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か〜こ

海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
カウボーイビバップ 天国の扉
鍵泥棒のメソッド
崖の上のポニョ
学校の怪談4
火山高
華氏911
カーズ
風立ちぬ
河童のクゥと夏休み
カーテンコール
亀は意外と速く泳ぐ
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010
仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX
仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル/海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船
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仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦
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仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ
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仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
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機動戦士ガンダムUC episode3「ラプラスの亡霊」
機動戦士ガンダムUC episode4「重力の井戸の底で」
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機動戦士ガンダムUC episode7 「虹の彼方に」
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語
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ゴーストシップ
コニー&カーラ
子猫をお願い
この世界の片隅に
この胸いっぱいの愛を
御法度
コーラス
コラテラル
コンスタンティン
コンフェッション


■海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE(中澤祥次郎監督)(2012/1/22)

誰もがまさかと思ったであろうゴーカイジャーと宇宙刑事ギャバンのコラボ映画です。
バトルケニアと既に会っていて皇帝が地球に来ていてバスコとの決戦前な段階ですが、
正直ストーリーがどうこうと言うより完全にお祭りサービス映画ですね。
ギャバンは殆ど見たことが無かったですが、単純に楽しかったです。

・冒頭の夜の高層ビル街と舞台にしたゴーカイガレオンVS超次元高速機ドルギランの戦闘は絵的に格好いいのですが、
 どっちもビルの被害とか全く考えずに戦ってるなあ。
 いつもの事と言えばいつもの事ですが、海賊はともかく宇宙刑事はそれでいいのかよ!(苦笑)
 CREW GUYSのアイハラ・リュウに見られたら説教されそうですよ。

・宇宙警察のデカレンジャーは登場こそしなかったものの、ちゃんと言及されていたのは良かったかと。

・バトルケニアとデンジブルーとギャバンの揃い踏みは笑いました。ホント3人ともそっくりですねえ(笑)
 ラストの天の声とかもう完全に開き直ってますが、サービス映画としては良しかと。
・しかしデンジマンとバトルフィーバーのレンジャーキーの大いなる力でまぬけ時空…じゃない、マクー空間に入れるのは、「なんでやねん」としか言い様がないよ(^^;

・ゴーカイジャーの変身プロセスには笑いました。

・今朝のTV47話でゴーカイ5人相手に圧倒していたバスコが次の戦隊:ゴーバスターズ3人に追い払われるのはバスコ&ゴーカイジャーの格が落ちてちょっと残念。

・ジェラシットが完全に出オチでした。牢獄の中で座布団とかお茶とかどう持ち込んだんだよ!(笑)
 まあ、あの後どうなったかはさっぱり分かりませんが、平和に旅館経営に戻ってくれればと思います。
・他の牢獄に捕まっていた旧作の敵の人達も、自分はよく分からない人達が多かったですが平和そうで良かったです。

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■カウボーイビバップ 天国の扉(アニメ:渡辺信一郎監督)(2001/09/08)

人類が太陽系全域に進出した時代、
混乱した社会のなかで太陽系全域に散らばる犯罪者に対処するため、
公安当局は賞金稼ぎ(カウボーイ)に犯罪者を追わせるカウボーイ法を制定。
この話はおんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗り込んだカウボーイ達が食いぶちを稼ぐべく
宇宙を奔走する話です。(基本的には)

1998年4月からテレビで放送された、SFアニメ作品の映画版です。
元々のテレビ版はハードボイルドと浪花節とわびさびとけだるさとユーモアが入り交じった、
大人の目に耐えうる、実に上質な渋い作品でした。
テレビ版は私にとってのベストアニメ作品を考えた時に間違いなく上位に入る、思い入れのある作品です。

テレビ放送当時、私はほとんどアニメを見なくなっていましたが、
ビバップはたまたま1話から見てしまいました。
なぜかってーと入院していたからですな。(クローン病になって数少ない良かったことがこれです)
1話を見た時点ではそれほど面白いとも思わなかったのですが、2話・3話と続けてみるうちにすっかり
惹きこまれてその世界の虜になっておりました。

この作品の魅力を言葉で語るのは難しいのですが、作品を通して世界の空気が感じられるところ、
人物達の人生が垣間見えるところなど、作品全体に漂うムードの良さがたまりません。

そんな作品の映画版なのですから私が期待しないはずはありません。
映画化発表以来わくわくしていました。
結果は・・・ある意味予想を裏切り、そして描かれるべくして描かれた話だと見た後で思えるものでした。
満足しました。

なお、こっから後は思うがままに勝手に書きます、作品を知らない人のことはもう考えません、悪しからず。

★★★以下ネタばれ★★★
よござんすか?
さて、今回非常に思い入れをしていた私は、映画を見る前に情報を全てシャットアウトしていました。
新キャラが出るらしいということは知っていましたが、たまたま何かの拍子にそれが目に入っても
すぐに目を逸らしていました。
だからヒゲもじゃの新キャラらしい絵をちらっと見てもホントに新キャラかどうかもよく分かりませんでした。
もしやスパイクのなれの果てじゃろかとまで思ってしまってましたわ。

映画を見る前に一番気になっていたのは、テレビシリーズのどの時期の話かということでした。
事前に情報はあったのかも知れませんが、繰り返しますが私は情報をシャットしていましたので。
なにしろテレビの最終回はあれですから、
テレビ最終回のスパイクの生死については、私は死んでいると解釈していましたが、
ヒゲ面キャラ(ヴィンセント)の絵を事前にちらりと見て、まさかあれはその後のスパイクで
映画はテレビの後日談なのだろーかなどと心配(期待?)を感じたりしたのです、
何が心配ってーと、もしテレビ最終回の続きを描かれたりすると、物事に終わりがあることをきっちり描いた
テレビシリーズをぶち壊す事になるのではないか、などと思っていたわけです。 

結果は全く杞憂で、舞台はテレビシリーズ終末頃(パンフによると22話(アンディの話)と
23話(ネット宗教の話)の間)らしく、
テレビ版ラストに向かう雰囲気は、映画を見ていても感じ取ることが出来ました。
(ジェットのぼやきやらスパイクがジュリアを語るシーンとかで)
正にスパイク達チームがバラバラになっていく直前を描いた映画だった訳で、切なく感じると共に、
彼等の人生の知らなかった断面を見れたことを嬉しく思いました、
その後の彼等がどうなるかが分かっていても。

何はともあれ、私にとってビバップはこれで終わりなのだなと思いました。

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■鍵泥棒のメソッド(内田けんじ監督)(2012/10/9)

売れない貧乏役者・桜井は、銭湯で転んで頭を強打した男のロッカーの鍵を出来心で自分の鍵と入れ替えてしまう。
頭を打った男は記憶を失っており、ロッカーにあった荷物から自分が「役者の桜井」なのだと思い込み、役者としの勉強を真面目に始めるが、
本物の桜井は、記憶を失った男が実は伝説の殺し屋・コンドウだと知るのだった。
そこに結婚相手を探している香苗も絡んできて…、という話。

「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田監督作品です。
前2作同様にネタバレしないと語るに語れない話なので、以下ネタバレ注意で。

前2作も逆転劇のカタルシスが大きい話でかなり好きでしたが、今作もまた面白かったです。
話が進むごとにどんどん変化していく状況にハラハラさせながらも、最後はちゃんと大逆転の大団円で落としてくれる手腕が素晴らしい。
主人公の1人が冒頭でいきなり人を殺してしまう殺し屋なのに、記憶を失って真面目に頑張る姿にどんどん好感度が上がっていってしまうので、
見ている側としても彼を好きになっていいのやらどうやらという気分になるわけですが、最後はきっちり気持よく終わらせてくれてかなり満足出来ました。
内田氏のことだから最後はハッピーエンドだろうと思ってはいたものの、見ていてかなりドキドキ出来ましたよ。あー面白かった。

香苗の会社の面々とか父親とか、ちょっとおかしな人達を時に面白く、時にほろりとさせてくれる見せ方が上手いですよ。

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■崖の上のポニョ(宮崎駿監督)(2008/09/16)

遅ればせながら、やっと見てきました。
とても面白かったです。
混沌とした映画だとは聞いていましたが本当にカオスだったなあと(笑)
宮崎監督以外の人が同じストーリーで作っても決して同じ印象の作品は出来ないだろうなあと深く思いました。

登場人物全員の異常事態順応能力の高さが凄いです。まともな人いないよ(笑)(あえて言えばトキさんが一番まとも、というか"現実的")
普通に考えたら物凄っっっくハタ迷惑な話なのにみんな笑っているバイタリティの高さが(陽性サイドの)宮崎アニメだなあ。

ディフォルメのきいた絵もグニグニとよく動いて"絵が動く楽しさ"を久々に感じられました。
見る前は決して可愛いと思えなかったポニョのデザインも、見ているうちに可愛く思えてきて良かったかと。例えインスマウスでも(笑)
「試写会では子供の反応があまり無くて監督がガッカリしていた」というニュースを以前見たと思いますが、自分が行った劇場では子供達がよく反応していて楽しんでいたように見えました。

以下はネタバレ感想を箇条書きで。

・金魚に水道水って…と一瞬思わないでもないですが、まあアレはポニョという特殊な生き物だからいーのか。しかし子供が真似したら不味い気はします(^^;
・5歳児にして将来を決めてしまう宗介君が男です。分かってないだけとも思えるけど。
・宗介君はモテモテですから今後は修羅場が発生するかもとも思いましたが、女あしらいがやけに上手いので大丈夫かも知れません。
・フジモトと母との馴れ初めが気になりましたが、パンフを見るとフジモトって海底二万マイルでノーチラス号に乗っていたって人なのね。
・宮崎監督は人魚姫の結末が嫌いだったのだろうかと思いました。「マッチ売りの少女」が嫌いと言って現在「月光条例」を描いている藤田和日郎氏のように。

■これまでに描いたポニョ(?)絵

その1 ヱヴァンゲリヲン的

その2:電脳コイル的

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■学校の怪談4(日本)(1999/08/01)

おこさま向けと思いきや、結構マジで泣けてしまった。
いい話なんだよ〜。
これを見た後で「リング」を見ると、きっと貞子に説教したい気分になるであろう。

これと「ハムナプトラ」を今日続けて見てきました。(ハムナプの事は後日)で、
次のディズニー映画「ターザン」の予告を
「ハムナプトラ」と「学校の怪談」の両方で見ました、が
それぞれ「一般向け」と「おこさま向け」とに完全にターゲットを分けた予告になっていまして、
「ハムナプ」では手に汗握るアクションとムーディーなロマンスの映画、という印象だったのが
「学校の怪談」での予告では、森のどうぶつさんとの、ほのぼの仲良しコメディってな雰囲気で
(音楽も全然違う)
ほんまに同じ映画かいな、と疑ってしまいました。

「大人向けバージョン」と「おこさまバージョン」に分かれて公開されても私は驚きません。

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■火山高(キム・テギュン監督)(2003/01/20)

17年に及ぶ抗争で混乱渦巻く学園“火山高”
校長が有する秘伝書<師備忘録>を手に入れた者だけが学園を制すると言われていた。
そんな野望渦巻く学園に、1人の転校生が現れる。
強大な力を持つが故に望まぬトラブルに巻き込まれ続け、
8つの学校から退学処分を食らった男“キム・ギョンス”である。
そんなある日、校長が毒を盛られ、学園は動乱を始める・・・

ワイヤーアクション全開の実写版ドラゴンボール学園編な映画。
バカバカしさを力押しのSFXで押し切る「少林サッカー」的な韓国映画です。
(惑星ピスタチオの演劇的でもあります)
字幕版と日本語版のうち、日本語版を見ました。

教師の投げたチョークを“気”で弾き飛ばし、
くしゃみ一つで窓ガラスがビリビリ震える・・・
バカバカしさ全開で、まず設定だけで好きなのですが、
映画を見ての感想は、
楽しかったのですが、どーも食い足りない中途半端さが残りました。

突き抜けた設定の割には、想像の上を行く描写がなく、
ネタの練り込みが足りないと感じてしまったのです。
せっかく『学校』を舞台に、重量上げ部やラグビー部、ホッケー部、剣道部といった、
それぞれの特色を生かした、とんでもないSFXバトルシーンを作れそうな要素がそろっているのに、
「マトリックス」「グリーンディステニー」的な縦横無尽に飛び回るアクションこそあれど、
剣道部は普通に竹刀で叩くだけだし、他の部もコレと行った特色あるアクションをしてくれず普通の殴り合いで、
バトルシーンが期待したほどには楽しめませんでした。
(気の糸(?)とか、面白いシーンもあるのですけどね)
最後の戦いが長すぎてテンポが悪いのも辛いなあ・・・(^^;

後、ナレーションで技や人物の解説をしてくれるのはいいのですが、
そこで「照れ」の入った「自己ツッコミ」をしてくれるのがイマイチでした。
こういうバカな作品は照れを見せずに堂々とバカを演じ切って突っ走って欲しいものです。
劇中以外のところでならともかく、劇中で照れを見せるような姿勢は好かんです。
まあ、見たのは日本語版なので原語版も同じかどうかは分かりませんが。

決して悪くは無いのですが、
「もっと面白く出来るのに」と思わせる所が沢山残って、ちょっと惜しい作品と感じました。

関係ないですが、今の技術で「炎の転校生」実写版とか見てみたい気がします。
(まず無いでしょうが)

http://www.kazanko.com/intro.html

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■華氏911(マイケル・ムーア監督)(2004/09/14)

疑惑のフロリダ選挙から始まったブッシュ政権発足、「9・11」を経て愛国者法制定、イラク戦争への軌跡を、各種ニュース映像やインタビュー等のコラージュで
ブッシュ大統領をこき下ろした、皮肉満載のエンターテインメント作品です。

マイケル・ムーアがブッシュを選挙で落とす為に作ったと公言する作品で、
実に一方的な視点で作られた映画ですが、ブッシュ批判のスタンスが明確なので観客は“そういう映画なのだ”と分かった上で見ることが出来ます。
従って“偏った”と言いつつも十分“健全な映画”だと思います。

この映画で語られていることを全て鵜呑みにするかどうかはともかく、自分で考える為の材料として「今」見るべき映画だと思えます。
(映画自体のスタンスも“この映画を信じろ!”と言うよりは、この映画も含めて“全ての情報を考え無しに鵜呑みにするな”と言ってるものだと思いますし)

なお、この映画のターゲットは明らかにアメリカ人です。(目的からして当然ですが)
映画の視点は(イラク市民も出ますが)大半はアメリカの軍人や家族、市民、軍に勧誘される貧しい人々、政治家等、あくまでアメリカ内を向いていますので、
その辺は理解して見る方がいいかも知れません。
日本の事もほとんど語られておらず、その辺のツッコミは少ないです。
だからと言って外国人が見る意味が無いという事では勿論無く、
どの立場にある人も、アメリカ人も日本人も見ておく意味のある映画に違いないと思いました。

映画自体の面白さは、「ボウリング・フォー・コロンバイン」と比べれば“笑い”は減ったと思えます。今回はテーマが重すぎて“怒り”が先に立ったかとも思いました。
とは言え今作もエンターテインメント性の高い分かりやすい作品であります。

ところで、イラク戦争開戦時、アメリカ国民は本当に戦争の理由を信じたのでしょうか?
信じた人も多かったようにも見えましたが、もしそうなら、
人はそれほど情報に踊らされやすいのか、と切なくなります。(人事ではなく)
実際どうなのかは分からないのですけどね。

ところで、劇中での“軍隊の勧誘CMらしきフィルム”は絶句しました。
映画「スターシップトゥルーパーズ1・2」でも軍の勧誘CMが出ますが、
アレは映画故のブラックネタとして、わざと馬鹿っぽく作っているのだろうと思っていたのですが、現実も大差ないのでしょうか?
・・・恐ろしい話です;

http://www.kashi911.com/

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■カーズ(ジョン・ラセター監督)(2006/07/20)

究極生物とは関係ありません。

ディズニー&ピクサーの最新3Dアニメです。
擬人化した車キャラを用い、自分勝手なレーシングカーの主人公が廃れた町で人々、じゃない車々と触れ合って友情や人間性、いや車性を得て変わっていく話。
ピクサー作品は実はまともには「Mr.インクレディブル」と、「トイ・ストーリー」をテレビで見たくらいなので、その辺りについては全然語れませんが、
車にあまり詳しくない私が見ても、真っ当に面白かったです。
子供だけでなく大人も楽しめる渋みがおいしいですよ。判事のドック・ハドソンがとてもいい。

ストーリーはクライマックスも含めて極めてストレートに基本的なものですが、見せる手段が上手く楽しませてくれます。
ラストのレースの展開は「やはりこうなってくれなければ」という観客の期待を十分に満たしてくれる満足のいくものでした。
序盤は正直、主人公の手前勝手さや町の人々、いや車々の痛い悲しさが苦しかったりもしたのですが、この辺りの積み重ねが後半に効いています。

車が主役ということで、「人間」がいる世界観なのかどうかは見るまで分かってませんでしたが、
完全に「車」だけの世界なのですな。
レースの観客席も車だけで埋まっているのが絵的に面白かったです。
野原で舞ってる虫まで車だし(笑)

公式サイト

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■風立ちぬ(宮崎駿監督)(2013/7/20)

「風立ちぬ」観て来ました。
宮崎監督の最新作で、零戦設計者の堀越二郎と同時代の作家・堀辰雄の自伝をモチーフとした作品です。
実在の人物モデルとは言え恋愛ドラマ部分は実際の堀越氏とは関係ないということで、混同しないように気をつけねばと思いました(笑)

それで本作ですた、いい映画でした。ジブリ作品の中でも結構上位で好きな作品かも知れません。
ただし、完全に大人向けの作品なので小さい子供には辛いんじゃないかなと。せめて小学校高学年以上ですかね。

1920年代〜30年代の、関東大震災から第二次世界大戦以前辺りを描いた作品で、現在よりも暗い「死の匂い」が近い時代の話でしたが、
そうした時代の中でも前を向いて出来るだけの事をやっていこうとする主人公・二郎とヒロイン菜穂子の姿が、正しい正しくないという問題を超えて惹きつけられます。
あの結婚生活は双方にとって「それはエゴだよ」だろうし、菜穂子の最後の決断は決して「正しい」とは言えないでしょうが、その気持ちや行動を否定出来ないんですよね。
死が近い時代だからこそ、気持ちを大事にした選択をしたのかと思うとそれは間違っているとは言えません。
ラストで、「全てが崩壊して終わった」後での二郎の夢での別れが切なくほろ苦いですよ。色々失ったからこそ「生きねば」の言葉が重く感じられます。

それにしても、エンディングの荒井由実さんの「ひこうき雲」(1973年)があまりにもハマりすぎで泣けました。これももう40年も前の曲なんですね。

関東大震災の「波のように跳ねる家の描写」は漫画的デフォルメの強さが印象的でした。このあたりの表現は、やっぱり現状に対する配慮なのだろうと思いましたが、まだまだデリケートで難しいですね。

とんでもないキャスティングで話題になっていた庵野秀明監督の声(=二郎)ですが、そんなに悪くなかったかと。
まあ、声にこだわりの無い自分の言うことなので全然あてにならないですが、序盤の若い時代(大震災あたり)では年齢に対してやや年寄りっぽい声だとも思えたけど、作中でもどんどん歳を取るし、たいして問題無かったかと思います。
ただ、合ってる合ってないはともかく、庵野監督はシン・エヴァに集中して欲しかったですけどね。

劇中で二郎の友人として描かれていた本庄も航空業界では有名な人がモデルだったようで、しかも「ストラトス・フォー」の主人公の名前のモデルでもあったそうでビックリでした。そうだったのか!(^^;

二郎の上司の黒川さんがいい人でした。走る時に跳ねる髪が犬のようですよ(笑)
それにしても突然の事態で結婚の儀式に対応出来るあたりが凄い。

大震災後、骨折した人はよく二郎を見付けられたなと。計算尺に名前が書いてたんですかね?

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■河童のクゥと夏休み(原恵一監督)

少年と河童が出会った一夏のお話。

正直予告を見ていた時点ではそれほど惹かれませんでした。予告だけで大体のストーリーが読めそうな映画に思えてしまったので。
で、実際の映画を見てみると、確かに"予想を超えるような展開"は無く、割と予想通りに進展はするのですが(と言いつつカラスやおっさんはビックリしましたが)、その描写が丁寧で面白く見られました。
かなりシビアでもありますが、良質な夏休み映画だったと思います。

中盤から後半の展開などは正直かなり忍耐を強いられたりしましたが(ぶっちゃけマスコミや大衆がウザくてウザくてウザくて;)、そのあたりは計算通りなんでしょうねえ。
その上での最後の結末の描き方はシビアながらも幸福感を感じられて、良い物であったかと思います。
子供の"成長"の描き方も自然で良いのではないかと。
ちょっと時間は長すぎる気はしますけど。

ちなみに、中盤あたりは
『そしてピー助はつれていかれるね』(C のび太の恐竜)
のセリフが頭をよぎったりしました。解剖されたりはしませんが;

監督は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」の人で、一家の描写には「リアル寄りになった野原家」という印象を感じたりしました。狙ってのことでしょうけど。
クレしんはあまり詳しくは無いんですけどねー。

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■カーテンコール(佐々部清監督)(2005/11/25)

福岡のタウン誌の記者として働くことになった香織は、
読者からのハガキによって、むかし下関の映画館で幕間に芸や歌を披露して人気をはせた幕間芸人の取材を始めるのだった。


幕間芸人を通して、昭和30〜40年代の映画館の盛況と衰退を描いた作品かと思っていましたが、
途中からは別のテーマが浮かび上がってきて少しびっくりしました。ネタバレ反転しますが、後半からは在日問題や親子関係が主題となる作品になっていました。

先日「ALWAYS 三丁目の夕日」を見たばかりで、こちらもソレに近い系列の作品かと思ってたのですが、大分テイストは違います。
ALWAYSとこちらで時代の光と影とも言えるかも知れません。(ALWAYSが光ばかり描いているとも言いませんが)
こちらはむしろ「現代」にも直近で続く問題を扱った映画に思えました。

当時の映画館の姿について、自分が生まれたのは昭和45年で、映画館が盛況だった時代は直接見ていない為、“時代の変化によって消えていく物への哀しさ”は感じつつも、
思い入れての共感というものはなかなか感じられ難いのですが、
同時代を生きた人が見れば熱いものを感じられる映画だろうと思えました。
地味ではありますが良作かと。押さえがちな感情表現は良かったかと思います。
ただ後半は正直冗長にも感じました、後5分詰めるべきではないかなあ。

ところで、「記事」はちゃんと出来たんでしょうか。
「主人公の“仕事”に対しての向き合い方」もテーマの一つではないかと思ったので、その点はあやふやになった印象でした。

http://www.curtaincall-movie.jp/

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■亀は意外と速く泳ぐ(三木聡監督)(2005/08/09)

ペットの亀にエサをやるばかりの単調な日常を過ごしていた主婦“スズメ”は町で「スパイ募集」の広告を見つける。
あまりに珍妙な広告につい応募してしまったスズメは広告主の怪しい夫婦にスパイとして採用される。
スパイとしての仕事は、とにかく平凡に目立たぬように日常を暮らして潜伏すること。
しかしその日から、スズメの平凡な日常は特別な意味を持ち始めるのだった。


ゆるーく気合いの抜けたコメディ映画です。
怒濤の展開もアクションも震える様な感動もありませんが、各所に散りばめられた小ネタにクスクスニヤニヤと笑えて少しだけホロリと出来る、
なんかいい感じっぽい映画でした。
主人公が好きなソコソコの味のラーメンに主張される様な変な映画です。

題材のスパイなど、微妙に昨今でヤバイネタのように感じないでもないですが、深読みするような意味が隠されているのかどうかはよく分かりません。
しかし平凡に見える日常も心の持ち様しだいで変わって見えるものかも知れないと感じられ、
また平凡な日常の価値を感じる映画でした。

http://www.kamehaya.com/

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■仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010(田崎竜太監督)(2009/12/12)

TV版最終回で壮絶な「俺たちの本当の戦いは映画でだ!」をやらかしたディケイドの完結編と、
Wの真の第1話「ビギンズナイト」の2本立て…、と言うよりは2.5本立てと言うべきか。

正直ディケイドについては結構興味が薄れていたので
「べ…、別にディケイドの為に映画に行くんじゃないんだからね!」
と思っていましたが、Wもディケイドもそれなりに楽しめました。
Wは真っ当に。ディケイドはネタ的に。ですが(^^;

以下、ややネタバレあり。注意。

◆ディケイドについては、
一言でまとめると「くすぐったい映画」でした。
なにあの、くすぐったい連鎖(笑)

今回の映画で「TV版で残された数々の謎が明かされた」… と言っていいものやらどうやら。
分からない事は色々ありますが、しかし、ディケイドで謎を気にしても仕方が無いと、今作を見て心から思えるようになりました。
なにしろ「ディケイドに物語は無い!」って本編中で断言されちゃったからなあ(笑…うしかない)

ディケイドの戦いの理由って、つまりは
『ディケイドと各ライダーが戦うことで、過去の各ライダー(の関連商品の売上)が復活!』
って事だったんですねえ。
なんて身も蓋もない事を(やや表現は違うけど)言っちゃうんだ(^^;

ほんっとうに、身も蓋もない作品でしたが。まあ、ネタ的には楽しかったです。
以下箇条書きで。

・TV版でディケイド版各ライダーと「オリジナルキャスト」の各ライダーが別に存在した意味は説明なし。
 まあ、パラレルワールドで同じライダーが何人もいるってだけの事ですかね。
・夏映画とはいったいなんだったのか。
 一切関係無いように見えて、Wとディケイドが面識があるあたりが謎だが、まあいーか。
・TV版ラストのディエンドの裏切り(?)は何だか無かったことに(笑)
・TV版最終回での予告編の内容も、ほとんど使われてない…よなあ(苦笑)(見直してないけど)
 →予告を見直してみた。「ほとんど」じゃなくて「全く」使われてないわ(笑)
・剣の扱いの不遇っぷりが凄い。TV版でもいいように武器として使われてましたけどね(生暖笑)
・生き残ったライダーはクウガ1人だけって、ディエンドを忘れてますわな。
・タックルが出てるのにストロンガーが出てないのが勿体無い。
・スカイライダーが格好いい。やられるけど。
・映画前半は結構陰惨なイメージ。腕はエグイよ。(ファイブハンドだけど)
・Jとディケイドの戦いは巨大ヒーローVS等身大ヒーローの構図が面白かったです。
・各平成ライダーには救いがあるけど、昭和ライダーは最後放置になっちゃったなあ。
・スーパーショッカーとの戦いは、ぶっちゃけオマケですね。
 まあ、わきゃわきゃ動くクライシス要塞は気持ち悪くて良かったかと。
・鳴滝さんって一体…;
・おじいちゃんって一体…;

◆Wについては、
真っ当に面白かったです。
「真の第1話」と言うより普通に本編中の1エピソードって感じでしたが、
TVシリーズとも剥離しない作りで好感が持てました。
それにしても、おやっさんカッコいいよ。

・単独で変身するおやっさんに対して、2人で変身する翔太郎とフィリップが
 まだ「2人で一人前」だと、それぞれのライダーのデザインにも現れていて上手いです。
・しかしラストの帽子シーンは良かったかと。
・敵ドーパントの正体には笑ってしまいました。
・Wドライバーの製作者の謎とかが明かされるかと思ったけど謎のまま。
 おやっさんお手製なのか?、おやっさんへの依頼人がそうなのか?
 このあたりは今後明かされるんですかねえ?
・園崎のメモリ製作者は他にもいるんだろうなあ。
・ファングメモリは顔見せ程度でしたが、
 今後TVでファングを出す際にも映画版と矛盾なく出せそうだとは思いました。
 (実際どうなるかは分かりませんが)
・翔太郎とおやっさんのドラマは良かったし、フィリップとおやっさんの会話も良かったですが、
 娘とおやっさんの関係をもうちょっと踏み込んで欲しかった気はします。
 でもまあ、短い映画で視点を分散させすぎて印象がバラバラになるよりもいいか。
・屋台常連の悪の大幹部素敵(笑)

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■仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE(コア)(田崎竜太監督)(2010/12/19)

タイトル長っ!

W&オーズで略してダブルオーです(おぃ)

構成は去年の「W&ディケイドMOVIE大戦2010」と同様に、Wとオーズの個別エピソードをやって最終的に合流する形でした。
以下直接的記述はなるべく避けますが、ネタバレありで。

■Wの方は、TVが終わってからまだ4ヶ月程度なのですが、なんとも変わらない空気で懐かしさを感じました。
ゲストもしっかりTVシリーズから引き続いて登場してくれていて良かったかと。

スタートの時間軸はTVシリーズのその後ではあるものの、メインは過去のスカル誕生の話で、なかなかに渋かったです。
おやっさんが大阪に帰らなかった(亜樹子に会わなかった)理由も分かりましたが、しかし"アレ"って相手を倒してもどうにもならないのね。

メモリブレイクした相手が死んでしまったりするあたりはTVシリーズと異なりますが、スカル自体プロトタイプだからと考えればいいか。
とりあえず、今回の映画ではシュラウドが(肉体労働的に)頑張ってくれていて好感が持てました。

蜘蛛やコウモリのドーパントや、そもそもスカルのデザインやらと、初代ライダーを結構意識していたかなと。

子供時代の亜樹子の部屋がベタベタの大阪でした。ベタすぎる(^^;

また、子供時代の翔太郎も出ましたが、一緒にいた女の子は誰だったのやら。
翔太郎が子供時代に一緒にいそうな女の子ってTVシリーズで考えると…、もしや2話で恐竜に変身した人なのだろうか(^^;

それにしても、まさか"あの"2人が本当に結婚することになろうとは。
結婚直前なのに所長呼ばわりだったり、"奴"は完全に尻に敷かれそうだ(笑)

■オーズの方は、テレビ本編との繋がりはあまり無く、パラレルっぽい話でした。
話の展開やキャラ描写にも強引さや違和感を感じると思ったら、脚本が井上氏なのね。なるほど。

アンクも中々登場しないので、もしかしたら最後まで出ないんじゃないかと思ったりしました。
映司もメダルを一式バインダーに入れて持ち歩いてるし、TVシリーズ的な映司とアンクとのやり取りを期待するとスカされます。

会長は今回の映画ではかなり諸悪の根源っぽかったです。真木の暴走の黙認とかじゃなくて信長復活にしっかり関わってるんだから真っ黒ですよ。

新仮面ライダーバースは中盤とラストで中の人が別々で登場。やっぱり最終的には"あの人"になるのね。
中盤での登場は、正直「お披露目」以外の意味は無かったなあ。
とりあえず、戦闘スタイル的には銃ライダーで、サポート系ライダーかと思いました。

■以下、合流編。
ラスボスの仮面ライダーコアは、ビジュアルは恰好良かったですが、バックボーンが薄くて悪役の魅力的にはイマイチでした。
そもそもプテラノドンヤミーの存在がイマイチ謎のままで終わりましたが、今後TVシリーズに新たな恐竜グリードが出るんですかね。

オーズのタカ・クジャク・コンドルの新コンボはなかなか格好良かったです。顔デザインまで変わるとは。
クジャクは正直強そうなイメージが無いですが、ビジュアル的には派手で良かったかと。

合流パートになると、ストーリー的には更に無理無茶になりますが、ここらへんになると完全にお祭りなので、まあいーかなと。

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■仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX(坂本浩一監督)(2011/12/10)

◆フォーゼにオーズにWに、7人ライダーになでしこ・アクアにと、山盛りの要素を処理しきれるのだろうかと少し心配しましたが、
要点を絞った描写で上手くまとめてくれていたと思います。

これまでのMOVIE対戦2作(W&ディケイド、オーズ&W)と同様に、フォーゼ・オーズの話をそれぞれに描いてから最期に合流する構成でしたが、
「TV版最終回+過去編」「過去編+TV本編と繋がらないパラレル話」で「映画全体としての繋がり」が弱かった前2作のMOVIE対戦に対して、
今回は、TV本編や過去の映画との繋がりを持たせつつ、映画1本としてのストーリーのまとまりにも割と気を配られていて、本編のファンにとって満足度の高い出来だったと思います。

今回はフォーゼ・オーズの2者に加えて、「財団X」が敵と言うことで「W」が準メイン的に取り上げられていたのが特徴的でした。
それでいて“後輩”であるフォーゼ・オーズの出番を食い過ぎないように、裏方に徹して、話の繋ぎ役になって、短い出番でいぶし銀的に活躍する辺りが美味しかったです。

てんこ盛りな要素の取捨選択を上手くやっていたかと思いました。
「7人ライダー」はほぼオマケでしたが、本作ではこれでいいんじゃないかなと。

それでいて、7人ライダー個々の戦い描写は、何気に前々作のオールライダーよりも各人がちゃんと描写されていた気もします。
まあオールライダーとは登場ライダー数が違うから当たり前ですが。

以下、ネタバレ注意。

◆オーズパートは、TV版の“あの”最終回の後でアンクの扱いをどうするのか?、パラレルで逃げるのか?、と言う所が一番の興味どころでしたが、安易にパラレルに逃げずに、ストーリー的にガッツリ納得出来る形として描いてくれていたのが誠実でした。

“あの”泣かされた最終回の後でアンクに簡単に復活されても微妙な気分になるところでしたが、
“エイジ達が頑張ることで明日に繋がる”、としたところが実に上手かったかと。
アンクと会った時点で映司が“分かっていた”あたりが絆を感じられて良いです。

TV本編で何度も言っていた「明日のパンツ」までをも、がっちりテーマに絡めてくるところが上手すぎます。凄いよ靖子にゃん!
ところで映司の「明日のパンツ」を買ってくる比奈ちゃんが実に嫁です(笑)

格好良く登場してすぐにやられる伊達さんが、なんというか伊達さんらしい(おぃ)
伊達さんも後藤さんも、あと里中くんや会長や知世子さんも、出番は決して多くないながらもそれぞれの魅力が出ていて良かったかと。
比奈ちゃんと里中くんの絡みは新鮮でした。

鴻上会長は、… … … またあんたが元凶(の1つ)かよ!(笑)
本人は良かれと思ってやっているあたりが困ったものです(苦笑)
40年後も元気なのは何よりですが。

TV本編ラストで旅に出た映司は、ちゃんと目的を持って旅に出ていたんですね。鴻上コーポレーションとも協力体制にあったと言うのが納得です。

オーズの基本コンボの他にガタトラドルが目立っていたのがいい感じでした。トラクローとコンドルレッグの切り裂き組が好きです。

タトバがかなり強かったのが良い意味で意外でした。

サメ、クジラはともかく、オオカミウオって渋いなあ。

仮面ライダーアクアは1号ライダーのイメージと言うけど、水のライダーということでむしろXをイメージしました。
水キャラは、TVシリーズだったら活躍出来る場が限られそうだなあ。

◆フォーゼパートは、ライダー部が仲良くなった12話以降の状況のようで、各人が楽しそうで微笑ましかったです。
ある意味本編以上にみんなはっちゃけていた気もしますが(笑)

今回は弦太郎の恋がテーマでしたが、まさか相手のなでしこがあんな事になろうとは。メタール!(声:立木文彦)
オーズからの流れもあったので、最初はてっきり未来人で弦太郎の娘とか孫とかかと思ってしまいました。
ある意味“それ以上”にハードルが高かったですが、それでも突き進む弦太郎や、応援するライダー部が何と言うかさすがです。
弦太郎が恋しても美羽もユウキも別にOKなのね。

なでしこの登場シーンは、昨日のラピュタがタイミング良かったです(笑)
「弦ちゃん! 空から女の子が!」

なでしこがああなって嘆く弦太郎の泣く時間を稼ぐライダー部の面々が見所でしたが、
仲間が傷ついてるんだから弦ちゃんも立ち上がれよ、と思わなくもなかったりして(^^;

フォーゼの両腕ロケットがデストロイドやビッグオーっぽくていい感じ。

ライダー部の7人ライダーがヒドい(笑)

なでしこは背面を見て初めてセーラー服モチーフだと気付きました。

乙女座と獅子座が出ましたが、TV本編では、蠍座退場後に出るんですかね?

◆そして合流パート他の雑感。

翔太郎と弦太郎の対面は、やっぱりああなるよね〜、と笑えました。やっぱり気が合うやねこの2人。
この2者の間にいると、映司が凄く真面目キャラに見えます。(まあ元々割と真面目だけど)

翔太郎と弦太郎が並ぶと弦太郎の方がかなり背が高いのが驚きました。

全身黒のジョーカーはやっぱり好きなデザインだなあ。

伝説のライダーは7人ライダーまででしたが、宇宙ライダー繋がりのスーパー1も出てほしかった気も。そうすると区切り的に10人ライダーまで出さなければとなるので、7人で正解だとも思うんですけどね。

ライダーマンのロープアームって元祖「ウインチ」ですな。

敵としてドーパントやグリード幹部の偽物が出ましたが、
ウヴァさんは「いつの間にか」倒されていた感じでウヴァさんクオリティでした。
妻曰く「ウヴァさんよりカマキリヤミーの方が目立ってた」とのこと。

ミックとカザリが並ぶシーンが見たかったなあ。ネコ科的に。

メ○オは惑星の力を使うのか。

Wの出番は美味しかったけど、そろそろ準メイン級としての出番はこれで終わりですかね。
電王のようにあまり長々と引っ張られても困るので、それでいいと思いますが。

今回は全体的にアクションが頑張っていて見応えがありましたが、クスクシエと学校の被害がヤバいですな。特に学校は壊れまくり。
クスクシエは、知世子さんの逞しさがさすがだ。

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■仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム(坂本浩一監督)(2012/12/8)

ライダー×ライダーのMOVIE大戦も4作目。
去年のフォーゼ&オーズは「TV最終回後のオーズ」を上手く描いてくれてかなり面白かったのですが、今回はストーリー的には強引さが目立ってちょっと物足りなかった気もします。信長よりはいいですが。

し・か・し、ポワトリンのオチが素晴らしすぎたのでオッケーです。あれはヒドい(笑)
実はポワトリン本編は見ていなかったのですが、元番組ファンの人的にアレはどうなんでしょうねえ。自分は大受けでしたけど!

