内容●動機不明! 正体不明!! ただただ色をピンクに塗る!! 「ゾンビ屋れい子」に萌えすぎて、いわばニッキ屋あず子さん。今月はせらみゅ月間につき、セーラームーンばかり
桃が食いてえ。
こりゃ驚いた。もう8月なのである。かくも涼しいと農作物のできが心配なのである。桃が食いてえのである。
今日は早めに会社に行っておしごとする。脱力して早く帰ってくる。
若い人たちがあんまり年金を払わなくて、6割しか集まらないというのだからすごい。今後の年金の支給額は、現役で働いていたときの収入の半分ぐらいを保証するといっている。赤字になってもとにかく払うと約束する、といっている。でも、そんな約束をしても、わざわざ危険で腐敗のにおいのする国の年金に人は振り向かないんじゃないだろうか。無職の人も多いというのに。
わたしは年金の運用にものすごく不安を感じるけれど、それでもいま無職じゃない以上は払う。あと何年生きるかが分からないわたしの老後よりも、いま年金で生きるしかない人が優先されるべきだからだ。お金があるところからお金がないところに動いていくのが福祉というものなのだからしょうがない。不安であってもしょうがない。たとえ自分が年金をもらえなさそうだと思っていても、やっぱり、年金を払わないということは、いま年金をもらっている人に私刑を食らわせるのと同じことだから、これはよくない。ああもう。払うしかない。
じゃあ、私刑じゃなくてもう公的に罰してもらうしかない。いままで無茶な運用と支払いをやってきたせいで年金が破綻しようとしているのならば、もらいすぎている人たちの年金をいますぐ減らすぐらいのことをすればよい。それぐらいしないと破綻させないという意思表示は見えないし、それぐらいしないと損とか得とかの勘定で払うか払わないかを考えるような連中は振り向くまい。なにより、わざわざ将来にむけて負債を抱えるような宣言をするのはどうかしているのである。
まあ、そんなこんなで、わたしは保険というものは掛け捨てのものしか入らないのである。最近はどこの保険会社も運用の成績が悪いから、契約した予定利率を破棄してもいいことにしようと国がいっている。約束をやぶるなんてとんでもない話だと誰もがいうわけだけれど、その約束を守るためのコストのせいで、これから新たに契約する若い人たちはもっともっと悪い条件でしか契約できなくなるに決まっているのである。はたまたそのコストのせいで保険会社じたいが消えてなくなってしまって、勝ち逃げする世代と大損する世代にきれいに分かれたりもするのである。わざわざ敗北しかない賭けに出ることはないので、わたしは貯蓄型の保険には入らない。国の年金は払うけれども。
そして、わたしの属する世代はベビーブーム世代のそのまた子供の世代で、最後の大きな山になっている。わたしたちを支える、もっと若い世代にはまったく気の毒というよりない。
焼肉。
しもつかれ(挨拶)!!
先日買ってきたミニモニ。の「ロックンロール県庁所在地」をやっとこさ観てみた。なにかのネタにと思っていたけれど、わたしにはこんな動きはできないと気づいただけだった。
ちょこっと買い物。そのあと4人で焼肉を食べにいく。3人で歌う。
腕時計、ピンク色。
パーフェクトホール(挨拶)!!
昼寝をしていたら暑くて暑くて汗が出る。計算機のある物置には扇風機がある。ここまで歩いてきてきて涼む。また部屋に戻って寝る。また起きてここまで扇風機にあたりにくる。また寝る。夕方になった。
ピンク色のキティさん腕時計を見つけてしまった。これはまずい。買ってしまいそうだ。
……ああいかん。まだ実物も見ていないのに注文してしまった。いつ届くかも分からないのに注文してしまった。だって。だってピンクなんですものー。
切符を買う。
会社をとっとと抜け出して切符を買いに行く。せらみゅとまんが大会に行くための、夜行バスとか飛行機とか新幹線だとかの券を買ってくる。
ピンクトルマリン(挨拶)!!
ピンク色の時計に合わせてピンク色の指輪を探してみる。これがまた魅惑のひととき。でも、かわいい指輪ちゃんたちは関節が太くなったわたしの指には入りませんのことよ。よよよ。22号までくると特注するしかない。
ああいかんいかん。花をあしらったピンクトルマリンの指輪を本気で買いそうになった。いくらなんでもこれは似合わない。あぶないところだった。繊細なものではなくて、おもちゃみたいなものがいいのだ。
で。こんなことをしながら、髪をどこまで染めるのかで迷っている。ピンクブラウンに染めるにはちょっとした覚悟が必要で、そのためにはピンクのなにかが必要なのだ。
読み返して萌え。
エンゼルリッパー(挨拶)!!
