなりに覚悟と集中力が必要です。
きちっと事前に睡眠をとって体調を整えてから見ることをお勧めします。
(或いは、とてもDVD向けの作品と言えるかも知れません)

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■ダ・ヴィンチ・コード(ロン・ハワード監督)(2006/06/13)

原作は文庫で読みました。
映像に集中したかったのと(台詞量がやたら多いのは予想出来たので)、吹替の評判が良さそうだったので吹替版で見ました。
以下、決定的なネタバレは避けるつもりですが御注意の程を。

映画の評判がイマイチ(或いは賛否両論)なのは知ってましたし、そもそもあの長い原作を2時間半でまとまられるわけがないと分かっていたので、
過度に期待していなかった事もあって、「まあ、こんなものだろう」と思いました。普通に楽しめたと思います。
少なくとも退屈はしませんでした。(つーか、展開が忙しすぎて退屈するヒマはない)

密度がぎゅうぎゅう詰めのため、やはり展開が早い早い、“タメ”が殆ど無いままに凄い早さでストーリーが進みます。
(吹替版なので原語版でどうだったか分かりませんが、セリフ回しも心持ち早口だった気も(笑))
「原作を知らない人は置いて行かれるだろう」との感想を各所で見ていましたが、実際にどうなのかは、原作を読んでしまった身としては公正な判断は出来ません。
ただ、未読の人も大まかな流れは掴めるだろうと思いました。もちろん細かい部分や、「何故この人物はこう動くのか?」というあたりは凄く分かり難いだろうと思いますけどね。
人物描写のスッ飛ばしっぷりが凄いですから(^^;

描写スッ飛ばしの為に割りを食った人物が大量出現してますが、その筆頭はやはりヒロインのソフィでしょう。
活躍する場面がほぼ全て飛ばされたため、完全にお飾りヒロインになってしまっていて、オドレイ・トゥトゥが少し可哀想ではあります。
後、ただの無能な盲信者にされたファーシュ警部や、ただの強盗にされたチューリッヒ保管銀行の人も可哀想。
まあ、この辺りの人はただ「かわいそー」だけで済みますが、原作ではまだ成されていた「オプス・デイへのフォロー」が完全に削除されていたのは、
(実在する組織に対しては)ちょっと不味いのではとは思いました。
こりゃ文句も出るわな(^^;
(宗教に関する描写は全体的に原作よりもマイルドになってた気がしますが、オプス・デイに対する扱いは原作よりやけに厳しいと思えるのね)

映画の「ドラマ要素」と「ミステリー謎解き要素」について、
ドラマとしては、えーと、正直元々の原作からして「謎解き(というかウンチク)」部分がメインでドラマ部分は薄いと言うか、正直ちょっと御都合主義と無理無茶が目立つものだったのですが、
映画では更に、人間描写が全然出来ていないため、正直ドラマとして成立してない気もします。「ドラマ」と言うより「ダイジェスト」を見た印象。

ミステリー謎解き部分(ウンチク)としては、えーと、謎解きの面白さもまた映画ではとても薄味です。
「謎の発生」と「解決」がほぼ同時に一息で描かれてしまうので、「謎解き映画」と言うより「参考書的な教育番組」のようになっていました。
まあ、映画という形式自体がこういう「謎解きの面白さ」を描くには必ずしも向いてない媒体だという気もしますけどね。
その辺を映画のメインにしちゃったら、それこそただのTVの特集番組と変わらなくなりますし。
ただ、その辺の事情を考えても謎解き描写はやっぱり物足りないかとは思います。やっぱり詰め込みすぎなんですねえ。

「図書館」の場面を無くして「携帯」にしたのは、時間短縮の為には上手いやり方だったと思う反面、
「その程度の検索で解ける謎なのか」と「謎」の重みが軽くなっちゃった気も。
あと、これは原作からしてそうなのですが、最後のクリプテックスの謎解きは「ニュートン」の名前が出れば、多くの人が真っ先に「アレ」を思い浮かべるのではないかなーと思いました。
チョロいよティービング。

宗教部分については、まあ、後の時代に編纂された書にその時代の編纂者の意志が入り込むのは当たり前だし、
結婚や子供の件も、もし本当にそうでも特に有り得ないとは思いませんが、
信者でもなく詳しくもない身で、あまり無責任な事を言うのも何なので止めときます。

元々の原作の受けたところは、宗教的なウンチクを上手く「娯楽的な読み物」としてまとめた所だと思いますが、
映画は、「ドラマ・謎解き・宗教」の各種要素を取捨選択せずにゴッタ煮のままで無理矢理全部詰め込んでしまった結果、各方面に中途半端な物になってしまったと思えます。
これは仕方ない気もしますけどね。

読み返してみるとマイナス的な事ばかり書いてる気がしますが、楽しむことは楽しみましたよ、ホント。普通に。
欠点・弱点は多い作品だと思うけど、娯楽映画としては酷評するほどに酷いものとは思いません。あまり持ち上げる気も無いですけど(^^;
(この映画の場合、映画としての出来だけで語ってもらえない部分も多いでしょうけどね)
建物や、クリプテックスなどを映像として見れたのは面白かったです。

原作既読者としては、とりあえず小説で文章だけで示されていた物が映像で確認出来たってことでの満足感ゆえに、評価が甘くなってるってのはあるかも知れませんね。
映画を見た、というより確認作業的満足感?(^^;
まあ、最初に書いたように既読の身としては公正な判断は出来んですわ。

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■たまこラブストーリー(山田尚子監督)(2014/5/3)

TVシリーズ「たまこまーけっと」のその後を描いた映画です。評判が良かったので楽しみでしたが、よい青春映画でした。

TVシリーズは嫌いでは無かったものの、正直キャラ描写もストーリーもイマイチ踏み込みが足りなくて物足りない作品だと思っていましたが、今作はキャラクターの心情を丁寧に拾ってくれていて、かなり満足することが出来ました。
特に、TVでは超然としていて今ひとつ内面が分かりにくいキャラだったたまこの主観を、戸惑い迷う等身大の女の子として見せてくれたのが良かったかと。

本作はもち蔵とたまこの両方が主人公と言っていいと思いますが、TVではヘタレで終わってしまったもち蔵も頑張ってくれていて良かったですよ。
たまこに、もち蔵に、みどりちゃんにと、それぞれの思いが「セリフ」ではなく動きや演出で映像を通して感じられるように描かれているあたりが心地よかったです。

今作のテーマとしては、“キャッチ”を失敗ばかりしていたたまこがバトンや幼馴染みの想いを“受け止められる”ようになる、ということだったのかと思いますが、
ゆっくり流れる時間の中でだんだんとラストに向かってテーマが収束していく感覚は、けいおんの2期や劇場版の感覚に近いものを感じられました。
最近の、氷菓終了後の京アニ作品は正直言ってピンと来ないものが多かったですが、今回はきっちり満足出来て本当に良かったです。

幼馴染みだった2人の距離感が変わる瞬間というのは大好物なわけですが、鴨川デルタの飛び石のところは実に良いシーンでした。もち蔵がんばった!
その後にもち蔵にどう接すればいいのか分からなくなるたまこも良かったですな。「かたじけない!」が実にかわいかったです。
最後にたまこを吹っ切らせたのが母親の残した思いだったあたりはTVシリーズからの流れが感じられたかと思いました。

みどりちゃんは役回り的にちょっと辛い立場ですが、最後までたまこに友人として接して背中を押してくれた辺りが良かったですよ。みどりちゃんがんばった!
もち蔵に少し意地悪を言ったりするあたりも、もち蔵を見直したというあたりも良かったです。互いの思いを分かってるこの2人の距離感って割と好きですね。
かんなちゃんも全般通していい味が出ていて良いポジションでした。

もち蔵の映研仲間も仲良くて微笑ましかったですな。
ところで東京の映像系大学に行くというもち蔵ですが、映像を学べる大学って東京じゃなくても京都に色々あるんじゃないかと思うんですけどね。昨今の大学事情は特に詳しくないですけど。
この進路だと、もち蔵はもち屋は継がないんですかねえ。

同時上映のデラさんは、相変わらず丸かったです(笑)
チョイちゃんと合わせて相変わらずだなあと思いました。

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■ターミナル(スティーブン・スピルバーグ監督作品)(2005/01/05)

NYのJFK国際空港に降り立ったビクター(トム・ハンクス)だったが、祖国クラコウジアがクーデターで消滅してしまった為、パスポートが無効になってしまう。
法のスポットに落ちてしまった彼はアメリカに入ることも祖国に帰ることも出来ず、空港のターミナルで生活せざるを得なくなってしまう・・


スピルバーグ作品というと、割と大がかりなSFX作品のイメージが強かったのですが、
一昨年の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ではやや小ぶりで登場人物の感情の動きを洒落たユーモアで見せる作品を作ってくれて、あれはとてもお気に入りでした。
今作も「キャッチ・ミー〜」に通じる温かみのあるおかしさのある作品で、楽しませてもらいました。

“空港”という知っているようで意外と知らない、非日常的な舞台に腰を据えての生活コメディの部分は、意外な新鮮味を感じさせてくれて、とても面白く見ることが出来ました。
この辺は一種のサバイバル映画とも言う側面があって、逞しく生きようとする彼の工夫が素直に面白いです。
英語を当初は殆ど解していないビクターと空港警備局等の周りの人々とのやり取りのずれも、真面目に考えると結構悲劇的なのですが、おかしく楽しめました。ビクターが前向きで誠実なキャラで素直に応援したくなるのがいいのですね〜。

もし現実にこういう事態があったらどうなるのか、とはやはり考えてしまいますが、どうなのでしょう?
映画では、面倒事を他に押しつけることしか考えない空港警備局長(スタンリー・トゥッチ)のあまりの無責任ぶりと無能ぶりに少し腹が立ったりもしたのですが、実際の場合でもあのように放置されてしまうのでは、とは想像してしまいます(^^;
あのいい加減さも案外リアルなのかも知れません(^^;;

現実的に考えれば彼の危機の乗り切り方はやはりファンタジックで、おとぎ話的に捉えればよい映画なのかな、とは思いました。
結婚のエピソードのあり得なさも楽しかったです(笑)、プロポーズまで他人に頼ってしまう男で本当にいいのか? とは思っちゃいましたけど(笑)

しかし、そういった部分以外はなかなか細部にも拘っていて見応えがありました。特に全編で舞台となる空港内の描写は面白いですが、あれって全部セットらしいのですね。どれだけ広いセットなのやらと興味深いです。

好きな作品ではあるのですが、終盤では中途半端な物足りなさや、また蛇足感を感じてしまったりもしました。
あのラストシーンは必要な物との意図で入れたのかも知れないですが、観客としての私のクライマックスへの興味は、『彼が空港を出るところ』に焦点が行ってしまっていたので、それ以後がどうも蛇足的に感じてすっきりしなかったのです。彼が待った“理由”がどうも付け足し的に見えてしまった訳です。
あれならば、空港を出るところで済む構成で作るか、或いは目的を果たして空港から飛行機で祖国に帰って行くところまで撮るか、としてくれた方が良かったのではないか、とも感じてしまいました。

また、空港を出る下り自体も少しすっきりしない物があったりします(^^;
彼自身の“約束”の為に、現在生きている人達が犠牲になるあたりとか(彼女と引っ付かない下りについては現実的な苦みとも取れますが)、空港警備局主任が最後まで無責任で無能で身勝手なキャラのままで終わってしまうあたりとかが不満だったかなとか・・、まあ、この辺は個人的な好き嫌いの問題かとも思いますが(^^;

怒られるかも知れませんが、今生きている人間の方を大事にするべきでは、とも、彼女とかインドの爺さんの下りで感じてしまった訳です。それが正しいと言う気でもないのですが・・。(爺さんが罪をバックれるのが正しいという気も無いですし)
幸せは犠牲無しでは得ることが出来ないのか?」というアニメ版ジャイアントロボの台詞を思い出したりしてしまったのでした。
や、的はずれな気もしますけど(^^;)

・・と、幾らか不満は述べてしまいましたが(^^;、いい映画だったと思います。面白かったです。
我が身を振り返ると、英語をろくに話せない身で外国で置き去りにされるのは相当に怖い事だろうなあなどと、以前イタリアで道に迷いそうになった身としては思ったのでした(笑)

http://www.terminal-movie.jp/

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■ターミネーター3(ジョナサン・モストウ監督)(2003/07/22)

12年ぶりの続編で、シュワVS女ターミネーターです。
今回はあらすじは省略です。
以下、直接的大ネタバレには注意しますが基本的にネタバレありです。御注意下さい。

結構素直に楽しめました。
映画はテンポも良く、結構なボリュームでありながら、
実は2時間を切る短さなのは評価していいと思います。
アクション(特にカーチェイス)が多い分、シュワとコナー達との交流といった部分は弱いですが、その辺は監督の持ち味の違いでしょうか。
正直そういった部分にもっと描写が欲しかったという寂しさはありますが、
勢いのある展開は評価出来ます。

重量感のある肉弾ガチンコアクションは迫力があり、見応えがありました。
トイレ戦が結構お気に入りです。
Fさんが言われてましたが、製作者は同時期公開の「マトリックス〜」の軽快なアクションを意識して、
 より対極的な重量級アクションを目指したのだろうという意見には賛同です)

正直今回のT-Xより「2」のT-1000の方が手強いのでは?、と思わないでもないのですが、
T-1000は防御力重視でT-Xは攻撃力(抹殺力)重視という事でしょうか。
もっと色んな武器を披露して欲しかった気はします。

地中に埋められて、右手を変形させた“ドリル”で脱出するT-X・・・、
木の上に隠れたコナーを、右手を変形させた“高級高枝バサミ”で追い詰めるT-X・・・、
いいなぁ・・・(妄想中)

あの傑作とも言える「2」からどう続けるのやら、と思っていましたが、
割とするっとクリアされてしまった感触です。
そして、考えて見ると今回の話でシリーズを通しての大きなタイムパラドックスはそれなりに辻褄は合ってしまうのですね。
(新たなパラドックスも生まれてますが>仲間とか)
ラストなど、思い切りのいい展開でした。

あのラスト、賛否が別れているようですが、
1→2→3→1とループする作りで、話としては上手く治めたとは思います。
悲劇的ですが、それはそれで嫌いじゃないのです。
「2」の感動が台無しは正直思いますが(^^;

今回の結末では、もう続きは有り得ないだろうと思いましたが、
ネット上での感想を見ると「4」をやるのではという意見も多いですね。
個人的にはこれで綺麗に終わってほしいなあ。

追記:宣伝文句の「未来は変えられる」の後には「か!?」と付いているに違いない(東スポかい)

http://www1.t3-jp.com/
★えいが道「ターミネーター3」を見る★

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■ターミネーター4(McG(マックジー)監督)(2009/6/16)

3で終わった話をどう続けるかと興味があったので、それなりに楽しめました。
(ちなみにTV版は未見)

今作は「審判の日(2004年)」が来た後の、マシンと人類の戦いが始まった後の2018年の話ということで、
2では少年、3では青年だったジョン・コナーもすっかり渋いオッサンになってます。
3では少々頼りなかったコナーも立派(なオッサン)になったと感慨深いです。(キャストは別人ですが)

これまでのシリーズは「未来からターミネーターがやってくる」話でしたが、
未来が舞台の今作では当然その基本構成からは外れています。
そのかわり“逆転の発想”的なアイデアが使われていますが、ネタバレなので略。
ですので、雰囲気もこれまでのシリーズとはかなり違っていて「ターミネーターらしさ」は減っていますが、
“シリーズの未来の話”としてはまずまず楽しめたかと。
メカ好き的にも、巨大ロボとの戦いは嬉しかったですし、バイク型や虫型などロボのバリエーションが多かったのも楽しかったです。

ただ、ドラマ的にはちょっと物足りなかった気もしますけどね。(特に後半〜終盤)
ジョン・コナーともう一人の主役マーカスとの関係性や、マーカスの葛藤などはもっとじっくりと濃く描いて欲しかったです。
マーカスが随分あっさりと自分がマシンであることや、(ラストでの)自分の“死”を受け入れるものだなあと。
あと、スカイネットはマーカスに緊急停止装置くらい付けとけと思いました。

ジョンとマーカスがどちらも似た感じの短髪のオッサンなので、もうちょっとビジュアル的に差を付けて欲しかったかと。
一応「ヒゲがある方がジョン」と認識してましたけどね(笑)

しかし、話の根底を覆すような事を言いますが、
ジョン・コナーって「他に替われる者がいない人類の救世主」と言うほどのリーダーなのかなあという気もしたりして。
カリスマはあるようですが、ジョンがいなくても代替え出来る人はいたんじゃないの、と思わないでもありません(^^;
未来の情報を少々知っていたというのはアドバンテージですが、それほど大した情報量でも無かったはずだしなあ。
…いや、本作が2018年で「T1でカイルを過去に送る」のが2029年だから、きっとこの先立派なリーダーになっていくのでしょう。

とりあえず、今作で司令部に背いても何が何でもカイルを助けようとしたのは、人類の為と言うより自分の為じゃん、と思わないでも無かったです(^^;
まあ、司令部は罠にかかってたのだから結果オーライですが。

他所掲示板で「何故カイルがジョンの父なのか分からない」という意見があったりして、ジェネレーションギャップに驚きました。
しかし、T1を見た事がある人なら、カイルの名前を忘れていたとしてもT4を見てる内に思い出せると思うけど、
T1を見てない人には確かに分かりにくいのかも知れません。シリーズ物だからってシリーズ全作を見てから来る人ばかりでもないだろうし。
ジョンとカイルの関係はもうちょっと説明があっても良かったのかも知れません。

公式サイト

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■誰も知らない(是枝裕和監督)(2004/08/16)

あるアパートに超してきた母と4人の兄妹。
彼らはみな父が違い、学校にも通わず、長男以外の存在は大家にも秘密だった。
彼らは戸籍のない、“誰も知らない”子供だったのだ。
引越も幼い2人はスーツケースに隠されて運び込まれ、
生活では「騒がないこと」「外やバルコニーに出ないこと」と決められていたが、
それも子供達には遊びも同然で、彼らは母が好きで幸せだった。
母に好きな男が出来るまでは

ある日母は姿を消す。
12歳の長男への「後を頼む」との手紙と少しの現金だけを残して。
そして子供だけの生活が始まる


映画「ワンダフルライフ」の監督作品で、
88年の“巣鴨子供置き去り事件”をモチーフとしたフィクションです。

実際の事件はやり切れない悲惨な物ですが、
映画は淡々と静かな描写で、半年以上に及ぶ子供だけの生活が描かれます。
陰惨な印象は少なく、前向きな子供の姿は感動さえありますが、
それだけではすまない重さが強く残る映画です。

この話、悪いのは勿論母親ですが、映画としては単純な悪役を掲示して終わりにはしたくなかったようで、母は子供とは仲良く、いい加減ながらも憎めない人物に描かれています。
しかしだからこそ“特別”ではない、そこらにいそうな母の“無責任な軽さ”の罪深さがリアルにのし掛かります。
「自分が幸せになってはいけないか」という母の叫びは間違いではないだけに重いですが、その為に子供を不幸にしてはいけないのも当然のことで、
親になってはいけない人間は確かにいると感じてしまいました。

そしてもう一つ印象的なのは、周囲の人達の無意識の無力さ、無関心さです。
兄妹を助けてくれる人もいますが、決定的な助けとはなりません。
それが歯痒いですが、もし自分が周囲の人間なら何かできるか?、と思うと、我が身にも降りかかる思いで、他人事ではないと感じました。
兄弟の事情を全て知れれば、或いは警察なりに連絡出来るかも知れません。
しかし、そこまで他人の事情に深く関わるでしょうか?
何かおかしいとは思っても、よほどのきっかけが無ければ行動しないでしょう。

子供達は前向きで健気なだけに余計悲しいです。
彼らは周りに助けを求めるべきでした。
しかし、今の生活が壊れる怖さから一歩を踏み出せないように育てられてしまったのです。
子供にとっての親の存在の大きさを感じます。

映画の視点は甘いかも知れませんが、静かに訴える、観る価値のある映画でした。

http://www.daremoshiranai.com/

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■ターン(日本:平山秀幸監督)(2001/10/22)

北村薫原作小説の映画化です。
傑作とは言わないまでも、爽やかさのある良作でした。

★★★基本的設定のネタばれあり★★★
銅版画家の女性、真希(牧瀬里穂)はある日自動車事故にあう。
しかし事故にあった次の瞬間、真希は自宅の居間にいた。
胸には昨日図書館に返したはずの植物図鑑を抱き、
冷蔵庫には昨日出したはずのハガキが貼ってあった。
不思議に思いつつ図書館に本を返しに行くが、何故か町には誰もおらず、
走っている車の一台も、鳥も、虫すらもいない。
電気は通じていたし、食べる物もあった。生物がいない以外は通常通りの世界。

