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■【アイ】the EYE(パン兄弟監督)(2003/06/11)

エ、エレベーターに乗るのが怖いよぉぉぉ(゜┏Д┓゜ ;)

香港―タイ協力の恐怖映画です。


2歳の時に失明した女性“マン”(アンジェリカ・リー)は20歳になって角膜移植手術を受け、視力を回復します。
しかし、長年「光」を知らなかった彼女には最初は分かりませんでしたが、
彼女の目には“この世ならぬもの”の姿まで見えるようになっていたのでした・・・


前〜中盤に至るまでは、もう怖い怖い。
「音」の使い方も相まって背筋がゾクゾクするような怖さです。
ですが、この映画はただ怖いだけでは終わらないのでした。
怖さだけではなく、物語として実に面白く、
そして、見た後には切なさに哀しさ、爽やかな感動の残るいい映画なのです。
インインの下りなどは本気で泣けてしまいました。

マンの人物描写がきめ細やかで、かなり感情移入してしまいました。
視力が回復して幸せになれると思ったところで、大事な居場所を失うことになり、
更に常人では耐え難い恐怖まで背負ってしまったマンが、
助けを受けて立ち上がっていく姿が実にいいのです。

話がずれますが、
人の目というのは、個人の脳の取捨選択で見える物も結構変わっていく、あてになるかどうかよく分からないもののようです。
『他人が自分を同じ見え方をしているのだろうか?』などと少年の頃(笑)に考えたことを思い出しました。
(「火の鳥」の、ロボットが人に見える青年の話を思い出したり)

★(以下、少しネタばれ気味)
あえて苦言を言うと、最後の“事件”は展開的にどうにも強引に思えてしまいます。
描きたい事は分かるのですけどね。(^^;)
・・・しかし、キツいなあ・・・
(個人的に前・中盤の怖さよりこちらの方がトラウマです;)

最後に蛇足です。
「リング」の恐怖演出や「シックスセンス」の展開の影響とかも少し感じたりしましたが、
文化というのは影響しあって発展していくのだから別にいいのでは、と思ったりしました。

http://www.the-eye.jp/

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■アイ・アム・レジェンド(フランシス・ローレンス監督)(2007/12/18)

例によって前情報を入れずに観ましたが、「地球最後の男」のリメイクだったんですね。
と言っても元作品の事はかなりウロ覚えですが;

最初に予告を見た時には「地球で1人だけ生き残った男」の"SF物"かと思いましたが、
実際はかなり"ゾンビ物"でした。新しい予告ではそれらしいモノが映ってましたので、もしやと思いましたが(^^;
ホラーとして怖さはそれなりですが、予備知識無しに子供が見てしまったら泣きそうです。

ストーリー自体は(リメイクと言うこともあってか)古典的な終末物で目新しさは無いのですが、誰もいなくなって荒廃したニューヨークの映像の迫力はなかなか見応えがありました。
"人がいた頃の街の風景"が"現在"と交互に描かれる為、人類滅亡前・滅亡後の世界の変わり様がよく分かって興味深く、大画面で見るべき映像だと思えました。

そして映画前半の、"最後に生き残った男(ウィル・スミス)と犬"という"1人と1匹だけ"の暮らしぶりの描写がなかなかに面白いです。
何十分も延々と犬を相手にしゃべっている日々を見せられるだけなのに、演技・演出が上手く退屈はさせられませんでした。主人公の孤独さが伝わる抑え気味の演技が良かったかと。
小出しに出させる情報の見せ方も上手く興味を引っ張ってくれたかと思います。

そして、犬のサムがいいですねえ。子犬時代がまた可愛くてウハウハです。
なんですが…
"その後"の"映さない演出"が泣かせます。

前半は良かったのですが、後半から結末にかけてはちょっと、「ありきたりな終末映画」臭さが強くなってしまった気もします。(ツッコミ所も後半で加速度的に増えていったような)
ゾンビ(と言うか感染者)の頭の良さはなかなか怖いんですけどね。
マネキンの使い方も不気味な違和感を演出してくれて良かったです。

ところで1、最後の状況、酸欠にならないものですかね。(火事になった訳じゃなければ衝撃にさえ耐えられれば大丈夫なのか?、その衝撃に耐えられるかどうか自体がかなり疑問だけど
ところで2、寒いところなら大丈夫って、人類結構生き残ってるんじゃないですか?、復活の日
ところで3、血清が出来たと言っても、数で絶対的に負けてる生き残った人々が感染者に(危険を冒して)注射していくんですかね? 無理があるよなあ;
ところで4、宗教臭さがちょっと…

公式サイト

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■アイアンジャイアント(アニメ)(2000/05/03)

銃に意思があったら、銃は己をどう思うのでしょうか?
銃社会アメリカでこういう作品が創られたことが興味深かったです。

それにしてもジャイアントが可愛い

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■アイアンマン3(シェーン・ブラック監督)(2013/05/02)

「アイアンマン3」観て来ました。
社長…じゃないトニーは今回は「アベンジャーズ」での戦いの後遺症からパニック障害を抱えて不眠症で苦しみつつも、それでもトニーらしくて楽しめました。
以下ネタバレ注意。

・アベンジャーズでは「マーク7」だったスーツが今回は一気に「マーク42」まで。スーツ依存故なのである意味悲劇的でもあるのですが「どれだけ作ってるんだよ」と突っ込まずにいられません。
・マーク42は遠方からパーツを呼び寄せて自動装着したりパーツ移動がそのまま攻撃になったりで、聖衣装着やジーグやキャストオフを思い起こしたりしました。
 アニメとかだと自動装着は「ただ便利そう」だと思っただけですが、リアルな描写で描かれると勢いがかなり怖いですね。特に顔パーツと股間パーツ(笑)
・スーツを他人に被せたり遠隔操作したりするアクションがアイデア満載で実に楽しかったです。空中救助シーンがいいですよ。
・今回は結構スーツ無しで頑張るシーンが多かったのが印象的かと。
・CMでも出ている大量スーツ出動がなかなか凄いものが有りました。ゴリラっぽいスーツやらパイルバンカー付きとか、遊んでるなあ。
・どんどん壊れていくスーツを着替えながら戦っていくあたりが面白かったかと。コストはかかり過ぎですが(^^;
・しかも最後には究極の無駄使いですよ。もったいないオバケが出ますよ。
・今回の敵については、トニーの自業自得と言うか因果応報と言うかでしたが、まあトニーが1999年にどうしていたとしても奴は道を踏み外してそうではあります。

以下更にネタバレ。

・てっきりペッパーもバトルヒロイン化するのかと思いましたよ。
・トニーは胸のアレは治ったらしいとはいえ、アベンジャーズの続きもあるし、今後も普通に戦うんでしょうね。最後も自分はアイアンマンだと言ってるし。動力も外部化すれば良いのだろうし。
・未だにエンディング途中で出て行く人が多いのが意外でした。笑えたのに。

公式サイト

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■藍色夏恋(イー・ツーイェン監督)(2003/10/16)

「あいいろなつこい」と読みます。
瑞々しくも切なさと嬉しさを感じる、青春を描いた台湾映画です。
超イイです。
おすすめ。

夏の台湾を舞台に、高校生の少女と少年と少女の恋を描いた映画です。

この映画を見て感じた思いを言葉にするのは少し難しいです。
大人になってしまった私にとって、
どうにも伝え難い、少年少女だったころの、言葉にしたら別の物になってしまうような
“あの頃”の気分や空気を、鮮明に思い起こさせてくれる映画でした。

光と影のはっきりした夏の校舎、たわいないふざけあい、きまぐれに変わる友人との関係、
夜の体育館、夜のプール、夜の台湾の街、自転車、
あの頃感じた未来への希望、あの頃感じた未来への不安・・・
眩しい程美しい光景のなかで、泣きたくなるような感情の揺さぶりを感じました。
うまく言葉を使えないじれったさも、不器用なぶつかり合いも、実に“リアル”です。

ラストの後、あの後彼らがどうなるのかは分かりません。
しかし人生の中のあの瞬間は、先がどうなったとしても、彼らにとって極めて大事な瞬間だろうと感じます。(当人等が意識してなくとも)

Fさんの感想を見るまでは私も気付いていませんでしたが、
この映画で描かれているような先の見えなさや世の中の分からなさは
少年少女時代に限ったものではないのですね。
どの年代にとっても変わらないのだと思い起こされました。

なんだか今回は、私の中でもまだ感想がさっぱり整理で来ていない、ゆさぶられたまんまの状態であったりして、
支離滅裂な感想で申し訳ありません(^^;
ホントに文章になってないなー(^^;;;

ところで、主役の2人は実にいいですね。
特にヒロインのモン・クーロウ(グイ・ルンメイ)は、仏頂面なのですが見ている間にどんどん可愛く見えてきます。

http://www.natsukoi.net/

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■AIKI(天願大介監督)(2002/12/09)

交通事故で下半身麻痺となり、一生車椅子生活となった元ボクサーの青年が
やさぐれて落ちるところまで落ちながらも、その中で人と出会い、
再び己をかけられる古武道“合気道”と出会い、再生していく青春映画です。

こういうプロットだと、あざといお涙ちょうだいの感動物かと思われてしまいそうですが、
映画として実に面白く、率直で、自然に怒ったり泣けたり笑えたり出来る、とてもいい映画でした。
シビアな視点を持ちつつ、エンターテインメント作品として上手く出来ていて、とても良かったです。

★少しネタバレ

ひとつ難を言うと、最後に試合する相手のわざとらしい悪役っぷりにはちょっと興ざめでしたが、
それでも迫力とカタルシスのある試合で楽しめました。
車椅子での合気道のシーンは流れるようでとても美しく見えました。

最低というほどに落ちていく主人公の描き方や、性の問題など、ちょっと描き難そうな部分も率直に、
自然に、描いてくれていて好感でした。また笑いを含めて描いてくれる見せ方が上手いのです。
合気道の先生を始め、周囲の人達が魅力的なのもよかったです。
先生が主人公の入門を認める過程のシーンが好きでした。

あと犬もよかったです(笑

実際に車椅子で合気道を始め、黒帯を取られたというデンマーク人の男性が話のモデルになっているそうです。

http://www.aiki.cc/

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■アイデンティティー(映画:ジェームズ・マンゴールド監督)(2003/11/05)

うーむ、ネタバレなしで感想の書き難い映画だ(苦笑)


果てしない一本の道路と荒野だけが延々と広がるアメリカのハイウェイ。
猛烈な豪雨で道路が水没し、行き場を失った10人の人々が
荒野にポツンと佇む一軒のモーテルに集まってくる。

第1の殺人が起こる。
次いで第2、第3の犠牲者が・・・
死体の側にはモーテルのキーが置かれていた。10号室のキー、9号室のキー、8号室のキー・・・
だが、事態はやがて“ただの殺人事件ではあり得ない”様相を見せていく。
そして、元々知り合いでもなく偶然ここに集まったはずだった人々に、ある共通点があった事が分かるのだった・・・。


閉ざされたモーテルを舞台にした殺人事件。
「サイコ」のようなサスペンスかと思いきや、
見ているうちにもしやホラーなのかとも思わせて、
やがては予想外の展開に流れていきます。
速いテンポで二転三転する展開に目が離せないミステリー映画で楽しめました。

勘のいい人や、あらかじめ疑いまくって映画を見る人は、早い段階でこの映画の仕掛けの一つに気付くかも知れませんが、
それがばれる事自体は大して問題にはならない奥深さがある映画とも思えます。詳しくは語れませんが(^^;

ところで、某第六感映画でのブルース・ウィリスからのお願い以来、
この手の映画では「ラストを人に話さないで下さい」というテロップが出たり、宣伝で「謎」が強調されることが多いのですが、
正直余計なお世話と思います。

第六感は最初にやったから偉かったですが、それ以降は正直「またか」と思ってしまい、映画自体の評価まで下げそうになる事があります。
それに、こういう映画は素直に騙されて見るのが一番面白いと私は思いますので、
「最後に謎が〜」などという余計な先入観を持たせるような宣伝は実に鬱陶しいです。

★★★以下超ネタバレ。映画未見の人は読むべからず★★★
11人のうち約半数が犯罪者と言えるのは興味深いです。
(犯人、警察、囚人、管理人、大金を盗んだ娼婦と5人も)
また、エドは精神を病んだ経験があり、ジニーやジョージも妙な神経質さや病的なものがある、と。
多重人格も元々は当人の人格の反映とも聞きますから、この作品の場合も同様ということなのでしょうか。

ところで、あの宣伝ポスターって良く見るとすごいネタバレだなあ

http://www.id-movie.jp/index_swf.html

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■アイランド(マイケル・ベイ監督)(2005/08/23)

臓器提供用に作られたクローン人間が逃げる話。

予告であまりに情報を出しすぎで、予告以上の要素があるのだろうかと、正直殆ど期待していませんでした。

で、映画は、
ストーリー自体はやはり予告で予想できる「そのまんま」でしたが、ディティールやアクションに見応えがあって意外に面白かったです。
あまり期待しなかったおかげもあったかも知れません。

ただし「ディティールに説得力がある」と言うより、勢いあるアクションで有無を言わせずごまかされる感じなんですけどね(笑)
今一納得のいかない所や詰めの甘い部分も感じますが、
勢いと「奇跡」で流されます。奇跡じゃしょーがねーや(笑)
ラスト付近の白服荒野など「絵」の魅力を感じる映画でありました。

アクションは迫力でしたが、関係ない人の巻き込まれ方が凄いですよ。何人死んでるやら(^^
アクションもカー(バイク)チェイスは迫力なのですが、人間主体の部分は顔アップばかりになって分かり難かった気はします。

予告でモロバレの「基本設定」については本編でも割とすぐにネタ割れするのでその部分についてはあまり気にならずにすみました。

とりあえず映画を見ていて感じたのは、「開けた扉は閉めよう」と「事実確認はその場でちゃんとしよう」と言う所かと(おぃ)
企業の警備のザルっぷりが物凄いですよ(^^;?

未来のロスの都市描写が面白かったです。バリバリの未来都市ではなくて、現代でもあるような古い建物と新しい物が入り混じるった街の中で、
新たな交通インフラが張り巡らせられているのが絵として良かったです。
例えば、XPのご時世に未だに98を使ってるうちの会社とか(笑)、OSXのご時世にうちではまだOS9だったりとかのように(笑)、
世の中新しい物が出てもすぐに切り替わる訳でもないので、新旧入り交じった街の描写はリアルな感じに見えたのでした。
手塚治虫氏がアトムで描いていた「未来の風景の中に四畳半やら電柱やらポストやらの(当時の)現代の風景を入れ込むことで読者に親近感を持ってもらう手法」というのも思い出したりしました。
アイランドの場合は親近感というより、現代に近い街を見せることで、より「身近に有り得そうな恐ろしい未来」を感じさせたかったのかと思われますが。

映画では、企業がクローン人間を臓器採取用に管理していますが、
「臓器だけをクローン培養すれば企業の法律違反(あくまで法律だけ)はクリアするのでは」と序盤を見ながら引っかかってましたが、
「クローン人間でなければならない理由」も説明されていたのでちょっとスッキリしました。
科学考証的にはどうなのか知りませんが、映画的に気になるモヤモヤを解消してくれてるのでOKです。

映画のラストは綺麗な形でオチているように見えますが、
個人的にはあの後の彼等の社会的立場がどうなったかこそを見せて欲しかったなあ。
ナレーションだけでもいいから。

ところで、先に基本設定については予告のモロバレもあまり気にならずに済んだとは言いましたが、
それでもやはりあの情報を出し過ぎの予告編はいかがな物かと思います。
基本設定以外でも重要なシーンを出しまくりで、あろう事かラスト間際のシーンまで使ってくれて、
映画は楽しめはしましたが、ほとんど予告で割れたネタの確認作業をしている気分にさえなりました。
面白いらしいと言う噂が聞こえてきたから見に行きましたが、
あの予告を見ただけの時点では「予告以上の物がなさそうでワザワザ見に行く必要なさそう」と思っちゃってましたからねえ。

http://island.warnerbros.jp/

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■アイ,ロボット(アレックス・プロヤス監督)(2004/09/28)

ロボットが普及した時代。
ロボットには三原則が組み込まれ、人間の安全なパートナーとして社会にとけ込んでいた。

ロボット三原則は以下の3つ
1:人間を傷つけてはならない。人間を守らなければならない。
2:1に反しない限り、人間の命令を聞かなければならない。
3:1・2に反しない限り、自己を守らなければならない。

しかしある日、ロボット達を生み出した博士の死亡事件が起きる。
一見自殺と思われたがが、ロボット嫌いの刑事スプーナー(ウィル・スミス)は博士の部屋にいた最新型ロボット“サニー”を疑う。
人間を傷つけられないロボットは果たして殺人を犯したのだろうか?


アシモフや手塚を思わせる古典SF的テーマの映画です。
予想以上に正統派SFとして作られていて、軽すぎず重すぎず堅すぎず、アクションに偏りすぎず、分かりやすく難解になりすぎずで、なかなか好感を持ちました。
(裏読み好きの人には物足りないレベルかも知れませんが)展開にも捻りもあって、素直に面白かったです。
予告から受ける印象をいい意味で裏切ってくれたかと思います。
“三原則の先”を明快に示してくれたのは(斬新な答えでは無いかも知れませんが)私的にポイントが高かったです。

以下ややネタバレです。

スプーナー刑事のロボット嫌いの偏見が最初は鼻に付きますが、その“理由”はなかなかグっときます。(それでも序盤の偏見っぷりは行き過ぎと思いますが(^^;))
そんな彼が心のあるサニーを認めて握手するシーンは感慨深いです。
サニーがヴィキの理屈に対して言う「理解は出来る。だがそれはあまりに“心”がない」も名台詞です。

ヴィキの目的は「人間を守ること」だった訳で、それはやり方は間違いでしたが、では正しいやり方が何か?というのも難しくです。
サニーとヴィキ、どちらが正しかったのか、広い規模で考えると明快には答え難いです。
ラストも単純にハッピーエンドと言えない気もしたりして

ところで人の顔って半端に付けると実に不気味ですな。
芸術やアニメ・漫画でも異形に人の顔ってのはよくありますが。
NS4の方が可愛いと思うのはデフォルメに慣れた日本人だからでしょうか?

http://www.foxjapan.com/movies/irobot/

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■アヴァロン(押井守監督)(2001/02/03)

近未来的異世界での仮想戦闘ゲームの話。
じつは、会社帰りの眠い頭で行ったので、所々記憶が切れてて
よく分からなかった所があったりする。

まあ、他に行ける日がなさそうだったので仕方ないけど、
映画を見るときに寝不足はいかんですねえ。

とりあえず、
私はあのゲームやりたくないです。

飯の食い方が不味そうな映画でした。

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■アザーズ(アレハンドロ・アレバーナル監督)(2002/05/13)

第二次世界大戦末期、イギリスのジャージャー島にある一軒の屋敷、
そこには戦争に出た夫を待つ妻グレース(ニコール・キッドマン)と娘アン、
息子のニコラス達親子が住んでいた。
使用人達は何故か数日前に姿を消してしまっていて、
広大な屋敷には親子3人だけが暮らしていた。

そんなある日屋敷に3人の訪問者がやってくる。
訪問者は老婦人ミセス・ミルズ、口のきけない女性リディア、
庭師のミスター・タトルの3人。
使用人を新聞広告で募集していたグレースは3人を募集に応募してきたのだと思い、
新しい使用人として雇い入れることにする。
3人にも異存は無かった。

グレースは3人に屋敷のルールを説明する。
“この家では各部屋のドアは鍵をかけてから次のドアを開けること。”
彼女の子供2人は日光に対するアレルギーがあり、
部屋を常にカーテンで閉め切る必要があった。
この家ではろうそく以上の光は大敵だった。

ある日グレースは、新聞社に出した募集広告がポストに入ったままになっているのを見つける。
広告は新聞社に届いていなかったのだ。使用人ミルズにそのことを問い詰めると、
ミルズは広告を見てきたのでは無いことを認める。
彼女達は昔この家で働いていた為、働き口を求めてきたと言う。

またある日、娘のアンが家の中に少年がいると言い出す。アンによると少年の名は“ビクター”
気味悪がる弟は泣き出し、グレースはアンが嘘をついたと思い罰を与える。
しかし、やがて家の中では他人の話し声やピアノの音が聞こえたり、
ドアが勝手に開閉したりと怪現象が起こりだす。
使用人達を疑うが、使用人たちが目の前にいる時も怪現象は起こり続けた。
この家には見えない侵入者がいるのか?