またゾンビ屋れい子を1巻から読みかえす。いつもいつも、まくら元にある本を何回でも読んでしまう。生前の百合川サキ萌えー。
なんせゾンビ屋業界は狭い世界なもので、webで探していてもすぐに壁にぶつかる。そしていつの間にかぜんぜん違うものを読んでいたりする。今日は「ひらけ! ポンキッキ」の歌について書かれた長い長い連載「ひらけ! ポンキッキ集中講義」にぶつかった。
わたしの愛してやまない「ホネホネ・ロック」のかっこよさを「サビに入る前後のもりあがり」と説明されているのに全力でうなずくしかない。ああもう。それにしても100曲も書き続けているとはすごい人だ。
この曲に関するかすかな幼少の記憶はなんともたよりない。力を入れるところとか抜くところとかあれこれ自分で解釈して、子門真人のもとの曲を聴かないままに10年ぐらい歌ってしまった。もう思い入れが強すぎて、かなりへんてこになっているっぽい。どんな曲だったんだろう。
小学校5年ぐらいのときに突然こども番組のもつ音のかっこよさに目覚めたのだけれど、そのころから趣味の方向がちっとも変わっていない。ギターの音とか、ものすごく古そうなシンセサイザーの音とか、音がすき間だらけのところとか、「博物館の恐竜や」から入る女声とか、もう鼻血が出そうなほどかっこいい。そしてわたしはカラオケ屋さんのせまい部屋で、大勢の人たちが「ほーねほねロック」と混声合唱してくれるのを見て、毎年毎年同じ曲を歌う大物歌手みたいな気分にひたるのであった。
主人公が「人喰い酋長」というぐらいなので、アフリカの未開っぽさを極端に強調しているのだろうけれど、わたしはベトナム戦争の終わった年に生まれたもので、あのギターの音にインドとかベトナムをこじつけてしまう。もうベトナムの怨霊の叫びに違いないのである。そしてわたしが、家から一歩踏み出した社会に漠然と不安に感じていたものと妙に近いように思う。いやもうなんだか説明できないけれど、なんかもう、TVとか映画とかいろんなものに感じられたような気がするのだ。貧しさとか戦争への不安とかアレとかナニとか。当時の貧しさゆえなのか、本当に灰色の記憶しかない。そんな恐さが、お手軽にかっこいいロックンロールになりました。
ああもう暑い。
重版出来は「じゅうばんしゅったい」と読むということを知った28の夏(挨拶)。
昨日の夕方、わたしは新しい建物の一番高い階にいた。ものすんごい雨が降り出した。いや、目で見ることはできないけれど、ものすんごい雨が降っていたように感じられた。建物の屋上にあるであろう平坦な部分を、雨がたたきつけてすごい音がしていた。ときどき雷の音も遠くで響いている。もうとにかくすごい音がする。木造2階建ての民家の屋根をたたきつける雨の音を1階で聴いているみたいな音がする。いやはや、この新しい建物の屋根が薄いのか、あるいは夕立の勢いがものすごいのか。うわーん恐いよお姉ちゃああん。べつに恐くはないけれど、お姉ちゃんに甘えるプレイがしてみたい28の夏。あるいは、雷がなった瞬間に、人通りのない階段の踊り場で美少女な弟(おかっぱ頭、セーラー服)に、本気で抱きつかれるのでも可。
ああもう暑い。部屋の中は計算機の熱がすんごいの。
ピンクだー。
今日の朝、居間に箱が置いてあった。株式会社サンリオって書いてある。どうもキティさんの時計が届いていたのである。はあはあはあ。もう開ける。すぐ開ける。おお。おおおお。ピンクだー。またかたづけて会社に行く。
はあはあはあ。戻ってきた。まず箱を開けると袋が出てくる。なんとも部屋に不釣り合いな愛らしさなのである。そして、これが中身である。ああもう。どうしてくれよう。このふわふわな梱包材のあたりが、以前買ったキティさん時計との格の違いなのである。なんせ12,000円なのである。3倍ピンクなのである。
シリアル番号は109/200だった。
台風とせらみゅ。
会社帰りに本屋さんによる。ここはあんまし期待していなかったのだけれど、「ホラーM」9月号がおいてあった。もう買うしか。買う。
台風である。湿気を含んだ風とか気圧の低さだとか気温の高さだとかいろいろあるうちのなにかが、わたしを楽しい世界に連れていくのである。ああ台風。台風キター。