フォーゼは5年後の話ということで、フォーゼ最終回で晴人が出たりしているのに時間的な整合性をどうするのかと思ったら、普通にタイムスリップネタで「現代」と整合を取りましたか。
これだと、次以降の映画で弦太郎の出番がある場合は学生姿ですかね。

5年後のライダー部メンバーの姿はなかなか良かったかと。作家になってる友子が化粧が薄くていい感じでした。
そして弦太郎の教師姿が、改造学ラン風のスーツ姿がちょっと笑ってしまいます。
まあ教師と言うのは似合っていなくも無いかなと。世知辛い世界だと問題教師扱いされちゃいそうですけどね。今回も暴力教師扱いされそうで怖いですよ。
弦太郎の生身アクションは見応えがありました。
ところで、ライダー部再集結なのにスルーされてる後輩コンビがちょっと可哀想。

インターポールの捜査官になってるホワチャー…もとい流星は、まあ似合ってるかなと。
実際のインターポールは国際警察というほど大規模な組織では無いらしいのですが、そういうイメージがついたのは、やっぱりルパンのせいですかねえ。
キョーダイン映画で出ていたインガも出ていましたが、最初に突きを出してすぐパンチに切り替える殴り方が、ちょっと「二重の極み」を思い出しました。

サナギマンからイナズマンの出番は、こちらは悪役として登場しつつも改心してくれて良かったかと。
ところでイナズマンはほとんどビキニなブーメランパンツが気になりました。漫画版に沿ってたかなと思って確認してみたけど、漫画だともっと普通のパンツですねえ。
ところでイナズマンも最終決戦に絡ませて欲しかったところでした。

イナズマンに対してアクマイザーは、普通に悪役でした。まあキョーダインの前例で覚悟はしましたが、ヒーローを悪役のままで終わらせるのはやっぱり微妙な気分です。
まあ、味のあるキャラとしては描かれていましたけどね。
ところでウィザード(フレイム)とザビタン…もといザダンの配色ってちょっと似てますね。

歴代ライダーのオーズ、バース、W、アクセルですが、こちらの扱いはかなり雑でした。去年は財団Xを絡めてWで繋いでいたのでストーリー的な統一感や歴代ライダーが揃う理由が上手く出せていたのですが、今回はちょっと残念でした。
映司が少しの出番とは言え出てくれたのは良かったですけどね。
…そういえば財団Xは今回絡んでませんでしたね。つなぎ役として便利なのになあ。

溶鉱炉には吹きました。出てきた瞬間に何かで使われるのだろうとは思いましたが、まさかドライバーとは。
これだと、「5年後」時点までは普通に変身出来ても、そこから先はフォーゼは出せなくなるのかな、とか思いましたが「フォーゼドライバーは弦太郎の友達だからきっと戻ってくる」だそうで。
溶鉱炉からアイル・ビー・バックですかー(笑)
つーか、自分を溶鉱炉に投げ込む友達って…(^^;

アクセルさんはマジバイクでした。普通の状態よりもバイク状態ばかりが印象に残ってますよ。

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■仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦(田ア竜太監督)(2013/12/14)

今年のMOVIE大戦映画を観て来ました。

今回はウィザード側はTV最終回後の話ですが、鎧武側&MOVIE大戦部分はTV版とは関係無い異世界に行っちゃう系の話でした。
鎧武のTVシリーズはストーリー上の隙間が殆ど無い構成だし、人間関係・勢力関係もこれからどんどん変わっていきそうなので、
映画となるとこういうTV本編とはリンクしない番外的エピソードになるのは仕方ないですが、やはり本編と連続性のない話だと正直どうしても興味は落ちるなあ。

以下ネタバレ注意。

・コヨミの指輪の置き場所はいい締めくくりだったかなと。

・ビースト復活は熱かったですが、キマイラのオチはちょっと雑すぎないですか?(苦笑)

・メロンにーさん、ミッチの正体見ちゃってるじゃないですか。まあ、もしかしたら明日の放送で正体が露見しちゃうのかも知れませんが。

・にーさんは今回「宇宙来た」とか、ネタ要素が多かったかなと。色が白い分フォーゼ役を割り当てられるのは仕方ないですが。

・バロンさんは人が死んでる状況でも強さがどーだこーだとブレないですな。褒めてませんが。

・今回のフォーゼ以前のレジェンドライダーはそれぞれの本編とは全く関係無い別存在でしたが、それでも人間相手にランチャーをぶっ放すフォーゼは悲しくなりますな。

・フォーゼ以前の主役の人は出ていませんが、賢吾、伊達さん、照井&亜樹子、あとキバが未見なので分からなかったですが753…いや名護さんといった人達が出ていてちょっと嬉しかったです。あくまで別人ですが。

・スイカシュートには笑いました。

・グリドンと黒影の扱いは本編でも今後もこんなものなんだろーなーと思いました。なんてナチュラルなハブっぷり(笑)

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■劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル/海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船(オーズ:柴ア貴行監督/ゴーカイ:渡辺勝也)(2011/8/13)

■オーズ
話良し、アクション良しで非常に楽しかったです。さすが靖子にゃん。
オーズと暴れん坊将軍の共演という、誰も予想しなかったトンデモコラボ映画で、
もっと「ネタ臭」が高い作品になるかと思っていましたが、思いの外きっちりオーズの話として成立していました。
ただし、「伊達さんがまだいる」「アンクが仲間」「お兄ちゃんは回復していない」「カザリ・ウヴァ・メズール・ガメルが屋敷で真木さんと一緒にいる」「プトティラが出てる」と言うことで、やっぱり本編中には当てはまらないパラレルストーリーとして見るべきですかね。

上様とオーズの共闘は素直にワクワクしました。
オーズと並んで剣戟をかましてくれる上様がいい絵だわあ。違和感とかは予告で何度も見ていたので既に感じなくなってましたよ(笑)
上様と一緒にチャンバラをこなすため、メダジャリバーが沢山活躍していたのが印象的でした。次元斬りはやらなかったですが。
そして、バイクと並走する白馬が本当に凄い。白馬も乗りこなす松平健も超凄い。

上様の出番が案外少なめだったのはちょっと残念でしたが、あれ以上変に目立ちすぎても良くないだろうし、いいバランスだったのかも知れません。
ところでオーズは「信長や吉宗と共演した」と書くと凄いな。

以下割とネタばれ。

会長は今回も事件の元凶で困った人でしたが、それはそれとして、ちょんまげが違和感無さ過ぎで笑いました。
あと、伊達さんも実に似合ってました。ちょんまげが(笑)
伊達さんは、一億を稼ごうという男が500万で揺らがないでください。

ところで、会長の先祖が800年前にメダルを造った錬金術士を封印したとかポロッと言ってましたが、今後本編にその設定が絡むことはあるんですかね。

映司のバース変身は「そう来たか」と思えて熱かったです。ポーズがちゃんと映司らしいのね。
離れ離れになった映司がバースドライバーを持って行ってしまったことで、伊達さん&後藤さんが生身でバースバスターをぶちかますあたりも熱かったかと。
あと、その辺りは腐女子が喜びそうでもありました。覚悟は一生分とか!(笑)

映画初登場のコンボ「ブラカワニ」は、ワニ足アクションが結構面白かったですが、コブラにカメにワニって、江戸時代とも徳川家ともドイツとも何のリンクも無いような。(それとも何か歴史的な元ネタがあるんでしょうか?)

上様はメダル投げ技術も凄かったです。と言うか、アンクは勿論比奈ちゃんもメダル投げは上手いわけで、コントロールが無いのはお兄ちゃんだけじゃないか(笑)

アンクが「自分自身」のメダルを映司に託すシーンは熱かったです。ただ、その後タトバがすぐにピンチになるあたりは哀しいですが(笑)

世界の入れ替わりに対して、「映司の欲望」をポジティブに生かした事態の解決法はお見事でした。
やっぱり映司といえば「夢はでっかく地球サイズ」な奴だし、あれくらいの欲望は納得か。
上手い引っ掛けシーンでした。

ところで恐竜の時代(ロストワールド)も入れ替わってたけど、あれ、絶対人死んでるよね;

メダジャリバーに続いて、ひさびさにタコ缶が活躍してくれたのは嬉しかったかと。
メダジャリバーとメダガブリューの二刀流も良かったですが、あまり役には立ってなかったか。

次の仮面ライダー・フォーゼは、背中のロケットブースター(?)を生かした移動法とかギミックは割と面白かったです。
でもやっぱり、格好悪いなあ(笑)<少なくとも現時点の感想としては。
学園ギャグ路線としては楽しそうなので期待してます。
「ロケットパンチ」をそのまんま叫ぶとは思わなかった。

将軍との共闘に並んでの、今回の映画のもう一つの見せ場、「オーズ8コンボ揃い踏み」はどうやって実現するのだろうかと思っていたら、やはりガタキリバを生かしましたか。
TVでは長らく出番が無かったけど、やっぱりガタキリバって最強なんじゃないですかね?(プトティラ以外では)

オーズに(やむを得ずとは言え)協力してくれるグリードの皆さんにほのぼのしました。
最初にメダルを貸してくれるのがウヴァさんである辺りが、またほっこり。
殺伐としているTV本編の現状からすると「もうあの頃に戻れない」と切なさも感じました。
こんな感じで共存できれば良かったのにねえ。

ところで、わざわざガタキリバからタトバにチェンジするのは、どう考えてもパワーダウンしてるよなあ。

最後、比奈ちゃんと握手して痛がるアンクが可愛いかったです。
子供相手に握手した時は比奈ちゃんも相当手加減してたのね。

気持ちいい映画でしたが、TV本編もいい気持ちで見られる結末になってくれればいいなあ。

■ゴーカイ
こちらはオーズに対して短めでした。
ストーリーもシンプル。

今回はレジェンド戦隊キャラは出ませんでしたが、野球仮面やレジェンド戦闘員の出番は楽しかったかと。

鎧の出番が冒頭とラストのチョロっとしか無いのが謎でした。もう仲間入りしてるし、怪我で途中リタイヤしたとかでも無かったのになあ。

インサーン達の扱いがヒドい(笑)

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■仮面ライダー THE FIRST(長石多可男監督)(2005/11/15)

「仮面ライダー」のテレビ版第1作を現代版リニューアル作品です。

いやー、何というか、観ている間中、眉間にシワが寄ると言うか、
正直とても疲れました;
途中の、海で男女が戯れるシーンでは思わず椅子からズリ落ちそうになりましたが、横を見ると一緒に行った知人もズリ落ちていました。さもありなん。

新ライダーのデザイン・造形は素晴らしく、サイクロンも実に格好良く、デジタル出演の天本英世はなんとも嬉しく、話の基本プロット自体は勿論悪くない。素材は上々のはず。
かつての特撮名作を現代的にリアルさを加味してハードに仕上げようという基本姿勢のままで完成出来れば素晴らしい作品になったかもしれないのだけれど。

実際出来た映画は、リアルを目指したようでシナリオの穴がボコボコ目立ち、中途半端にトレンディドラマと純愛闘病映画がそれぞれの粒が溶けきらないままで混ざりこんだ不思議な作品になっていました。
何故にこんな中途半端な作品になったのやら。

企画や内容からしても「子供ターゲット」ではなく「かつてライダーを見ていた大人向け」映画のはずなのだけど、「大人の干渉に堪える」作品では全く無いのですな。
どのあたりの層に向けた作品なのやらも中途半端。

とりあえず、見ていると2〜3分ごとに心中でツッコミを入れたくなる作品だったのは間違いありません(苦笑)
と言うわけで、この映画に行く時は一人では行かない方がいいと思われます(^^;
観賞後に、もしくは家で見て友達・家族とツッコミあうのが吉かと。

以下ツッコミモードで。ネタバレもあるので注意。

・マスクをかぶって変身するのは原作準拠でいいけれど、変身前にどこにマスクを隠してるんだ。原作のようにバイクに収納されてる描写もないし、スペースも無さそうだし;
・突然現れる「強化服」については、ベルトに収納されてるとかでもいーけど。
・サイクロン2号はいったいどこから出現したんですか?
・普通の「ヒーロー物」だったらこんな些細な事は気にしないのだけど、中途半端にリアル描写を目指しているように見えるのでこういう粗が目立つ目立つ。

・それを言ったら終わりとは思うけど、あんな場所で目立つ手段で「暗殺」をやるショッカーって一体(^^;、「ライフルで遠距離から狙撃した方が効率いいじゃないか」と観客に思わせない理由くらいでっちあげようよ。
・ショッカーの基地の規模小さいなあ(^^;、あれであの基地は全滅ですか?
・秘密のアジトなら見張りのカメラくらい設置しようよ。見張りは双眼鏡だけですか(笑)、どこが「現代的」なリニューアルなんだ。
・監視衛星くらいあっても良さそうなもんだ。
・あんな見晴らしのいい島に近づいてくる船をどうやったら見失えるのやら。
・で、島に「他の船」が見あたらないんだけど、怪人どもはどうやって海を渡ってるんだ?(飛べる奴はともかく)、もしかしてトンネルが本州まで繋がってるのか?
・逃げた人々はちゃんと海を渡れたのやら。
・海からバイクが飛び出すのは格好いいですけどね。いかにおかしい場面でも(笑)
・1号の渋いカラーリングがいい。
・ヒロインが色を区別出来なかったのはまあいいか、夜だったし。

・改造手術シーンがベタなのはまあいいけど(笑)、いきなりドリルで頭蓋骨穴開けですか(笑)、麻酔するか、せめて頭を固定しようよ(笑)
・改造シーンは、なんだかライダーよりノリダーを思い出してしまう(^^;
・あんなに浚われた人が沢山いるのに、何故に浚ってきたばかりのヒロインを真っ先に改造?、シナリオの都合以外の理由が思い付かない;

・ヒロインは本郷を殺人犯と思ってるならなんで通報しないんですか?
・もしかしてこの世界には「警察」が存在しないのではと思える節も。
・警察がいたら本郷「ストーキング」で捕まるだろうしなあ。
・ヒロインはなんでいつも大事なところで気絶するんですか?

・力が強すぎて、ガラスをもっては握りつぶし女の子を助ければかえって傷つけてしまう。改造人間の悲劇を描く大事なシーンだけど、・・・サイクロンのハンドルとか何故潰ないんですか?、そんなに頑丈なのかサイクロン。
・強すぎる力をコントロールしようと訓練する描写の数秒でもあればいいものを。
・宮内洋出番少なっ;

・一文字が響鬼の「桐矢京介」を大人にしたようなキャラでゲンナリ。洗脳されてるから変な性格になってるのかとも思ったけど、結局あれが地だもんなー;
・まあ、終盤を見ればキリヤよりはマシだけど。
・でもあの一文字には憧れられないっすよ;(優柔不断男風な本郷もだけど)
・やっぱり1号と2号は戦うのね。。。
・あの状況でヒロイン一人きりにするなよ(苦笑)
・最後の戦いは、1号が残って「お前は助けにいけ」展開かと思いました。
・2号の「拒否反応」はどーなった?、対処しなきゃ死ぬんじゃなかったのか?
・「すぐにも暗殺」せねばならない状況でなかなか行動を起こさないショッカーが不思議。お前ら緊迫感もってないだろ?
・ショッカーに対して何のアクションも起こさず日常生活してる本郷も本郷だけど。おまえヒロイン以外はどーでもいいのか?
・ところで「怪人」は洗脳されてるのかされてないのかどっちなんだ?、本郷は洗脳中はまともな人格を持ってなかったように見えたけど、他の奴らは普通に人間性残ってる感じだしなあ。
・タクシーの運ちゃんはいい味でした。
・車を愛してると言いつつ車の中で変身してたら、絶対車痛んでると思うけど。

・三田村晴彦は知っている。
・晴彦くんのシーンの扱いがすばらしく中途半端。悲劇性を高めたかったのは分かるけど、2作目以降とかならともかく、本作は本郷メインでやった方が良かったんじゃないの?
・「本郷の話」に密度を持たせられ無かったのが問題かとも思うけど。正直とても内容が薄い。
・晴彦シーン長すぎ。序盤〜中盤の扱いが大きいのにそれに比して最後の扱いがあまりにショボイのがまたアンバランス。
・つーか全体的にシーン配分がおかしいんだけど。この映画。
・最後の「」のシーンはだらだら回想を入れるべきでない。回想はワンショットで十分。あれじゃ台無し。
・このシナリオってちゃんと「推敲」をやってるのだろうか;
・ところで弁当はどこで作った?(^^;

・爽快感もなければ悲劇に酔う感動も足りず、観賞後にもっとも浮かんだ言葉は「・・・何と言ったらいいか」でした。
・とにかく疲れた。
・続編でV3ってホントですかね?、あのラインでのデザイン・造形は見たいけど、シナリオが同路線なら辛いなあ。

http://www.maskedrider1st.jp/

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■仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ(坂本浩一監督)(2010/8/8)

今週は関西でTV放送が野球で無かった事もあって見てきました。
実に真っ当に正しいエンターテインメント作品に仕上がっていて面白かったです。
TVでの44話と45話の間(シュラウドとの和解から、ミックとの決着の間)の話らしいですが、ストーリーもそれぞれのキャラクターもTVの流れと違和感なく、良く出来た話だったかと。(オーズについてはご愛嬌で)

ちなみに、日曜最後の夜回で見たこともあってか、劇場は子供よりも大きなお友達が目立ちました(笑)

・ルナやメタルやヒートやトリガーがライダーとしてでは無いドーパント姿で登場するあたりが面白かったです。
・ルナがとても変態ぽくて、ルナに相応しいと思いました(笑)
・翔太郎が単独変身する仮面ライダージョーカーが実に格好いい。
特別な能力はやはり無く、戦闘方法はいたってシンプルでしたが、初代ライダー的な格闘主体の戦いっぷりは格好良かったです。
・全体的にアクションが頑張っていました。バイクアクションも相手が雑魚のマスカレイドであるにもかかわらずとても見応えがありました。
・TVで未登場だったルナジョーカー、サイクロントリガーのマキシマムが出てくれて満足です。まあ、サイクロントリガーの方の扱いは微妙だったけど(笑)
・TVではエクストリームが出てからすっかり初期フォームの出番が減っていましたが、各種フォーチェンジを生かしまくってくれて満足でした。最終決戦でのコンボ攻撃は興奮物です。
・最後の変身は「サイクロンルナジョーカー」とでも言うべきかと思ったけど、正しくは「サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム」だとか。(長っ)
・「お前の罪を数えろ」に対して「お前は今まで食べたパンの数を覚えているか(意訳)」なやり取りが良かったかと。
・次期ライダーのオーズは派手だなあ(笑)、デザインは正直オモチャっぽいですが、脚本が靖子にゃんらしいので期待します。
・花火は何かオチが付くかと思ったけど無かったぜ。
・26のメモリは、アルファベットに一つ一つ呼応してるのかと思ったけど、考えて見ればBでビーストとバードが出てたり、Sもスミロドンとスカルがいたりと、とっくに重なってるのね。

同時上映のゴセイジャーの方は、正直話はテンプレでしたが、
一言で言えば「寝取り失敗」という感じでした(笑)
最初と最後の空撮が揺れまくりでちょっと気持ち悪かったです。
ああいう撮影を揺らさずに撮るのって、技術の問題なのか機材の問題なのか操縦の問題なのかどれなんでしょう。

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■仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼 (坂本太郎監督)(2005/09/15)

TVシリーズ「仮面ライダー響鬼」とは時代設定を変えて、戦国(っぽい)時代を舞台に昔の“鬼”達の戦いを描いた話。

えー、どう書いたものやら(^^;
とりあえず今回は、TVシリーズ29話までが好きだった人間の愚痴混じり感想になってしまっているので視点がとても偏っております。
出来れば広い心で流してやっていただけると有難いです(^^;;

自分はいわゆる「平成ライダーシリーズ」はこれまで殆ど見てなかったのですが、響鬼のTVシリーズは子供でも大人でも安心して楽しめる面白く良心的な作品だと評判を聞いて見るようになっていたのですね。
実際見始めてみると、“ライダーの背中を見て成長する少年”を主人公に据えて、人生の先輩としての大人と子供との関係や人の繋がりを、厳しさと優しさを交えて描いてくれた、地に足のついたゆったりした空気感が魅力的な作品になっていて、作中に流れる「和」のテイストも心地よく、とても大事な作品になっていたのでした。
自分は特撮には疎い方だったので、自分的にはとても珍しい事だったのです。

ところが、そんな“響鬼”という作品がいきなり変わってしまったのがつい先日。
9月4日の30話から、突如作品の空気感は一変してしまったのでした。
脈絡の繋がらない展開、無意味に派手さを重視したアクション、ギスギスした空気が漂う人間関係、以前と同じ人が演じているのに別人になったようなぎこちない登場人物達、作品にそぐわない質の悪い漫画のように珍奇な新キャラクター・・・
単なるヒーロー物として見れば作品の体裁を一応は成してはいましたが、そこにあるのは29話かけて積み上げてきた「人の和」を大切にした作品とは全くの別物でした。あああ・・・
まあ、もうしばらくは見続けてみるつもりではありますが、・・・・・正直苦痛です。31話も辛かった;

プロデューサー&脚本家の入れ替えが原因らしいですが、スタッフが変わることでここまで別の作品になろうとは思いませんでした。
こうした事態になったのにはそれなりの原因もあるでしょうから、新スタッフだけが悪い訳でもないでしょうが、
誰が悪い云々というより、ただひたすらに悲しく虚しい出来事でした。
好きな作品のまともな完結を見られる機会のなんと少ないことか
ジャンプ漫画を読んでると、打ち切りなんかはしょっちゅう味わう訳ですが(苦笑)


さて、そのタイミングで今回の映画です。
ちなみに、映画の脚本は今回のTVシリーズ新体制の脚本家である井上敏樹氏です。
9月4日の時点までは映画にそれほど不安は感じていなかったのですが、30話を見てしまった後だったので見る前からとても不安でした(苦笑)
(なお、私は知りませんでしたが、井上氏は実績は確かな人らしいですが、「裏切りや仲間割れや三角関係」等の「衝撃的な展開」が得意な方らしく、
じっくり人間関係や事態の推移を描く響鬼のような作品には相性が悪そう、らしいです。ネットで見た話では)

えー、映画について結論から言いますと、
TVシリーズを知らない単なるヒーロー物のつもりで見る人にとってはともかく、TVシリーズ(特に29話まで)が好きな人にはお勧めしません。
同じ作品と思って見に行ってはいけません。
ただ、映画は戦国時代の話で、本編とはかけ離れた設定の番外編なので「本編とは別物」と脳内で切り離し易くはありました。


以下箇条書きにて感想(少々ネタバレ注)
裏切りやら仲間割れやら迫害やら思い込みによる怨みやら続出。これが井上脚本ですか・・・
・空気感はやはり“響鬼”ではないけど、30話よりはダメージは少ないか。ここまでかっとんでると(苦笑)
歌舞鬼やらオロチやらヒトツミやら8人の鬼やら、色々な要素が多すぎて話がバラバラすぎ。もう少し整理出来なかったものか。何の意味もないヒトツミはいらないかと。
・人に化け物として疎まれていた鬼達と人間達の関係が変わっていく話のプロットは悪くないけど、作中の要素が有機的に繋がっていないので話に芯が見えない。
 重要な支柱になり得る歌舞鬼がただ使い捨てられるだけなのは勿体なさすぎる。
・8人も出る鬼が数が多すぎて誰が誰やら。TVでの3鬼以外は歌舞鬼と斬(凍)鬼だけでも良かったのでは?
 「7人の侍」をやりたかったかも知れないけど、それでも後1人減らせるし。
・まあ「いらっしゃい♪」は受けたけど。
・前に描いたコレが充分あり得るじゃんと思えるようなゲスト鬼達だった・・・(笑)
・どーでもいいけど、つい「響鬼と七面鬼」と言いたくなるなあ(おぃ)
・時代考証とかは言うだけ無駄なので言いません(笑) つーか、アレは現代の明日夢が過去の記録を読みながら空想した映像だと解釈すればいーか?(笑)
・それでも敢えて言おう。1人で戦国時代で銃を撃ちまくってる威吹鬼ヒキョーすぎ(笑)
・斬鬼さん、もとい凍鬼さん登場(生身)で場内の子供達「斬鬼さんだ」「斬鬼さんだ」とおおはしゃぎ。人気だなあ斬鬼さん。(しかもみんな「さん」付け)
・でも凍鬼さんロクに活躍しないけどさ(苦笑)
・マカモーのオロチはいい味。短足が可愛い。
・ディスクアニマル強すぎ。ほとんどカプセル怪獣並。なんだあのキングコングは(笑)
・あきら・・・(;´д`)
・巨大化した敵との戦いが、「でかい手」や「でかい武器」との戦いで、横スクロールアクションゲームみたいでした。
・アームド響鬼で乾いた爆笑炸裂。すごーい。ヒーロー物みたーい(おぃ)
・武器一本で超手軽にパワーアップ! ・・・こんなの響鬼じゃねえ(ただただ涙)
・つーか、「昔」の戦いの決着はどーなったんじゃい。昔もアームドになって敵を倒して終わったんでしょうか?
 だったらクライマックスで過去と現在をリンクさせる演出をすればよかろーに。
・ラスボスのオロチと歌舞鬼の話が全然連動してないのはやっぱり駄目なのでは? 最後に持ってくるべきはむしろ歌舞鬼の話でしょうーが。
・玩具販売戦略上仕方ないのかも知れんけど。

・・・というところでしょうか。
正直、29話までの響鬼と比べてどうこう言う以前に、「一本の作品」と呼ぶのに抵抗を感じる出来の映画でありました。
劇中の子供達の反応が一番大きかったのが「斬鬼さん登場シーン」だってのはヒーロー物としてもどーよ?
なお、同時上映のマジレンジャーはシンプルで分かり易くて面白くて青春でした。劇場の子供達もノリノリでしたし。

http://www.nifty.com/hibiki-movie/

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■劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー/侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦
((オールライダー)金田治監督/(シンケンジャー)中澤祥次郎監督)(2009/8/11)

■オールライダー
ストーリーとしてはツッコミ所満載で、「それでいいのか(苦笑)」という感じでしたが、
単純にライダー勢揃いの図は確かに壮観でした。
各ライダー1人1人の活躍時間は短いですが、それぞれの特色をそれなりに見せてくれて良かったかと。
以下箇条書きで。ネタバレありなので注意。

・ストーリーについては結構酷いと思わなくもないですが、お祭り映画と割り切ればまあいいかと。
・しかし、これってTV版ディケイドと繋がるんですかねえ。劇場版が最終回という話も聞きますが、そう言いながら実はそうでも無かったパターンがチラホラあるような。
・士は、完全に「自業自得」かと。実は世界を救う為にやっていた…という好意的な解釈も出来そうではありますが、手段が悪すぎます。
・おじいちゃんが(ある意味)泣かせます。シンケンジャー編でホッコリしたばかりだというのにこの人は;
・士の正体にショックを受ける夏みかんですが、おじいちゃんの事も思い出してあげてください。
・後半の展開はある意味「史上最大の兄妹喧嘩」という感じでした。なんて迷惑な。
・お留守番が嫌で悪の道に走るってのも凄い話だ。
・鳴滝さんの正体が普通に「正義の人」じゃないですか。TV版ではどーなるのやら。

・アマゾンの噛み付き攻撃に「反則だ」と言うディケイドですが、他のライダーの力を使いまくるディケイドの方がよっぽど反則ですよ(^^;
・TV版でなかなかカメンライドしてくれない響鬼カメンライドの出番が多くて満足。
・ディケイドVS RXは燃えますが、あんたら先日TVで理解しあったばかりだろうに(苦笑)
・RXでなくBLACKが勝ち残ったのが興味深い。組み合わせ運もあったのだろうけど、トーナメント表が見たいものです。
・クウガが新フォーム・ライジングアルティメットになりしますが、味方として大した活躍はしないのがユウスケらしい…(泣)
・ラストでアギトの中の人が出ましたが、TV版アギトでの主演の人だったそうで(アギトは未見です)、今回のアギトはディケイドTVシリーズの「芦河ショウイチ」とは別人なのね。
・その割に電王の中身(?)はモモタロスでしたが(笑)
・ライダーマン(GACKT)は思わせぶりに登場しつつも大して活躍せず。1人1人の登場時間が少ないから仕方ないですが、思わせぶりなキャラが多すぎます(苦笑) 王蛇とか。
・シンは怪人にしか見えないなあ。
・最後のJ→巨大なアレは、Jの方が意識を乗っ取られたことになるんでしょうか。
・さすがに「THE FIRST」は出ないのね(笑)

・ショッカー戦闘員ミサイルすげー!
・イカでビル…(涙)
・シャドームーンは格好いいのですが、BLACK(RX)との絡みは一切無し。ドラマ的な絡みは無くても少し戦ってくれるだけでもいいのになあ。
・シャドームーンはパッと見ライダーに見えますが(当たり前)、一見ライダーに見えないディケイドとシャドームーンを見比べて、Wはよくシャドームーンの方が敵だと分かったもんだ。
・と言うか、今回の映画だとWこそ「通りすがりの仮面ライダー」ですね。
・宣伝でも出ている全ライダーキックは熱い。しかしキックの対象がシャドームーン1人だったとは思いませんでした。なんという集団リンチ(^^;
・死神博士については、マントが本体だったと考えればいーのだろーか。
・最後は皆でディケイドの事も倒しとくべきじゃなかろーか
・世界崩壊については有耶無耶になったような。TV版でどうにかするのか?

■シンケンジャー
・1時間超のライダーに対してこちらは20分と大変短いので、ストーリーは無いに等しいですが、クサレ外道衆1万体との合戦というのはハッタリが効いた絵面で良かったです。
・時間が短いのは3Dだったからの様子。自分が見たのは普通の映画館ですが。
・馬上合戦はいいね。
・源太と十臓の、殿を巡っての掛け合いがいい感じ。2人の関係からすると、この映画は今週のTV版(24話)より後の話って事ですね。
・流さんのズレっぷりがいいね。潜入作戦には笑いました。
・エンディングが6人バージョンなのは嬉しい。
・今回の映画には「3人の歴代格さん」が出ていたそうで。 …三格関係(ボソ)

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■仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦(金田治監督)(2012/4/22)

ライダー戦隊見てきました。
ディケイド以来何度もやっているオールライダーと、ゴーカイジャーで実現したオール戦隊を合体させたオールライダー&戦隊という、
いったい何人のヒーローが画面に出ているのか数える気にもなれない(ライダー50人・戦隊173人だったそうで)トンデモお祭り映画でした。

登場するヒーロー数に対して、人間としての登場人数は必ずしも多くない…ような気がしていましたが、数えてみると、
フォーゼ8人、ゴーバスターズ6人、ゴーカイ6人、ディケイド3人、オーズ2人、電王2人で、計27人も出てるのだから少ないってこともないか。

こういう映画なので、そもそもストーリーにはあまり期待していませんでしたが、やっぱりこんなものかなという内容でした。
ライダーと戦隊が戦う理由も、最終戦への流れも、多くの人が想像する通りかと思います。
しかし、ツッコミどころも多いですが期待に答える見どころもちゃんと出来ていたかと思いますので、お祭りムービーとしてちゃんと楽しかったかと。
まあ正直、ライダー&戦隊が戦い合うちょっと欝なシーンが長いので、途中もっと早く話を進めて欲しいとも思いましたが。

以下箇条書き。(ネタバレ注意)

・ディケイド&ゴーカイジャーが主軸になるのは分かっていましたが、面白かったのはその中でも「それぞれの作品のナンバー2ポジション」のディエンド・海東とゴーカイブルー・ジョーが中盤のメインになっていたことでした。
・まあディケイドのナンバー2ポジはユウスケ(クウガ)じゃないのと思うけど、それを言い出すとややこしくなるしなあ。
・しかし、ジョーがかなり美味しい準主役級ポジションだったのに対して、ディエンドの方はやっぱりディエンドと言うか、最後の展開がヒドすぎる(苦笑)
・ディエンドと鳴滝は「やっぱりお前らはそういう奴だよ」という感じでした。

・ディケイドの士の髪型が妙に「広がった」面白い頭になっていたのが印象的でした。

・ストーリー的にはやっぱりTV本編とはパラレルと捉えるべきなんでしょうねえ。ゴーカイもオーズもディケイドも一応本作からの繋がりを感じられるセリフは入れられていましたが。
・とりあえず「最終回でレンジャーキーをレジェンドに返したのに何故ゴーカイチェンジ出来るんだよ」とか言ってはなるまい(笑)

・響鬼とマジレンの同期協力とか、ジャッカーと剣のトランプ対決とか、剣・ディケイド・龍騎のカードライダー一斉攻撃とか、組み合わせの楽しさは本作でも発揮されていました。
・フォーゼがゴーバスターオー(ロボ)に乗り込む際に、イエローバスターが操縦席を譲る展開になるわけですが、ゴーカイオーだったらコクピットも広いから降りなくても何とかなったかも知れないのにねえ、とか思いました。

・過去に行く意味は、あれだと結局無かったよなあ。電王勢を登場させるだけの意味しか無い気が(苦笑)

・マーベラスに怒られて部屋を出ていくワルズ・ギルにアクドス・ギルがそっと付いて行くシーンはほっこりしました。
・親子で巨大化したのに、どさくさに紛れてあっさりやられている2人が大変に哀れです。

・楽しかったです、全員集合物はもう当分お腹いっぱいです。ここまでやれば、もう当分いいでしょう。
・これを超えるには、後はオールウルトラと組み合わせるか、でなければオールプリキュアと組み合わせるしか無いな(笑)
・マーベルヒーロー集合ものの「アベンジャーズ」の予告が流れていたあたりに笑ってしまいました。

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■仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!/特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!(フォーゼ:坂本浩一監督/ゴーバス:柴崎貴行監督)(2012/8/4)

◆ゴーバスターズ
フォーゼの60分に対してこちらは30分と言うことで、ストーリー的にはあまり特筆することはありませんでしたがカエルロボはなかなかかわいかったです。(大小とも)
TVではエスケープさん登場に立場が少し危うくなっているエンターさんがまだ単独で頑張ってくれているのは良かったかと。

とりあえず、東京タワーにロボで登るな(笑)

◆フォーゼ
こちらはライダー部皆で宇宙に行ってキョーダインと戦う話。
以下ネタバレ注意。

「映画で過去のヒーローと対決」と聞くと、去年の「ゴーカイジャーVSギャバン」のように「最初は対立するけど最後はなんやかんやで共闘」というのがお約束ですが(ところでこのパターンの元祖って何ですかね。思い付くのは「マジンガーZ対デビルマン」ですが)、
まさか最後までキョーダインが敵のまま(しかも完全に悪役)で終わるとは思わなかったですよ。
そういう意味ではちょっと残念でしたが、そもそもデザインも名前も元祖キョーダインからかなり変えていたのは別物感を強調するつもりだったからなんですかね。
まあ、それなら最初からキョーダインの名前を借りんでもという気もしますが。

キョーダインだけでなくワ○セ○ンまで出るとは思いませんでした。なるほど鉄人繋がり。

キョーダインはさておき、フォーゼの映画としては最後の展開は割と良かったですが、ツッコミどころはかなり多い映画でした。
具体的には語りませんが、「財団X便利だな!」「お前ら授業はどうしたんだよ!」「それだけの訓練で宇宙行っちゃうのかよ!」「宇宙服着ないのかよ!」「宇宙船内部なのにコンクリ仕上げかよ!」等々、色々劇中でツッコミたかったです(笑)
そしてトドメはクライマックスの理事長…、あんた何やってるんですか(笑)
あれを絆と認めちゃっていいのかいな(^^;

ホロスコープスが勢揃いしていて、かつ校長が離反していないので、この映画はTVとはパラレルと捉えるべきなんでしょうか。
ところでホロスコープスイッチがああいう形で集まってたのに冒頭のレオやリブラはどうやって変身してたのやら。ケースに入れてたスイッチは別物なのか?

ハンドスイッチが初めて役に立っていて良かったです。
メディカルは、ほとんどホイミみたいな扱いだな(笑)
ところで数えきれていませんでしたがスイッチって40個全部活躍してたんですかね。

スイッチと言えばクライマックス展開は熱かったかと。
しかしどうでもいい事ですが、「スイッチを押してくれ」と皆に頼んでましたが、引っ張ったりひねったりするスイッチも多いよね。
どうスイッチを入れればいいか初見で分かり難いものもあったかと思いましたが、よく皆間違えずに使えたものです。

ラストの流星を見つめる友子が面白かったです。

機械とも友達になるというテーマでキョーダインと友達になれず仕舞いだったのは残念ですが、ワンセブンと友だちになれたのは良かったかと。

次期ライダーのウィザードも出てましたが、結構軽いキャラですかね。

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■仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(金田治監督)(2013/4/27)

ライダー、戦隊共演のスーパーヒーロー大戦シリーズ第二弾。今回は宇宙刑事も絡んでるのが売りでした。
前作みたいなヒーロー同士の「殺し合い」が無かったのは良いですが(小競り合いはあるけど)、宇宙刑事まで話を広げた割にはスケール感は小さくなってるような。
ぶっちゃけ、この手のヒーロー集合映画は回を重ねる度にしょぼくなってる気はします。

とりあえず、今回の感想を一言で言うと、
「宇宙連邦警察上層部が超無能」
でした。
まあ冤罪ネタ的には時代に合ってると言えるのか?(おぃ)
初代ギャバンさんが、妻曰く「中間管理職」で、現場を無視して上からの命令を押し付けることしかしてないのが哀しいかなと。そこは表面上の言葉はともかくこっそり現場に便宜を計ってるとかしてくれていいんじゃね?

以下箇条書きで。

・ヨーコは1人であれだけのバーベキューの用意をしたのだろうかと思うとちょっと切ない。(ウサダは大してその辺りは役に立たないだろうし)

・それにしても鎧(ゴーカイシルバー)の存在の便利なことですよ。宇宙の人と地球人の橋渡し役に最適だわ、ヒーローに詳しいわ、ヒーロー同士で揉めても仲裁役にピッタリだわ。
・鎧と瞬平ってちょっとキャラが被りますな。
・そう言えば新ギャバンの相棒ってシンケンイエローだったっけ。

・フォーゼとスーパー1がようやく宇宙繋がりで共演したのは良かったかと。まあスーパー1は正直「出ただけ」だけど。
・宇宙刑事と宇宙警察が一応共演したのは良かったかと。まあデカレンジャーも「出ただけ」だけど。
・どうせならウィザードとマジレンジャーも絡めて欲しかった。

・以前の映画で悪役にされたキョーダインはようやく正義側になってくれるんじゃないかと期待したけど、触りで爆発しちゃったなあ。
・宇宙兄弟(笑)
・シャドームーンは一体何度殺されたのやら。

・1号さんとアカレンジャーさんが「俺達が来ないと始まらない」的な事を言ってたかと思いますが… … …、間に合ってねえ!
・オーズさんの声がもう完全に別人でちょっと哀しい。
・Jの立ち位置は美味しかったです。

・次はキカイダーまで来ちゃうのかー。今度も悪役とかだと嫌だなあ。

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■劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド/劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック(2013/08/03)

◆キョウリュウジャー(坂本浩一監督)
短いながらも力が入っていて楽しめました。アクションの見せ方が良かったかと。
タイトルにミュージックとある通りに脈絡なく歌が入ったりしますが、いつも踊ってる本作的にはあまり違和感が無かった気がします(笑)

アイドルのコンサート会場で、観客の前で5人で変身するあたりが楽しかったです。しかも観客にも受け入れられて歓迎されてるし。
まあ、あの世界は戦隊も認知されてるんだろうけど、そんなに派手に顔出ししていーのか(笑)

キングの昔馴染みであるアイドルとキングのラブコメ的な展開もありましたが、アミィが特に嫉妬してないあたりは、TVの展開と齟齬があると言えなくもないかも知れません。
(妻的には「ここで自覚したんじゃないか」説とのこと)

キャンデリラ・アイガロン・ラッキューロのダンスがやたらと楽しそうだったのが良かったですよ。ドゴルド以外は仲良しだなあ。

◆ウィザード(中澤祥次郎監督)
晴人とコヨミが「誰もが魔法を使える世界」に行く話。本編とは絡まない完全な番外編ですね。
平たく言って、「晴人の魔界大冒険」でした。ちちんぷいぷいと言うかちんからほいと言うか(笑)
正直期待度は少し低めでしたが、結構楽しめました。

誰もが魔法を使えて、瞬平や凛子やおやっさんや店長といったレギュラーばかりか普通の子供や一般人までがメイジに変身出来る世界なのが見所でしたが、
ファントムを一般人総出でボコってる図はちょびっとファントムが哀れで泣かせます。
あの世界だとファントムはホントに立場が無いですよ。3幹部も結局(一般人にでは無いものの)普通に倒されちゃうし。

皆がメイジな乱闘シーンは、誰が誰か分からなくなる辺りはネックでした(^^;

金色の魔法使い「ソーサラー」が今回の敵でしたが、「金色っぽい魔法使い」の登場には笑いました。そう言えば金だよ!(笑)
そんな別世界の仁藤はやけに頼もしかったのが印象的でした。ダブルキックも見せてくれたし。
マヨ釣りは笑いました。

ところであの世界って結局「パラレルワールド(別世界)」では無くて「作り変えられた世界(上書き世界)」なんですかね。
最初「世界を作り変える」みたいに言ってたと思えば「別の世界から来た」と言ったりもしていて、どっちやねんと思いました。最終的にはあの世界は本当に「無くなった」と取るべきなのか?
上書きで元の世界に書換えられたのならいいけど、「滅んだ」のならハードだなあ。

そう言えば、夏映画なのに次のライダー(鎧武)が出なかったのが意外でした(予告意外)
10月スタートらしいしスケジュール的に間に合わなかったんですかね。今後は夏映画での無理な顔見せは無くなっちゃうのか?