アンは一枚の絵を描いてみせる。
老婆と少年と両親の4人、絵にはアンが彼らを見た回数も記されていた。
アンは言う。“老婆は怖い目をしているの”
グレースはライフルを手に侵入者達を探し始めるが・・・

★★★

ゴシックでダークな雰囲気が漂うホラーです。
主要人物の闇ではなく光を恐れる設定が逆説的で象徴的です。
ラストについては語れませんが、正直・・・を思い出したりもしたのですが、
衝撃だけで終わるのではない深みのある哀しさのある映画でした。彼女の最後の決断もやるせなく哀しいのです。
ニコール・キッドマンが陰のある演技で当たり役でした。
不思議な非現実的な空気が漂う作品ですが最後まで見て納得でした。

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■明日があるさ THE MOVIE(岩本仁志監督)(2002/10/14)

個人レベルの民間有人ロケットを飛ばそうとする話。

先にドラマがあったらしいですが、私はそちらの方は全く知りません。
(実は存在自体知りませんでした)
ロケット物が好きなので行ったのでした。

でもこの映画、間違ってもロケット開発映画を見るつもりで見てはいけません(笑)
(そもそも、この映画に“ロケット物”を期待していく人はほとんどいないかも知れないですけどね)

とってもファンタジーな映画です。
大画面で見る吉本新喜劇です。
(なお“ファンタジー”と言ってるのは、“個人レベルでロケットを造ること”ではなく、プロセスの描き方に対してです)

ロケット物、なんて目で見てしまうと、つっこみたくなるところがそりゃあもうワンサカ(略笑)、
でも、“ああいう”打ち上げの絵を作りたかった気持ちはよく分かるし
とてもワンダホーな映像でした。

何も考えずに見るとそれなりにカタルシスのある、笑える楽しい映画です。
しょう油さしには受けました。

中途半端に夢を追うだけで自分の責任を(最後まで)ろくに顧ず
覚悟も考えもろくすっぽ無しで気に入らないことがあったらすぐ逆ギレする主人公にはちょっと辟易でしたが(^^;)
吉本新喜劇や漫才だとこういうキャラも気になりませんが半端に現実的なのでかえって気になってしまうのでした。
その辺でこだわってもしょーがないと分かってるんですけどねー
分かってます、私の頭が固いだけです。

でもまあ、つっこみたくなる所だらけなのは吉本映画としては正解なのかも知れません。

http://www.ashitagaarusa.net/

◆10月15日(火)追記
この映画で「ロケットをつくる」ことがイマイチ盛り上がっていかないと感じたのですが、
主人公以外の「13課」の連中が“ロケット”の話にほとんど絡んでこない(少なくとも積極的には)ためかなあ。

「おちこぼれサラリーマン“達”が頑張る話」かと思ってたら、
話のメインの“ロケット”に(中途半端に)打ち込むのは課長と部下1名だけ。(この部下が更に中途半端)
それで最後に13課みんなの手柄みたいな顔をされてもなあ・・・
(まあ、課長にかけられた迷惑料と考えてもいいし、結果オーライかも知れないけど)

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■アース(アラステア・フォザーギル監督 マーク・リンフィールド監督)(2008/01/15)

「ディープ・ブルー」や「プラネット・アース」のスタッフによる世界各地の生き物の生態を捉えたドキュメンタリー。
温暖化の警告はありますが、“ストーリーのある映画”とは言い難いのでちょっと感想は書きにくかったりします。
大画面でのプラネット・アースと言えますが、雄大な自然の映像は大画面で見る価値ありと思えました。
とりあえず絵描きは見ておいていいかと思います。

こういう自然映像物を見るとポートピアのダイエー館を思い出したりします。

公式サイト

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■アタック・ナンバーハーフ(2001/04/15)

「おなべ」の監督に率いられた「おかま」のバレーボールチームが国体で活躍するタイ映画。
実話だそうです。
大変 楽しゅうございました。
選手達がそれぞれ大変個性的で味があります。 

ピア役のおね・・・いや、お兄さんがかなり美人です。

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■アダプテーション(監督:スパイク・ジョーンズ・脚本:チャーリー・カウフマン&ドナルド・カウフマン)(2003/09/17)

「マルコヴィッチの穴」の監督・脚本コンビによる奇天烈映画。
ノンフィクションの取材記録本を原作とした映画で、実在の人物も多数登場する映画ですが、展開に応じて物語の様相はどんどん変わり、
現実と虚構の境は入り乱れてどんどんワヤになっていきます。
それでいて展開自体は「マルコヴィッチ〜」に比べても分かりやすくて職人芸的です。
毒があって(ありまくり)、皮肉たっぷりで、なんとも奇妙で訳分からんような映画ですが、
結構好きだなあ(笑)


『一応は』実在するノンフィクション小説「蘭に魅せられた男」を原作に脚色した映画・・・
のはずなのですが、
映画は、『「蘭に魅せられた男」自体のストーリー』と、
『ノンフィクション小説「蘭に魅せられた男」の映画化の為の脚色を依頼された脚本家“チャーリー・カウフマン”(演じるのはニコラス・ケイジ)が、
「ストーリーらしきものを持たない取材記録」である原作を前に、どうにも脚本が書けないで苦悩するストーリー』という二つの話が、
交互に積み重なる多重構造で進んでいきます。
そしてある時点を境にそれぞれのストーリーは重なり合い、地味で地道なはずだった日常は、激動の展開にすり変わっていくのでした。


まずは、こんな「分かり難そう」なストーリーを、分かり易く、
皮肉に満ちながらも面白く、(色んな意味で)おかしく組み上げた手腕に脱帽です。
場面毎に状況も登場人物も、時列も、カウフマンが言ってる言葉も(笑)、全てがころころと入れ替わっていくのに、特に混乱もせず、
勿論退屈もせずに、テンポよく最後まで見切る事が出来ました。
訳も分からんし不謹慎だし、人によって相当好き嫌いや評価が分かれそうですが、私は結構好きです。
人の情熱が入れ替わり、人に影響され、変化を遂げていく様がよく見える映画でした。
“物作りをする人間”に限らなくても、奇妙にリアルなシンパシーを感じる人は、案外多いのではないかと思えてしまいました。

http://www.adaptation.jp/

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■あなたのために(マット・ウィリアムズ監督)(2001/04/09)

17歳で妊娠中の少女、ノヴァリー(ナタリー・ポートマン)
恋人との引越の旅の途中、立ち寄った町のスーパー“ウォルマート”で買い物をしている間に
ノヴァリーは恋人に置き去りにされてしまう。 

幼い頃に母は男と逃げて行方不明、頼るべく身内もおらず、
町にはもちろん知り合いもいないし、お金もない。
やむを得ず彼女は、身重の体を抱えたまま、ウォルマートでこっそりと生活を始める。 

ウォルマートで赤ん坊を出産し、町の有名人となったノヴァリーは、
様々な人と出会い、又
様々な善意と悪意に出会い、
世間知らずだった少女はやがて確かな自分自身を持った女性と成長していく…。 

いい映画でした。

映画を見るうちに、
世間知らずで要領が悪い女にしか見えなかったノヴァリーが
美点を持った魅力的な人間に見えてきていいですね。
ラストで彼女にある影響を与える「言葉」も深いです。

現地点で、俺的今年の世の中捨てたものじゃない気になる映画賞です。

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■アナと雪の女王(監督:クリス・バック、ジェニファー・リー)(2014/3/21)

観て来ました。
制御し切れない氷雪能力のために国を出たエルサ女王と、飛び出した女王を追いかける妹・アナ王女の話ですが、ディズニーらしい映画だったかなと。素直に面白かったです。
予告でもよく流れているエルサが雪山で城を創りだすミュージカルシーンは映像美と音楽が素晴らしかったですよ。(ちなみに字幕版で観ました)

それにしても、(寒さには耐性があるとしても)女の足であの軽装で険しい山頂に容易く辿り着くエルサ女王の走破能力が凄いですよ。多分トナカイより早いよこの人。
各人の移動速度とか時間経過がちょっと不思議な映画ではありました。アナと王子が出会って婚約するまでたった1日だとは描写を見てるだけでは思わなかったですよ。
それにしてもフリーダムな妹でした。

詳細は省きますが、クリストフではなく、エルサとアナの間で問題を解決した結末は良かったんじゃないかと。そうでないとエルサの物語にならないですしね。

そして同じく詳細は省きますが、悪役がとても「やっぱりな」という感じでした。
ディズニー映画は割と悪役をすっぱり殺す印象がありますが、本作では死なずに済んだだけ良かったんじゃないかと。

結論としては大事なのは愛することだったという話ですが、ひきこもり良くないと言うのもテーマだったのかなと思いました。
ところでこの国って前王が死んでからエルサが即位するまで政治とか誰がやってたんだろ。
画面に出てないだけで見えないところで城に残った人達が頑張ってたんですかね。

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■アバウト・ア・ボーイ(ポール・ウェイツ&クリス・ウェイツ監督)(2002/10/10)

ヒュー・グラント演じる独身貴族のダメ男が、子供と交流して自分を見つめ直す話です。
・・・と書いてしまうと身も蓋もないですが(^^;)、
基本プロットは実によくある話(それも子供を使うのがあざとい系)なのですが、
あまり説教臭さや子供の可愛らしさに頼った作りになっていないので好感が持てます。

子供(ニコラス・ホルト)があまり可愛くない、というか、
生意気で計算高くて策略家な割にドン臭くて鈍くて、
平たく言って「なかなか可愛くねーガキ」な所が結構いいです。
それでいて親思いないい奴で、逞しい奴です。

ヒュー・グラント演じる独身貴族は、もうほんっとーにダメダメ男です(笑)
親の遺産で働かずにテレビばかり見て暮らしてからっぽで、
後腐れなくつきあえるとかの理由でシングルマザーを狙おうとするしょーもない男です。
ヒュー・グラントってダメ男演じさせたら上手いなあ。
そんな彼がわずかずつ、わずかずつ、牛歩のような歩みながらも変わっていくあたりの描写がなかなかいいです。
人としての成長、もとい変化にあまり不自然さを感じないラストも結構いい感じです。

全編通してかなり痛い、あいたたー、な映画でもあります。
どこかズレた、ちょっと変な人達の社会の中での浮いてしまう様子が
どーにもきつくて「助けてくれ〜」という気分になります。

大お勧めとは言いませんが、結構いい感じの映画でした。
(以前のヒュー・グラント主演の「ノッティングヒルの恋人」も「変」な人々の出る話だったけど、今回の人々も近いものを感じます。
 監督は違うんですけどねえ)
映画はヒュー・グラントとニコラス・ホルトの独白の二人称で進みますが、
つい心の中でつっこみを入れてしまって楽しかったですな。

とりあえず以下ネタバレ発言。
「靴より先に髪型をどーにかしてやれ」

http://www.uipjapan.com/aboutaboy/

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■アバター(ジェームズ・キャメロン監督)(2009/12/24)

ストーリーについては、予告編でほぼ全編のネタバラしがされていて、ほぼそのままの内容なのであまり言うことがありません。
あのネタバレ配慮の無さすぎる予告はどうにかならないものかと;
映画を見ていても「やっぱりそういう事なのか」と確認するだけの作業になってしまいますよ。
その意味で、注目点はラストのオチがどうなるかと言う点くらいだったかと。

ですが、地球と異なる異星の風景を描いた映像は凄かったです。
ひたすらゲームっぽいとも言えますが。久々にパンツァードラグーンがやりたくなる映画でした。
見たのが3D対応の映画館じゃなかったのが残念ではあります。

青い肌の、初見ではやや気持ち悪くも思える異星人"ナヴィ"の異形が、見ているうちに不思議に愛着が湧いてきました。
そう思わせる見せ方とデザインはさすがだったかと思います。

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■アフタースクール(内田けんじ監督)(2008/06/17)

実に面白い作品ですが、
実に感想の書きにくい映画です。
見た後の後味がいいのか悪いのかも、映画のジャンルすら、重要なネタバレ無しでは記しにくい…;
この映画は『内容を何も知らずに見る』のが一番正しい楽しみ方ですよ。
だから何も書きません。面白いから見よう。以上!

…で、済むわけがないですね。すみません。

元々「運命じゃない人」の監督作品ということで楽しみにしていました。(ちなみに両作品とも監督・脚本とも内田氏です)
「運命〜(略)」は、話が進行する毎に映画の様相自体がどんどん変わっていく、見る人に『騙される快感』をとことん味合わせてくれる映画でしたが、
今作もまた、"出来事の意味合い"がどんどん変化する、笑えてひやひやして、面白く刺激的な、様々な感情を味合わせてくれる上質なエンターテインメント映画でした。
ああ面白かった!
ラストに向かって全ての意味が収束していく様の快感なこと。

ちなみに「運命〜」は一つの事件を複数の人間の視点で繰り返す『時間いじくり映画』でしたが、今作では時間操作の手法は(ほぼ)ありません。
映画全体で一つの流れを追っていますので、割と小品だった「運命〜」よりもボリュームがあります。
そういうわけで『演出手法のトリッキーさ』は前作より減っているはずなのに、
しっかり騙されたぜちくしょう!(笑)
勿論、騙されるのが楽しいのですが〜。

そして、本作にしても「運命〜」にしても、気持ちよく騙してくれるシナリオや演出のテクニックのみならず、人間の見せ方も見ていてニヤリと出来る魅力を感じさせてくれます。

しかし、ちゃんと面白さを伝えようとして、まともに感想を書こうとするとネタバレに触れざるを得なくなって本当に困ります。
とりあえず物語の出だしだけを記しますと…


人の良い中学教師の神野(大泉洋)の元に元同級生の探偵・北沢(佐々木蔵之介)が現れる。
神野の親友の木村(堺雅人)が妻を残して失踪したとのことで、神野は北沢と一緒に木村を探すことになるが、調査を進めるうちに神野は親友である木村の意外な一面を知っていく事になる…


という風に始まりますが、前振りしたように話はどんどんどんどん意外な方向に進んでいきます。
でも、これ以上は書けねえ;

とりあえず、●●が本当にいいキャラでした。
●●と●●との最後のやり取りが印象的でした。「アフタースクール」というタイトルの意味もここでよく分かります。
そして、オチの●●くんは本当に可哀想だ…(笑)
また是非再見したい映画です。
ああ面白かった!!

ところで、内田監督の次回作はどうなるんでしょうねえ。
前述したように、決して「裏切られる展開」だけが魅力の監督ではないですが、
そういう展開を求められるのは確かでしょうけど…、
技巧だけに走るようにはなって欲しくないなあと。いらぬ心配だと思いますが。

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■アベンジャーズ(ジョス・ウィードン監督)(2012/8/17)

あまり説明の必要は無い気もしますが、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ハルク、マイティ・ソーといったアメコミヒーローが集まった集合映画です。
実のところ各ヒーローの映画で観たのは「アイアンマン」1作目だけで、ハルクは2003年版は観たものの2008年の「インクレディブル・ハルク」は観ていない状態だったので、多分理解出来ていないところもあるだろうと思いますが、観ている間は特に問題なく楽しめたかと思います。

各ヒーローが個性豊か(ぶっちゃけ皆が我儘)でなかなかまとまらないわけですが、そんな連中がぶつかり合った挙句に最後に団結する流れがシンプルに王道で盛り上がりました。

・アイアンマン社長のふてぶてしい毒舌っぷりが楽しいです。
・ビルから落ちながらのアーマー装着が見所でした。
・キャプテンアメリカは正直デザインくらいしか知りませんでしたが、シールドを生かしたアクションは地味ながらも頑張っていたかと。地味だけど。
・キャプテンアメリカって第二次世界大戦あたりのヒーローなので時代をどうするのかと思ってましたが、天然コールドスリープ状態だったのね。
・キャプテンアメリカは地味ながらも指揮能力の高さを見せてくれましたが、彼がいなかったらこいつら全然まとまらなくてどうなっていたことやら。
・巨大な敵を一撃でぶちのめすハルクのパワフルさが際立っていましたが、後半やけに理性を制御出来ていたのがちょっと不思議でした。
・ロケットランチャーで部下を撃ち落とす長官がすげえ。
・ラストで消えたアベンジャーズとか言われてましたが、社長の所在はバレバレじゃないですか(笑)
・エンディング後がやたらとシュールで最高でした(笑)、エンディングですぐに立ってしまった人は勿体無いですな。
・第二作も決定済みのようですが、ヒーローも増えたりするんですかね。原作シリーズではスパイダーマンやらウルヴァリンやらマグニートーの娘やらもアベンジャーズに参加経験があるようですが、さすがにその辺りは無理か?

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■アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (ジョス・ウェドン監督)(2015/8/10)

遅ればせながら観てきました。
私的に忙しいので感想は短めで行きますが、
一言で言うと

「だいたい社長のせい」

という映画でした。あとハルクとスカーレットウィッチ。
…まあ、ハルクについては加害者と呼ぶのはかわいそうですけどね。

しかし、社長の武器商人時代の咎が現在に降りかかってくるのはともかく、他は概ね善意や責任感や行き違いや、操られたりしたことが原因だったりするので(ウルトロンの行動さえ当人的には善意と言えなくもない)、
一方的な正義も悪も無いよねと言うか、人の世って難しいよねと思いました。
今や「絶対的な正義のヒーロー」なんてものは存在することも難しい世の中ですよ。良く分からないけど今度はスーパーマンも「バットマンVSスーパーマン」で人類の脅威的な扱いになっちゃいそうだし。

ストーリー的にはヒーローの存在意義の云々などで悩ましい展開で、爽快感は少な目なのですが、アクション面は見事でした。
アイアンマン(ハルクバスター)VSハルクは、理解しあった友人同士の戦いとしての悲哀がありつつも、巨体通しが遠慮なく殴り合う迫力や、壊れた腕をパーツを読んですぐ再構成するアイデアなど、実に見応えがありました。

それにしても今回はアベンジャーズの離脱者が多かったですよ。(アメコミ原作は知らないものの)元々入れ替わりの多い団体らしいんですけどね。
映画だけでは正直よく分かっていなかったところもありますが、一応、アイアンマン、ハルク、ホークアイが離脱、ソーが一時帰郷、クイックシルバーが死亡って事になるんですかね。
正直、社長はアベンジャーズの顔役という印象なので、今後いなくなるなら寂しいですよ。…まあ、キャプテンアメリカの次の映画でアイアンマンも出るという話も聞きますが。

新ヒーローのヴィジョンが誕生しましたが、ジャーヴィスの存在は消えてしまったわけですかね。そうだとするとちょっと寂しいですな。
ところでヴィジョンは歩く人体模型って感じですよ。

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■アマデウス・ディレクターズカット(ミロシェ・フォアマン監督)(2002/10/30)

1700年代後半のドイツ・ウィーンに生きた宮廷音楽家“サリエリ”が語る、
天才音楽家“ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト”の人生と死への過程を描いた作品。
1984年頃に公開されたオリジナル版に、当時カットされた20分のシーンを加えたものです。
結果3時間の長編になっていますが、密度の高い画面と物語と音楽に酔わせられて、長さを苦痛に感じませんでした。実に面白かったです。

昔のオリジナル版は、テレビで10年以上前に見たきりでしたので、どこがオリジナル版と違うのかは、
「うーん・・・、なんとなくこのシーンは見た覚えが無いような気がする・・・」という程度にしか判別できませんので、
オリジナルとの違いについては何も言えません。
しかし、オリジナルからもう20年近くになろうという作品でありながら、
古さを感じさせない(いや、古いも新しいも関係ない)力のある、見ごたえのある作品だ、とは言えます。

1791年に35歳でモーツァルトが亡くなってから211年が経ちますが、
劇中に流れる彼の曲は、音楽に全く詳しくない私でさえ耳に馴染みのある曲ばかり・・・、
今の世の中の文化で200年先まで残るものがどれだけあるだろうか、と考えると途方にくれる気分になります。
ましてや個人レベルで見たとき自分の死後に果たして何が残るか、と思うと寂しいものです。
私のような凡人でもそのように思うのに、ましてや、
神の作品のごとき傑作を自分で作れないことを自覚しながら、傑作を理解できる能力だけは持っていて、
かつ身近で恐るべき才能を見せつけられ続けたサリエリの嘆きがいかほどのものか?
私には想像の域を越えるものです。

モーツァルトを嫌いながらも彼の音楽を愛さずにいられなかったサリエリが悲しく、
また、当人の素行にも問題があったとはいえ、サリエリの思いにより人生を曲げられ、
そしてそれを理解することが無かったモーツァルトも哀れで悲しいです。
埋葬のシーンは実にショックでありました
(このへんも必ずしも事実に則しているわけではないようではありますが、事実と照らしてどうこう言う気はありません)

しかしあらためて見ると、本当にサリエリ、菓子ばかり食ってるなあ。
・・・不健康そう(^^;

http://www.cinemabox.com/amadeus/index.htm

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■アメイジング・スパイダーマン(マーク・ウェブ監督)(2012/7/1)

サム・ライミ監督の3部作からスタッフ・キャストを一新してストーリーも最初からの仕切り直しでしたが、非常に面白かったです。

今作はピーター・パーカーの高校生時代からの仕切り直しということで前シリーズとは極力印象が被らないように気を配られていて、スパイダーマン誕生エピソードも流れは近いながらもピーターの心の動きが結構違っていたのが印象的でした。
復讐者として戦い始めたピーターが人を助けるヒーローになるまでが時間をかけて描かれたのがとても丁寧だったと思います。
今回のピーターはお調子者な面や、復讐に縛られる未熟さも印象的でしたが、スパイダーマンとしての能力も「糸」の使用に機械(ウェブシューター)が必要で前シリーズより超人度合いが下がっていたりして、より等身大な普通の人間の若者としての面を強く感じました。
そんな弱さを抱えたスパイダーマンが初めて人を助けるために力を使うシーンがとても良かったですよ。

ピーター以外の要素も前シリーズとは結構違っていて、ヒロインがMJではなくグェインだったり(原作での三人目の彼女だそうで)、ピーターの父の事が物語に深く関わっていたり、勿論敵役も違っていて(リザード)、新しい話として新鮮に楽しめました。

ヒロインのグウェンがとてもヒロインとして魅力的だったかと。察しが良くて気が利くわ、有能で事件の解決にも一役買うわで好感度が高かったです。
MJはちょっとヒドかったからなあ…(私見)

行方不明のピーター父や、ベンおじさん、ピーター父の友人のコナーズ博士、グウェン父と、ピーターと大人達との関わりもそれぞれ印象深かったです。
それにしても、ベンおじさんはスパイダーマンの原点として仕方ないけど、○○さんは何も死ななくてもなあ;
死ぬ間際にあのように言われたら従わざるを得ないとも思ったのですが、それでも希望あるラストにしてくれたのはピーターの逞しさも感じられて良かったですよ。

高校でのいじめっ子役のフラッシュがとてもジャイアンでした。
ガキ大将かと思ったら案外気遣いが出来るあたりがますますジャイアンです。
彼はもうちょっとパーカーと絡む場面があるのかと思ったらそうでもなかったのですが、カットされたんですかね?

終盤での「クレーン」のシーンは実に名シーンでした。
かつてスパイダーマンに助けられた人がスパイダーマンを救う展開がウルッときましたよ。やはり人々が分かってくれる展開は熱いなあ。

最後は明らかに続編がありそうな描写がありましたので、今後も楽しみです。
ところで、「エンディングの後」に大事なシーンを入れると気付かず出ていってしまう人がいるから、との配慮でこのシーンはエンディング曲の前に入れられたのかと思いましたが、それでもこの時点で出ていた人がいてせっかちだなあと思いました。

オズボーンは名前だけの登場でしたが、次回作以後で絡むんだろうなあ。案外シリーズを通しての黒幕的な役回りとか?

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■アメイジング・スパイダーマン2(マーク・ウェブ 監督)(2014/4/29)

「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの2作目です。
事前の宣伝ポスター等からのイメージでは、エレクトロ、グリーン・ゴブリン、ライノで「三大怪人 ニューヨーク最大の決戦」みたいな内容かと思っていましたが、
実際の映画ではライノの扱いの小ささにちょっと笑いました。あそこまで出ないとは思わなかったぜ!

敵としての出番はエレクトロがメインで、グリーン・ゴブリンがサブ、ライノはおまけ程度でしたが、
エレクトロ、ゴブリンの2者が揃ってスパイダーマンを勝手に祭り上げた挙句に、自分の思い通りにならなければすぐ掌を返す逆恨みっぷりで、なんというかとてもクズでした。毒とかで正気を失ってたとかかも知れませんが。
あの掌返しっぷりは、先日の仮面ライダー鎧武でのミッチの行動と被って見えて困りまそた。あっちもこっちもミッチミッチです。
ストーカーってホントにタチが悪いと思いました。

戦い以外の部分では色んな意味で「親父」との対決という感じだったかなと。
1作目で死に際に「娘と付き合うな」と釘を差していったヒロイン・グウェンの父の残滓に、幼いピーターを残して消えた父に、ハリーに会社と病気等といった厄介事を残して死んだハリー父にと、
いずれも既にいなくなった父の存在との戦いという側面が強かったかなと。(立ち向かってるのはもっぱらピーターなんですが)
事あるごとにピーターの前に現れるグウェン父の姿はなんともやり切れないものがありましたが、その上でのあの結末というのがキツイですよ。

ヒロインのグウェンは今回も戦うピーターを作戦面でも支えたりと魅力的なヒロインだったのですが、ああいう展開なのがアメコミだなあと思いました。

ところで、エンディングの途中でのアレって、何かリンクがあるんですかね?
コラボさせるにはあまりに世界観が合わないと思うのですが。ただの新作の宣伝なのか?