これからあたくしは。台風の風に乗せられてせらみゅを見に行く。とんでけぴゅー。もう仕事がナンボのモンかと。で、家に帰ると基板屋さんからメールが来ていた。ぎゃふん。もうちょっと会社にいればよかった。ううう。出かけるまでに部品の仕様書を探す。
さてお出かけなのである。いつもの駅に行ったら電車が止まっている。止まったままで動かない。台風のせいではなくて、となりの駅で「人身事故」があったらしくて動けないらしい。10分ほど待って放送があった。反対方向は動きだしたらしい。でもわたしが乗っている電車はいつ動くか分からない。こりゃまいった。
家に帰って父上に車を出してもらって、国道と阪神高速まで使って梅田まで走った。なんとかバスの発車時刻の5分前に着くことができた。
女王さま。
切符がないので朝早くから並ぶことにした。だから夜行バスで行ったのである。新宿には20分遅れの8時ごろに到着した。眠いし腰は痛い。歯を磨いたりごはんを食べたりして9時に会場に着いた。わたしの前に3人並んでいる。開演1時間前の10時に当日券が発売される。席は右端だけど前の方が取れた。
「美少女戦士セーラームーン〜スターライツ・流星伝説〜」の巻。
わたしは、いまになってもまだ「セーラースターズ」の話が分かっていない。だから、公演を見てもやっぱり分からない。そこはまあいいとする。
さて。この公演でセーラースターズの話なのになんでクインベリルと四天王が出てくるのか、という疑問が以前からあった。クインベリル(宮澤明子)は、滅んでもなお現われる亡霊なのだった。まあこの人が恐い。すげえ恐い。戦いにしか興味がないギャラクシア(坂口祐未衣)は無表情で無感情だけど、クインベリルはやたらと感情豊かで大げさだし高笑いだし嫉妬深いし、もう悪者の鑑である。ギャラクシアだけでは恐さが足りないと考えて配置したのだなあと思う。
ううう。ギャラクシアの部下のセイレーン×レッドクロウとか見どころがあるはずじゃないかあ。ううう。なんでいまさらクインベリルやねん。恨みつらみをひっさげたクインベリルがホンマに女王さましていたので許すとしよう。ああもう。女王さまにあこがれすぎである。わたしは女王さまになる応募資格もないけれど、これを見た年端行かぬ婦女子は高笑いとか覚えて女王さまになったらいいのである。職業は女王さま、趣味は高笑い、特技は水晶球占いです。地場衛(城田優)の「風の詩人」の弾き語りの後半に、クインベリルが入ってくるところなんかもうアナタ。わたしはすっかり悪者に魅入られてしまう。ぐふ。
スリーライツの三人組は衣装がちょっと犯罪だった。うくく。夜天(多部未華子)くううん。
パンフレットの最後のページに「Dedicaded to Ms. Kayoko Fuyumori」って書いてあった。うわさには聞いていたけれど本当だったのか。
せらみゅに来なかったゲーム屋とロシア料理の店に行く。昼間っからヴォートカとワインを飲んでいるうちにへろへろになってきた。秋葉原には行かずにおとなしく帰る。
れい子たん映像作品化。
「ジョジョの奇妙な冒険」の山岸由花子萌えー(挨拶)。
今日もおひるねのあまりの暑さに耐えられなくなり、寝られなくなる。自分の体温ですっかり熱くなってひんやり領域がすっかりなくなった布団とか、窓から入ってくる太陽光とか、さっきからせらみゅのCDを鳴らしているスピーカーを駆動している真空管だとかいろんな熱源がある。夕方ごろになってついに扇風機を買いにいこうと決意する。父上に車を出してもらって近所の電器屋さんまで買いにいく。
あー。ぴんくだー!! まてー。百合川みどりが刺客を締め上げている最中に猫を見つけたときのごとく表情を豹変させて、扇風機のたくさんあるところまで進んでみたらば。ピンクの、ピンクの扇風機があります。あるのであります。それはキティさんの扇風機なのであります。でもちょっと高かった。あと首の部分の根元の取りつけの遊びが多くてなんだか不安だった。しばらく考えてなにも買わずに帰った。
足の裏に塗る薬を代えてから、あっという間に真菌は活動を止めてしまった。薄くなってしまった皮膚はしだいに回復している。もう一月ぐらい薬を塗っていない。前に真菌が住み着いたときもそうだった。薬を塗るとすぐに消えてしまう。なのに忘れたころにやってくる。そして皮膚が食い荒らされて薄くなるのはなにかと困るので薬を塗る。きっと、もうちょっと遠慮深い真菌だったらきっと気にも留めないに違いない。