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■劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!/烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS(金田治監督/竹本昇監督)(2014/7/19)

◆トッキュウジャー
例によって戦隊の方は短い話でした。
宇宙に伸びていく線路が実に銀河鉄道でした。

動物変身が楽しかったかと。特に5号のパンダ(笑)
必殺技のイメージシーンでの戦うパンダもステキでした。そう言えば昔読んださだまさしの噺歌集で「本気になったパンダが熊を倒すほど強かった」話があったような…(うろ覚え)

2号のイーグルはとてもジェットマンでした。
4号のアリゲーターの方は、ブラカワニかと思ったらプトティラっぽい戦い方だった気も?

6号が動物にならなかったのが残念でした。変身するなら、前回のTV的に「猫」かと思ったけど、3号が山猫やっちゃってるんですよね。
とりあえず3号の肉球は良かったかと。

◆鎧武
アーマードサッカーと言うか、仮面サッカーと言うべきか。
最初はサッカーメインっぽく始まりつつ、そのうち普通の戦いになり、最後はサッカーで締めた映画でした。

そう言えば前回の冬映画でもウィザードによるスイカアームズシュートが決め技になってたと思いますが(既にうろ覚え)、前回時点からサッカーコラボを見据えてたんですかね。
そもそもウィザードの晴人もサッカー選手でしたけど。

今回の感想としては、一応前向きな感じで終わったけど、TVシリーズが悲劇的に終わったらこの映画も物悲しい気持ちで思い出すのかなあと思いました。

TVシリーズとの関係は、一応37話で繋がってましたし、オーバーロードの滅びた世界と現在の人類の姿を照らし合わせたりもしてたしで、冬映画に比べればTVシリーズに近いと言えなくも無かったかも知れません。
まあ、今回の話が無くてもTVシリーズ的には全然問題無いですが。

ところで、wikiってみると今回の映画は 「パラレルワールドを舞台にしており、主人公である葛葉紘汰だけがTVシリーズと同一人物」 と書いているのですが、戒斗は「こっち」の戒斗では無いんですかね?
TV37話で戒斗が記憶を消される場面では、今回の映画の場面(ゲネシス黒影、ライダー全員集合)が出ていたので、時系列としてはてっきり…

「37話前半(バロンVSシャルモンのサッカー) → 映画(すっかりサッカー世界に順応した爽やか戒斗さん) →37話終盤(記憶を消されて元の世界に送還)」
…と言う事かと思っていたのですけど。
まあ正直、どっちでも何ら問題無いですけどね。
…と言うか、ミッチもこっちのミッチっぽかったじゃないですか。

以下箇条書きで。

・TV37話の戒斗同様、紘汰も結構順応が早かったですが、結構今回は頭を使っていたかなと。

・サッカー終了時の爽やかな戒斗さんが爆笑物でした。

・「サッカーで世界を制する」とか兄さんが言ってるチームユグドラシルのサッカーが是非見たかった。

・兄さんに嫁が!!!

・ミッチが「兄さんは独身」と言ってたのは、こっちの記憶云々では無くて、あっちの世界の兄さんの嫁が妄想嫁だという可能性も?(…いや、見舞ってるシーンは一瞬あったけど)

・紘汰には初瀬やミッチに対してもっと派手にリアクションして欲しかった気も。ユウヤにはさすがに大きくリアクションしてましたけど。

・ゲネシスドライバーを使っても雑魚なマツボックリが哀しい。

・生身で初瀬・黒影を抑える凰蓮がさすがです。

・ドリアンVSメロンは何と言うか、「戦いに引き裂かれた恋人達」って感じで物悲しさがありますな(笑)

・映画でジンバーメロンが出ないかと期待したのですが無かったですね。TVで今後出る機会はあるのでしょうか。

・ラストのライダー全員集合でハブられるプロフェッサーとシド…(笑)

・2人がハブられたのは、「サッカーだから11人じゃないとね」ってことなんですかね。それだったらすぐボールになる青リンゴと黒影・真を削ればいいのに。

・出たと思ったらすぐにサッカーボールになってしまった青リンゴには笑いました。ボールは友達!

・リンゴで戒斗がパワーアップするんじゃないかと期待したけどそんなことは無かったぜ。

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■仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(柴崎貴行監督)(2014/12/20)

今年のMOVIE対戦観て来ました。
以下箇条書きで。

・鎧武パートは、貴虎兄さんがちゃんと仕事があって良かったなあと思いました。TV最終回でも復興に尽力してるとは言ってたけど、ちゃんと一緒に働いてる人達からも慕われているようで良かったですよ。
・でもせっかく復興作業してたのに、今回の事態でまた街が破壊されちゃった可哀想( ノД`)

・鎧武パートの終盤近くまではミッチと貴虎兄さんの2人がほぼ主役でしたね。TV最終回では貴虎の変身は無かったけど、今回できっちり兄弟共闘が見られて良かったですよ。
・兄さんのメロン、メロンエナジーの両方に変身してくれたのが美味しかったです。メカ戦極(笑)との決着をあえて戦極ドライバーで付けるのがいいやね。
・ミッチは映画でようやく舞を助けることが出来て良かったですな。TVシリーズでは闇堕ち街道まっしぐらでしたが、浮上出来て良かった。
・紘汰、ミッチ、貴虎の3人同時変身は感慨深かったです。
・鎧武の後日談としては皆のその後が満足できる形で描かれて、ミッチや貴虎の宿題も解決できて、なかなかいいラストで、真の最終回と言える出来だったんじゃないかと思います。

・戒斗さんがどういう形で出るのか気になっていましたが、まさかメカ戦極と同じように敵の手で復活するとは。とは言え、中身は全然ブレてない戒斗さんで安心しました。
・戒斗さんは、最後は機能停止しちゃったんですかね。あの戒斗は中身はやっぱりメカなんですかね。身体は機能停止して事件後も残ったままなんじゃないかと思うと、なかなか複雑な気分になります(^^;

・ドライブパートは、デザインモチーフや技に「フィルム」が使われている「仮面ライダールパン」が、とても「映画泥棒」だなあと思いました。
・進ノ介とベルトさんの友情ドラマはなかなか良かったんじゃないかと。それにしても、壊れていたのに謎パワーで傷まで直っちゃうベルトさんが謎です。
・ハート、ブレン、チェイスとの共闘はいい感じでしたが、TVシリーズではまだまだ殺しあうのだろうと思うとちょっと切ないかも知れません。まあそんなセンチな関係では全然無いですが。
・顔見せした2号ライダー「マッハ」は、特撮ヒーローと言うよりすごく「レーシングスーツそのまま」というか、「普通のヘルメット」そのままだなあと思いました。

・鎧武パートでの宇宙規模での侵略行為がそのまんまドライブパートに繋がりましたが、この描写だと鎧武世界とドライブ世界は地続きなんですかね。鎧武とウィザードは世界が異なる感じだったけど。
・その辺りを真面目に考えると、ドライブ世界も地球規模のインベス事件に巻き込まれていたことになっちゃうのだけど、…まあ、あまり気にしなくていいか。どうせお祭り映画だし。

・シートベルトは大事だなと教えられる映画でした(笑)
・鎧武パートではまだ神様っぽさを保っていた紘汰さんでしたが、ドライブと絡んだ時の漫才っぷりには笑いました。軽いな神様(笑)
・職業:神様はじめましたと言うけど、あの星での生活って正直退屈そうですな。動物に懐かれてる紘汰さんにはほのぼのしましたけど。
・紘汰と舞が地球に居続けるのは良い事じゃないらしいけど、たまに遊びに来るくらいはいいんじゃないかと思いました。年に1回くらいは帰ってくればいいですよ。(お盆か)
・とりあえず姉ちゃんにも挨拶してから帰って欲しいものです。

・特に事前情報無しで行きましたが、たまたまドライブと握手会があってビックリでした。まさかこの歳になってヒーローと握手する機会があるとは思わなかったぜ。

◆仮面ライダードライブ 第0話 カウントダウン to グローバルフリーズ
映画の入場者特典ですが、1週出遅れたけど残っていて良かったですよ。

タイトル通り、グローバルフリーズが起きる直前の状況を描いた話ですが、長さ16分足らずの短い話でストーリー的にあまり新しい情報は無かったですが、プロトドライブの活躍は格好良かったです。
黒いボディに紫のアクセントが仮面ライダージョーカーっぽいですな。

仲間達相手に計画を話していたロイミュードは、まだ進化前のハートやブレンってことですかね。
そしてプロトドライブは、やっぱりそういうことなんだろうと思いますけど、ベルトさんがあのキャラの素顔にはツッコミを入れていないのが気になります。

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■劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー/手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!(柴崎貴行監督/中澤祥次郎監督)(2015/08/13)

◆ドライブ
「未来から来た。僕の名はエイジ、父さんは狙われている!」

話のスケールはやや小さめだった気がしないでもないですが、上手くまとまっていていい出来だったかと思いました。
それにしても、オーズといい電王といい、ライダー世界は未来からの使者がよく来るなあと思います。何を今更ですが。

以下、ネタバレ有りですのでご注意ください。

目玉である未来の息子がああなっていたのはなかなか物悲しくはありました。
ああいう事だとすると、ここ数週TVでやっていた1分間ストーリーと食い違う気もしますけど、トンネルに入った後でやられたと言う事なのか?
しかし、ラストの未来の息子とシンクロしながらの変身は熱かったですよ。あれで未来が変わって未来が荒れて無ければいいのですが。

未来を支配してるイメージだった生身クリムさんがどういう事だったのかは結局映画で分かりませんでしたが、今後TVの方で触れるんですかね。
関西では先週から放送休止になってるので、もしかしたら全国ではそのあたりも既に分かってるのかも知れませんけど。
ベルトさんの暴走の理由も特に語られてなかった気がしますが、TVで蛮野が仕込んでいた事が原因だったんでしょうか。

進兄さんを中心にベルトさんや仲間や息子との絆を描く展開は良かったですが、チェイスと剛はやや出番で割りを食った気もします。(特に終盤)
チェイスさんはあの後どうなっているのやら。

壊れたベルトさんがバックアップで復活する展開は、オリジナルのベルトさんはやっぱり死んでるままなんじゃね、と思えて複雑な気にならないでもありません。よくある展開ではありますが。

映画限定フォーム(?)の超デッドヒートは、性能で劣るとは言えなかなか熱い展開でしたよ。あの未完成っぽいデザインがいいですね。

「普段笑わない母さん」の正体が気になるところですが、あえてはっきり明言しないあたりがいいんじゃないかと思えました。
まあ、「普段笑わない」では少なくともりんなさんってことは無いな(おぃ)
進兄さんの「彼女いない」発言には吹きました。TVでも「モテない」と言われて切れてたしなあ(笑)

顔見せで登場したゴーストについては、登場時に目以外の顔面全体が光るのと、幽霊的にふよふよ浮かんでるアクションが面白そうではありました。
ニュートンのパンチはちょっと笑っちゃいましたが。

免許証がチェイスで嬉しかったです。

◆ニンニン
例によってこちらは短いですが、城を活かした冒頭のアクションがなかなか見応えがありました。

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■仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス(金田 治監督)(2016/1/19)

12月が超忙しかったので見るのが遅れましたが、やっとMOVIE対戦を見てきました。
ゴーストとドライブのコラボ映画で、共演作品としては割と面白かったですが、詰めの甘さも目立った映画だったかと。特にドライブ側は色々扱いが雑だったと思えました。

これまでのMOVIE大戦は三部構成などでそれぞれのライダーの話をやった後に最後の章で合流するパターンが多かったですが、今回は最初からドライブとゴーストが合流して行動を共にしているところが新鮮でした。
コラボ作品としては2作品のキャラの競演がみっちり見れるので、なかなか良い構成だったかと思います。
タケルと進ノ介の他に、アカリとりんなさんのリケジョコンビとか、課長(鶴太郎)と仙人(竹中)の大御所コンビとか、2作品のキャラの絡みが多くて楽しかったですよ。課長と仙人のコントは楽しかったもののちょっと長すぎた気もしますけどね。
この2作品って世界観が繋がっていてもあまり違和感が無いのはいいですね。ゴースト最終回付近でもゴーストが顔出ししてたし。(最も、最終回とかで会ったことはタケルも進ノ介も覚えてなかったようで、パラレルっぽいですが)

タケルと進ノ介は、互いに父を失った者同士という共通項が上手く話に絡んでいて、いいコンビになっていました。
先輩ライダーで父の事も乗り越えた進兄さんが、後輩ライダーのタケルを上手く導くキャラになっていたのも良かったです。

ゴーストサイドの話としては、幼い頃のタケルと父だとか、幼いタケルとアカリだとか、それぞれの昔からの関係性が描かれていたのは興味深かったです。
本編をでは忘れかけていましたが、そういえばアカリの方がタケルより1歳年上だったんですね。幼少時だとアカリの方が背が高くて歳の差が感じられたのが面白かったです。
父に対する幼少時のタケルはなかなか情けなくて生意気なガキンチョでしたが、それを現在のタケルが兄的に導くあたりも微笑ましくもいいシーンだったかと。

マコト兄ちゃんの扱いは結構微妙でした。と言うか、12月の公開時にはTV本編でまだちゃんと仲間入りもしてなかったんでしたっけ(^^;
撮影時期の関係もあるでしょうけど、マコトは結構ふわふわした立ち位置になっちゃってましたね。まあ仕方ないですけど。

ゴーストサイドは、マコト兄ちゃん以外については、人間関係もTVをうまく補完する形で描かれていて良かったですが(父の死んだ場所とか違うとか微妙な齟齬(?)もあるけど)、
ドライブサイドは、凄く各キャラの扱いが適当で不満点が多かったです。
特にロイミュード3幹部とチェイスとベルトさんの扱いが雑だったのがかなり致命的だった気が。

ロイミュード3幹部のハート様、ブレン、メディックは、TV本編では大変ドラマチックな最後を遂げて視聴者の心を鷲掴みにしてくれていたのですが、
この映画では単に「時間移動のバタフライエフェクトで強敵として復活しただけ」で性格も違ってTVシリーズの記憶も特に無いようで、消え方も物凄く適当で、何のために出したのやらという感じでした。
ただの「敵役」として復活させるなら、いっそハート達は出番無しで蛮野博士を復活させた方がマシだった気がしますよ。

チェイスの復活&退場劇も、正直適当でした。剛との別れももうちょっと盛り上げられただろうになあ。

そしてベルトさんですが、過去の世界でベルトさんと出会うこと自体はいいのですが、本作のベルトさんときたら…、何故か何の理由も無く寺の庭に放置されているわ、過去世界で進ノ介と出会って以降クライマックスまで全然喋らないわで、
キャラクターではなく完全にただの変身ベルトとしてだけの扱いになっていたのが哀しかったですよ。本来ならベルトさんと再会した進ノ介はもっといろいろ話すだろうになあ。

とまあ不満の多いドライブサイドですが、結婚式での締めは良かったですよ。ベルトさんもせめて式に出てからいけばよかったのにねえ。

戦闘パートでは、ゴーストの姿がアカリ砲(撮影時期の関係かランタンは出ない)を使わなくてもゴーストの姿が見えてたりとか、現代でのロイミュード戦がいつの間にか終わってたりとか、詰めが甘いところが目立った気がします。
ラストバトルで御成がやけに強かったのは印象的でした。戦闘面だけなら下手すればタケル父より強いんじゃとも思っちゃいましたが、まあタケル父は父で独力でワームホールを開くとかトンデモナイ事をしてるし、やっぱり凄いんですね。

タケル父は斧を使って生身で戦っていたのが印象的でした。ライダーの存在は知っていたけど、別に父本人がライダーだったわけでは無かったのね。
で、映画でもトウサン魂と使ってサングラスラッシャーを使ってましたが、やっぱり父さんとサングラスって全然関係ないじゃないですか(笑)
父さんに因むなら武器は斧でも良かったかも知れないと思いました。(斧使いのライダーって結構多いし)

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■仮面ライダー1号(金田 治監督)(2016/3/29)

仮面ライダー1号見てきました。
実に藤岡弘、成分濃厚な映画でありました。「平成ライダー対昭和ライダー」でも出てはいましたが、今回はフルの主演で69歳でアクションをこなす藤岡弘、が凄いです。
以下雑感。

・新デザインの仮面ライダー1号はゴツイ骨太なデザインでなかなか良かったかと。今の藤岡弘、氏の体型と違和感がないあたりが変身時に違和感が無くていいですね。
・来年以降も新旧ライダー共演映画はまた作られるんでしょうけど、1号のデザインは今後どうするつもりなんでしょうね。今回の新デザインに変えてもいいけど、それだと2号と並んだ時の違和感が凄そうだし。
・宣伝では「最後の変身」とか言ってるけど、藤岡弘、が演じるかどうかは別にして、1号の映画出演がこれでラストって事は絶対無いだろうしなあ。

・女子高生に「猛」と呼び捨てにされる本郷猛はなかなかに凄い違和感でした。「猛さん」とかだと普通に叔父と姪みたいに見えるけど(実際は他人です)、呼び捨てにされると恋人っぽく見えてヤバい(笑)
・地獄大使と本郷猛がJKを取り合うと書くとヤバいですね。
・地獄大使さんのラストはなかなか哀愁がありました。悪役の老後も辛いなあ。
・土木現場で働く本郷猛もなかなか何とも言えないものがありました。ヒーローの老後に金が無いと辛いなあ。…てか金欠なのか本郷猛。
・ところで本郷猛って心臓の音するんですか?

・ゴーストさんは、やっぱり映画だと一般人から普通に見えるのねと思いました。…ジュウオウジャーとの共演でも普通に見られてたし。
・JKとプリクラを撮るタケルどのに笑いましたが、それって心霊写真ですかね?

・歴代ライダー眼魂がなんの説明もなく出ましたが、配信版を見たらどういう物か分かるんですかね。まだ未見ですが、歴代ライダー死んじゃったのかよとか思いました。

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■かもめ食堂(荻上直子監督)(2006/06/06)

北欧フィンランドのヘルシンキの街に日本人女性が開店した食堂を描いた話です。
少しずつ変わっていく食堂の日常を笑いやシュールさを交えつつゆったりと描いています。
個人的にはかなり好きな作品です。作品に漂う空気感がいいですねえ。
(派手な展開がある映画ではないので、そういう方面を望む方には向かないと思います。念の為)

具体的に“どこが”“どのように”いいか、というのは何とも説明しにくいんですが、
作中の空気がとても心地よく、なんとも幸せな気分で劇場を出ることが出来る映画でした。
異国で働く女性達のゆったりして柔らかな、かつベタベタしすぎず甘すぎないサバサバした人生観や距離感が心地よいのです。
子供っぽさと大人らしさのバランスがいいんですね。
それぞれ苦い感情もあるだろうに、あまり言葉で語りすぎないのも良い。
「ガッチャマン」やら「ニョロニョロ」やら、クスクス笑いも絶えない映画でありました。こういうアホっぽい部分もお気に入りです。
ネコを太らせちゃいかんとは思いますけどね(^^;>冒頭

あまりヘルシンキの街の様子がババーンと描写されるわけではありませんが、
垣間見える港や市場や街中や白夜や森がいいですねえ。日本からも割と近いようですし、行ってみたくなります。

そして、やたらと食い物がんまそうな映画でした。
焼き鮭やおにぎりがとても恋しくなる映画で、見た日の晩のおかずは焼き鮭でありました。
んまかったです。

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■借りぐらしのアリエッティ(米林宏昌監督、宮崎駿企画・脚本)(2010/7/19)

人家の床下に住む小人の話。
思った以上にシンプルで小ぢんまりとした小品的作品で、特にヒネリも逆転も無く、ストーリーがどうこうという話ではありませんでしたが、
小人から見た人間の家の描写はとても楽しく見応えがありました。

そういう作品ですので、ジブリに「大作」を期待する人には向かないかも知れません。
自分としては、気負わずに見れば素直に楽しめるのでは無いかと。
ある意味、ジブリ版日常系アニメと言うべきか?(「かりぐら!」とか名付けてみる。)

舞台はやや古めの普通の人家ですが、小人のフィルターを通すことでスケール感が大きく変わり、新鮮でドキドキ出来る冒険の場に見えたり、あるいは恐ろしい試練の場にも見えたりして、とても新鮮でした。
大きく丸っこい"水滴"の描き方や、普通に見れば薄いだけでしか無い"両面テープ"のモチモチした感触など、大きさが違うが故の描写や。小人が生活する為の工夫など、ディテールに凝っていて興味深く見られました。

以下箇条書き。(ややネタバレあり、注意)

・小人から見た人間の巨大感が中々怖い。CMでも出ている少年の"顔"がかなりのインパクトがありました。怖いです。
・少年の肩にアリエッティが乗る構図がとてもジャイアントロボでした(笑)
・アリエッティの髪留めは、てっきり見るまでは洗濯バサミかと思っていました(ワンダープロジェクト的に)。クリップなんですかね、あれは。
・小人少年がジムシーでした。
・家政婦は見た!
・あの家政婦は無駄に悪役にされすぎている印象でした。何がしたかったんだ、と思えてしまいます。
・ポニョのお気楽な荒唐無稽さと比べると結構ビターですが、印象は爽やかでした。

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■カールじいさんの空飛ぶ家(ピート・ドクター/ボブ・ピーターソン監督)(2010/1/3)

つい「よお、カール…」と言いたくなって困ります(挨拶)

つい「カールおじさん」と書き間違えてしまって困ります(挨拶その2)

冒頭のじいさんと奥さんの半生のドラマは見応えがあってかなりじいさんに感情移入してしまいました。
予告の印象では、ここのシーンでそれほど尺を取るとは思っていなかったので、余計に予想と違った重みにズッシリ掴まれましたが、
そのために、少しじいさんに入れ込みすぎたかも知れません。
おかげで子供(ラッセル)が終盤まで邪魔に見えて仕方なかった(^^;

ラッセルの足の引っ張りっぷりはなかなか凄かったです。最後の最後以外は始終じいさんの邪魔しかしないあたりは徹底していました。
じいさんはじいさんで意固地だし、ラッセルにも彼なりの思惑はあるにしても、正直「犬(ダグ)より役に立ってねー!」と思ってしまった(苦笑)
「いいキャラ=役に立つキャラ」って訳じゃないですし、価値観の異なる者同士でも人生の救いになるという話だと思いましたが。
ラッセルがいなければじいさんは滝を死に場所にするだけだったでしょうし。

中盤に出てくる某キャラについては、
子供向き作品でもどうしようもない悪役を出して救いのない結末を与えるあたりが、ピクサー的と言うよりディズニー的に思えました。
彼に関して結局最後までフォローが無いあたりが、見終わった後で後味の悪いしこりが残ります。
風船はついてたけど、どーなったんでしょうね。

家が浮かび上がるシーンは実に綺麗で素晴らしかったです。地上や他の建物にうつるカラフルな風船の影が実に美しい。
ただ、個人的には肝心の「家」が期待したほど活躍やギミックを見せてくれなかったのは少し残念に感じましたが、
途中で「タメ」を作ったために終盤の展開は爽快ではありました。

日数が経過するうちに次第に濃くなっていくじいさんの髭が芸が細かいです。

エンディングでまでカラーを付けてた犬が…(笑)

杖(もとい歩行器)が必要な爺さんなのに、腕力と体力は大した物でした(笑)
やはり、映画の主役をやるには爺さんであろうと自分や他人の体重を支えられる程度の腕力や腹筋は必須だなあ。

アバターに続けて3Dでは見れなかったのがやや残念。映画館を選べる余地は無かったですが、つくづく3Dには縁がありません。

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■ガールズ&パンツァー劇場版(水島努監督)(2015/11/21)

ガルパン映画観て来ました。
中盤のダウナー展開がやや長い気もしましたが、最後まで観れば多数のキャラにそれぞれの見せ場があって戦闘のボリュームに圧倒される、良いお祭り映画でした。

以下ネタバレ注意。

TVシリーズがめでたしめでたしで終わって、さて劇場版では何をやるのかと思っていましたが、廃校の危機を再度出してきたのはちょっと残念ではありました。
ちょっと文科省があまりに「物語のための悪役」過ぎないですかね。何故あそこまで執拗に大洗を潰そうとするのやら(^^;

文科省との交渉で教師が出てこず会長が交渉してるとか、相変わらずあの世界観は謎に満ちていますが、その辺りはTVシリーズの時点でもう「そういうものだ」と割りきっていたのでまあいーかなと。

大洗の教師が出てこない代わりに、西住母が陰ながら尽力してくれていたのが好印象でした。まったく素直に娘にもデレればいいのにかーちゃん。出来れば母娘和解のシーンも見たかったですよ。

西住まほお姉ちゃんの方は、すっかり妹大好きを隠さなくなって微笑ましかったです。幼い頃の西住姉妹もいいほのぼのシーンでした。
最終的な戦闘の決着が姉妹アタックで決まる辺りは、TV最終回での決闘を思うと感慨深かったですよ。

8対30の勝負、になりかけたところをこれまで戦ったライバル達が駆け付ける展開は、実に少年漫画(ジャンプ漫画)的お約束で良い展開でした。
結局30対30での大規模殲滅戦になって戦闘も迫力でしたが、キャラと戦車が多すぎて見ていて把握し切れなくなったりとか、個々人の描写量は少なくなったりとかもしましたが、
それでも各チームが能力や戦車の特性を活かした見せ場をもらえていて良かったかと思いますよ。

TVシリーズでは不遇だったチョビ、もといアンチョビが意外な形で大活躍していたのが美味しかったです。豆戦車も使いようと言うか、偵察とか哨戒とか状況把握って大事ですねえ。
ジェットコースターの線路(?)を戦車で登る辺りは、実際に可能かどうかは知りませんがなかなか怖そうで凄い絵面でした。
戦車でエスカレーターを降りたりとか、階段を降りたりとか、傾斜を活かして大ジャンプをかましたりとか、戦車の機動力って凄いですねえ。(実際出来るのかどうかは知りませんが)

遊園地が舞台の戦いでは、観覧車が実においしかったです。ハリウーッド!

反則的存在のカール自走臼砲に対してのバレー部の作戦不発は笑ってしまいましたが、会長の活躍は美味しかったですよ。
バレー部は冒頭のエキシビションでの駐車場戦法の再現も良かったです。

新登場の知波単は脚引っ張り役かと思ったら、アヒル戦法でなかなか面白い戦いっぷりを見せてくれました。
同じく新登場の継続高校は何とも謎ですねえ。スナフキンみたいでした。

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■ガンダム Gのレコンギスタ(富野由悠季監督)(2014/8/24)
富野監督の新作の1〜3話特別先行版の上映を観て来ました。
先入観少なめで見たいので極力情報を入れずに、10分の無料配信も見ずに行きましたが、色々と新鮮で面白かったです。10月からの本放送が楽しみですよ。
パンフは買ったもののまだ読めていませんが、観た直後での感想をつらつらと書いていこうかと。どうせ本放送が始まったらまた1〜3話感想も書くと思うので、あくまでざっくりとですけどね。

生命力に溢れていて逞しくて欲望に忠実なキャラが魅力的でした。突飛に見える行動も言動も富野節が効いていて、キャラが自然に生き生きとしているのがいいですよ。見ていて自然にワクワクしてきます。
基本的には元気なキンゲやターンエーに通じる白富野作品だと思えるので好きな作品になれそうかと思いました。まあ、人はきっちり死んだりしてますけどね。

1話でのキャピタルタワー(宇宙エレベーター)絡みの描写は、乗り込んだ人達の様子も含めて面白くて新鮮でした。
異世界感と言うか、現代とは違う時代の宇宙描写だということが実感として感じられる気がしました。うまく言葉に出来ないですが。

舞台となる時代「リギルド・センチュリー」は宇宙世紀より後で、ターンエーの正暦より前の時代ということで、前後の時代をつなぐ描写が色々と盛り込まれているのも見どころでした。
宇宙世紀を思わせるミノフスキー粒子ばかりか、旧MSがそのまま出るとは思わなかったですよ。
アメリア大陸の名前も、後のターンエーへの流れを感じさせてくれてニヤリです。
まあ、ターンエーの黒歴史の時代に宇宙世紀以外の作品がどう含まれるのかという謎はますます深まった気もしますけど。
ところで宇宙世紀って人類が「滅びかけた」のだそうで。それってV以降の時代の話なんでしょうけど、なかなかに切ない話ですな。

MS描写は動きが面白く、見応えがありました。単に戦闘をするだけの機械ではない、動く大型人型機械としての何と言うか、良い意味での洗練されていない無駄な動きがあるのが奇妙な現実味を感じさせてくれていいですよ。
レクテンの作業用アームとかも面白いなあ。カットシーの赤い手も目を引いていいですね。
MS描写では、今回のMSは顔のカメラ周辺で「表情」が付くあたりが面白いですよ。

MS描写と言えば、なんといっても「トイレ」が衝撃的でした。
MSに長時間乗るときにトイレはどうするのかという疑問が一気に解けた画期的な描写でした。
そして最後にトイレ(音姫付き)で締めるあたりは爆笑ものでした。よくあんな「囲まれた」状況で「出来る」ものですよ。凄い主人公だな!

2本足の移動用マシンは小型ウォーカーマシンを思い出す良いデザインでしたが、乗り心地は悪そうだなあ。

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■カンフーハッスル(チャウ・シンチー監督)(2005/01/25)

少林サッカー」監督の最新監督・主演作です。
「少林サッカー」は拳法とサッカーを組み合わせたトンデモ映画でしたが、
今作はより純粋に、拳法の達人達がカンフーで戦い技を競い合う、本格カンフーアクション・トンデモ映画(笑)になっています。
拳圧は地面にめり込み、人は遙か上空に吹き飛び、おっさんおばはんは大活躍しと(笑)、
宣伝文句通りの「ありえねー!!!」漫画の様なアクションが繰り広げられる馬鹿映画であります。

ですが、紛れもなく馬鹿映画なのですが、観賞後の感覚は、なんだか意外にまっとうなカンフーアクション映画を観たような気分にならないでもなく、
意外と真面目によく出来た映画を見た様な感覚も感じたりしました。
CGやワイヤーを多用しているとは言え、アクション自体は切れが良く迫力があり、
(私は俳優は詳しくないですが、実際演じているのはカンフー映画界のスターや格闘の先生のようです)
そして展開も、要所要所でトンデモ描写やギャグで笑わせてくれながらも、話には芯が通っていて、最後には複数の意味で爽快感があります。
武術家の精神性を感じさせてくれる所もいいですし、恋愛要素も気持ちのいい描写でした。
「色物映画」としての面白さだけでなく、真っ当に面白い、好感の持てる映画だったと思いました。

「少林サッカー」は楽しい映画でしたし、ラストで爽快感を感じた作品でしたが、
悪趣味なヒロインの卑下ネタや下品さなどは、人によっては不快感も伴う物だったと思います。
(実際妻は引いてました)
ですが、今作はかなりマイルドになっていて、下品なネタも出ることは出ますが、不快感は少ない、間口の広い映画になっていたと思いました。
ゲテモノ感が減って、残念に思う人もいるかと思いますが(笑)、私的には今作の方が素直に気持ちよく楽しめて好きです。

しかし下品さは減ったとは言え、やはり生活感や貧乏くさい雰囲気は健在で、
活躍するのが美形ではなく、不細工なおっさんおばはんばかりなのは、馴染みやすい微笑ましさを感じて笑ってしまいます。
「少林サッカー」の時に監督は『主人公の自分を引き立てる為に不細工なキャストを揃えた』などと言っておりましたが、
あれは必ずしも冗談ばかりでは無かったのだろうかと訝しみます(笑)
まあ監督の言葉の真意はともかく(笑)、ああいう下町にいそうな普通に格好悪いおっさんおばはんが予想外の活躍をしてくれるというのは、
何と言いますか小市民的にニヤリとしてしまい、楽しいものです。

先に書きました、恋愛要素ですが、
ヒロインと主人公の描写(と出番)は極めて少なめに、控えめな形で描かれていますが、
それゆえに鮮やかな新鮮さを残してくれた様に思えます。
シーンが少ない分、印象がとても強いのです。
主人公の人生の遍歴と、道を誤ったあげくの回帰にしても、少ない描写でシンプルに描いてくれたからこそ、ある種説得力があったように思いました。
言葉を多用せず飴などのアイテムで象徴的に見せてくれるところがいいですな。

恋愛部分についてもう一つ言うと、監督の恋愛の好みが滲み出ているように感じて、微笑ましくも感じました(笑)

個性豊かなキャラ達が山盛りの映画ですが、私としてのお気に入りは大家夫婦でありました。
がめついおばはんでありながら、実は人情味のある一面を持つおばさんも良いですし
(あくまで“がめつさ”も間違いなく地である事がポイント)、
強いのに妻にはどつかれまくりの旦那もナイスです。
夫婦とはかくありたい・・とまでは言いませんが(笑)、
いえ、やっぱりあそこまで強烈な妻じゃなくていいです(笑)

追記)石破天驚拳は強力だなあと、手のひらを見て思いました(笑)
実際彼等ならガンダムファイターと渡り合えるかも知れず。(by.Gガンダム)

http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/site/index.html

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■ギター弾きの恋(ウディ・アレン監督)(2001/04/28)

1930年代のアメリカ、『世界じゃあ2番目だ』を自称するジャズ・ギタリストのエメット・レイ。
(ちなみに1番はジャンゴ・ラインハルトらしい、私は音楽に疎いのでよく知らないのですが)

彼は演奏の腕は確かだったが、私生活はひたすら破滅的で
女に縛られない人生がアーティストの生き方だと信じる男だった。

口のきけない娘、ハッティと同居するようになっても、彼の身勝手ぶりは変わることはなかった・・・。

最初のあたりは、エメットの身勝手男っぷりにあきれて見ていたりしましたが、
ラストまで見ると、結構切ないんですよね。
彼の己の心にもなかなか気づけない愚かさは憎めないと同時に悲しいなあ。

ドキュメンタリータッチで構成されていますが、
見てると何がホントで何がウソやらという感じが楽しいっす。

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■機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者(富野由悠季監督)(2005/05/31)

かつて大ヒットし、未だに様々形で残っている「ガンダム」の直系の続編として、
20年前にTVシリーズとして創られた、ガンダムの7年後の世界を描いたアニメ「Zガンダム」。
今回の映画は、過去のフィルムに新作映像を加えて「現在の富野監督」が「新訳」として再編集・再構築した「今の時代の、新しいZガンダム」です。
初代ガンダム同様に3部作で公開される予定のうちの1作目で、TVシリーズ全50話中の1〜14話までの話が描かれています。

正直昔のTVシリーズは、実のところあまり好きではありませんでした。
話は分かり辛らくてアニメ誌を読まないと今一理解出来ないし、
常にピリピリして人の話を聞かないキャラは取っ付き難く共感出来ず、
「感動的ポイント」をわざわざ外してくる演出もリアリティの追求という時代の意図は分かっても正直に言って面白くなく、
ぶっちゃけひたすら「鬱」なアニメでしたから(^^;

しかしながら、今回の映画は、とても素直に面白かったです。
ブレンパワード、ターンエー、キングゲイナーを経た富野氏の余裕が伝わってきました。
話は大幅に整理されて流れが分かり易く、
戦闘シーンも、過去のフィルムがメインのシーンでも、流れや位置関係が分かり易く再構成されていて、
キャラクターには緊張感だけでない余裕や人間らしさ、ちゃんと人との関わり合う姿が見られ、
昔「感動ポイント外し」をしていた所も素直に盛り上げてくれて・・と、

確かに「新訳」と言うだけの事があって、「現実的な厳しさ・暗さ」が強調されたTV版とは全く違った印象の作品になっていました。
「Zってこんなに面白かったのか」とびっくりで、かなりの満足度でした。
これなら確かに「希望」を感じられる物語になってくれそうで、以後の2、3も楽しみです。

まあ、昔の印象が悪すぎた為に反動で評価が上がっている面も否定は出来ませんけどね(笑)

TVではすぐに暴力に走る「切れやすい若(バカ)者」だった主人公“カミーユ”がかなり素直なキャラに変化しているのはやはり注目でした。
まあ、カミーユのみならず他のキャラ描写も変わってると思いますけど。
変わった・・と言うより描写不足だったところを補完されたと言うことかも知れませんが、
ちゃんと「対話」が成立して、地に足が付いて落ち着いた印象で見ることが出来ました。
クワトロの「違うぞ」は笑っちゃいました。

カミーユについては、Mk-2強奪時のMPへのバルカン乱射を見ていた辺りでは「こいつ昔と変わってねーよ(苦笑)」とか思っちゃったんですけどね(^^;
今回のラストの台詞では素直なカミーユの高揚感が伝わってこちらもドキドキしました。
あのラストはやはり熱いです。今回の映画がカミーユだけでなくシャア、アムロと揃っての3人が主役なのだと素直に感じられました。
・・2以降であまりヘタレてくれなければいいんですけどねえ(笑)>シャアムロ

展開の整理は分かり易かったですが、一点難を言うと、あれだとカミーユって殆ど戦闘経験を重ねないままにどんどん強くなりすぎに見えるなあとか(笑)
まあニュータイプだからいいか(おぃ)

新旧入り混じりの作画については、私的にはあまり気にならなかったです。
勿論、細部まで描き込まれ動きもダイナミックな新規作画は燃えますが、
旧作画部分も、昔のフィルムを使いつつもこれほど流れを分かりやすく描けるのか、印象が変わるのかと編集の力を思い知らされて、楽しんで見れました。
旧作画メインの場面でも、演出と僅かな新規作画追加で、TVでは感じられなかった「空間の広さ」をちゃんと感じられて、
位置関係もちゃんと分かるようになるのだなあと。