朝になり、ひとりの世界での2日目がはじまる。
しかし午後のある時間になると、真希は自宅の居間にいた。
またも胸には植物図鑑を抱き、出したはずのハガキがある『昨日』に戻ってしまった。
記憶だけを持っただけで、

真希は事故の瞬間から1日前の時間に戻ってしまっていたのだ。そしてそれは延々と繰り返される。
事故の瞬間の時間が来るたびに、真希は1日前の時間に『ターン』してしまう。
誰もいないひとりぼっちの世界で。

そんなある日、繋がらないはずの電話の音が…

★★★以下さらにちょいネタばれ含んで感想★★★
この世界を分かり易く言うと
「独裁スイッチで全人類が消えた世界」と言えば分かり易いでしょうか?(分かる人しか分からん) 

生きるってなんなんでしょう?
延々と明日が来ない生活は、生きている生活なんでしょうか?
ただ生物的に生きているということと違い「人生を生きる」とは、
人と関わることかも知れない。
目標を持って行動する事かもしれない。
何かを作り出す事かも知れない。 
明日に、未来に何も残せない
そんな状況で人は何かを作り出そうと出来るでしょうか?
そんな状況だからこそ懸命に何かを作り出し、人生を生きるべきなのかも知れません。
色々考えさせられる映画でした。

映像化が難しそうな原作をうまく料理していると思います。(多少説明不足な所もあるけど)
ただ原作を知っていると先入観無しでは見れないのでちょっとだけ言ってしまうと、
最後のメゾチントのシーンは真希の独白を入れて欲しかったと思います。
原作ではこの作品のテーマが凝縮されたテーマを真希の胸中で語る大事なシーンですので、
多少映画として分かり易くなりすぎても言葉で語って欲しかったです。

ラストももう少し余韻が欲しい気もします。好みの問題ですけどね。

★北村薫の小説「リセット」の感想

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■ターンエーガンダム・地球光(アニメ:富野由悠季監督)(2002/03/02)

日替わりで第一部・第二部を上映するというサイマルロードショー、その第一部です。
テレビで約半年分の内容の総集編です。
2時間あまりの時間に、密度濃くテンポ良く、筋を通してまとめられていたと思います。
やっぱターンエー好きだわ〜。

★★ちとネタばれ★★
半年分を2時間強に編集しているため、当然ばっさばっさとカットされていますが、
個人的にはその中でソシエのウエディングドレスのシーンを入れてくれたところは嬉しかったです。
そして、大変に残念だったのは、「ローラの牛」の名シーンがカットされていたことでしょうか、
ロランがムーンレイスであることを明かすシーンはとても重要なシーンだと思っていましたが、
あのシーンを入れるには前後にそれなりのエピソードを入れなければいけないし、
ディアナ&キエルの話を優先したのでしょうか。

もうひとつ、極めて残念だったことは、
ガンダムハンマーの出番がカットされたことでしょう。

いやー残念だ。

第一部のラストとしてはいい締め方をしたと思います。
明日は第二部“月光蝶”を見てきます。

http://www.shochiku.co.jp/turn-A/

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■ターンエーガンダム・月光蝶(2002/03/03)

第二部です。

第一部との間を大幅にカットしていますが
映画として分離しているため特に不自然さがなく話が繋がっていて
さすがでした。
音楽もうまいですわ〜(ラストはちゃんと月の繭を使ってくれているところが嬉しい)

ターンエーという作品は「ガンダム」作品ではありますが、
牧歌的というか、人々の人間らしさがとても好きな作品でした。

さて肝心の
ガンダムハンマーが活躍してくれて大満足です。

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■ターンレフト ターンライト(ジョニー・トー監督)(2004/11/05)

詩を愛する翻訳家のイブ、彼女はいつも家を出て左に曲がる。
貧しいバイオリニストのジョン、彼はいつも家を出て右に曲がる。
かつて出会ったことのある二人は互いに再会を願う運命の相手だったが、
隣に住んでいる事にも気付かず、交差点や、回転ドアや、遊園地、と様々な場所で同じ場所にいながらもすれ違いを繰り返す。
運命と偶然と故意とに弄ばれた二人が出会えるのはいつのことになるのだろうか・・


すさまじい力業に満ちた超ベッタベタの恋愛コメディです。
いやもう、恐るべき無茶な力押しっぷりが素晴らしすぎる(笑)
二人が出会わない為の数々の仕掛けの連続が感動的でさえあります。
特にラスト、あんなパワープッシュなオチは香港映画でなきゃ出来ないかも知れません。
笑いが止まりませんでした(笑)
極めてアホで馬鹿な映画ですが、それを突き抜けて何故か爽やかな感動が残りました。
もう大好き^^。

“恋する二人がすれ違う”というのは恋愛物として基本的なプロットではありますが、
この映画はそれを徹底的にとことんまで追求しまくった剛力ラブコメであります。
どんなことでも突き詰める姿勢は素晴らしいと思いました。
どんなに馬鹿でも(笑)

こういう話だと、なかなか出会えない二人に焦れったさを感じそうな物ですが、
「出会えない」それ自体を実に面白く強引に見せてくれるため、焦らされる苦痛はあまり感じませんでした。
又、二人が出会うのを邪魔する人達がいるのですが、普通なら嫌みになりそうなところをこれまた突き抜けた演技と演出で憎めなく、楽しく描いてくれていて好感です。
(リアルに考えれば、風呂男なぞストーカーとして訴えてしまって全然構わないと思いますが(^^;)

いやー、楽しい映画でした。
繰り返しになりますが、まったくあのラストは脱帽でブラボーです。

蛇足ですが、
この映画を見る前日に「コラテラル」を見たのですが、
コラテラルの殺し屋の追跡能力(ターミネーター並)を1/100でいいから二人に分けてあげたいと思えて仕方ありませんでした(^^;

蛇足2、
オチについては、ちょっと時期的に不味いかもと心配にならないでもなく

http://www.warnerbros.jp/tltr/index.html

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■小さな勇者たち ガメラ(田崎竜太監督)(2006/05/03)

ネットで聞こえてくる評判はやたら悪かったですが、子供向きジュブナイルとして見ればそんなに悪くは無かったかと。
それなりに十分楽しめました。(まあうちの評価はいつも基本的に甘めなんですけどね)

・とりあえず平成ガメラは忘れて見るべきです。まっさらの気持ちで見ましょう。
・とは言え、冒頭のVSギャオスはどうしても「ガメラ3」のラストを連想してしまって燃えるわけですが。
・怪獣ガチンコバトルを期待して行くのは止めた方がいいと思います。
・心に傷を負った子供が異形の生物と出会って分かれて成長する。超べったべたのジュブナイルですが、そういう作品だと思って見れば悪くはありません。ちょっとステレオタイプ過ぎで踏み込みが足りないとも思いますが、描写自体は悪くないかと。
・それでも「子供リレー」はさすがにどうかと思いましたけどね。

・子供を無理矢理活躍させようとする「子供リレー」のせいで、終盤の戦闘シーンが無駄に長いです。
・真の力が発揮できないガメラに対して敵怪獣“ジーダス”も技の種類が少ないので戦闘がとても単調。あと5分切りましょうよ。
・とは言え覚醒後のバトルは素直に燃えます。シンプルな決着も新たな1作目としては良いかと(続編があるかは知りませんが)(ここで綺麗に完結でいいと思う)
・「子供リレー」については、同じ事をやるにしても、もうちょっと説得力を持たせられないものかと。
・せめて“アレ”がガメラにとって大事な物だと伝わるエピソードを加えるなり(映画の描写だと子供達の思い込みにしか見えませんでした。結果オーライだったけど)、子供達が集まってくる理由付け位は見せて欲しかったです。
・自己犠牲の否定は分かるけど、やたらと説教臭いのはちょっといただけません。全てを懇切丁寧に分かり易いセリフにしてやらないと観客の子供に伝わらないってことも無いと思うんですけどねえ。
・主人公の少年が悩んだりトトにこだわる下りがやたらと描写が長くてクドイです。映画に限らず創作作品には「引き算」の加減が極めて大事だと思うのですが。

・大人をもうちょっと普通に大人らしく描いて欲しかった。子供向け作品だからって大人の登場人物までガキっぽく描写しなくてもよかろうに(役人の描写が漫画チック過ぎてちょっと;)
・博士はもうちょっと何か博士らしい事をしゃべって欲しかった。妙に存在感はあるけど何も言わないもんなあ。
・「親父」の扱いは悪くなかったです。子供の頃にガメラを見ている事が生かされてるのは良かったかと。

・各シーンの「絵」はなかなか燃える構図も多かったです。ビル(JRセントラルタワーズ)に突き刺さるガメラはいいですね。「橋」の上での決闘もいい絵でした。(ちょっとアメリカゴジラを思い出したり)
・戦闘シーンに限らず、画面の「絵作り」は全体的に良かったと思います。ちょっとしたシーンも印象的に感じました。
・今回は名古屋とか伊勢志摩方面が舞台なんですね(だから真珠なのか)。あの辺りはちょっと馴染みがあるので楽しかったです。
・ガメラ搬送のシーンはつい心の中で「ドナドナドーナードーナー♪」と歌ってしまったりして(^^;

・今回のガメラの顔は、やっぱりちょっと可愛すぎです(^^;。成長途中の段階はともかく、最後の形態はもうちょっと精悍な顔にしてくれても良かったのになあ。
・平成ガメラが「おっさん」なイメージなのに対して、今回は子供っぽさを全面に出すアプローチなのでしょうけど、それでもちょっと不自然に可愛すぎかと。番組が違うと思いました(^^;

・ところで今回のガメラって弱いですね。まあ流血はガメラの持ち味ですし、弱いのに頑張るのがミソですが。
・前半の「ただのカメ(ケヅメリクガメ)」なトトのシーンもあれはあれで面白かったです。空中浮遊やフライパンは素直に楽しかったですし。
・“VS出刃包丁”は「ギロン」へのオマージュですか?(笑)
・少年が指を差し出すシーンでは、ガメラも指を差し出したりしないかとちょっと焦りました。(ETじゃないって(笑))
・小学生の頃、学校帰りに怪しげなおっちゃんから買ったミドリガメを育てたけど一冬保たなかったなあとか;;、
台風の翌朝家のバルコニーにいきなり見知らぬミドリガメが出現したことがあったなあとか、
色々思い出してちょっとノスタルジーでした。

公式サイト

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■地球が静止する日(スコット・デリクソン監督)(2008/12/23)

1951年のSF古典映画『地球の静止する日』のリメイクですが旧作は未見です。
旧作とは“が”と“の”が違います。区別し易くて良いかと。
ちなみに旧作は『ジャイアントロボ THE ANIMATION』の副題の元ネタだったりするのね。

宇宙人が地球人に警鐘を鳴らす話ですが、
旧作のテーマが“冷戦と核廃絶”だったらしいのに対して、今回は“環境問題”になっています。

本編の感想としては、悪くは無かったのですが、正直ちょっと印象が薄くて物足りなかった気がします。
以下ネタバレ注意。

キアヌ・リーブス演じる宇宙人クラトゥが、序盤では人間と感覚の違う宇宙人らしさを感じるのですが、
最後には中途半端に(特に納得出来るきっかけも無しに)人間的になってしまったのが残念でした。
宇宙人ともあろうものが簡単に人間の情だか愛だかに絆されないで欲しいものです。
クラトゥの変心がイマイチ納得出来ないので、ラストの展開が非常に安直に思えてしまいました。

…日本の漫画やアニメや特撮など、コメディ的な作品で宇宙人や異世界人が“地球人の常識的価値観”しか持っていなくても何とも思わないのですが、
一応リアル志向っぽく見える作品でこの辺りの描写が甘いと白けてしまうんですよね;

しかし、映像的には面白いシーンもありました。
巨大ロボとか、CMでもよく出ているナノマシンの嵐のシーンは面白かったです。
…見所がCMでほぼ使われちゃってるのは宣伝の姿勢の問題ですが;

ナノマシン嵐については、ぶっちゃけ“ターンエーガンダムの月光蝶”ってこんな感じなのかなあと思いました。
本作を見た時には、もしかして旧作がターンエーの月光蝶の元ネタになったのだろうかと考えてしまいましたが、
旧作ではそんな描写は無かったようなので違いますか。

ところで、ヒロインの息子キャラが素晴らしくクソガキだったのが良くも悪くも印象的でした。
設定的にクソガキであるべくしてクソガキなんでしょうけどねえ。

公式サイト

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■チキンラン(2001/04/21)

とあるイギリスの養鶏場にて、
玉子を産み続けなければ明日の命の保証もないニワトリたちが
集団で自由を求めて脱走しようとする話です。 

粘土人形を少しずつ動かして撮影するクレイアニメです。
技術・・・とゆーか、根気とゆーか、
映像的にものすごい物があります。

で、実に面白い作品でした。
冒頭、ヒロインのニワトリ”ジンジャー”が仲間とともに
あの手この手で脱走を試みては失敗する様がオープニングに合わせて描かれますが、
実にテンポよく見せてくれて、
かつよく状況が分かって楽しかったです。

ラストの大技もかなり爆笑物でした。

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■チーム★アメリカ/ワールドポリス(トレイ・パーカー監督)(2005/08/25)

「サウスパーク」スタッフによるパペット劇です。
国際警備組織“チーム・アメリカ”がテロリストを撲滅しようと戦う毒舌風刺ギャグ的作品。

「ヒトラー最後の12日間」を見るつもりで行ったら満席だったのでこちらを見ました。
世界の警察正義のアメリカを皮肉った映画、かと思ってましたが、どうも逆の意図に感じられそうな感じも。
単に全方位をネタにしてるにしてもブッシュ大統領が出ないのはちと不思議です。
笑えるところは笑えましたが笑えない所も多く気分の悪さもかなり残る映画です。
とにかくエログロゲロ満載な映画なので、好くかどうかは趣味の問題とも思いますが。
自分的には好きな映画かと聞かれるとちょっと微妙。劇中で流れる歌は楽しかったですけどね。
悪評名高い「パールハーバー」を未見なのが残念に感じました。
基地発進のワンダバが楽しかったですが、像を3つまでじゃなくて4つ全部使って欲しかったと思いましたが、
もしかして潜水艦が発進してるのを私が見逃してますかね?(^^;)

http://teamamerica.jp/

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■チャーリーズ・エンジェル(2000/12/09)

予告で見たときは「マトリックスアクション」ばりばりな感じで
ちょっと食傷気味になりそーだなーと思ってましたが、
(好きな人はすんません、マトリックスのアクションは世間の評判はともかく
私は一度見て飽きてしまいました)
思ったほどには「くどさ」が無くて楽でした。

お話は・・・まあこんなもんぢゃないでしょーか
(感想になってないのお)

★ザ・一発屋「チャーリーズ・エンジェル」

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■チャーリーズエンジェル・フルスロットル(McG監督)(2003/06/30)

ギャグなどは今一趣味では無いのですが、それなりに楽しめました。
見終わった後には何も残らないですが、そういう作品ですし。

ところで、しつこいダジャレネタなんかは原語ではどう言ってるんでしょう?
英語をちゃんと聞いてればいい話なのですが、全然聞いていなかったので(^^;

(★★★以下ネタバレ注)
ちょっとスッキリしない点としては、
今回の敵である元エンジェル(デミ・ムーア)との決着が
あまりにも「ただの悪役」としての決着だったのが物足りないです。
後、3作目があるかどうかは不明ですが、「やせ男」はあれで終わりなんでしょうか?
おいしそうなライバルキャラなのに、つまらない使い捨て方をするなあと思いました。
(全体的にこの映画、敵役の使い捨てっぷりが激しいですね
(いや、味方もか >ビル・マーレー))
存在感のなさすぎるチャーリーも最後に何か言ってほしかったかなあ・・・

http://www.charliesangels.jp/

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■チャーリーとチョコレート工場(ティム・バートン監督)(2005/09/27)

チャーリー等5人の子供たちが謎に包まれたチョコレート工場を見学する話。
ちなみに原作と映画旧作は未読未見です。

一言で言うと「良い子が勝つ」という話ではありますが、道徳っぽさや偽善ぽさが薄くてブラックな風味がきっちり効いた映画で面白かったです。
最後は(原作では無いらしい)ハートフルな展開はありましたが、熔け落ちるセルロイド人形等の趣味の悪さ(褒め言葉)や、
悪ガキへのお仕置きの容赦のなさは流石にティム・バートン節でありました。見ていると「やれやれー!」という気持ちになります(笑)
ウンパルンパのお仕置きソングがまだ黒くて楽しい。
突っ込みたくなるところは転がりまくりな映画ですが、まあいーや(笑)
2001年ネタとか笑ってしまいます。

ところで、牛はかわいそーでした(笑)

ネタバレですが、拾ったお金でチョコを買ってゴールデンチケットを手に入れる展開に引っかかりましたが、
ネットで見ていると、欧米では子供が拾った小金は使っても問題ないらしいという話も見かけました。そーいうもんなんでしょーか。

http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/

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■着信アリ(三池崇史監督)(2004/02/12)

ふと気付くと携帯電話に自分の番号からの着信が入っている。
着信時間の表示は3日後になっていて、留守電には自分の声で恐ろしい悲鳴が入っていた。
電話を受けた人は3日後の“着信時間”に死んでしまう。
そして、死んだ人の携帯に残されたメモリから、次の人の携帯への電話がかかる・・・

★以下ネタばれ注
携帯電話を小道具にしたホラー映画です。
その着想が面白く、なかなか楽しんで見れました。前半までは(苦笑)

前半、テレビ中継までは描写や伏線も割と丁寧で、
(と言っても2番目の男の死に方など無茶に漫画チックで白けますが)
それなりに恐くもあるのですが、
(と言っても心理的恐怖というより音などでびびらすショッキング系恐怖ですが)
テレビ中継が終わってからはリアリティが消えて一気にファンタジー世界に行ってしまいます。

廃病院以降は恐怖表現が続出しますが、あまりに演出過剰で恐いと言うよりむしろ笑えて対応に困ります。
なんてサービス精神旺盛な幽霊なのか(笑)
生きていればさぞや腕のいいお化け屋敷のアルバイトになれたでしょう。
まあ霊の目的が“かまってほしい”だから正しいのかも知れません。

ゾンビが出た時はどうしようかと思いました。(笑)
しかもゾンビが襲ってくる理由や山下妹が出た意味がさっぱり分かりません。
ラストの意味も、こういう事だろうと推測はしますが(由美は水沼娘(姉)に乗っ取られて、山下を妹の代わりにするのでしょう、場所は廃病院なのでしょうな
何ともグダグダだなあ。

ところで主役コンビの行く末よりも、テレビ中継後のテレビ関係者の進退や、世間や刑事の反応の方が気になりました。
直前まで街頭の様子を色々映して盛り上げていながら、コトが起きてからは見事にスルー。
それなら最初から街頭の描写など入れないで下さい。

次の“死の着信”を受けた主人公もマスコミ(世間)は完全無視。
誰にもまとわりつかれず翌日から自由に行動出来る主人公コンビが実に不思議でファンタジックです。

映画の全体的な流れよりも、撮りたいシーンを優先したのだろうと思いました。
撮るだけ撮って繋げた映画なのだな、と。
ツッコミ映画としては楽しかったです。
真面目に恐怖作品を作るにはネタがトンデモであるほどリアリティの積上げが重要と勉強になりました。

http://www.chakuari.jp/web/

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■チェンジリング(クリント・イーストウッド監督)(2009/3/31)

行方不明になった子供が別人になって帰ってくるという話。
…との概略だけを知った時はてっきりSFかホラー的な話かと思いました。
フォーガットン」とか、すんばらしい(笑)映画もありましたし。

なんですが、本作は真面目な作品。
行方不明になった息子を警察が見つけた言うので母親が喜んで迎えに行ったら、
顔は違うし背は7センチも低くなってるし歯医者も歯の治療痕から別人と認める完全な別人だったのだけど、
警察はミスを認めず、母親を警察の威信を落とす邪魔者として精神病院に放り込まれてしまうという、
1920〜30年代のロサンゼルス警察の腐敗を描いた、実際にあった事件を元にした信じ難いような話です。

そういう話なので見る前から分かってはいましたが、見ていて実に胸くそが悪くなりました。酷い話だ。
しかし、しっかりと作られてエンターテインメント作品として見応えのある映画でした。

あんな状況で最後まで戦える母親は本当に(恐いくらいに)強いと思いました。
自分だったら最後まで戦えるやらどうやら。
現代ではあそこまで理不尽な自体はそう起こらないと思いたいところなんですが、
…冤罪事件とか実際に起きている事件を見ているとそうとも言えないですね。
たまらない話だ;

「きれいなジャイアン」が帰ってきた時のジャイアンママの反応が知りたいと思いました(おぃ)

公式サイト

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■超高速!参勤交代(本木克英監督)(2014/7/6)

徳川吉宗の時代。1年の参勤交代から戻ったばかりの翌日、湯長谷藩(現代の福島)の殿様が「5日以内に参勤交代せよ」と江戸から無理難題をふっかけられる話です。
本来なら倍の日程がかかる道のりを、先の参勤交代で貯蓄を使い果たし、金も人でも足りない状態で数々のピンチを(家老の)知恵を活かして乗り越えていく話ですが、非常に笑えて面白かったです。

このあらすじから想像出来る通りにギャグ寄りで色々突っ込みどころだらけの話ではありますが、突っ込みどころも含めて実に楽しかったです。人情味のある各キャラクターもいいですな。
特に、知恵者として知られる家老がピンチのたびに「知恵を出せ」と仲間から無茶ぶりをされて知恵を捻り出していくあたりが楽しかったです。
ピンチの乗り越え方がまた、とんちが効いていて笑えましたよ。
猿の白刃取りがラブリーでした。

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■ 月のひつじ(ワーキングドック監督)(2002/08/12)

つきのうさぎ・・・ではなく「ひつじ」です。

1969年7月のアポロ11号による人類初の月面歩行。
「これは一人の人間にとって小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」
アームストロング船長のあまりに有名な言葉とともに全世界に中継された衛星放送。
その月からの電波を受信したのは実はNASAの施設ではなく、
南半球、オーストラリアの片田舎の小さな町“パークス”のパラボラアンテナ(ディッシュ)だった。

(世界中が注目するビッグプロジェクトに)何故選ばれた? 羊しかおらん町なのに」

NASAの科学者はおろか、オーストラリア首相でさえも思わずそう不安がったという、重要な使命に町は大騒ぎになる。
そしてパークス天文台の職員達はNASAから出張してきたアルと共に任務に挑んでいく・・・。

実話を元にした話です。
それゆえ派手さはなく、やや地味な映画ではあります、が、
いやもう、面白かった!大好きです。(私の趣味的にジャストフィットしたということもありますが(笑))
ロケットや宇宙好き人間は必見です!