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■アメリ(フランス:ジャン=ピエール・ジュネ監督)(2001/12/17)

毒がありつつもなんとも可愛い映画でした。好きです。
この場合の可愛いは“ラヴリィ”というより“プリティ”ですな。(意味不明) 

http://www.amelie-movie.com/

★少々ネタばれ★
現代、フランスのモンマルトル、
アメリは事情で学校には通えず、同年代の友達を知らずに少女時代を過ごした。
アメリは空想好きな子供だった。
空を見上げれば兎や熊の雲が浮かび、
周りの人には見えない空想の動物を友達として過ごした。 

そしてアメリは、
“そのまま”22歳の大人になった。

一人暮らしを始め、カフェで働き、サンマルタン運河での水切り遊び
(平たい石を水面に投げつけてジャンプさせる遊び)を趣味として、
豊かな好奇心で人々を観察し、空想を楽しむ日々を日課としていた。
周囲の人々とは上手くいっていたが、人と深い関わりを持つことは苦手だった。 

ある日、ある事件をきっかけに、アメリは他人の人生に関わり、思いがけない希望を与えることが出来た。
それはアメリにかつてない感動を与えた。
アメリは人に幸せを送ることに喜びを見いだしたのだ。
持ち前の発想力を発揮して、アメリは人々にちょっとした幸せをあげる“イタズラ”を始める。
(相手には気付かれないように)

そんな中でアメリはある青年と会う、3分間写真機のゴミ置に捨ててある失敗した写真を集める
趣味を持つ変わった青年。彼に近しい物を感じたのか、アメリは彼に興味を抱く。
いつしかアメリは恋をしているらしい自分に気付くが、自分の人生を変えるには大変な“勇気”が必要だった。
「現実との対決」はアメリの最も苦手とするものだったのだ。

そして…
★ネタばれ終わり★ 

独創的なアイデアと不思議な映像に満ちた素敵な作品でした。
具体的にその内容を語るのは野暮なので止めますが、映画の魔力溢れる作品です。 

「人を幸せにする」と聞くと、ひねた私はどーにも偽善ぽく感じるのですが、
アメリの“イタズラ”はなんとも可愛く、独特な発想に素直に楽しめました。嫌みを感じないのですね。
(まあ、一部やりすぎな場面もありますが) 

アメリ役のオドレイ・トトゥは実にチャーミングで魅力ある女優でした。まさに“はまり役”で、
この映画は彼女がいてこそ成り立ったとも思えます。
私はあまり俳優にはこだわらないのですが、彼女の存在感は強烈でした。 

ところでこの映画、とても可愛い作品ですが子供向けとは言えません。フランス映画だなあ。

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■アリ(マイケル・マン監督)(2002/06/24)

モハメド・アリがボクシングで王座につき、懲役拒否により王座を剥奪、
その後、再び王座を取り戻すまでを描いたドキュメント的な作りの映画です。
アリを演じるのはウィル・スミス。

正直、それぞれの事態の説明が作中でほとんどされてなかったり、
人間関係が分かりにくかったり、
説明が無いままぽんぽん時間を飛ばしていくので、結構観客おきざりというか・・・、

アリのことや宗教事情やらを事前に知らない人間(私のことです)には少々辛い感じもあります。
(さらにパンフも買えなかったので分からない部分が補完出来てないままです(困笑)、
アメリカ人なら説明が無くても常識的な内容なのかもしれませんが〜(^^;)

音楽のプロモーションビデオのようにも感じてしまったりしました。
映画として面白いのかどうかと言われると、全然つまらないとも言い切りにくい
なんとも歯切れの悪い感覚でした。

アリがなんともお調子者というか、思いつきの人というか、考え無しというか、女たらしというか、
普段は調子がいいのに都合が悪くなるとだんまりなガキというか、
結構いいかげんな、はっきり言って『えらく人間臭い』人物として描かれていたのが意外で印象深かったです。
兵役拒否とかいうと、もっと反骨的な人物というイメージでした。(繰り返しますが、私、本物のアリのことは全っ然知りません。
知ってたのは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という言葉とボクサーであることと兵役拒否くらいでした)
政治「屋」・宗教「屋」の醜さとかも描かれていますが、それと知りつつ結局はその尻馬に乗ってたりするところも、
困ったもんに感じつつもリアルですなあ。

http://www.ali-movie.jp/index_f.html

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■アリーテ姫(アニメ:片渕須直監督)(2001/08/16)

心に残るいい作品でした。
スタジオジブリ出身の方々が多く参加されています。
監督は魔女の宅急便の演出補の方です。 

★★★ちょいネタばれあり★★★
城の塔のてっぺんに閉じこめられ、俗世と切り離されて無垢な存在であることを強いられていた姫君がいた。
塔の窓から街の人々の生活を見て暮らしてきた姫は、
窓から見える人々のひとりひとりに人生があることを感じ、
彼等のひとりひとりの人間の手がなにかを作り出していく様を見て
人の手に秘められた魔法のような可能性を感じていた。 

何の取り柄もない自分の手にも何かの可能性があるのだろうか?

籠の鳥の生活の中でも、彼女は自分の人生に意味があることを「あたりまえ」に信じていた。

やがて彼女は城での生活以上に閉ざされた世界での生活を強いられるが・・・
★★★ 

けして派手な見せ場のある作品ではありませんが、多くの人に見て欲しい良作です。
個人的には仕事にせよ趣味にせよ、物を創ることに携わっている人間としては、
「人の手の可能性」というキーワードに非常に刺激を受けた気分でした。
作品の画面から垣間見える手作り感もまたたまりません。 

過去にすがってただ無為に生きる人と、何かを生み出そうとする人の対比が
姫とあるキャラクターを通して描かれていて、なかなか象徴的でした。
前向きに、未来に進んでいきたいと、素直に感じさせてくれましたね。 

あくまで前向きに行動しようとする姫のキャラクターがいいです。
「後戻り」のシーンがお気に入りでした。
あと、足つき宝箱が個人的に妙にツボでしたわ。 

途中、姫がとても長い期間、ある状態におかれます。
長いシーンでやや間延びを感じる人もいそうですが、あれは必要な長さだったろうと思いました。

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■アンドロメディア(テレビで鑑賞)(1999/10/12)

アンドロ梅田…

すみません、私が悪うございました。

竹中直人と、ヒロインの兄が、それぞれ何をやりたかったのかが
さっぱり分からなかったのですが、
私が見逃しただけで何か説明があったのだろうか?
それともテレビ放送でシーンがカットされてたのだろうか?
分かる人教えて下さい

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■アンブレイカブル(2001/03/06)

言ってはいけないのかも知れませんが・・・

すごくしょうもないことを重苦し〜く延々と見せられた感じ。
衝撃のラストがどーとかいうよーな話だろうか?
着想は面白いけど、技巧に走りすぎ。
もっと正攻法で作れないものか、
シックスセンスの二匹目のどじょうを狙いすぎたのかねえ。 

まあ、それが監督の持ち味と言われたらそれまでですけどね。

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■イカとクジラ(2006/12/19)
(ノア・バームバック監督)

海洋ものっぽいタイトルだと思ったら「ライフ・アクアティック」のウェス・アンダーソンが製作だったらしい。
や、全然海洋物では無いのだけど(^^;


インテリのエリート主義で売れない作家の父と、作家の世界に新たに足を踏み入れて活躍を始めた浮気性の母が離婚することになり、
2人の息子は週の半分ずつを父母それぞれの元で交互に過ごす事になる。
インテリの父に傾倒する16歳の長男は父の影響に縛られて他人の心理を無視した言動を繰り返し、
母に素直に従う12歳の次男も学校で自慰を行う奇行を始めと、
離婚を契機に家族はそれぞれに追い詰められていく…


家族の崩壊をシビアながらもユーモラスに描いた作品です。
ユーモラスではありますが、やっぱり、人間の嫌な面を自分のことのように妙にリアルに増幅して見せられる、かなりイヤ〜な映画でもあります。
相手の心を思いやることが出来ずに自分の事だけ主張する父に、自分の言葉を持たずに父ばかりに呪縛される劣化コピーな長男、
夫への反発を浮気で晴らしそれを自分を慕う息子にも隠そうとしない母に、追い詰められてろくな発散も出来ない次男。
自分のことしか見えていない彼らの性格の「イヤ〜」な部分は、大なり小なり僅かばかりでも、どこかで思い当たる部分がある人はそれなりにいるのではと思いました。
いたたたた;;;

ラストは静かですが、父の呪縛からの解放なのだろうと思うと救われる気分にもなります。
作中での「イカとクジラ」に纏わるエピソードを覚えてないと駄目ですが;(そこを強調するためにこのタイトルにしたのでしょうか)

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■いぬのえいが(2005/04/05)

「いぬ」をテーマにした7人の監督によるオムニバス形式の作品です。
お笑いからお涙もの、ミュージカルにアニメと、バラエティに富んだ内容で、
気軽なエンターテインメントとして素直に面白く、犬も可愛いと思いますが、
トータルで映画としての満足度が高いかというとちょっと微妙な気もします。
エピソード毎での満足感の差が大きく、テレビで見るのでいいかもという気にも(^^;

特に最初は登場人物のあまりの馬鹿さに笑うと言うより少し引いてしまったりしました。
単に好みの問題かとも思いますがー(^^;
そう言いつつ「CM」の完成品には笑いました。ナンセンスな部分も見ている内に慣れましたし。
「犬語」は最高でした(笑)

映画の主軸の「ポチ」と、最後の「マリモ」の話は、定番中の定番でストーリーも完璧に先が読めまくるのですが、やはり切なく泣かされます。
特に「ねえ、マリモ」は、最初の数秒でどんな話なのか、ラストがどうなるのかまで一瞬で読めて、
かつ、そのやり方があざとくてあざとくて、正直物凄くやり方が気に入らないのですが(^^;;;
強制的に凶悪に泣かされました。もう卑怯だこと卑怯だこと(苦笑)
私の場合はずっと団地・マンション住まいで犬を飼ったことは無いのですが、そういう私でもボロボロ泣かされましたので、
犬を飼ったことのある人には堪らないだろうなあと思いました。
・・・というか、犬飼いだった妻は、堪らんと悔しがっていました(^^;;

もうちょっと犬の種類が見たかった気も。

http://www.inunoeiga.com/

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■イルマーレ(韓国オリジナル版)(韓国:イ・ヒョンスン監督)(2001/09/19)

静かな海辺に建つ一軒の家があった。
“イルマーレ”(イタリア語で“海”のこと)と名付けられたその家から
引っ越そうとしていた女性“ウンジュ”は、家のクラシカルな郵便受けに手紙を入れていった。 

『楽しいクリスマスと新年を
 私はあなたの前の住人です。実はお願いがあります、大事な連絡が来るはずです。
 私への手紙は新しい住所に送って下さい。お願いします。
 1999年12月21日  イルマーレでの幸運を祈って  キム・ウンジュ』 

しかしその手紙は、どういう郵便受けのイタズラか、
1997年12月の、この家の最初の住人である青年“ソンヒョン”の元に届く。 

最初はこの奇妙な現象を信じられない2人だったが、郵便受けを通して手紙を交わすうちに事態を納得し、
やがて惹かれあっていく。
そして彼らは2000年3月に済州島で会う約束をするが… 

***   ***   ***   ***   ***

時を越えてのラブストーリーです。
映像の美しさがとても印象に残る、いい映画でした。
直接会えないゆえの切なさが何ともいいんですね。 

映像的には、ホント、海をバックに風景と人とがとけ込んだ画の美しさったら、
すごく創作意欲を刺激されました。
ああ、ちゃんとした絵が描きたい。
(なお、この監督、映像にこだわりすぎて撮影に時間がかかり、
後から制作された「リメンバー・ミー」に上映を抜かされたそうです。
そちらも時を越えての恋愛物だったために作品の印象が重ならないようにするために苦労したとかなんとか)

ちなみに
こういう話にタイムパラドックスは付き物で、納得行かない所もなくもないですが、
それを言うのは野暮でしょうな。 

追記> 作中に韓国の漫画喫茶が出てきたりします。そこに置かれている漫画が何か、
気になって仕方なかったです。(喫茶のシーンではないけど)せら○んのポスターが出てて笑ってしまった。

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■イルマーレ(ハリウッドリメイク版)(アレハンドロ・アグレスティ監督)(2006/10/09)

ポストを通じて2004年と2006年で手紙をやり取りする時間恋愛物。
2001年の韓国映画のハリウッドリメイクです。(韓国版の感想は上に

ハリウッドリメイクにあまり期待感を感じないため、あまり見る気はなかったですが、ラストも含めてオリジナルと大分違うらしいと言う事で、また評判もいいようなので興味が沸きました。
で、なかなか良く出来ていたと思います。湖の家やシカゴのロケーションもいい雰囲気で魅力的。

「時間物」としての結末はオリジナルよりもすんなりと受け入れられました。韓国版は少々ラストが納得いかない所もあったので。(韓国版ラストでは主人公はヒロインに変質者としか思われないと思う
タイムパラドックスを考えるとオリジナル版以上に思いっきり矛盾が生じてますが(主人公の事故が無かったらそもそも文通が始まらないやんか、とか)、しかし「木が生える」時点でこの作品ではタイムパラドックスは深く考える必要はないかと思いました。
二つの時代を連動的に描く演出は素直に面白かったです。

ですが、一つだけどうしても気になったのは
… モーガン氏のフラレっぷりがあまりに哀れすぎです。しかも2回も(^^;(苦笑)
まあ、そもそも性格の合いそうもない2人が何故つき合ったのかも謎だと思いますが(^^;
うまく「心の透き間」に入りこんだんですかねえ。

湖の上に建つガラス張りの家が大事な舞台になりますが、カーテンも無く周囲から家の中がスケスケなので、“家庭内裸族”の人には厳しい家だと思いました。自分は住めません(笑)
オシャレだけど、断熱性の悪そうな家だなあと。寒いわけだよ(^^;

韓国版ではセラムンのポスターが出てきたりヒロインの仕事が声優だったりしたけど、その辺りは「オシャレ」に作り替えてきたなあと思いました(笑)(今回のヒロインの仕事は「医者」)
恋愛観の描き方も韓国版よりも情熱的と言うか肉感的・野獣的で、色々と「お国柄の差」を感じたのでした。

”の行く末についての主人公の行動を考えるとちょっと笑えます。
わざわざマンションの工事中に潜り込んで隠したんでしょうねえ。

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■インサイド・マン(スパイク・リー監督)(2006/07/04)

マンハッタン信託銀行で強盗事件が発生する。
犯人グループは数十人の人質全員に自分達と同じ服と覆面を与える陽動作戦をとり、計算し尽くした行動で警察を翻弄する…


冒頭からいきなり銀行強盗を実践するという男の独白で始まり、最初から一気に引き込まれました。
彼言うところの「完全犯罪」がいかにして行われたかを描いたクライムサスペンス的作品です。
タイトルだけを聞くとどういう作品なのか全然イメージが湧かなかったですが、見終わってみると、なるほどと納得します。

犯罪物でありながらあまり不快感も無く、小粋で案外骨太で、それでいてきっちりエンターテインメントとして見応えある作品でした。実に面白かったです。
途中で見ながら「?」と感じるところも、最後まで見ればパズルが組み上がったようにピタッと収まるのが心地よいです。
(まさかトイレだったとは(笑))
謎が残る部分もありますが、作品としては問題無いと思います。あの辺りはあえて書かなかったのでしょうね。

事件の進展と警察の対応が(どこまでリアルなのかは知りませんが)なかなかディテールが細かく描かれていて興味深かったりしました。
何と言うか、一つの事件にはあれだけ多くの関係者が関わるのだなあと。(どうでもいい感想ですが(^^;)

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■イントゥ・ザ・ストーム(スティーヴン・クォーレ監督)(2014/09/07)

飛行機が飛ぶ映画でした。(意味不明)

竜巻を追いかける映像撮影者や研究者(ストーム・チェイサー)や、竜巻に巻き込まれる人々の姿を描いた災害映画です。
1996年の映画「ツイスター」を思い出しますが、ストーム・チェイサー視点メインだったツイスターと比べると、多種多様な人々の視点で描いた群像劇としての側面が強い作品になっていました。

動画サイトに投稿するために無謀無対策で竜巻にツッコむ馬鹿とかが登場してるあたりは現代的でした。
スマホやら、一般普及のカメラやら、プロ仕様のカメラやら、映像撮影機材による映像が色々出てくるあたりも現代的で、時代性を感じて面白かったかと思います。

それにしても4つの竜巻が合体しての超巨大竜巻のごん太っぷりが凄かったですよ。文頭で書いたように、「旅客機が竜巻で吹っ飛ぶ」レベルの竜巻って本当にあるんですかね?(^^;

ところで「ツイスター」で自分は竜巻の指標「フジタスケール(Fスケール)」を知りましたけど、今はそれを改良した「EFスケール」になってるそうで、今作で初めて知りました。
学問の世界は常に発展・変化してますねえ。昨今の恐竜に関する学説の変化っぷりでも思いますけど。(ジュラパの新作があるって話だけど恐竜の設定とかどうなるのやら)
ホント、映画は時代を映す鏡ですな。

竜巻の「目」の映像は美しかったです。グレンラガン1話ラストの大ジャンプグルグル映像を思い出したりしました。

公式サイト

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■インソムニア(クリストファー・ノーラン監督)(2002/09/18)

白夜の町で不眠症に苦しむ刑事の話
・・・・・(注:この説明は全くストーリーの本質を掴んでいません)

恐怖サスペンス的に宣伝で謳ってますが「怖い」映画ではありません。
あの宣伝はあらゆる意味でかなーり間違ってると思います。
むしろ葛藤サスペンスと言うべきでしょうか?

しっかりと、正攻法で良く出来た映画ですが、
衝撃的だった『メメント』の監督の最新作、という意識があると、
正直普通すぎて、どーしても拍子抜けしてしまうものはあります。
(比べてしまう事もあまりよくないとは思うのですが)
まあ、トリッキーな部分だけに固執してしまうーになった某シ▽マラン監督みたいに
なっても“どーだかなー”という気がするので(サ△ンはまだ見てませんが)、
変化球『メメント』の次作で、あえて基本的な正統的スタイルに立ち返ったところは評価すべきとも思います。

途切れることの無い白夜の光は、救われ難い柔らかさがあって印象的でした。
倦怠的と言いましょうか。
「空気」をよく感じられる映画でした。
(流木のシーンも凄かったです)
物足りないとか言いつつも、やはり上手い監督さんだと思います。

http://www.insomnia-movie.jp/

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■インファナル・アフェア(アンドリュー・ラウ&アランマック監督)(2003/10/20)

10年に渡ってマフィアに潜入し、幹部にまで登りつめた警察の潜入捜査管“ヤン”と、
同じく10年近く警察に入り込み、課長職にまでついたマフィアの潜入者“ラウ”。
二人は素性を偽った日々の中でそれぞれ苦悩を抱えていた。

警察は覚せい剤の大きな取引の情報を潜入者“ヤン”から得てマフィアの一斉検挙をもくろむが、
警察の動きは“ラウ”によりマフィアに筒抜けだった。
結果、取引も検挙も失敗し、
この事件により警察・マフィアの双方はお互い内部に内通者がいることに気付く。
そして“ヤン”と“ラウ”はそれぞれ「裏切り者探し」の命令を受ける。
こうして互いを知らない二人の男の運命は重なっていく・・・


二人の男の孤独と苦悩と対決を描いた香港映画です。
対決と言ってもアクション物ではなく、心理的な描写に重点を置かれた作品です。
重さがあり、見応えがあって面白かったです。
個人的にラストは正直しっくり来ないのですが、主にヤンに感情移入してしまっていたせいかも知れません。
そのあたりを語るにはネタばれせざるを得ないので以下反転です。

何がしっくりこないかと言うと、
考えるほどに“ラウ”が『おいしいとこ取り』したように思えてしまう所でして、
「これからは正義に生きたい」と言うなら、
自首して罪の清算をせねばならぬのではないですか?

マフィアのボスを逮捕では無く撃ち殺し、もう1人の仲間も射殺では、どう考えても「口封じ」にしか思えません。
(エレベーターの上に銃を何度か撃ってるのも偽装工作のようにも)
終わることのない苦しみの“無限地獄”を描くためのラストかも知れませんが、
元ボスや仲間を射殺し、ヤンの過去は消去しで(電話で自分のPCにヤンのデータがあると言ってますが、
「消去」の描写しかないので本当かどうかという気分になります。ヤンの名誉が回復されたのも別の経由のようですし。
ラウの婚約者は結局警察に何も話さなかったのでしょうか)、
「本当に苦しんでるのかおまえは?」という気分になってしまうのです。
まあ、ラウに比べてヤンの人生があまりに悲惨に見えて、余計そう思えるのかも知れませんが。

ネットの情報では中国上映版ではラストが違うらしいのですが、どっちが良かったんでしょうねえ

http://www.comstock.co.jp/infernal.html

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■ヴァン・ヘルシング(スティーブン・ソマーズ監督)(2004/10/05)

ドラキュラ・狼男・フランケン・ジキルとハイド・ヘルシングといったモンスター物オールスターが最新の映像技術で戦うアクション映画です。
ちなみにヘルシングと言うと一般的イメージだと怪しげな老教授といった所ですが、今回は若い肉体派ヒーローキャラになっています。

ただ、ドラキュラ・狼男・フランケンが揃うと、
どうしても頭の中で「怪物くん」の音楽が流れて仕方なかったです(苦笑)
ヘルシングの腕が伸びれば完璧だったけどなあ(^^;

なんとなく「ハムナプトラ」を思い出すと思ったら、監督が同じでした。
見ている間は縦横無尽のアクション(文字通り飛んだり落ちたりの縦のアクションが印象的です)が楽しいですが、
見終わった後には何も残らない映画で、作品の印象は薄いです。
まあこれはこれでもいいのかも知れません。

色々ツッコミ所の多い映画ですが、どうにも1つ納得がいかないのは
あまりにもあっさりしたヒロインの死にっぷりでしょうか。
このヒロイン、全編通じてモンスター相手に殴られ蹴られ落とされまくりながら始終ピンピンしてるやたら無敵の不死身っぷりなのに、
最後、狼男(主人公)に迫られただけであっさり死んでしまうとは何事じゃ?(ドラ□エ風)と呆気にとられてしまいました。
あまりに唐突で説得力が無くて驚きましたが、
考えてみればあの狼男はドラキュラにもあっさり勝ってましたので、何か即死系の能力でも持ってるのかも知れません。
きっと「どくばり」でも持っているのですよ、奴は(またドラ□エかい)

まあ、伏線から「ドラキュラを倒したから一族皆天国に行けました」というのをやりたかったのかも知れませんが、
最後に空にヒロインの顔が浮かぶ様は・・、正直「地獄甲子園」
かと(苦笑)

あちこちで言われてるようですが、特殊なギミックの秘密兵器を駆使するヘルシングは007を彷彿とさせます。(ヒロインの扱いもボンドガール的ですし)
主人公の謎など伏線も放りっぱなしなので、続編もありえそうですが、
モンスターの有名所を今回かなり使っちゃいましたので、次作があるなら対戦相手は「半漁人、ミイラ男、透明人間、巨大タコ」と言ったところでしょうか?
今一ぱっとしないなあ(^^;(ミイラは「ハムナプトラ」で使ったし)
後はハエ男やキノコ人間か?(笑)

http://www.vanhelsing.jp/index.html

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■Vフォー・ヴェンデッタ(ジェームズ・マクティーグ監督)(2006/05/16)

名前を確認しながらでないと書き間違えそうなタイトルなのである。
日本語で言うと「復讐のV」というところ?(劇中でもっと上手い訳が出てた気もするけど失念)

マトリックスのウォシャウスキー兄弟が脚本だったり、マトリックスの助監督が監督だったり、
これまたマトリックスのエージェント・スミス役のヒューゴ・ウィーヴィングが実質主演だったり、
アンチ・ユートピアな暗い未来設定だったり、
宣伝だと仮面の集団がエージェントスミスばりに大量出現していたりと、
やっぱりマトリックス的な作品なのだろうかと見る前は思ったりしましたが、
全然違ってましたね。見事なまでに。
自分は面白かったですが、評価や好みが分かれそうな作品に思えました。

撮影もアクションも特撮もかなりアナログ的で、そもそもアクションメインの作品ではありませんでした。
独裁社会に反抗する復讐者の話で、
やばい位に政治的問題定義バリバリな作品です。
テロニズム容認と言うか、立場が変わればテロも革命も紙一重と言うか、物事には二面性があると言うか、“国民”の責任論と言うか、立てよ国民と言うか(←コレ本質的な意味で全然違う)。
どうも元々の原作は1980年代のサッチャー政権への批判を込めて書かれたらしいですが(未読)、
映画は未来の話なのですが、バリバリに今のアメリカやら日本への皮肉がこもっていると感じました。
まあ、アメリカはともかく、制作者が「日本」のことなんて意識してるかどうかは知りませんが、
どこの国の人が見ても、そこなりに耳が痛くなる部分がある映画なのではないかと。
(今の日本の状況に物凄くタイムリーに見えましたけどね)

イギリスで有名な、1605年に上院爆破を計画して処刑された「ガイ・フォークス」の事が下敷きになってるらしいですが、このあたりの元知識は全くありませんでした。
その為、「11月5日」へのこだわりなど、ちょっと分かり難い所もありましたが、一応その辺を知らなくても話の大筋は理解出来るのではないかと。(多分)