なんのかんの言っても「ガンダムファンの為の映画」ですので。正直ガンダムを知らない初見の人がこれを見てどう思うのか、大まかにでも話が理解出来るのかは、
ガンダムにずっぷり浸かって生きてきた私には正当な判別は出来ません(^^;
私はとても楽しめましたが、ガンダムファン中でさえ意見が分かれそうな作品ではあります。
と言いますか、ネットであちこちの感想を見ていると、既に極端に評価が分かれていて面白いほどです(笑)

10月公開予定の2はTVでの何話くらいまでやるんでしょうねえ。
「恋人たち」の副題で“フォウ”の話をメインにするなら、香港→宇宙→キリマンジェロで「永遠のフォウ」まで描いてしまうのが
区切りとして良さそうな気もしますが、ダカール演説がクライマックスという手も?
うーむ。

ところで、やっぱりアッシマーは丸くていいなあ(*´д`*)

http://www.z-gundam.net/

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■機動戦士ZガンダムII 恋人たち(富野由悠季監督)(2005/11/01)

劇場版Zガンダム三部作予定の第二部。
1の“星を継ぐ者”がカミーユに焦点を絞った一連の流れの通ったドラマを見せてくれたのに対し、
今回はかなり視点がバラけた話になっています。
恋人“たち”のタイトルの如く複数のキャラの群像劇を狙ったと言うのもあるでしょうが、
ぶっちゃけ言ってしまうと、話の流れ自体もブツ切りでかなーり流れが悪いです。
つーか、話が繋がってません。

“1”はZガンダムを初見の人間が見ても、それなりに話は分かる出来になっていたと思いますが、
今作はTV版を見ていない人には正直辛いかと思います。完全に“TV版を見た人御用達作品”になってしまっていて、“一本の映画”として見るには辛い作品かと思いました。
でも、TV版を全て見ていた身としては結構楽しめたんですけどね(^^;
何というか、とても見終わった後に一緒に見た人とあれこれディスカッションしてくなる映画ではありました(笑)

以下箇条書きで。
ネタバレありなので注意の事。

■ストーリー関連
・異様に「密度が高い」と言うか、ぶっちゃけ「詰め込みすぎ」
・話の繋がりが悪くて様々なセリフに唐突感。アムロへの尊敬を見せた直後に「傷をなめ合ってる」と軽蔑を見せるカミーユが凄い。アムロの落ちぶれ描写があまり描かれて無いからとても違和感。
・1が14話分をまとめたのに対して今回は18話分もあるから、話がブレるのは仕方ないと言えば仕方ないですが。それでももーちょっと整理して欲しかったなあ。
・3にあたる部分も18話あるのですね。3もかなり詰め込みになるかなあ(^^;
・月面コロニー落としやらブレックス殺害やらの、話の転機になりそうな事件がとても淡々と流されているのが勿体ない。もっと連動づけて盛り上げれば良かろうに。TVシリーズはそういう盛り上げを排した作劇だったのは分かってるけど、映画版はその辺を変えてきたのだと1を見て思ったんだけどなあ。

■恋関連(?)
・フォウ・ベルトーチカの出番なさすぎ、サラの出番多すぎ。ぶっちゃけ爆弾話はいらない。サラのシーンを5〜10分減らしてアムロ・ベルトーチカやフォウ絡みの描写を増やすべきでは。
・「恋人たち」と言うならその中心たるフォウの話を詳しく描写しなくてどーする。1の最後の予告でベルトーチカとフォウを重点的に取り上げるように見せていただけに拍子抜け。
・正直サラの出番を期待したファンはあまり多くないと思うけどなあ。
・フォウ、死んだとしか思えないんだけど、もしかしてキリマンジェロは省略するの?
・1本の映画で2回も脱走するサラ凄すぎ。アーガマの警備ザルすぎ(^^;
・まあ、カミーユにサラの尋問をまかしてる時点でアーガマの人材不足の深刻さは伝わる訳ですが(苦笑)
・サラとカミーユ・レコアとの因縁付けと言ってもあれだけの時間を使って爆弾話をやる必要は感じないしなあ。

■キャラ関連
・カツはやっぱりカツだった(苦笑)
・あれじゃあカツはやっぱり隕石にぶつかるんですかねえ(^^;、予告でGディフェンサーのコクピット離脱シーンも出てたし。
・とは言え、カツは昔はただの馬鹿にしか見えなかったですが、今新ためて見ると「うぶすぎたんだなあ」とも思いました。
・ヘルメット越しのキスにイデオンを見た(笑)
・ヘルメットキスのシーンのファの笑いが、とても若者らしいかなと好感。
・アポリーは随分目立って活躍してたけど、前作で“TVと違って生き残ったはずだった”ロベルトは出番なし。やっぱり死んでるの?
・サイコガンダムが勝手に動いたとベン・ウッダーさんは言ってますが、ガルダもしっかり街を爆撃してるんですが(^^;

■製作関連
・声優について、フォウの声はイメージにも割と合って正直全然違和感無かったです。サラの声は辛かったけど(笑)
・1では新作画・旧作画の差はあまり気にしなかったですが、今回は、冒頭が綺麗で面白みのある新作画シーンで始まって、突然旧作画のロザミアの(粗い)どアップに切り替わったので違和感が凄く感じてしまいました。
・1では「TV1話の気合いの入った旧作画→新作画」の流れだったのに対して、今回は「新作画→かなり印象が悪い旧作画」の流れだったから余計印象が悪かったかと。

■メカ関連
・Zガンダム活躍しねー(苦笑)、登場してからカミーユが乗るまで随分間が空くし。これじゃ玩具売れないですよ?(おぃ)
・戦闘シーンが散発的に無駄に多くて個々の印象が薄い。1で父母死亡の戦闘を1つにまとめたように、もう少し戦闘状況を整理してメリハリをはっきりさせるべきだったのでは。
・繰り返しになるけど、どうせなら「ハーフムーンラブ」の爆弾話を削って、月面コロニー落としあたりに焦点を絞って戦闘のひとつのクライマックスとして盛り上げるべきでは?
・複葉機を抱くリックディアスがおもちゃを持った子供のようでハアハア。
・大量出現のガザC良い。ハマーン用ガザCとても素敵。HGUCかMIA欲しいわあ。
・ぶっちゃけガザCってゲルググより性能悪そうな気もするけど、それが専用機でいいの?>ハマーン(笑)
・皆がコロコロモビルスーツを乗り替えるのが、TV版を見てない人には分かり難いだろうなあ。
・ヤザンのギャプランでの戦闘シーンは殆ど印象に残らず。これならギャプランはロザミアのシーンだけに絞った方がMSの印象も上がると思う。
・メッサーラに乗るのが名もない兵士なあたりちょっと悲しい。TV版でもそーだったかも知れんけど、一気にメカの格が落ちた気が。

■他
・ 新シーンはキャラクターを人間らしく掘り下げる描写が多くてとても好感。「いいな」が良すぎ。シャアやブライトがとても親近感を持って見えました。
・ それにしてもヘンケンさん、あんた最高だ(笑)
・「人間らしさの加味」をされた新シーンと人間関係ギスギス気味の旧シーンとが富野監督の今昔のスタンスの変化を感じられて面白いです。
・「銀色ドレス」がかからないのがちょっと物足りない(・e・)
・パンフで「フォウ16歳」「サラ15歳」「ヤザン27歳」に驚愕。サラ15歳に対して「シロッコ26歳」ってあーた、この犯罪者。
・劇場で一番先頭に並んでいたのが、明らかに劇場限定プラモ(透明百式)の転売目当てのおっさん連中っぽかったのが何だかなーという気分に。
今回は「1人1個」限定がかかって劇場の人に噛みついていたのが印象的。前回は1個1万円近くで転売出来たらしいと聞くから甘い汁を期待したんでしょーなあ。

http://www.z-gundam.net/

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■機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛(富野由悠季監督)(2006/03/07)

感想を一言で言えば「やっぱ富野だなあ」に尽きると言いますか、
ブレン、ターンエー、キンゲを経た今の富野氏らしい作品だなあと思いました。
昔のTV版は正直面白いとは思わなかったですが、今作はごく普通に面白かったです。
初見の人に楽しめるかどうかは微妙な気がしますし、やっぱりTV版を見ていた人御用達の映画だとは思いますけどね。
結局自分なんかはトミノフィルターがかかってると思いますけど、それはそれでいーや(笑)
以下の感想は、いつにも増して単なるガンオタの戯言たれながしモードになってますので生温かく見守ってやってください(^^;

あの、アニメ誌を見ていなければ何をやってるのか全然分からなかった“あのZ”が、実に分かり易くなったこと。
特に今作は映画版1、2作目以上に余分な部分をバッサリ切って、極めてシンプルな三つ巴(四つ巴)話になっていました。
と言うか、はっきり言ってずーーーっと戦ってるばっかりです(^^;

★以下ネタバレモード全開です。要注意★

キリマンジェロダカールお兄ちゃん毒ガスも、バッサリと切りまくったおかげで、ひたすら三大(四大)組織の勢力争いと戦闘だけで話が進みます。
・専ら各陣営の交渉・権謀による戦況変化だけで一本の映画にしてしまう試みはある意味面白かったです。(勿論それに絡む個人の思惑の描写も大事なところなんですが)
・交渉・権謀と言うか、「個人レベルの喧嘩」という気もしますけど(^^;
・TV版と違って気持ちよく見終わることが出来ましたが、各人の行動や起こっている事象自体は昔とあまり変わって無くて、セリフや見せ方が変わっているだけなのですが、それだけでも随分と受ける印象が変わる物で、何と言いますか「人の印象というのは都合良く騙されてくれるものだなあ」と思いました(笑)
・これも「人間気持ちの持ち方次第」と言う事か?(どーだろ)
・「誰も知らないラスト」は、正直安易な変更という気もしますし、ちょっと笑ってしまったんですけど。気持ちよく騙してくれるならそれも良しかと。
・不満を多く感じた2は、3のラストの為の下地作りだったのだなあとよく分かりました。
・これって2と3でワンセットで見るべき映画ですね。
・1、2、3と短いスパンで勢いに任せて一気に見るべき映画かと。1年以内で3作をまとめたのは正解だと思いました。
・2の時は「なんでこんなにサラがクローズアップされてるのだ?」と疑問に思いましたが、3を見ると確かに、サラを2で描写しとかないとダメだわと納得。TV版ではサラは好きではなかった事もあって私的には印象が薄かったのですが、ストーリーを進めるには必要なキャラだったのね。
・むしろ2のフォウの方が全体を通すとイレギュラーな要素にも思えたり。というのは言い過ぎか(^^;

・ダカールやキリマンジェロを切ったのは正解と思えました。3であの辺を入れていたら、かなり煩雑になっていたでしょう。
・おかげでシャアが単にぼーっと戦ってるだけの男になってしまって、彼のしょーもなさがよく分かって可哀想(笑)
・本当に自分のことしか見えてないよ、シャアって男は(^^;
・ブレックスに「君が指揮をとれ」と言われたのに、何もやってないしなあ。
・シャア自身については、TV版より「逆シャア」への繋がる事が納得出来る気がしました。(まあ、あのラスト後のハマーンやカミーユの事を考えると、逆シャアに繋げる為には新たな疑問点も出てきちゃうんですが)
・あの後、結局シャアはハマーンに拾われちゃうと言うことなのか?
・はたまたシャアとハマーンの権力争いが始まってしまうのか?
・「ガンダムエース(雑誌)」あたりで補完されそうな気も(笑)

・ところで、どいつもこいつも個人の感情丸出しで戦ってるなあ(^^;)。その最たる者はカツやレコアのはずなのですが、責任ある立場のはずのシャアやシロッコの自分勝手ぷりがカツ等を上回って見えるので、結果的に“カツへの評価”が昔ほどには低くなかった気がします(笑)
・カツも可哀想な奴という気分になりました。やってることは昔通り無茶苦茶なんですけど。
・1、2同様にキャラクターに“余裕”があって人間らしく感じて、ちゃんと感情移入出来るようになっているのがいいですね。
・しかしまあ、アレですね。この戦いの教訓は「戦場で遊んではいけない」「戦場でよそ見をしてはいけない」という事でしょうか。
・自分が歳を取ったこともあってか、シロッコのダメ野郎っぷりが光ります。あんな男に騙されるなよ(笑)
・カミーユが無人のジオを壊さなかったからと言って無人の百式を壊さないシロッコ。意外に仁義を守る奴と言うべきか、甘っちょろいと言うべきか。
・ジェリドは…、ただひたすら印象薄い奴でした。哀れ。

・ロザミア、なんでフォウやサラ達と一緒に幽霊やってるんですか?(爆笑)
・「お兄ちゃん」が無いので、2でカミーユに撃墜された時に愛が芽生えたのか?としか(笑)
・殴られて愛が芽生えるようなものですか?練馬大根か(笑)
・ラストのファとの絡みがひたすらエロい。アングルがエロい。カミーユの手付きがエロい。宇宙服越しなのがまたエロい。いやあ若いっていいよね。肉体があるっていいよね(笑)
・現実感のある肉体賛歌、或いは精神と身体の両方が大事という結論か?
・「F91」を思い出したと言うか「さよならジュピター」を思い出したと言うか。無重力〜(笑)
・ハンブラビにやられるメタスもエロい。
・やっぱり富野氏はエロい(笑)
・ところで、どこにヘルメット隠してたんだよ(笑)、やっぱり座席の下か?
・サエグサさん、一瞬オカマになったのかと思ったわい。でもそこがいい(笑)
・レツにもキッカにもフラウにもアムロにも「死んだ」ことを気付いてもらえてないカツ哀れ。フラウ以外は一応ニュータイプなんじゃないですか?
・ケーキに手を出すヘンケン艦長素敵。エマとのやり取りは温かい目で見守っちゃいますな。
・一人セリフがたどたどしいミネバは、ある意味「無理をさせられてる8歳の子供」らしかったかと。
・エンディング曲。何を歌ってるのかさっぱり聞き取れませんでした。
・ブライトさんが作中で数少ない分別ある大人に見えました。御苦労様でした。

・MSはやたら多く登場するけど、機体の個性を生かした戦い方をしてる奴ってほとんどいないのね(昔と変わらず)、期待特性を見せてくれたのはハマーンのキュベレイとヤザンのハンブラビくらいか。
・大気圏突入が無いので、実はZが変形する意味があまり無かったり。
・一応ウェーブライダーだとバーニアを集約するのでスピードは上がるはずだけど、その割にハンブラビにもバウンドドックにも追いつかれてるわ、急ぐべき場面でMS形態のままだわ。
・Zのハイパーメガランチャー意味ねー(笑)、カツを脅す事にしか役に立ってないよ。
・戦闘シーンは多い(つーか大半)けど、特に中盤までは殆どが「決着が付かない戦闘」なのでカタルシスには欠けた気も。「Zガンダムが活躍している」感が今一(1・2のマーク2と比べても)低いのは昔のままだったり。不遇な機体だ。
・(たしか)グワジンでのシーンで、百式の後ろに一瞬見えたガザ系っぽいグレーの機体は何か?ガザBとかなのか?(一瞬でよく分からなかった)
・お腹に頭のある「Zのひらき」状態の絵はなかなか嬉しかったです。
・地上編を切ったのはいいのですが、新規作画で動くディジェが見れなかったのは少し残念。
・なんのかんの言っても楽しめました。満足です。
・昔のTV版を楽しめてなかった反動で映画の評価が上がってるって気もしますけど(笑)
・やっぱりTV版あっての映画版ではあると思います。

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映画版1「星を継ぐ者」感想

映画版2「恋人たち」感想

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■劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-(水島精二監督)(2010/9/18)

情報をなるべくシャットアウトしていても“宇宙人”云々という単語はどうしても目に入ってしまっていましたが、
単にネタだろうと思いたがってました!

… … … マジで宇宙人、もとい宇宙生命体かよ!!!

ガンダム映画かと思ったら宇宙人ファーストコンタクトパニックSF映画でした。
正直違和感がもの凄かったけど、
TVシリーズが「人間同士の戦い」という意味でガンダムらしさがあったと言えるが故に、
「世界がとんでもないことになっている感」は高くて全体的に緊張感はあった気がします。

しかし、“地球人同士でもなかなか分かり合えない”のがこれまでのガンダム作品で描かれてきた事でしたが、
「超テクノロジー」で人類どころか宇宙生命体とまで分かり合わさせてしまうのは、ちょっとお手軽すぎな気も。
まあ、SF臭が強いのはそれはそれで悪くはないですが。

人類の40%が〜とか、これはもう完全に00は「黒歴史には入らない」と見るべきか?

戦闘シーンは、早すぎて何をやってるのか分かり難かったです。
デザイン的に、途中でどれが敵でどれが味方かが凄く分かり難くなって困りました。

今回もティエリアはビックリドッキリガンダムでしたが、デブメカの出番が少なかったのは残念です。

クアンタは、あまり活躍しなかったなあ。販売促進的にはどうなんだろう。

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■機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日(古橋一浩監督)(2010/2/20)

OVA1話の劇場上映があったので見てきました。
宇宙世紀世代直撃の作品と言う事もあって、個人的には満足出来ました。

あの長い原作1・2巻を1時間程度でまとめられるのだろうかと思っていましたが、
それなりにまとまっちゃう物ですね。
勿論かなり話を端折ってはいますが、話が分からなくなるほどでは無いですし、テンポ良くアニメの文法に落とし込んでいたと思います。
原作を知らずに見ても「ガンダム物の1話」として違和感無く見られるのではないかと。

まあ原作を知らない場合、バナージの出自絡みの描写はちょっと唐突に思えそうな気もしますけど。
もう少しだけでもバナージの記憶絡みの事には触れておいて欲しかった気はします。
ともあれ、あれはいいシーンです。ガンダム物だと不遇な親子関係が描かれることが多いので余計にグッと来ます。

原作小説10巻分をアニメ6話で終わらせられるのだろうかと思ってましたが、
アニメ1話につき原作1〜2冊分を消化するなら、何とかなりそうでしょうか。
原作は1巻ごとの「区切り」がやや強いので、変な所でブツ切りにならないかがちょっと気になりますが。

グリグリ動くMS戦は見応えがありました。これは確かにBDなりDVDなりでじっくり見返したくなります。
CMでクシャトリヤが色違いのサーベルを使ってたのはああいう事だったのね。
袖付き側のコクピットが「アームレイカー」じゃなかったように思えたけど、どーだろ。
リゼルは動いてみると、本当にZ系と言うよりメタス系だなー。

素直に続きも楽しみです。
多くのキャラクターが1話では顔見せ程度の出番だったのですが、
とにかくおっさん達が熱く輝いている原作なので、アニメでも頑張って欲しいです。おっさん達に!

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■機動戦士ガンダムUC episode2「赤い彗星」(古橋一浩監督)(2010/10/30)

ガンダムUC episode2「赤い彗星」見てきました。
以下箇条書きで。

・「前回のあらすじ」が長いですよ。これより本編に尺を回して欲しい。でも、カーディアスとバナージの別れの場面はグッと来ます。
・話はやっぱり原作4巻のパラオの途中あたりまで。予想通りだけど、また来年3月まで待たされる「引き」としてはちょっと弱めな気も。でも切り所としては適切か。
・地に足がついた空気感がいいです。

・リディ達の脱出の経緯がかなり簡略化されていました。
そのおかげでタクヤやミコットの存在感がかなり減ってますが、尺を詰めるとしたら確かにこのあたりだろうなあ。
・本編59分の短い時間の中でサクサク進むのはいいけど、ちょっと慌ただしい気も。作中ではある程度日数も経過してるから感情の変化や流れも不自然では無いと思うんですけどね。

・オットーの駄目艦長ぶりがいい感じ。ダグザもアルベルトもミネバもブリッジでギスギスしまくりで、いい空気でニヤニヤします。
・ハサン先生が懐かしいなあ。

・期待のユニコーンの戦闘は楽しめました。ユニコーンの加速表現がシナンジュに対して直線的に強引にガキガキと曲がる感じで特徴的です。
・何で素人がいきなりあんな戦闘が出来るのかというあたりも、子供時代の描写や「考えるだけでOK」な設定で説明はされているかなと。一応。

・バナージって結構チート主人公ですな。
・やっぱりマリーダはいいキャラです。
・フル・フロンタルを一言で表現すると「胡散臭い」だな(笑)

・episode3は普通に原作5巻ラストまでだろうなあ。
・ところで、episode3では新規のモビルスーツの登場が無いはずなのでガンプラやらロボット魂やらのUCもの新作は止まりそうか?
・こういう空き期間の間にスタークジェガンをMG化するといいと思いました。スタークジェガン/D型を出せば逆シャア仕様にもF91仕様にも繋げられるのだし。

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■機動戦士ガンダムUC episode3「ラプラスの亡霊」(古橋一浩監督)(2011/3/5)

今回は予定通りにパラオ戦から原作5巻ラストの大気圏突入まで。
今巻もかなり端折り気味ではあるけどいいペースでした。
もう折り返し時点なんですね。ここまで来るのに案外早かったなあ。次は秋ですか。

・今巻はおっさん達が輝いている回でした。ダグザもジンネマンもギルボアもいいキャラですよ。
・最初は情けなかったオットー艦長も大分いい味を出してきましたし。
・ガエルちゃんの出番はカットですか(見落として無ければ)。いいハゲ親父だったのでちょっと残念です。

・マリーダさんの過去描写は、分かる人は分かる程度のボカされかただったけど、やっぱりキツイなあ。

・今巻はこれまで以上にMS戦満載な回でもありました。ちょっと息継ぎが欲しいくらい。
・ドライセンやガザDやらの旧MSがいいですね。大概すぐにやられちゃうんですが。
・昔から思ってたけど、ドライセンのトライブレードは扱いづらそうな武器ですよ。あれってどれくらい有効なのかなあ。

・アクシズ(ネオジオン)のMSだとか、マリーダさんの秘密だとか、ハイメガ砲とか、今回はかなりZZの展開に依存してるのが印象的でした。
・新約Z的にはZZってどういう位置づけになるんだろうなあ。

・ラプラスでの放送は内容自体は聞き取り辛くてちょっと印象が薄くなったかと。(そもそも演説の内容は1話でもかなり端折られてるし)
・こういう演説って小説でちゃんと読むと面白かったけど、映像作品だとやっぱり端折る対象になっちゃいますよね。無理もないけど。

・大気圏突入はやっぱりどの作品でも燃えるね(機体も燃えてます)
・この巻ではデルタプラスの分と合わせて2度も大気圏突入をやってるのね。なんだかお得感。
・HGUC(プラモ)を組んで思ったけど、デルタプラスのウェイブライダー下面って剥き出しですよね。あれでもちゃんと大気圏突入出来るのだなあ。

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■機動戦士ガンダムUC episode4「重力の井戸の底で」(古橋一浩監督)(2011/11/12)

前巻で大気圏突入した後の地球編ということで、
原作6・7巻がベースですが、今回はかなり大きく話の構成を原作からいじってきました。
これまでも展開の省略や整理はありましたが、今回はダカールの話がほぼ無くなった(シャンブロ除く)ので「変わった」という印象は強かったです。
しかし、6・7巻は原作もかなり分厚くて話の密度も高かったのでので無理もないかな、と。
ダカール戦とトリントン戦の内容が集約されて、ソフト1本のエピソードとしては筋が整理された悪くない改変だったかと思います。

今回は、ドラマ的にはバナージ葛藤編にして、メカ的には旧モビルスーツ大乱闘編でした。

旧MS大行進がとにかく燃えます。
ジュアッグかわいいよ! かっこいいよ!
1年戦争当時の機体がなんであんなに強いんだよ!、と思わなくも無いですが、改造もしてるだろうし、所詮相手はGM2とかだから問題ないか(笑)
HGUCジュアッグが楽しみですぜ。

旧MSは登場シーンがいちいち格好良かったですよ。よく何年も隠しておいて連邦の目に引っかからなかったものです。
ああいう凝った隠し方を見ると、やっぱりZの時のアムロは地下にMSを隠しておくべきだったよ!と思えてきました(笑)

一年戦争当時からZZあたりまでの旧ジオン系MS軍団が大活躍するのに対して、
ネモを含めたGM軍団がもう弱くて弱くて、なんだか安心しました(笑)
やっぱりGM系はやられてなんぼですな。

連邦側で活躍してたのって、リディやトライスターを除くとバイアランカスタムくらいじゃなかったかと。
つーか、バイアランがなんであんなに強いんですか?(^^;
やっぱりゴーグル目よりもモノアイやツインアイの方が強い法則なんですかねえ。

ドラマ面では、今回のバナージは色々悶々としてました。しかし葛藤の描写も丁寧なので納得は出来ます。
連邦もジオンも無いバナージですが、軍人ではないのだし、心の流れも納得かなと。
まあ、バナージが迷ってるおかげでユニコーンが全然活躍しないんですが(せっかくビームガトリングも付いたのに)、まあ今後への溜めとして捉えるべきかなと。

バナージの迷いが増えた分、リディは貧乏くじを引いた感じでした。リディ闇堕ち早っ!
しかし、軍人として自分を規定しているリディ的には、最期のアレは悩む場面では無いんでしょうけどね。

バナージの心理描写やジンネマンとのやり取りは割と丁寧に拾っていたと思うのですが、
今回の「悲劇のニュータイプ少女」ポジションのロニについては、バナージとの絡みが少なすぎたのが、ドラマ的にはちょっと惜しかった気も。
「シンデレラ・フォウ」をやる必要は無いけど、もうちょっとトリントンに至るまでにバナージとロニの会話があっても良かった気がします。

ブライトさんの声はそんなに違和感無かったかと。まあ自分は声へのこだわりが乏しいので当てになりませんが。
今後カイは出るんですかねえ。

今回のラストは、やっぱり綺麗に黒いユニコーンことバンシィで締めでした。やっぱりそうですよねー。
空から降下してくるバンシィが格好良かったです。あれが落ち物ヒロインというものか…(違)

ユニコーンの空中変身が無かったのはちょっと残念。

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■機動戦士ガンダムUC episode5「黒いユニコーン」(古橋一浩監督)(2012/5/21)

アニメは当初全6巻予定ということだったのが全7巻まで延長になったようで、
後半に行くほどカットもし難くなっていく気がするので、延長は素直に嬉しいところです。

今巻も6巻構成のままなら原作8巻の半ばくらいまでは進めなければならなかったのでしょうが、
ほぼ原作7巻のみの内容となっていて(削ったり変わったりはあるけど)、話の“行間”や“間”の演出も余裕を持って描写されていてじっくり楽しめました。
折しも今週のAGEが、物語には間や行間や積み重ねが大事だと痛感させられる内容だったのがいいタイミングと言うか何と言うか(^^;

原作7巻ラスト付近までの展開となったため、今巻のクライマックスもカタルシスが高い部分で盛り上がってくれて良かったです。
ところでああいう大気圏離脱は未だに脳裏に「銀色ドレス」が流れて困りますよ。
ただし、ラストでは(ネタバレにつき伏せますが)あの段階であの勢力やあの勢力が出てきてしまったので、ここからは原作とは流れが変わる事になるんですかね。

今巻で印象的だったと言うか、おいしかったのは何と言ってもブライトさんでした。
上層部の理不尽な命令にただ従わないばかりか、裏であれこれ画策する策士っぷりが実に素敵。
本来軍人としてそれもどうなのかと一方で思わないでも無いですが、そもそもブライトさんはファースト、Z、ZZ、逆シャアと一貫して上の無能さや理不尽さと戦い続けてきたと言える人なので、今回の動きも納得は出来ます。
初対面の子供にスルッと命運を預けられるのはスゴすぎですが。それも「ビーチャを艦長に任命出来る人」と思えばまあ納得出来る…か?
カイの出番も素直に嬉しかったかと。

そして今回可哀想だったのはリディでした。今回に限らず前から割と貧乏くじな人ですけどね。
今回はフラレ男の切なさがとても現れていたかと。
それはそれとしてミネバ様の高飛車なデレはいいね!

バンシィのコクピットから落ちたマリーダさんは、いくらキャプテンに受け止められたとは言えよく無事だったものです。あれってジンネマンごと潰れそうだなあ;

MS描写は、旧MS祭りでハデさ大爆発だった4巻に比べればどうしても地味になりますが、高々度でのベースジャバーを使ったZ時代以降の「不自由な空中戦」はこれはこれで魅力的だったかと。
劇Zでのドダイ改のマーク2VSギャプラン&アッシマー戦が好きだったので、ベースジャバーは割と好物です。HGUCベースジャバーも楽しみですよ。

旧MSについては、6・7巻でまたZ、ZZ時代の旧KSが沢山出るはずなので今後が楽しみではあります。

アッシマーの後継機のアンクシャは、画面にはそれなりに映ってますがあまり活躍はしなかったなあ。元々そうだった気もしますが。

今回目玉の黒いユニコーン(略してブラコン)のバンシィについては、右腕(アームド・アーマーBS)の不思議ビームが映像的に面白かったです。
wikiではあれは「高精度の予測照準を可能とする」とありますが、あのビームの不可思議な軌道は命中精度が低そうな気もするのですが、まあいいか。
左手のアームド・アーマーVNの方は、ちょっと「これがシャイニングフィンガーというものか」という感じでした。威力はそこまで高くないだろうけど。
アレは格闘武器としてはそれなりに強そうだけど、シールドを排除してまで付けるものだろうかとも思います。
これもwikiってみるとビームコーティングがされてるらしいけど、ユニコーンのIフィールド付きシールドには劣りそうな気がしますがどうなのやら。

次はまた来年ですか。完結は2014年なんですかね。

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■機動戦士ガンダムUC episode6「宇宙と地球と」(古橋一浩監督)(2013/3/2)

ガンダムUC6観て来ました。
最終決戦の準備的な回ではありますが、だからと言って大人しめと言うこともなく楽しめました。
前回ラストで宇宙に上がって早々にフロンタル達が出てきてしまったので原作からは大分流れが変わっていましたが、上手くまとまったかなと。
ハイザック・カスタムさんのHGUC化の機会は奪われたけどな!(笑)

とりあえず、オットー艦長は頑張ってましたよ。
フロンタルの戦い方論自体は有りじゃねと言う気もしますが、まあ確かに後に問題も残りそうだけどやり方次第という気もします。

「まずい! もう一杯」なマリーダさんが良すぎでした。ボロボロのクシャトリヤでオードリーと一緒に頑張ってみたり、お父さん発言だったり今回のマリーダさんは最高ですよ。

ミコット対オードリーは女の戦いな空気がなかなか怖いものがありました。それでいてオードリーの真意に気付くのがミコットだというあたりがまた。

フラレ男のリディは、すっかり目が据わってしまって困ったものです。
すっかりダークサイドですが、まあジェガン・リゼル戦でも「元仲間」を殺しまではしてないと思われるのはまだ踏みとどまってるのかなと。
まあこの先(自重)

小説で殺されたギブニー機付長は生き延びられた様子で良かったですよ。
この調子で さんや さんも生き残ってくれたらいいんですけどね。 さんについては の目を覚まさせなきゃならないから無理かなあ…。

MS戦は今回は少ないだろうかと思っていましたが、想定外の場面を用意してくれて見応えがありました。
冒頭といい終盤といい、ジェガン・リゼルが大活躍で嬉しいですよ。やられ役だけど! やられ役だけど!!
特に終盤のバンシィ・ノルン戦では高性能機相手に予想以上の大健闘を見せてくれて素晴らしい。ダミーバルーン分身殺法や二丁ライフル乱射がいいですね。やられ役だけど!!!

ビーム撹乱膜の見せ方が面白かったです。それでフランタルはバズーカーを使っていたわけだ。
あっという間に撹乱膜の効果が減退していくあたりもなるほどと思えました。

そういえば、フルアーマーユニコーンはMGのハイパー・ビーム・ジャベリンを出すかと思ったけど無かったですか。
まあ、無しでいい気もしますが。

次は来年春ということで、1年ちょっと気長に待ちたいところです。
ところで待ってる間にMGジェガン出して下さい。一度出せば逆シャア・UC・F91仕様と大量のバリエーションが出せるのだし。(と言いつつ、F91仕様は一般販売では出ないと思いますけど)

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■機動戦士ガンダムUC episode7 「虹の彼方に」(古橋一浩監督)(2014/5/17)

ガンダムUCの最終エピソード観て来ました。
原作を読んだのはだいぶ前で確認はしていないものの、結構細々と原作と違っていたと思いますが、よくまとまっていたかと思います。
ガノタお祭り作品として原作からだと7年、アニメだと4年、楽しませてもらいましたよ。
行か箇条書きで。

・本編前の冒頭映像でもファーストからZ、ZZ、逆シャアが取り上げられていましたが、本編にもこれまでの歴史の流れがガッツリ組み込まれていたのがちょっと驚きました。
・特に本編では、今の映像でビグザムやガンダムやνガンダムが見れたのが良いサプライズでしたよ。劇場で観て、BDは尼待ちですが、この辺りはまたじっくり見たいものです。
・ネェル・アーガマやマリーダさんのことがあるので当たり前ですが、UCはやっぱり「ZZありき」なのだなあと、冒頭映像を見て思えました。(ZZと繋がるのか怪しい)劇場版Zの映像も結構入ってたんですが、まあ気にするまい(笑)
・箱の謎については、冒頭映像も搦めて上手く説明していたかなと。
・実際あのミネバの演説で何が変わるかは何とも言えませんが、あの後地球連邦が弱体化していくきっかけにはなったりしたんですかねえ。(後付けですけど)

・ep6では機付長のギブニーが生き延びたし、今回も原作で死んだガエルが生き延びてましたが(死んでない……ですよね?)、やはりマリーダさんは無理でしたかー…、残念です。役柄上仕方ないかなあ…;
・せめてジンネマンには末永く生きて欲しいですが、あの後ってジンネマンの立場ってどうなるんだろうなあ。
・リディは一応ネェル・アーガマの仲間達には許されてましたが、あのあとジンネマンと対面したらどうなるかと怖いなあ……;、ジンネマンも恨みを前面に出しはしないかもだけど。

・アルベルトが宇宙には行かなかったですが、マーサを諭すような会話は成長が感じられて良かったかと。
・しかしアルベルトが宇宙に行ってないおかげで、サイコフレーム材抜きでユニコーン+バンシィがコロニーレーザーを無効化しちゃいましたよ。スーパーロボット後が地味にアップしてます。
・ネオ・ジオング相手でも、苦戦はしたものの、最後に素手で決着するとはビックリでした。ビルドナックルと言うよりは逆シャアリスペクトかと思いましたが。

・フルアーマーユニコーンの活躍は少なかったですな。ローゼン・ズール戦時点でシールド以外はほぼ素コーンでしたし。
・フルアーマー無双が無かった代わりに、シールドファンネルは大活躍でした。クライマックスのコロニーレーザー防御でのシールドの使い方はクロスボーンのF91戦を思い出したかなと。
・アニメではep4以降はバナージに人を殺させない方向性だったので、ネオ・ジオン艦隊相手の無双は無いかもとは思いましたが、やはりでしたか。
・艦隊相手の戦闘を削ったのはいいですが、おかげでラウルーラとネェル・アーガマの「競争」感は薄れたかなと。あれだと余裕でフロンタルの方が先にメガラニカに着いてそうです。(先に着いて潜んでたのか?)
・神コーンの結晶化状態がちょっとビックリでしたが、更にビックリなのはそこから元に戻ったことでした。サイコフレームすげー。

・ネオ・ジオングはMSジャック攻撃とかがほとんどホラーでした。相手の武器を暴発させたり(?)チート機体ですなあ。武器コンテナオープン&バズーカはとてもデンドロビウムでした。
・ネオ・ジオング無双はいいですが、ユニコ&バンシィ戦では全然移動せず棒立ちバトルだったのは残念でした。もうちょっと機動性を活かして欲しかった。
・劇場にHGUCネオ・ジオングが置いていましたが、でかいことでかいこと。あんな置き場所に困るもの買えませんよ; せめてHGメカニクスくらいのサイズで出して欲しいものです。

・ララァやアムロやシャアの登場は良かったですが、ちょっと複雑な気分にもなりますな。アニメでのフロンタルの意識と言うか魂は=シャアって事になっちゃったんですかね。
・宇宙からラー・カイラムで颯爽と現れるブライトさんが格好良かったですよ。子供の前で云々のセリフはハサウェイの事を思うと複雑ですが。(でも逆シャアから閃光のハサウェイには繋がらないか)
・コロニーレーザー使用を決めたリディ父は、大量殺戮の罪を背負うつもりくらいあっただろうに、息子がいると分かった途端のブレっぷりがとてもアレだなあと思いました。

・コンロイジェガンがメガバズーカランチャーやらガルス戦やらで大活躍でした。メガバズーカランチャーがまともに活躍したところって、ほとんど初めてな気がしますよ。
・ヤクト・ドーガ(元クエス機?)がちゃんとファンネルを使ってましたが、ニュータイプか強化人間パイロットがまだいたんですかね。
・Zプラスさんの扱いに泣けました。機種が踏み折れていたような(^^;

・なんだかんだいっても楽しめるよい作品でした。次は…オリジンがどうなるかですかね。
・オリジンの予告はいい感じでしたが、MSは今度は完全にCGになるんですかね。メガ作画に安彦っぽさを再現して欲しいというのは無理があるのだろうけど、ちょっと残念な気分。
・オリジンはいきなり過去話からのスタートですが、果たして本編を全部やるんですかねえ。どこまでがゴールということになるのやら。
・と言うか、総監督が安彦氏なんですか。アニメにはあまり関わらないのかと思ってたけど、それどころじゃ無かったぜ(^^;

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■機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)(2015/3/1)

オリジン映画観て来ました。原作はダムエー連載時に既読。
原作漫画はファーストガンダム全体のコミカライズですが、今回のアニメは過去編部分だけのアニメ化なんですかね。
過去編を4回くらいでやるらしいですけど、その後本編部分をやるのかどうか気になるところです。

タイトルはキャスバルだし、確かに子供時代のシャア・セイラが主役なのですが、むしろ若いランバ・ラルやハモンさんの印象が強い話で、「青い瞳のキャスバル」というより、むしろ「引っかき傷のランバ」(猫の)という感じでした。
あるいは「血まみれのドズル」
事態を動かすのは主に大人側だから大人側の印象が強いのは当然ですけどね。
若シャアについては、あのシスコンでロリコンでマザコンのシャアが、子供の頃は立派だったのだなあと思いました(おぃ)
でもまあ、あの子供時代ではマザコンになるのも仕方ないですかね。

ダイクンについては、名前だけでしか分かっていなかった頃よりも、随分人間臭いというか、ダメ大人と感じられる人だなあと思います。

MSがCGになったのは、最初にCGになると知った時には不安に感じましたが、案外悪くなかったんじゃないかと。
ガンタンクはコクピット内描写がいい感じでした。

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■機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)(2015/11/1)