実話ベースということもあり、トラブルも起こりますが決して派手なものという訳ではありません、
しかしそれがリアルで面白いのですよ。
なんにも無い牧羊地に建つ、巨大な口径64メートルのパラボラアンテナ
それがゆっくりと雄大に動いていく姿だけでもう、おなか一杯です。
その姿の“絵になる”ことったらもうっ! むふー(興奮してます)
ああ・・・あの“皿”の上にのってみたい。
皿の縁に座る二人の気持ちよさそうなことったら・・・いいなあ(´・ω・`)

長所も短所もある普通の人々である職員達や町の人々のゆったりしたおおらかさなど、
作中の空気が温かみに満ちていて、なんとも“いい”のです。

残念なのは「ひつじ」の出番が思ったほど無かったことでしょうか(笑
“文部科学省推薦”と聞くと、かえって斜めの視線で見てしまいそうになりますが(良い子はこんな大人にならない方がいいです)、
この映画は素直に楽しめました。
ところでやっぱ、(以下ちょいとネタバレ発言)
今のご時世で嘘報告はまずいと思うんすけど、文部科学省推薦でいいんですかね?

http://www.herald.co.jp/movies/dish/

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■デアデビル(マーク・スティーブン・ジョンソン監督)(2003/04/23)

盲目の弁護士が、夜になると非情なヒーロー“デアデビル”として悪人を懲らしめる話です。
アメコミ原作で、原案者はスパイダーマンと同じということもあって、
スパイダーマンやバットマンと共通のテイストが漂いうアメコミヒーロー物ですが、
この作品の独自性として、主人公が弱いただの人間だということがあります。
スラム出身の上に盲目である分、更に社会的には弱者の立場とも言えます。

ヒーローとしての能力も、視覚の代わりに研ぎ澄まされた四感と、音を映像として認識できる「レーダーセンス」のみ。
武器もロープとしても使えるステッキだけです。
人間としては強いですが、下手するとお姉さんやマッチョなおっさんにも苦戦します(^^;
更に大きな弱点がある為、すぐピンチに陥ります。
なにしろ映画冒頭からして(ネタばれにつき略)
ヒーローとしては泣けそうな弱さですが、それが作品的にはミソです。

子供に怖がられて悩み、自分の正義に苦悩しては神父に懺悔するといった人間的な弱さは
なかなか等身大のヒーローとして哀愁を感じさせてはくれます。
が、一方で初対面のお姉さんをいきなりナンパしてたりで重いんだか軽いんだかという気にもならんでもないですが(^^;

つらつら述べてきましたが、映画として見てる間はまあまあ楽しめます。
ただ、新鮮味は無いですねえ。どうも「普通」な印象です。
地味なら地味で、その方向性での「渋み」をもっと追求しても良かったのでは、とも思います。
映画も「スパイダーマン」からすぐ後ということで、少し損をしてそうな気がします。
客席も寂しかったんですよね(^^;

音を映像化する「レーダーセンス」の映像はなかなか面白い見せ方だと思いました。
雨の中でのシーン(2回目)は良かったです。

http://www.foxjapan.com/movies/daredevil/

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■デイ・アフター・トゥモロー(ローランド・エメリッヒ監督)(2004/06/15)
地球温暖化が原因なのか、南極での氷河崩落を兆しに地球規模での気候の激変が起こり始める。イギリスではオイルまでが瞬時に凍りつく気温の低下現象が起こり、
ロスは超大型竜巻で壊滅。NYは津波で水没。やがて北半球全体は氷河に覆われていく。
君は生き延びる事が出来るか?(違)


世界規模での異常気象を描いたパニック映画で、「ID4」の監督の作品ですが、
良くも悪くも“お約束通り”の映画です(笑)
進化したCGによるスペクタクル溢れる大災害、極限下で生き延びようとする人々、その中で深まる愛や親子の絆・・

正直人間ドラマとしては全て型どおりで特に感想も出ないのですが、
映像の迫力は圧倒的でした。大スクリーンで見るべしと思える迫力で、きっちり満喫させてもらいました。
(もっともそれが前半に集中していて後半が弱いとも言えますが;)

人間ドラマは薄いですが、見ていて“自分がこの状況ならどうするか”と思える恐さはありました。
まあ私だったら即効で凍ってor吹き飛んで終わりでしょうが(笑)
・・というか、描かれてませんが日本は全滅してそうですね。アメリカと違って逃げ場が無いですし。

映画はアメリカの描写ばかりで、他国の状況は序盤の日本、イギリス、後はメキシコが少し位ですが、もう少し異変後の他国の状況も知りたかったところ。
とは言え、こんな人間レベルでどう対処しようも無い地球規模の大災害ですから、後半でミクロな個人の描写に絞ったのはある意味正解だったかも知れません。
描写が浅いとか突っ込み所満載とかはともかく、見やすい映画ではありました。
意外とアメリカ万歳ではなかったのは良かったかと。

関係無いですが、ラストあたりで「復活の日」を思い出したり(笑)

★少しネタバレ
編集子さんも感想で書かれていましたが、父は単身ニューヨークに行って何が出来るつもりなのかと、見ていて不思議ではありました。
父が息子達の生存を確認した事で救援を差し向ける事が出来たという事か?
しかし父が行かなくても、状況が落ち着いたら各地に救援は向かったのではと思えるのですが・・(^^;

あの後は世界規模で食糧不足だろうとゾッとします;

追記>
今作では犬は生き延びました。
パニック映画に犬一匹(今週の標語)

http://www.foxjapan.com/movies/dayaftertomorrow/

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■ディセント(ニール・マーシャン監督)(2006/08/08)

女6人の川口浩探検隊(違)がアパラチア山脈地下の洞窟探検に挑むという、イギリスのホラー映画です。
別名は“ドキッ!女だらけの洞窟探検!”(違)

前半は、暗く狭い謎の洞窟の閉塞感や不安感がメインで現実的に描かれ、
閉所恐怖症や暗所恐怖症の人にはマジでお勧め出来ないリアルな恐さを描いた映画に思えました。
人一人が這い進むのがやっとの狭い洞窟の恐怖感がよく分かります。

が、しかし
中盤からはなんだか全然別ジャンルの映画になってしまいます。
ぶっちゃけて言ってしまうと…(ネタバレ注)

…“モンスタースプラッタアクション映画”に(^^;;;
更にそんな中で女同士の疑心暗鬼が描かれたりしまして、
一本の映画の中で

「洞窟恐い」→「白ゴラム恐い(微妙)」→「女ってこえー!」

と、どんどん『恐さの対象』が変わっていってしまうのでした。
(あと「車のよそ見運転怖いって、マジで」とか「怪我が生々しくて恐;」とかもありましたが、流石にそれは余録ってことで)

これを「一粒で三度美味しい」と見るか「B級映画楽しー」と見るかは、人によって分かれるかもしれませんが、
自分はバッチリ「わーい(もうちょっと真面目な映画かと思ったけど)素晴らしくB級だ! わーい」と楽しめました(笑)

後半はすっかり「戦うバトルヒロイン映画」と化してしまって、遂には女同士(?)のドロレス格闘にまで発展したりして、
前半との豹変っぷりがある意味清々しいです(笑)

ただ、最後のオチは意味不明です。一体何なんでしょう。パンツァダストですか?
意味ありげにも見えますが、意味など無い気もします。
しかし、見ている間だけ恐がって楽しめればいいタイプの映画ですので、“どうでもいい”とも思います。

暗い中でヘルメットを被った女6人の区別が少し付けにくかったですが、
まあ、主要人物2人(主人公とリーダー格の黒髪女)だけ区別がつけば概ね問題ないです。

とりあえず自分は、洞窟は「観光地の鍾乳洞」だけで十分だと思いました。
白ゴラムが出なくても、あんな所で冒険したいとは思いません(^^;

公式サイト

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■ディープ・ブルー(アラステア・フォザーギ監督)(2004/09/07)

海面から海中、深海で海洋生物の姿を追って撮影した、「海板WATARIDORI」とも言うべきドキュメンタリー映画です。
ですので、ストーリーを追うような映画ではありませんが、その映像の迫力にただただ圧倒されます。
どうやって撮ったのやらと驚異的なほどに極めて間近に撮られた生物の姿や、うねる海の迫力等々素晴らしいです。
・・・ぶっちゃけ絵を描く人には超お宝映像の固まりと言えます。

海洋生物たちの泳ぐ姿の美しさや早さ、奇妙さと共に、
食べるか食べられるかの生存競争の姿が厳しく生々しく印象的です。

深海の生物の奇妙な姿は実に斬新で、発光生物などは正にSF的な存在に見えました。
奴らはビームを出すですよ?ビームを!!(違)

ナレーションは最小限で、それはそれで雰囲気のある余韻があっていいのですが、
もう少し移っている物がどういうものか、解説して欲しかった気もします。
特に深海の生物のことなどはもう少し詳しく知りたかったです。(ちなみに吹替板です)

その代わりと言うか、観客の中で新しい魚(生物)が出るたびにその名前をつぶやいて下さるおっさんがいたようで、迷惑なようなありがたいような・・・・、
9:1くらいで迷惑でしたが(^^;

http://www.deep-blue.jp/

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■ディボース・ショウ(ジョエル・コーエン監督)(2004/04/27)

アメリカのカリフォルニア州は結婚・離婚率がかなり高いところらしく、
婚前契約(プリナップ)なる制度があるそうです。

結婚時に何の契約もしていない場合、夫婦の財産は共有財産とみなされ、
どちらが稼いだかに関わらず、離婚の際には財産は半々で山分けになるのだとか。

そのために金持ちと結婚してすぐに離婚して財産を半分奪い取る手口が相次いだらしく、
金持ちの被害を防ぐ為に作られた制度が「婚前契約」制度なのだとか。
結婚する前に離婚や死別した時の財産分与を決めて契約書を作るわけです。

日本人には馴染みが薄い話で、なんとも世知辛く感じたりするわけですが、
さすが訴訟の国というべきでしょうか。

映画は離婚訴訟専門のやり手弁護士(ジョージ・クルーニー)と、
制度を悪用して金持ちとの結婚・離婚を繰り返す美女(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)との騙しあいとラブコメの話です。

婚前契約制度自体を馬鹿馬鹿しく皮肉ったブラックな視点も効いていて、ニヤリとする面白さのある映画に仕上がっています。
クールな男女の騙しあいと呼ぶには登場人物達が間抜けすぎる気もしますが御愛嬌かと。
法律事務所のボスの爺が結構好きです。

ただ、正直展開の先が読みやすく、アクが弱くて映画としての印象は薄めとも思えます。
見てる間は楽しいですが、しばらくしたら忘れてしまうような作品でした。

物足りなさを感じたりしますが、それは「コーエン兄弟」の映画という認識があるために余計そう感じてしまうのかもしれません。
コーエン兄弟にしてはアクが弱いなあ、と。
まあ、私がこれまで見た兄弟の作品は「オー・ブラザー!」「バーバー」だけなんですけどね(^^;

http://www.divorce-show.jp/

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■ティム・バートンのコープスブライド(ティム・バートン監督)(2005/10/25)

“親が決めた家同士の都合による結婚”のはずだったビクターとビクトリア。
望まぬ結婚のはずだったが、実際に出会った2人には恋が芽生える。
しかし、結婚式の為に誓いの言葉を練習していたビクターは、間違いで花嫁の死体と結婚を誓ってしまうのだった・・・


人形を少しずつ少しずつ動かして作るストップモーションアニメ作品。あの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のティム・バートンの最新作です。
(ちなみに、この技法では1〜2秒のシーンを撮影するのに12時間かかるとか。^^;)
ナイトメア〜が好きだったので非常に期待しておりました。

で、
良かった・・・。実に良かった!

そのダークながらも美しくも愛らしい造形美・映像美に、毒を含みながらもシンプルに愛を描いたストーリーがマッチして実に素晴らしい。
美と笑いと哀愁が漂ういい映画でした。大満足です。(個人的には先に公開された「チャーリーとチョコレート工場」よりこちらが好みだったりします)
展開は案外途中で読めもしますが、描写力に圧倒されて問題になりませんでした。
ラストの美しさは泣きまくりです。

主役達3人皆に感情移入出来る描写が実に良かったです。
超映画批評さんでも書かれていましたが、普通この手の話だと死者の花嫁側にばかり描写に比重がかかりそうなものですが、
この作品では人間側の花嫁もしっかりと肉付けのされた人物として描かれているおかげで、物語にとても入り込みやすいのですね。
そして主役3人以外のキャラが皆、ちょっとした脇役でさえも個性と愛と味があって実に良かったです。
憎まれ役の親のキャラでさえ得難い味があります。

77分という短い時間も(恐ろしく手間のかかるストップモーションアニメ故ではありましょうが)、内容が濃く凝縮されて適切だったかと思えます。

それにしても、(作業を考えると気が遠くなりそうなほど)きめ細やかなストップモーションアニメの映像の美しいこと。
コープス・ブライドのベールなど、よくまあ人形アニメであれほど細やかに動かせるものです。
77分間、画面から全く目が離せませんでした。

造形のセンスが素晴らしいです。
死者の花嫁のコープス・ブライドは、左手、右足は完全に骨で時々取れるし、頬や腹も破れて骨が露出しているのに、それなのに美しく可愛い。
もちろん“演技”の素晴らしさゆえでもありますが、異形の美のデザインセンスはやはり鳥肌ものです。

で、やっぱり「犬」がいいのですな。ナイトメア・ビフォア・クリスマス同様に(笑)
スクラップスの顔の骨格が最高ヽ(*´д`*)ノ

ところで、
OPで、下描き無しの美麗な線で蝶のスケッチをする主人公は凄いと思いました(^^;

http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/

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■デジャヴ(トニー・スコット監督)(2007/03/29)

ジェリー・ブラッカイマー製作

とあるテロ事件の捜査を行う事になったATF(アルコール・タバコ・火器取締局)の捜査官のダグは、FBIが開発したという『人工衛星や監視カメラ等からの映像を駆使して4日と6時間前の映像を好きな位置・角度で見ることが出来る装置』(人の行動・言動まで見ることが出来る、進化したgoogleマップやgoogleearthみたいなもの)を使って捜査を開始する事になる、という話。

「初めてのはずなのに既に体験した事のように感じる」という"既視感"を示すタイトルや予告からはミステリー・サスペンス的な内容を想像しましたが、実際にはかなり予想とは違ったテイストの作品でした。
時間SFあり(←ネタバレ反転・注意)アクションありの「お堅くない」エンターテインメント作品でした。見ていて意表を突かれましたが、娯楽作品と割り切れば十分楽しめる映画だったかと思います。

細かい部分に拘ってしまうと納得のいかない部分も結構…かなり一杯浮かびますが(笑)(タイムパラドックスの処理などはかなり大雑把というか、大らかです(^^;))、深く考え過ぎずに楽しむには十分面白い作品かと。
「深く考えずに」と言いつつも、作中の出来事をよく見て程良く頭を使えば、観客も"デジャヴ"を感じながらより楽しめるという、馬鹿すぎず賢すぎないバランスがなかなか良かったかと思います。
タイトルの「デジャヴ」は、先に説明した「ちょっとSF的な装置」からだけでなく、こうした部分からも付けられているのではないかと。(もっとストレートに登場人物が"デジャヴ"を感じるシーンもあるのですけどね)

内容を語ろうとするとネタバレせざるを得ない作品なのであまり語れないのですが、先に説明した「装置」についてだけ。
この「装置」の扱いが映画に登場するアイテムとして実に面白いのですね。
「4日と6時間前」の映像を見られるけど、"コンピューターの処理能力の関係から"リアルタイムに「4日と6時間前」なので巻き戻しや早送りは出来ない。見られる地域も限定的。
建物の内部まで見ることが出来るけど、事件の捜査の為に「どこを」見ればいいかはベテランの捜査官の能力に頼らざるを得ない。
一見万能のツールに見えながらの、この不自由さが映画の小道具として上手いのですね。
出来ない事があるからこそ面白い。
装置の機能を生かしてのカーアクションシーンなど、新鮮な『映像の面白さ』を生み出せる優れたアイデアだったかと思います。
お見事。

ストーリー的にツッコミ所は多いですし、ラストもすっきり解決とは言い難いですが、(主人公の死があまりに制作者の御都合に引っ張られすぎですよねえ
「文句なし」とは言わないけど面白かったですよ。
大味ではありますが(ブラッカイマーだし)、妙に憎めない作品でした。

ところでよく知りませんでしたが、アメリカでは「アルコール・タバコ・火器取締局」が火器犯罪の捜査をやるのですね。名前の印象からだと「日本たばこ産業」が犯罪捜査をしてるような気分になりますが(^^;

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■DEATH NOTE -デスノート- 前編(金子修介監督)(2006/06/20)

『名前を書くと、書かれた人が死ぬ死神のノート』を手に入れ、犯罪者を次々と殺すことで犯罪のない世界を作ろうとする青年“キラ”こと“夜神月(やがみらいと)”と、
姿も殺しの手段も見えない大量殺人者キラを推理で追いつめる世界的名探偵“L”との対決を描いた話です。
原作は週刊少年ジャンプで連載していた漫画で、普通なら絶対立証出来るわけのない超能力的な殺人を巡ってのキラとLの頭脳戦がミソでした。

映画はエンディングと同時に場内でブーイングの嵐がおきていましたが(笑)、自分はとても楽しかったです。
「〜と違う」と嘆く女性の声が聞こえましたが、そんなに原作と違うのがイヤかなあ。
まあ、展開の違いというより、キャラのイメージの違いが嫌だったみたいですが。(つーか、上映中にしゃべるな)
「こんなとこで終わり?」と文句を言われてた方は、もしかして今回が「前編」だと気付いてないですか?(つーか、エンディング中にしゃべるな)
やはり普段映画館に行かない客層が多いのか、客質は相当悪かったです。上映中にしゃべりまくりだわ、そこら中で携帯が鳴ってるわ。まあ覚悟はしてましたが。

さて、
原作とは展開もキャラクターもかなり大胆に違っていましたが、2時間の映画としては案外上手くまとめていたと思います。(一応、単行本の1巻〜3巻序盤あたりに相当
正直、日本の漫画原作の映画は悲惨な出来になる事が多いので「期待しない癖」がついてましたが、映画として普通に楽しめました。
ジャンプ連載中にダラダラと感想を書いていた身としては、原作と変えた部分の料理の仕方も楽しかったです。そして「原作と変わった」とは言っても、実は本質的な部分は変わっていないかも知れないと、最後まで見ると分かります。
ツッコミ心をくすぐられるネタ映画的な面も確かにありますが、その辺を別にしても面白かったかと。