そんな話ですが、復讐譚の娯楽作品としても楽しめたとは思います。
ちょっと流れが分かり難い所もありましたけど、
お堅い話ではないですし、大げさで分かり易い漫画的な話ではありますし。
終盤の誰もいない部屋で流されるテレビ中継など大胆な演出が印象深く、
ビッグベン爆破は単純に絵的に見応えがありました。

Vの素顔を最後まで見せないのが“国民一人一人が、誰もがVである”との主張に合致していていいですね。
ヒューゴ・ウィーヴィングの顔を一切出さない思い切りの良さが作品のテーマを如実に語っていると思えました。

中盤のヒロイン絡みの展開はなかなか「凄かった」です。
色んな意味で、ここまでやるかと思いました。ナタリー・ポートマンの役者魂が凄い。

再度見直せば色々発見のありそうな映画だと思えました。

公式サイト

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■ヴィレッジ(M・N・シャマラン監督)(2004/10/19)

オチが命のシャマランサプライズ映画第4弾。
と言いつつ、今回はこれまで程“意表を付くこと”は重視してないようです。
むしろラブロマンスを描くことを重視した様子。

私の場合「シックスセンス」で素直に驚き、「アンブレイカブル」で腹を立て、「サイン」で『シャマラン映画は真面目に見てはいかん』との結論に辿り着きました。
『シャマラン映画は世界観や人物の奇妙さや不自然さ自体を楽しめばよいのだ』という事です。
そんなわけで今回も、真面目に見たら拍子抜けしそうな内容で、普通に面白いかと聞かれると微妙なのですが、ある意味楽しめました。
もっとも、今この感想を読んでいる方がもし年若い方でしたら、こういう曲がった大人になるのはお勧めしません(笑

『奇妙さを楽しむ』と言うなら、荒木先生(JoJo)や藤子A先生のブラック漫画などを楽しむテイストに近いかも知れませんが、あちらはそれがどんなに奇妙でも、
きっちり熱かったり怖かったり面白かったりしますので一緒にしてはいかんですな。

一言で言って、最初から最後までどこか奇妙で歪んだ映画でした。まあシャマラン映画はいつもそうですが。

以下ややネタバレです。

宣伝では、村を囲む森に潜む得体の知れない存在への恐怖を描いた作品・・、のように見せていますが、実は「恐怖物」ではありません。
監督に言わせると“愛”を描いた映画ということで、それ自体に異論は無いのですが、
しかし、私としては結構違う意味での「怖さ」と毒を感じました。
何が怖いって、年長者から若者まで、主要な人物達の心理の歪みっぷりです。

自分が受け入れ難い物から全て目を反らして逃げ出し、偽物の理想郷を作った年長者達の心も歪んでいれば、
彼等が“無垢”だというヒロインの心もなかなか歪んでいます。

森で“怪物を殺した”と言うヒロインですが、彼女は“本当に”怪物の正体に気付かなかったのか?
或いは、追いかけられてる最中は気付いてなかったかも知れませんが、穴に落ちた、まだ動いている、素顔をさらした“怪物”が誰かは、
「オーラが見える」と言った彼女には分かったのではないか・・、とも思うのでした。
まあ「親と彼の色しかオーラの色が分からない」と言ってた気もするので何とも言えないのですが、
少なくとも“怪物はニセモノである”事はあの時点で知っていたわけで、
あの時のヒロインの表情がとても冷たい物だったように思えて怖いのですよ。
自分の「愛」の為なら自分を慕ってくれた人物も排除する対象でしかないかのようで、
「純粋な愛」とは怖い物だなあと(^^;;

“森には本当は怪物などいない”事を知っていながら「怪物を殺した」と村に報告する彼女の心が怖いのです。
それも彼女が“無垢”であるからこそ、と思えば尚更。
あのラストで彼女も長老達の片棒を担ぐことになってしまったのだなと思いました。

「怪物」である彼も“無垢”だからこそ、子供が残酷であるように、ああいう行為が出来た訳で。
“無垢”とは果たしてそれほど尊い事なのか?と思えてしまうラストでした。

この感想が監督の意図に合っているかは不明ですが。

えー、サプライズについては、私的には割とどうでもいいように感じてしまいました(^^;
怪物については制作側もあまり隠す気は無かったようですし。

ただ時代は予想してなかったです。後から考えればおかしい所も色々あったのですが、
しかしシャマラン映画でどこか不自然なのはいつもの事なのでスルーしてしまっていました(^^;
ああいう事だから目の見えないヒロインが外に出るのを許されたのだな、とよく分かりました。

しかしまあ、幼い頃からの教育や刷り込みは強烈だなあと思いました。
私も幼稚園の頃はサンタクロースとか信じてましたし(笑)、
ドラえもんを見て机に脚を突っ込んで壊したこととかありますし(大笑)

ところで、アレってホントなまはげの世界ですねえ(笑)
悪い子はいねがー? 戸締まりしない子はいねがー?って感じで(笑)

http://www.movies.co.jp/village/

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■WX3 機動警察パトレイバー3(ウェイステッドサーティーン)(アニメ:高山文彦監督)(2002/04/08)

脚本はとりみき氏、
結構前に作られていたとかなんとか聞いた気もしますが、
パトレイバー2から9年振りの映画です。
原作の「廃棄物13号」のエピソードを元に、特車2課の面々ではなく、
二人の刑事をメインに据えた実に渋い話です。
展開自体はあまり原作と変わらないのだろうか、と思っていたのですが、結構変わっています。
それもハードな(というかダークな)方向に。

ネタバレになるのであまり言いませんが、一番変わっているのは動機ですね。
面白かったですが、実に救いがないったら、結構暗―い気分になります。
面白かったですが

 

◆同時上映:ミニパト(神山健治監督)

脚本は押井守氏
本編では出番の少ない特車2課の面々のSDキャラによる小劇場的作品。
パトレイバー3の同時上映作品です。
正直この手のおまけ的作品で面白かった試しが無い、とゆーか覚えが無いので
まぁっったく期待していなかったのですが、
すんません!反省してます。見くびっておりました。
ごっつ面白かったです。

私が見たのは第3話でした。
・・・と言うと事情を知らない方は、なんのことやらと思うかもしれませんが、
この「ミニパト」、全3話を週単位で入れ替えて上映するという方式なのです。
つまり今週は1話、来週は2話と言う風に。
リピーターをあてこんだ実にアコギ極まりないやり方なのであります。
そのうち何らかの形で他の2話を見れることを期待しております。 

http://www.shochiku.co.jp/patlabor/

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■ウォーターボーイズ(日本:矢口史靖監督)(2001/09/30)

【男子高校生によるシンクロナイズドスイミング】の映画です。

何の因果か文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表する羽目になってしまった
水泳部の鈴木君を初めとする男子高校生達は、
いろんな困難をくぐり抜けたりしながら頑張っていくのだった。
ストーリー解説終わり
(あ、いや、あまりストーリーを語っても仕方ない映画なので) 

http://www.altamira.co.jp/waterboys/index.html

***   ***   ***   ***

馬鹿馬鹿しくも青春っぽい、大変楽しい映画でございました。
所々壊れている所もすっげー面白いっす。
肝心の、クライマックスの『男28人によるシンクロナイズドスイミング』
なかなか迫力があって見応えがあるんですよね。
映画なので当然編集された形になっていますが、
シンクロのシーン、フルバージョンで見てみたいものです。 

この映画、時々壊れつつも、展開は「描くべき物をちゃんと描いた、
しっかりした作り」になってると感じました。が、
1つ不思議なのは、彼女は彼のどこが気に入ったのだろう・・・ 

※今回のツボ:アフロと「ばかじゃん」

★TVシリーズの感想

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■WALL・E/ウォーリー(アンドリュー・スタントン監督)(2009/01/13)

見るのが遅れたので既に感想は言い尽くされてる気もしますが、面白かったです。

セリフがほとんど無い中で、ロボット2体…というか2人の「動き・動作」だけでそれぞれの気持ちが伝わる演技が素晴らしい。
むしろセリフが無いからこそ彼等の動作や画面の隅々までを集中して楽しめたとも思います。
ウォーリーがあのデザインで細々と動いて実に可愛いんですねえ。Macな起動音もいいですね。

あと、音楽の使い方もいいですねえ。宇宙ダンスのシーンも良かったですが、
艦長がつシーンには笑ってしまいました。(「2001年宇宙の旅」を見ている人は更に爆笑かと)
最初からエンディングの最後まで実によく出来た映画でした。
事前に「無駄なシーンが無い」と聞いていましたが本当ですね。

以下ちょっとネタバレですが、

満足度の高いこの映画の中で「いや〜ん」なのは「未来の人間の姿」ですねえ。
現代人への警告なんでしょうけど、あの未来像は嫌すぎる;

そして、「“G”最強生物説」が描かれた映画でもありました。さすが人類が滅んでも生き残ると言われている生物だ。
本来なら劇中で2回くらい死んでそうな気もしますが、あの時代の“G”の生命力は恐るべきものでした。
…でも、あの後の人々にとっては案外地球に生き残った可愛いペットと見られるのかも知れません(^^;

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■宇宙戦艦ヤマト復活篇ディレクターズカット(2012/1/29)
元々ヤマトには詳しくない事に加えて、復活編の元バージョンも見ていないのであまり語れることは無いですが、ラストも含めて相当変わっていたらしいです。

とりあえず本作だけを見ての感想としては、意外とトンデモ度が低くて素直と言うか無難な感じでまとまっていたのかなと。(唐突な場面は多かったけど)
いや、モニターから立体的に出てくる悪魔っぽい敵の人はかなりトンデモだったか。電影少女と言うべきか貞子と言うべきか。

おっさん古代が娘に冷たくされる中年の悲哀は面白かったですが、ヤマト搭乗員の新人キャラ達はあまり魅力は感じなかったかなあ。
新キャラ達の左右非対称の制服は側面から見ると白1色になったりして今一なデザインだった気が。ファングヒートと言うかファングサイクロンと言うか。

古代の娘救出劇は定番的な和解シーンでそれはそれでいいのですが、娘1人だけ助けてそれでOKかよ;

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■宇宙戦争(スティーブン・スピルバーグ監督)(2005/07/05)

H・G・ウェルズ原作の古典名作SFを、現代を舞台として描いた映画化作品です。
過去にも映画化されている(未見ですが)ので2度目・・でしょうか?


バツイチの主人公レイが久々に子供達と面会していたその日、世界に宇宙人の巨大兵器が襲来する。
巨大兵器“トライポッド”の放つ怪光線で逃げまどう人々は次々と塵になっていく。
君は生き延びることが出来るか?(違)


スペクタクルパニック娯楽に徹していて実に面白かったです。
正直観る前は、変に人間が宇宙人と戦う話になってしまわないかと心配でしたが、
ちゃんと人間がひたすら無力で主人公達が『ひたすら逃げるだけ』なのが、自分たちの身に置き換えられる恐さがあって良かったかと。
(終盤例外もありますけど)

『一般人の視点』に限定して見せてくれたのは良かったです。軍や大統領やらの視点で描かれると「ID4」になっちゃいますからねえ(笑)
(ID4はあれはあれで楽しかったですけど)
戦闘映画ではなく、人に避けようのない災難を描いたパニック映画の感覚でした。

舞台が原作と違って現代になっているのも、今の世でのシミュレーションとして見られて、感情移入もしやすくてプラスだったと思います。
現代の戦力でも相手にならないトライポッドの恐さがいいではないですか。
献血を募る人々や行方不明の家族を捜す写真、行き交うデマ情報、1人になった娘を助けようとする夫婦、空に舞う無人の服、
主人公や娘や「地下室の男」がパニックに陥っていくあたりなどは生々しい現実味を感じました。
子供2人を五月蠅くも思いましたが、それも異常な状況下での子供達の状態が臨場感を感じられて良かったかと。
特にダコタ・ファニングの恐怖や困惑、茫然自失の演技はホント凄いですよ。

ストーリーが「主人公達が宇宙人のトライポッドの破壊行動から逃げまくる」の一行ですんでしまう様にとにかくシンプルで、
スピルバーグ映画としては「激突!」などを思い出したりもして。
シンプルにエンターテインメントに徹した映画と感じられて小気味良く感じました。
まあ「家族愛」というテーマもあるんですけどね。
あれが初めから“仲の良い親子”ではない辺りが良かったかと。

★以下、もうちょっと踏み込んだネタバレ発言ありですので注意。

正直言ってツッコミ所は多かったですが、個人的には“トライポッド大暴れ”やパニック描写、そしてあの“オチ”だけで十分満足です(笑)
ただ・・・、
宇宙人がタコじゃなかったのはちょっと残念でした(おぃ)
タコの変わりにタコタが出ているというのはFさんのギャグですが(笑)

先には楽しめた部分ばかり書きましたが、不満点も書いていきますと、
中盤くらいまでは文句無しなのですが、「地下室」以降がグダグダしてしまった気もします。
「目」が探査に入ってくるまではいいのですが、そこからの主人公達の隠れ方が殆ど“ドリフ”になっちゃってたのは苦笑でした(^^;
(鏡で騙されるなよ>宇宙人)(更に“斧”で本当に壊れるなよ>目)

「目」の後に宇宙人自らが入ってくるのも余分でした。
宇宙人の姿自体は最後の最後の発病まで見せないで欲しかったなあ。
地下室のエピソードについては、主人公が地下の男を殺すあたりの展開は物凄かったとは思いますけどね。

ところで、「目」のあたりでバイファムでARVバザムのカメラからルチーナが逃げ回ってたなあとか思い出したり(笑)

地下室以後〜赤い草のあたりは10分くらい削った方がテンポも良くなった気がします。
原作は小学生頃に読んだっきりで(梶尾真治の「清太郎出初式」は最近読み返したけど(笑))、
ラストのインパクト以外はあまり覚えてないのですが、「草」の設定って元々ありましたっけ?
普通に最後まで怪光線で暴れまくりで良かったと思うんだけどなあ。
赤い草のあたりから宇宙人は吸血行為に走りますが、最初は気にせず人間を塵にしてたくせに、
何を方針を変えてるんだよという気分になってしまったのですね。
あの辺りは赤い草のおかげで画面の雰囲気もガラリと変わって映像的にも展開的にも少し浮いていた気になるのです。

宇宙人についての“細菌オチ”について、ネット界隈で感想を見ていると、否定的な意見も多く見かけますが、私的にはあれで良かったかと。
人間はあくまで無力で、人では勝てない圧倒的な宇宙人が地球の生態系に負けてしまうというのが“宇宙戦争”の肝ですから、
そこだけは変えちゃダメと思っていました。
やー、原作通りやってくれて良かった(^^
というか、先にも書きましたが、私がこの映画に期待した物の約半分は、まさに“あのオチが見たかった”でしたから(笑)

まあ、宇宙人も地球環境とかを研究不足すぎるとは思っちゃいますけどね(笑)

でも、
その後の主人公についてのオチは、さすがに「そんなんアリかい」と突っ込まずにいれなかったです(苦笑)
だって、綺麗な身なりで家も無事でピンピンしてる母親達を見るとどうしても「なんて理不尽な」と思っちゃいますよ(超苦笑)
住むところも仕事も失った主人公は子供達も母親に取られてお役ご免ですか?、泣けるなあ;;
で、母親はまだしも1人で辿り着いてる息子は超人ですか?
納得いかーーーん!(激苦笑)

「大阪」でトライポッドが倒されたとの話は笑っちゃいました。
あれも劇中での無根拠なデマだろうとも思いましたが、もし本当だとしたら、どうやって倒したのやら。
私思いますに、道頓堀に叩き込んだのではないかと。あそこなら宇宙人もあっという間に病原菌に感染しますよ(笑)
でなけりゃ太陽の塔の御加護かなあ(・e・)

トライポッドはメカ好きとしてはかなり満足でした。街中から現れる姿や、夜の山中にヌッと現れる巨大な姿はセンスオブワンダーでゾクゾクします。
ウォドムを見た地球人はこんな恐さかなあとか思ってみたり(笑)(重機動メカでもいいですけど)
でも、巨大ロボットでもバリアーでもなければあっさりやられるのだなあとか、哀愁も感じました(笑)

http://www.uchu-sensou.jp/top.html

★えいが道を見る

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■海の上のピアニスト(1999/12/29)

「大西洋の上で生まれ、生涯一度も船を下りたことの無かったピアニストの伝説」

姉妹作に「生涯一度も屋根の上を下りたことの無かったバイオリン弾きの伝説」や
「生涯一度もまな板の上を下りたことのない鯉の伝説」(byあんのさん)がある
…わけがない

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■ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(円谷一夫監督)(2006/09/19)

最初にひとこと
『昭和ウルトラマンシリーズ直撃世代なら是非とも見るべし。たとえTV版ウルトラマンメビウスを知らないとしても。
 子供がいるなら是非一緒に見るべし』

■「ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品」と銘打たれた現在放送中のTVシリーズの劇場版作品です。
朝一の回目当てで上映40分前に行きましたが、既に満席で二回目上映で見ることになりました。
おそらく当日に『ウルトラマンメビウスとウルトラセブンが初回上映前に来館』イベントがあった為にこれほど混んでいたのではないかとも思いますが、こういう映画で子供が満杯なのはいいことです。

■うちのサイトに来られる方の場合、ウルトラに詳しくない人が過半な気がしますので
「ウルトラマンメビウス」がどういう作品かを(自分も語れるほど詳しいわけでは無いですが)ざっくり説明しますと、
一言で言うと 『【お父さん世代】に直球どストライクなウルトラ物』 です。
『お父さんが子供と一緒に楽しめる』親子のコミュニケーション育成に優れた作品であり、そして『子供のための真っ直ぐなヒーロー物』であることを目指した作品なのです。

「平成ウルトラシリーズ」と呼ばれる昨今の新しいウルトラ物は、昔のシリーズとは世界観を共有しない新しいシリーズとして作られてきていましたが(言うなればGガンダムやWやXや種。或いは平成仮面ライダー)、
今回のメビウスは『初代ウルトラマンからレオ、80までの昭和ウルトラマンの世界観の完全な延長線上にあるウルトラマン』(TVではウルトラQでの出来事にまでリンク)で、1980〜81のウルトラマン80以来25年ぶりに地球に現れたウルトラマンの“ルーキー”メビウスの戦いと成長を描いた番組です。
まさに40年分の歴史が作中で積み重ねられているため、TVでは毎回のように旧作を意識させる濃い隠し味が練り込まれて盛り込まれ(第1話からして「ウルトラ5つの誓い」が登場)、
お父さん世代感涙の作品になっているのです。

そしてその一方で、単なる懐古趣味にならないようにバランスに配慮した作品になっていて、
あくまで現代の子供達を主眼におき、ルーキーとしての未熟な新世代のウルトラマンのヒーローとしての成長と、『地球人とウルトラマンとの交流・共闘』をテーマに仲間との協調を強く描いた、極めて前向きで真っ直ぐな熱いヒーロー番組 なのであります。
(昨今は割と「斜に構えた」ヒーロー物が多かったりするのですが、本作は実にストレートに仲間の絆と成長を描いてくれてちびっこ番組としてとても心地よいです)
回帰と新生を掲げた意欲作で、『ウルトラ誕生40周年記念作品』との触れ込みは伊達ではありません。

■で、今回はそんな作品の劇場版。
映画の目玉はずばり『ウルトラ兄弟と新世代のメビウスとの共闘』です。
初代ウルトラマン・セブン・帰りマン・エース、そしてタロウ、ゾフィーが登場しますが、
それも、この手のイベント映画でよくあるような「単なるスペシャル版での脈絡無い表層的なゲストキャラとの共演」ではなく、
あくまでも40年前からの歴史を重ねて作品世界で人生を重ねてきた、確固たるキャラクターとしてのハヤタ(黒部進氏(ウルトラマン))、モロボシ・ダン(森次晃 嗣氏(ウルトラセブン))、郷秀樹(団時朗氏(帰りマン))、北斗星司(高峰圭二氏(ウルトラマンエース))という大先輩達が新世代の後輩であるメビウス を導き助けるという、
既に50〜60年代となったかつてのヒーロー達との共闘で(この顔ぶれが揃ったのは33年ぶりだとか)、
これで熱くならないはずが無いという「卑怯」なまでの熱さを持った、かつての子供と今の子供の夢のプロジェクトなのです。
初老となられたヒーロー達の格好いいこと。マジで泣けます。
(ちなみにレオと80は未登場でちょっと残念)
(タロウも変身体は登場しますが人間・東光太郎としては未登場。篠田三郎氏が舞台の仕事の都合で参加出来なかったとのことですので、今後のTVシリーズに期待)

まあヒーロー映画ですから、ぶっちゃけツッコミ所はあれこれとありますが、
この熱さと勢いの前にはどうでもよくなります。
『今の』ハヤタやダンが変身してくれるだけでもう満足。要所要所に熱さとネタとサービス精神が盛りに盛り込まれた濃い映画でありました。おなかいっぱいです。

こう聞くとおっさん御用達映画のように聞こえますが、冒頭からテンションの高いウルトラ兄弟の“20年前の”戦いで子供心をガッチリつかみ、
その後も濃度の濃いドラマとバトルで最後まで盛り上げて、場内の子供達も反応良く、ちゃんと釘付けになっているのが伝わりました。
やはり正しいヒーロー物は子供に応援されねば!