オリジン2観て来ました。
1作目でシャアとセイラ…、もとい幼い頃のキャスバルとアルテイシアが地球に降りてからの話です。

以下ネタバレ注意

どの辺りまでやるのだろうと思っていましたが、「にいさーーーん」のところまででしたか。
ここは、直前までセイラの青い服がコートで隠れているのがいい演出でしたよ。

ですが、ここで切ったのはちょっと意外でした。てっきり、もう少し先(ぶっちゃけ、入れ わり(ネタバレ配慮)のところ)までやるかと思っていたので、少し物足りなさが残った気もしました。
それにつけても、「シャア・アズナブル(本人)」の空気の読めなさがなかなか凄かったですよ。あんな気不味い晩餐は嫌だ…(^^;

序盤の鎧の人の強襲は、なんでプレートメイルなんて着て襲ってきたんですかね。重くて動きにくくて視界も悪くなるだけなのに。(実際それで隠れてる2人に気づかないし)
普通に近代的な防御装備でいいだろうになあ。
とは言え、剣での戦闘は後のアムロとの生身対決を彷彿とさせて良かったかも知れません。

ラルさんパート、もといジオンパートは、干されて腐っていたラルさんがモビルワーカーに乗って生き生きしていくあたりが面白かったです。
それにしてもモビルワーカーはあの剥き出しコクピットで戦闘ってのは狂気の沙汰ですな。ターンエーみたいにIフィールドで守られてるわけでも無いし。

後は、アナハイムはどの時代でも死の商人だなあと思いました。
あと、ミライさんが天使で後にモテるのも分かるかなと。

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■機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016/6/3)
(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

オリジン3、5月後半からずっと休日出勤続きで行けなかったですが、劇場公開最終日でようやく観てきました。
以下ネタバレ注意。

今回はキャスバルがシャア・アズナブル(元祖)を謀殺して身分を奪ってから、ガルマを焚き付けて連邦相手に放棄するところまで(プラスα)でしたが、
自分の復讐のために特に罪もないシャア(元祖)を利用して殺し、自分の正体に気付いたアニメ版オリキャラのリノを(キャスバル支持者であるにも関わらず)嵌めて殺し、人類を巻き込む大戦争に繋がる引き金を引きと、
シャアと言う男の、誰を巻き込むことをも厭わない真っ黒な闇の深さ、救われ無さが強調されて強く感じられる構成になっていたと思いました。いやもう黒い黒い。

ラストで「紅いな、いい色だ」とか言ってましたけど、パーソナルカラーは赤よりも黒の方がふさわしかったんじゃないかねこの男、…とも思いましたけど、しかし赤も「血塗られた赤」と思えばやはり似合ってるとも思います。

リノに関しては、やっぱりあの口の軽さがシャア的に危険過ぎると思われたんですかね。死ぬ間際もキャスバルキャスバル言ってるし。
しかし、「シャア(元祖)を知る人間」でありダイクン支持者でもあるというリノのキャラは面白かったですよ。先にも書いたようにリノのおかげでシャアがどういう男かというのが際立っていたわけですし。

ガルマとシャアのやり取りは、ライバル視していた時期も、友達になった(とガルマは思っている)時期も、シャアにいいように使われて気付かないガルマの脳天気なお坊ちゃんっぷりがなかなか哀れでした。
おばかでちょっとかわいかったですけども。

鉄血一期が終わって間もないこともあって、マクギリスとガエリオもこんなだったのだろうかとか思っちゃいましたけど、とりあえず「可哀想さ」で考えるとガルマとガエリオではガエリオの方が可哀想かなあ。
いやまあ、可哀想さで勝っても負けてもどちらも嬉しくないでしょうけど。

シャア関連以外だと、ドズルとゼナの出会いはなかなか見所でした。この2人からミネバが生まれるのかと思うと感慨深いですね。(まあ、オリジンでの未来がそのままZ以降に繋がるかどうかは微妙なんですけども)
しかし、このドズル校長がやがて生徒に手をだすことになるのかと思うと背徳感です(笑)
まあ、手を出す時には元校長と元生徒だからまあいいか。
ところでミネバのその後は正に今TVでやってるUCでも描かれていますが、ゼナさんってどうなったんだっけと思ってwikiったら、アクシズで病死してるんですね。(C.D.A.で描かれてましたか)

MSについては今回時点でもまだ開発中ということで、ヴァッフの活躍イメージが出たりしたくらい(後はモビルワーカーの出番がチョロっと)でしたが、あれでヴァッフのガンプラが出ているあたりが商魂です(笑)
MS戦はまだですが、戦闘でパーソナルジェットが大活躍してる辺りはなかなか見所でした。あれでコロニー内だけでなく大気圏内でも普通に使えるのがなかなか凄いかなと。

次のIVは秋とのことで、遂にララァも出るので楽しみですよ。
そして、元々オリジンアニメは4話分ということでしたが、次回以降もルウム編として制作決定だそうでめでたいです。

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■機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016/11/22)
(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

オリジンの4作目を観てきました。
「シャア・セイラ編完結」とのことでしたが、シャア個人のドラマ色は薄まっていて、戦争ドラマとして群集劇の側面が強まった内容になっていました。テム・レイやアムロメインの場面も多かったですし。
セイラは出番も無いですし、既に「シャア・セイラ編」では無かったような気もします。
まあ、それ自体は文句は全く無いのですが、変わっていく状況を俯瞰的に淡々と描写していた印象で、人間ドラマとしてはやや物足りなかったかも知れません。

シャアのドラマとしては、ララァとの出会いは大きかったですね。「マザコンでシスコンでロリコン」と言われたりするシャアですが、実態はともあれロリコンと呼ばれる下地がここで出来たのだなと感慨深いです。(ひどい言い草だ)
それにしてもあの時代でチャクラムを武器に使うのが凄いですね。これまでにもクラシックなプレートメイルと剣で武装した刺客が襲ってきたりしてるし、そもそも最終決戦もフェンシング対決だし、時代は一巡すると言うか、時が未来に進むと誰が決めたんだという感じです。

シャアは士官学校を除隊になって地球でララァに出会って、次に出る時にはもうザクIに乗っているのですが、ジオンに戻る際の顛末はもうちょっと具体的に見てみたかった気はします。
あとシャアとランバ・ラルの直接的な絡みももうちょっと見たいですねえ。シャアとしては「キャスバル」を知ってるランバ・ラルに積極的に絡みはしないでしょうけども。

今回の戦闘シーンのメインは何といってもザクI&ブグVSガンキャノン最初期型の「史上初のMS戦」でした。(TVシリーズと設定が違うのは今更なので置いときます)
相手が黒い三連星+ランバ・ラル+シャアということで仕方なくはありますが、この場面でのガンキャノンの弱さは泣けますね。そもそもMSとしての性能が低すぎてテム・レイにも「コレデハナイロボ」とか呼ばれてますし(違)
今回のガンキャノンは最初期型で、今後改良されていくとは言え、ガンキャノンでア・バオア・クーまで生き延びたカイとハヤトは何気に凄いですよ。

テム・レイの口からガンダムの名前が出るシーンは燃えました。
オリジンアニメで「TVシリーズ本編」の部分まで進むのかどうかよく分かりませんが、動くオリジン版ガンダムは見てみたくはありますね。
一方でTVシリーズ直前までの部分をやれば十分という気もしてますけど。本編部分を全部やるといつまでかかるか分からないですし。

ミノフスキー博士の最後は哀れでした。ガンキャノンに潰される死に方は嫌ですなあ。
もしミノフスキー博士が生きて連邦側に来ていたらどうなっていたのかと考えると興味深いところです。普通に連邦がより強くなるだけで歴史はあまり変わらないかもですが。

ドズルさんのラブコメ劇場はほっこりしました。

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■機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦(2017/9/3)
(監督:今西 隆志 総監督:安彦 良和)

今回はブリティッシュ作戦からルウム戦役のスタートまででしたが、いよいよ戦争が始まって悲劇度が上がってきましたよ。
特にコロニーの毒ガスさく戦争はやられる側の視点で描かれると本当にキツい、どう言い訳しても悪魔の所業そのままですな。そりゃあラルも切れますわ。

「何億人ものミネバを殺したんだ」と苦しむドズルは、ザビ家ではダントツにいい人だけど、罪悪感と自己正当化の果てに結局は「弱いのが悪い」理論に行き着いてしまうのが悲しいですよ。皆自分は正しいと思いたいのだなあ。
罪悪感と無縁で責任も取ろうとしないギレンの人外な事ですよ。

セイラサイドも悲劇が連鎖しまくっていて辛いですよ。屋敷が襲われてテアボロがあんな混乱の中で死ぬ羽目になったのも、アズナブル夫婦が亡くなったのも、どちらも直接的間接的にシャアが関わってるのが酷い。
普段は病院で人を助けているセイラが撃つべき時には容赦なく撃たざるを得なくなってるのも悲劇ですな。

ルウムがスタートしたところで終了になってしまいましたが、シャアのリミッターを解除した加速は迫力がありました。もしシャアの乗機がヅダだったら爆発して本編前に完結でしたね(笑)

それにしてもカイさんはチンピラだなあ(笑)

オリジンの過去編が終わったらファースト本編に当たる部分もどうやらやるみたいですね。今と同じ形式かTVなのか分かりませんが楽しみかと。今と同形式ならいつ完結するか分かりませんが(^^;

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■機動戦士ガンダム サンダーボルト(松尾衡監督)(2016/6/28)

サンダーボルトの劇場上映が観てきました。
漫画原作は読んだのは序盤だけで、アニメのWEB配信版は未見でしたが(冒頭数分を公開した特別番組だけ視聴)、
アニメは面白かったですが、かなりダイジェスト感の強い高速展開っぷりだったかと。

見ていてここまで「肉体的に痛々しい」ガンダム作品も珍しいかと思いました。手足をぶった切っての機体直結とかたまらんですね。(鉄血のアインも似たようなことをされてましたが)
また、連邦もジオンも互いに互いを激しく憎み合う描写が生生しくて、大変に救いの無い戦争の悲惨さを描かれた話でした。
突き放して言ってしまえば「お互い様」とも言えるのに、どんどん憎しみが積み上がっていく辺りが本当に痛いですよ。

それにしても、生身にビームサーベルはエグイことですよウッソ先輩。人間に対して巨大なジムはかなり恐ろしいものでした。

ラストでジオングが出ていて「2」と書かれていたように見えましたが、このあたりは本当に高速でぱっぱと流れる「ダイジェスト」になっていたのでどういう意味合いがあったのかちょっと迷いましたが、あれはシャアが乗ったものとは別機体なんですかね。
まあ、「サンダーボルトはガンダム本編とは世界観が違うパラレル」という話もあるし、あまり気にしなくていいのかも知れませんが。

シールドを多数保持してデブリの間を進んでいくのは緊張感と爽快感があっていいですね。そこから容赦なく狙撃されていくあたりがまた容赦ない世界ですよ。ホントに「ジムがゴミのようだ」でキッツイです。

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■君の名は。(新海誠監督)(2016/9/8)

「君の名は。」観てきました。
映画は日曜に観ましたが、その後に本編小説版とAnother Side小説を読んでいたので感想が遅れてしまいました。

ちなみに自分は新海作品は「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」は観ていて、「星を追う子供」「言の葉の庭」は未見のままでした。
そんなわけでしばらくぶりの新海作品でしたが実にツボにはまってしまって満足しました。青春感が高くてニヤニヤでハラハラでドキドキな良い作品でした。

★以下ネタバレ注意

思春期のもどかしさや気恥ずかしさといった細かい心情描写、美しい背景、SF要素といったこれまでの新海作品らしさと保ちつつ、エンターテインメント作品としてよく出来ていてかなりハマれました。
爽やかな感動を与えてくれるラストがとても良かったかと。

クライマックス数分間はぶっちゃけ「秒速」のトラウマを思い出して大変ヤキモキしましたが、本当に「出逢えて」良かったです。
いやまあ、「秒速」はあれはあれで切ない良作なんですけど(トラウマ刺激作品だけど)、やっぱりあれだけがんばった瀧と三葉には幸せになってほしかったですから。
新海作品は割とバッドエンド寄りな印象だったのですけど(前2作は未見だし、ほしのこえは小説版では救われてましたけど)、本作はやっぱりあのラストで良かったと思います。

ラストシーンは、階段で「なかなか互いに声がかけられない」もどかしさがいいですね。
早く声をかけちゃえよとも思いますけど、そりゃあ簡単にはかけられないですよね。勇気を出して2人が踏み込んでくれて良かったですよ。

「あの後」がどうなるのかと凄く妄想しちゃいますけど、まあそこは描かないのが華でしょうね。そう言いつつ、ついついSSとか読んじゃいますけど(笑)
あの後2人の記憶が戻るのかは分かりませんが、本当に幸せになってほしいし、それぞれの友人達にも会ってほしいですよ。瀧とテッシーとか三葉と奥寺先輩とか会わせたいですねえ。
ところで、あのラストを見た後で公式サイトのトップ絵(階段バージョン)を見ると、なるほどなあと思えます。

実際には出会えていない2人が惹かれ合っていくと言うのは割と普遍的なテーマかもですけど、やっぱりグッと来ますね。
なかなか出会えてないからこそ、「3年前」や「カタワレ時」のシーンが貴重で光ります。
カタワレ時の場面では、せっかく出会えたのにいきなり胸のことで怒られていて笑いました。まあ、自分が瀧の立場でも、揉むよなあ(笑)
ともあれ、怒ったり喜んだりと忙しい三葉が可愛いですよ。

ところで三葉の方が3歳歳上なわけですね。歳上彼女とか…、いいね!

序盤、入れ替わったばかりの2人がよく学校に行けたものだと思いましたが(特に初登校時に妹や友達のサポートの無かった三葉)、生徒手帳とかスマホのおかげなわけですね。
スマホ(携帯)が離れた2人のやりとりやすれ違いに印象的に使われていたあたりは「ほしのこえ」を思い出しもしました。そもそも本作って過去作の総決算らしいですけど。

2人ともスマホを使っていて、だからこそ2人とも「3年違う」ということに気付かなかったのかなと思ったりしました。自分もiPhoneを6年以上使ってますし、今日日3年くらいの差はカレンダーでも見ないと気付かないですかね。
あれで三葉の方が古いガラケーだったりしたらもうちょっと引っかかったかも知れないですが。(それでも田舎だからで済まされちゃうか?)
ところで2人ともパスコードはかかけてないのかなと思いましたが、指紋認証とかで問題無かったんですかね。

後半戦、三葉や糸守町の人達を救おうとする瀧が格好良かったですよ。
三葉やその家族・友達を助けるだけなら、そこまで難易度は高くなかったんでしょうけど、出来る限り多くの人を助けようと選択出来るあたりが実によい主人公だったかと。
あの状況で一介の高校生が町の人達ごと救うなんて難易度が激高なんてものじゃないと思うんですけど、頑張ってくれましたよ。
(ちなみにAnother Side小説の最後のエピソードは、あのミッションが成功した一因が見られたりして興味深かったかと。お母さんがちょっと超常的過ぎる気もしますけど(^^;))
そして助けてくれるテッシーのいい男っぷりときたらもう。瀧は是非ともテッシーとも再会して友達になって欲しいですよ。

見終わって何日か経ってもずっと心に残ってるいい映画でした。

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■逆境ナイン(羽住英一郎監督)(2005/07/07)

馬鹿馬鹿しくも無闇に熱い、島本和彦氏原作の伝説的熱血格言付き馬鹿野球漫画の映画化作品です。
まさかこの作品が実写で実現してしまうとは恐ろし、いや、いい時代であります。


校長から廃部宣告を受けた全力学園野球部。キャプテンの不屈闘志は、廃部撤回のため甲子園出場を約束するが、しかし、野球部には恐るべき逆境が次々と襲いかかる。


馬鹿で馬鹿で面白かったです。
ただ、原作を知っている者としてはどうしてもアクが薄くて物足りなくて「違う、違うよ」と言いたくなったりはしました(^^;
しかし、(筆者自身もインタビューで言われていましたが)原作の“アク”が適度に一般向けに薄められて、
原作を知らない人が入門編として見るのにはよく出来た映画かと思いました。
絶版していた単行本もサンデーGXコミックス版も出ましたし(笑)

良かった点を上げますと、
馬鹿で強引で力押しで無理矢理な展開はやはり熱くて笑えます。
キャラクターも藤岡弘、の校長などは原作とかなりイメージは違うものの、これはこれでよし!かと。
“海の校長”も素敵でした(笑)
『男球』のビジュアルも良かったですねえ。出番は少ないけど(^^;
あとマネージャーが可愛かったです(おぃ)

物足りなかったり不満だったりした点は、
2時間に納めるためにどうしても展開の無理が目立ったり、エピソードの踏込みが浅くなった辺りでしょうか。(まあ展開が無理矢理なのは元からか(笑))
エピソードを端折るのは仕方ないのですが、そのためにキャラや話のアクまで薄くなってしまうのはやはりどうしても残念でした。
先に「一般向けに薄まってるのも映画としてはいいかも」的な事を言っておいてなんですが、それはそれ、これはこれで(苦笑)

それで一番割を食ったのが主人公の不屈と思えました。ぶっちゃけ不屈という男の魅力が出し切れていない。
不屈の駄目な部分の描写が多いのはいいですが、恋愛話での駄目描写の比重が長すぎて、
不屈のやたらと前向きな部分や男っぷりの描写やナインへの詫びの部分が足りない為、どうにも“熱さ”と“無茶な説得力”が足りないと感じてしまったのでした。

サカキバラ・ゴウ先生も残念だったキャラの1人で、この人は描写が足りないというよりキャラが完全に変わってしまって、
ただの軽い駄目男になっているのはこの映画で一番残念な点でした。
原作と違っているから、というだけのことではなく、ふざけた芝居でキャラが寒く台無しになっていたのが実に悲しかったのでした。
バカは真剣に演じてくれなければ笑えないし燃えられません。

オチでの全力ナインもかなりイマイチだったかと。奴らはあの時点であれ程ダメ人間では無いと思います(^^;

そしてマネージャー・・は可愛くていいのですが(人を殴るところとか)、マネージャーに桑原さんの役割も兼ねさせたのは無理があった気も。
キャラ人数を絞るのはいいですが、“デートの後で不屈だけを責めてマネージャーを責めないナイン”の構図になってしまってかなり不自然でした。
また、日の出のキャプテン(名前違ってたな)が単なる悪役だったのも悲しかったなあ。

・・って不満点の方がえらく多いじゃないですか(^^;
「原作は原作! 映画は映画!」なのであまり文句は言うまいとは思ったのですが、(言いまくり)
原作とは別物と言うには原作への依存の強い映画なので結構言ってしまいました(^^;
とは言え、所詮は原作ファンの愚痴ではあります。すみませんすみません(^^;;
これだけ文句を言っといてなんですが、面白かったんですよ。いやホントに(^^;;;

http://www.gk9.jp/

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■CASSHERN(紀里谷和明監督)(2004/05/11)

懐かしのアニメ「新造人間キャシャーン」の実写映画化ですが、
私のキャシャーンの記憶は、フレンダーが変形してたとか、スワニーが映像出してたとか、キャシャーンが虐げられてたようなとか、
断片的な記憶しかないため旧作との比較は出来ません。

と言いつつ一つだけ、造形について、
せめて角が無いと「キャシャーン」には見えないなあ(^^;

比較的先入観なしで見ましたが、
ネット上で酷評されている程に全くの駄目映画とまでは思わなかったですが、
いくらでも突っ込める映画ではありました。

監督はプロモーションビデオ界の人らしいですがとても納得。
映画ではなく長大なPVそのものです。

映像については全てのシーンで特殊な効果が施されていて、私としては正直大変見辛く、目が疲れました。
画面は脈絡なく白黒になりセピアになりイメージシーンになり(監督の中では意味があるのだろうと、一応内容の推測も出来なくもないですが)
時空列もしょっちゅう切り替わりで、非常に目に優しくない映像でした。
戦闘シーンは何が起きているのか読み取れず、
ごく普通のシーンも特殊効果に懲りすぎで、その為に大事なシーンと普通のシーンの印象が変わらない物となり、
全体的なメリハリの欠けた映像になっていました。
常時ハイテンションは平坦と同じです。

音声についても、映画館が悪かった訳ではないはずですが、
役者の発音が聞き辛い上に特殊な効果を被せてくれて、台詞が聞き取れないシーンが多量に発生していました。

全体的に説明不足の割に、無駄にダラダラしたシーンだらけなのも辛かったです。
後30分は切れます。

話も、腑に落ちない点や矛盾点や、登場人物が馬鹿すぎたり考え無さすぎたりが多く、
140分が実にしんどかったです。
救いの無いラストに合わさって大変疲労感が残りました。
内容以前の欠陥が多かったとも。

・・うーむ、そんなに貶すつもりでは無かったのですが(^^;
えーと、ロボット軍団は良かったです。
後、ブライの人が生き生き楽しそうに演じてました。(良かったのはそれだけかい)
主人公側には感情移入出来ませんでしたが、ブライやアクボーンは良かったです。
話は、若い人が戦争は嫌だと思ってくれるならこれはこれでもいいのかも知れず・・・なのだろうか?

フレンダーは「出ていました」の表現がぴったりですな(笑)
スワニーは出てませんが、ベッドが白鳥型だったようです。

http://www.casshern.com/

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■キャスト・アウェイ(2001/03/22)

無人島漂流映画です。

★★★ネタばれ注意★★★
出演者1人、音楽無しの、長い無人島のシーンを退屈を感じさせないところはさすがです。
ウィルソンへの友情もぐっと来ますねぇ。
でもやっぱりこの映画の肝は、社会への帰還後の描き方でしょう。
天使の箱の使い方は、予想はついたけど、すごくいいシーンでした。

★えいが道「キャスト・アウェイ」

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■キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2003/03/24)

長いタイトルだなあ、このさるさる日記はタイトルに字数制限があるのであまり長いタイトルは困るのですが(笑)
というわけで、監督はスティーブン・スピルバーグです。

タイトルは「うふふふふ、つかまえてごらんなさ〜い」「ははは、待てよ、お〜い」
・・・ではなくて、
「捕まえれるなら捕まえてみろ」が正解かと思われます。

★ネタばれ少々

1965年、わずか16歳で“仕事”をはじめ、
パイロット、医師、弁護士と姿を変え、
たった数年のうちに26カ国を飛び回り、400万ドルの大金を荒稼ぎした実在の『天才詐欺師』“フランク・W・アバグネイル”(レオナルド・ディカプリオ)の詐欺の記録と、
彼を追うFBI捜査官“カール・ハランティ”(トム・ハンクス)の追いつ追われつ逃げて逃げられての追跡劇を描いた作品です。

現在は足を洗って“とある仕事”についている“元詐欺師のフランク・W・アバグネイル”本人原作による実話です。

・・・「事実は映画より奇なり」と言いますか、見ていて飽きない、とても面白い映画でした。
犯罪者のくせに妙に憎めないフランクのキャラクターの良さや、彼の意識の変化、家族の話や、詐欺師と捜査官の関係など、
爽快さと心地よさと、切なさも含めて描かれていて、
洒落っ気のあるおかしさもあって、なかなかお気に入りの映画です。
妙に希望を感じて映画館を出られました。

1960年代の時代は、今から見るなら“のどかさ”のある時代に見えます。
今なら小切手を使ってもあんな風には詐欺も出来ないでしょうねえ。(今は今の時代の手口があるのでしょうが)

ところで高校生で20代後半を名乗って騙せるのもなかなか凄い話であります。
日本人から見ると外国人の歳は分かり難いとかはありますが、それは関係ないですしねえ。
実話ですので言っても仕方ないのですが(笑

http://www.uipjapan.com/catchthem/jump002.html

★小説「世界をだました男」の感想

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■キャッツ&ドッグス(2001/10/20)

お茶の間犬猫戦争の話です。
とても可愛くて楽しかったです。

・・・面白かったけど、これ以上とくに語ることが思いつきません。

ディズニーの「アトランティス」の予告を見ました。
ナディアのパクリと騒がれてるのは知ってたけど、画像は始めて見ました。
ありゃどー見てもパクリと言われてもしょーがないですな。

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■ギャラクシークエスト(2001/03/25)

かつての人気TVドラマシリーズ「ギャラクシークエスト(スタートレックが元ネタのよう)」を演じた
俳優達が、TVドラマを「ドキュメンタリー」と勘違いしたエイリアン(=サーミアン)達に
存亡の危機を救ってくれと懇願されます。

なんの実力もないただの俳優達が、悪玉エイリアンと渡り合い、サーミアン達を救うことが出来るのか
・・・という、パロディチックな雰囲気に満ちた作品です。

正直あまり期待してなかったのですが、笑いと現実味のバランスが良く、
好感の持てる、かなり楽しい映画でした。
TVドラマを参考にサーミアンが作った宇宙船は内部もドラマに出た物をきっちり再現した作りになっていて、
なんと「通路」にピストンが飛び出て動いてたり炎が吹き出したりしてるという部分まで
「再現」されていたりします。
(俳優の「これを考えたシナリオライターは死ね」との俳優の叫びには笑いました)

ところで、ドラマでは名称だけの登場に終わり、一部のマニアがどういう代物かを推測していただけの設定
「オメガ13」を、ドラマを電波で受信してただけ(のハズ)のサーミアン達は、
どーやって再現したのだろーか?(私がどっか見落としてたのかも知れんけど)

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■ギャング・オブ・ニューヨーク(マーティン・スコセッシ監督)(2003/01/09)

見た直後は映画に圧倒されてなかなか言葉が見つかりませんでしたが、・・・凄い映画でした。

南北戦争当時のニューヨークを舞台に、民族の闘争と、個人を巻き込んでいく圧倒的な歴史の激動を描いた映画です。
間違っても『世界を変えようとした。この愛のために』とか『許されない愛』とか、そういう映画ではありません、
いや宣伝はそういう売り文句ですが(大笑)
テレビとかポスターとかでの宣伝は大嘘ですので騙されませんよう。ラブロマンスとかデカプーとかで売るような作品ではありませんので。
斧と刃物と棍棒がぶつかり、血と汗と死体の散らばる、生々しく野蛮な争いの映画です。

物語の根底では、
アメリカの先に住んでいる人々(原住民という意味ではない、インディアンを追い出した白人)と、
アイルランドから移民してきた人々の対立や、市民レベルでの南北戦争の姿が描かれています。

奴隷解放の正義の戦争というような位置付けで言われたりする南北戦争も、
奴隷解放側の北軍に属するニューヨークの場合も、徴兵されるのはこの国に着いたばかりの移民であったり、
徴兵を免除されるための金を払えない貧乏人であったりと、
正義もへったくれもない、厳しく不条理な現実と矛盾を抱えているのです。
そしてそれはやがて圧迫された人々の大暴動へと繋がっていきます・・・、
皆が、生きるため、あるいは欲望の為に、正義も悪もなく、己の為に争っていきます。
そこに描かれているのは「過去の出来事」の話ではありますが、まぎれもなく現代の世界でも何ら変わっていない、争う人々の姿でした。
ラストシーンで聳えるニューヨークのツインタワーの姿が実に象徴的に映りました。

ストーリーの本筋は、父の復習を誓う青年(デカプー)と、己なりの信念を持った男の親交と対立を描く話ですが、結局の所彼らは道化のように時代の波にさらわれていきます。

矛盾と野蛮さと勝手さに満ちていながらも、愛さずにいられないのであろう監督の「アメリカ」への思いを感じた映画でした。

正直、私として肯定したい世界感ではありませんし、「映画として面白かったか?」と聞かれると一概には頷けないのですが、
しかし確かに圧倒された映画ではありました。

ところでウサギが哀れでしたよ(゜дÅ)

http://www.gony.jp/

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■キューティ−ハニー(庵野秀明監督)(2004/06/08)

懐かしの永井豪漫画(アニメ)の実写映画化作品。
ひとことで言って馬鹿映画です。
ふたことで言うと大馬鹿映画です。満喫いたしました(笑)

なんといってもアクションの馬鹿馬鹿しさに尽きますな。
噂の「ハニメーション」やら吹っ飛んでいく戦闘員達が気持ちいいこと。

最初、役者の演技が寒くイタく感じたりもしますが、見ているうちに慣れました。
見てる間に感覚が麻痺したと言えるかも知れません。
しかし、感覚を麻痺させれない人には非常に苦痛な映画かとも思いますので、好き嫌いは別れると思われます。
というか、私も1000円で見たので満足していますが、1800円で見ていたら文句を言ってるかも知れません(?)

オープニングのアニメといいハニ−の各種変身といい、昔の原作をかなり意識した作りになっていて、原作への愛情を感じて好感が持てます。
挿入歌でかつてのエンディングが流れるのはなかなか嬉しい演出でした。
一方で現代的にアレンジされている所もありますが、雰囲気を壊しきらない程度に絡められていて、素直に見る事が出来ました。
何故かハニ−がOLになっているのは謎ですが、学生は無理があると判断したのでしょうか(^^;
昔より如月ハニ−の性格が馬鹿すぎな気もしますが、まあいーか。
又、パンサークローのブラッククローやシスタージルが男だったのも謎ですが、
ブラッククロウ様は思わず「様」をつけてしまうほどに蝶ステキだったのでOKです(笑)
シスタージルは・・、紅白を見てるような気になりました。(私は美川憲一と思いましたが妻はジュディオングと思ったとか)

エヴァの中盤といいカレカノの序盤といい、エンターテインメントに徹した時の庵野監督はやはり素直に面白いと思いました。
そういう意味ではクライマックスの決戦も、愛がどうこう言うより素直にアクションで突っ走って欲しかった気がしないでもありません。

ところで、設定が変わっているところも概ね文句は無いのですが、
なんで「Iシステム」なんでしょう。
「空中元素固定装置」の方がインパクトがあっていいネーミングだと思うけどなあ。
やはり「愛」に掛けているのか?
テーマは「愛」なのか??

http://www2.cutiehoney.com/

えいが道を見る

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■CUBE2(アーニー・バーバラッシュ監督)(2003/06/10)

『CUBE』の続編ですが、監督は別の人です。で、感想ですが、
前作の思い出を大事にしたい人にはお薦めし難いかも知れず・・・(^^;

お互い見知らぬ人々が目覚めると5m角の立方体が繋がる部屋に閉じ込められていて、
脱出を試みるが、それぞれの部屋には死の罠が仕掛けられていた。
・・・という骨格は前作のまんまです。
最後に“CUBEの謎が明かされる”というのが一応今回の宣伝文句ですが、それは後述。

★ややネタばれ

異色作と呼ばれた前作の『キモ』はと言うと、
何故そんな事になったのかがまるで分からない理不尽さに不気味さ、
ただキューブの部屋が映るだけで感じられる息苦しい閉塞感や不安感、
ショッキングで避けるに避け難い死の罠、
ロジカルな謎解きの面白さ、そして崇高とも言えるラスト
・・・等々が上げられると思いますが、

今作では、薄暗かったCUBEの部屋はピッカピカに明るく清潔にメイクアップ、
罠は現代のテクノロジーをはるかに超越した『四次元』にSFチックにパワーアップ。
不気味さや閉塞感や原始的な恐怖感はピカーンとクリーンに消えてしまいました。
・・・全然怖くないですよ、ふぅ。

チープだった前作に比べてCGも贅沢に使えるようになったのだなあと思いましたが、
予算が増えれば良い物じゃないと、しみじみ感じました。

他の映画と比べてとか前作と比べてとか言うのは好きではないですが、
この映画は前作あっての映画なので思いっきり比べます。

前作では入る部屋を間違えれば即アウトであったのに、
今回は「ヒント」が無い代わりに即効性の罠も無く、そのため次の部屋に入る際の締め付けられるような圧迫感はありません。
登場人物は特に頭も使わず次々部屋を抜けていくだけ・・・

前作の「ヒント」を思い起こさせる謎も出てはきますが、そのオチのあまりと言えばあまりなしょーもなさ・・・

ラストで明かされる『真実』の陳腐さも、物悲しいものがあります。
謎はやはり謎のままが美しい・・というか、『CUBE』の面白さは謎の理不尽さや分からなさであって、
謎の正体自体はどうでもよかったのだと改めて思いました。

暴力的になるキャラの薄っぺらな壊れ方もなあ・・・

・・・おかしい。感想を書く前はこれほど貶すつもりでは無かったのですが、
書き始めると誉める言葉が出ません。
と言いつつ、前作を知らない人が今作だけを見たらどういう感想を持つのだろうと興味があるのでした。

http://www.cube2.jp/

★えいが道「CUBE」を見る

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■CUBE ZERO(アーニー・バーバラッシュ監督)(2006/01/09)

殺人トラップ立方体からの脱出を描いた衝撃作「CUBE」の3作目で、1作目の前の時代の話です。
ちなみに2作目「CUBE2」は1作目の後の話で、そちらは自分的にはダメダメでした(^^;
(詳しくはで)

なので今作も正直あまり期待してなかったですが、
2作目よりは面白かった気もします。(比較的にはですが)

とりあえず“キューブ”自体が2の明るいピカピカの摩訶不思議4次元殺法キューブではなく、暗いローテク機械仕掛からくりキューブに戻ってるのは個人的には好感。
ただ肝心のストーリーは、あまり良くできているとはゴニョゴニョ・・

1作目であった知恵と機転の脱出劇やら人間関係のドロドロやら絶妙なパズルトリックの要素はあまりなく、
どちらかと言うと「1作目の謎を明かす」方に主軸が置かれています。
しかし、それで納得が行くとか、「なるほど」と手を打つような答えを得られるかと言うとゴニョゴニョ・・
正直“誰でも想像出来る程度の話”以上のものではありません。

まあ、元々“不条理であること”自体が1作目の怖さの要で売りだったのですから、
その「謎を明かす」とやっても1作目の衝撃を容易に越えられるわけは無いのでしょうけどね。
(その意味で「ソウ2」は上手く続編を作ったなあ)

ただ、1作目との繋げ方はちょっと「おお」と思いました。

登場人物達については、改めて「1作目はキャラ配置が絶妙だったのだなあ」と思い出しました。キャラ配置自体がパズル要素になってたからなあ。

前作を観てない人が楽しめるかどうかは微妙な気がしますが、
かと言って前作を観た人にお勧めかと言うともちょっと微妙かも知れず(^^;

http://www.cube-zero.jp/

★えいが道「CUBE」を見る

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■嫌われ松子の一生(中島哲也 監督)(2006/06/15)

原作は未読。

河川敷で遺体として発見された女性の人生を振り返って描いた話。
中学教師だった松子はある事件により学校を辞め、同棲した男は自殺し、ソープ嬢になり、やがてヒモを殺して刑務所にまで入ることになる…。、

悲惨な話なのだけど、実に面白い。でもやっぱり悲惨だ。それでも面白いけど。
悲劇的な女性の生涯をあくまで陰気にならず、明るく不快感少なく見せてくれる手腕と、総天然色な映像の美しさ&面白さはさすがに職人芸。
私としては(私が男であるためか、はたまたあまりに彼女と性格が違うためなのか)、松子の不幸は彼女の場当たりな考えの足り無さと、
男を見る目の無さによる自業自得の面が極めて強いとは思えたし、「殴られても一人ぼっちよりマシ」との心境にも共感はし難かったですが、
それでもリアルなやるさなさと、人としての愛らしさを感じて泣かされました。
(共感が出来るか否かは、見る人の人生経験次第でかなり分かれそうかと)
松子の“あのおかしな表情”も由来を知ればなんとも切ないです。

某人物と松子のすれ違い、
同じように相手を思っていても、その為にかえってすれ違ってしまう哀しさを感じました。
やっぱり相互理解には話し合いが大事ですね。(そういう話でも無い気がするけど)

昭和から平成にかけて切り取られた時代の風景も見所でした。
あんな時代もあったねとしみじみと見てしまいました。
石油ショックでのトイレットペーパー品切れのあたり、
ちょうど今もトイレットペーパーやティッシュが値上げとのことで、妙にタイムリーです(^^;

「まげてのばして」の歌が耳に後々まで頭に残ります。

公式サイト

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■KILL BILL vol.1(Q.タランティーノ監督)(2003/10/27)

説明不要な気もしますが少しだけ解説。


結婚式当日に夫とお腹の子供を殺され、自らも意識不明の重態を負った元殺し屋の女性“ザ・ブライド”(ユマ・サーマン)。
4年ぶりに目を覚ました彼女は、愛する者達を惨殺した元ボス“ビル”と、その手下の“毒ヘビ暗殺団”4人に復讐を誓う。
アメリカから日本を股にかけ、日本刀片手の復讐の旅が始まるのだった・・・


血しぶきと手足が舞い散る、馬鹿馬鹿しさ万点の超B級アメリカンやくざ映画です。
洋画なのにやたらと演歌が似合います。
なお、映画に芸術や哲学を求める人、真面目な人、残虐描写が苦手な人、
外国人から見たおかしな日本描写に耐えられないような人にはお薦めしません。
歪みまくった日本の描写は100%確信犯ですけどね(笑)
(そもそもアメリカの描写も歪んでますし)
日本刀ホルダーってなんですか?(笑)

いやもう、馬鹿で馬鹿で、実に楽しめました。
見た後に残るものは全く何もありませんが、見てる間は実に面白かったです。
ギャグの好みは別れそうですが、登場人物本人は真剣で私の肌には合いました。
ところどころ映像がちゃち臭いいのも味ですなあ。
飛行機にもピアノ線が見えたような・・・(アンテナとかじゃないですよね?)