ただ、原作を全然知らない人がどう思うかは分かりませんが、そういう人は「少年漫画がベース」と言うことだけは認識してから見た方がいいとは思います。(サスペンスとか死のノートによる社会への影響がどうのというより、やはり月とLの「対決」こそがメインの話ですので。期待所は間違えない方がいいかと)
後は「最後まで見ると印象が変わる」とだけ。

原作では月とLの頭脳戦(つーか、ジャンプ漫画的には“頭脳バトル”と呼ぶ方が相応しい)がまさに主軸で、
2人が何を考え、どう策を立て、姿の見えない相手にどうやって辿り着こうとするかがメインですが、
映画では人物の「内心の声」を極力省き、一歩引いた目線で状況を描いていると思えました。
このため、原作よりも登場人物の考えが読み取りにくく、一見人物に取っ付きにくくなっていますが、映画としては複雑になりすぎずにスピーディに物語を描くには悪く無い方法だったと思います。
内心が読めないのは、それはそれでミステリアスさを出すことになりますし。
そしてなにより、この「内心をあまり描かない」演出が最後に大きな効果を発揮していたと思えます。

原作での(少年漫画らしからぬ)大量セリフや説明も映画では省かれていますが、極力映像で事象を見せる演出になっていますので「分かり難い」と言うことはなかったかと思いますし、映画としては「映像で理解させる」のは勿論正しい姿勢でしょう。
まあ、ただ、それでも「ポテチトリック」はやっぱり無理があると思いますけど(笑)
しかし、映画としてポテチの扱いは上手いです(いやマジで)

以下は箇条書きで。直なネタバレは避けますがご注意を

・原作では天才肌の主人公である月ですが、映画の月は正直、あまり頭が良さそうには見えません(笑)
・字も汚いし、字がやたらでかくてノートを無駄使いしてるし、人前で堂々とノートを広げるし(笑)
・しかし、最後にはやられました。詳しくは後述しますが、一見(原作より)凡庸そうに見える事が実は結構ミソなのだなと。

・原作にはいないオリジナルキャラとして登場した月の幼馴染みの彼女“詩織”、月の人間らしい面を強調する意図でオリジナルキャラを出したのだろうか、と、最初は思いました。正直余分なキャラだなあと思っていたのですが…

・しかし、最後にはやられました。まいった。(以下ネタバレ反転)ある意味原作以上の極悪非情展開。この愛や情の入り込む余地のなさこそ、まさにデスノート。まさに夜神月。自分まで月の“演技”に騙されるところでありました。
この通常のモラルをぐらつかせる衝撃こそがこの作品だなあ

・やはり詩織は月というキャラクターを浮き彫りにする為のキャラだったのですね。当初の予想とは真逆の役回りだったけど

・最初に月がキラとして活動を始める動機として、原作では最初は「暇つぶし」だったのが、映画では(本人としては)純粋に悪を裁こうとしたという形に変更された所が印象的でした。
最初が純粋であるほどに、どんどん狂っていく狂気性が強調されるのかなと。

・世間のキラ事件への反応が原作よりも描かれているのは興味深かったです。まあ、それほど深い描写じゃないんですけどね。
・犯罪者の発生件数が原作よりやや減った感じでより現実的な気も(ただの印象ですが)(原作はキラが認知された世界なのに犯罪者発生しすぎだし(笑))

・キャラの内心をあまり描かないこともあって、捜査側の描写も一歩引いた目線で描かれています。原作での捜査本部の和気あいあいさ(笑)はありません。
・原作では愛嬌のあったLがなかなか“嫌な人物”として描かれていますが、そのことでより手強い、薄気味悪い人物に見えるのは悪くないかと。
・目のクマや姿勢の悪さや怪しい挙動は見事に“L”でした。素晴らしい。
・パパは、ちょっと我が強すぎてくどかったかなあ。しかしLとの仲の悪さはこれはこれで楽しい。
・ワタリはイメージピッタリですな。
・捜査本部の面々は今一印象が薄くて個別認識できなかったですが、松田だけはよく分かりました(笑)

・フルCGのリュークがなかなか良かったです。ちょっと浮いた印象も、ヌメヌメした感触も、違和感がある事がかえって死神らしくて良し。
・後編でレムがCGになったら更に気味悪いだろうなあ。期待。

・ナオミ関連の展開が相当原作と変わっています。原作の彼女が好きな人にはちょっと嫌な変更かも知れませんが、
最後のクライマックスへの繋げ方は予想外に上手く繋がっていたかと。
・レイを殺したトリックが原作とやや違っていますが、あれは「他の人間を巻き込む形で殺せない」ルールにはかからないのかなあ。
まあ、あのルールの制限もかなりグレーゾーンだと思えますけど(映画を最後まで見ると特に)

・ところで響鬼さん(レイ)、少し太りましたか?(^^;
・最後の2人の対面がなかなかゾクゾク出来ましたので、11月の後編での対決に素直に期待です。
・後編はやはりミサがメインでしょうか。ヨツバ編はやらないで一気に決着を希望。
(そもそも2時間でヨツバまでは収まらないでしょうね。ヨツバまで入れると一本の映画として芯がブレちゃうでしょうし)
・詩織の存在がミサとの関係に何か影響があるのか無いのか、ちょっと楽しみ。
・映画館で販売してるグッズに「デスノート型の大学ノート」が無かったのがつくづく残念です。絶対あると思ったのになあ。

公式サイト

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■DEATH NOTE -デスノート- the Last name(金子修介監督)(2006/11/7)

名前を書くと相手が死ぬ「死のノート」を得た青年の話。
週刊少年ジャンプ原作の人気漫画の映画化作品で、今年6月に公開された「DEATH NOTE -デスノート-前編」の続きにして完結編です。
(前編の感想はコチラ
とりあえず、この映画に関しては原作ファンとしての視点でしか語れませんので、そのつもりでお読み下さい。
以下、どうしてもネタバレ気味になるので御注意を。(直接的ネタバレは出来るだけ避けますが)

一原作ファンとしては、なかなか満足出来た映画だったと思います。面白かったです。
『漫画作品の実写映画化作品』という目で見れば、理想的とも言える姿勢で作られたと思える作品でした。
原作をただそのまんま実写に移し換えたわけではなく、映画監督の私的作品としてやりたい限りに暴走したわけでもない、
『漫画原作を実写映画に置き換えるために原作を読み込んで租借して、映画として成立させるために作品の芯を残しながら変えるところは変えて、誠意をもって再構築した作品』と言って良いのではないかと。
大胆に原作から展開をアレンジしながらも、原作への愛を感じる良い漫画の映画化作品でした。

いまいち感想がまとまりきらないので以下は箇条書きにて。

・前編で単行本の1〜3巻序盤あたりを描いたのに対して、今回は3〜7巻+αあたりを描いています(ヨツバは出ませんが)、前編に比べて原作使用箇所の分量が多い事もあって、場面場面の展開がとても早く、前編に比べて凄い密度になっていました
・ですが、映画として“短縮の仕方”が上手くて、大胆に話を削りながらも話はすんなり繋がっていたと思います。一本の140分のストーリーとして違和感なくまとまっていたのではないかと。
・クライマックスは前宣伝通りに『オリジナル展開での決着』ですが、私としては<b>“原作の第1部を連載していた当時に望んだラストをやっと見られた”</b>という思いを得ることが出来ました。途中には確かにツッコミたくなる箇所もあるんですが、クライマックスは原作読者としても「その手があったか」と驚きを感じられる、満足の行く結末にになっていたと思います。(キラ派の人にとっては違うかも知れませんが^^;)

・各人物の役回りは結構原作から変更されてます。模木さんは可哀想でした。本来宇生田の役回りなのになあ(^^;(キャラの性格自体模木さんというより宇生田のキャラになっていた気もしますけど)
・捜査本部の面々は、正直パパと松田以外は個別認識が出来ないままでした。まあ140分の映画ですし、あまり脇役のキャラを立てても仕方ないからコレで正解でしょうね。
・出目川の体型が細くてビックリ。宣伝を見ていて「誰だこのメガネ」と思ったんですが、まさかアレが出目川だったとは。とはいえキャラの“嫌らしさ”はピッタリでした(笑)
・“第3のキラ”が「ヨツバ」ではなかったのは、一本の映画としてまとめるには当然の適切な選択だと思いましたが、そこで「魅上」ではなくて「高田」を持ってきたのはちょっと驚きでした、男より女の方が「華がある(笑)」と判断したんでしょうか?(笑)
・前編で映画オリジナルの恋人「詩織」が存在していたことを思うと、速攻で次の女(ミサ)とつき合う月の非道さが対外的に強調されていると思いました(笑)
夜神パパや捜査本部の人もその辺をツッコみたかったんじゃないかとも思うんだけど(^^;
・よりにもよってノートにパパの名前を書いてしまう月、やっぱり映画版の月はある意味原作より極悪だ。アレでてっきり「ミサに月を殺させる」展開になるかと思いましたよ。

・月の顔が「丸い」と思いました(苦笑)
・それにしても“松山L”の存在感の凄さよ。不気味でコミカルで素晴らしい。

・「死神の目」が“金色”だったのが少し意外に感じました。なんだか“赤い”イメージをいつの間にか持ってましたが(原作でカラーで描かれた事ってありましたっけ?、うーん忘れた。)、リュークやレムの目は原作でも黄色(金色)で描かれてたからこちらが正解なんでしょうね。
・クライマックスでLが“死んだ”際、月は脈とか確かめなかったんですかね。はたまた脇にピンポンでもはさんで脈を止めてたのかなあとか(笑)

・ラストは、原作より救いのある話になっていたと思えます。それは展開の違いだけが理由ではなく、原作ではあえて切り捨てていた「人間ドラマ」と各人の「人間性」を重視して見せてくれることで、各人の心情に思いをはせることが出来て、クールな原作とは別種の情感を感じられたが故かも知れません(原作の硬質な持ち味はそれはそれでいいんですけどね)。ハッピーエンドでは無いですが、後味は消して悪くないです。
・原作に比べて特に『仲が悪く』描かれていた夜神パパとLの関係も、“あのラスト”の為にあえてそう描いていたのかなと思います。そう考えると泣けます。

・ラストカットの1年後の世界で飛び回るリュークは余分だった気もします。
・それにしても、ジェラスかわいいよジェラス。

ちなみに蛇足ですが、前編の時と同じく、やっぱり客層はちょっと悪かったです。
上映中に喋ったり携帯を光らせるのは勘弁してください(^^;

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■鉄コン筋クリート(マイケル・アリアス監督)

松本大洋氏の漫画の映画化ですが、原作は未読。
細かく描き込まれた「宝町」の“街並みの描写”と“動き”が素晴らしく、
“アニメーションであること”自体を堪能出来る見応えのある映像作品でありました。
ストーリーに関しては、終盤かなり唐突に思えましたが、原作からかなり端折られているらしいのでそのせいなのでしょうか?
また原作も読んでみようと思います。

大阪の「動物園前シネフェスタ」で見ましたが、作品内のゴチャゴチャした街並みは、通天閣すぐ側のシネフェスタで見るのにとても最適だった気がします。
フェスティバルゲートみたいな遊技場も出てくるし怪しいストリップ小屋は出てくるし(笑)(あの界隈に小屋があるかは知りませんが)(エロ映画館の看板は見かけますけどね(笑))

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■鉄人28号 白昼の残月(今川泰宏監督)(2007/04/29)

横山光輝氏の「鉄人28号」のアニメ映画化作品にして、
「ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」や「Gガンダム」の今川監督が
2004年にTVで展開したアニメ版「鉄人28号」のコンセプトを生かして製作した映画ですが、

大阪では初日なのに「テアトル梅田」1館のみで、しかも朝1回上映のみ、
更には2週後以降の上映予定は不明という、かなり不遇な上映状況でした。

しかしまあ、見たところそれも無理もないのかなあ、とも(^^;
戦後の昭和30年代を舞台に「戦争の負の遺産」「戦中と戦後」「破壊と復興」という
2004年のTVアニメ版でも語られていたテーマをあらためて再濃縮して煮詰めたような映画で、
ひたすらに鉄のように重く、“白昼の空に浮かぶ残月”のように切ない映画でした。

今川TV版を見ていた身としてはそれなりに楽しめましたが、正直娯楽性や爽快感はかなり薄く、
少なくとも一般向けは難しいだろうなあ、とも思えました。
『玄人好みのあつかいにくすぎる映画(C斬)』とでも言いましょうか(笑)
戦中・戦後どちらの世代をも対象としている作品だとは思いますが、いずれにせよ完全に大人向けの内容なので、
親に連れられて劇場に来ていた子供が果たして楽しめたのかどうかは分かりません(^^;

ちなみに、今川TV版とは世界観は近いですが繋がってはいません。村雨竜作も生きていますし高見沢の役どころも違うのでパラレルワールドと考えれば良いようです。

それにしてもデビルガンダムと言いますか、TV版でも今作でも金田博士はロクなものを残してないな(苦笑)
村雨健次は今回かなりお馬鹿なキャラでちょっと悲しい(笑)、その分兄貴が渋いですが。
映画版でもやっぱり過去を嘆いてくれる敷島博士は期待通りの人でした。GJ!

白昼の残月
かわいくないですねえ; 反省してます(・e・;)

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■デトロイト・メタル・シティ(李闘士男監督)(2008/09/09)

オシャレ系ミュージシャンを目指していたはずの純朴な青年“根岸”が、自分の意志とは裏腹にデスメタルバンドのボーカル“ヨハネ・クラウザーII世”として人気を博してしまうというギャグ漫画の映画化作品です。

原作はファ●クだのレ●プだのSATSUGAIだのと過激な言葉が飛び交う結構ギリギリなヒドイギャグ漫画(誉め言葉)ですが、映画は一般層をターゲットとしたかなりマイルドな作品になっていました。(まあ、カルト向けを狙うのでもなければ当然ですね)
その分“ぬるい”とも言えますが、原作と知らない人にも普通に楽しみやすいエンターテインメント作品に仕上がっていたと思います。
原作をまともに読んでいない妻も楽しんでいましたし。

ただ、自分は原作既読ですので、以下はどうしても原作読者の視点での感想になりますのであしからず(^^;

邦画の宿命とも言えるような、微妙な『いい話路線』が入ってしまうのは「いらねー」と思いましたし、原作と比べてしまうとギャグのキレはかなり落ちてますので、やはり原作ファン・DMC信者には全体的に物足りないかも知れませんが、
それでもクラウザーさん&根岸になりきった松山ケンイチの演技は一見の価値がありました。さすが“L”になりきった男です。
根岸のクネクネした気持ち悪さとクラウザーさんの吹っ切れっぷりの演じ分けが実に素晴らしい(笑)

他のキャストも全体的にハマっていてニヤリと出来ました。
社長や観客の人達がみな“らしくて”良かったですよ。特に“観客”はこの作品では重要な役どころですから。(観客がいないとクラウザーさんの“凄さ(笑)”が伝わりませんし)
しかし、“資本主義の豚”が登場しなかったのだけは残念でした。(名前は出てましたが)
やはりアレは出せないか(^^;、グリとグラもそのままでは無理だったようですし。

キャストは良かったですが、話としては少々不満も残りました。
先にも書きましたが、無理に『ちょっといい話』要素を入れなくても不条理ギャグとして突っ走ってくれていいのになあ、と思いました。
個人的にはオチ周辺も不満で、ネタバレなのであまり書けませんが、『彼女は空気読め』と思ってしまいましたよ。これには原作をまともに知らない妻も賛同してくれましたが、まあ好みの問題かも知れないですけどね。

漫画である原作では当然“音楽”は聞こえないので、音楽の具体化は楽しかったです。
ただ、クラウザーさんの歌は(正直何を言ってるのか分かり難いので)それほど耳に残らないのですが、
『甘い甘い甘い甘い コ・イ・ビ・ト〜♪』が後々まで耳に残りまくって困ります;
今も困ってます。助けてクラウザーさん…

根岸ダンスを真似てみようとやってみましたが自分には腰のフリが難しかったです。やるなあ根岸。

ところで、ハリウッドリメイク化かもなんて話が早々に出ているようですが、さすがにそれは不安です。アメリカ的なギャグセンスとはちょっと違う気もしますし、かなりテイストが変わりそうな気が。

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■デビルマン(那須博之監督)(2006/02/24)

上映当時はあまりの酷い評判に、映画館には結局行かなかったのですが、
昨晩WOWOWで放送していたので見ました。というか「見てしまった」と言うべきか。

「すさまじく酷い出来」という話は、人から聞いたりネットで読んだりしてましたが、
噂がどうであれ、一応はなるべく先入観なしで公正に見ようとは思っていたのですよ。
もしも褒められる部分があったならそこは素直に褒めようかとも。
で、見ましたが…

・・・・・・噂のまんまの酷さだわ、こりゃ(超苦笑)
想像の遙か斜め上を飛び越えていってくれました。もうススムちゃん大ショックですよ。
全編ダメダメ臭MAXパワー全開です;;;

上映当時「“あの”CASSHERN以上に酷い」と言う表現をネット上で何度か見かけましたが、
それでもまさか「“あの” CASSHERNより酷い映画なんてそうそう出来ないだろう」、と思ってたんですけどね。
…甘かった;

CASSHERNって考えてみればストーリーは一応ちゃんと流れてましたよね。一応。
いやあCASSHERNってよく出来てたよ!これに比べれば(笑)
CASSHERNからは少なくとも「制作者自身は一生懸命作ってます感」は伝わってきたんですが(いかに独りよがりでも)、
このデビルマンにはそれすら感じられず、とても本気で作ってるとは思えませんでした。

映画で原作からストーリーや設定を変えるという行為自体は別にいいんですけどね。
自分は永井豪の原作デビルマンへの思い入れは強いんですが(アニメじゃなくて漫画版。アニメ版しか知らなかった中学生頃に初めて読んだ時のショックの大きかった事)、原作のまんまで作らないとダメとは言いません。
漫画と映画は媒体も表現方法も違うし、2時間程度でまとめなければいけないのだし。
しかし変えるなら変えるで、映画としての完成度を高める形での変更でなければ納得出来るわけはありませんわな。
映画単体の出来として、まあ凄いこと凄いこと。(悪い意味で)

緊張感というものが一切感じられない自然体の演出!、戦闘シーンにラップ調デビルマンのテーマを流して極力緊張感を殺ごうとしているのは、恐がりの子供や心臓の悪いお年寄りにショックを与えない為の配慮なのですか?
「流れ」というものを感じられない伸びやかなストーリー展開!、展開の予想をある意味裏切ってくれて斬新でした。
デーモンなのにあえて変身しないで銃や刀で戦う侍の心!、これはきっと非力な人間に合わせる慈悲の心ですね?、特撮シーンを減らす為とかじゃなくて。
小学生低学年でも演劇で再現できそうな垣根の低いバリアフリーな演技力!、子供に優しいのですね。(R-12だけど)
空を飛んでるみたいな浮遊感たっぷり(浮いてると言いたい)のエンディングテーマ!、これも殺伐としたストーリーに安息を与えようという制作者の優しさですね?

いやあ全てにおいてすげえや(激苦笑)
ところで、明が劇中何度か「うああああ」と無気力っぽく大声を上げていたのは、アレはもしかして「叫び」だったのですか?
最近どこかでみた叫び方だと思ったら、あれですね、「練馬大根ブラザーズ」のイチローの叫び方に近いんだ。『つらかった…』(^^;

しかしまあ、演技のダメダメさは紛れもなく極上なんですけど、
それ以上にやっぱり脚本ですね。このダメさの元凶は。

明がデビルマンになったのがただの事故(少なくとも明にとっては)ってあたり、明が能動的に何も決めてない時点で終わってる気もします。
明、なりゆきにまかせて流されてるだけですよ。本当に主人公か?、脳味噌ついてるのか?