作中には「ウルトラマンと交流するゲスト少年」も登場しますが、こういう子役は割と視聴者として「鬱陶しい」場合がありがちなのですが、本作では見せ方が上手く、ウルトラマンにVサインをもらうゲスト少年に素直な羨ましさと、(子供であれば)一体感を感じられるものになっていたと思います。
むしろ少年の姉が別にいらなかった(笑)

少々残念だったのは、TVシリーズで強調されている『地球人(本作品での地球防衛組織である「GAYS」)との共闘』が本映画ではほぼ除外されていることですが、(今回GAYSはかなり蚊帳の外です。要所は締めてくれるんですけどね)
今作のメインはあくまで「ウルトラ兄弟」ですので、これで正しかった気もします。
両方を取り上げようとしても中途半端になる可能性が高いですから。
(撮影期間がTVシリーズより先行だったらしく、GAYSの各キャラが固まりきっていない事情もあったようです。)

■以下雑感列挙で。(ややネタバレあり)
・人間としてのウルトラ兄弟達のそれぞれの個性や過去がちゃんと生かれれた脚本がとても良い
・変身後の四兄弟もそれぞれの役割が強調されて隙がない。素晴らしいこだわりっぷり
・この変身後の兄弟の描写には“内山まもるテイスト”も感じられるのがまた嬉しいところ
・初代マンがちゃんとシワシワのAマスクなあたりのこだわりがアホなほど凄い
・郷秀樹が日本人離れしたおじさんになったなあ(笑)
・ダンの変身シーンは、ちょっと太、いや割腹がよくなられたなあと(笑)
・エメリウム光線も見たかったかなあ(出て…なかったと思うので)
・板野サーカスがウルトラマンで見られるとは。CGで描かれた空中戦は圧巻(CGであることに賛否もあるようですが)
・中盤から最後までのバトルのつるべ打ちのテンションが圧巻。バトルの中にも工夫とネタを盛り込んで飽きさせないサービス精神が立派
・しかし、カラータイマーが点滅してからいったい何分戦ってるんですか(笑)
・デザインが微妙かと思った「インフィニティー」が劇中で見ると案外納得、登場の経緯も良し
・これを言ったらおしまいだけど、やはり言いたい。20年も経つ前に充電に来てやれよ、ゾフィー(苦笑)(^^;
・GAYSのテッペイくんが生ウルトラ兄弟を見れなくて可哀想。映像記録が残っていればいいですねえ
・決戦地(神戸空港)の片隅にあったはずなのに無傷だとは、頑丈だなあガンウィンガー(笑)

・宇宙人達(テンペラー・ザラブ・ガッツ・ナックル、あとヤプールも)もそれぞれの個性が明確に生かされていていいですねー
・「つまさき」が最高(笑)
・Uキラーザウルスはエースキラーというよりデビルガンダムという気も(笑)
・ テンペラー星人のマントが素敵

・今回は私の地元の「神戸」が舞台だったのが個人的にかなり見所
・神戸空港も先日北海道旅行で行ったばかりなのでなんか嬉しい
・須磨海浜水族園とポートアイランドが随分近い気が(笑)
・ポートピアランドに観覧車が残ってるあたりが撮影時期がよく分かります(春に閉園してしまったので)

・ゲスト少年の“コスチューム”はお約束ですが、… もかよっ!(笑)
・ゲスト少年がウルトラ兄弟達の人形で遊ぶ写真が出てきますが、今回登場の6兄弟+メビウスの分の人形しか写ってないのが絶望した!(笑) きっとレオや80も砂場に埋もれていたのだと妄想補完しておきます(^^; でも、アストラとかは忘れられてるかもなあ…(^^;

・とにかく、かつてウルトラ世代だった人は必見の映画です。最近のTVシリーズを全然知らない人が見ても一本の作品として概ね問題なく見られると思うので、ウルトラ世代なら見れ!
・そしてエンディングが超おいしいので最後まで席を立つべからず!
・あー楽しかった

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★テレビ版メビウスネタ その1 その2

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■運命じゃない人(内田けんじ監督)(2005/09/20)

やー、面白い面白い。それほど期待していなかったこともあって実に楽しめて、個人的にかなり当たりでした。
映画の序盤を説明しますと・・・


婚約者の浮気を知り彼の家を飛び出した女性“真紀”。
婚約指輪を質屋に叩き売ろうとするが、それも3500円にしかならない粗悪品だった。
家も金もなく落ち込んだ気分でレストランに入るも、周りは幸せそうなカップルばかり。
これからは一人で生きていかねばと考え込んだところで、
「一人?」と、絶妙なタイミングで男に声をかけられた真紀は、男の「一緒に食事をどうか」との誘いに乗って席を移動するのだった・・・


“宮田”はお人好しで要領の悪いサラリーマン。
彼は一人暮らしには似つかわしくない高級マンションに住んでいたが、それも結婚を考えていた彼女にマンションを買ったとたんに逃げられた結果だった。
ある日、マンションに帰宅したとたんに友人の“神田”から電話が入る。「食事をおごるから今すぐ馴染みのレストランまで来い」と言うのだ。
レストランで合流した神田は、分かれた彼女のことで未練がましい宮田に、もっと新しい出会いに積極的になれと諭す。
そのあげく、他の席で一人で座っていた女性に声をかけるのだった。
「一人?」・・・


と、始まると普通に恋愛映画に進むのかと思いそうですが、この後第3、第4の人物の視点の物語が語られて、事態はとんでもない方向に進んでいき、
映画のテイスト事態がガラリと様相を変えていってしまうのでした。
ハートフルでラブコメディでサスペンスでミステリーな、大いに笑える立派なエンターテインメント作品です。

このように、“ある一夜の出来事”を複数の人物の視点で、時列を行ったり来たりしつつ描いて見せてくれる映画です。
Fさんの表現を借りれば「時間いじくり映画」)と言えるでしょうか)
サウンドノベルゲームの『街』のザッピングシステムのような映画と言えるかも知れません。(ゲームをやってない人には分かりませんが(^^;)

一つの出来事が他の人物の視点を通すことで全く違った意味を見せて話が広がり二転三転し、
最後には全ての伏線がキッチリ収まる構成と語り口が見事です。
複雑に絡んだ出来事の関連づけと見せ方が素晴らしく。よく練られた脚本ですわ〜。
「足」の演技もお見事。
映画の性質上詳しくは書けませんが(^^;

映画の仕掛け上、細かい部分や一見外野の登場人物も後で関わってくることが予想出来る為、細かい部分にも注目して見てしまいまうようになりますが、
その細かい部分にも実際いろいろネタが仕込まれていて楽しかったですよ。

実にいい気分で映画館を出ることが出来る映画でした。
やー満足満足(^^

追記1)
ネタバレですが、宮田の会社の上司の「看護婦の彼女」って、やっぱり「あの人」なんですかね?。「神田のファイル」にも「看護婦」の文字がありましたし。

追記2)
あの後お金はどーすんでしょ。真紀は中身は見てないみたいだから組長的には問題ないだろうし、神田君にうまく立ち回ってもらうしかないか。
宮田に真実を知らせないで返すのは難しそうな気もするけど
(笑)

http://www.pia.co.jp/pff/unmei/

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■運命のボタン(リチャード・ケリー監督)(2010/5/25)

1976年のヴァージニア州で、
ある夫婦に赤いボタンの付いた箱が届けられる。
説明によると、ボタンを押せば100万ドルが手に入るが、見知らぬ誰かが死ぬと言う。
ボタンを押すべきかと悩む2人だが…

…という話。

てっきり陰謀物的サスパンスのように「理屈で説明出来る」タイプの作品かと思っていましたが、予想とは大分方向性の違う映画でした。SFです。
何と言うか「チェンジリング」かと思っていたら「フォーガットン」だったと言うような感覚でした。
まあ、テーマは割と真面目だし、フォーガットンみたいな馬鹿映画ではありませんが(^^;
そもそも「トワイライトゾーン」でも映像化されたことがある短編小説の映画化だったそうで、そう言われてみれば納得です。

途中、かなりトンデモホラー的展開になるあたりでは、
見る前に監督が誰かをチェックしていなかったので、シャマラン監督だっただろうかと思ってしまいました。

正直自分的にはちょっと期待外れでした。ミステリーを期待していたせいかも知れませんが。
或いは、あんなボタンを押してしまうなんて有り得ないと思ってしまう人間には向かない映画なのかも知れません。
後味は良くなかったですが、その不快さや後味の悪さこそがミソなのだとは思います。

時代背景的にはやっぱり「ボタン=核ボタン」なんだろうなあ。

見ながら脳内で「赤いボタンを知ってるか」と音楽が流れて困りました。

ネタバレですが、
あの「死ぬ」人間の選定方法だとボタンが押されなくても死にそうなんだけど、
選ばれた夫婦がボタンを押さなかったらこちらの夫婦はどうなるんですかねえ。その場合はハッピーエンドになるのか???
まあオチは原作とは違ってるらしいのですが。

公式サイト

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■A.I.(スティーブン・スピルバーグ監督)(2001/07/08)

★★★ネタばれ要注意★★★
パールハーバーと並んでこの夏の話題作であろう作品です。
賛否両論、様々な意見が出そうな映画。
私自身、さまざまな考えが浮かんで、自分の感想をまとめきれていません。

まあ、ここは「的確な批評」を行うようなページではないので、今の感覚をとりとめもなく
書き連ねてみようと思います。
なんせ「たれながし」ですのでご勘弁を。 

ではいきなり感想。

・ラスト、彼の得た幸せは、彼にとっては本当に幸せなことだったのだろう、
けどそれは一日限りの夢であり、しかも本当の母との再会ではない、
ラストの一連のシーンの彼は本当に幸せそうだが、見ていてすごく悲しい。
彼の得た幸せは、ピノキオの得た幸せと同じとは言えないのが何ともせつない。
あの後彼は幸せな思いを抱いたまま、長い眠りに付けたのか?、それとも生き続けなければいけないのか?、
ちょっと判断できなかった。
彼が未来の世界で生き続けていくなら、なんて残酷な運命だろう。少なくともはたから見る限り。 

・彼を創った研究者は、彼の心のより人間に近い発達を望んでいた。
しかし研究者はそれがどういうことか本当に理解していたか?
「キミハ新種ノ成功作ダ」
これが「人」と同様の心を持つ存在に告げる言葉だろうか?
彼を一番ロボット扱いしていたのは研究者自身だったのではないか?
親を愛し続けるプログラム、「親」が死んでも永遠に残るプログラム、
それはすごく残酷だ。 

・テディ、なんていい奴だ。
もこもこ歩く姿のなんと愛らしいことか
おっさんくさい声もいい。

・父親の身勝手さに腹が立つと反面、割と普通の反応とも思う。
悲しいけど
息子にしても彼のことを気に入るわけはなし、一方的に「このクソガキがあっっ!」とは言えん。
彼を捨てるシーン、父が行かなかったのは、母親が自ら行くと決めたのだろう。多分

・気に入らない物はとにかく壊すところが実にアメリカ的。(ごめん)
可愛い子供の姿をしているだけで態度を変えるあたりも実にそれっぽい。

・なんのかんの言っても、強く心に残る作品には違いない。
何年かしてこの作品をどう思うか、もうちょっと時間をおいてみないと自分にはまだなんとも言えない。
しかし、確かに、見て良かった。

(※上の文を書いて数日後に追記)
「考えさせられる」作品でした。
結局私はこの作品はとても好きです。

★えいが道「A.I.」

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■映画けいおん!(山田尚子監督)(2011/12/3)

「映画けいおん!」観てきました。
まさに「これまで本作を見続けてきたファンの為の映画」で、ファン目線的には非常に満足度が高かったです。
逆に、初見の人や人間関係をあまり把握していない人、思い入れの薄い人、1期・2期の内容をあまり覚えていない人にとっては、説明もほとんど無いし、あまり楽しめないかも知れません。まあ、その辺りは気にする必要も無い気もしますが。
やはり2期最終回(24話)を先に見てから見るべき映画かと思いました。

以下ややネタバレ。

イギリスで事件に巻き込まれたり28日後に大変なことになったりする映画じゃなかったですよ!(当たり前だ)

映画はもっとイギリス旅行がメインなのかと思っていたら、旅行は全体の半分くらいで、学校パートがとても多かっのが予想外でした。むしろ学校の方がメインと言うか、軽音部はどこでも変わらないと言うか(笑)
TV放送時もそうだったけど、けいおんは予告での印象を上手に裏切ってくれますよ。

話の「軸」が旅行そのものではなく、2期最終回に繋がる「天使にふれたよ!」誕生秘話だったのも嬉しいサプライズでした。
2期最終回付近と今回の映画で「表と裏」もしくは「A面とB面」という感じですかね。
「天使にふれたよ!」関連のシーンなど、TV版で梓視点で描かれたいたところが唯達視点で再構成されていたりして楽しかったです。「天使にふれたよ!」演奏シーンなどは目頭が熱くなりました。
TV版が実に綺麗に完結したので、蛇足になるのではと心配もしましたが杞憂でした。

歌詞を唯だけじゃなく4人で考えたところがいいですね。

他にも細々とTV版を覚えているとニヤリと出来るシーンが多かったです。
「みかん」のシーンは笑ってしまいました。
クラスメイトやこれまで登場した学校外のサブキャラもちょこちょこ出てきてくれて、それぞれ印象的に動いてくれて楽しかったです。
旅行メインだったら純の出番は無さそうとか危惧したけどそんな事は無くて良かったですよ。
そして、まさかの平沢夫妻登場はサプライズでした。出番が一瞬過ぎてちゃんと認識しきれなかったけど(おぃ)(パンフで補間しましたが)

ところで、憂はよく「歌詞を書いた紙」をチラリと見ただけで、よく「唯が隠してること」を見抜けたものですよ。さすがお姉ちゃんスキーの観察力は凄い。

各人の距離感やちょっとした細かい動作でのキャラの魅力の見せ方も相変わらず大変丁寧で見応えがありました。こういうところがけいおんの魅力ですねえ。
放課後ティータイムメンバーそれぞれの距離感が心地良かったですよ。
あと、「足の演技」も凄い。

「天使にふれたよ!」はTVで見ていた時も、ジンワリすると共に「いつの間に練習したんだろう」とも思いましたが、
あんなにギリギリな進行状態で完成していたとは。あれを本番できっちり演奏出来る辺りが凄いですよ。
旅行最期のロンドンライブでも「ごはんはおかず」イギリス版をぶっつけで歌ったり、
寿司屋での演奏もいきなりで成功させていたりと、「こいつら天才じゃね?」と思わずにいられませんでした(笑)

旅行先でライブをやるという無茶な流れをどう実現させるのだろうと思っていましたが、上手い具合に自然に入れてくれてたかなと。
何気に「カレーのちライス」はアニメ本編でちゃんとした形では初披露でしたね。

2期後半OPで印象的だった教室ライブも「これが見たかった」と思えるシーンで良かったです。
さすがに「Utauyo!!MIRACLE」はやらなかったけど。

あー、楽しかった。

公式サイト

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■英語完全征服(キム・ソンス監督)(2005/05/12)

仕事での必要から英会話教室に通うことになったさえない女性ヨンジョは、教室で出会ったプレイボーイのムンスに一目惚れしてしまう。
当のムンスはブロンドの英会話女性教師に夢中だったが、ヨンジョは彼を振り向かせようと苦手な英語に精を出すのだった・・・


韓国映画で、漫画チックで馬鹿馬鹿しいB級ラブコメディです。ベタベタすぎるギャグにのれるかどうかで好みが別れそうな気もしますが、それなりに楽しめたかと思います。
まあ、見ていてツッコミたくなる所も多いのですが(笑)
私の場合、妻が行かなかったので1人で見た為、観賞後にツッコめなくて残念でした(^^;
この映画は2人以上で見る事をお勧めします。
とりあえず、どうにも言いたかったのは、
あの電波暴走っぷりでどこが平凡だ(笑)と(^^;

英会話教室のあたりは、私自身英語は苦手な事もあって教室の人達に微妙に共感するものもあったりして面白かったです。
時折入るCGもチープさが映画のムードに合っていて良かったかと。入学時のレベルテストは受けました。

ところで、私的にはヒロインにも男にも(付き合う対象としての)魅力を感じられなかったので、
正直「こいつら相手のどこがいいんだろう」と不思議に思えてしまっていました(^^;
ヒロインの、思い込みの勘違いで他人の人生を破壊しかける暴走ぷり(妹のあたり)は正直かなり不愉快でしたし(仮にあれが誤解じゃ無かったとしてもヒロインにあんな事をする権利はない訳ですし)(まあ、後で始末を付けたのは良しとして)、
男にしても、少なくとも序盤にヒロインから見えている範囲では、チャラチャラした安っぽいしょーもないだけの男にしか見えないと思ってしまったもので(^^;
人の好みは多様ですから、あくまで私的ですけどね。

とりあえす、ベタベタ展開自体はいいのですが、「誤解」を引っ張る展開はストレスが溜まるので後半少し辛かったです。
「誤解」は恋愛物には必須なんでしょうけどねえ;
普通に会話すれば一発で解決するだろうにと思ってしまいますが、それじゃドラマにならないですか(苦笑)

最後の電車のあたりは、先のヒロインの暴走(妹)の不快感を吹っ飛ばす破壊力のある展開で笑えて良かったです。
やけに説明的な乗客二人組がいい(笑)

http://www.eigoseifuku.jp/

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■エイプリルの七面鳥(ピーター・ヘッジズ監督作品)(2005/02/03)

感謝祭の日、エイプリルは七面鳥のロースト作りを始める。
不良娘と呼ばれて折り合いが悪く疎遠だった母と家族を呼んでもてなすのだ。
母は余命が僅かで、これが家族で集まる最後の機会になるかも知れなかった。
しかし料理に不慣れなエイプリルの手つきは危なっかしく、
更にオーブンが壊れて使えないことが分かり、彼女はオーブンを使わせてくれる人を求めてアパート中を駆け回るハメになる。
次々発生するトラブルを乗り越えて、エイプリルはちゃんと七面鳥を焼けるのか?
そして母はちゃんと来るのだろうか・・


愛すべき小品と言える作品です。
そして、娘が母に七面鳥を焼くというだけの映画でありながら、ハラハラドキドキする臨場感を感じてのめり込んでしまう映画でありました。
笑えて泣けて実に面白かったです。

展開も結末も誰もが予想する通りのものなのですが、そこに至る見せ方が上手く、ヒロインに感情移入してしまって身近な臨場感を感じられます。
やけ気味な母の突拍子のない言動や、エイプリルの恋人のミステリアスな行動にも関心を引っ張られて引き込まれました。
恋人の行動などは一見本筋に関係あるのか無いのか迷いますが、そうした所がやがて集約していく様がまた上手いです。
こうしたハラハラドキドキ感は、Fさんの言葉を借りればまさに“ハートフルなサスペンス”でありました。
料理を作るだけの話なのに!(笑)

「いい話」なのですが、あくまで「ちょっといい話」に留めて、感動の押しつけがましさがないのも良かったです。
下手に「涙の感動物」にしようとせずに、あくまで娯楽物に徹してさらっと見せてくれるのが小気味良いのです。
「説明」の少なさやラストの処理のすっきりさ加減も自然で心地よく、実にいい気持ちで劇場を出ることが出来ました。
時折入る笑える描写も温かくクスリと笑える気持ちの良い物でした。

母と娘の折り合いについて、映画ではそれ自体に大きな比重では描かれていませんが、
二人を見ていると、意外にどっちもどっちだったのかもとも思いました。
そんな辺りも意外によくありそうな親子関係にも見えて、映画を身近に感じました。

見ていて「世の中いろんな人がいるなあ」と感じる映画でもありました。
主要人物や、他の、エイプリルを助けてくれる人もくれない人も、(映画的な誇張はあるにしても)一見失礼そうな人も情に厚い人や、妙に理屈だらけの妙な人、
直接的な人ややたら遠回しな人など、
「こういう人っているよなあ」という実感と身近な親近感を感じて、色々な人々を見ているだけでも楽しかったです。
エイプリルや母の心理の揺らぎもよく感じられる形で描かれていて、
監督は普段からよく人を見てるのだろうとも思いました。個人的に勉強になるなあと感じました(笑)

追記1>
ところで料理をろくにしたことがなさそうなエイプリルの包丁使いも違う意味でハラハラドキドキでした(笑)
せめて左手の指は曲げてくれー(^^;

追記2>
向こうの七面鳥って一羽丸ごとの形でパッキングして売ってるんですねえ。感謝祭を考えれば当然なのですが、見た目がインパクトがあってちょっと驚きました。

追記3>
息子にピンクのネグリジェ着せるなよと思いました(笑)

http://www.gaga.ne.jp/april/

★「今日のでんでん・エイプリルの七面鳥」を見る

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■エイリアンVSプレデター(ポール・W・S・アンダーソン監督)(2004/12/21)
エイリアンとプレデターが南極でガチンコバトルして、どっちが勝っても人類に未来はないという話です。
ネタバレすると売り文句に偽りありという気もしますが、まあ共倒れみたいなものだからいいのか(笑)

えー、最初に言いますが、
両作品の真面目なファンの人や、シリアスさや恐怖を求める人にはお勧めしません。
ちなみに私の場合、「エイリアン」はともかく「プレデター」はテレビで横目で見た程度であまりよくは知りませんでした(^^;
しかし、それでも見るのに支障はなかったと思います。

タイトルを聞いただけで予想できる通り、
バカ映画です(きっぱり)(←褒めてます。念のため)
ある意味伝統的な由緒正しさをも感じる、2大スター夢の共演のお祭りバカ映画と言えるでしょう。
バカ映画として正しいことに、ちゃんとお話としての筋道は立っていて登場人物も(一応)真面目にバカをやってくれていて、「分かってらっしゃる」という印象を受けました。
特に後半の展開のバカバカしさは笑えて笑えて素晴らしかったです(笑)

なお、日本の伝統的な「●●対○○」という映画のように、「対」と書いてるのに劇中では協力して共通の敵と戦う・・・ということはありませんでした。念のため(笑)

つっこみ所は至る所に満載の映画ですが、あまり言っても野暮なので止めておきます。
まあ、つっこみを止めるともうあまり言うことも無いのですが(^^;

それでもちょっとだけ文句を言うと、
エイリアンがちょっと(いやかなり)弱すぎた気がします。
二大怪獣(間違い)の正面からのぶつかり合いシーンがアップが多くて今一動きが分かり難かったのが少し残念でした。

http://www.foxjapan.com/movies/avp/

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■X−MEN(2000/10/16)

X−MEN達以上にマグニート達に感情移入しちゃって
戦いがなかなか痛いっす〜

★えいが道「X−MEN.」

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■X−MEN2(ブライアン・シンガー監督)(2003/05/20)

様々な特殊能力を持つミュータント達の生存を賭けた闘争の映画です。
話はまさに前作からの続きなので、前作を先に見ていた方が楽しめるかと思います。

さて、今回は基本設定の説明も少なくてすむこともあって、
序盤からガシガシと話が進みます。話の密度が相当濃く、前作以上に面白かったです。
後からニヤリとするような伏線の貼り方も上手く楽しめました。
エンターテインメントのお手本のような作品です。

絶対的多数の人類に対して、ミュータント達は少数派のマイノリティなのですが、
その特殊能力故に恐れられ、迫害されます。
場合によっては家族からさえも。

他者への恐怖ゆえに、攻撃・迫害へと転じてしまうとの流れは、
アメリカの歩んできた歴史そのものだと、
「ボウリング・フォー・コロンバイン」でも示唆されていたことを思い出しました。
なんとも解決の難しい問題であることか。
少々ネタばれ発言ですが(★以下反転)、
大統領があの後どう発言したか聞きたかった気もします

ところで、この映画はやはりキャラクターの魅力が肝ですねえ。
野獣の魅力(笑)の“ウルヴァリン”をはじめ、
“ストーム”や新顔の“ナイトクロウラー”など、
皆それぞれに見せ場もあって魅力的です。
(特にナイトクロウラーの能力の画面栄えすることったら)

しかし、そういった主役達X−MENの面々以上に、
本来敵対役である“マグニートー”、そしてなんといっても“ミスティーク”の
なんと魅力的なことか。
ただの悪役ではない、知性と理念のある見事な敵役です。
(ミスティークの有能っぷりったら、是非職場に1人いて欲しいです。(笑))

・・・サイクロプスは今回可愛そうでした(^^;

今後もまだ続きそうですが、素直に楽しみです。

ところで、(★以下超ネタばれ反転)
ジーン・グレイは「実は生きていた」で復活しそうな気がひしひしとします。
パンフでは、原作でもそういうキャラクターだと書いてますし
(^^;

http://www.foxjapan.com/movies/x-men2/

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■X-MEN:ファイナル ディシジョン(ブレット・ラトナー監督)(2006/09/12)

「X-MEN」シリーズの三作目。
タイトルは「Xさん」ではないので注意が必要です(そんなの間違える人はいません)

シリーズ1・2作目の監督のブライアン・シンガーはスーパーマンリターンズに行ってしまったので、今回は監督が変わっています。
作風が1・2作目とは少々変わった気もしますが、話の展開からすればその変化も納得出来る気もするので、作風の変化が監督の変更によるものなのかどうかは分かりません。

異端のマイノリティであるミュータントの、マジョリティである人類への協調と闘争を描いてきた作品ですが、
今作では遂に「ミュータントを普通の人間に『治療する』薬“キュア”」が登場します。
ミュータントの力に苦しんでいた為に薬に頼ろうとする者あり、自分の力は『治療』されるようなものでは無いと怒る者ありで、考えの異なる者達のぶつかりあいがキモの群像劇となっています。

『世界は選択で作られ、選択で滅びるかもしれない』との宣伝文句のように、「薬」や「愛情」や「人の扱い」を前にして『どう運命を選択するか』がテーマと言うことでしょうか。
監督が変わっても作品の『重さ』は変わらずに楽しめました。
ただ、キャラクターがあまりに増えすぎた事もあってか、各キャラクターやテーマへの踏み込みは少々妥協的で浅くなってしまった気もします。
(結末はある意味現実的と言えたかも知れませんが)