今回は前後編の前編ですが、来年の後編が楽しみです。

ところで、“ガンダムハンマー”は優秀な武器だったと再認識した気分です(笑)
刀と鎖付き分銅じゃ刀の分は悪いですわな。(漫画「バガボンド」でもやってましたが)
いけいけ夕張、ゴーゴー夕張という気分でした(笑)

ところで2、
この映画にあまり突っ込む気もないのですが一つだけ。
かっぱ死にはヒドイなあ(^^;

http://www.killbill.jp/

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■KILL BILLVol.2(Q・タランティーノ監督)(2004/05/02)

VOL.1とはかなり印象が異なると聞いていましたが、全くその通り。
前作の様な圧倒的なトンデモ血みどろアクションを期待すると拍子抜けするかも知れません。
アニメなどの実験的要素も目立たなくなり、今作は言葉のやりとりに重点が置かれた大人びた映画になった印象でした。
(と言っても、あくまで前作と比べてで、普通の映画に比べれば十分“突き抜けた”映画ではあるのですが)

見た直後は、物足りなさも感じましたが、(不満げな客もいましたし)
後から色々と考えさせられるものが浮かび上がってくる映画でした。
最初は無理にでも一本の映画にまとめるべきだったとも思いましたが、一晩経つとこれはこれでという気も。
驚くほどシンプルな話ですが深さも感じます。

ネタバレ無しではどうにも語り辛いので、以下ネタバレ少々

今作でまず印象的なのは、前作で姿が伏せられていた“ビル”が最初から登場して存在感を見せてくれるところです。
それと、残るターゲット達の少々寂しい末路でしょうか。

前作でイキイキしていたオーレンに対し、その日暮らしの生活に落ちたバドを初め、エルもビルも、どこか寂しさを感じさせて、
それが“ブライド”が組織を抜けた事がきっかけで彼等もまた何かを無くしてしまったように思えて、やりきれない悲哀を感じたわけです。
そして、見ながら“なんとなく”のレベルで感じられてきた“寂しさ”が、映画の終盤“10章”で全ての事の発端が描かれることで、
更に「ガン」と来ました。
事の発端がブライド自身にあったという結末。なかなか衝撃でした。
彼女としてはそうするしかなかったのかも知れませんが、それが引き起こした以後の顛末を考えると、業が深いですよ。

まあ正直、それで教会で惨殺しまうビルもビルだし、こいつらが最初に話し合ってれば・・とも思いましたが、
ビルが話した「スーパーマン」の例え話で、彼女(彼等)が、「変身してヒーローになる」人々ではなく、
最初からそんな世界の人々なのだという暗示が、重く効いてくるのですな。
ビル達がブライドの復讐を認めてるところもですね。

映画は終わりですが、以後も遺憾は残してそうで苦い余韻を感じます。

とまあ、真面目っぽく書きましたが、奇想な修行やアクションはやはり弾けたもので、そちら方面のノリもしっかり堪能出来ました。
“あの”脱出シーンは最高です(笑)

追記)北斗神拳最強(笑)

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■キング・アーサー(アントワーン・フークア監督)(2004/07/20)

『トロイ』を見るつもりで行ったらこちらの先行上映に変わっていました。
ネットの上映案内も当てにならないなあと思いましたが、帰ってからよく見るとページの一番下に変更の案内が書いてるじゃないですか。
くう、騙されたぜ(誰も騙してません)

アーサー王伝説、ではなくて、
伝説の元ネタの一つと言われる実在の人物「アルトリウス」がブリテン王になるまでを描いた、史実を意識した映画、と言うことのようです。
と言っても、私はそのあたりの知識はからっきしですので、どの程度史実に基づいているのか分かりませんが、
そう言いつつエクスカリバーやマーリンやランスロットが登場するのはどうなのだろうとも(^^;
伝説と史実との融合ということなのでしょうか?
ちょっと中途半端な姿勢に感じました。
まあ、元々私は伝説にもたいして詳しくないので(おぃ)、あまり気にしないことにします。

で、映画として面白いかどうかですが、
全くつまらなくは無いですが、なんと言いますか地道です。とゆーか、正直言って地味です(^^;
土曜に見て今日で3日たちましたが、すでに映画の印象が消えかかっている位に印象が薄い気がします。
登場人物の内面や彼らの絆もイマイチつっこんで描かれないので感情移入がし難いです。
というか、誰が誰かとても分かり難い(^^;
ランスロットはガンダム的に剣を背負ってくれてるので分かりやすかったです(笑)
あの背負い方って剣を抜くのが難しそうな気もしますけど。

戦闘シーンは悪くなかったですが、最後の決戦はどの陣営がどこに潜んでいるのか?
位置関係が分かり難かったです。
ただなんとなくグダグダに決着がついてしまったようにも見えかねないのが惜しい気がします。
アーサーが“指揮官として”どこが優秀なのか、映画を通して分かり難いのもちょっとなあ(^^;

中盤の「湖」の戦いはなかなか面白かったです。
又、青白いヒロインは印象的でした。

個人的には馬の頭の武器を活用してほしかったです(笑)

http://www.movies.co.jp/kingarthur/

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■キング・コング(ピーター・ジャクソン監督)(2006/01/24)

凄いらしいとは聞いていましたが、確かに凄い。映画館の大画面で見るべき映画です。
ピーター・ジャクソンは大丈夫か? と言いたくなる程の凝りっぷりと拘りっぷりが凄すぎます。
見終わった後はしばらく呆然としてしまいました。

実は昔の映画(オリジナル、リメイク1作目)はまともに見た覚えが無いのですが(TVでチラリくらいかと)
(むしろリメイク1作目の頃に子供向け雑誌に載っていた漫画版が印象に残ってたり)(「クイーンコング」は見たんですけどね(笑))、
それでも監督の旧作への強い愛を感じる映画でありました。
3時間超という大作ですが、ドラマ面、アクション面ともに飽きさせるところが無く、時間の長さが全く気になりませんでした。
恐るべしピーター・ジャクソン。

ストーリーは今更説明の必要もない、極めてシンプルな話です。
そのシンプルさ故に、コングやヒロインのアン、脚本家ドリスコル、映画監督カールといった人々の「ドラマ」や、縦横無尽な「アクション」の迫力が、
より力強く堪能出来たかと思えます。

メインとなるコングとヒロインの間には、獣と人ゆえに「セリフ」は殆ど発生しません。
それ故にナオミ・ワッツとコングの“演技”に集中して堪能することが出来ました。
物言わぬコングの目と顔の表情力の豊かさには本当に感情移入してしまって、ラストの切ないこと切ないこと。

ジャンルで言えば“美女と野獣”の恋愛映画と言えますが、個人的には“恋愛”の要素よりも“共感”を描いていると感じました。
夕陽や朝日を前にしての「美しいものを分かち合える2人の姿」はただただ感動です。
美しいなあドモンよ(違)
島でのコングの同胞と思われる者達の頭蓋骨の描写からも、コングの孤独を感じられて、彼は「分かり合える仲間」が欲しかったのだろうなあと思えました。

そしてこの映画の肝であるアクション描写のとんでもないこと。
激走する人と恐竜、上下縦横無尽の恐竜戦、上空から俯瞰する摩天楼での空中戦などなど、
「ロード・オブ・ザ・リング」でも見せたアングルの冴えとアクションの迫力が素晴らしかったです。
恐竜の描写などは最新の学説による“リアルさ”よりもむしろダイナミックさを優先されたようで、昔ながらのケレン味が優先された描写がされていて、
それが映画にとって効果的に機能していて楽しめました。
最初にも書きましたが、これはやはり大画面でこそ堪能すべき映像だと思えます。

ドラマ面について、アンやコングの他に忘れてはならない人物がいました。
映画監督のカールです。
もうひとりの主役とも言えるこの人の人物像はとても興味深かったです。
コングを都会に連れ帰る、「悪役」の立場にある人ですが、彼が単なる悪役として描かれていない所に深みを感じました。
破天荒な行動も「映画を愛する故」のことだと見ていて感じられて、
何故彼に部下がついてくるのかが理解出来る、(問題人物ではあれ)魅力ある人物として描かれているのがいいですね。
見ていると、「何故彼がコングを連れて来ざるを得なくなったのか」のも納得出来ます。
『彼は愛する物を壊さずにいられない』との、ある人物のカールを評しての台詞は哀しさと共感の入り交じった名台詞でありました。
それを受けてのドリスコルもいい。
DAY FOR NIGHTのFさんも感想で書かれていましたが、カール以外にアン、ドリスコルをもショービジネスの世界の住人として位置づけて、
ドリストル達もカールの心情や“芸人の性”を窺い知れる人物としたのは上手かったなあと思います。)
ところでこのカールを見ていると、やっぱりどうしてもピーター・ジャクソンが自分自身を投影している人物なのだろうと思えてならないですが、
どーなんでしょう(^^;

私としてはこのカール、とても好きなキャラですが、
ただそれでも、最後の台詞を聞いた時には一瞬「お前が言うな」とつっこんでしまいました(笑)
後から考えると色々深みを感じる台詞だとも思うんですけどね(^^;

それにつけても…、ヒロインの身体の頑丈なことよ(笑)
普通だったら何回死んでることか;

余談1
感動して泣きながらも、
「範馬勇次郎だったら生身でコングを倒せるかなあ」とか思ってしまう自分がちょっとイヤ(^^;

余談2
コングの毛はふさふさで登りやすそうでした。
この先「ワンダと巨像」をやる時に、更に切ない気分になりそうだ(^^;

http://www.kk-movie.jp/top.html

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■銀の匙 Silver Spoon(吉田恵輔監督)(2014/3/8)

映画「銀の匙」観て来ました。

てっきり原作の春の巻、夏の巻くらいまでの話をやるのかと思ったら、入学から夏休みバイトに豚丼エピソードを経て、駒場問題にエゾノー祭までやっちゃってと、かなりの高速展開でした。
かなり改変が入っているし、キャラも削られていたりしますが、2時間の映画としては割とまとまっていて悪くは無かったかと。一本の映画として締めるためにやや終盤のご都合主義が強い気はしますが(^^;

ストーリーの改変は終盤以外はそれほど違和感は大きいわけではありませんが、キャラのイメージや全体の印象として「銀の匙」らしさは、やや少なかった気がしなくもありません。
何と言うか、一言で言って、やや暗めです。

原作では長期間の間にあれこれと八軒の精神テンションも上がったり下がったりしてますが、映画は2時間の中盤や終盤を「上げる」ために八軒のテンションがなかなか上がりません。
まあ原作でも消して「明るい」キャラというわけでは無いですが、八軒の妙なガッツ精神や人を寄せ付けるお人好しさの描写が少なめで、漫画やアニメでの「八軒らしさ」とは大分印象が違うかなと。
あと、印象の差としては「ギャグが少ない」のが大きいかなあ。

タマコは割とイメージぴったりでした。それほど出番が多いわけではないですが。
駒場は、もうちょっと筋肉が欲しいと言うのは無茶ぶりでしょうか。そもそも野球やってるシーン全然無いですけど。
副ぶちょーは出てましたが、八軒とも部員とも全然絡まないのが残念です。

相川や西川は存在自体消されたのが痛いですな。痛ソリはモブ女子が描いちゃってましたし。
別府は、話にも八軒達にも大して絡まないですが体型だけで別府だと分かりますな。

公式サイト

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■クイルズ(フィリップ・カウフマン監督)(2001/07/22)

“クイル”とは”羽ペン”のことです。

★★★ネタばれ注意★★★
『サディズム』という言葉の元ともなったフランスの作家”マルキ・ド・サド”
彼の作品は、ひたすら人の官能(エロ)と悪徳を書き綴ったものだった。

ナポレオンの体制下、わいせつの罪で逮捕されたサドはシェラントン精神病院に収容されていたが、
理事長クルミエ神父の人道主義的方針と、サドの金の力もあり、幽閉状態とは言え、
サドは極めて快適な暮らしを送っていた。

あまつさえ病院内で書き上げた小説を外部に送り出し、「作者不明の小説」として出版。
その本はたちまちベストセラーになりナポレオンの目にも届いてしまう。
作者不明の本と言っても、誰が書いたかはもろバレなのだ。
ナポレオンは精神病の権威(とは名ばかりの拷問主義者)のコラール博士を新院長として
シェラントン精神病院に差し向ける。

小説を書くことを禁じられ、紙もペンも取り上げられるサドだったが、
あの手この手でとにかく作品を書いてしまう。
彼にとって書くことは呼吸するも同然だったのだ。

やがて書く道具になりそうなものは根こそぎ奪われ、服さえ剥かれたサドは
それでもある方法で作品を残そうとするが・・・・・
それは悲劇の始まりでもあった。
★★★

人の悪徳とエロ、血なまぐささの漂う作品。小学生は見ちゃ駄目な作品。
でも非常に面白かったです。

彼の作品に触れることで、
周囲の様々な人の本性(サド自身も含めて)が剥かれていく展開がなかなか見せてくれます。
特に神父は注目ですね。

ラストまで見てタイトルの意味が分かりました。

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■クイーンコング(フランク・アグラマ監督)(2001/10/06)

タイトル通り、キングコングのメス版です。
さらわれるのはヒッピーの歯がきら〜んと眩しいにいちゃんです。
上陸するのがイギリスなのでコングはビッグベンに登ります。

1976年につくられた、キングコングの便乗映画です。
当時公開されることなく、長年日の目を見ることの無かった映画ですが
何故だかこのたび日本で、広川太一郎、小原乃梨子(のび太)達による
日本語吹き替えバージョンとして公開されてしまいました。

はっきりいって誰もが予想するとおりの馬鹿映画。
女性解放の時代背景を反映した映画とも言えますが、
ネタだけの映画といっていい代物でもあります。
超翻訳もあってなんか変な楽しさもありますし
興味を持った人は見てもいいかも知れません、
でも、見なくても人生に何の損もありませんな。

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■グエムル 漢江の怪物(ポン・ジュノ監督)(2006/09/07)

監督・脚本は「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノによる韓国怪獣映画で、
コメディとシリアスの混じった独特の持ち味は健在です。


観光地である漢江(ハンガン)の河辺にいきなり怪獣が現れて人々を襲いまくり、ダメ親父の主人公の中学生の娘を丸飲みしてしまう。
怪物がウイルスを保有しているとして隔離されるダメ親父な主人公や家族達だったが、やがてダメ親父な主人公の携帯に娘から助けを求める電話が入る。
頼りにならない軍や警察を尻目に一家の奮闘が始まるのだった…
という話。


まあB級です。紛れもなく。そしてなかなか楽しいB級です。
怪獣や家族愛やアメリカ批判や社会問題やらがアレコレと入り混じりまくっていて、映画としては迷走しているとも感じられたり、
中盤がやや冗長で繋ぎが悪くダラダラしたりもしましたが、
エンターテインメントとしては頑張っていてまずまず十分面白い映画かと思いました。

怪獣はホルムアルデヒドで突然変異した両生類だか爬虫類だかよく分からないバケモノです。、
乗用車程度の「怪獣」と呼ぶには小さめの大きさですが、人間と組み合わせて画面に収めるには手頃なサイズで、
「臨場感のある恐さ」を演出するには大きすぎない適切な大きさだと思いました。
あのくらいのバケモノがごく普通の町中で暴れる様子は、いい意味での“日常性を残した違和感”があって絵的に楽しかったです。
品が無く、かつ気持ち悪すぎないデザインは良いものかと思います。
あまり強い怪獣では無いですが、なにせ怪獣に立ち向かうのが「単なる家族」ですから、この位の相手がちょうど良いのではないかと。

全体的になんと言いますか独特な味のある作品で、
主人公のダメ人間っぷり(親父が死んだ理由は酷い)や家族たちのヘタレっぷりや不死身っぷり(例外あり)などは、
いきすぎた演出がいっそ清々しい程です。
活動家が火炎瓶で怪獣に対抗するあたり(そして対抗しきれないあたり)がまた。
警察やアメリカの無能っぷりや肝心なところでの登場しないっぷりは笑えるほどでした。露骨だなあ(^^;

■心底どうでもいい話ですが、このタイトルを聞いてると活用形とか考えたくなりますね。
ぐえむらない・ぐえむります・ぐえむる・ぐえむるとき・ぐえむれば・ぐえむれ!

■「夜中に女子中学生を与えてはいけない…」
凶悪なぐえむりんになってしまうっ(;゚д゚)

■映画を観た後で知りましたが、WX3パクリ疑惑なんてのが出てますね。真偽は知りませんが。
WX3は観ていて、パトレイバーもサンデー連載時から読んでいましたが、観ている間は全然思いつきませんでした。
話の方向性は真逆くらい違うしモンスター設定も定番のものだし、
デザインは言われてみれば確かに似てますが、がなかったし(そこかよ(・e・))

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■グッド・シェパード(ロバート・デ・ニーロ監督)(2007/11/06)

1961年のピッグス湾事件での失敗によりCIAの情報漏れが疑われ、CIAは存亡の危機を迎える。
作戦の指揮をとったCIAベテラン諜報員エドワード(マッド・デイモン)は自分の元に届いたテープと写真を元に調査を開始するが…、という話。
主題としては仕事(国家)と家庭の板挟みになっていく男の悲劇を描いた映画です。
ちなみに『グッド・シェパード』とは『良き羊飼い』の意味だそうで、国家の羊飼いということか。

正直前半は地味で淡々としすぎた展開で眠くなりましたが(167分と長い映画ですし)、中盤以降は段々話に引き込まれていきました。
現在(1960年代のピッグス湾事件以後)と過去(1940年代のCIA創設時付近以後)という2つの時代を交互に進めながら事の真相に近づいていく構成が面白い、よく出来た作品です。
ただ、面白いことは面白いですが、非常にダウナーな気分になって落ち込む映画でした。
下手すれば人間不信になること請け合いです(^^;

とりあえず、ああいう仕事につく人は家庭を持つべきではないなと思いました。
人に人としての幸せを追求するなというのも酷な話なのですが、それだけに根本的に"ああいう仕事"の『無理さ・不自然さ』を感じさせられます。
と言うか、秘密の話をオープンな場所でするなよと思った(^^;

マッド・デイモンの陰鬱な仏頂面がとても印象的で、作品にとって効果的だったと思います。

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■グッドナイト&グッドラック(ジョージ・クルーニー監督)(2006/06/01)

1950年代のアメリカでの、共産主義者を告発する「赤狩り」の時代、
赤狩りの急先鋒のマッカーシー上院議員に目を付けられれば問答無用で共産主義者と決めつけられ失脚を余儀なくされた恐怖の時代に、
TV番組「シー・イット・ナウ」上でマッカーシーを批判したCBSのニュースキャスター「エド・マロー」と番組スタッフ達の戦いを描いた、実話を元にした映画です。
ちなみに「グッドナイト&グッドラック」は番組の最後でエド・マローが言う挨拶です。

映画はモノクロームで50年代の世界を再現するように描かれ、
決してドラマチックに大きく盛り上げたりはせずに淡々と描写されます。
その静かな描写ゆえに、逆に時代の狂気性や彼等の熱気が迫力をもって感じられる映画となっていました。名作です。

ここで描かれる出来事については、あまり懇切丁寧な説明がされている訳ではありませんが、
映画を見ていれば大体のなりゆきや時代の空気は掴めるかと思います。
ただ、それでもやっぱりある程度は予習をしていった方がいいタイプの映画だとは思います。

ジャーナリズムの良心や正義という物は、正直、今の世の中では素直に信じ難くなってしまったものですが、
そんな今の時代だからこそ意味がある作品だとも言えます。(世の中の状況からしてもですね)

ところで、ひとつだけ難点を上げると、
モノクロームの画面は時代の空気を感じさせてくれて良いのですが、
「字幕」が背景にとけ込んで読み難い場面がかなりありました;
字幕の出る位置を出来るだけ画面の暗い位置に移動する配慮は見られましたけど、
正直それでもかなり辛かった。
もうちょっと何とかならないかなあ。

公式サイト

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■グッバイ・レーニン!(ヴォルフガング・ベッカー監督)(2004/03/30)

ベルリンの壁崩壊1ヶ月前の東ドイツで、一人の婦人が心臓発作で倒れる。
夫が西ドイツに亡命して以来、西側を嫌悪し、バリバリの社会主義派として国家への貢献に傾倒してきた彼女だったが、
彼女が8ヶ月の昏睡状態から目覚めたとき、ベルリンの壁は崩壊し東西ドイツは統一され、彼女が愛した東ドイツの社会はすっかり変わってしまっていた。

医者は彼女の息子に言う。「彼女にショックを与えてはいけない。今度強いショックを受ければ命が危ない」と。
息子は母のために、『社会が何も変わっていない』嘘をつくことを決意する。

古い時代の服をかき集め、資本主義化により輸入物で溢れた食品はゴミ箱から探した昔のビンを消毒して移し替え、古くからの知り合いにも芝居を頼み、
テレビの放送も古いビデオを調達してごまかし、さらにはビデオ編集の得意な友人と組んで嘘のニュースを捏造しと、彼の苦労が始まる・・


予告ではコメディ色が強そうな印象でしたが、笑わせつつも色々考えさせてくれる、しみじみとしたいい映画でした。

ベルリンの壁の崩壊ってほんの15年前の事なのですね。
アレは本当に、前触れもない突然の出来事だったと覚えています。
これまで信じていた生活が足元から突然崩れる状況というのは、想像はしても中々実感はし難いですが、
映画を見ていると人の順応性の高さにおかしさを感じつつも驚きます。
戦後復興期の日本はこんな感じだったのだろうかと想像しました。

先に「考えさせられる映画」と言いましたが、おかしい所はかなりおかしく、嘘のほころびが出るたびに更に大きな嘘をつかざるを得なくなっていく息子はなんとも爆笑というか、苦笑してしまいました。

真面目に考えれば、母にショックを与えない為に最初に状況を隠す事は分かりますが、
いつまでも隠せるものではなし、又、騙したままで母を死なせるのは、その方が非道いとも思えます。
段々「母のため」と言うより自分の為に嘘を重ねていく息子が滑稽で、ちょっと悲しいですな。

母は最後まで本当に息子の嘘に騙されていたのか、途中から気付いていたのか、映画では明確にはされませんが、
おそらく母は最期は分かっていたのだと思っています(ララとの会話や、その後1時間に及ぶ■との会話などから)
最後の嘘ニュースを流すシーンで、テレビではなく息子の方ばかりを見ている母の視線が印象的でした。

http://www.gaga.ne.jp/lenin/

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■雲のむこう、約束の場所(新海誠監督)(2004/12/06)

「ほしのこえ」で鮮烈な印象を残した監督の新作アニメ作品で、監督初の長編物(91分)です。
音楽や声を除いてほぼ1人での制作だった「ほしのこえ」に対して今回はスタッフも増えていますが、
ジュブナイルSFとしてのテイストは変わらず、
そこで描かれる風景の美しさは相変わらず溜め息物です。
どこにでもありそうな風景を描いても何故にあれほど魅力的に描けるのやら、実に刺激になります。
「駅」の情景も刺激的でした。水の使い方が良いですわ〜

作品としては、実験的な部分も感じましたが、実にストレート真っ直ぐな青春物でもあり、
はっきり言ってかなり照れくささや青臭さ、理想や若さを感じたりしますが、デビュー間もない時期で無ければ描けない貴重さのある作品とも感じました。
私的には少々冗長さを感じてもっとテンポを上げて欲しいと感じると同時に、
舌足らずさ・描写不足も感じましたが、
未完成さを感じる部分も青春物としては或いはふさわしいかも知れないとも思いました。

テンポや印象の鮮烈さについては前作「ほしのこえ」が上と思いますが、そういった部分で25分物で説明部分を大胆に切り捨てて主役2人の描写に絞り込んだ「ほしのこえ」と比べるのは酷ですね(^^;
ただ、前作では切り捨てていた状況説明的な部分を今回はそれなりに出しているのですが、
その部分には少しばかり薄さを感じてしまって、いっそもっと切り捨てても良かったのではとも感じました。
とは言っても90分クラスの作品でそれは良くないですかねえ。うーむ

今作は「ほしのこえ」以上に人によって好みが別れそうな作品とも思えます。
(おそらくは)SF要素でも恋愛要素でも、監督の好みが全面に出ている作品なので、それに乗れるか否か、登場人物の心情にシンクロできるか否かでかなり評価・好みが別れそうに思います。

私はと言うと、SF部分に関してはやや唐突に感じもしましたが、しかし、ややこしそうな事を言っていても、描きたいこと自体は極めてシンプルだとも感じました。
身も蓋もない言い方をすれば眠り姫を助ける騎士の話を青春物としてやりたかったのだな、と。

恋愛物としては、えーと、非常に照れるというか、理想に寄りすぎて現実味が薄いというかで、少々乗り損ねた感があります。
ぶっちゃけヒロインが“男の子の理想の女の子”的に描かれすぎていてちょっと乗りにくかったのかと。

「ほしのこえ」は素直に乗れたのですが、
個人的な好みで言えば今作はちょっと人物(ヒロイン)の描写が演技過剰に見えたのですよ。
もう少し抑えた演技の方が良かったかも、と思いますが、
この辺は完全に単なる好みの問題でしょうか(苦笑)

蛇足ですが、予告編で使われていたシーンがかなり使われていなかったりしました。
それだけ試行錯誤したのだろうと思いますが、サユリの360回転のシーンなどは非常に好きだったので無くなっていて残念です。

ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、色々話したくなる作品なのだとも言えます。
監督の今後の活動には素直に期待で楽しみにしています。

新海誠氏サイト:http://www2.odn.ne.jp/~ccs50140/
映画公式サイト:http://www.kumonomukou.com/

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■クライム&ダイヤモンド(クリス・バー・ヴェル監督)(2002/11/05)

場末のホテルの一室で、一人の男“フィンチ”が椅子に縛り付けられ
殺し屋“毒舌ジム”に銃を突きつけられていた。
だがフィンチは自分が毒舌ジムのターゲットではないと主張する。
実は毒舌ジムは強度の映画・名画ファンだった。
毒舌ジムは、いい話を聞かせてくれたら命を助けてやると約束する。
フィンチは話し始める・・・
「物語を聞かせよう。いい話だ。それで何もかも分かるさ。
 ダイヤ強奪事件があって、刑務所脱獄があって、女がいた・・・」
「物語の舞台は?」
「ニューヨークだ」
「ニューヨークロケは高くつく。“とある都市”にしよう。」
「物語の出だしは回想シーン? いいね、回想シーンは大好きだ」・・・

フィンチが語るダイヤをめぐる物語と、
随所で名画のセリフでつっこみを入れる殺し屋毒舌ジムとフィンチのやりとりとで進んでいく話です。
サスペンスとロマンスとコメディを足して割って、名画へのオマージュをふりかけた奇妙な映画であります。

フィンチが語る物語はかなり典型的な話だし、その辺での新鮮味はないのですが、
変人の殺し屋とのやりとりがベースにあるため、なんとも不思議な、とぼけたおかしさのある映画になっています。
凄い!とか、傑作だとかは口が裂けても言えませんが、
愛嬌のある映画で私は結構好きです。

作中で語られる“名画”については、残念ながら私はほとんど見てない作品ばかりで
イマイチ元ネタが分かりませんでしたが、さほど問題はありませんでした。
でも元ネタを理解してる方がもっと楽しめるでしょうねえ。

殺し屋“毒舌ジム”のキャラクターが阿呆すぎて実にいいです。味ありすぎです。
ラスト付近では肩を震わせて笑えてしまったですわ。

http://www.gaga.ne.jp/crime-diamond/

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■クラッシュ(ポール・ハギス監督)(2006/03/09)

まずはアカデミー賞めでたやです。

クリスマス前のLAを舞台に、ある自動車事故を介して様々な人々の運命の交錯を描き出す群像劇です。
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を担当したポール・ハギス氏の初監督作です。
複雑に絡む人間関係を描いた手腕が見事でありました。

多数の人々が絡み合う群像劇らしいという認識以外は前情報無しで見ました。
これまで何度か書いていますが、映画館で新鮮な感動を味わいたい為、事前には極力情報は入れないようにしています。その為、予習しておいた方がいいタイプの社会派映画だと困ることもあるのですが(^^;)、今作は大丈夫だったかと。普遍性のある問題と思えますし、映画自体分かりやすく描かれていると思いますので。

で、なるほどああいう話だったのですねえ。
様々な人種、階層の人々が住む街を舞台に、差別と偏見と銃の国の姿を描き出した社会派作品でした。
一つの悪い出来事が他の人に影響を与えながら連綿と負の連鎖が続き、人々がエゴイズムむき出しにヒステリックにぶつかり合う前半はやりきれない陰鬱な気分になりましたが、
それでもグイグイと引き込まれて目が離せない映画でありました。
終盤の展開はやや都合が良すぎる部分も感じましたが、それでも救いあり苦みありの各々の展開は面白く見られました。シビアさと甘さを備えたいい映画です。
1人の行動が他の人に次々影響を与えていく様は、社会の中にいる自分の姿を見直さねばとの警告を与えられたように感じました。

見ていて「おまえら簡単に発砲しすぎ」と思いましたが、現実もあんなものなんでしょうねえ。
と言うか、現実の方がはるかに救いが無いのでしょう。

公式サイト

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■グリーン・ディスティニー(2001/07/23)

DVDで見ました。 

舞台は昔の中国、
「碧名剣」こと「グリーンディスティニー」を巡る人々の戦いと愛の物語です。

とても美しい映画でした。
砂漠を走る馬上での切り結びのスピード感、
竹林での戦いでのしなる竹の優美さ、
そしてラストシーン、

・・・ちくしょー、映画館で見れば良かった。

予告を見たとき、マトリックスアクションもどきかと思って印象が良くなっかったこともあり、
結局上映中は見損ねてしまったのです。とほほ
反省。

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■クローバーフィールド HAKAISHA(マット・リーブス監督)(2008/04/12)

予告を最初に見たときに「これはネタバレされる前に観るべき映画っぽい」と思ったので、
以後は徹底的に情報をシャットアウトしていました。
おかげで無事に  映画だと知る前に観ることに成功。大正解でした。
(劇中の登場人物と同様に)情報無しの状態で見てこそ100%楽しめる映画かと思います。
ある意味ワンアイデア映画ですし、映画のジャンルを知ってから見るのでは楽しみ半減かと。

なので、未見の人は以下の感想は読まない方がいいと思いますが…、
ただ、「前情報無しで見るべき」映画でありながら、結構好みが分かれそうなのが困りものでしょうか。

とりあえず、女性よりは男性向けの映画だと思います。
あと自分は平気でしたが、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような「ハンディカメラ手振れブレブレ映画」なので、酔いやすい人にはお勧めしません。

以下、ネタバレ注意


映画はニューヨークが壊滅するほどのある大事件に対して、
(これまたブレアウィッチのように)一市民がハンディカメラで撮影した映像を第三者が再生した内容になっています。

徹底的に「何の予備知識も無い一般人」の目線(映像)で描写されますので、
“そこで何が起こっているか”もなかなか分からないし、分かり易い説明も一切ありません。

だ が そ れ が い い。

実際事件に巻き込まれている渦中の人にとっては事件の全貌など(後にならなければ)知ることは出来ないものなのですから、
疑似体験ムービーとして、大変に臨場感を楽しむことが出来ました。
ぶっちゃけ、最後まで見ても、明確な謎の解明なんてされないのですけど、
“よく分からないからこそ良い”、というタイプの映画です。

で、
以下、更にネタバレをはっきり書きますと


「ちゃんと予算をかけて、コメディ色を廃して真面目に作った『大怪獣東京に現わる』」ですね。
或いは「一般市民視点で描いた『GODZILLA』」と言えば直接的でしょうか。(場所もニューヨークですし)
「(元)男の子向け」で「怪獣映画に慣れた日本人向け」の映画かと思いました。

とは言え実際には、1998年に“アメリカ最強映画”として撮られたGODZILLAとは決定的に違う映画になっているのですが、
それはやはり、2001年の9/11以後に撮られた為でしょうね。
“自国本土に理不尽な被害が出る”ことが実際にあり得ることをアメリカが実感したからこそ出来た映画なのでしょう。
怪獣が倒されることなく理不尽に終わってしまうあたり、ダークな臨場感を味わったままで劇場を出ることが出来る映画になっていました。

以下は気楽なツッコミとか。
・カメラマンの空気の読め無さっぷりがリアルに嫌だ(笑)
 まあ、こういうキャラクターだからこそ、あの状況であそこまでカメラを回し続けられるんでしょうけど。
・普通あんな状況で、あそこまで撮影なんか続けられないですよねえ。(初めてカメラを触った素人のくせに)何というプロ根性!(笑)
・まさに『彼は最後までカメラを離しませんでした』の言葉を体現したような男だ(笑)
・プチ怪獣(或いは怪獣についてた蚤?)はレギオンぽかったですねー。舞台も地下鉄線路だし。
 エンディングといい、やはり日本の怪獣映画を意識してるんでしょうねえ。
・ラストの映像が皮肉だなあ。
・しかし、ラスト映像で「飛沫」が映っているらしいのは、帰ってから人様の感想を見るまで気付かなかったですよ。うぬう。
・序盤、「事件」が起きるまではちょっと退屈しましたが、それも「映画全体の臨場感」を高める為には必要なものだったと思います。
 そのあたりで人間関係も分かるわけですし。
・あー満足した。

・でも続編はいらないなあ。これ一本で完結してるじゃないですか。
・怪獣の正体とか怪獣を倒せたかどうかとかは正直この映画にとってはどうでもいい話だと思います。
・この映画の主人公は博士でも軍人でも政治家でもないし、あの怪獣は一般人にとっては災害みたいなものですから。
・ネットで感想をチラホラ見ると、やはり好みの分かれる映画であるらしく、
 『一般人視点で謎が明かされないままなのが素晴らしい』と絶賛する人と、
 『説明不足で謎が明かされないのが嫌』と怒っている人が綺麗に分かれていて面白いです。

公式サイト

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■KT(阪本順冶監督)(2002/06/03)

1973年8月8日、日米を渡りながら亡命生活を送っていた金大中・元韓国大統領候補(当時)が
日本:九段のホテルグランドパレスから突如姿を消し、
5日後にソウル市内の自宅前で目隠し・傷だらけの姿で発見された。
なぜ日本政府はむざむざ拉致監禁を見逃したのか、なぜ金大中は殺されずにすんだのか、
今でも多くの謎が残るという『金大中事件』を、
“拉致犯の側から”の視点を主軸に描いたドキュメント風の群像劇です。
(注:あくまでドキュメント“風”です。事件自体謎なので事実というわけではありません)

時代的な状況や考え方を挟み込みながら、エンターテインメント性のあるサスペンスとして仕上がっています。
当時の事件を知らない人が見ても大体話は理解できると思います。
とゆーか、私も恥ずかしながら予備知識はほぼ皆無でした。
まあ、当時を知る人には分かるだろうけど、知らない人には分からない描写はちらほらあったり、
登場人物がやたら多くて見分けがつきにくくて、それぞれの立ち位置が分かり難かったり、
時代的なものもあり考え方が理解というか共感できなかったりする部分もあったりはするのですが
(特に主人公、私がノンポリな為でもありますが)、
とてもリアルさを感じる作品でした。
犯人側からの視点というのが、感情移入を感じつつも内心で
「ちょっとまてい」という気分を感じると言う、なんだか複雑な気分になりました。
後味はやや悪いです。

1970年代当時の舞台や小道具がかなりのリアリティがありました。
掃除機も車も黄色い公衆電話もカップラーメンも雑誌も映画フィルムも、
よくこんなものを探してきたものだと驚くほどでした。

http://www.kt-movie.com/

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■敬愛なるベートーヴェン(アニエスカ・ホランド監督)(2007/1/11)

ほぼ耳が聞こえなくなった晩年のベートーヴェンを支えたコピスト(写譜師)の女性アンナ・ホルツの話。

“第九”の初演を4日後に控えた状態でベートーヴェンの元に「音楽学校で一番優秀な生徒」として、コピストとして送られてきたアンナ・ホルツだったが、
アンナが女性であるという理由で最初はベートーヴェンに敬遠されてしまう。
しかし、彼女の才能を認め、やがて2人は師弟の絆で結ばれていくのだった…
という話。

以下ややネタバレで(ベートーヴェンの逸話を知っていれば問題ないレベルとは思いますが)

音楽にさほど詳しくない自分が見ても楽しむことが出来ました。
“第九”が大きく扱われていて、年末年始時期に見るのにも相応しい映画かと(笑)

ベートーヴェンに協力して曲を譜面に清書し、“耳の聞こえない状態で指揮をする”ベートーヴェンを彼女が支えて第九の初演を成功させる下りなど実に感動的で、
10数分に及ぶ“第九”の演奏シーンは音楽に詳しくない自分でも退屈することもなく圧倒されました。
ベートーヴェンの独特な人物像もアンナ・ホルツの人間性も面白かったですし。
ただ、このアンナ・ホルツは架空の人物らしいと、映画を見た後で知りましたけど(苦笑)

ベートーヴェンは生涯で3人のコピストを使ったけど、そのうちの3人目が誰なのかが現在でも謎のままらしいのですね。そこのところを補完した作品なわけです。
架空の人物とはいえ、複数の人物をモデルとして『第九初演で観客の拍手が聞こえないベートーヴェンを客席に振り向かせた』逸話なども取り入れて、
アンナ・ホルツがとても実在感のある人物として描かれているのが興味深かったです。

当時のウィーンを再現した町の様子や、ベートーヴェンの偏屈ぶり、その奇人ベートーヴェンと彼の甥や近所の住人とのやり取りなど、全体を通して臨場感があって見所がある映画でした。
しかし映画としては、一番盛り上がる“第九”のシーンが中盤で来てしまうため、その後がちょっと物足りない思いも無いではなかったです。
いい映画だったと思います。

ところで、劇場の案内係の兄ちゃんは「親愛なるベートーヴェン」と言ってました。まあ、間違えやすいタイトルだと思いますが(^^;

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■劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール(伊藤智彦監督)(2017/3/16)

先週観ましたがバタバタしていてなかなか感想が書けなかったですよ。
面白かったです。毎度言うのも何ですが、あれだけゲームでえらい目にあっててよくゲームを続けてられるなあとは思いますが。

今回はARゲームと言うことで、実際のARゲームはポケモンGOくらいしかやったことが無いですが(しかも大体ARは切ってる)、
「記憶のスキャン」云々を差し引いても、やっぱりこっちはこっちでかなり危ないんじゃとは思いました。キリトさんも転びかけてるし。街中を一時的に封鎖してゲームとか大変そうですねえ。

VR→ARだと、実際はかなり動きがもっさりしそうですかね。てか、最初キリトさんも運動不足で苦しんでましたけど、普通のゲーマーとかすぐに息切れしそうですよ(^^;
生身での全身運動をそれなりの時間続けられるアスナさんが凄すぎです。後半のキリトさんもトンデモだけど。

(多くの者にとって悪夢であろう)「SAO時代の記憶を消す」だけなら「本人の了承の上でなら」有りでしょうけど、それで死ぬかも知れないなんてのは完全に悪役ですな。
今回は「娘のため」だったとはいえ、茅場関係者は自分本位な奴ばっかりですよ(^^;
娘を蘇らせると言うけど、いくら精巧に出来たとしても結局は「本人では無い」よなあとか思って観ていました。

SAO時代は活躍出来なかったエイジが今回のARであれだけ強かったのは何やらチートな機器を使ってたおかげみたいですが、結局あれはどういうものだったんですかね。
相手の動きを分析してるような映像があったかと思ったけど、多少相手の動きを先読み出来ても身体が反応出来なければ意味が無いし、やっぱり身体能力自体を上げる何かだったんでしょうか。

ラストバトルでの全員集合はお約束ながら盛り上がりました。ユウキのイメージが出るところは良かったかと。
SAOのボス相手にALO勢の魔法&羽や、GGO勢の銃撃がそのまま使えるのがチートではありましたが、ラスボスも大概チートの塊だったので問題無いかなと。
あの回復術とか、魔法や銃による遠距離攻撃が無かったらどうしようもなかったんじゃないですかねえ。

原作のこの後の話(アリシゼーション編)は未読のままですが、菊岡さんやっぱり胡散臭い人だったんですかね。

フカ次郎の名前が出たのは笑いました。あとワグナリアとか(笑)

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■劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-(米たにヨシトモ監督)(2012/9/22)

タイバニ映画見てきました。
TV版1・2話をベースにして新作を追加と言う形式なので正直新鮮味は無いですし、人間関係も当然あまり進展させられないので物足りなさもありますが、気楽に楽しめました。

ただ、虎鉄の過去とかレジェンドとかバーナビーの殺された両親とかルナティックさんとか、TV版での伏線を割と印象的に描いてはいますが、全部TVで分かっている事だし、その辺りをこの先映画単体で描いていくのかが謎なので正直掘り下げる意味がどこまであるのだろうという気分にもならないでもありませんでした。
とりあえずマーベリックさんは、TV視聴者的には黒幕だと分かってるので、あからさまに黒い顔を見せてくれても良かったのにと思いました。

ところで映画の第二弾は来年秋で決定らしいですが、どこまで映画でやるんですかねえ。
第二弾は完全新作のようですが、タイガーの背中にワンミニッツの文字は無かったような気がするので普通にTVの時間軸上の話でしょうか。
たしか1クール目と2クール目の間に空白期間があったのでその辺りなら話は作りやすそうなんですが。

こちらとして一番見たいのは「TV後」の話なのですが、その辺りは「2期」までおあずけなんでしょうか。
本当にやるのかどうか謎ですが。

エンディングの小ネタがちょっと楽しかったですが、あれは最初から「エンディング用」だったのか本編で入れきれなかったシーンと言うことなのかどっちなんでしょう。
2話の少年の同級生が連行される少年を追いかけてくるシーンは良かったです。(追記:このシーンはTVでもあったようですが忘れてましたよ;)

各キャラについては、みないろいろと企業マークが増えて派手になっていて笑いました。
ワイルドタイガーのファミママークが色が合いすぎです。

ネイサンのカマっぷりは割と濃厚に描かれていて満足出来ました。

スカイハイさんの「スーツ(背中のジェット)がなかったら浮くことしか出来ない」には笑いました。
あんた風が操れるんじゃなかったのかよ!(笑)

牛角さんは、今回の映画でもやっぱり全然活躍出来てなくてヒドい(苦笑)
人間ロケットで飛ばされていく様が実にギャグでした。ドリルで方向を微調整とか、出来るわけねーだろ(笑)

超ロングで手裏剣を拾ってる折紙先輩には笑いました。

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■劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-(米たにヨシトモ監督)(2014/2/8)

タイバニ映画の第二弾です。
前作はTV版1・2話再構築プラスアルファでしたが、今回は期待していた『TV版最終回後』の話でした。

能力が1分限定になった虎鉄のその後は気になっていたので、やっと見たかったところが見れたと満足出来ました。
各ヒーローやサブキャラ皆それぞれにいい感じの見せ場があって、TVシリーズを見たファン向けの映画として良い出来だったと思います。

ただし牛角さんの活躍は微妙だけどな!(おぃ)
…と言うか、牛角さんはすき家さん(もしくは太麺堂々さん)にクラスチェンジしちゃったんですけどね!