人間の自滅がサタンの想定外ってあたりも、「人間の愚かさ」以上にサタンのちょろさが強調されて見えました。

世界が戦争状態に陥っていくことが全てアナウンサー(ボブ・サップ)の説明で済まされるあたり、ローコストですねえ;(出演料はローコストじゃないかも知れないけど)

映画が原作からある程度変わるのは仕方ないとは言っても、話の根幹部分を変えまくって「デビルマン」を名乗るのは、原作への冒涜以外のものではありません。
明が自らの意志でデビルマンにならない点だけでも話にならないですが、サタンの頭の悪さといい泣けてきます。
原作を知らない人に、原作もこんな話だと思われてはたまらないですな。

映画を見た後でネットで知ったところ、「デビルマン軍団」を出さなかった理由を監督は「デビルマンとデーモンは見た目が変わらず映像では区別しにくいから出さないことにした」といった内容をインタビューで語っていたとか。
「姿がデーモンでも心は人間」で「見た目で区別出来ない」ところが大事なミソなんですけど、何ですか?その理由。
「金がかかるから出さない」と言われた方がまだマシです。(予算10億だけど)

今頃になって他所のネット感想をじっくり見て初めて知りましたが、脚本家って監督の嫁さんなんですね。どっかの種で聞いたよーな話ですね。
なんだか色々納得がいった気がします

特撮シーンが異様に安っちいのですが、制作費の大部分がボブ・サップとかの豪華な(笑)ゲストに流れたって噂は本当なのかも知れないと思いました。
CASSHERNってCG頑張ってたんだなあとしみじみ思いましたよ。
生首とか千切れた上半身の下に身体が隠せる台座があるのだなというのが、とても分かりやすくて良かったです。

先に一番悪いのは脚本と言いましたけど、やっぱり他も全てどうしようもないですね。
脚本・役者・演出・音楽・特撮といった全ての要素が奏でる絶妙な(ダメ)ハーモニーでした。
こんな素晴らしい(ダメ)映画はそう見られる物ではないでしょう。貴重な経験でした。

上映当時に駄目だ駄目だと散々に聞いて(見て)いたので心の準備が出来ていましたが、前情報無しでコレを見ていたら激怒した…よりも泣いたかも知れないなあ…(ボソッ)

いやあ、良かった。映画館に行かなくて本当ーーーに良かった。
いかにすれば傑作の原作を台無しにして辱める事が出来るのかがよく分かりました。
とりあえず制作関係者は永井豪に土下座してみることをお勧めします。
「ごく普通に楽しめる作品」という物がいかに貴重な存在なのかも実感出来ましたので、ある意味で一見の価値はあったのかも知れません。
少なくとも駄作を作らない為の創作関係者の「反面教師的教材」としては役に立つかも知れず。
本当にありがとうございました。

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■テルミン(スティーヴン・M・マーティン監督)(2001/09/10)

テルミンってなんでしょう?
楽器の名前なのですが、私は知りませんでした。
(いや、テレビか何かで見た覚えはありました、が、すっかり忘れていた)

それは世界で初めて作られた電子楽器です。
後のシンセサイザーの先祖とも言える楽器で、
1920年ロシアの科学者レフ・セルゲイヴィッチ・テルミンによって創られました。
箱から金属のアンテナが2つ突き出たような形状で、
アンテナの近くに手をかざして、アンテナに“非接触”で演奏します。
非接触で演奏するため非常に演奏が難しく、熟練した奏者でなければ
『音楽』を奏でることは難しいものです。
しかしその音色は電子音楽なのですが、とても暖かみのある不思議な音色を奏でます。

形状・音など詳しいことは↓でどうぞ
http://theremin.asmik-ace.co.jp/

この映画は、楽器『テルミン』と、科学者テルミンの人生を描いたドキュメンタリーフィルムです。
楽器テルミンの演奏記録のフィルムや、実在する人物達へのインタビューで成り立っています。

楽器テルミンは演奏の難しさゆえ、優れた音楽を紡ぎ出すには優れた奏者が必要でした。
最初に楽器テルミンの能力を引き出したのが、
テルミン博士に天才と呼ばれた女性クララ・ロックモアでした。

この映画は国の事情によりアメリカとソ連を行ったりきたり拉致されたりする事になった
テルミン博士の数奇な人生とクララ・ロックモアとの長い年月を越えた愛情を描いた記録映画でもあります。

決してエンターテイメント性の高い映画ではないし、退屈と思う人も多そうな気もしますが
不思議な魅力のある映像でした。

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■天空の草原のナンサ(ビャンバスレン・ダバー監督)(2006/02/02)

モンゴルの遊牧民一家の暮らしを描いた映画で、
一応ストーリーはありますが、 限りなくドキュメントに近い印象の作品です。
登場する家族は実際の遊牧民家族だとか。
作品中に流れる空気がとても心地よい作品でありました。

ストーリーよりも、映し出される「今の時代の遊牧民の生活」や草原の美しさや犬や羊や子供が
とても魅力的で興味を引かれる映像でありました。
移動式住居「ゲル」の解体シーンなどは家の造りの仕組みがよく分かり、意外な発見がありました。
たためば随分コンパクトになったり、外から見れば小さめに見えて中は案外広い空間のようだったり、
一見昔ながらの暮らしの中で機械が入り込んでいたりと。色々と興味深かったです。

子供達の演技も自然で素晴らしかったですよ。あれが6歳の演技ですか?
(素のままかも知れませんが(^^;))

それにしても、犬のかわいいことよ。
白い身体に黒い顔の配色が、遠目で見ると羊のようで、またかわいい。
洞穴にいたにしては綺麗だとも思いましたが(笑)

「犬が狼を呼ぶ」との考え方は意外というか、反対では?と思いましたが、
あれは向こうの一般的な考えというよりあのお父さんの思い込みなんでしょうねえ。

http://www.tenku-nansaa.com/

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■DENGEKI 電撃(アンジェイ・バートコウ監督)(2001/08/28)

スティーブン・セガール主演の刑事アクション映画です
ちなみに日本語タイトルが何故“電撃”なのか、映画を見てもさっぱり謎なのは御愛嬌でしょうか
(スタンガンがちょっと出てたけどさ…、順当に考えれば、敵味方の関係がどんどん入れ替わっていく
目まぐるしい展開が電撃的ってことかな)

考えてみれば私、セガール映画ってこれまで全然見ていませんでした
ホンマに映画ファンかいなと思いますが、
私がよく映画を見るようになったのはこの数年の事だったりするのでご勘弁ください〜

全編からエンディング(←必見、曲が始まっても席を立っちゃいけません)に至るまで、
やたらと脳天気でとぼけた味のある、笑える映画になっています
はっきり言ってかなりバカです(←誉め言葉です)

かと思うと、展開が早く、人物関係がどんどん変わるので、
気を抜くと話が分からなくなりそうにも感じました。
(私は例によってちと寝不足ぎみだったので、正直危なかった…)

作中でどんどん刑事として落ちぶれていくセガールも問答無用な濃い味を出していてナイスです、
セガールが性格に難ありとして『性格改善セミナー』に通わされる辺りは最高に笑えます。
ヒップホップ界のスター“DMX”演じる謎の男ラトレル・ウォーカーもまた
不思議な味と存在感を放っています。
個人的には性格改善セミナーに通っている司会者“ヘンリー”(トム・アーノルド)がかなりお気にです

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■点子ちゃんとアントン(カロリーヌ・リンク)(2001/08/29)

原作は『エーミールと探偵たち』『ふたりのロッテ』を書いたエーリヒ・ケストナー
宙を舞う女の子と男の子の印象的なオープニングから始まるドイツの映画です

女の子と男の子、点子ちゃんとアントンは親友(まぶだちと読む)ですが、
2人の家は随分違っていました
お金持ちですが母は仕事で世界を飛び回り家庭をほったらかしの点子ちゃんの家庭
父はおらず、母は病気がちで貧しいけど、母子の絆があるアントンの家庭
家庭環境の違いに関わらず、2人の間には友情と信頼がありました
やがてそれは2人の家族たちにも影響を与えていきます

自然な暖かさと楽しさのある映画です。
点子ちゃんと家庭教師のロランス、使用人のベルタのトリオが実にいい感じでした

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■天使と悪魔(ロン・ハワード監督)(2009/6/23)

ダ・ヴィンチ・コードの時と違って原作は未読で観ましたが、特に分かり難い事はなく、
前作より大分派手に、エンターテインメント寄りな映画になっていました。
ストーリーも二転三転はするもののシンプルですし。(…と言うか、前作と違って今回はかなり大胆に原作を省略・再構築したらしいですね。)
結構楽しめましたが、後味は前作の方が良かったかも知れません。

実に人が無駄に死にまくる映画でした。警察がゴミのようだ(^^;
「ああ、こいつ死にそう」と思ったらまず死にます。味のありそうなキャラでも容赦なくあっけなく。
死にそうに見えて生き残ったのは1人かなあ。

ローマ観光映画的な側面もありますが、結構その場所も酷いことになっちゃったりして。
まあ、日本映画でも怪獣に破壊されるのは観光地の誉れだからいーのか。
個人的には、ローマ・ヴァチカンは新婚旅行で行ったので懐かしかったです。

ONE PIECEのアラバスタ篇を思い出したりしました。どこがかと言うとネタバレになるので細かくは語りませんが。
あとARMSとか。

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■デンジャラス・ビューティー(2001/06/28)

例によって睡眠不足の状態で行く羽目になったので寝てしまわないか心配だったのですが、
初っぱなから話に引き込まれてまったく眠気を感じずにすみました。
いやー、楽しかったです。

FBI捜査官であるグレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)は化粧っ気もまったくない、
自らの女らしさ、優しさを閉じこめ、
ガサツに、仕事にのめり込んで生きていた。
優しさなど仕事には不要だったのだ。
ある日も、死にかけた犯人を助けようとしたが為に、同僚が怪我を負ってしまう。

世間を騒がしていた連続爆弾魔“シチズン”から、FBIに脅迫状が届く。
どうやら近日開催されるミスコンテストを襲うつもりらしい。
グレイシーはおとり捜査を提案する。ミスコンの参加者に捜査官を紛れ込ませるのだ。
自分がその「おとり」になるつもりは毛頭なかったグレイシーだったが、他の適任者がおらず、
結局グレイシーがミスコンに潜入する事になってしまう。
ミスコンなど頭の悪いバカ女が出るもんだと思いこんでいる、ミスコンとは対局に位置する彼女がだ。

ミスコン主催者の要請で
グレイシーをミスコン参加者として仕立て上げる役を任された美容コンサルタントの男、ビクターは、
彼女の人目を最低限気にすることさえしないガサツさに頭を抱えつつも、
彼女の外観を見事なレディに仕立て上げる。彼女の美しい変貌ぶりに同僚の捜査官達も唖然とするほどに。

そうしてグレイシーはミスコン予選に参加するが、外観が変わったからと言って中身はそのまま、
当然周囲の参加者からは浮きまくり苦労する羽目になる。
だがグレイシーは参加者の女性達にいつしか親しみを感じ、彼女達を認めていく。

そんな中、犯人であるはずのシチズンが別の地域で逮捕されてしまう。
FBIはミスコン会場の捜査を引き上げることになったが、
今回の脅迫文はこれまでの犯人の脅迫文とは違うクセがあった。
グレイシーは今回の脅迫状が便乗犯によることを疑い、まだ会場に残るべきだと主張するが退けられる。
グレイシーは1人会場に残り、ミスコン参加者の女性達を守ることを決意する…。

主人公のグレイシーを初め、同僚のエリック、ビクターなど、登場人物が実に魅力的でした。
サンドラ・ブロックはホントにあたり役でしたね。グレイシーの前半の演技のガサツっぷりは見事です。
原題(MISS CONGENIALITY(ミス・好感度))どおり、好感度の高い、元気のでる映画でした。

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■電話で抱きしめて(DVDで鑑賞)(2001/04/30)

運転中の携帯電話は止めた方がいい。

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■トイ・ストーリー3(リー・アンクリッチ監督)(2010/8/3)

昨日「トイ・ストーリー3」見てきました。面白かったです!
2作目でも匂わされていた"子供が成長することによるオモチャとの別れ"の問題を正面から描いた話で、
役割を失った者達がどうするかという大人にも通じる重いテーマを扱いながらも、きっちりエンターテインメントとして成立していて軽快で子供でも見易い、本当に子供から大人まで楽しめるいい映画でした。
ラストは泣かざるを得ません。

まあ、自分なんかは大人になった今でもガンプラなりロボット魂なりリボルテックなりに手を出してたりするのですが(・e・)、
この先、古いガンプラとかを捨てるにも罪悪感を感じることになりそうな、恐ろしい映画でした。

自分が小さい子供のころのオモチャをどうしたかは覚えてないけど、普通に捨ててしまったんだろうなあ。
(まあ、小さい頃はあまりオモチャは持ってなかったけど)
(その反動で成長してからガンプラなりにハマったと思われ)

・トトロに吹いた。
・「実際にあるオモチャ」として分かったのはトトロとバービーくらいですが、他のオモチャも実際にあるものなんですかね?
・赤ん坊人形が怖い;

公式サイト

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■東京原発(山川元監督)(2004/06/29)

都の臨時緊急会議の席上にて、東京都知事の天馬は財政難の打開策として東京への原発誘致を宣言する。
いわく、原発を誘致することで多額の補助金を受けることが出来、又、東京の街中に建設すれば広大で貴重な自然環境を破壊することも無いではないか。
そして多大な電力を消費する東京都民こそが原発のリスクの責任を負うべきであるetr・・・

当然ながら、副知事や各局長達の集まった会議の席は建研囂囂、賛成反対入り乱れ議論が白熱するのだった。
果たして知事の真意はどこにあるのか?

一方その頃お台場にはフランスから極秘裏に運ばれてきたプルトニウムが到着していたのだった・・・

★★★
お硬くなりそうなテーマをエンターテインメントに徹して敷居を下げてくれて好印象。
過激でブラックユーモアの毒と皮肉に満ちた『娯楽作品』です。
きっちり笑わせられながらも分かりやすく楽しめました。

(おそらく)低予算で、脚本も大変に強引で御都合主義な「おはなし」ですが、
この映画のテイストにはこのくらい強引な脚本も合っていると感じました。
(まあそれでも“少年”が何をしたかったのやらとは思いますが(^^;)

「東京に原発を」のセリフの過激さに反して、実はきっちり原発反対派な映画でありますが、賛成派反対派の両方の意見を掲示しているので
(見る人の立場によっては温いと感じるでしょうが)あまり一方的な映画には感じずにすみました。

ネットで見ていると、映画で上げられている数値があてにならないとの意見も見ましたが、
こういう問題に無関心な人に意識を向けてもらうことがこの映画の役割と考えるなら、枝葉の問題にも思えます。

まさに『東京に原発を』という本が20年以上前に出ていて、使い古された今更なテーマだと言う意見も見かけましたが、
世界のエネルギー事情が変わりつつある今の時代で、改めて取り上げる意義のあるテーマだと思います。

惜しむらくは上映館の少なさですな(^^;

非常に面白かったですが、結末はちょっと引くというか残念にも思います。
「ブラック」に徹する姿勢や、原子力の怖さの表現と考えると、あれも「あり」と思うのですが、それでも後味は苦い、苦いですよ先生(誰?)

http://www.genpatsu.bsr.jp/

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■東京ゴッドファーザーズ(今敏監督)(2003/12/02)

「パーフェクトブルー」「千年女優」の今敏監督の新作アニメーション作品です。
サイコサスペンスだった「パーフェクトブルー」、
女優の生涯を彼女の出演映画で繋ぎ合わせた、疾走する浪漫作品「千年女優」と、
これまでも映画毎にテイストを変え、新しい挑戦を続けてきた監督ですが、
今作は3人のホームレスと、彼等に拾われた赤ん坊のクリスマス〜年末の奇跡を描いた
シビアながらも暖かい素適な作品でありました。
映画館を出た後、とても満足感に包まれた作品です。いやー凄く良かったです。

御都合主義とも言える(というかまさに御都合)奇跡と偶然で突っ走る作品ですが、
その描写がさりげに上手く直球で、笑いながらも素直に楽しんで見れました。
いいのです。映画なんだからどれだけ御都合でも。
日常を超えた新鮮な楽しみが見たいから映画館に行くのですから。

そして、ホームレスたち3人のキャラが実に「いい」
自分勝手なしょーもない人達でありながら、見ているうちに情が湧いてきます。
特にゲイのハナちゃんがいいですねえ。「青鬼」前後が特に。

ゴミゴミしい東京の街を描きながら、映像の美しさが強く印象に残ります。
街の描込みに雑多な臨場感があって、かつ美しく、世界に引き込まれました。
どこかの感想で「耳をすませば」の風景の感動を引き合いに出してましたが気持ちは分かります。こちらの方が雑多で汚いのですが(笑)
普段何気なく見ている自分の町の風景も見直したくなりました。

パンフで書かれていた事ですが、精緻な背景に対して、人物の(特に主役3人)描写は、リアル系タッチの絵でありながら、
動きはとても大げさで昔ながらに漫画的です。
これはリアルに、悪く言ってしまえば大人しく凡庸になりがちな昨今のアニメに対して、
「漫画的表現が持っている力を回復させたかった」とのことですが、
個人的にも目から鱗でした。
ただリアルさを目指すなら最後には実写でやればいいという話になってしまう訳で、
アニメーションでやるなら、それならではの見せ方を模索したいと言うのはとても納得のいく話で、私自身もガガーンと衝撃を受けたのでした。
なるほど、やるならとことんやらねば。
思えば「千年女優」もアニメーションならではの表現に挑戦した野心的作品でしたしねえ。

ごちゃごちゃ書きましたが、
ひとことで言えば、出会えて幸せな映画でした。満足〜

http://www.spe.co.jp/movie/worldcinema/tgf/

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■トゥームレイダー(サイモン・ウエスト監督)(2001/10/27)

有名なゲームの映画化ですが、あっしはゲームはやってませんでしたのでその辺は分かりません。

お話自体はインディジョーンズ系の遺跡宝探しアクションで特に言うこともないのですが、
主人公のララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)がとにかく存在感剥きだしで魅力的です。
代役なしでアンジェリーナ・ジョリー自身が実際に走り回ってのアクションが見ていて好感が持てます。
バンジージャンプのゴムひも(なんて言うんだろ、あれ)で
ぶら下がっての大立ち廻りの見応えのあることったら。
主人公の魅力の勝利てな感じの映画でした。

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■トゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン監督)(2006/11/28)

"世界中で子供が生まれなくなってから18年経った2027年の近未来"を舞台にした映画ですが、どういう映画かと言うと少し説明しにくいです。
暗い未来を描いた退廃的未来SF(アンチユートピア物というのか)なのですが、
状況設定や描写を(あえて?)具体的に描いていないこともあって、SFと言うよりは寓話的・ファンタジー的に思えました。
編集子さんも書かれてましたが、宗教的な要素がチラホラ見受けられることで一層寓話的になっていたかと。(なにせ飯屋の話ですし)
ひとことでこの映画を説明すると
世紀末救世主伝説と言うのが適当でしょうか。
(合っているような激しく間違ってるような)

映画としては、ストーリー面ではネタ的にはタイムリーですが、正直展開にはあまり新鮮味は無く、特筆するほどには面白いとは思えませんでしたが、映像面での臨場感は高く見応えがありました。
全般に漂う退廃的な空気感や、特に終盤の8分間カメラ切り替え無しの戦闘描写は見事でした。
自分がその場所にいるかのような"臨場感の高さ"は確かにこの映画の武器かと思います。

ただ、この「臨場感の高さ」は「手持ちカメラ」での撮影が大きな要素であるわけで、
ずーーーーーーーーっとカメラが揺れている為、人によっては辛い映像だったようです。妻はかなり「酔った」ようで気分が悪かったとのこと(^^;

映画での状況について、
子供が誕生しなくなれば、確かに人々の心は荒れるでしょうが、
世界中の国家が暴動やテロで壊滅した中で、"イギリスだけが"無事(でもないが)に残っているという状況設定は不思議でした。
「島国だから他国の影響が少なかった」と言っても、日本だってそうだしなあ。(日本なら一般人は武器も持ってないし)(逆に武装が貧弱だから駄目ということか
「ヨーロッパの中で」という設定なら納得するんですが。

ちなみに、監督は「ハリーポッターとアズカバンの囚人」の人で、成る程、ダークな雰囲気が板に付いていると思いました。

退廃的なイギリスの光景を見ていると、「28日後…」の雰囲気を思い出したりもして(笑)
また、エンディングにはゴダイゴの「ビューティフルネーム」が似合うと思いました(笑) 

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■時をかける少女(細田守監督)(2006/07/25)

時間を超える能力“タイムリープ”を手に入れた少女の話。
SF(すこし不思議)でド直球な青春映画です。
ちなみにアニメーション作品。

えー、はっきり言いまして、
超趣味です。素晴らしい!
この夏のイチ押しです。まだ夏映画全部見た訳じゃないけどさ(おぃ)
個人的にはここ数ヶ月の映画の中でも屈指の満足度&爽快感&幸福感で、見た当日は休日出勤した後でしたが疲れもスッ飛びました(笑)
いい作品に出会えるのは幸せだと心から思わせてくれました。いやー、よかった。
これでもう、来週見るつもりのゲドが駄目だとしても許せます(笑)

筒井康隆氏の原作小説及び、原田知世主演の1983年のヒット映画のリメイク作…ではなくて、
旧映画から約20年後の「現代」を舞台にした続編です。
ただし、旧作の主人公・芳山和子も登場はしますがあくまで脇役で、現代の女子高生を新たに主人公にした完全新作になっています。
ですので、旧作や原作を知る人はニヤリと出来ると思いますが、知らなくても問題ありません。
気にせず行くべし!