娯楽作品としても面白かったですが、しかし、これまでのシリーズの延長線上として見ると、(文字通り)破滅的な展開の連続でショッキングでした。
特に「X-MEN2」のラストから考えれば、かなり想像を裏切る展開だったかと。
いやー、まさかあの人がああなったりあの人があんな形でああなったりするとは…、ショックだ。
それぞれの主要キャラクターがかなりとんでもない事になるので、各キャラに思い入れのある人は覚悟が必要かも知れません。

ただ、私はアメコミ原作は未読なんですが、原作では更にぶっ飛んだ展開が目白押しらしいので、映画は大分現実寄りな展開なのかとも思います。
現実的と言っても、ミュータントの能力は超トンデモでハッタリが効いて、今回の映像も凄いのですけどね。
(特に、「橋」は凄いです)

1・2作を通して活躍したあのヒロインやらあのヒロインが、なんというか、…正直「老けたなあ」と思わせるのに対して、ストームを演じるハル・ベリーの歳の取らなさっぷりが素敵でした。
そしてこのシリーズでの「かっこよく働く女性ナンバー1」のミスティークに関しては、
自分は気づきませんでしたが、妻曰く「アゴが少し丸くなった」とのこと。女の人のチェックは厳しいなあ(・e・;)
それはさておき、今回のミスティークは切ないですよ…。(素顔が見れたのは嬉しいのですが;)

まあ、本作でぶっちぎりナンバー1で切なくて悲しいキャラはサイクロップス(スコット)なんですけどね。
あの扱いはひでえ、ムゴすぎます;;
映画を見て帰った夜にTVで「X-MEN2」をやっていましたが、そこでの犬のようにジーンにまとわりつくサイクロップスを見ると、また可愛そうで可愛そうで泣けてきます;
この役者の方、スーパーマンリターンズでの役回りといい、なんでこんなに可愛そうな役が多いんだろ。

彼等の扱いに関しては、先にも書きましたが『キャラクター増えすぎ』の煽りを受けてしまったのかとも思いました。分かりませんけどね(^^;

マグニートーは、上に立つ者として人の扱い方をもう少し考えるべきかと思いました。好きなんですけどね、この人。

ところで、どーでもいい話ですが、サイクロップスのことを「クロちゃん」と呼称するのはなんか違うと思う>うちの妻

最後に、エンディングの後に超重要なシーンがあるので、これから見る人は御注意を。
最初に見たときは一瞬意味が分かりませんでしたが、
なるほど、倫理観の問題なのですね。
この灰色っぷりが食えないのだなあ。この善悪で計れないあたりがこの作品にとって象徴的。
この人の名字こそ「グレイ」にすべきですよ(スペルが違います)

公式サイト

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■X-MEN ファースト・ジェネレーション(マシュー・ヴォーン監督)(2011/6/11)

映画W-MENシリーズの前日譚で、プロフェッサーXことチャールズやマグニートーが若かった頃の話です。
シリーズの過去の話であるため、結末がどうなるかは分かっているのですが、「何故彼らの道が現状のようになったのか」が心情的にも納得出来る、よく出来た作品でした。
キューバ危機を舞台に描いているので、虚構と現実の入り交じった架空歴史物としても面白かったです。
以下ややネタバレ。

1〜3でチャールズとマグニートーがかつて友人だったことは語られていましたが、彼らが道を違えるまでの道筋がよく分かる話でした。
「分かっている結末に進む話」という意味ではスターウォーズep3に近い感触もあったかも知れません。まあSW3ほど悲劇的では無いですが。
それぞれの生い立ちや性格、社会情勢からすれば、道が分かれるのも仕方ないと思えました。
決して憎み合った結果では無く、互いの事は大事に思い合っていたままだったのが切ないですよ。

後の作品に繋がる大小様々な設定もニヤリと出来ました。
例のヘルメットが本作の物より1〜3の方が色が地味になっているのは持ち主の趣味の問題なんですかね。

チャールズとマグニートーの関係は元々分かってたけど、ミスティークもかなり親しい間柄だったのが興味深かったです。(映画独自設定かも知れないけど)
しかし、この頃のミスティークとマグニートーの交流を見ると、3での捨てられっぷりが本当に台無しだったなと。(3はそもそも全体的にキャラクターの扱いに不満点が多いのだけど)

テレポート使いで尻尾もあるアザゼルと、2のナイトクローラーは血縁なのだろうかと思ったら、wikiってみるとアメコミ原作では親子なんですね。映画でもその設定なのかは分かりませんが。

胸からビームの人も、サイクロップスと何か関係があるのだろうかと思ったら、これもwikiってみると「サイクロップスの弟」なんだそうで。
…って、兄じゃなくて弟?
サイクロップス何歳なんだよ(^^;
まあ、これもあくまで原作での話なので、映画でもそうなのかは分かりませんが。

1〜3に出ていて今作にも出ているミュータントは、分かった範囲ではチャールズ、マグニートー、ミスティーク、ビーストの4人ですが、それ以外の人達は1〜3ではどうしていたのだろうかと気になります。
まあ、所詮はこちらが後付けなんですが。
(ちなみにウルヴァリン主役の映画は未見です)

マグニートが実に「磁力つっこんで奥歯ガタガタいわしたる」でした。
あれは痛そうすぎる;;;

ウルやんもちょっと出てたよーな。
あそこで参加していればサイクロップスに先輩ヅラ出来たのにねえ。

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■X-MEN:フューチャー&パスト(ブライアン・シンガー監督)(2014/6/1)

X-MENシリーズの新作です。
ミュータントVS人類の戦いが元で悲惨な状況になってる未来の世界(2023年くらい?)から、50年前の過去(1973年)にウルやんの精神を飛ばして過去を変えようとする話で、X-MEN版ターミネーターと言うかシュタインズ・ゲートな話でした。
未来と過去を同時に描いていて、映画1〜3(ファイナル ディシジョン)までの流れと、過去編だった前作「ファースト・ジェネレーション」からの流れが上手く噛み合った面白い作品になっていたかと思います。

★★★以下ネタバレ★★★

未来と過去でそれぞれ出てくるチャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)のそれぞれの時代での関係性も見どころでした。
クライマックスで、未来で仲間達の為に先頭に立って戦っている老マグニートーと、過去でほとんどボスキャラな悪役として暴れている若エリックの戦いが同時に展開しているあたりが面白かったですよ。
過去では結局エリックとチャールズは和解し切れなかったわけですが、未来で過去を振り返って「無駄な戦いだった」と言ってる老マグニートーが感慨深かったです。ここまで来るのに時間がかかったものですよ。

それにしても、今回の話を見ると、事態の混乱や悪化の原因は「大体マグニートーが悪い」という感じでした(苦笑)
あまり簡単にまとめるのも何なんですが、やっぱり好戦派よりは平和を目指そうという流れでしょうか。

3作目であっさりミスティークを切り捨てたマグニートーにはショックを受けたものでしたが、今回も「ミュータントの未来のために」との理想の為に、あっさりミスティークに手を下そうとするエリックに、それはそれで筋が通ったものを感じました。
結局この人は、情よりも理想とロジックに生きる人ってわけですね。当人的には裏切りというわけでも無いのだろうなあ。

映画の最後で、結局歴史は変わって、映画1〜3で描かれた歴史は「無かったこと」になったわけですが、
まさかのジーン&スコット復活は嬉しかったですよ。特に3作目で物凄く理不尽な消え方をしてたスコット!

ここから続編が作られるのかは知りませんが(ラストシーン的にありそう)、スコットにもまた出番があるといいですな。
でも、続編が出来る=あの平和そうな状態が壊れるということなので、複雑ではあります。

ところで、あの世界が書き換わってしまったラストは、ジョジョ6部の感覚も思い出しました。「ぼくの名前はローガンです」

あの未来だと、ローガンの骨はアダマンチウムにはなってないかも知れませんね。今後シリーズが続くなら、骨ウルヴァリンとして登場するのかも知れません。

ミスティークも今回の話の重要人物でしたが、結果的には、これまでの映画で見てきたミスティークとはかなり違う道を進むことになりそうですかね。あの後でマグニートーと組むとも思い難いし。
最後にローガンを助けたミスティークは、あれはミュータント仲間としての善意……と考えていいんですかね???
あのあとミスティーク自らローガンを改造……、なんてことにはならないと思いますけど。

前作「ファースト・ジェネレーション」で出たミュータントの面々の大部分が既に死んじゃってた展開はなかなかショックでした。切ないなあ…。ミスティークがグレるのも分かります。

若いチャールズはだいぶヘタレでしたが、一時挫折するのも仕方ないかなという気はします。

公式サイト

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■es[エス](オリバー・ヒルツェヴィゲル監督)(2002/08/26)

ドイツ映画です。
タイトルの意味は「無意識下の要求」

1971年、米スタンフォード大学心理学部で、実際に、ある実験が行われました。
新聞広告で集めた24人の被験者を『看守役』と『囚人役』に分けて模擬刑務所に収容。
いくつかのルールに従いながら自分の役回りを演じさせ、被験者の心理状況を見るという、
「『場の状況』『役割』が人の人格にいかに影響を与えるか?」 というテーマの実験は、
当初2週間のはずだった予定を、わずか7日間で実験中止されました。

以降、危険性からこの実験は禁止され、現在も訴訟問題が続いているそうです。
フィリップ・ジンバルト教授の『監獄実験』です。

この映画は、実際に行われた『監獄実験』の結果を元にしたフィクション作品です。
実話ベースとはいえ、映画はかなりエスカレートさせた内容になっていますが、
「役割」にハマリ込み、段々と本物の看守らしく、囚人らしく「狂っていく」様は
実際に実験でも見られた、実に恐ろしい現象のようです。

特に残虐な訳でもない、ごく普通の人々が、異常な状況下でたやすく自分を変えていってしまう。
歴史上でもたびたび見られた、恐ろしい現実の現象なのです。
実際観客である私も、見ていて「看守」にかなり攻撃的な気分になったりして危ない危ない(^^;

ミニシアター系作品ですが、結構評判になっているらしく立ち見でした。
かなり映画として面白く、恐ろしく、はまり込んで見てしまいました。
半分は題材の勝利という気もしますが、堅実に撮られたサイコムービーの良作です。
内容の割には後味はそれほど陰惨な物ではなく、(比較的)安心して見れるかと思います。
(好き嫌いは分かれそうですが)オススメです〜

蛇足:個人的にはヒロインの位置付けがどーもよく分からなかったりします。
・・・主人公の「現実」の象徴?・・・にしてもなあ。謎

http://www.es1.jp/

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■エターナル・サンシャイン(ミシェル・ゴンドリ監督)(2005/03/29)

マルコヴィッチの穴」「ヒューマンネイチュア(未見)」「コンフェッション」「アダプテーション」脚本のチャーリー・カウフマン脚本の作品です。
氏の脚本らしく現実と非現実(脳内)が交錯する仕掛けに凝った作品であります。
監督はヒューマンネイチュアの方らしいですが、こちらは未見ですので何も言えません。

映画自体はやや地味な印象ですが、主演のジム・キャリーやら、イライジャ・ウッドやらと、何気に豪華・・というか、“濃い”キャストが多く、
かつ、ジム・キャリーがえらく疲れた地味なおっさんになっていたり、ヒロインのケイト・ウィンスレットが随分エキセントリックに突き抜けた少し痛い女性だったり、
イライジャ・ウッドがやたら不愉快な役回りだったりと、豪華なキャストが妙に歪んだ、変な方向に突っ走った役柄を演じているのが印象的な映画でありました。
まあ、その辺の妙な空気はカウフマン脚本作品共通のものと言えるかも知れませんが(^^;


恋人(ケイト・ウィンスレット)とケンカをした主人公(ジム・キャリー)の元に、とある会社から手紙が届く。
曰く『彼女の依頼で彼氏(主人公)に関する記憶を彼女から消しました』というのだ。
その痛手に苦しんだ主人公は、自分の中の彼女に関する記憶も消してもらうように、その会社に依頼する。
しかし記憶を消す作業過程で彼は恋人との幸せだった日々を再体験し、その思い出の大切さを痛感するのだった。
“この思い出だけは消さないでくれ”と自身の脳内で彼は懇願するが、彼の身体自体は眠った状態にあり、作業を途中で止めることは不可能だった。
恋人達の思い出はこのまま消えてしまうのだろうか・・


あらすじだけを聞くと、すごい純愛ラブストーリーかと思いますが、
あまり“純愛”とか“感動”とかを感じる作品ではありませんでした。
出てくる人達がみんな手前勝手で衝動的で人の迷惑も顧みない、人物によっては「お前それは犯罪者だよ」と言いたくなる様な、
どこかズレた人達ばかりで、正直感情移入や思い入れを持っては見ることは難しかったです。

ですが、映画の発想やストーリー、仕掛けや演出は面白く、楽しんで見ることは出来たと思います。主人公の主観による脳内の描写などは、見せ方がとても印象的でした。
“やけにクローズアップされているけど、本筋に絡むのだろうか”と少々不思議だったキルスティン・ダンストの役回りなども、苦い皮肉も効いて面白かったです。

登場人物への感情移入や思い入れはし難いと書きましたが、
反面、登場人物の心の“痛み”は結構身に迫って感じられました。
本音がダダ漏れになっていく下りなんかはどうにも痛い痛い(^^;;;

「特定の記憶を消してくれる会社」の設定はややSF的ですが、それ以外の箇所や、特に人物の心理描写などは妙にリアルな痛みを感じる映画でありました。
まあ、登場人物の行動自体はリアルとは言わないのですけどね。(というか言いたくない。記憶消去会社の面々の職業意識の無さったら酷いもんです^^;;;)
とりあえず、この映画で教訓的に感じたのは、
『ケンカをしたときは衝動的に物事を決めずに、まず頭を冷やせ』ということですね(笑)
身も蓋もないですが、頭に血が上った状態で物事を決めるとロクな事にならないというのがよく伝わりました(笑)

後は、「その場で辛いからと言って『無かったこと』にしてしまう」事の愚かさが印象的に感じました。
確かに世の中には、記憶を消した方が本人の為というような酷い記憶の場合もあるかとは思いますが、
普通の人の人生の概ねの“辛い記憶”という物は、大概の場合何らかの形で本人の糧になるものでは無いかとも思います。
忘れれば問題が解決するわけでもなし、
自分と意見が合わないからと言って相手を消せばいい等という訳もなし、都合が悪いからと言って消せばいいってもんじゃありません。
人は不本意も不条理もまぜこぜの世の中で生きていかねばならないのですから。

この辺り、ドラえもんの「独裁スイッチ」の話を少し思い浮かべたり、
また、漫画「ハチミツとクローバー」の
「親が子供に教えなければならないのは『転ばない方法』ではなく、
人間は転んでも何度でも立ち上がれると言う事じゃないか!?
獅子は自ら我が子を谷に突き落とすという。
今度山田にあったら思い切って山田を屋上から突き落とせ!!!」
「それじゃただの人殺しだ」
の台詞を思い出したりしました(笑)

記憶を消しても結局人間が同じなら同じ道を進んでしまうというのも興味深かったです。
そりゃあ、記憶を消したなら、以前の失敗が身に付いていないですから、同じ失敗もするだろうなあとも思いました。

満足度の高い映画だったとはちょっと言い難いですが、あれこれ考えさせられる映画ではありました。

追記1、イライジャ・ウッドのキャラが彼女の別れた恋人の台詞を使って彼女の気を引こうとするのはアホの極みです。
彼女の記憶を呼び覚ますきっかけを自ら作る様な物だし、
第一「結局別れてしまった」恋人の台詞をトレースして上手くいくわけが無いでしょうに。
それ以前に犯罪者だし、こいつ
(^^;(苦笑)

追記2、氷の上で寝るのは冷たそうだなあと思いました(^^;
ロマンチックには代償がいるものだなあ(笑)

追記3、(ネタバレになるので詳しく言えませんが)少々展開のややこしい作品ですが、ヒロインの髪の色に注意すると分かりやすくなるようです。

http://www.eternalsunshine.jp/

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■エネミーライン(ジョン・ムーア監督)(2002/04/09)

敵の支配地域(エネミーライン)に残された米兵の脱出話です。

いわゆる正義のアメリカ的映画であり、
そして米兵一人が助かれば敵が何人死んでもオッケー的映画であり、
一人を助けるために戦争のきっかけを作っていいんかいと言うような突込みどころに満ちた作品ですが、
その辺りを突っ込んでも徒労というか仕方の無い映画でもあります。
(深みを出そうとする演出はありますが)

そのあたりを考えなければ実に斬新な映像の迫力に満ちたエンターテインメント作品であります。
面白かったです。
(感覚的には「トップガン」に近いかも、あそこまでは軽くないと思うけど)
ミサイルに追いまわされる一連のシーンは「凄い」の一言です。いやー、すげー映像を見た。
追跡者のジャージもいいですね。

冒頭の「ウィルソーーン!!」には笑っちゃいました。

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■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 YOU ARE (NOT) ALONE.(庵野秀明監督)(2007/09/04)

2日(日)に観ました。
初日の1日が無茶苦茶混んでいたらしいですが(多分映画の日ということもあって)、
2日は「かなり混んでいた」くらいでした。(分かりにくい例え)
劇場版Zガンダム1作目の初日くらい。(分からんって)


■まずはネタバレ度少なめ(のつもり)の感想で。

1995年から1998年にかけて、TV放送及び映画公開されたアニメの新作劇場版です。
昔の本放送時にはかなりハマって見ていたものでした(最終回を見たときは放心しましたが)が、流石に自分自身に当時の熱量は無いし、何で今更とも思ったし、(経験上も)あまり期待しないで見に行ったのですが…、

いや、結構順当に楽しめました。
アップグレードされた映像は見応えがあり、クライマックスも劇場版に相応しく盛り上がって、とても普通に楽しめました。

まあ、元がTV版の1〜6話で、1本の映画として元々まとめやすく盛り上げやすい部分ですから、『予定通り・予想範囲内の面白さ』であったとも言えますが。
ともあれ、大画面で見るべき価値はある映像だったと思います。

ただ、充実感はありましたが、旧作を知ってる人にとっては"新作映画としての驚き"は(変わってるところも多いし結構あるのはあるんですが)少なめかと思えました。
… … … 最後まで観るまでは。(ボソ)

そして、『少年成長ロボット物』として、普通に今後が楽しみに思える作品に見えました。
何しろ「TV版6話まで」ですからそうも見えてしまうわけです。
TV版も旧劇場版も知らずに観た人なら騙されるかも知れません(笑)

まあ、どちらにせよ、本番は「次作・2本目以降」なのでしょう。
旧作を知る人にせよ知らない人にせよ、"今後"を(良くも悪くも)期待させてくれる出来にはなっていたかと思います。

あと、TV版との違いで印象的だったことについて。
今回はストーリー自体はほぼTV版を準拠しているのですが、
ぶっちゃけ 『大人のいやらしさ』 がとても強調されていたかなとか。(笑)
策略と欺瞞が増量されていて、TV版以上に"年少者にはあまり見せたくない"作品になっていたかと思います(苦笑)


■以下ネタバレ感想。

・この映画の印象をひとことで語れと言われれば 『赤い』 と答えますね。
やたらめったら「血の赤」が強調されていて、
見ていて目が、というより精神がおかしくなりそうです(^^;
・「こんなに赤いのに…LCLは美味しいと言う…」
・口臭が獣臭そうで「歯磨けよ」って感じでした。

・親父どもの「大人の会話」の腐れっぷりが良い感じにとても嫌すぎ。
 「レイを近づける」ってどんなプレイヤー様だ。
・ミサトのシンジに対するセリフも、「大人の欺瞞」に充ち満ちているのが
TV版以上によく分かります。
 こちらが歳をとったのもそう感じる原因か?

・ラスト&予告は超衝撃的。2作目からはTV版からは大きく離れそうですね。
 同じ事をやられても意味が無いので歓迎です。
これから先で『あえて新作を作った理由』が見えてくるのでしょう。
(それでも「"物語"を期待していいのだろうか」と不安には思えてしまうのは、
経験上仕方ないと思います(苦笑))


■以下、さらに直球ネタバレ注意↓

・カヲルが1作目から登場するのはともかく、
"出て来た場所"はなかなかのインパクトでした。
・そして「また3番目なんだね(ウロ覚え)」とか、何を言ってるのだこいつは!?
・まさかと思うんですがー
  … … … 「実はTV版+旧劇場版の"続編"なのである」とか言わないだろうな?
 ひ、ひぐ●しなのかーーー!!!???
 冒頭の「赤」とかもやっぱりそうなんですかねえ。

・まあ、期待して次を待とう。
・パンフレットに『2作目のスタッフ募集中』とかあるのが大変不安ですが(^^;;;
・しかし、1〜3本目で『序破急』と来るとして、最後の4本目のタイトルはどーするんだ?
 『大団円』とかは … … …、絶対無いな。

・貞本漫画版、この新劇場版より先に終われるといいですねえ。

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■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 YOU CAN(NOT) ADVANCE.(庵野秀明総監督)(2009/6/27)

いやー…、凄かった…;
とりあえずは、本作は"ネタバレ無しで見るべき"作品でした。
なので、 「気になるけど、行くかどうか迷ってる」 …と言う人は、
行け!
早く行け!!
しばらくしたらネット上でもネタバレが溢れてしまうでしょうから、なるべく早く行くべきです。

本作関連で絵を描きたくもなったけど、
何を描いてもネタバレになりそうなので当面は描けねーぜ;

以下、感想を「ネタバレ無し」と「有り」に分けて書きます。

(ちなみに、「序」感想は

■【ネタバレ無し感想】
2007年の「序」を見る前の時点では、エヴァに対して既に割と冷めた気分になっていたものですが、その状態で見た「序」の"新鮮さ"と"あの予告"には驚かされたものでした。

そして本作がどうだったかと言うと、
「序」以上のサプライズてんこもり。
これが困った事に面白い。
庵野総監督に釣られまくった感じでなんだか実にくやしい!

この映画の9割は「意表を突くこと」と「悪趣味」で出来ていると思いました。
庵野氏及びスタッフは、本っっっ当に根性が悪いぜ!(褒め言葉)

そして、「破」のタイトル通りの旧作に対する破壊っぷりが凄い。
新規視聴者でも楽しめるかも知れませんが、本作はやはり旧作(TV版+旧劇場版)を知っている人こそがきっちり楽しめる作品かと思います。
よくここまで壊せるものだ。

展開自体はかなりハードなのに、不思議なポジティブさを感じる映画でありました。
ZガンダムがTV版→劇場版になった時以上の印象の変わりようです。
しかし、まだまだ4作中の2作目であるわけで、そのポジティブが後々で確実に裏切られそうで怖いですよ(^^;

TV版1〜6話をベースとしていた「序」に対して、今作も一応はTV版をベースにしてはいるのですが、今回はもうほとんどTV版の原型を留めていませんでした。
一応TV版を思わせる場面や要素は各所であるものの、その意味合いも結構変わっていたりして、そのままの部分はほぼ無し。
TV版を元に、より発展させる方向に練り込んで来ていました。

そして、展開が早い早い、密度が濃い濃い。
本当に2時間足らずの映画だったのか、と驚くほどの濃密度っぷりでした。
盛り沢山すぎで、サービスしすぎですよホントに。

使徒もほぼ完全に新デザインになっていてビックリでした。
「序」の時は、まだTV版の原型を留めた上でのアップデートでしたが、今回はTV版の原型を留めているのは1体だけ。
そして、戦いのバージョンアップぶりが痛々しさと怖さ倍増で凄いですよ。
クライマックスは「序」でのラミエル戦が、まだ楽な戦いだったと思えるほどの激戦でした。
ほんと、よくここまで;

そして、今作は何のかんの言ってもきっちりとエンターテインメント作品になってるのが良かったですよ。
旧劇場版は、"あの"衝撃的だったTV版最終回を補間してくれる物ではありましたが、エンターテインメント性が高いとは口が裂けても言えなかったからなあ…。

TV放送から10年以上経った今だからこそ、こういう形での作品になったのかも知れません。
ああ面白かった。

以下、ネタバレ有り感想は「続きを読む」で。



■【ネタバレ有り感想】
というわけでネタバレ感想です。映画未見の人はご注意下さい。
つーか、これから見る予定の人は読んじゃいけません。マジで!