ストーリーについては基本的に予想外の展開は無いお約束の連続なのですが、主軸の虎徹とバーナビーの話だけでなく、ブルーローズと虎徹の関係とか、ネイサンのオカマの葛藤とか、
ネイサンとキッドの関係とか、自分のあり方に悩む折り紙やスカイハイとか、スタンスがぶれまくってる牛角さんとか(笑)、虎徹と楓の親子関係とか、バーナビーの新パートナー・ライアンとか、
ルナティックと虎鉄の立ち位置問答とか、二部ヒーローとか、様々な要素をぶち込んだてんこ盛りな内容で実にサービス精神旺盛な作品になっていたかと思います。
要素が多すぎて、一部中途半端になってしまった部分も正直あるのですが(後述)、映画として満足度はなかなか高かったんじゃないかと。

映画としての主役は虎徹とバーナビーなのですが、ネイサンの存在感がやけに高かったです。中盤は寝っぱなしなのですが、クライマックスでの女子(?)チーム3人での合体技は実に良かったかと。オカマ最強ですね。

ネイサンに並んでブルーローズも虎徹との関係がかなり丁寧に書かれていてホッコリしました。娘の楓にも相談されたりして、何と言うかとても順調だと思いました(笑)

楓は楓で、虎徹との関係性がいい感じだったかと。TV版初期のように突き放し過ぎず、かといって甘え過ぎない距離感がいいですな。立場的に楓の方が親父を尻に敷いている雰囲気が和みます。

牛角さんは、先にも書いたように今回は(ヒーローとしての)人気の無さからアイデンティティを失っていてなかなか辛そうでした。戦いで片方のツノが折れていたあたりはアルデバランっぽかったかなと。

斎藤さんは、出番が少ないながらも要所で虎徹との仲の良さを感じられて良かったかと。これまでの虎徹のリアクションを斎藤さんが楽しんでいたのが分かったシーンはほのぼのしましたよ。

バーナビーにしと、楓にしろ、ブルーローズにしろ、斎藤さんにしろ、モブの市民にしろ、今回の話は総じて「虎徹がいかに皆に愛されてるか」が分かる映画だったかなと。

アニエスは最後に美味しいところを持っていったなあと(笑)

新キャラでバーナビーのパートナーになるライアンについては、お馬鹿で悪くないキャラでしたが、最後にさくっと去ってしまったのはちょっと残念でした。馴染めば仲良くなれたかも知れないのになあ。

サービス旺盛で楽しめましたが、先に書いたように要素が多すぎて半端になってしまった部分もあって、それが一番強く感じられたのはルナティックとの対立だったかと思います。
対立それ自体はともかく、決着が凄く中途半端に終わっちゃってるんですよね。あれならルナティックはもっと早く引いても良かったんじゃないですかね。

クライマックス以外で戦う敵3人は、ヒーロー2〜3人がかりで当たらないと対抗出来ないあたりが強すぎと言うか、逆にヒーローが弱すぎにも感じてしまいました。TV版でも割としょっちゅう苦戦してましたけどね。
強力なNEXT能力者は、ヒーローになるより自分勝手に振る舞う人の方が多いって事なんですかねえ。

ところで、前作と今作でやけにバッドマン(ダークナイト)っぽいタイトルはどうにかならなかったのだろうかとは思います。

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■劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟(錦織博監督)(2013/2/27)

劇場版禁書目録観て来ました。文庫はゲットしましたがまだ未読です。

映画のストーリーは、
いつものように女の子が困って上条さんが幻想をぶち殺したり入院したりする話です。
おわり。

…ではあんまりなのでもっと書きますが、
上条さん組、魔術師組、美琴組(超電磁砲組)、一方さん組、大人組と、多岐に渡る主要キャラそれぞれに見せ場のあるオールスターキャストなお祭り映画で、素直に楽しかったです。
“あの”インデックスさんまでもがそれなりに出番があって活躍しているのが驚きですよ(おぃ)

話の舞台は今まで聞いた覚えが無かった宇宙エレベーターですが、まあ今までも堂々とあったらしいので仕方ないな(笑)
ところでwikiってみると軌道エレベーターは「難易度は上がるが赤道上にしか建造出来ないわけではない」んだそうで。勉強になりました(・e・)
以下箇条書きで。

・本編の残骸編(9/14)から大覇星祭(9/19)の間の話だったらしいですが、禁書のタイムスケジュールの厳しさはホントに異常だぜ!(笑)

・時期的に黒子が車椅子状態ですが、今回の映画時点でも結標淡希戦の痛みが残っていた黒子を見ると、どれだけ入院しても次のエピソードでは復活してる上条さんの異常な頑丈さが際立ちます(笑)
上条さんの回復力は、ギャグ漫画で吹っ飛んだ建物が翌週には直るが如しですよ。
・黒子の新たな称号「包帯ツインテール車椅子」には笑いました。言われてみるとなんて属性てんこ盛りだ(笑)

・やっぱり置き去りにされる美琴がとても美琴です。まあ見せ場があって良かったかと。
・佐天さんのバット大活躍が阻止されたのが超残念です。

・生身で宇宙戦闘から大気圏突入までこなすねーちんが凄すぎます。お前がガンダムか!?
しかし、本人は無事でも大気圏突入したら、さすがに服は燃えるんですかね。まあ魔法でどーとでもなるんでしょうけど。

・ステイル弟子トリオはその後のイギリス編ではどうしてたのだろうとか思いました。まあ分からないところとかコマの外側とかで堂々と活躍していたのでしょう。たぶん!
・アリサが狙いなら、弟子トリオは「アリサが上条さん達と別れたところ」を狙えば良かったんじゃないのかね。かまってちゃんめ!
・ステイルの弟子と婚后光子が接触したので風使い対決が見られるかと思ったけど科学と魔術が交差しただけだったぜ。

・宇宙エレベーターのパージは、OOの軌道エレベーター崩壊みたいな大惨事になりかねないかと思いましたが、免震のアイソレーター的なものを壊すだけでOKなんですね。
どういう理屈かよく分からないけど、まあ科学力すげーと思っておきます。

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■劇場版天元突破グレンラガン紅蓮篇(今石洋之監督)(2008/09/18)

昨年TV放送されたガイナックスのロボットアニメ「天元突破グレンラガン」の総集編劇場版です。
どうせこの映画に関心を持つのはTV版を見てる人やアニメファンでしょうから詳しい説明は省きます。
以下、ネタバレも含んで書きますので御注意。

ラストのロシウが女の子のように妙に可愛かった気がします。
これが最後にはごついおっさんになってしまうのかと思うと時の流れの残酷さを感じました。(それが感想か)

以下もうちょっとまともな感想。

今作は伝統的な「TV版再編集映画」ですが、TV版を未見の人にも割と分かり易くまとまっていたのではと思います。
まあ、TV番を最後まで見ている自分は所詮まっさらな目では見られませんので実際に初見の人がどう思うかは分かりませんし、
こういう映画を見るのはそもそもTV版からのファンが大部分だとも思いますけど。

TV版を見ている人にとっても単なる総集編ではない新要素も多く含まれていて楽しめるものになっていたのではないかと。
“ヨーコVSアディーネ”なんかは確かに見たかったシチュエーションでしたし、
サービスたっぷりのファンムービーとして楽しめる映画になっていたんじゃないでしょうか。

2時間でまとめるために、主要メンバー以外の仲間キャラの影は非情に薄かったですが、まあTV版でも1・2部では存在感が薄かったので問題ありません(そうか?)
サブキャラの登場シーンがほぼ自己紹介の名乗りだけで済まされているのが(笑)
そんな中でも(次回で重要になるはずの)ロシウは出番は少ないですが、グレンに乗ることをシモンに不満がられたり(TV版でもあったっけ?)と微妙にサブキャラの中では印象的だった気がしないでもありません(?)

今回の内容はTV版1・2部の総集編なんですが、てっきりテッペリン決戦までいくかと思ったらそこまではいかず、
旅立ちからシモン復活までを描いていました。
ただし、そこに至るラスト後半20分はTV版とはかなり違っていて、
ぶっちゃけて言えば10〜14話あたりの要素を凝縮して再構築した全く新しい展開になっていました。
先にも書いたヨーコVSアディーネや、(詳しくは書かないけど)超ネタの新メカなど盛り沢山の要素で楽しめましたが、
ただ、シモン復活の流れは、TV版を見ている身としてはどうしても少し「あっさり気味」と感じてしまいました。
2時間の映画ですから仕方ないんですけどねー。

今作でテッペリン決戦まで描けば1・2部が綺麗にまとまりますけど、映画としてなら確かにシモン復活を山場にするのは正しかったと思います。
続きの「螺旋篇」でのボリューム調整が大変になるかも知れませんけど(^^;
まあ、テッペリン決戦は螺旋篇の冒頭でサクッと済ませるのもありかも知れません。

■これまでに描いたグレンラガン絵(TV版ネタバレあり)

ストライクアニキーズ!

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■劇場版天元突破グレンラガン螺巌篇(今石洋之監督)(2009/4/28)

今作も紅蓮篇(↑)同様に、元々のファンの人向けの映画なので解説は省略。

今回はTV版2部ラストのテッペリン攻略戦から4部ラストまで。
全編通してひたすらハイテンションで突っ走りまくりで息つく暇がない映画でした。
パンフにも書いてたけど、緩急の「緩」とか無いよ!
面白かったです。疲れたけど(笑)

全体的な流れはTV版と大きくは変わりませんが、1本の映画にまとめる為に流れを簡略化しつつ最後の決戦を大増量というところ。
最終決戦はちょっと長すぎるくらいに長かったです。当然(紅蓮篇ラストのように)新要素も詰め込みまくりで濃すぎて凄かったかと。
まさか最後の最後で●●●●●●●●●●●なんてものが出てくるとは。カミナそのものにしか見えねー!(笑)

今作ではシモンとニアに焦点を絞った話になっていました。
TVでは(たしか)語られてなかったと思うシモンの心情がより明確に語られてました(ちょっとセリフで語りすぎな気もするけど)。
ですので、ヨーコや3部の主役だったロシウのウェイトは低めになっています。それでも新たに描かれた各人の活躍はありますし、キノンに殴られるロシウは良かったですが(笑)
シモン・ニアについては、"色々と""冒頭とラスト"を多重的に重ねる演出になっていたのが印象的でした。
詳しくは書きませんが、TV版では何をしていたのか謎だった"その後のシモンの行動"が推測出来るようになっていて、これが泣かせます。
でも、ラストシーンの音楽はTV版のしんみりした音楽の方が好きだったなあ。

TV版自体1〜4部と部が変わる毎に印象が変わる作品でしたが、(主に)1・2部と3・4部とでそれぞれ1本ずつの映画としてまとめると、作品前半と後半の変化の大きさが本当に印象的でした。
前作に対して随分シリアスで小難しくなってしまったというか、「SF作品」だったのだなあと。
アンチスパイラルの心情の扱いが結構大きくなっていたと思えます。

あと、ネタバレですが、
大グレン団が生き延びてましたが、やはり今作の展開的に重要な死はキタンとニアだと思うので、それぞれの重みを強調することにもなって良かったかと。

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■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語(新房昭之監督)(2012/10/6)

小さい子供が観に来ていてビックリしました。(親子連れですが)
キュゥべえこわいとか言ってましたが、そりゃあそうだろう、うん。

そんなわけで観てきましたが、当然ですが実に普通に総集編でした。
絵は背景やまどかの新しい私服や杏子のパンダ焼きやと色々クオリティアップして見応えがありましたが、
話としては特に新鮮味はありません。まあお祭りみたいなものだからそれでいいかなと。本番は今後の新作ですし。

最初に「前後編で総集編」と知った時にはてっきり「1〜6話」と「7〜12話」で配分するのかと思っていましたが、
実際には「1〜8話」で「さやか魔女化」の所で終わっていました。一本の映画としてはいいヒキになっていたかと思います。
まあ、“あの”キュゥべえで終わったら子供もキュゥべえこわいと言いますわ。
来週の後編は「9〜12話」の4話分だけになるので割と余裕がありそうです。こっちには新規シーンも期待出来るといいなあ。

今回新規シーンは(OPやEDは別として)本編ではほぼありませんが、「普通に過ごしていても魔力は消費する」説明が追加されていました。
これはそもそもTV版で入りきらずにカットされた部分だったはずですけどね。
あとの新規シーンは、冒頭のミニトマトくらい?

OPの子供時代のまどか達や、やたら仲の良いまどほむ(眼鏡なし)は良い感じだったかと。
EDはTV版と路線は変わりませんが、怖さはアップしていたと思います。レギュラー以外の魔法少女のシルエットも出ていましたが普通に「これまでの魔法少女」のイメージですかね。

カットされた部分は意外と多かったと思います。パパとの会話みたいな家庭シーンや学校の日常シーン等が結構削られていましたが、まあ仕方ないですかね。
冒頭で「まどかの夢」も削られていたのが意外でしたが、映画でも「ほむらと夢で会った」ことは述べていたので深い意味は無さそうでしょうか。
しかし「他人の願いを叶える」ことをマミさんに窘められるシーンが無かったのは惜しかったかと。この前編はかなり「さやか☆マギカ」でさやかメインな色合いが強いので、ここが削られたのは残念でした。

マミさんのテーマに日本語歌詞が付いていたのがビックリでした。
あと、杏子が双眼鏡を使っていた「階段もEVも無いタワー」にちゃんとEVらしきものが描かれていて良かったです。

映画だと、マミさんの携帯番号が分からず困った後でほむらの番号が分からず困るシーンを見ることになるので、連絡先の確認は大事だなあとより強く思いました(笑)

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■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語(新房昭之監督)(2012/10/13)

総集編の後編です。新規シーンは結局ほとんど無かったですが、十分楽しめました。
TV、BD、再放送ともう何度も見てるのに、それでもやっぱり引き込まれて面白かったですよ。

4話分で構成するには上映時間に余裕があるので新規シーンに期待していましたが、演出増加やOP・ED、予告とかはともかく、本編中で「新規」と言えるシーンは1箇所くらいですかね。9話終了から10話につなぐシーンでの「謎墓場」くらいかなと。
しかしあの墓場は一体何なのやら。魔法少女達の墓場のイメージとかでしょうか?
謎の時計空間な「ほむホーム」については、まだほむらが魔力で作ったと考えれば良かったですが、こっちは本当に謎空間でした。
歩いて行くほむらとか、演出としては格好良かったですが。

事前には、新規シーンがあるとしたら10話部分やエピローグあたりかと予想したのですが、結局その辺りでは無しでした。
しかし、あの辺はある意味「完成してしまって」いて余分なシーンを足す余地が無い気がするので、むしろ付け足しが無くてホッとした気もします。
ほむらの過去としてドラマCD1の部分を挿入というのも、外伝ならともかく本編中でやっても流れがおかしくなりますしね。

10話部分終了後に「コネクト」が来たのはグッと来てしまった。TV版と同じ演出なんですが。
しかし、コネクトは「ほむらの為の歌」だし、10話部分の締めには相応しいですな。11話部分との繋ぎにも良かったですし。
コネクトはTV版でコメディチックだった部分(風船まどかとか)をほむらメインの映像に差し替えていて面白く見られました。
そしてラストカットが「2人」なのにはちょっと笑ってしまいました。てっきり普通に5人バージョンかと思っていたので。
本当ほむほむはまどかしか眼中に無いな!(笑)

宇宙改変後のまどかとほむらのシーンは、TV版の裸からスカート付きになって、「深夜アニメ→劇場」としての年齢層対策を感じました(笑)
あのぼやけた光でのスカート的表現はなかなか良かったですが。

ラストはまたTV版通りコネクトで締めでしたが、ここでのエンドロールが魔女文字で「何書いてるのか読めねー」と心中で叫んでしまいました。
その後にちゃんと日本語のスタッフロール付きエンディングが流れて良かったですよ。

杏子のお菓子については、きっちり検証してないですが前編ほどには変わってなかったような。(うんまい棒とかだんごどか)
確認してみると、TVではみたらし団子だったのが色団子に変わってはいますかね。
串を投げるシーンがあるから団子自体は変えられなかったのね。

最後の最後に新作映画の予告が見られましたが、
今回の映画を見て、あらためて「ここまでだけで、あまりにきっちり完結している」と思えたので、新作というのは正直不安です。
立つ鳥跡を濁したりとか、蛇足にならなければいいんですけどねえ;
本編が綺麗に終わったのに、後からどこどこ続きが描かれたりするデビルマンのような事にならなければいいのですが。

とりあえず心配は置いておいて、予告については、シーンが短くてはっきり分からない部分もありましたが、きっちり本編の続きの話のようで、マミさん、杏子、ほむほむが元気そうなのは何よりです。
杏子の制服姿が見えましたが転校してくるのか、それとも既に学校にいる事になっているのか?
仁美の名前が上がってましたが案外重要な役柄だったりするのでしょーか。まさか仁美が魔法少女になるんじゃあるまいな;

タイトルは「叛逆の物語」だそうですが、メイン5人で「叛逆」と言う言葉が一番似合いそうなのは、…さやかかなあ(笑)
さやかの映像も一瞬見えましたが、回想やイメージ以外で出番があるのやら。

「叛逆のキュゥべえ」とかだったら嫌ですねえ。ほむらが魔女の概念をキュゥべえに話した事がきっかけでキュゥべえが何かを企む話とかだったら嫌すぎる(笑)

ちなみに、もらえたフィルムはまどかが泣いてるシーンでした

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■劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語(新房昭之監督)(2013/10/26)

とりあえず、「まどマギ映画を見に来る客は、物語シリーズ(セカンド)を知ってること前提かよ!?」と思いました(笑)
いきなり忍野扇とは予想ガイ過ぎです。
ちょうど今「終物語(上)」を読んでいる途中なので吹きましたわ。

★以下何を書いてもネタバレになるので要注意★

いやー、何と言うか、正直まだ頭が混乱してますが、凄かったです。正に急転直下の怒涛の展開でした。
ラスト20分辺りでは、いい感じにハッピーエンド(?)になるかと思いきや、そこからまさかの急展開とは。終盤は正直ぽかーんとしてしまいましたよ(^^;
これは、賛否両論だろうなあ。

個人的には、これは是と言っていいやら非と言っていいやら悩みます。
TV版ラスト全否定な感じですし。終盤は脳内でずっと「台無し」の文字が踊っておりました。

死んだはずのさやかも杏子と仲良くしているし、メインキャラが皆揃って元気だし、キュゥべえはボロ雑巾だし(笑)、表面上だけの事実を見ればハッピーエンドと言えなくもないのが厄いですよ。何というヤンデレエンド。
インキュベーターへの叛逆かと思ったら、神まどかへの叛逆だったわけですね。
キュゥべえにすら「わけがわからないよ」と言われるほむらの病みっぷりが宇宙レベルでヤバすぎでした。愛が重い。

まどかの決断を無視したほむらの決断は(と言っても、ほむらが奪ったのは神まどかの人としての心の一部らしいので、神まどかのシステムは健在っぽい感じですが)、
「1人になるなんて耐えられない」との(円環の記憶が無い状態の)まどかの言葉を聞いてしまったから、なんですかね。
しかし、「円環のあっち側」には歴代魔法少女やさやかの意識も一緒にいるらしいし、全然寂しそうでは無かったのになあ。

具体的にはどう世界は書き換わったんですかね。インキュベーターがどう利用されたのかもちょっと謎ですが、そこら辺は「今後」明かされたりするのかどうか。
あまり続けても蛇足な気もするし、ここで終わりでもいいかなあ。(正直本作自体が蛇足だし)(個人的にはやっぱり、成仏のところでエンディングに入って良かったんじゃないかと思えてなりません)

前半で、ゼーガペイン的な世界になっていた原因はキュゥべえのせいだったわけですが、TV最終回でキュゥべえに魔女の情報を漏らしていなかったら、こんなことにはならなかったんでしょうねえ。
ほむらうっかり過ぎです。

マミさんVSほむらのガチバトルはなかなか見応えがありました。時間止めをリボン結びで対策するマミさんがキレキレですよ。

さやかと杏子の関係もいい感じに補間されて良かったのでは無いかと。
それにしても、さやかは今回かなり頼もしくなっていました。こちらもほむらの時間止めにああ見事に対応するとは。
そしてオクタヴィアがほとんどさやかのスタンドみたいな扱いで吹きました。

そんなマミさんや杏子やさやかの頑張りも、最後にほむらのせいで台無しになっちゃうんですけどねー(^^;

前半の5人揃っての魔法少女VSナイトメア戦は戦隊ヒーローと言うかプリキュアと言うか、実に平和そうな戦いで和みました。つーかあのダンシング変身は何なんだ(笑)

ベベことシャルロッテの存在は、つまりは「さやか以外の歴代魔女も救済されてますよ」ってのを示す役割だったわけですかね。
まあそれもほむらの(略)

序盤、先生の動きが物凄く魔女っぽかったのは笑いました(笑)
中沢くんの存在感も素敵。つーか中沢くんも本物だったのか?(^^;

まさか魔獣さんの出番が皆無とは(笑)

鎧武が始まったタイミングでのメロン登場は笑いました。かぼちゃも出てたけど、かぼちゃは鎧武には出ないだろうなあ。フルーツじゃないし。

ところで魔女ほむらの後ろ髪というか後ろ手、キュゥべえの耳っぽく見えるような。

神まどかについては「未来のことも全部分かってるんじゃなかったのかよ」とは思わないでもありません。

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■ゲット スマート(ピーター・シーガル監督)(2008/10/14)

分析官としての高い能力ゆえに憧れのスパイになれなかった男・スマートが、とある事件によって晴れてスパイに昇格するが…、というスパイコメディ映画です。

元々は1960年代の海外ドラマ(それ行けスマート)だったようですが、自分は名前は聞き覚えがありましたが見たことは無かったと思います。多分。
1980年に映画にもなっていたらしいですが、こちらも未見。
次々開く扉をくぐって最後に電話ボックスから基地に入るとか、靴が通信機になっているとか、今回の映画でも元のドラマの内容を結構反映しているようです。

スパイ物のお約束に満ちた作品で、典型的な『見た後に特に残る物は無いけど、見ている間は気楽に楽しめる』作品だったと思います。2時間弱、素直に楽しめました。
お馬鹿なギャグも多いのですが、しかし予告からの印象と比べて割と真面目にストーリーが進展する作品だった、とも思いました。
40代の主人公に加えて爺様もアクションで頑張ってくれるのが、見ていて応援したい気分になれて良かったです。

ただ、繰り出されるギャグがやたらと肉体的に痛々しいものが多いのですが、この辺りは元のドラマの持ち味に倣ってるんですかねえ?
この辺りはちょっと苦手でした(^^;

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■ゲド戦記(宮崎吾郎監督)(2006/08/01)

少々ネタバレありなので御注意を。

一言で言って、普通にあまり面白くなかったです。
一応は映画としての体裁は整えていないでもないですが、良くも悪くもインパクトが無く、映像的な面での「面白み」も乏しい、印象の薄い映画でした。
事象をあまりに「そのまんま」に描写しすぎていて、「イメージの膨らみ」という物は感じられません。
話をまとめるのに精一杯で、見る人を楽しませようとか、話を理解してもらうために表現を工夫しようとか言う余裕が持てなかったのかと思いました。
初監督にそれを求めるのは酷なのかも知れませんが。

いいところを探そうかと思ったのですが、
正直ちょっと思いつきません。うーむ
どうしようもない駄作、とまでは言いませんが、褒められるところはありません。
最初から否定的な目では見るまいと思っていたので残念ですが;

とりあえず、原作ファンにはお勧めしません。
1〜5巻の要素をゴチャ混ぜにして表層的に整えた、文字通りに「超縮小再生産」な内容です。
(ちなみに原作の「外伝」はまだ未読なので、映画に外伝の要素が入っているかは分かりません)
原作とは大きく話が違うので、原作を知らない人に原作もこういう話だと思われないかと、ちょっと心配です。
私自身は「原作と違うこと」それ自体は別にいいのですが(映画は2時間程度でまとめないといけないのだし、そもそもジブリの原作付き映画は原作を大きく分解・再構築してるものだし)、
今作はその再構築が、毒にも薬にもならない凡庸で世界観の狭い箱庭ファンタジーと化してしまったのが、題材に対して、ひたすら「勿体ない」と思ったのでした。

いやー、本当に世界観の狭いこと狭いこと(^^;
広大な世界を舞台にしたはずのロールプレイングゲームで最初の町に寄ったら、
いきなり主要キャラ全員とボスキャラが勢揃いしてしまった感じと言えばいいでしょうか(^^;;

「説明不足」というより「説明が下手」なのでしょうが、どのシーンにどんな意味があるとか、何故こんな事が起きるのかとかが非常に分かり難い映画かと。
“伏線”というものをもう少しちゃんと張っておいて欲しいと思いました。
特に最後の「アレ」は、「イヤボーンの法則」としか思えないのではないかと(苦笑)
クモが具体的に世界に何をしたのかも、何故にアレンが父を殺したのかも、最終的に「世界の異変」は解決出来たのかも、テルーの唐突な正体も、
映画を見ているだけではほとんど分からないのではないかと思います。(かといって、アニメのオリジナル要素も強いので、原作を読めば全て分かるとも言えません)
そして、説明不足すぎるかと思うと、一方でテーマを全て人物の「セリフ」で語りまくってしまったりとか、
あーーー、うーーー、とにかく見ていて辛い。

最終対決の安っぽさはどうにかならないものかと;
勧善懲悪なRPGのボスキャラ戦と考えればいいんでしょうか。

「ゲド」があまりに何の活躍もしないのには少し驚きました。
主人公をアレンに設定したのは分かりますが、本当にゲドは「何も」しません。
アレンを支える師匠的ポジションでのやり取りさえも、描写が皆無とは言いませんが、十分とは言い難いです。
「ゲド戦記」なのになあ(^^;
タイトルになってる人物の活躍し無さっぷりで「トイレット博士」を思い出したりしました(笑)
アレンも、あの描写でアレンに感情移入しろと言われても困ります。

あちこちで言われていますが、「どこかで見たシーン」がてんこ盛りな印象でありました。
ナウシカやもののけやラピュタや千と千尋の香りが濃厚なこと(笑)
他にも、建物の足場の悪い箇所を移動する様を見ていると「ICOやワンダは面白かったなあ」とか思い出したりもしました(笑)

エンディングで「原案:シュナの旅」と出ていたのは何なんでしょう?
原案というか原作は「ゲド戦記」では無かったのでしょうか?
後からシュナの旅の本を読み返してみたら、「人買いの車」なんかは確かにそのまんまっぽいと思いましたけど(苦笑)

ジブリの今後が心配です。
後継者の育成は大事なのだなあと、アレンとゲドの姿を見ながらも思ったのでした。

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■8/16追記

原作者 ル=グウィン氏のコメントが出ましたので参考までに。(英語です)
で、Wiki翻訳 

自分で英語を訳してはいないのであくまで翻訳を見ての話という前提ですが、
いちいち「全くごもっとも」と思える内容で頷いてしまいました。
大人の対応を取られながらも、深い失意が伝わる文章で痛々しく、とてもやりきれないなあ…

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■K-19(キャスリン・ビグロー監督)(2003/01/08)

米ソ冷戦時代の実話を元にしたという映画。
それを踏まえて見ると、「13デイズ」を見た時にも似た、背筋の凍る思いを感じます。

故障と事故を繰り返し、『ウィドーメーカー(未亡人製造艦)』『ヒロシマ』との異名で呼ばれたソ連の原子力潜水艦の話です。

★★★

1961年、ソ連初の弾道ミサイル原子力潜水艦「K-19」が処女航海に出港する。
頑固一徹な艦長の命令の元に、無謀とも言える厳しい訓練をこなしつつ、艦は当初の目的のミサイル発射テストに成功する。
しかし、その後に米国の海域を哨戒する任務を受けるも、NATOの偵察基地の近海で、K-19の原子炉の冷却装置にひび割れ事故が発生する。
放っておけばメルトダウンは免れない。更にK-19には核ミサイルも積み込まれていた。

修理を試みようとするが、元々が米国に原潜艦開発で先を越されたソ連のあせりの中で急遽出港したK-19には、
満足な“放射能防護服”すら用意されておらず、あるのはただの耐熱服だけだった。
原子炉に修理に立ち入ることは被爆を意味していたが、そのことは伏せたまま艦長は乗組員を修理に送り出すのだった・・・

★★★

艦自体の原子炉事故対策のお粗末さも勿論ですが、
こういう艦で圧壊寸前までの潜航テストを(他の乗員・副艦長の反対を押し切って)強行したりする艦長(ハリソン・フォード)の現実を見ない姿勢と無能さが恐ろしすぎます。
そして危険を認識していない軍上層部も・・・
こういう上司は世の中に沢山いそうで、無能な上司や上層部に翻弄される部下や世界の悲劇として、ある意味大変リアルに感じて恐ろしくなりました。
世の事故の多くは結局人災だよなあと、あらためて思ったのでした。(まあ艦長のせいで事故が起きた訳ではないのですが)

本筋と関係ないのですが、アメリカ映画ですので劇中のロシア人達は全て「英語」でしゃべっています。それはそれでいいのですが、
パンフによると「ロシアなまりの英語」をわざわざ使ってるそうなのですが・・・
それって日本人が「ハァイ!ワタシハアメリカ人デェス!」とかやってるようなもんでしょうか?
リアリティを求めるならロシア語を使うべきだし、それをやらない(出来ない)なら普通に英語を使えばいいでしょうに、
映画自体は悪くないのですが、こういう中途半端な姿勢は気にいりません。
まあどうせ私にはどこがロシアなまりだったか分からないのですが(笑

http://www.k19movie.jp/main.html

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■県庁おもてなし課(三宅喜重監督)(2013/05/20)

「県庁おもてなし課」観て来ました。
四国・高知の県庁職員達が主役の観光映画と言える作品です。ちょうど来週四国旅行なのでちょうど良かったですよ。
原作は妻が持ってるけどまだ未読。妻いわく後半は結構違っていたそうです。
ちなみに、実際の高知県庁にも「おもてなし課」はあるらしいですが、現実とどこまでリンクしてるんだろう。

有川浩作品は好きですが、本作も程よく笑えて気持ちよく観られました。
ラストは結構唐突で強引に感じましたが、そこの部分は原作とは違っていたようで。

主人公のボンクラっぷりが味があったかと。とある人のプロポーズ前のシーンでは「お前が言うか」と笑ってしまいました。

劇中に出てくる作家キャラの作品が有川作品のパロディタイトルばかりで楽しかったかと。

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■GO(日本:行定勲監督)(2002/02/28)

★わずかにネタばれ★
似たタイトルのピザ屋の宅配映画がありましたがそれとは別物です。
ちょっと前の映画ですが、このたびやっと見れました。
かーなり面白かったです^^
評判がよさそうとは思っていましたが、
映画を見るまではと内容に関する前情報は極力入れないようにしていました。
とはいえ、やはり先入観というものは生まれてしまうもので、
わたし、この映画はボクシング映画だと思っていました。
まるっきり違うとは言い切れないものの9割9分違ってますな。
「これは僕の恋愛に関する話だ」と主人公も劇中で散々言ってますし^^

日本の学校に通う、在日朝鮮人の少年の話です。
と聞くとテーマの重い堅苦しそうな映画と思ってしまいそうですが、
見ている観客の予想を次々と裏切ってくれる(いい意味で)、パワフルに勢いのあるとても面白い映画でした。
(そして決して軽いわけでもない)

当初暴力ブチキレ野郎に見えた主人公や能天気なだめ親父に見えた人物達の
いいところが徐々に見えてくる見せ方の旨さがニクいのです。

ぜんぜん関係ありませんが、
冒頭で神戸市営地下鉄の駅のシーンがあったので地元民として喜んでしまいました。
作中の舞台は東京だったようですけどね。
(後日追記、東京の地下鉄では撮影許可が下りなかったそうです。そりゃそーだ^^)

http://www.go-toei.com/

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■聲の形(山田尚子監督)(2016/10/19)

遅ればせながら観てきました。
原作は断片的に読んだだけでしたが、痛くて気分の悪い部分がかなりマイルドに抑えられていて見やすい作品になっていたのではないかと。

映画として面白かったですが、やっぱり観ていてモヤモヤする作品ではあります。そういう作品なのだからモヤモヤして正解なんでしょうけど。
人間生きていれば誰でも大なり小なり「やらかしちゃってる」ことはあると思いますが、それでも程度というものがあるわけで、
酷い虐め加害者だった主人公が許されちゃっていいのだろうかとか、しかしそれでも死ぬほど反省して頑張ってるなら許されるべきだとか、色々考えちゃいますね。

他の登場人物達も自分の感情に正直過ぎると言うか歯止めが無いと言うか闇を抱えた人達が多いので、やっぱりモヤモヤですよ。植野の性格とか凄いですな。キャラとして嫌いでは無いですが。
一番「罪」があるのは主人公で次が植野なんでしょうけど、川井や教師も大概ですね(原作だと教師は更に真っ黒だった…ような)、真柴もどこかしら闇を感じて怖かったですよ。永束くんや結絃の存在が癒しでした。

そんな問題のある人達の中でヒロインの西宮は対外的に実に聖女(過ぎる)なのですが、彼女の場合むしろそこが問題なんでしょうね。抱え込み過ぎて「ああ」なっちゃうわけですし。
ラスト時点で少し出せていたようでしたが、もっと「我」を出せるようになれればいいですけどね。

主題歌では「恋をしたのは」と言いますけど、恋愛主題…では無いですよね。いやまあ「つき」とは言ってるけど。
痛々しい青春群像劇で、痛いながらも最後は爽やかな気持ちになれて良かったです。

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■ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦(竹本昇監督)(2011/6/18)

ゴーカイ&ゴセイがメインで他戦隊の出番は少なめですが、上手くまとまっていたかと思います。
展開自体はお約束の塊ですが楽しかったです。

先週のゴーカイジャー(17話)では「大いなる力を11も手に入れた」ということだったけど、そのお披露目があったのは劇中ではゴレンジャーだけでした。
これなら、ゴレンジャーと、17話で力を見せたゴセイジャー以外の9戦隊の「大いなる力」もTVシリーズ中で使ってくれそうですかね?(戦隊としてのエピソードは省かれるかも知れないけど、通常回で決め技として使うとか)

大いなる力をゲットした11戦隊は、キャストとしてメンバーが登場した
「ゴレン、ジャッカー、デンジ、ゴーグル、ダイナ、バイオ、ターボ、ダイレン、ボウケン、ゴーオン、ゴセイ」
って事で良さそうですかね。
ヒーローとしての出番が目立ったゴレン・ジャッカーと、メインのゴセイと、ドラマ部分で目立ったデンジ・ダイレン以外はほんのチラッとだけの出番ですが(^^;

正直ちゃんと知らない戦隊も多い(と言うか大部分)なのですが、199ヒーロー入り乱れての決戦は燃えました。
人数が多すぎて誰が誰が把握しきれないですが(^^;
同色のヒーローが入り乱れるシーンは凄いインパクトでした。

最終決戦付近で出てくる採石場での「ひな壇」に笑いました。ここに並ぶんだろうと思ったら案の定で。
そして最後の歴代ロボ大集合では、あれはロボまでがひな壇上のビルに並んでいたって事になるのだろうか?(^^;

ところでジャッカーの主人公は赤(スペードエース)のはずですが、顔役としてはビッグワン(宮内洋)なのね。

シンケンジャーは姫レッドと殿レッドが両方出ていました。
ゴーカイTV本編ではメインのシンケンレッドは姫の方という感じでしたが、シンケン本編同様に両方存在してるって事なのね。
仮面ライダーディケイドでの歴代平成ライダーの世界はあくまでディケイド用にカスタマイズされた世界だったけど、
ゴーカイジャーでの各レジェンド戦隊は、それぞれの元作品に準じると考えてもいいのかも知れません。(それだと矛盾が出る戦隊もいるだろうけど)(ジェットマンのブラックコンドルとか死んでるヒーローもいるしなあ)

レジェンド対戦の様子も描かれていて良かったです。やっぱりあそこで歴代戦隊は皆変身する力を失っていたのね。
今作でちゃんと変身してるゴセイジャーの扱いをどうするのかと思ってたけど、そこのところはラストも含めて上手く収めていたんじゃないかと。

ところで、ザンギャックの皆さんはレジェンド対戦時の方が今より強かったんじゃないかなあ(まあ今の敵司令官リーダーはあの殿下だし(苦笑))

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■交渉人 真下正義(本広克行監督)(2005/06/07)

2004年のクリスマスイブ、地下鉄の最新実験車両通称“クモ”がジャックされて暴走する。
ダイヤが大混乱となる中で、犯人は警視庁交渉課準備室課長の真下警視を交渉人として指名。
犯人と真下の心理戦が開始される・・・


「踊る大捜査線」シリーズの真下警視を主人公としたスピンオフ作品です。
番外編的な位置づけではと、それほど高い期待はしていなかったのですが、結構面白かったです。

犯人・真下ともにそれ程「切れ者」ではないので、心理戦・頭脳戦はイマイチ予想の範疇を超えず、物足りなくも感じましたが、
しかし真下は決して超有能では無い所が魅力だとも思えました。
一見頼りなく独力では事件を解決できないと知っているからこそ、真下は現場の叩き上げ刑事や頑固者で手強い鉄道マン達とも信頼関係を結び、協力していける訳で、
バラバラに動いていた人々を“交渉”で繋ぎ合わせていく姿は、なるほど「交渉人」の名に相応しいと納得でした。
「会議室」ならぬ地下で指示を出す真下と地上を走る刑事との関係は、シリーズの「会議室(上)と現場」「室井と青島」からの流れを意識出来てニヤリと出来ましたし、
鉄道マンやSATなどを含めた「プロのチームの頑張りや信頼関係」も又シリーズのエッセンスを感じて、ワクワク出来て嬉しかったです。
どこか緊張感をほぐしてくれる空気が健在なのも良いですな。

ただ、一本の映画としてはラストがどうも尻切れトンボ的な印象が残ったり、また事件やその解決にも微妙に小粒な印象が残ります。
青島が出ないから・・・かどうかは分かりませんけどね。
事件にも消化不良感が残りますが、残った“事件の謎”はもしかして8月公開の「容疑者 室井慎次」に引き継がれるのでしょうか?
(予告を見た限りでは分かりませんが)
2本合わせて完成というような形ならある意味納得はいくのですが、どうなんでしょうねえ。

小粒と言ってしまいましたが、クライマックスに16分前後流れ続けるボレロは壮大で映画を盛り上げてくれて、“劇場版”ならではの迫力は確かにありました。
音楽の扱いや演出はさすがです。

ところで、電車が危機にさらされる描写は、正直どうしても今の時期ではタイミングが悪かったですね;
どうしても事故を思い出してしまうのは精神的にきつかったです;;

ところで2、「交渉人」の存在は表立てない方がいいのではとは思いました(^^;
真下が事件を引き寄せたという点は否定は出来ない気がするなあ。たとえ<font color=white>事件の下準備が昔に成されていたとしても</font>。

ところで3、ジャックされる最新実験車両“クモ”ですが、円形にギラギラ照明を光らせて暗闇の中から現れた時は、正直「デコトラ」かと思いました(笑)
奇抜なデザインですが、南海電鉄の「ラピート」を考えれば普通にありでしょうか?