ちなみに私の場合、
旧映画はきっちりは見てなかったと思います。たしか。(再放送してくれないかなあ)
原作小説は学生の頃に読みましたが結構忘れ気味で、
一番鮮明に記憶に残っているのが、ゆうきまさみ氏のパロディ漫画『時をかける学園(ねらわれたしょうじょ)』だったりするあたり、何か間違ってる気もします(苦笑)
後、ツキノガク氏の旧作漫画版を最近読みました。
そんな訳で旧作の事はあまり言えませんが、旧作の知識が朧でも楽しめた例と言うことで。

エヴァンゲリオンの貞本義行氏キャラクターデザインのアニメ作品ですが、オタク向けではなく普遍性の高い仕上がりになっていて、素直に笑えて楽しめて泣ける実に気持ちいい映画でした。
また、見る人の年代によっても、それぞれの感慨を持てる作品ですので、若い人もおっさんおばさんも是非見るべし!

過去に跳ぶ事が出来るようになった少女の話で、SF的な話なのですが、
映画はタイムパラドックス的なややこしい話はあっけらかんとスッ飛ばして、疾走感に溢れた青春映画になっています。(SF:青春物の比率は2:8くらいか(?))
ちょっとしたことで気軽にホイホイ過去に戻ってやりなおしてしまうので、話自体は実際はかなりややこしい事になっていそうなのですが、
それをややこしく感じさせない見せ方が実に上手いです。
タイムリープの使い道のくだらなさがとてもいい(笑)
前半は笑いっぱなしでした。

そして後半はジュブナイルらしい爽快感と切なさの溢れる展開でありました。
大泣きこそしなかったですが、涙腺が刺激されまくりで目頭が熱くなりました。
この映画、青春の“前向きさ”と“逃げ腰さ”と“いいかげんさ”と“誠実さ”とが実にいいバランスで織り成しあって成立しているのですね。
まさに青春で、ああいう不安定な年代だなあと感慨深かったです。
まあ、自分の学生時代はあれほど青春っぽくなかったですが(笑)

映画やドラマで色んなリメイクがされてきた(ほとんど見てないけど)作品ですが、アニメ化は初めてとのこと。
で、今作については、“アニメであること”による表現手法がとても綺麗にハマっていたと思います。
アニメならではのコミカルさや疾走感が実に作品にマッチしていました。
細かく描き込まれた背景に対して、人物は影もほとんど無い、線のシンプルな絵で描かれていますが、
それゆえの軽快な動きが素晴らしいのです。
(「ドラえもん・のび太の恐竜2006」での方法に近いでしょうか?)
走りまくって跳びまくって転がりまくる(笑)真琴が実に魅力的で、
文字通りに『時をかけまくる少女』でありました。

主人公の真琴は結構アホの子なのですが、その行動は実に真っ直ぐで嫌みが無く、
その心情の変化がよく見えて、思い入れが出来る、実に魅力的なキャラクターでした。
温かい目で見守りたくなります。
うんうん、思い切り泣け、という感じで …って、コレは父親的な感情ですか?(笑)

以下は雑感をダラダラと書いてみます。

■とりあえず、走るときは前を見ろと(あと冷蔵庫を開けっぱなしにするなと)見ながら思っていましたので、作中でちゃんとフォローしてくれて良かったです(笑)
■あの坂道、物凄い急傾斜ですね。
ポスターを見ていると45度を越えてるんじゃないかというくらい(^^;
神戸や西宮方面でも山間は坂が多いのでなんだか馴染み深く感じました。
■あのタイムリープ、真琴は「過去」にばかり跳んでたけど、
本来は「未来」にも行けるはずですよね。(でないと千昭は帰れないし)、
しかし真琴にすれば未来に跳ぶ理由はないか。
■本来なら、転げ回らなくてもタイムリープは出来るんでしょうねえ。
真琴は我流で跳び方を覚えるしかなかったからああなってるだけで。

★★★以下超ネタバレ注意。見てない人は読まないこと(文字反転)★★★

■真琴は最後、自分が「無かったことにした」千昭の言葉をちゃんと聞くために、
そして千昭をちゃんと未来に帰してやるために最後の選択をしたのでしょう。
千昭と別れることになると分かっていての決断だと思うと、ホント泣けます。
■「絵」を見せてやってから帰してやれよ、とも実はちょっと思ったけど、千昭がタイムリープを使い切る前の時点(7月13日)に戻らないといけなかったわけだ。
7月13日に戻ってから素知らぬ顔で絵が完成するまでの日々を過ごしてから千昭を帰す、という選択肢もあるだろうけど、真琴の性格でそんな回りくどい真似は出来なかったんだろうなあ。
■勿論そんな回りくどい真似が出来ない真っ直ぐさがいいのですが。
■「すぐ行く、走って行く」のセリフが真琴というキャラを反映していてとても好きだ。
■千昭が「俺とつきあわねえ?」と言ったということは、秘密がバレなければ居残る選択肢もあったんですかね?(他にも友梨とつきあったり)
それとも、いつか帰らねばと思いつつも言わずにいれなかったのか?

■2回目感想(2006/08/13追記)

まだ見ていなかった妻に見せるという建て前(笑)で、2回目行ってきました。
大阪では公開3週目だけどやっぱり立ち見の混雑ぶり。
混雑自体は嬉しくないですが、いい映画が盛況なのはやはり嬉しいです。

いやー、やっぱり良かった。
一度見た後に、その時々の真琴の心境に突っ込んで思い入れしていたこともあって、初回以上に泣けました。
あのボロボロな泣きっぷりが実にいい。

★以下はネタバレモードですので未見の人は現金5000円、もとい厳禁です。(文字色反転で)

初回では気付いてなかった細かい伏線にもチラホラと気付きました。
千昭って結構最初から博物館に顔を出してたんですね。
しかし、初見の妻がコレに気付いていたりして、自分の観察力の無さにもバッチリ気付きました。わーん(^^;

初回では主に真琴に感情移入して見ていましたが今回は余裕もあったので、
千昭の心情も想像しながら見ることが出来ました。
遠からず未来に帰られなければいけないと分かっていても、真琴に告白(俺とつきあえば?)せずにいられなかったことも、
真琴につれなくされて一時は友梨に傾いてしまうことも、千昭の視点で考えてみるとよく分かる。分かるよ千昭(笑)

計算尽くで考えれば、踏切事故現場で真琴に「未来から来た」ことを伝えなくてもいい気もするのですね。
そこで自分(千昭)のカウントが0になって未来に戻れなくなっても、それこそ「真琴が事故の可能性を認識する前」に戻ってやりなおして、真琴に真実を伝えなければ以後は現代で生活を続けることも出来たでしょう。
でも、…伝えたくなってしまったのかもなあ。
このあたりの千昭の思考はおそらく非常に純粋で真っ直ぐで、こういう裏技を考える自分の「汚れた大人っぷり」をも再認識させられたりして(^^;;;
大人にとっては何というか、踏み絵のような映画です(笑)

■以下はさらに完全にネタバレモードです。超注意を!

 

今回見るときは注意して見ていようと思っていた所が2点ありました。

1.「千昭はいつ真琴がタイムリープしていることに気付いたのか」
2.「真琴は何故にカウンターが一度“0”になった事を記憶していたのか」

■1については、
終盤に坂道での電話で「おまえ…タイムリープしてねえ?」のセリフがありますが、
これって“7月13日の午後4時頃”での出来事で、この時点で千昭が真琴のタイムリープを疑う理由があったかなあと疑問だったのです。
13日以後だったらいくらでも千昭が真琴に疑念を抱きそうなシーンはあるのだけども。(分かり易い所ではカラオケとか)
しかし、これは単純に直前の真琴の「なんだかさ、ひさしぶりに話する」のセリフで気付いたと考えれば特に不自然でも無いかなと再認識。

それまでの「13日以後」でも千昭は真琴のタイムリープに気付いていそうなものですが、これは単純に話すきっかけが無かったのだろうな、と。
千昭の心情的に、この時代から離れ難かったのだろうと思います。

■2については、
極私的マンガウォッチング「B館」さんの「時間軸検証PDF」(素晴らしい労作です。御苦労様です)を見ていても思った疑問ですが。

千昭のタイムリープで「攻介の踏切事故」を無かった事にして、真琴のカウントが「0から1に戻った」なら、
真琴の記憶も「カウント0になる前」に戻っていて、真琴は「一度0になったこと」自体を覚えていないはずなのですね。

極私的マンガウォッチング「B館」さんのPDFでは、これを「真琴は一度カウント0になった事を実際には忘れているけど、演出のトリックで観客には“真琴がカウント0を覚えている”ように見せているのではないか」と解釈されている、のだと思うんですが(違っていたらすみません。どうも書いていても混乱してくる)、

しかし、後の真琴のセリフで明確に「0だったハズなのに」と言ってしまっているのはやはり整合性が取れない。うーむ…

整合させるためには
A.真琴が一度カウント0になった事を覚えている(=千昭との電話の後)
B.真琴が坂道で転げ落ちた傷が治っている(=真琴が坂道を降りていく功介を追いかける前)
の間の短い時間の中で、千昭がタイムリープによって「自転車」をかっぱらわなくてはいけない。
功介の家(病院)があの坂道の物凄く近くだと考えれば、功介の家に停めてあった自転車をかっぱらうことは可能・・・・・・・・
・・・・・・・ いやいやいや、ないないない。無理があるよかなり(^^;;; 上のAとBの間って長くても数十秒だったと思うし。

千昭のタイムリープが真琴と違った特殊なものだったとも解釈出来るけど。
時間を止めたりしてるし、2人の人間を対象にタイムリープ(もしくはタイムストップ)も出来てそうだし、転げ回らないとタイムリープ出来ない真琴とは違う「正しい使用方法」「特殊な使用方法」を千昭が知っているのは確実。
真琴がカウント0になった時点以後(そして真琴が傷だらけになる前)に、
(真琴が責任感じて泣きわめいた)未来から千昭がタイムリープで戻ってきて時を止めて、功介から自転車を奪ったと解釈すれば成立するか? するのか?(それも功介の家と坂道との距離がネックになる気も)

うーーーーーーーむ。
様々な伏線が周到すぎて、単純に作品のミスとも思いにくいんだけど、
思考がグルグルしすぎます。
やっぱり「真琴は実はカウント0を直接は覚えていない」とする方がしっくり来るかなあ。
速報ダム日和さんの記事での「先生、分かりました!」以後の解釈「真琴思い込み説」が一番しっくり来る気がします。
真琴の性格ならかなり説得力があるのではないかと。

■とまあ、グダグダ考えもしてしまいましたが、
このあたりは些事としてうっちゃってもいい気もします。
いい映画であることには違いないのですよ。

細かいことついでに思いついたことをもう一つ。
千昭の「(クルミを無くして)夜も眠れなかった」発言は13日時点ですが、
これは「クルミを無くした日が12日より前だった」と考えれば何の問題もないか。うむ。

あと追記ですが、鹿苑さんにレスで書いていただいていたように、「シュレディンガーの猫」が出ていて、未来は不確定性のあるものとして描かれているだけに、
真琴が「絵」を未来に残し得る未来も可能性があると希望を持てるところが良いなと思えたのでした。

千昭が断片的に語った未来世界自体は、決して夢に溢れた幸せな未来では無いようですが、
それでも、未来は自分で引き寄せて変えていけるのだと、
ジュブナイルに相応しいメッセージがこもっているように思えたラストでした。
「走っていく」が本当にいいなあ。

色々書いてしまいましたが、結局のところいい映画です。見れて良かった。

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■特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE(柴崎貴行監督)(2013/1/26)

恒例になってるスーパー戦隊クロスオーバー映画です。
最初に2つの戦隊がなんやかんやと戦って最後に共闘するという基本的なスタイルの話ですが楽しく見れました。
ゴーカイは作品全体がクロスオーバーだったので自然に話に組み込めるのがいいですな。
以下箇条書きで。

・江戸の町が大迷惑でした。つーか江戸の町で火を使うな(苦笑)
そこはシンケンレッドじゃなくてブルーにチェンジすべきだったんじゃなかろうか。

・帰ってから、舞台挨拶で「火の用心」を呼びかけたと知ってビックリでした。あの映画でそれを言うか(^^;(むしろあの映画だからか)

オーズの戦いにも巻き込まれたりして江戸の町も大変ですよ。

・大人気のジェラシットさんがまた登場してましたが、ひょっとして過去に置き去りじゃなかろうか?(笑)
まあ、ジェラシットならどこででも生きていけるさ。

・マーベラスはまた「敵に寝返ったフリ」かよ!
いいかげんにしろというか、敵も毎度よく騙されてくれるものです。

・ワルズ・ギル殿下とアクドス・ギルの遺影が笑えたというかちょっとホロリでした。

・今回もゴーカイチェンジをしまくっていましたが、TV最終回で他の戦隊のレンジャーキーは返したんじゃなかったっけ?
今回も「力を失った」とか言ってたはずなんですが。
まあスーパーヒーロー大戦でもチェンジしまくってたし今更か。

・破壊されたはずのゴーカイガレオンを取り戻す手段の適当さが素敵だ(笑)

・ゴーバスの「大いなる力」に触れてくれたのは良かったかと。
やっぱりロボの記憶が消える展開は鉄板ですね。

・ウサダのレンジャーキーのキー部分の処理がナイスです。

・ロボのゴーカイチェンジはなかなか楽しかったです。もっと色々チェンジして欲しかった気もするけど。

・マジレンジャーはあまり見ていなかったので作中でのマジキングの形をよく知らなかったのですが、スーパーロボット超合金でのデザインはかなりアレンジされてたのだなあと分かりました。

・マジキングに乗っての陣さんの「落ち着くなあ」は、なるほど昔マジイエローだったんですね。

・今回はエンターが久々に楽しそうで微笑ましかったです。こけてるし。

・次のキョウリュウジャーは結構ギャグ路線なんですかね。
マーベラスがカレーを食ってたきょうりゅう屋(だっけ?)は、キョウリュウジャーで舞台になるんでしょうか。 (←追記:アバレンジャーで出てたそうで)

・最後のゴーカイゴーバス揃ってのダンスはノリノリで良かったです。

・またスーパーヒーロー大戦をやるようですが、「またマーベラスとディケイドが悪役になって戦う」展開は勘弁な!
最初から共闘でいいですよ。

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■図書館戦争(佐藤信介監督)(2013/6/2)

映画「図書館戦争」を観てきました。
有川浩原作小説の実写映画化です。ちなみに原作シリーズは読了済み、アニメは映画も含めて視聴済み。

メディア検閲が合法化された世界で図書館側が検閲機関と戦う話ですが、表現規制の流れがまた強まってる昨今ですし、こんな世の中にならなければいいんですけどねえ。本当に。

内容はシリーズ1冊目の「図書館戦争」の部分でしたが、原作を生かしつつ1本の映画としてよくまとまっていて結構いい映画化だったかと思いました。
正直それほど期待していなかったのですが満足出来て良かったですよ。
気付いてなかったですが、ドラマの空飛ぶ広報室(有川浩原作)の脚本の人だったんですね。

少し違和感があったのは、クライマックスが格闘アクション作品になっちゃっていた事くらいかなと(笑)
「分かりやすい悪役」をああいう形で出さなくてもいいんじゃないかとは思いました。あの腕輪って日野の悪夢と同じ人って事なんですかね。
20年前の事件の人にしては若すぎるので、単に「組織が同じ」というだけの意味かもしれませんが。

稲嶺司令が故人になっていて、車椅子の基地司令が「仁科」となっていたのがビックリしましたが、
有川氏にとって、稲嶺役は亡くなられた児玉清さんしかあり得ないとので、稲嶺の遺志を継いだ別キャラクターという形になったとのことで納得しました。
有川氏のブログ

両親関係や手塚の出番が少なめだったのは2時間程度の映画としてまとめるのは妥当だったと思いますが、
ただ1点、クマ殺しが削られたのは残念でした(笑)
いやまあ入れたら冗長になるだろうしいいんですけどね。
郁のドロップキックは綺麗でした(笑)

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■どつかれてアンダルシア(仮)(2001/04/14)

どつき漫才でスペインを席巻するお笑いコンビ『ニノ&ブルーノ』
国中で大人気の名コンビの2人だが、内心では2人は心底憎みあっていた。

エスカレートする憎悪劇を描いた、けっこうブラックな作品です。
好き嫌いが分かれるかも知れない作品。

後味悪く終わるかと思ったら最後にちとやられました。

スペインでもどつき漫才ってあるんだねぇ。

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■隣のヒットマン(2001/05/01)

★あらすじ★(ネタばれ度:低いつもり)
舞台はカナダのモントリオール。
義父の借金と悪妻・悪姑に苦しむ歯医者の主人公オズ。
ある日彼の隣の家に引っ越してきた隣人ジミーは、マフィアを裏切った、
出所したばかりの元ヒットマンだった。

ジミーの正体に気付きつつも、なんだか気があってしまったオズだったが、
妻からジミーをマフィアに売れと脅迫される。

上手くいけば離婚してあげるとの妻の言葉にかなりよろめきつつも、
根が善人のオズは他人を売るようなまねはする気はなかった。
しかし、一時でも妻の元から離れたいが為に、マフィアの本拠、シカゴまで飛ぶ。

適当に観光でもして、
帰ってから妻には『マフィアには連絡が付かなかった』とでも言えばいいと思っていたオズだったが、
付いたホテルには謎の巨漢男が待ちかまえていた。
巨漢男は言った。

「ジミーの居場所を知っているだろう。」

いきなり逃げ道を防がれてしまうオズ、
彼の運命はそれから2転3転4転していくのだった。

殺し屋を巡るブラックコメディ。なかなか笑えます。
どんどん人間関係が変化していくので、そこそこ気を入れて見るべきですが、
難しいというほどではありません。

個人的にはジミーのあだ名の元『チューリップ』の小道具をもっと生かして欲しかったかなあ
(どうでもいいレベルのコトなんですが)。

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■となりの山田くん(アニメ)(1999/08/17)

いわずと知れた、いしいひさいち原作のジブリ映画です。
今回の感想は、きっぱり私の趣味的な感想ですので
映画に満足した人にはご勘弁ください。
はっきり言って文句ばかり書きます。この映画が好きな方は
読まない方がいいかも知れません。

やけに画面がきれいだったり
なんかところどころ妙に教養高っぽかったり
4コマの本来のオチに余分な蛇足がついたり
テンポが悪かったり
毒気がすっかり抜けてたり

…と、予想通りの出来の映画でした。
出来の悪い映画とは言いませんが、
少なくとも「いしいひさいち」が好きな人にはお薦めするのはどうかなあ…ってとこですか、
場内のおばさま達には受けてたからこれはこれでいいのかも知れないけど。

適当、がテーマとかって、あまり言葉に出さない方がいいような気もするけど
「言葉」で語ってしまわないと観客には通じないと思われるのかなあ、
宣伝とかでトトロやもののけ姫の宣伝文句をもじってたりしたけど
セルフパロディも格好悪いと思えて仕方なかったのだが、
…いやあくまで私的な感覚でそう感じただけなんですが

ところで、
水彩画が動くってふれ込みだったけど
フォトショップの画像が動いてるとしか思えなかったなあ
きれいなんですけどね。

今回文句だらけですねえ、不快に思われた方、すみません。

でも見る前から、見た後も、
「なんか間違ってる」というような感覚がどうしても抜けなかったおいらでした。
頭が固いのかねえ

繰り返すけど、出来が悪いという気はないんだけど(いや出来が良すぎるのが問題なのか?)