まあ、以下は感想と言うより、ほぼ思い付くがままの箇条書きです。






レイがすごく「ヒロインらしいヒロイン」になっていてビックリでした。
「序」のラストに続けての素晴らしいヒロイン扱いで、なんてエンターテインメントらしい!、と思いましたが、ホントこの先が怖くなるよ;

それに対して、… … …

アスカの扱いひでーーーーーーーー!!!
加持さんとの絡みが全然無いと思ったら…案の定;
中盤凄く穏やかな展開で、これはやばそうと思ったら御覧の有様だよ!

しかし、てっきりこの展開を決めたのは庵野総監督だとばかり思ってましたが、パンフによると鶴巻監督と貞本氏だった様子。そうだったのかー
『アスカという女を殺したのはお前か!?』と、ずばっと考えてしまうところであります(おぃ)

新キャラのマリの立ち位置は、全く予想外で意表を突かれました。
ただ、正直今回だけではそのキャラが掴みきれなかった気もしますけど、今後に期待。
エヴァに乗ることに疑問を持たない子ってのは一昔前のスーパーロボット物的キャラなんですかね。パンフでの鶴巻監督インタビューによると「昭和おやじキャラ」と言うことなんですが。

地球全体規模で見たときに海がどこまで「赤い」のか、前回ちょっと気になっていましたが、今回はその辺りも分かり易かったかと。
それなりに青いところもあるんですねー。(「序のラストでも地球の青い部分は見えてるんですが、見返すまで記憶が曖昧でした」)
とりあえず、使徒が倒された時の血の池地獄っぷりが凄い。ありゃあ海が赤くもなるわ。

「歌」の使い方が悪趣味ここに極めたりという感じでした。
「今日の日はさようなら」、いい歌なのに、すっかりトラウマソングですよ。

「けいおん!」に続いてヱヴァでも「翼をください」をフィーチャーするとは。
こちらはそれほどトラウマにはならなくて良かったです。

前回ラストで「使徒は残り8体」と言っていたと思いますが、今回で倒した使徒は5体。
ただ、冒頭で倒されたのは「第3使徒」らしいんですね。これは残り8体のカウントに入っているのかいないのか?

予告は今回も盛大に吹かせてもらいました。
序破と来て、まさかの「Q」かよ!!!???
まさかウルトラQに因んでるのか?(冒頭ウルトラマンだったし)
パンフによると、「Q」は「Quickening」=胎動という意味だそうで。

でもって、
アスカ生きてるのかよ!!!???
いやまあ良かったけど、あの状況でよくまあ生きてるものだ。
しかも足を失ったTV版トウジと違って元気そうだし。(あの状況では眼だけで怪我が済むなら可愛い物だろう)

しかしアスカも、初号機を操っていたのはダミープラグだと説明はされるだろうけど、シンジがレイの方は必死で助けたと知れば人間関係は大いに拗れそう。
予告では全然元気に明るそうなんだけど。
と言いつつ、TVでの「3人目のレイ」の如く別人なんて可能性もあるのか???

ダミープラグの操縦描写が絵的に凄く分かり易くなっていて面白かったです。
気持ち悪くてナイス。

要塞都市のエヴァ支援が面白かったですよー。なんて大規模な陸上競技場!

グリーンラインが赤くなってる初号機は格好良かったですが、
バーニングゴジラを思い出したり(おぃ)

カヲルは、やっぱり、どう見ても、「旧TV版の記憶」を持ってるのだろうなあ。

ポカポカレイが描きたい。

ああ面白かった。

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■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q YOU CAN(NOT) REDO.(庵野秀明総監督)

ネタバレに付き「続きを読む」で

ヱヴァQの「Q」は「クエスチョンのQ!」(挨拶)

いやー、まさか知らぬ間に14年も経っていようとは。宇宙で戦うアスカの予告を見た時点では予想もしていなかったですよ。
そんなわけで、14年ぶりに目覚めて状況がまるで分からない浦島シンジと同じような気分で見られる映画になっていました。序盤は脳内がクエスチョンマークだらけでしたよ。

アスカが再起するまで何があったのか。初号機が宇宙にあったらしいのは何故なのか。ミサトさん達はどうしてネルフを敵に回したのか。リツコはなぜゲンドウ側ではなくミサト側についているのか。ミサト達の活動資金はどうなっているのか。活動資金も何も人類はどの程度生き残っているのか。そもそも地上があの有様でサードインパクトの震源にいたであろうミサト達はどうやって助かったのか。コアブロックってガンダムに合体するのん?とか。
色々と疑問符だらけですが、ここらへんが明らかになる事は無さそうな気もします。

とりあえず、本作を見終えての疑問点以外の感想を一言で言えば、とても「台無し」な話だったかなと。
「破」で王道スーパーロボット主人公的にヒロインを助けだしたと思われたシンジが、結局はレイを助けられていないわ、サードインパクトの主犯で世界の敵扱いになっているのは、上記に記したように序盤シンジの感覚にシンクロさせられる構成になっていたこともあって、突き落とされるショックがでかかったですよ。
ヒーローになったと思いきや、まさか世界の破壊者になっていたとは、本当に救われません。
つーか、破のラストのカヲルの槍でサードインパクトは止まったんじゃなかったのかよ!
ダウナーな後味の悪さは旧劇場版EOEを思い出しましたが、まあ、アスカが元気な分と、まだ続きがあることはまだ救いがあるかも知れません。

シンジは、期せずしてサードインパクトの原因になっていたあたりは同情するのですが、終盤のカヲルの言うことを聞かずに暴走してやりを引っこ抜くあたりはもう、実にアスカの「ガキシンジ」がしっくり来ました。
感情的にはやり直しの機会が欲しいと躍起になるのも分かるけど、あれはダメシンジ過ぎますわ…;
まあ、今回これだけシンジを「落としまくった」ので、最後にはどうにかなるといいんですけどね;

後、今回の映画で強く思ったのは、「説明は簡潔・明確に」でした。
あれってミサトさんやアスカがもうちょっと状況をうまくシンジに伝達出来ていればシンジに去られずに済んだかもしれないですよね。
「エヴァにだけは乗らないでください」と言っても、何故乗っちゃいけないのか伝えないと意味ないよなあ。
あれだけ大規模な宇宙作戦をかまして初号機を地上に戻したのに説明ベタなせいで台無しですよ。まあ、うんたん…もといヴンダーのエンジンとしての初号機がゲット出来ればそれで良しだったのかも知れませんが。

「破」で「いつまでも絶えることなく友達でいよう」されてエラい事になったアスカでしたが、とりあえず無事だったのは良かったです。まあ成長出来なくなってるわ(マリも)、眼帯だわ、14年間物凄く苦労してそうですけど。

マリについてはアスカとのコンビはなかなか良い感じでした。ところで「破」の冒頭で言ってた目的って何だったんでしょうね。
次作では2号機と8号機が仮面ライダーWですかー。

とりあえず「破」で「行きなさいシンジくん〜あなた自身の願いのために!」とか言ってシンジをけしかけていたミサトさんは、あの後猛省するハメになったのだろうなあ。

今回で本格的に出たカヲルくんは、今回もやっぱりホモましかったです。
槍の事で意表を突かれるカヲルはそれまで超然としたキャラだったので新鮮でした。

予告でピアノが出ていた謎も分かりましたが、シンジってチェロは弾けてもピアノはダメだったんですね。
つーか新劇場版でチェロ設定があるか分かりませんが。

最終作のタイトルはなんて読むんですかね。リピート?

本作を見た後で「破」のBDの次回予告を見てみると、予告の内容が本編にかすりもしていなくて笑いました。ジャンプの嘘予告レベルです。

◆巨神兵東京に現わる
「巨神兵:宮崎駿」のクレジットはいったい…。着ぐるみ、なんてわけはなくてデザインって意味ですかね?
ストーリーは特に言うことは無いのですが映像的には面白かったです。姉弟設定はいるのかどうか何とも言えません。

犬や人のミニチュアそのまんまっぷりはどうかと思ったけど…まあ味と思うべき?

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■エミリー・ローズ(スコット・デリクソン監督)(2006/03/21)

悪魔憑き少女のホラー物 …ではなくて、
少女・エミリーが悪魔祓い中に死んでしまった為に過失致死で訴えられた神父の「裁判」を描いた映画です。
一応実話ベースということですが、どこまでが実話かはよく分かりません。
(ネットで見ているとどうも判決結果などは現実と違ってそうですが)
実際の所はよく分からないので、映画としてだけの感想で書きます。

“超現実的な事象”を裁判という“現実的な舞台”で扱うところが見所で、なかなか目を離せない面白い映画でした。
エミリーは果たして本当に悪魔に憑かれていたのか、それとも病気であったのか、映画ではどちらとも取れる描き方をされていて巧妙だったかと思います。
と言いつつ、悪魔憑きの演出事態はかなり既存の「ホラー映画テイスト」満載で、「音」をやたらと多用したりと、ちょっとこけおどし感が強い気はしますけどね。(あれが本当に「悪魔」の仕業とすると、演出に凝り性な悪魔だなあと思いました(^^;)
しかし、それほど「怖い」ものではないので、ホラー映画的な怖さを期待して行くと肩すかしを食うと思われます。
(あくまで悪魔祓いを扱う「法廷物」であるのがミソですね)
とは言え、エミリー役のジェニファー・カーペンターの演技は相当の迫力がありました。見事。

宗教的な問題の扱い方が、宗教に密着した国としてのアメリカらしさを感じて興味深かったです。
これ、日本が舞台だったら同じ展開にはならないでしょうねえ。

映画での“判決”は妥当にも感じましたが、(一方であんなアバウトな判決でいいのか?、とも思ったけど)
しかし妥当だと感じたのはあくまで映画全般をを俯瞰して見た視点での自分の「感情」の部分であって「理性」ではないとも思えます。
正直、とても陪審員や裁判官の「感情」が作用した判決だったなあとも。
この制度による裁判は、とにかく陪審員の感情を味方に付けた方が勝つのだなあと思いました。

そして、“こんな判断の付けがたい問題の陪審員をまかされるのだけは御免だ”とも思ったりして、
自分だったら責任持ちきれません;
でも日本でも陪審員制度が遠からずスタートするはずなんですねえ、うーむむむ

公式サイト

 

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■エリザベスタウン(キャメロン・クロウ監督)(2005/11/29)

大失敗で仕事をクビになり、彼女にも降られ、自殺を試みようとしたドリュー(オーランド・ブルーム)の元に「父が死亡した」との報が入る。
一旦自殺を取り止めた彼は、遠く離れた父の故郷“エリザベスタウン”に向かうことになる・・

という話。
前に「街中の人が皆エリザベス!」と書いたのはウソでした。ごめん(・e・)


一言で言い表しにくい不思議な感覚の映画でありました。
正直、映画全体がとてもバランスが悪い映画とは思えます。
書きたいことが「父子の関係と命の意味」なのか「馴染みの無かった親戚達とのヒューマンドラマ」なのか「行きずりの男女のラブロマンス」なのか「ロードムービー」なのか、
それぞれの要素がバラバラで、主人公の心理の変移がどうも素直に見れないのですな。
10億ドルの損失という「仕事の大失敗」の部分も、彼の仕事にGOを出した上役やマーケティングの責任に触れることもなく、
とても不自然でツッコミ所満載にも思えたりして(^^;
あと、この内容で2時間を越えるのは正直長いです。

・・・と、欠点・弱点を多く感じる作品なのですが、だからと言って全くダメな映画とも言い切れない、不思議な説得力も感じる映画でありました。
先に「映画の中でバラバラ」と言った各種の要素も、それぞれのシーン単位では決して悪くない実感を感じさせてくれる物でした。
親戚とのやり取りも告別式のシーンも主人公の絶望的な状況も、そしてこの作品の中で一番“ファンタジー”と言えるロマンスの部分も、
確かにこちらの心をキチリと捉えてくれた力のある映像ではありました。
“死”を描いた映画でありながら、決して悲劇的でも悲観的でもない、前向きな明るさを感じる点も好感です。

この脚本は、監督が父の死をきっかけに書いたものらしいのですが、
この映画から感じられる“説得力”と“バランスの悪さ”という長所と短所のどちらも、製作者の思い入れが強いが故に起きているのかなとも思いました。
個人的にはこのバランスの悪さ自体も楽しめたと言えなくもないんですけどね。
手放しで人に薦められる作品とは言いませんが、見る価値はあったと思います。
(しかしまあ、ネットで感想を見ていると見事に賛否が分かれていて面白いです。この映画、見た人の年齢や経験でかなり感想が変わるようで)
「火葬」に対する人々の反応など、国民性の違いを感じて興味深かったです。
告別式の母のシーンなどはいいシーンでしたが、ただ、身も蓋もない事を言うと『下ネタで人々の心が一つに!』とも見えるのがなんだかなーという気分にも(^^;
正直あの下ネタは私は引いたんですが、あれが受けてしまうのは『さすがアメリカンジョークの国』って事なのか?(苦笑)

ヒロイン(キルスティン・ダンスト)に関してはその存在の都合の良さにツッコミ所を感じつつも魅力的に思えましたし、
徹夜電話のあたりのハイな感覚は個人的にはよく分かる気分を感じたりもしました。
ただ、身も蓋もなく言ってしまえば、
「主人公、罠にハマってるよ!」とか「ストーカーも相手が受け入れればロマンスだなあ」とかも思ってしまったりして(苦笑)

http://www.e-town-movie.jp/

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■ELECTRIC DRAGON 80000V(石井聰互監督)(2001/10/07)

五条霊戦記の監督の作品、五条見てないんですけどね

なんと説明したらいいやら・・・・・

幼い頃に高圧線の鉄塔で感電した為に、80000ボルトの電気を帯電し、
は虫類と心を通わせられるようになった男“龍眼寺盛尊”
幼い頃落雷に打たれて半身が仏像になった(?)2000万ボルトを放つ謎の男“雷電仏蔵”
この二人の男が電気をスパークさせながら対決する話です。

ひとことで言って、変な映画でした。
ふたことで言って、超変な映画でした。
以上(おい

異常なパワーに満ちた怪作ですがが、ちょっと前半だれたかも。
もう10分短くて良かった気がします。元々1時間足らずの短い映画なんですけどね。

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■エンド・オブ・デイズ(1999/12/26)

1999年12月31日にこの世への復活を果たそうとする悪魔「サタン」と
ただの人間のガードマン(シュワルツネッガー)との闘いを描いた映画です。 

弱いぞサタン

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■おいしい生活(ウディ・アレン監督)(2001/11/04)

元おちこぼれ犯罪者のレイ(ウディ・アレン)と口の悪い妻フランチー(トレーシー・ウルマン)
二人はなんのかんのと仲の良い夫婦だった。 

夫婦は仲間と共に銀行強盗を計画するが、カモフラージュの為に始めたクッキー屋が大繁盛し、
またたく間に大金持ちの“おいしい生活”を手に入れる。 

上流社会に憧れるフランチーは気品と教養を身につけようと躍起になるが、
ジャンクフードにまみれたお気楽な生活をすてられないレイとの距離は開いていく。そして・・・

★★★
軽いタッチのコメディです。
登場人物達の泣けてくるほどの愚かさを楽しめるかどうかで好みが分かれそうな気もします。
人の幸せはそれぞれですねえ。

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■王の男(2006/12/12)
(イ・ジュンイク監督)

いつものごとく、前情報は入れないで見ることにしましたが、
事前に妻にこれに行くとタイトルを言ったところ、「ブロークバック・マウンテンに続いてホモの話か」と聞かれました。
大分前に見た予告編の印象も朧気になっていたので「たぶん違うだろう」と適当に答えましたが、
映画を見てみると、『ホモ成分もあるけども、タイトルで強調するような事かどうかは微妙』と言うところでした。
主人公はどちらかと言うと「王の男」の相方の方だしなあ。

というわけで、
王を風刺した寸劇をやって逮捕された芸人コンビが、王の前で芸をやったところ王に気に入られ、
芸人に現を抜かした王によって王朝は乱れに乱れていくという話。

見た後で分かりましたが、実在した朝鮮の李王朝の暴君・燕山君を「王」のモデルにした話だった模様。
基本的に映画を見るときは新鮮な驚きを感じたいので前情報はシャットアウトして行ってますが、このあたりの背景情報くらいは調べてから見るべきだったかも知れないと思いました(^^;
事前に情報を制限しながらそれを判断するのは難しいですが。

王の暴君っぷりの話自体は前情報無しでもある程度覚えのある話でしたが、それを芸人の側から見た所は面白かったです。
考えをなかなか表に出さない「王の男」コンギルには正直少し苛立ちましたが、最後まで見ると泣けてきます。

王が芸人のギャグ…もといネタに「受ける」ところは正直説得力を感じませんでしたが(おぃ)、
身内をネタにされるってのは、当人にはやはり面白いのかも知れないと思いました。

公式サイト

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■おおかみこどもの雨と雪(細田守監督)(2012/7/24)

「おおかみこどもの雨と雪」観てきました。

前作の「サマーウォーズ」も前々作「時をかける少女」とは大分印象の違う作品でしたが、今回はそれ以上に前2作とは違った印象の作品でした。
それぞれSF風味を加えて、一夏の短い数日間を切り取って青春の切なさや複雑な群像劇を描いた前2作に対して、今回は主な登場人物を親子3人(+1人)に絞り、長い年月(12年程度?)に渡ってじっくり家族の生活や成長を追いかけるという、地道で骨太な作品になっていました。
エンターテインメント度では前2作より低いかも知れませんが、見応えがある良い作品だったかと思います。

親世代に直撃な作りかと思えますので、前2作よりも対象年齢層は上な作品かも知れません。
自分としても子供はいないですが、子供達よりも母親の"花"に感情移入して観てしまいました。ですので最後はかなり切なかったです。
あまりネタバレは言いませんが、母は強いなあ…。
あれだけ子供達の為に頑張ってきたのに「何もしてあげてない」と言ってしまう思いが泣かせます…。

おおかみ男と人間の女性の恋から始まる話ですが、現代日本でお伽話をやるのも大変だと思える話でした。
実際的にリアルなのかどうかは何とも言えませんが、結構シビアでファンタジー展開が入り込む余地は少なめに思えました。
いや、ファンタジーではあるのですが現実の"重みや痛み"を結構意識させられる作品だったのかなと。

よくあるエンターテインメント作品では"問題"に対してカタルシスある解決や、事情を理解してくれる仲間の協力が見られたりするかと思いますが、本作では淡々と結末に至るんですね。
おじいさんだとか、もっと家族の事情に絡んでくるかと思いましたが、距離感を保ったままだったのがかえって印象に残りました。

逞しい姉とおとなしい弟の関係が最後に逆転していたのもまた印象的だったかと。

姉(雪)のクラスメイトの草平は、小学生とは思えない実に出来たいい男でした。
彼があの後どうなったか気になるところです。
彼の母親が本当に息子をいらないと言ったのかどうかも気になります。「描かれてない事情」が結構多いんですよね、この作品。余韻があるとも言えますが。

それにしてもあのボロボロの家をほぼ1人で修繕した花が本当に凄い。

公式サイト

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■奥様は魔女(ノーラ・エフロン監督)(2005/09/13)

『ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でもただ一つ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです』
で有名な昔のTVドラマのリメイク映画・・ではなくて、
「昔のTVドラマをリメイクしようとして“サマンサ役の女優”に抜擢した女性は本当に魔女だったのです」というお話。

ちなみに自分は昔のドラマは子供の頃結構見てたと思います。記憶は朧げですが(^^;

現代のアメリカにそのまま設定を移すのではなくて、ヒネリを効かした設定の為、時代の違いによる違和感もなく、素直に楽しめました。
絶賛はしませんが、気楽に楽しめて可愛くアホな映画で結構好きです。
「おいおい」とツッコミたくなるところもありますが、ご愛嬌と済ましてしまってもいい映画かと。
旧作に絡めたネタも多くて楽しめました。

ただ、旧作を知ってる人はともかく、知らない人が楽しめるか映画かどうかはよく分かりません。
(ちなみに、旧作を見てない妻の評価は「悪くはない」でしたが)
明らかに旧作を知ってる人向けの作りではあります。
その為もあってか、映画館はガラガラでした。まだ始まって1週間のはずなんだけどなあ(^^;

魔女役のニコール・キッドマンが今作ではえらく可愛らしくて、ちょっとした驚きでした。
「クラシカルな美人型」の女優という印象でしたので。
これまでも「作品によって印象が変わる人だ」と思ったことはありましたが、今回の印象はかなり新鮮でビックリです。
ちょっと浮世離れした雰囲気も役柄に合ってハマリ役でした。

“ダーリン役の役者”の役柄は、最後まで実にしょーもない男という印象が抜けないキャラですが、
あまりにアホすぎて憎めないような気分にもなったり・・・しないことも無いかも知れません。
アホはある意味得です(笑)

鼻ピクピクが懐かしかったですが、アレってやろうとすると難しいですねえ。
試してみましたが口しか動きません(^^;
ニコール・キッドマンはアレが出来るから選ばれたのか?(バカな(笑))

耳ピクピクで時間まで巻き戻せる魔法がツッコミたくなるほど便利すぎです(^^;
パンツァダストでも勝てないですよあれは(笑)

http://www.sonypictures.jp/movies/bewitched/index.html

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■おくりびと(滝田洋二郎監督)(2009/3/24)

遅ればせながら観ましたが、面白かったです。
納棺師の仕事を描いた話でテーマ的に当然シリアスで厳粛な話でありながらも結構笑えるシーンもあって、
重くなりすぎずに、しんみり楽しめるいい映画でした。評価されるのも尤もかなと。
死は誰にも身近に訪れるもので、やはり観ていると自分に当てはめて考えさせられていました。

納棺の様子自体は、自分の身近な葬儀体験では幼少時だったり遠方だったりそもそも病院で亡くなっていたりで、
映画のような形のやり方は初めて見るものでした。
病院の場合はやり方も異なるようですが、あの舞台設定ではしっくり来る物だったかと。

作中ではこの仕事が嫌われる様子も描かれますが、
こういう仕事が実際にどんな意味を持つ仕事なのかは、実際に現場を目にしないとなかなか納得出来ないと言うのはあるのかも知れません。
まあ映画での拒否反応の表現は極端過ぎる気もしますけど。
あと、問題解決の為に起こる事象のタイミングが良すぎるのは気になりましたが、まあいいか。

生と死を描くだけに、食べ物の表現が美味しそうな映画でした。困ったことに。

公式サイト

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■オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(金田治監督)

オールライダー見てきました。略してレッツ・オーライ(違)
以下ネタバレありで箇条書き。

・一言で感想を言うと、「ツッコミどころは気にするな!」な映画でした(笑)
・まあお祭りだから良し!

・「オールライダー」と言いつつ、目立っていたのはオーズ、NEW電王、電王、ライダー1号、2号くらいですが、まあ主軸を絞るのは正解か。
・1号2号の人間体は出ないのでちょっと物足りないんですが、仕方ないか。声は本人でしたが。
・ウルトラマンメビウス映画のような設定なら当時のヒーローが歳をとって登場でもいけるけど、今回のシナリオだと過去に戻ったりしてるしなあ。

・去年まで主役クラスだったディケイドがすっかり「その他大勢ライダー」の一員になって、「プッシュ期間も終わったのね」と思いました。
・前ライダーのWは結構優遇されていたかと。「変身シーンがあった」ってだけなんですが。
・ブラックとRXが何の説明も無く同時に出るのは、もうツッコむまい…。

・主役ライダーだけで無くサブライダーも全員登場…していたですかね?
・サブライダーの登場シーンは煙でハッキリ見えなくてよく認識出来なかったですよ。普通なら主人公に味方しそうにない人もいそうだけど、気にするな!
・サブライダーを含めると一体何人いたのやら、数える気にもなりません。
・wikiで確認すると、昭和ライダー+αが15人、平成ライダーが13人、サブライダーが34人、他石森ヒーロー4人で66人…でいいのかな。どひゃー。
・サブライダーどころかキカイダー2人にイナズマンにズバットまでってあんた…(^^;
・40文字には…ツッコまない、ツッコまないぞ!