ところで4、指輪の箱を間違えたくらいで背を向けてやるなよと思いました(^^;)

http://www.odoru-legend.com/

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■皇帝ペンギン(吹替版)(リュック・ジャケ監督)(2005/08/18)

こ、
子ペンギンがかわええぇぇぇぇぇ・・・!!(*´д`*)
や、親ペンギンも勿論可愛いのですが。

WATARIDORI」や「ディープブルー」に続いての動物ドキュメンタリー映画で、
南極大陸の極寒の冬の中、子を産み育てる皇帝ペンギンの姿を追った作品です。
大自然の厳しさや食物連鎖の掟を肌に実感させてくれる映像の迫力は素晴らしく、一見の価値があります。
ペンギンなら寒さもヘッチャラなどと言うことは決して無い、極寒の南極の厳しさが身をもって伝わり、そしてひたすら白い風景や海中の美しさに目を奪われます。
実に力のある映像です。
惜しむらくは時折少々粗い映像が混じる事ですが、その辺はドキュメンタリーの宿命で仕方ないでしょうか。
(でもやっぱりオーロラはもうちょっと綺麗な映像で見たかった)

ペンギンの様子がアップが多すぎて何をしているか分かり難い部分もありますが、それでも映像はかなり満足出来ました。
ただ惜しむらくは、吹替のナレーションがちょっと・・・;

外から見た立場でのナレーションという形ではなく、母ペンギン、父ペンギン、子ペンギンの「セリフ」としての語りになっているのが、
何とも過剰に露骨に感情移入を誘っていて、正直あまり気分が良くありませんでした。
野生動物をあまり擬人化して見せなくてもいいと思うんだけどなあ;
もっと淡々とした事実のみを伝えるナレーションで十分だったと思います。

それにしても、大人数(もとい大ペン数)で固まって身を寄せて寒さを凌ぐペンギンの姿のいじらしいこと!
そして、そのままだと円周の外側にいるペンギン達は寒いままのはずなのですが、
時折じわじわ動いて外周にいた連中、もといペン中も交替で中にいれていってやる助け合いの美しさにぐっと来ます。
ルールを乱すペンギンへの態度を見ても、ペンギンってのは団結力のある生き物だなあと思いました。

ペンギンの子育ての生態もかなり神秘的でした。
卵を父が温めてる間に母はエサ確保の旅に出て、(その間2ヶ月父は卵を温めながら絶食)
母が帰って来て生まれたヒナを引き継ぐと今度は父がエサ確保の旅に出る。
そして父が帰ってきたときにはヒナはもうかなり大きくなっているというのに、
そこら中に同じ境遇の子ペンギンが何十(何百?)と溢れかえっているというのに、
父ペンギンも子ペンギンもちゃんとすぐに相手を判別するのですな。
どのペンギンも同じようにしか見えないと言うのに(^^;。凄い。
エサを蓄える旅に出た親ペンギンが倒れれば即ち子ペンギンの死へも繋がるという、
あまりと言えばあまりにギリギリな綱渡りな生命の伝達といい、正に生命の神秘です。
生きるってのは大変な事ですよ。

ペンギンを「シギャー」と襲うアザラシが非常に恐く感じましたが、
そのアザラシもシロクマ等にまた狙われるわけで、生命の循環を感じました。
ついでに、普段可愛く感じるアザラシを恐く思うってのは、結局は感情移入する対象しだいだなあと思いました。
ネズミに感情移入すると白イタチも恐くなるという原理ですね(笑)

http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/

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■コクリコ坂から(宮崎吾朗監督)(2011/8/19)

ゲドは本当に酷かったので正直期待していなかったのですが、思いの外楽しめました。
足りていない部分もあるでしょうが、地に足が付いた出来で良かったかと。
そもそもゲドは、初監督に任すにはあまりに荷が重すぎだったなあと、つくづく思います。

原作未読で事前情報は予告程度しか無かったので、てっきり戦中の話で、もっと暗い話かと思っていました。
1963年(東京オリンピックの前年)の話だったのね。
戦争をまだ引き摺りながらも、前向きで爽やかな話になっていました。
少女漫画原作の青少年の恋愛物と言うことで、「耳をすませば」に通じるものもありますが、
かわいい前向きな恋愛物で自分は気に入りました。

魔窟と呼ぶのに相応しい文化部室棟・カルチェラタンの描写が楽しかったです。ああいう描写はジブリ作品だなと。
そのカオスっぷりに光画部とかも思い出したりしました。

ヒロインの海の心理描写は割と丁寧で感情移入出来ました。
行動派と言うわけではないけど、まっすぐ歩き、はっきりとものを言う姿が好感が持てました。
あと、ピョコピョコ跳ねるおさげがかわいい。

主人公2人が出会う困難については、正直ちょっと陳腐に思いましたが、元々31年前(1980年)の作品なんですね。
大人のキャラ達がちょっと都合はいいキャラかも知れないけど気持ちいい人達でした。

コクリコ荘の人達は、一見クセがありそうに見えて、出番が少ないまま終わるので、ちょっと勿体無かった気も。

ヒロインの海が「メル」と呼ばれているのが何故かと思ったら、wikiで見ると原作では下宿の北斗さんに「海をフランス語に訳すと、ラ・メールになる」と教えられるエピソードがあるのね。なるほど。

時代描写は自分の生まれる前なので何とも言えませんが、TVの普及も東京オリンピック頃に広まったらしいし、あんな感じなのかなと。

坂道を2人乗りで下る描写は、ブレーキが壊れないかとドキドキしました。止まれ止まれ止まれ止まれー(違)

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■ゴシカ(マチュー・カソヴィッツ監督)(2004/03/16)

精神科医のハルベリーが怪しい少女を車で跳ねそうになって以後、えらい目にあう映画です。(簡潔すぎですか?)

ホラー映画っぽいCMが流れてますが、実際は幽霊が出るサスペンス物といったところ。
ドキッとはしますが怖い映画ではありません。

中盤頃までは普通のホラー物のように、なんて不条理で理不尽な状況なのかと思ってしまいましたが、
見終わると妙にクリアに整理されて筋が通ってスッキリすると言いましょうか。
ツッコミ所が沢山あって、気楽に楽しめる映画でした。
期待して見ると駄目映画と思いそうですが、レンタルやテレビで人と気軽につっこみながら見るのに適した映画だと思います。
嫌いじゃないですね(笑)

★(以下ネタバレ注)
この映画は見ていると色々つっこみたくなるわけで、我慢するのも身体に悪いので、無粋を承知で好き勝手につっこませてもらいます。うむ。

誰しも思うことでしょうが、
あれだけ人を投げ飛ばしたりパソコンを操作したりと現世に介入出来る幽霊だったら、
最初から犯人を呪うなり殺すなりすればよかろうにと、どうしても思っちゃいますよねえ。
まあ、「霊感のある人にしか干渉できない」とか、
パソコンとか鍵のロックについては「物理的な干渉は電気関係しか操作できない」という設定なのかも知れませんが。
(ガラスに文字書いてたけど^^;)

しかしそれならそれで、
パソコンに干渉できるなら、事の次第をワープロソフトなりで説明を打ってくれればよかろうにとも思っちゃいますが、
それをやったら映画にならんですか(笑)
(と書いてみて、被害者の視点で書かれた殺人小説もあったなあと思い出したりしました>乙一とか)

幽霊の行動が見ていてなかなか不可思議で、あんたは主人公を助けたいのか苦しめたいのかどっちだと不思議にはなります。
(最後まで見れば大方納得ですが)
ハルベリーの「あんたは何がしたいの!?」(関西弁風イントネーションで)というツッコミはナイスでしたよ。
とりあえず、プールの底でハルベリーを驚かしたのは、絶対意地悪でやってるだろうお前、と思いました。

1年後に二人が釈放されてるのは不思議ではありました。
主人公に罪がないとは実証出来ないと思うのですが(^^;

ところで“ゴシカ”ってどういう意味だったんでしょう?
最後まで見て分からなかったですが、誰かの名前だったのか、見落としてたんでしょうか?

http://www.warnerbros.co.jp/gothika/

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■ゴジラ2000ミレニアム(1999/12/28)

まるっきり期待してなかったけど結構楽しめました。
アングルにも凝ってたし
アメリカゴジラや、VSデストロイヤよりはよっぽど面白かったです。

でも一目でCGと分かる映像はもうちょっとどーにかならんかなあ

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■ゴジラ・モスラ・キングギドラ・大怪獣総攻撃(金子修介監督)(2002/01/10)

ゴジラにはそれほど思い入れはないのですが、
今回は平成ガメラシリーズの金子監督作品ということで見てきました。
昨今のゴジラ物よりはかなり面白かったですが、平成ガメラとどちらが好みかと言われればガメラですねえ。
役者が今一上手くなかったような…。(小声)

モスラとキングギドラとバラゴンが大和の三大守護清獣としてゴジラと闘うという設定になっていますが、
タイトルにも入れてもらえないバラゴンが哀れです。弱いし…(涙)

今回は(も?)ゴジラ第1作目直径のストーリーという事になっていて、それ以後のゴジラシリーズは
『無かったこと』になっています。(これで何回目でしょう?)
なのに、何故か“アメリカ版GIDZILLA”はあった出来事という事になっていて、その辺のセリフが笑えます。

同時上映はとっとこハム太郎でした。丸かったです。

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■ゴジラ×メカゴジラ(手塚昌明監督)(2003/01/07)

知人から「よした方がいい」と忠告されましたが、見てしまいました。
特にゴジラには思い入れがないのですが、そう言いながらここ数年は結構見てしまっています、不思議です。

人間ドラマ部分は・・・・・・・・なんというか・・・・・・・・・・・・・
テレビドラマレベル以下というか、学芸会というか・・・例年にも増してアウアウ、
これ以上は言いません^^;
ハム太郎目当てで来ている(と思われる)お子様達がゴジラが始まると画面そっちのけで走り回ったり、
激しくヘッドシェイクしてたりするのが印象的でした。将来パンクの道に進むのかも知れません
(私のパンクの認識はきっと間違ってます)

怪獣プロレス部分はまあまあ楽しめました。決着が中途半端で全然すっきりしないですけどねー。
(ちとネタバレ発言ですが)人間がメカゴジラに乗り込むまで攻撃を待ってあげるゴジラは紳士だと思いました。
(直後に不意打ちするけど(笑))
メーサー車が活躍してるのがちょっと楽しかったです。

今回のメカゴジラは人間が操縦してるもので、モビルスーツをイメージしたとかパンフで読みましたが、
思わずゴジラVSガンダムとかを夢想してしまいました。
ガンダムではゴジラに勝てない気がしますが、ゴッドガンダムや東方不敗ならいい勝負が出来そうな気がしないでもありません。

■ハム太郎
ゴジラと同時上映です。
えーと・・・、たぶん30分くらいの長さだったと思うのですが・・・、
長かったです(^^;
ハム太郎を楽しむには私にはもう純粋さが足りないと思います。

http://www.godzilla.co.jp/

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■ゴジラ FINAL WARS(北村龍平監督)(2004/12/27)

一応ゴジラ最終作ということになってます。
これまでの一般的なゴジラ映画の概念をぶち壊した思い切りのいい超馬鹿イロモノアクション映画になっておりました。
いやー笑った笑った。
ゴジラに思い入れの深いファンなら怒り出しそうな代物でしたが、私的にはこの馬鹿馬鹿しさは大好きです。
ストーリーも何もメチャクチャな映画ではありますが、OKです(笑)
しかし、こういう映画ですので「ゴジラファン」にはお勧めしませんし、映画を真面目に考えたい人にもお勧めはしません。

怪獣のバトルよりも人間の無茶アクションがメインで、「マトリックス」やら「リターナー」やら「ドラゴンボール」やら「Gガンダム」やらの
既成作品のイメージが強く思い浮かびます。
(「マトリックス」と言うよりはチープな分「リターナー」と言うべきでしょうか)
で、怪獣同士の戦いは「ポケモンバトル」と。
有り物の寄せ集めのような映画ではありますが、その“やりすぎ”とも言える好き勝手放題馬鹿てんこ盛りの突っ走りっぷりは一種の清々しさすら感じる程でした。
制作者は楽しんで作っているなあと思いました。

ネットでは「こんなのゴジラじゃない」という声も見かけたりしましたが、ここ近年のゴジラ映画は個人的には中途半端でろくな物ではなかったと
(全部見てるわけではないですが)思っていましたので、このくらい思い切りよくぶち壊した方が良かったという気もします。

先にも挙げましたが、「Gガンダム」的な印象を強く感じました。
人間が(武器は使うとはいえ)生身で巨大な怪獣を倒してしまうあたりは、「あんたらガンダムファイターですかい」とツッコミたくなって仕方ありませんでした。
“ゴジラ映画”の中での位置づけとしても、ガンダムに対するGガンダムの立ち位置を彷彿とさせます。
Gガンダムも「こんなのガンダムじゃない」と言われてたっけなあ(笑)

後はラストの轟天号VS○のあたりはナディアの最終回あたりを思い出したりしました(笑)

怪獣同士の戦いも、先に挙げたように「ポケモン」のようです。
なんでクルクル回転しながら登場しますか?(笑)
怪獣も合計14体以上出てくるだけあって1体1体のバトルのテンポが早い早い。
ゴジラのやけくそのような強さが爽快な程です。
アメリカゴ(略)のやられっぷりの早さが素晴らしいですな。
しかしこれだけ怪獣大集合なのに出られなかった怪獣は可哀想であります。
ビオランテとかはともかく、超有名所なのに出られなかったメカゴ(略)は哀れです。

全体的に役者の演技は上手いとは言えませんが、ノリノリで馬鹿に徹してくれている様は気持ちよさそうで楽しかったです。特に大佐とX星人が素敵でした(笑)

始終流れる激しい音楽と相まってテンポのいい映画で脳天気に馬鹿になりきって楽しめる映画でした。
終盤だけ少しもたついた気もしますが許容内です。
馬鹿で馬鹿でしょうがない映画でしたがお祭り映画としてはとても素晴らしかったと思います。
個人的にはゴジラ映画としては異端でしたが、停滞しきっていた「ゴジラ」を壊す試みはそれはそれで良かったという気もします。
ただし、このノリで続きを見たいとは思いませんが(笑)
羽目を外すのは一回切りで十分ですから。

http://www.godzilla.co.jp/index.php

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■GODZILLA ゴジラ(ギャレス・エドワーズ監督)(2014/8/10)

新作アメリカゴジラを観て来ました。
1998年のエメリッヒ版は何と言うかとても残念な巨大イグアナ映画だったのですが、今回のゴジラは巨大感が素晴らしく映像的にとてもハッタリが効いていて楽しめました。マッチョ体型なデザインがいいですね。

ただ、今回のゴジラはもっと「人間にとっての脅威」として描かれるのかと思ってましたが、その役目はどっちかと言うと別の怪獣・ムートーでしたね。
ゴジラも別に人間の味方という訳ではないし、ムートにしても迷惑に暴れまわってるけど特に人間の敵という訳ではないのですが、結果的にゴジラが人類の脅威を排除してくれたみたいな展開になってるような展開でした。
今回のゴジラが「自然界のバランサー」と言うなら平成ガメラっぽかったと言えるかも知れません。

最後に戦いの後に倒れたゴジラが単に疲れて寝てただけだったあたりは微妙にかわいさを感じなくもなかったです。

電磁波を無効化するムートーとの戦いは、ミノフスキー粒子って実際にあったら困るよなあと思いました。

人間ドラマパートは、ちょっと長すぎていらないシーンが多かった気もしました(子供を助けるあたりとか必要だったのだろうか)、なんとなく重厚感は出ていた気もしますけど。
アメリカ軍がゴジラを倒してアメリカサイコーみたいなオチにならなかったのは良かったです。
人間がやたらヒロイックに活躍せずに、自然の脅威に出来る限りのことをやって立ち向かっていくという様子が良かったかと。

原発絡みのシーンは、ゴジラ映画なら放射能について触れるのは必須なんですが、タイミング的にはやっぱり微妙な気持ちになりますね。

公式サイト

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■ゴーストシップ(スティーブ・ベック監督)(2003/01/15)

海を漂う幽霊船の映画です。

1962年、1100名の乗客を乗せたまま、豪華客船が航海中に消息を絶った。

それから40年後の現在、海難救助用タグボートの乗組員たちのもとに、
ベーリング海域で発見された巨大な漂流船の調査・引き揚げの依頼が舞い込む。
海洋法では国際水域で漂流船を発見・曳航した場合、その船の所有権を主張できる取り決めがあった。
乗組員たちは漂流船に「お宝」が残されていた場合山分けすることで合意し、
漂流船の捜索に乗り出すのだった。
しかし、みつかった漂流船には・・・・・

由緒正しい正当派B級ホラー映画です。
夜の霧の中を漂う幽霊船・・・
船の中で時折姿を見かける謎の少女・・・
40年たった船内で、蒸発もせずにグラスに残された酒・・・

期待をはずさないツボを押さえた演出や展開がたまりません。
楽しかったです。

冒頭での直接的にグロい表現とか、ちょっと引く部分があったり、
展開が早くてやや分かり難いところもありましたが(私、漂流船の穴の修理がいつ終わったのか気付いてなかったですわ)、
「どうしてそうなるか」の見せ方が上手く、楽しませてくれます。(あくまでB級ですが)
まあ、ちょっとヒキョーな気もしないでもないですが。

ベタな展開ながらも、最後もなかなかニヤリとさせてくれてナイスでした。
満足です。(*´ε`)

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■コニー&カーラ(マイケル・レンベック監督)(2004/11/25)

売れない女性芸人コンビのコニーとカーラはある日殺人現場を目撃してしまう。
追われる身となった2人はLAに逃走。
追っ手の目をかわすためゲイクラブに潜り込み「女装した男性歌手(ドラッグクイーン)」に化けて生活費を稼ぐこととなる。
しかし2人はそこで予期せぬ大人気を博していってしまうのだった・・・


馬鹿馬鹿しい笑いといい話が程よくブレンドされた歌と踊りのエンターテインメント作品で、素直に面白く、気持ちよかったです。
ゲイクラブの仲間にも好感を持った男性にも正体を明かせない2人が、
カミングアウトが難しいゲイ達の中で、言いたいことをハッキリ言う自分に嘘をつかないキャラクターとして人気を博していくという構造がなかなか皮肉が効いていて面白いのです。
ちょっとお馬鹿な登場人物達も愛すべきキャラとなっていていいですねえ。
特に2人を追って各所の舞台を渡り歩く内に徐々にショーマニアになっていく追っ手の人がもう馬鹿で馬鹿で相当好きです。
最後の彼の台詞“俺も歌いたい”も素敵でした(笑)
欲を言えば最後の悶着の所でもう少し彼のマニアっぷりを生かしたシーンが欲しかった気もしますが。単に好みの話ですね(^^;

ある社会では受け入れられない事も、場所が変われば受け入れられる事もあるというあたりや、マイノリティの立場等々が興味深かったです。
楽しいいい映画なのですが、どうも上映館が少ない様子なのは残念ですねえ。

実際どう見ても女性にしか見えない美人のゲイさんはTVとかで見かけるよなあとか思いました。

http://www.uipjapan.com/connie-carla/

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■子猫をお願い(チョン・ジェウン監督)(2004/08/24)

韓国映画です。

高校を卒業した仲良しの女性達。
進路はバラバラだったが、彼女等は時折集まっては友情を温めていた。
しかし証券会社に勤めて優越感を漂わせるヘジュと、
入った会社が潰れて両親も早くに失ったジヨンは徐々にぶつかっていく。
仲間達のつなぎ役のテヒは二人の仲を取り持とうとするが、
20歳を迎え、生活環境も変わり、共通の話題も無くなった彼女等の心の距離は離れていく・・


三人の女性を主軸に、大人の入口に入った彼女達の日々を瑞々しく切り取った群像劇です。
三人それぞれに(仲間の前では成功組を自称するヘジュにしても)思う様にならない日々に悩みつつ、それぞれの環境に流されて心が離れていく様、
それを繋ぎ止めようとする様は、リアルな痛みと甘さを感じさせてくれます。
いや、実際相当痛みを感じる映画です。
実際人生は思うがままになるわけでなく甘い物ではないですが、それでも時間は流れていくし、過ぎた時間は戻らないのです。

一見希望があるようで実はないラストも、あまりにリアルです。
彼女達の明日が明るいとは思えないのが若さの苦さを感じます。
ですが、そういった状況を重苦しいだけの物ではなく、
カラッと前向きに描いている所が印象的です。静かに感慨深く感じる映画でした。

劇中で嫌な女的に描かれるヘジュもただの嫌な女で終わらず(いい奴になって終わったという意味ではありません)弱さが見える姿が印象的です。

ジヨンは、終盤あまりに理不尽な状況に陥りながら自ら何もしようとしないに所に正直苛立ってしまいましたがが、
“もう行くところがない”の台詞にハッとしました。
辛い状況なら足掻くべきだと言うのは簡単ですが、どうにもならない無力感に苛まれる時は確かにあるのですね。やるせないなあ・・

よくは知りませんでしたが、韓国での女性の社会的地位は厳しい物で、また学歴による扱いの差もかなり大きい物のようです。
そういう社会事情もよく見える映画です。

現代映画らしく携帯電話のメールがよく登場しますが、メールやタイプライターで打ち込まれた文字が場面の中でそのまま表現される手法が新鮮でした
場面を途切れさせることなく描写出来るのでいい手法かも知れません。

http://www.koneko-onegai.jp/

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■この世界の片隅に(片渕須直監督)(2016/12/6)

原作既読で映画は2回鑑賞。
1回目はしばらく前に観ましたが感想を書くのが遅れていました。忙しかったのと、なかなか書くことがまとまらなかったんですね。2回目を観ることも決まっていたのでそれから書こうと思った次第で(^^;

よい映画でした。戦争の悲惨さを描きながら、そんな中でも普通に生きていく普通の人を描いていて、辛さの中にも笑いがあり、日常の中にもシビアさがある、おだやかさと残酷さが入り混じった本当にいい作品でした。
初見の人にとっては予想以上に「笑い」もある作品かと思いますが、日常が魅力的に描かれているからこそ戦争の残酷さが強く浮き上がって、どちらの側面も強く印象に残る形になっていたかと思います。

原作は上中下巻3冊で(新装版は前後編2冊らしいですが)、密度も濃くてそれなりのボリュームがあるものですが、1本の映画として上手くまとめていたと思いました。
最初の幼少時のすずさんと周作さんの出会いはかなり幻想的で、本当のことかどうだったかがよく分からないエピソードですが、ここを「妹に語り聞かせる話」として描いたのは上手い処理だったかと。
そこに限らず、幻想と現実が交じり合う描写は秀逸でした。
時折入る絵画的な手法で「波のうさぎ」とか、絵の具で描かれた空襲の爆発とか、青葉がうさぎと一緒に飛んでいくシーンとか、どれも印象的で美しくて泣けてしまいそうになりますよ。

キャラクターは一見ほのぼのなタッチで描かれていますが、かなり複雑で(割とドロドロな)心理劇が描かれているところも印象的です。
すずさんと周作さんと水原さん(と密かにリンさん)を絡めた恋愛模様が、それぞれに切なさがあって引き込まれます。(リンさんのそれは映画だとかなり秘められてますが)
水原さんを納屋に泊めるエピソードは艶っぽさと切なさと戦時の残酷さが入り組んだ話ですが、現代だと周作さんの行動はちょっと利害し難いのですが、次に生きて会えるか分からない戦時故なわけですね。あとは周作さんの後ろめたさか。
その後、すずさんが周作さんに怒って初めての夫婦喧嘩になるところは活き活きとイチャイチャしていていいですね。他人から見てまさに「犬も食わない」状態なのがニヤニヤです。

晴美さんと右手を失う場面は辛いです。
身近で大切な幼子を失い、義理のお姉さんに責められ、その上、心のよりどころとして様々な絵を描いたり、その他にも様々なことをしてきた右手を失うというのは本当にキツそうですよ。
本当に「何もかもを無くしてしまった」感覚かと思いますが、だからこそ、家を出ようとした時にお姉さんに「すずさんがイヤんならん限りすずさんの居場所はここじゃ」は観ているこちらも救われました。
まあ、その直後が「あの」出来事なのですけど。一瞬画面が白くなる描き方が静かで恐ろしかったですよ。

色んな人が色々なものを失った後の戦争が終わった後の広島で、孤児の少女を拾って帰るラストは、これですずさんやお姉さんが新たに前向きに生きていってくれればと思えて救われて泣けました。
原作では無かった「その後」の様子が少し描かれていたのも嬉しかったですよ。

ところで蛇足な話ですが、自分の持っている原作の下巻だと、表紙のすずさんに「ほくろ」が無いので、「描かれているのは実はすずさんではなくて、ラストで出た娘の成長した姿なのだろうか」とか(少女とすずさんは特に似てないのですけど)思ったりしていたものでしたが、
今回気になって調べてみると、単に「原作初版本だと印刷所の人が汚れだと思ってほくろを消してしまった」と言うことだったそうで、増刷版以降は直ってるらしいのですね。変に深読みしていたので、なんてこったと思いましたよ(苦笑)

公式サイト


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■この胸いっぱいの愛を(塩田明彦監督)(2005/10/18)

2006年。出張で子供の頃過ごした北九州・門司に帰ってきた鈴谷。
故郷の街を歩く内、彼は自分が20年前、1986年にタイムスリップしていることに気付く。
そこで彼は少年時代の自分と、子供の頃に憧れていた近所のお姉さん・和美に出会うが、
“この後まもなく”和美が死んでしまう事を彼は知っていた。
彼はその運命にどう向かい合うのか・・・


梶尾真治氏の小説「クロノス・ジョウンターの伝説」の中の「鈴谷樹里の軌跡」の映画化ということですが、この原作は未読でした。
しかしこの恥ずかしい映画タイトルはどうにかならないものか;

『「黄泉がえり」のスタッフが贈る未来からの黄泉がえり』とのキャッチコピーで宣伝されていますが、それでああいう話になるとは、なかなかビックリしました。

泣かせるいい話あり、演技もよく(とくに子役が上手い)、悪くない映画なのですが、
どうもしっくり来ない気分も残ります。
想いの行き違いが目について、どうも冷めた目で見てしまう感覚と言いましょうか。
とりあえず、2時間11分という時間が内容に比して長すぎて、どうにも作品全体が薄味に思えてしまいます。2時間内に収めるべきではないかなあ。
ラストの蛇足もいただけないです。彼女のモノローグですっきり終わりで良さそうな物かと。あのモノローグはグッと来ましたし。

“1986年”という時代を感じられるディティールが物足りないのも、この手の時間SFとすれば残念な点でした。
セリフもほぼ標準語で、北九州という郷土をあまり感じられないのも残念。

“タイムパラドックス”について、まるっきりスルーされてるのですが、原作ではどうなんでしょう。
彼女の運命が変われば、バタフライ効果で彼が「あの飛行機に乗る」未来も変わりそうですし、
“彼女の死”という過去を持たない彼が20年前に行けばまた運命が変わりそう
ですし。
同じカジシンの小説「未来のおもいで」は本作と近い部分がある話ですが、パラドックスにはかなり気を配ってたけどなあ。
映画はかなり大胆に原作を脚色してあるらしいので、今度原作を読んでみようかと思います。
(後日、読みました

脇エピソード的な3つのエピソードはどれも結構好きでした。

http://www.kono-ai.com/

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■御法度(日本)(2000/01/10)

新撰組映画。
予告通り、ホントにホモ映画でした。
でも楽しかったです(半分ギャグ映画と化している気がしたりして)

新撰組の服装が、一般的なだんだら模様の服ではなく、
黒を基調にした軍服調…とゆーかガクラン調の服になっていて
映画のイメージにあって、なかなか格好良かったです

昔は性におおらかだったらしいですねえ(男も女も)

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■コーラス(クリストフ・バラティエ監督)(2005/05/10)

フランスの片田舎で、問題児を集めた寄宿舎「池の底」に赴任した中年の音楽教師マチュー。
スパルタ教育で荒んだ生徒達に心を痛めた彼は、合唱団を結成し音楽で子供達の心を解き放とうとする。


小気味よい爽やかさの残るフランス映画です。
あらすじだけ聞くと“いかにもな押しつけがましいお涙頂戴の感動作”かと思えそうですが、
さりげない、押しつけがましさのない作品で、ごく自然に感動出来る良い映画でした。
97分の短い時間で多弁にならずに見せてくれるのもいい。
初めは本当に可愛くない子供達が、音楽を通して段々に目が輝いていく描写に素直に嬉しく見ることが出来ました。
そしてモランジュ少年の声の美しいこと。音楽に疎い私が言うのもなんですが、音楽の人に与える力というものを感じられる映画でした。

マチューが子供にただ甘いだけでない現実的な厳しさも持った大人として描かれているのもいいですね。
ある子の悪い行いを、ただ罰するだけでなく、何故悪いかをじっくり本人に分からせるやり方をしたのにはハッとしました。
幼い頃にちゃんとした大人に出会う事は、子供達の将来にとって極めて大事な事なのだなと実感させられたのです。
たとえ子供が大人になって、恩師の名前を咄嗟に思い出せなくなっていたとしても。子供の頃に大人から受けた影響はその人のどこかに残るのだろうと、
映画を見ていて思ったのでした。

ボーイソプラノは本当にごく短い少年期の間だけのものだと言います。大人になったモランジュが指揮者となっていることも合わせて、
短い少年期の人生の中での貴重さを印象づけられるのでした。

ネタバレ蛇足1
飛行機のシーンはいいシーンでしたが、「全部拾ってやれよ」とはちょっと思っちゃいました(笑)
あえて全部拾わない所に慎ましさを感じもしますし、飛行機の中で去っていくシーンはそれはそれでいい絵なんですけどね(^^;

ネタバレ蛇足2
紙飛行機の事もあって微妙に「バイファム」を思い出したりしました(笑)
バイファムの挿入歌「君はス・テ・キ」のフレーズ“あの時のときめきを たしかに思い出せるけど もう二度と感じることはできない”とか
微妙に連想して切なくなったりして(^^;

http://www.herald.co.jp/official/chorus/

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■コラテラル(マイケル・マン監督)(2004/11/07)

夜のロサンゼルス。
リムジン運転手として独立を夢見るタクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)は空港でビジネスマンの客を拾う。
ビジネスマンのヴィンセント(トム・クルーズ)は多額のチップと引き替えに、ロスの道に詳しいマックスに、一晩専属運転手となる事を依頼する。
しかし、最初の目的地で降りたヴィンセントを待つマックスの頭上に死体が降ってくる。
ヴィンセントは殺し屋だったのだ。
ヴィンセントはマックスに次のターゲットの元に向かうように命じる。
2人の夜は始まったばかりだった・・・


殺し屋と殺し屋に協力させられる運転手との夜を描いたサスペンスです。
主役の二人に味があって(特に運転手)結構楽しめました。
強く印象が残る映画とは言いませんが、見ている間は十分楽しめる作品でした。

殺し屋は哲学めいたことを言ってどこか理知的に見える割には、言動が矛盾だらけの
はっきり言ってしまえばただの自分勝手さんとも言える人間ですが、
なんのかんのと二人が互いに影響を与えあっていっているところは興味深く感じました。
良い悪いに関わらず人は影響しあう物なのだな、と。

ところで無粋なツッコミですが、殺し屋のターゲット探知能力が凄いですな。
特にラストの電車のあたりなんてターミネーターばりですよ?(^^;)
この作品を見た翌日に「ターンレフトターンライト」を見たので、その探知能力の1/100でもターン〜の主人公達に分けてやって欲しいと思いました(笑)

ところで2、
・・・あの殺し屋、あれだけ目立ちまくりの証拠残しまくりというのは
実は無能なのではと思わないでもなく・・・(^^;)

http://www.collateral.jp/

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■コンスタンティン(フランシス・ローレンス監督)(2005/04/19)

悪魔と戦う余命間もないエクソシストの話です。
主人公ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)は、煙草の吸いすぎ(一日30本)で肺がボロボロで余命一年を宣告されますが、
過去に自殺未遂を犯したため死後の地獄行きが決定しており、神のお目こぼしを(勝手に)期待して天国に行かせてもらう為に(勝手に)悪魔退治を続けるのでした、
という話。

特筆して面白い映画だとは言いませんが、期待しすぎなければ普通に楽しめる娯楽映画だと思いました。
なお、エクソシスト物ということでホラーかと思われる向きもあるようですが、ホラーというよりはダークヒーロー物で特に恐くはありません。
むしろ結構笑える要素も多い気がします。出てくる人達(悪魔天使含む)が少し「イッちゃってる」人が多く、
主人公やガブリエルやサタンなどは手前勝手なイカれた役をノリノリで演じていて、見ていてニヤリと出来ました。
特に文字反転した2人は怪演と言ってもよい演技だったかと。(褒め言葉)

マトリックスでは鉄面皮で何考えてんだか分からない献身的なヒーローを演じたキアヌ・リーブスでしたが、
今作ではとにかく自分本位で自分のことしか考えない嫌な奴を楽しそうに演じていてなかなか見物でありました。いや、味があって良かったですよ。

何しろ悪魔退治の理由も自分が天国に行くだけのためだわ、肺ガンを宣告されているのにいつでもどこでもスパスパ煙草を吸いまくりだわ、
エレベーターでは後から来た人の目の前で扉を閉めるわ(笑)、しまいにはサタンに中指おったてながら天に召されていくわ(爆笑)(^^;

この主人公がヒーローにしてはまた情けないのもいいですな。
格好いいというよりは狡っ辛い手段で戦うあたりがニヤリです。
不意打ちは当たり前だし、特に最後では「お前のお父ちゃんに言いつけてやる!」で事態を収めてしまうあたりがヒーローらしくなくて素晴らしい(笑)
子供のケンカに親を呼んで解決とはなんて反則なヒーローでしょう(笑)
なかなか馬鹿馬鹿しくて楽しかったですわ〜(褒めてます)

いかにも続編が出そうな作品ですが、果たして続くのでしょうか?
彼を主人公にした続編はどうとでも作れそうではありますが、主人公自身の描くべき物語は結構今作で終わっちゃってる気もしますし、
何よりあんな大物の敵やら反則技を使っちゃって次にどうするのか。
続編を作っても「ただの悪魔退治物」になったらつまらなそうですけどねえ。

今回が子供のケンカに親を呼ぶ話だったので、自作は親父(サタン)のやんちゃにサタンの嫁さんを引っ張ってくる話かも知れず(笑)

ところで、ネット上で感想を見ていると「宗教知識が無いと意味が分からない」という意見も見ましたが、確かに言われてみれば専門用語の解説などは少なく、
この手の映画としては少々不親切なのかも知れません。
ただ、「デビルマン」やら「バスタード」やら「エヴァ」やら「孔雀王」やら「ゴッドサイダー」あたりを見て育った日本の漫画・アニメ好きの人なら特に理解に問題はないのでは、とも思いました(笑)

しかしまあ、この映画を見て一番強く伝わったのは、神や悪魔がどうしたというより、「タバコの吸いすぎはホドホドに」というメッセージでした(笑)
宗教的な理由で上映されない国もあるようですが、タバコ業界からも嫌われそうな映画かなあ(^^;

http://constantine.warnerbros.jp/

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■コンフェッション(ジョージ・クルーニー監督)(2003/09/08)

70年代アメリカのテレビ界で活躍した実在の有名プロデューサー“チャック・バリス”。
彼は『女性と男性を出演させて番組上でカップルをつくる“デート・ゲーム”』や、
『素人に歌や芸を披露させて、下手な人はゴングを鳴らして退場させる“ゴング・ショー”』などを考案し、
現在のショー番組にも大きな影響を残した、伝説とも言えるプロデューサーだった。

しかしバリスには、売れっ子テレビマンの顔とは別に、
CIAの依頼を受けて33人を殺した“ヒットマン”としての顔もあったのだった・・・。

実在のプロデューサー“チャック・バリス”(私は名前くらいしか知りませんでしたが)
本人が書いた自伝を元にした映画です。
CIAのヒットマン云々は彼の書いた自伝によるものらしいですが、その真偽は不明のようです。

とは言え、どーにもうそ臭い話ではありまして、それゆえに映画としてはナンセンスに突き抜けた作品なのかと期待していたのですが・・・

はっきり言って、まったくつまらないとまでは言いませんが、
地味です。
はっちゃけた設定の割には手堅すぎて、
見て数日たったらすっかり映画自体のことを忘れてしまいそうな程に印象が薄いです。
前半の奇妙なおかしさも後半の二重生活の苦悩もどうにも中途半端でどっちつかずに思えてしまいました。
笑える方向にせよシビアな方向にせよ、もっと方向性を定めて突っ走った方が良かったのではないかと思えました。
素材は面白くなりそうだったんですけどねえ。

最終的には何とも陰気な、鬱になりそうな後味の悪さが残る映画でした。

ところで劇中で流される彼の番組ですが、当時も低俗との批判を受けたとのことですが、
下ネタのレベルがひたすら低いなあと感じました。
昔だからああなのか、それとも現在でもあちらの番組はあんな感じなんでしょうか?

http://www.confession.jp/

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