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■トニー滝谷(市川準監督)(2005/03/01)

トニー滝谷の名前は本当にトニー滝谷だった。
純粋な日本人だったがジャズマンだった父がそう名付けたのだ。
母は無く、人と馴染むことなくトニーは孤独のまま大人になったが、孤独を寂しいとは思っていなかった。
しかしある女性と出会い、トニーは初めて人を愛しく思い、自分の孤独を実感する。
トニーは彼女と結婚し、孤独ではなくなったが、
一度孤独を実感してしまった自分が再び孤独になったらどうなるのかと、時折考える。
そして彼女はあっという間に失われてしまう。大量の服だけを残して。
トニーは彼女と同じ体系の女性を仕事の助手に雇って、仕事中の制服として彼女の残した服を着てもらおうとする。


どう言えばいいのか、なんとも不思議な感覚の映画です。
落ち着いたナレーションと共に、淡々と物語が進み、特別な出来事が起きない様で起こり、起きる様で起きない。そんな映画でした。
ラストは唐突で、正直少し拍子抜けもしてしまったのですが、
あの“なんともならなさ”が映画の空虚感や喪失感を強く印象づけられた気がします。
正直登場人物の心の大部分には共感も思い入れも出来ませんし、話にのめり込むことも出来ませんが、
それでいて登場人物の心の一部だけには奇妙な共感を感じる映画でした。
不思議に印象深い映画です。

孤独を知ったが故に孤独が怖くなるという心情は強く心に迫りました。
うーむ、痛い。

ついでに、
彼女が、きれいな服を見ると抑制が利かなくなり、目の色が変わり、ついには家の一室を衣装部屋にしてしまうあたり、
基本的に無駄使いはしないのに、欲しい本があると抑制が効かずに、一室が図書室になってる我が家の現状とラップしました(笑)
これはどうでもいいですが(笑)

ところで、2人の女性が宮沢りえの一人二役だと、映画を見終わるまで気付いてなかったのは、自分でもどうかと思います(苦笑)

http://www.tonytakitani.com/

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■飛ぶ教室(トミー・ヴィガント監督)(2004/02/17)

ドイツの児童文学作家のエーリヒ・ケストナー原作、と言いつつ原作未読ですが、
映画がとても好きになったので原作を購入しました。また読みたいと思います。

原作は1933年、ナチスが政権を握る前に書かれた話で、物語も当時の時代背景に基づいたものですが、
映画は舞台を現代に置き換えた話になっています。
(なお、まだ原作未読ですのでこれ以上は比較する書き方はしません)

現代のドイツの、少年合唱団で有名な学校の寄宿舎に住む子供達と、大人の友情物語です。
子供同士の喧嘩や対立、大人との信頼関係、恋とも言えるかどうか分からない交流など、
懐かしさと眩しさを感じつつ、現代ならではの社会背景など重みも垣間見せてくれて、
その中で前向きに生きる子供達に心の中でエールを送っている自分に気付きました。

寄宿生と通学生の間には貧富の問題(通常寄宿舎には裕福な子供が入る)もあり対立関係があって、大掛かりな喧嘩などの事件も起きますが、
子供達なりの仁義に基づいて筋を通して勝負し、自分達の問題を自分達の範囲内で解決しようとする自主性の高さに痺れました。
(そして大人も子供を対等に扱い、自主性を認めているあたりが気持ちいいです)
悪ガキながらかっこいい奴らなのです。

非常に好きな作品ですが、少し不満(微妙)な点をあげるならば、
(Fさんも書いてられましたが)
冒頭の“犬”が本当に置いてきぼりだったのか?という気になる描写の足りなさと、
最後のCGでしょうか。
CGは当初「舞台に何か仕掛けていたのか? いやそんなはずも無いか・・」などと戸惑ってしまいました。通常の描写で良かった気はします。

子供の頃、「隠れ家」に憧れた事を思い出しました。
近くの港の廃船を隠れ家と呼んで遊んだりしたものです。(数日で消えましたが)
オバQでダンボールを積み上げて隠れ家(というか秘密基地か砦)を作る話があったと思うのですが、既に手元にないので読めません。
権利問題で難しいようですが、オバQ再販してほしいんだけどなあ・・・(既に映画と全く関係ない・・・)

http://www.mediasuits.co.jp/tobu/

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■トム・ヤム・クン!(プラッチャヤー・ピンゲーオ監督)(2006/04/25)

マッハ!!!!!!」のトニー・ジャー主演のムエタイアクション映画です。今回もCGなし・スタントなし・ワイヤーなしの生身のアクションが凄い凄い。
(全く特殊効果無しの映画と言うわけではなくて実はモロにCGゲームなシーンもありますが、そこはアクションとは全く関係無いシーンなので念のため(^^、
まさかこの映画でああいう映像を見るとは思わなかったなあ)
マッハ!!!!!!では奪われた“像”を巡っての戦いでしたが、今回は奪われた“象”を巡っての戦いです。
王に献上する為に育てた象さんを奪われる訳ですが、
この象および子象が実に実に可愛く、ほとんど喋らない主人公にもかなり感情移入してしまいました。
そしてシンプルな話ながらも結構深かったりしました。タイでの象と人の関係も興味深かったです。
マッハでもあった独特の悲壮感も健在でした。

話のテンポが良く(説明が少なくてスッ飛ばしすぎとも言えますが)、アクションも(さほど格闘技に興味がない自分でさえも全く退屈せずにのめり込める程に)様々なシチュエーションを用意して工夫と見応えたっぷりで、110分間目を離せない映画でした。
「マッハ!!!!!!」では正直中盤でダルい部分もありましたが、今回は全編疾走感に溢れて全然ダレませんでした。
川での競艇シーン(違)での「家」のシーンの凄いこと、
ドルアーガ(違)塔を登りながら延々と続く長回しのアクションシーンの物凄いこと物凄いこと。
(100人は絡んでいそうなアクションシーンで、果たして何分間続いていたのやら、体感時間では10分くらい回しっぱなしではないかと思えましたけど?;;)
いやはや、圧倒的でした。
関節技も多くて戦闘シーンの痛そうなこと;;
何十人もの仲間が主人公たった一人にぶちのめされ、転がされているのを見ても、全く気にせず次々襲いかかってくる敵の雑魚の皆さんは頭がおかしいと思いました(^^;;;

アクションシーンについては、「アクションが見栄えするように都合よく配置された数々のアイテム」がちょっと気になったりもしましたが、まー無問題でご愛敬です(笑)

それにしても象の目がつぶらで可愛いこと可愛いこと。
戯れたり水かけたり水かけられたりしたいなあ…

公式サイト

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■T.R.Y.(大森一樹監督)(2003/01/14)

20世紀初頭の中国・上海、
自称「三流のペテン師」の日本人“伊沢修”(織田裕二)は
のっぴきならない事情から、清朝打倒を目指す革命家とともに
日本陸軍の武器を大量に騙し取る計画に参加することになる。
ターゲットは頭脳明晰にして猜疑心の固まりの男、日本陸軍東中将(渡辺謙)。
頭脳だけを武器に、はたして伊沢は、この隙のない相手を見事ペテンにかけることが出来るのだろうか?・・・

状況が二転三転するので何も考えずに見ていると訳が分からなくなりますが、
肩肘はらずに見れる、エンターテインメントに徹した作品で楽しめました。
頭脳戦の描写が面白かったです。
底に陽性なムードのある織田祐二のキャラクターが映画のカラーを決めていて
なかなか気持ちよく見せられました。
織田祐二と渡辺謙のキャラクターが何につけ対照的で印象が強かったです。

登場人物が状況に応じてちゃんと日本語や中国語、韓国語、更にドイツ語と、使い分けているのが好感が持てました。
某潜水艦映画にも見習って欲しいところです(^^;

★ラスト少しネタばれ

最後がああなってしまうのは、
“武器を奪う”ことに、現代人の観客が心理的に引っかかりを覚えるのではとか、
制作側では思ったのかもしれないなあ、とか思ってみたり。
(史実や原作は知らないのですが)
その辺の姿勢が少し中途半端に感じてしまいました。

http://www.toei-group.co.jp/TRY/

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■ドラえもん のび太の恐竜2006(2006/03/14)

「ドラえもん」が声優陣を一新してリニューアルされてから約1年、
本作は新体制による26年ぶりの「のび太の恐竜」のリメイクです。

色々思うこともありましたが、まずは素直にとても楽しる映画でした。

まず映像面は「凄かった」ですね。
原作の雰囲気を意識したキャラクターは手描きテイストの線が温かく心地よく、
その動作には隅々まで日常性を意識させるきめ細かな配慮が行き渡り、
アクションは工夫満載でダイナミック(すぎ)で、
現代の町も白亜紀の世界も「場所の空気」を感じられるように臨場感たっぷりに描き込まれ、と
情報量豊富な映像の洪水をひたすら満喫出来ました。
やー、お腹いっぱいだ。

ピー助も可愛いこと可愛いこと可愛いこと。まいった。
あー、刺身やりてえ。

お話は、原作からかなりアレンジされていました。(特に後半)
それが正直腑に落ちない部分もありましたが、
トータルでは十分満足出来るものでした。
“子供が世界にのめり込んで楽しめるように”注意深く配慮された、力のこもったいい映画だったと思います。
劇場の子供達が反応良く楽しんでいたのが好印象でした。

★以下ネタバレあり、注意

結構説明や描写が省略されていたところが多かったですね。
原作であるような道具の説明などはほとんど無く、(全体的に)ハッタリ少なめで描写されていました。
原作・前作の知名度ゆえに、大人も子供も道具の事などはすでに「分かっている」ものとして、省略を良しとしてたのかも知れませんが、一本の作品としてはちょっと気になりました。
(一緒に行った某氏に言われて気付きましたが、結構重要な道具の存在も省略してしまってたりしますね。「成長促進剤」のことですけど)
ただ、説明省略によって、話の流れはスムーズになったと思いますし、
旅の行程の部分を流して見せたのも、作品のリズムにメリハリを与えていて良かったとは思うんですけどね。

原作ではのび太が行っていた行動・言動が他の皆に割り振られていたりして、各キャラの活躍が増えているのは悪くないと思いました。それでおいしかったのはスネオかなあ。
ジャイアンは原作通りにいい役どころがあるのですが(「日本まで歩く」ことに賛成するあたり)、
この前段の「のび太がジャイアンの手を離さない」あたりはややあっさり目に描写されてしまったので、少し印象が弱くなった気もしました。

後半の展開はかなり変わっていてビックリでした。
特にラストを「ああした」のは、子供達の自主性を強調しようとしたのではないかと、意図は分かる気もしますが、
その変更の為に、ツッコミ所と言うか、無理が増えてしまったとは、どーしても思います(^^;
だってねえ、あの後、(道具もロクに無しで)歩いて日本に付いたというのはやっぱり無理があるんじゃないかなあと(^^;;;

まあ、元々原作にしてもツッコミ所は多い話なんですけどね(笑)
昔っから言われてますけど、
タイムベルトで現代に戻ればいいじゃないかとか、タイムマシンはタイムふろしきで直せるんじゃないかとか、未来に通信してSOSを出せないのかとか、他にも移動の道具は色々あるんじゃないかとか(笑)、
タイムパトロールはのび太のやったことはOKなのかとか(苦笑)(いや、それを言ったらそもそもドラが現代に来ていること自体がむにゃむにゃ)
まー、その辺は「あたたかい目」で見守るしかないか(^^;

しかし、ごちゃごちゃ言いましたけど、何のかんの言ってもやっぱり泣けます。いい話です。
特に、エンドロール最期の「アレ」は超反則ですよ。
あんなもの見せられたら原作ファンは泣くよ!号泣よ!涙ボロボロよ!

以下雑感箇条書きで
・タイムふろしきの描写が面白かったです。
・のび太の部屋、リアルに描かれるとかなり狭いのだなあ。
・パパの話が、いい!
・のび太の部屋にゲーム機があったりと、今の時代としての描写がされているのだけど、ゴミはやっぱり穴を掘って埋めるのね。
・恐竜の動きの魅力的なこと。あれはかなり最新の学説を考慮してるんでしょうか。
・襲ってくるのがクェツァルコアトルスだったりと、かなり変わってるのですね。プテラノドンが歯が無くて魚食だから変わったのか?と思いましたが、恐竜に詳しい人の話だとクェツァルコアトルスも同じようで。クェツァルコアトルスの方が大きいから変えたんでしょうか?
・クェツァルコアトルスのシーン、結構派手に「殺しちゃってる」ので驚きましたが、後で原作を読み返すと元々でもプテラノドンをきっちり焼き殺してますな。クライマックスのアクションや悪役の描写ではややギャグに振ったりマイルドな描写になっていて「残酷描写」を抑えてるので、ちょっと方針がチグハグな気も?
・だんごを食ったティラノの目はやっぱりドーピングくさくてヤバイ気が(笑)、子供向けに怖さ減の為の配慮なのか?(^^;
・しずかちゃんよりスネ夫のシャワーシーンの方が印象的に描かれているのはどういうことか(笑)
・しずかちゃんが可愛いかったです。恐竜の首を折るあたりが(誤解を生む表現)
・それにしても、やっぱりピー助可愛いよピー助可愛いよピー助可愛いよ
・新声優陣にはすっかり慣れました。
・このクオリティで「宇宙開拓史」が見たいなあ。来年はどーするんでしょう。

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■3/19追記

先週急な休日出勤でリタイアした妻につきあって「のび太の恐竜」をまた見てきました。
(先週は大人5人子供1人の集団で見に行ったので急な変更は出来なかったのです)

2度目ということで余裕があったので周りの反応がよく見えました。
・「あたたかい目」で泣き出す子供がいました。そうかー怖いのか(^^;
・ジャイアンがズボンを脱がされるシーンに場内の子供大受け。やっぱり尻とか好きなのね。しんちゃんが受けるわけだ。
・しょっちゅう「劇場で配ってる、歩くドラおもちゃ」の音が聞こえました。やっぱり子供は引っ張っちゃうのね(^^;
・のび太の部屋の本棚の「ツチノコ百科」が気になりました。(百科で合ってたか自信なし)
・タイムテレビを見た直後にタイムマシンに乗り込む訳ですが、皆の「靴」はどうしたんだろう。どーでもいいことですが(笑)
 原作でもタイムマシンに乗った時点で靴をはいてるんだけど、タイムマシンかドラえもんのポケットに準備しているのか〜
・やっぱり最期は泣きますよ。ううう
・やっぱりピー助かわいいよかわいいよ
・エンディング途中で出る大人が多かったですよ。もったいないなあ。

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■ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(寺本幸代監督)(2007/03/13)

去年の「のび太の恐竜2006」(上述)に続く新体制ドラえもん映画の第二弾にして、大長編ドラえもん5作目のリメイクです。
ちなみに、自分は原作の大長編は読んでますが、旧映画版は未見という立場ですが、
素直に面白かったです。満足〜

今作はタイトルに「新」とついているだけあって、原作からかなり変わっていました。
話の大まかな流れ自体は変わりませんが、感情移入度を高めてドラマチックに盛り上げられるように新要素を追加していたり(特に美夜子さん周辺)、
伏線を追加して唐突感を無くしてスムーズに見られるように努めていたり(ドラミの登場とかメジューサの存在とか)、
極力矛盾点を減らそうと工夫していたり(魔界歴程とほんやくコンニャクの辺りとか)と、
映画として盛り上げ度をアップさせ、各要素を有機的に繋ぎ直した、かなり練り直された脚本になっていたかと思います。

そして、去年の「のび太の恐竜2006」同様に、よく動くこと動くこと。見ているだけで面白く、また原作絵をかなり意識している絵面で満足感も高かったです。
去年の「恐竜」では一部作画が安定しない所もあったのですが、今作は安定度も高かったかと。
ドラえもんが去年以上に"柔らかそう"でグニョグニョだったのはちょっとやり過ぎな気もしましたが(笑)

ただ、全体的に(絵的にも話的にも)"緩急とメリハリ"には少し欠けた気はします。
ハイテンションのまま延々と話が続くので、集中力を持たせるのが少し辛かったかと。
特に幼い子供は集中力切れを起こしている子がチラホラといたように思えました(^^;

原作からしてそうですが、しずかちゃんはともかく、ジャイアン・スネ夫の出番はやや少なめです。
ぶっちゃけゲストヒロインの『美夜子さんの為の映画』ですねえ。
美夜子さんが格好いいこと、可愛いこと、いじらしいこと。(人間の時もネコの時も)
女性陣は全体的にかなり力を入れて魅力的に描かれていました。美夜子さん・しずかちゃん・ドラミはもちろん、ママまでも、いやホント。
女性監督である事も関係しているのか、女性陣の心理描写も力が入れられていて印象的でした。

藤子先生の原作は視点がやっぱりクールなのですが、映画はかなり情感を刺激するように出来ていました。
原作との差異は色々ありますが、こういう部分こそが最大の違いかも知れません。
私としては藤子漫画のクールさは勿論好きですが、しかし映画もこれはこれできっちり楽しめたのでOKです。
泣かせ方が『くどすぎる』と言う意見にもきっぱり同意はしますが(笑)

映画でのオリジナル要素として美夜子さんをかなり掘り下げているのですが、
自分としては『現実世界での美夜子さん』を描いてくれたのが嬉しかったです。
原作でも気になっていた部分でしたから。
のび太達が戦っていた頃、現実世界では、アルマゲドン状態になっていたのかなあ(^^;

道具の使い方の変更では、原作での「石ころ帽子」が「モーテン星」に変えられていたのが特に印象的でしたが、石ころ帽子だと相互のコミュニケーションが取れないから変えたかったんでしょうねえ。

「もしもボックス」は恐ろしい道具だなあとあらためて思う話でありました。
あれって、当初は「世界を作り替える道具」かと思っていたのですが、今作の解釈からすれば「パラレルワールドに移動する道具」なんですかね。
もし後者なら未来からタイムマシンで来たドラミが「魔法世界の現在」に到着するあたりが不思議なんですが、まあ、考えて答えが出る話でも無さそうな(^^;
「世界を作り替える」けど「作った世界はパラレルワールドとして続く」のなら、なんとも罪作りな道具ですなあ。

些末な疑問ですが、なんで「満月牧師」だったんでしょう。原作では「満月博士」ですよね。
悪魔と対立する存在だから牧師にしたんでしょーか?
牧師が魔法使いなのもどーかと思うけど(^^;(どーでもいい話だ)

来年も映画はやるようですが、どうなるんですかねえ。またリメイクなのかオリジナルになるのか。
このクオリティでオリジナルも見てみたいと思いますが、個人的に思い入れの強い「宇宙開拓史」はやっぱり見たいなあ。(去年も言いましたが(笑))

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■ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(腰繁男監督)(2009/3/22)

最初に断りますと、自分は原作は読んでいますが旧映画版は未見。小学生時に見逃したままでした。
そういう立場の人間の感想と御了承下さい。

で、今作は、
悪くは無かったですが、正直「無難」以上の出来では無かったかなと。

「オリジナル要素」が今一有効に機能していなかったと思えました。
それというのはオリジナルキャラ(モリーナ)のことですが、
軽くネタバレを言いますと原作の某サブキャラの(汚れな)役割を代わりに背負わせて膨らませたキャラなんですね。
(そのキャラ自体も登場はしているのですが出番減少)
まあ、そういう役割を女の子の新キャラに変更する事自体は有りかと思いますが、
問題はそんなオリジナルキャラを肝心な「映画の感動どころ」の中心に据えてしまった点かと。
(更に言えば、モリーナがあまり好感度が高いキャラではなかった事も問題だったかと)

今作のメインゲストはロップルくんで、物語の主軸はのび太とロップルの友情のはずなのに、
感情移入先を分散させてしまったのでロップル・モリーナ両方ともに印象が薄くなってしまっていました。
キャラを膨らませる要素をプラスするならロップルか、せめて妹のクレムでやるべきだったと思います。

前々作の「新魔界大冒険」にもオリジナル要素の感動どころはあったのですが、
あれはメインヒロインの美夜子さんのキャラを膨らませる要素だったから、よりヒロインに感情移入させるいい方向に作用していたのですよ。
今作はその辺りを間違えて軸がぶれてしまったと思えました。

ちなみに、原作では登場していないドラミの出番も追加されているのですが、こちらはそれほど違和感はありませんでした。
何故なら、…ぶっちゃけ大した活躍をしてないからなんですけどね(苦笑)

後は軽く箇条書きで。

・原作を読んでた小学生当時は分かってませんでしたが、
 思ってた以上に細かい部分まで思いっきり西部劇テイストだったのだなあ。
・序盤の絵が頭身が妙に高くて手足が長くてちょっと違和感がありました。ドラえもんの足まで長いよ。
・自分は声や声優にはこだわりが無い人ですが、今回のクレムの声は流石に滑舌が酷かったかと。まともに台詞が聞き取れませんでした。
 おかげで別れのシーンの感動が台無しな感じ…

・コーヤコーヤ星に都会があっちゃ駄目だと思う。(トカイトカイ星は未登場)
・コア破壊装置のオチが変更されてましたが、ここは原作のままの方が面白かったなあ。
・原作からの追加・変更点の殆どがテンポを悪くしたり整合性を崩す方向にしか作用してると感じられたのが残念だったかと。
 自分が原作ファンだからそう感じるのかも知れませんが(^^;、
 変更部分が出るたびに原作の完成度の高さを再認識させられてしまいました。
・でも、「雪の花の保安官バッチ」は良かったです。