・アンクが最初から最後までバカで全然役に立ってねー(苦笑)
・オーズは主役クラスで目立っていたけど、出たコンボはタトバと映画特別変身のタマシーの他はラトラーターとタジャドルだけ。まあ仕方ないやね。
・タカヘッドが珍しく役に立ってました。

・アンクとモモタロスはやっぱり絡めたくなるキャラですね。どうせならこの絡みは小林脚本で見たかった気もしますけど仕方ないか・
・どうせなら鴻上会長とデンライナーオーナーの絡みも見たかった。会長の出番が無くて残念。
・テディはどう復活したんだよ(^^;

・悪の組織が方針の違いで揉める辺りは楽しかったです。そりゃあ揉めるよねー。

・歴史が改変されて、結局「オーズの世界」が元に戻ってないままなんですけど、それでいいのかよ(笑)
・まあ、歴史を修正すると「ちょっといい親子の話」も消えちゃうんですけどね。

公式サイト

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■男たちの大和 YAMATO(佐藤純彌監督)(2006/03/02)

公開が始まってから結構経つのに満員でビックリ。
戦争そのものにはあまり踏み込まずに、大和に乗り込んだ少年兵や下士官達及びその家族の視点メインで、彼等の運命と思いを描いた人間ドラマでした。
そのため内容、密度はちょっと薄めではありますが、こういう視点の映画があるのはそれはそれでいいかと思いました。

ストーリーは、正直意外性は一切無く予想通りに進みますが、それでも目頭が熱くなるものでした。
見ていて自然に脳内で事情を補完してしまって泣けてくるという側面もありますが、見応えのある映画だったと思います。
少年兵の家族など脇の女性たちの演技が自然で良かったです。
映画全体はちょっと長かった気もしますけど。

ストーリーを少年兵・下士官視点に絞るのはいいのですが、大和自身の描写も主に甲板メインで遠景で大和を映したり海そのものを映すカットが少なく、
敵艦も僚艦の姿もほとんど描かれない為、空間的な奥行きや世界の広がりを感じられないのは勿体なかったかと思います。
既にあちこちで言われていることのようですが(^^;
どうも映画というより舞台劇を見ているような感覚にもなりました。

公式サイト

 

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■踊る大捜査線THE MOVIE2(本広克行監督)(2003/07/29)

メジャーな作品ですが簡単に解説をしますと、
東京お台場の警察署「湾岸署」を舞台にした警察ドラマで、
人気TVシリーズの二度目の映画化作品です。

“事件を追う刑事ドラマ”と言うよりも、
“エリートである「キャリア」とそれ以外の所轄の人間とで完全に二分化された警察というタテ社会の内部に焦点をあてた警察ドラマ”
と言う点がこのシリーズのミソであります。
作風は全然違いますが、小説「新宿鮫」シリーズでも扱われている構図です。

一見少し重くなりそうなテーマですが、「踊る〜」では極めて前向きな視点で描かれていて、
要所で笑い楽しめるエンターテインメント性を持ちながら、
所轄の刑事“青島”とキャリアの“室井”との信頼関係など、
熱さのあるシリーズとなっています。

さて、今回の映画ですが、
いやもう、みっちり楽しかったです。
突っ込みどころもありますが、それを差し引いても十分楽しめました。
正に「お祭り映画」と呼ぶのにぴったりだと思えます。

かつてのTVシリーズでは草ぼうぼうの野っ原だったお台場が、
「現在」の今作ではビルの立ち並ぶ観光名所と化していて、新鮮に感じてしまいました。
国際展示場のあたりは自分も馴染みなんですけどね(笑)

そして、場所の状況の変化に対して、個々人の立場の変化はあれど、
中身はほとんど変わらない湾岸署の面々は、実に嬉しく楽しかったです。
真下にからむ青島とすみれさんのノリは笑ってしまいました。

ところでこの映画、前からシリーズを知る人には楽しいと思いますが、
今作が始めての人にはどうだろうという懸念も無いではありません。
と言いつつ、私は実は、映画の第1作が初見でその後でTVシリーズを見ましたが、
それでも映画の1作目を楽しめたので大丈夫な気もするのですけどね。

先に多少の突込み所を差し引いても楽しめたと書きましたが、
それでも少し気になったのは、
今回登場の女性キャリア沖田の扱いと、殉職ネタはいいかげんにして欲しいなあという点でした。
沖田氏については、彼女も組織の犠牲者という気もするのですが、フォローが無かったのは気にはなります。
いずれの件も、展開を盛り上げる為の過剰演出に見えるのは少し鼻に付くかなあ。

ところで、潜水艦事件が凄く見たいんですけど(^^;

http://www.odoru.com/main.html

★えいが道を見る

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■オー・ブラザー(監督・制作:コーエン兄妹)(2001/11/10)

1930年代、アメリカ南部にて、囚人3人が脱獄する。
囚人の1人がかつて強盗し、隠しておいた現金120万ドル、
しかしその場所はまもなくダムの底に沈んでしまうのだ。
宝を求めて3人は旅をする。さまざまな出会いと別れを繰り返しながら・・・
旅の途中で成り行きでラジオ局で歌を歌ったことにより、
彼等自身は知らないままに人気音楽グループ“ズブ濡れボーイズ”として
なんだか有名になっていっているのだった。

変な映画でした。
すごく笑えるとまでは言いませんが、とぼけた味のある不思議なおかしさの映画でした。

原案というか、モチーフが“オデュッセイア”だそうです。
妙に神話めいた描写があると思ったですわ。

http://www.gaga.ne.jp/o-brother/

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■オペラ座の怪人(ジョエル・シュマッチャー監督作品)(2005/02/01)

「オペラ座の怪人」と聞いて真っ先に川原泉の漫画(by.笑う大天使)を連想する私は間違っていると思います(苦笑)

そんな私はミュージカルもこれまで映画化された作品も見たことは無く、何となくストーリーを知っているという程度だったのですが、
映画は迫力と歌の美しさがあって143分も長く感じずに楽しめました。

大スクリーンで見るべき迫力のある映画だったと思いました。

映画はミュージカルを強く意識したつくりで、歌と舞台にかなり力を入れて作られていると感じました。(故に、そういう映画が苦手な人には向かない映画かも知れませんが)
その上で、冒頭のシーンを筆頭に、映画としての映像のダイナミズムも重視していたようで、
宣伝でもよく使われている、冒頭の、廃墟と化したモノクロで撮られた1919年の舞台が、シャンデリアの復活とともに華やかだった過去の1870年の舞台に色鮮やかに変わっていくシーンなどは、映像の力に圧倒されます。

超古典ですのでストーリーについてはどうとも言わず、ただただ歌と映像で楽しませてもらいました。
登場人物の歌も、一部を除き実際に役者が歌っているようですが、美しさと怖さをも感じる臨場感があって引き込まれます。
ヒロインの歌も良かったと思います。原作のミュージカルを知らない身としては判断が甘くなっているかも知れませんが(^^;

そんな中で主役の一人のファントムの歌については、下手という訳ではないのでしょうが、今一オーラが足りないように感じて、
他の人やヒロインに比べて聞き劣りを感じられて残念でした。
「音楽の天使」と呼ぶにはちょっと辛かったかなあと。
まあ、私は音楽には全く疎いので、あくまで勝手な意見ではあります。

ストーリーについてはあまり語る気は無いといいつつ少しだけ。
(★以下ややネタバレ)
ファントムのキャラクターは、正直終盤近くまで
『いくら悲劇的な背景があるからと言って、やってることは紛れもなく逆恨みの犯罪ストーカーじゃねえか』とも思えてしまっていたのですが、
最後に彼女の“私もあなたに惹かれていた”の言葉だけで自分は身を引いてしまうあたりはホロリと来ます。
途中なかなかファントムに思い入れが出来なかったのですが、その反動もあってか、このラストはグッと来てしまいました。

ところで1919年のくだりは原作でもある部分なのでしょうか?
年老いたラウルがファントムの持っていたサルの人形を手に入れますが、
ラウルってあのサル人形を認識するシーンってありましたっけ? そもそもあの地下ではサル人形を目にする暇さえ無かった気がします。
クリスティーヌにとっての思い出の品、というつもりだったと考えても、
クリスティーヌ自身もあのサル人形の事はあまり意識に入ってなかった気もして、少々不自然に感じました。
(そもそも1919年の人物って男はラウル、女はクリスティーヌの友達と考えていいんですよね?(^^;)

・・あのサル人形と一番関連が深かった人物と言うとファントムに他ならないのでは?
と考えれば、
サル人形を墓前に備えたのは、ただクリスティーヌの為だけでなく、ラウルのファントムへの
男の情けのような思いもあったのかも知れないと、考えられないでもないかも知れません。
もしそうなら、ラウルいい奴やん・・とか思ってしまいますが、
まあ、見落としや勘違いもあるかも知れませんし、全く的はずれかも知れませんけどね(笑)

http://www.opera-movie.jp/

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■ALWAYS 三丁目の夕日(山崎貴監督)(2005/11/22)

昭和30年代(映画は33年)の東京の下町の人々の生活を描いた作品で、西岸良平氏の漫画の映画化作品です。
と言いつつ、実は原作は(断片的にはともかく)きっちり読んだことが無かったので、映画だけの感想で書かせて頂きます。

予想以上に良かったです。
見ている内に作品の世界に素直に入り込める映画で、とても気持ちよくハマれました。
複数の人々の話が少しずつ進展する群像劇的な形式で、それぞれの人物にいつの間にか感情移入してしまいます。
劇的な“感動”や“爆笑”のある映画だとは言いませんが、ほのぼの笑えてじんわり涙出来る、幸せなシーンも切ないシーンも心に残るいい映画でありました。

多くを語りすぎずに話を「見せる」演出が上手くてニクいです。
特に指輪のシーンとかいいですねえ。一瞬ギャグか、と笑わせておいて、いいシーンに繋げる、緩急の上手さとバランスがとても心地よく心に残ります。
ラストの東京タワーをなかなか見せてくれない演出もまた、焦らし方が上手くてニクい(笑)

多弁にならずにすんでいるのは、ある意味話が「ベタベタ」だからとも言えますが(笑)、
吉本新喜劇を見ているような(あそこまでベタではないけど)、いい意味で安心感のある突っ込みを入れつつ楽しめる良作です。
ただ、・・・“お茶の間感覚”が似合う映画である為か、時々劇場内からおばちゃん達が突っ込む声が聞こえてくるのはいい事なのか困ったことなんだか(笑)
観客にシニア層が目立ったのが印象的でした。やっぱり自分の通った時代の感慨があるんでしょうねえ。

と言ってる自分も、生まれたのは映画の時代より12年後なのですが、それゆえの感慨がありました。
と言うのも、自分が生まれるよりわずか12年前と考えると、映画の時代も“すぐに手が届くうな近い時代だったのだ”との感慨を感じたのですね。
戦争というと既に「凄く昔」と感じてしまいますが、映画の時代でも戦後まだ13年しか経っていないと言う、
時代の地続き感とでも言うような感覚を感じたのでした。
思っていたより「昔」などでは全然無いのだなあという実感と言いますか。
と、35歳の自分の感慨はこういった物だったのですが、おそらくはそれぞれの年代によってそれぞれの感慨を得られる映画かと思います。

映画では昭和33年の世界が細々と再現されていて、画面の隅々にまで興味深く見られて、本当に見応えがありました。
自分が生まれるより前の時代なので、実際に描写がどこまで正確かは分からないですが(^^;
氷屋の姿など時代の推移を感じて興味深かったです。
そしてこの映画の看板とも言える、“徐々に出来ていく東京タワー”の映像は正にワンダー。素晴らしいものでした。
この映像の為だけでも劇場で見る価値があると思える、『映像の力』を感じる映画でした。

それにしても、下町の人々の生き生きとした姿の活力に満ちていること。
“困った人だなあ”と思う人の一面も、見ている内に愛らしく思えてきて微笑ましかったです。
特に、最初は怖い人に見えた社長がいいなあ。
あの時代、「父親の権力」がまだまだ強かった時代だろうに、“親の間違いを窘められる子供”に子を育てられているのもとてもいい。
昨今では、特に都会ではあまり見られなくなった“一体感のあるご近所感”もノスタルジーではありますが良い物だなあ・・・。

http://www.always3.jp/index02.html

■(後日追記)
映画「三丁目の夕日」(夕日町三丁目)の原作漫画のセレクションを読みました。
西岸氏の作品は雑誌では見たりもしていましたが、あまりきっちり読んだことは無かったのでした。
氏を知ったのは子供の頃だと思いますが、正直その頃にはピンと来ない部分もあった気がします。
ですが、今の歳で見ると(昭和30年代の時代を実際には体験してないにせよ、してないなりに)
感慨深く感じて楽しめました。
同時に昔からちゃんと読んでみていれば、子供の頃とどう読み方が変わったかを感じられただろうになあと少し後悔。

映画→漫画の順で見て、映画はかなり原作とは設定周りも変わっていたのだと分かりました。
と言うか、この原作をそのまんまで実写映画には出来ないですね(^^;
映画は設定を変えつつも原作の「芯」を大事にして拘って作ってくれたのだと感じました。

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■ALWAYS 続・三丁目の夕日(山崎貴監督)(2007/12/11)

タイトルにも「続」とあるように、「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編です。

オープニングのつかみが素晴らしい。
やはり前作で東京タワーを造ったのだから二作目では壊さねばなあ(笑)

ベタベタな映画ですが、それは観客も1作目で分かり切っているので問題無いかと思います。
ただ、肝心のメインのエピソード(養育話)の結論は、『本当にそれでいいんかい』と思わないでもないですが。(数年後が心配なのは解決してないですよね)(お金が全てでは無いけど、最低限のお金はやっぱり大事だよ。最後に盛大に論理がスリ替えられた印象)

出来れば子供達の話をもう少し大きく扱って欲しかったですね。新キャラの美加絡みの描写はもっと掘り下げて欲しかった。
お医者の先生絡みの話はお気に入りですが。
あと、最後の東京タワーはもっと全景で引いて見たかったかと思います。

ところで、昭和30年代の1万円がどのくらいの価値なのかと思って検索してみると、日本銀行のサイトでこんなページがありました。
昭和40年で消費者物価が平成18年の約4倍だとか。
東京タワーが竣工・公開されたのは昭和33年末だから、昭和34年の消費者物価指数の数値で計算してみると…、平成18年の約5.6倍で1万円=5.6万円と考えればいいのでしょうか。

公式サイト

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■オールド・ボーイ(パク・チャヌク監督)(2004/11/16)

和訳すると「とっつぁんぼうや」かなあ・・というネタは一行板で書きましたね。
まあ実際、冒頭での主人公の大人気なさっぷりは「ボーイ」と呼ばれても仕方ないかと思いました。


ある夜、普通のサラリーマン“オ・デス”は何者かに拉致され、訳も分からず一室に監禁される。
その部屋から外部に通じるのは食事差し入れの穴だけ。
テレビはあり、最低限生きることは保証されていた。
そして監禁されて15年たったある日、突然オ・デスは解放される。
そして彼は犯人から、何故監禁したのか、の理由を解き明かすことを強要される。
そのリミットはたったの5日間だった・・


日本の漫画を韓国で映画化した作品です。(なお原作は未読です)

不条理な謎と緊張感のある展開で楽しめました。
その一方で、原作に沿っているのか分かりませんが、所々で見られる漫画的な演出(「立った」やら矢印やら横スクロールやら)も独特の味があって
私的には面白く見れました。

ただし後味はあらゆる意味で物凄く悪いです。


ネタバレなしではどうにも感想が書けない作品なので以下ネタバレモードで。
(反転部はもろネタバレです。要注意)

この映画もいわゆる「ラストでびっくり」系映画ですが、正直その“種明かし”自体は意外性や説得力があるものではないと感じました。
が、その方法が中々皮肉で見せてくれます。復讐の方法が、対象を自分と同じにすることで復讐を果たすってのは凄い発想で実に狂ってます;
ワンアイデアだけにならずそこに至る描写も面白い映画になっていました。

ただ、面白かったのですが、後味は最悪に悪い作品です。正直かなりムカつきます(^^;
アラが多くて納得いかない部分も大量ですし(^^;;;

まず、どうしても言いたくなるのが「結局犯人の自業自得の筋違いな逆恨みじゃないかい」ということですねえ。
そもそもあんな場所で近親相姦をやってる自分達が悪いのだし、恨むならまず自分の行いを恨むべきでしょう。
第一あれだけの金持ちなら病院で検査なり、転校なり幾らでもやりようがあったでしょうに
(実は復讐の金を貯めるために姉の自殺後にビジネスで成功した言う設定なのかも知れませんが(説得力は無いですな))。
その上まるで関係ない人間をどれだけ巻き込んで殺してますか

主人公の罪ったら友人一人に見たことを話したって事だけですか?
“ささいな、覚えのないことでも人を傷つけることがある”というのも一つのテーマなのかも知れませんが、あれが罪なら人類全員誰でも罪人ですよ? あれでは
“誰にでも身に覚えのありそうな身近な恐ろしさ”を感じさせると言うよりも、単に“犯人の異常性”ばかりが高く見えるだけではないでしょうか?

などなど・・、うーむ、考えると段々腹が立ってきます。

そもそも何故“あの”犯人の私怨にあれほど人が従ってるのか?、
全く理由が描かれていないので、どうにも非現実的で、悪い意味で漫画チックにしか見えないのも引っかかります。
白髪の人とかは印象的な人物だったのですが、彼のバックボーンもまるで見えないのですな。
原作を読めば分かるのでしょうか?(展開が同じとは限らないですが)

主人公にしてもラストのあの結論はなんですか?
娘の為というなら娘の記憶こそ消して自分は離れるべきではないのですか?
娘の幸せより自分が愛する者を手放したくない&罪悪感を抱きたくないという欲望を優先させただけにも見えかねません

正直とても気分が悪かったです。
そもそも冒頭から最後まで全編通して主人公自身に(同情はしても)まるで好感が持てないのですが、計算の内なのでしょうか。

思いのままに書いてしまいましたが、映画として面白かったのは間違いないのです。
腹はやっぱり立ちますが(苦笑)
アラが目立つとはいえ、勢いを感じる映画でした。
興味を引かれたので原作はいずれ読んでみたいです。

私的には、犯人自体よりも監禁会社の設定の方が空恐ろしく感じました。実際にあんなものはあるんですかねえ?

ところで、あの復讐方法って、確実性もないし実にバクチですなあ(^^;
途中でオ・デスが死ぬかもしれないし。
娘には彼氏や好きな人が出来ないように15年間見張ってたのでしょうか?
“催眠術”があまりに万能すぎるのも
ちょっと気になったり(^^;

http://www.oldboy-movie.jp/

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■オールドルーキー(ジョン・リー・ハンコック監督)(2003/02/17)

怪我の為に一度は諦めたプロ野球選手への夢を、
35歳になってメジャーリーグ入りして果たした男“ジム・モリス”の実話に基づく話です。

じっくりとした展開で派手さはありません(とゆーか地味です)が、見終わって心地よさの残る良作です。
一定以上の年齢の方は身につまされるものを感じるかも知れません。
(以下ややネタバレ)

人が生きる上では色々なしがらみに縛られるもので、30代も過ぎれば尚更です。
そんな中で“夢”を貫こうとすれば、家族や周囲にかかる負担も当然大きいでしょうし、
夢の成功など家族・周囲の協力が無ければそうそう出来る事では無いでしょう。
この映画でもそれは大きく扱われていて、私の場合、似たような経験があるとも言えないはずなのに、
妙にシンクロする気分を感じてしまいました。
主人公の親父さんの不器用さもリアルだなあ(^^;

この映画、先にも書いたようにかなりじっくりとした展開で、主人公がプロ入団に向かうまでがかなりの長さがあります。
前半では、彼が監督している高校の野球チームの地区大会をメインに話が進みます。
主人公が息子やチームの選手達に“夢を追う気持ち”で影響を与えて、
それが回って、今度は選手達や息子の気持ちが、夢を諦めていた主人公に影響を与えていく様子がなかなか気持ちよいのです。
人はお互いに影響を与え合っていくのだなあ、と。
(話がずれますが、チームの戦いっぷりが出来すぎに見えて、
「これはどこまでが実話なのだろう」と余分な事が気になってしまいました(^^;)。
まあ、映画として楽しめれば、実話でもどっちでもいいんですけどね)

http://www.disney.co.jp/movies/rookie/

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■俺たちフィギュアスケーター(ウィル・スペック監督)(2008/01/07)

華麗なスケーティングを得意とする王子様的スケーターのジミー(ジョン・ヘダー)と、
野性味溢れるエロおっさんスケーターのチャズ(ウィル・フェレル)、
氷と炎のように対照的で、ライバルとして嫌い合っていた犬猿の仲のこの2人が、
とある事情で『男同士でフィギュアペアを組む』はめになるというバカ映画です。

いやー、笑った笑った。
下品なエロネタやブラックギャグに溢れた作品で、受け付けない人にとっては全然駄目だと思いますが、自分は大いに笑いました。
深いことは考えずに無責任に初笑いするには最適な映画かと思います。下品ですが。
キャストがまた絶妙です。

男同士のペアフィギュアということで、思い付く限りの(下品な)ネタが盛り込まれたスケーティングが楽しすぎます。
"合体技"が見物。 ポロリもあるでよ!(KUBIとか)
漫画的なキャラ造形もスケート描写も作風にピッタリはまっていたかと。
命懸けの必殺技なんてものが出る時点で実に正しく漫画的でした。
あまり語りすぎるのも無粋な映画なのでこの辺で。

公式サイト

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■オーロラの彼方へ(2001/01/04)

「ニューヨークでオーロラが見える日、30年前と無線が繋がった。
 それは父が死ぬ前日、今なら未来を変えられる。」

・・・というキャッチコピーで宣伝されている映画です。
さて、

★★★以下ネタばれ★★★
上のような宣伝を見て、「父と息子の感動のドラマ」を期待して見に行く人は多いかと思いますが、
(私はそういう映画だと思ってました)
「感動的な」部分よりは、むしろ『バック・トウ・フーチャー』の如き時間SFの要素が強い映画でした。
泣こうと思って見ると、裏切られる・・・かと思います。

後、オーロラの美しさを楽しもうという方も、期待ほどでもないかもしれません。

筋書きはまあまあ面白いと思います。

ところで、よくまあ30年前の野球の試合の展開なんか覚えてるもんだなあと、
変なところで感心してしまいました。

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■陰陽師〜おんみょうじ〜(滝田洋二郎監督)(2001/10/08)

正直そんなに期待していなかったのですが、なかなか楽しめました。

舞台はまだ闇に紛れた怨霊や異形を抱えた平安の京
陰陽師、安部晴明(野村萬斎)と右近衛府中将 源博雅(伊藤英明)は
都を乱す陰陽師 道尊(真田広之)に立ち向かっていくのだった(ちょっと違う気もするがまーいーや)

話がテンポよく退屈しませんでした。
異形の映像がなかなか楽しいです。
しかしまあ、とってもホモ映画でした。

“都の守り人”のはずの源博雅が何の役に立ったか分からないのはご愛敬でしょうか?
(まあ、晴明が戦う動機にはなったかも)

http://www.onmyoji-movie.com/main/index.html

★えいが道「陰陽師」

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