・チャミーはかわいかった。
・ギラーミンとのび太の対決は一応ちゃんと描かれてました。緊張感は正直低かった気もしますが。
 どうも全体的に演出が平坦だった気がします。
・次回作は海の話っぽい様子。「海底」か「南海」?
 と言っても南海の方は見てないんですが。

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■DRAGONBALL EVOLUTION(ジェームズ・ウォン監督)(2009/3/29)

公開前から評判が大変悪かったので「ある意味」期待したものでしたが(B級的に)、
思ったよりは無難だったと言うか、ひとことで言えば「印象が薄い」映画でした。
感想を書いていても、既に漠然としか思い出せません。

「ドラゴンボール」として押さえるべきポイントは意外と押さえていましたが、
「ドラゴンボールらしさ」は微塵も感じない不思議な映画でした。愛と破天荒さが足りないのね。
自分としては原作と違っていても映画として面白ければいいやとも思っていたのですが、これがどうにも面白くない。
短時間(87分)でサクサク進むのはいいのですが、話も戦いもあまりにもあっさりしすぎて全然印象に残らないんですよ。

特に肝心の戦闘シーンがまた淡泊で、ピッコロが●●●●波(←意味のない伏せ字)一発で終了ってあーた、弱い。弱すぎる!
ピッコロのキャラクター描写もロクにされていない(せいぜい献血を痛がるくらい)ので敵役としての魅力は皆無でした。

あとは箇条書きで。

・あまり原作に拘らないと言いつつも、 やっぱりピッコロはぴろりん(触角)が必要じゃないかと思いました。(拘ってるじゃん)
・原作読者にブーイングの嵐だった悟空の「高校生いじめられっこ設定」ですが、これは日常描写自体がすぐ終わるのであまり気にならずに済みました。
・ピッコロが何故復活したかの説明がまるで無いのが不思議。
・かめはめ波を撃ちながら前方に飛んでいくのが不思議。
・マフーバ(魔封波)も出て来ますが、カタカナで言われるとフバーハみたいだと思った。
・神龍を呼び出すシーンでは「ギャルのパンティおくれー!」と言いたくて仕方なかったですよ。
・神龍を呼んで亀仙人を生き返らせるのですが、一緒に悟飯も生き返らせればいいんじゃないと思いました。
 願いは一つと言っても「ピッコロ達に殺された人を生き返らせて」でいいのだし。
・ヤムチャのチンピラっぷりが原作より数倍アップ。なんという雑魚キャラ臭。女を後ろから撃ち殺すし;
・ドラゴンボール自体は綺麗でした。
・いかにも続編がありますよ的な終わり方でしたが、この出来で続編を見たいと思う人はいなんじゃないですかね。

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■トランスフォーマー(マイケル・ベイ監督)(2007/08/15)

1980年中頃から日米で人気だった変形ロボットアニメ「トランスフォーマー」の実写映画化作品です。
自分はアニメはほとんど見ておらず、当時、雑誌「月刊OUT」の記事で中途半端な知識だけがあったという状態で見ましたが、普通に楽しめました。
むしろこだわりが無いからこそ脳天気に楽しめたかも知れませんが。

映画としては、ストーリーがどうこう言う映画ではなく、ただひたすら"巨大ロボットVS巨大ロボット""巨大ロボットVS人間の軍隊"のアクションを楽しめばいい映画です。
ストーリーを期待して行くと失望するでしょう。

予告編ではかなりシリアスな『VS侵略者もの』のように見せていましたが、本編はかなりコミカルな作品でした。
そういうコミカルさも"トランスフォーマーらしい"と中途半端な知識で思いましたが、
アニメが原作だと知らずに行った人は「騙された」と思う人もいるでしょうね。
と言うか、各所ネット感想をパラパラ見ると、まさにそういう人も多い様子。
(実際、予告を最初に見たときは『タイトルは昔のアニメと同じだけど、果たしてこれはアニメのトランスフォーマーと関係あるのだろうか?』と疑問に思いました。あの予告では知らない人はアニメの実写化とは思わないでしょう)

CGの変形ロボアクションはかなり凄いですが、変形前はともかく、ロボに変形してしまうとそれぞれの見分けが付きにくかったのは少々難点だったかと思います。
コンボイ…もといオプティマスプライムは色で一目で分かるんですけどね。
(オプティマスは耳が回る様子が良かったです)

しかし、味方は車ばかりなのに、敵には戦闘機はいるわ攻撃ヘリはいるわ戦車はいるわで、こりゃあ不利ですわな。
メガトロンはさすがに拳銃にはなりませんでした。

人間とトランスフォーマーの絡ませ方は悪くなかったですが、ちょっとキャラが多すぎて扱い切れてなかった気もします。コンピュータオタクとかあまり意味無かったですし。

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■トランスポーター(ルイ・レテリエ監督 : 製作・脚本:リュック・ベッソン)(2003/02/03)


黒いBMWを駆り、裏社会に生きる“運び屋”フランクは己の3つのルールに従って仕事をこなしていた。

1.契約内容は厳守、契約後の変更は認めない。

2.依頼人の名前は聞かない

3.依頼品の中身を開けない

フランクはいかなる時も頑なにこのルールを守り、
3人の銀行強盗を逃がす仕事の時、強盗の人数が4人に増えていた時などは、
契約通り3人で無ければ車は出せないと頑なに拒み、銀行強盗が仲間の1人を撃ち殺すまで、彼は車を出すことは無かった。

そんなある日に受けた仕事で、けして自分のルールを曲げない冷徹なプロフェッショナルだった彼が、がたがたと動く依頼品が気になり、
その日にかぎって依頼品を開けてしまう。
その依頼品は、かばんに詰め込まれた女だった。
それからフランクの運命は狂って行くのだった・・・

・・・といった導入部までは面白かったです。
それ以降は・・・、決定的に駄目とは言いませんが、正直退屈で1時間33分がとても長く感じられました。
予告は面白そうだったのですけどねー。

頑なに己のルールにこだわる冷徹なプロフェッショナルだった主人公が、
後半ではただの肉体派アクションヒーローになってしまって、前半と同じ人物に見えません。
男の内面の変化とか、面白く描けそうな素材でしょうに、
後半のフランクはただの戦闘ロボットでキャラクター性が消失してしまっているのです。
後半のアクションでも、せめて“運び屋”らしいスキルをもっと生かした見せ場を用意すればもう少し面白く描けただろうに、もったいないです。

この映画は物語部分とアクション部分で監督が2人いるらしいのですが、
それが作品の内容も分離させてしまったのかも、と感じました。
更に加えてベッソンまでいるのですから、3人も船頭がいてはやっぱ駄目かなあ・・・と。
私、ベッソンには特に思うところは(いい意味でも悪い意味でも)無かったのですが、
この作品はイマイチでした。

主人公のフランク同様、ヒロインも、ドラマも、どうにも浅くて説得力に欠け、魅力を感じませんでした。
(たれ感でここまで辛口なのも、我ながら珍しいですわ)

つっこみ所も多いですが、とりあえず一つだけ。↓
「パパを愛してる」と泣くくらいなら、なにも心臓狙って撃つことも無かろうに>ヒロイン

http://www.walkerplus.com/kansai/latestmovie/mo1743.html

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■ドリームガールズ(ビル・コンドン監督)(2007/03/06)

これまでも何度か書いてきた事ですが、
ネタバレや先入観なしで面白い映画と出会いたいが故に、自分は映画を見る時には出来るだけ前情報を入れずに見るようにしてる訳ですが、
こういう見方をしていると、「予習が必要なタイプの映画」で失敗することがちょくちょくあります。今作がまさにソレ(笑)

1960年代に実際にアメリカで活躍した人気レーベル"モータウン"の黒人女性ボーカルグループ"シュープリームス"をモデルにしたブロードウェイの人気ミュージカルを映画化した作品です。
映画自体も歌と音楽を重視したミュージカル的な作品になっています。

音楽グループが商業主義に走り始め、実力あるメンバーよりも容姿で勝るメンバーが重視されて仲間割れしたり離反したり成功したり挫折したりする話で、
実話だということを知らずに見た為、正直『よくある話だなあ』と思って見ていましたが、
よくあるも何も、"よくある話の元祖的な話"だったわけです。なるほど。

黒人音楽が大衆化していく過程を描いた、アメリカの音楽史を背景にした作品なのですが、
この辺りを理解するには、やはり映画を見る前に予習が必須の映画ではあります。
当時の業界の再現性は高いらしいですが、『映画を観ることで当時の音楽史を学べる』という程に親切な作りにはなっておらず説明不足気味で、背景事情はかなりあっさりした描写で流されてしまっていますので。

最低限『当時の黒人音楽家達にとって音楽に込めるソウルやメッセージがいかに大事だったか』を認識した上で観た方が良いと思われます。
正直自分は黒人音楽や洋楽はおろか、邦楽すらあまり聞かない人間ですので、表面的な歴史はともかく"彼らが何故それほど音楽にこだわるのか"は映画を観ているだけでは少し伝わりにくかったです。

音楽に疎い私ですが、それでもジェニファー・ハドソンの歌声力は素晴らしく、随所で入るミュージカルシーンは見応えがありました。
ストーリー自体はシンプルすぎるほどシンプルで、描写も(作中で10年近い時間が流れることもあって)かなりダイジェスト的で、"大河感"はあるものの深みには欠ける気もしますが、
音楽シーンで十分それなりの満足感は得られる映画かと思います。(ミュージカル自体が苦手な人にはダメでしょうが)
最後は爽やかな感動がありますが、ただ、"実話"ではあんな爽やかな最後にはならなかったらしいんですけどね(^^;

公式サイト

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■トリック劇場版(堤幸彦監督)(2002/12/03)

映画と言うよりTVドラマそのまんまですが、そのつもりで見てれば面白いです。
と言いつつ、私、テレビ版は2からで、それも所々抜けてしまってるんですけどね(^^;
その辺をちゃんと知ってるともっと楽しめるのでしょうが、あまり知らなくても支障はありませんでした。
この話でストーリーを解説するのも野暮・・・というより
してもしょーがない気がするのでしません(笑

気の抜けたやり取りが楽しかったです。
いいですね、棒読み。

神様決定戦はなんだかカードのトリックばかりで、もうちょっと違った展開があっても良かった気がします。

ところで親子や占い師のフォローが無いのが気になります。

http://www.trick-movie.com/

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■トリプルX(ロブ・コーエン監督)(2002/10/28)

スキンヘッドで首の後ろに3つのXをデザインしたタトゥー(刺青)を入れた筋肉にーちゃん
“xXx(トリプルエックス)”が活躍するスパイアクション映画。
関係ないけど腹筋善之介氏の舞台を最近見てないのでまた見たくなりました。閑話休題

ゴロツキの悪(ワル)だった主人公が強制的にシークレットエージェントにされてテロリスト相手に活躍するヒーローアクションです。
ところで今の時代で敵ってやっぱりテロリストなんですね。

力押し映画で、勢いがあって深く考えずに結構楽しめました。
つっこみどころは多いですが、押さえるところを押さえていて楽しめるのでオッケーです。
“テスト”の一連のシーンの無茶な強引さがなかなか笑えて好きです。

私は“アクション物”というジャンルへの思い入れはあまりないのですが、この映画のアクションは面白く見ることができました。
アクションの仕掛けが面白く、何が起こっているか分かりやすくてよかったです。(一部合成が甘かったりもしますが)
屋根のバイク跳びとかかなり無茶っぽいですが、なかなかワクワクでした。

主人公のタイプは007とはかなり違いますが、ボンドシリーズを意識した小道具が楽しいです。
車の装備があまり活躍できなかったのが残念ですが、あれも一種のネタとしてはニヤリとしてしまいます。

舞台のプラハの街並みも好きなので嬉しくなります。ううむ行ってみたい。
先日から「9デイズ」「アマデウス・ディレクターズカット版」と、なんだかプラハが舞台なりロケ現場なりに
なってる映画を続けて見てる気がします、まあ偶然ですが。

最初悪役と思われたキャラが後半に近づくに従って化粧が薄くなっていくのが分かりやすくてナイスです。(誉めてます)

ところでちくびに太陽のタトゥーはどーにかなりませんか?(笑)

http://www.xxx-triplex.com/index.html

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■ドリームキャッチャー(ローレンス・カスダン監督)(2003/04/30)

スティーブン・キング原作(でも未読)

4人の少年達がいた。
いじめられていた少年を助けた4人は、その少年に関わる事で不思議な“能力”を手に入れる。
その出来事は彼らにとって強い絆になった。

そして20年、大人になった4人だったが、少年時代に得た“能力”は、普通の人生にとってはむしろ重荷になっていた。

雪山の小屋で、4人は久しぶりに再会する。
懐かしい面々との再会を楽しむ彼らだったが、そこに不吉な出来事が次々と起こり始める・・・

★(以下ややネタばれ)
・・・と、このようなイントロで映画は始まります。
こうした出だしや、宣伝CMなどから、『サイコホラー・サイコサスペンス』物と思って見に行ったのですが、
全然違います(笑
これは『B級(←強調)SF』なのでありました。(^^;)

★(以下かなりネタばれ)
SFというか、「ウルトラマン」物と言ってもいいかも知れません。
宇宙人相手に人間が頑張るくだりはむしろ「ウルトラセブン」でしょうか?

ダークな雰囲気や、心理的な恐怖、絶望的な状況での絆・・・といった内容を序盤は期待していたのですが、
その辺は(全くとは言いませんが)中盤以降綺麗に消し飛んでくれた印象です。
前半と中盤以降で話の様相がガラッと変わってしまって、なんだか2本の映画を見たような気にもなりました(^^;)
想像していた物とは大分違いますが、これはこれで楽しかった気もします。(下品なギャグが多いですが;)

少年時代の描き方はとてもいいムードでした。どこかスタンド・バイ・ミーを連想させてくれたりします。
(きっちり見た覚えは無いんですけどね>スタンド・バイ・ミー)
ただ、それにしては現代の4人(5人)の絆といったものは描写不足に感じて残念でもあります。
その辺をもっと強く描いてくれればもう少しいい映画になったかなあ、とか。
4人のうち、なんのために出たのかという気になるメガネ氏が哀れでした。
少年時代は目立っていたのに。

見ながら昨年のシャマラン監督の「サイン」も思い出したりしましたが、
考えてみればこちらのキング原作が先ですね。

★追記
全国で上映してるか不明ですが、最初「マトリックス」の予告的短編「アニマトリックス」がいきなり延々と上映されて、入る館を間違えたかと思いました。
フルCGとしたら、技術も進歩したもんです。

http://www.dreamcatcher-movie.jp/

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■トレジャー・プラネット(2003/07/20)(ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督)

ディズニー映画です。
『宝島』の舞台を宇宙に置きかえたお話しです。
素直に楽しかったですね。映像も迫力で、大画面で見て良かったです。

それほど最近のディズニー作品を沢山見ているわけではないですが、
ディズニー物というと個人的に「悪役には容赦ない」という印象があるので、
最後がどうなるかちと不安だったのですが、今回はホッと出来ました。
生かすべき伏線が生かされて、主人公もちゃんと主人公ならではの成長と活躍をし、
キャラクターの絆をちゃんと描き、とお手本のようによく出来た作品でした。

シルバーがいいですね。

気持ちのいい映画でした。
どう言ってもディズニーは映像の迫力と臨場感のあるスピード感は凄いですね〜

http://www.disney.co.jp/treasure/

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■どろろ(塩田明彦監督)(2007/02/15)

手塚治虫先生の原作は読んでますが、アニメは断片的な記憶しかありません。
で、自分は基本的に漫画原作の実写映画には期待しないようにしてる為もあるでしょうが、
思ったより悪くなかったです。素晴らしい出来とは言いませんが娯楽物として普通に楽しめたかと。

以下ややネタバレで。有名な話なのであらすじは省略。めんどいからと言うのは秘密です(・e・)

映画は原作の「発端の巻」「百鬼丸の巻」「鯖目の巻」「ばんもんの巻」辺りをベースにして、
"百鬼丸"を話の主軸として描かれています。
親に捨てられた子供達の話を「鯖目」で示し、親から"魔物に売られた"百鬼丸の親子話の発端から決着までを描くという、『親と子の関係』を主題としたのであろう構成になっています。(描き方は浅めですが)
百鬼丸に対して"どろろ"自身のエピソードはかなり削られてますが、一本の映画としてのまとめ方としては悪くなかったかと思います。
ただ、時間は138分とやや長すぎて中盤から終盤にかけてダレます。こういう勢いが大事な映画は出来れば2時間内に納めて欲しいところ。

各設定は原作から結構変更されていました。
無国籍性が増していたり(原作でも言葉使いとか結構無国籍だけど)、
どろろが最初から女とバレてたり、年齢が上がってたり、
百鬼丸に身体を与えた育ての親が「医者」から「呪い師」に変わってたり、
打ち切り的な原作のラストと違い、それなりの決着を付けていたり。

どろろの変更は、最初は不安でしたが、映画を通してみれば受け入れられました。
ただ、百鬼丸の育ての親の「医者」から「呪い師」への変更は、まあ『原作のままでは映画に出来なかった』理由は、そりゃあ、昨今の世の中では仕方ない気もしますけど、
しかし曲がりなりにも『生身の手足』を百鬼丸が得てしまっているのは、原作ほどの『不自由さ』に欠けて、どうも百鬼丸が身体を取り戻さねばならない切実感が薄れてしまったかと思います。
(「呪い師」と言うよりほとんど錬金術師だったか)

あと、他の変更点はともかく、琵琶法師はちゃんとハゲにして欲しかった(笑)

怪獣、もとい魔物特撮については、チープに思える場面もありますが、この手の映画はチープさも味なのでノープロです。B級臭いのはそれはそれで良し。
桜の魔物のビジュアルなど面白かったです。

ところで、ラストに関わる大きなネタバレなのですが、
おそらく誰もが思うことでしょうが、最後まで見ると『ち●こ』はちゃんと取り戻し済みなんだなあと思いました(笑)(・e・)

今回の映画で百鬼丸の親子話の決着はついてますが、どうも続編もあり得そうな終わり方にも見えました。
しかし、続編をやったら完全にオリジナル展開になってしまいそうな気も。それだと、別に見たくないなあ。

公式サイト

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■ドーン・オブ・ザ・デッド(ザック・スナイダー監督)(2004/05/25)

70年代のゾンビのリメイクですが、旧作は未見です。
子供の頃はホラーは恐くて嫌だったんですよね。(今考えると笑っちゃいますが)

ゾンビ物としては普通に楽しめましたが、
映画としては“それなり”以上とは言い難いです。

冒頭からOPまではスピード感と緊張感に満ちてかなりワクワクさせてくれます。
隣人や家族が突然化け物になってしまうショックが感じられ、
混乱していく街を見下ろした空撮はゾクゾクしました。
ただ、緊張や恐怖はそこでほぼ終わりです。
主人公達がショッピングモールに避難してから終盤に至るまでは、緊張感はすっかり弛緩してしまいます。(或いは計算通りなのかも、と後から思いましたが)

と言いつつ、モールでの生活シーンは、日常性と異常性が混在して、それはそれで面白い物でした。
街がゾンビで溢れて離れ小島化した建物の屋上と屋上の交流や、ゾンビ射撃ゲームなどは、
緩やかに終わりゆく世界を退廃的に映していて、名シーンと言ってもいいかも知れません。
ただ、それでもモールのシーンは長すぎで緩急の緩の部分が強すぎ、中だるみしたのは否定できません。

登場人物がやたら多い割に個人の描写が淡泊で掘り下げが無いのも気になりました。
次々死なれても「こいつ誰だっけ?」としか思えません。
親子や恋人(?)との別れなど、泣けそうなシーンもありますが、個人が描写されていないので印象は弱いです。
群像劇を目指したと推測しますが、それでも個人の描写が弱すぎるのは難点かと。
ドキュメンタリー方向に徹底されている訳でもないので、どうも方向性の定まらない中途半端な印象が残りました。
怖さは足りないものの退廃感は良かったので、どちらを向くにせよ方向付けを絞ればもっといい映画になったろうと勿体なく思えました。

ゾンビが走る走らないは私にはどうでもいい事でしたが、少なくとも恐くは無かったです。(冒頭以外は)
「28日後...」の感染者は恐かったので、描写の問題でしょう。

なお、ゾンビに無視される犬は良かったです(笑)
EDもありがちな展開を効果的に見せてくれました。

蛇足:
比較されがちな「28日後...」とは映画の方向性がかなり違います。
こちらが退廃ならあちらは人間賛歌と言うか(by.JOJO)

http://dotd.eigafan.com/top.asp

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