うへー。「ゾンビ屋れい子」で実写のビデオ作品を撮るらしい。「ホラーM」9月号に出演者募集の広告が載っている。よくないほうの期待しかしていないけれど、それはそれで楽しみではないか。どろどろになるのか、えろえろになるのか。
百合川サキの幼女29人連続誘拐殺人なところとか描いてほしいけれど、きっと無理だ。じゃあれい子がサキを召還してリルカ姉さんと戦うあたりかなー。どうなんかなー。はたまた、短編のゾンビ屋稼業を淡々と描いてくれるんかなー。そして、期待をどこまで打ち砕いてくれるんかなー。
髪の色が少し明るくなる。
ひまなときばかり早く起きる。昼前にメールを見ていたら、基板屋さんから図面が届いていた。さすがはプロフェッショナル。美しいのである。
いつもと違う美容室へ行く。色見本をみながらアレしてナニしてと決めていく。まず脱色する。これで少し明るくなる。当社比25パーセントぐらい。その上からピンクブラウンに染めてみた。少々赤くしたところでやっぱり茶色からは離れられないのだけれど、また一歩前進したのだからいいのだ。
全部で4時間かかった。次はもっと強力な脱色にしよう。
女王さま萌え。
昨日は早く寝た。すぐに寝た。
夢の中で基板屋さんと話をしていた。うわあああ。図面で見落としているところを思い出して飛び起きた。ああよかった。見落としていなかった。その代わり別の誤りが出てきた。ぎゃふん。すーいーまーせーんー。
ううう。仕事していたらもう昼だ。これからせらみゅ観に行くのにのにい。
今日のせらみゅの公演は大阪の厚生年金会館芸術ホールである。会場にペットボトル屋が来ていた。平日だからなのか客入りはよくない。1階のうしろの3列ぐらいが空いている。2階はほとんど人がいないっぽい。
さて。やっと分かってきた。そうかそうか。ちびちびはギャラクシアの心(正確には「スターシード」であり、どこかの星の種)を取りだしたものだったのか。そうかー。だからギャラクシアは無表情なのかー、と理解しておく。
最初に悪者たちが出てくるときにギャラクシアっぽい人が出てくるけれど、あらためて見直してみるとギャラクシアではなかった。衣装がカオスのものになっているではないか。「ギャラクシアGorgeous」の長い前奏の間に金ぴかの衣装に着替えていたのかー。ここで扉が開いてはじめてギャラクシアが登場するのである。で。じゃあ、最後だけでなく最初にもギャラクシアがカオスに身を乗っとられているのはいったいなんの示唆だったんだろう。部下たちが気づいていないのもどうかと思われるのである。
クインベリルの復讐劇がどうにも面白くない。エンディミオンに復讐したかったのか。はたまた、場合によっちゃあよりを戻したかったのか。このあたりがはっきりしない。化けて出ては男の人を襲うほどに地球が欲しかった彼女は、エンディミオンから奪ったスターシードを使って地球の支配を企むのだけれど、やっぱりギャラクシアに裏切られてうまく行かず。ここから先、四天王はエンディミオンの味方になってしまうし、クインベリルの立場がよく分からない。裏切りの連続でもうどっち側なのかよく分からないのだ。最後が未完っぽいのは、冬に演る続きを待つしかない。
よく分からないながら、いつの間にかこのおばさんが長い杖まで持って暴れる姿に不覚にも萌えてしまうのだった。だってだって。長いドレスひらひらさせながら空飛ぶんですよ。長いドレス引きずって暴れてるんですよこの人は。もう、このままセーラープルート(穂坂優子)とかボコボコにしてやってください。セーラーサターン(飯塚由衣)の鎌を取りあげて、反対側のとんがったところで頭とか腰とか突いて、指についた返り血をすすりながら踏みつけにしたりしましょう女王さま!! 小娘どもに大人の厳しさを教えてやりましょうとも!! はあはあはあ。四天王たちに寝返られて、追いつめられてもなお四天王たちに「生まれ変わってもわらわの配下に」とか言ってるんですよ。キャー。わたしを加えて五天王にしてー!! もうブラックレディのシオンたん以来の女王さま萌え。
30冊で挫折。
年初に立てたそっち方面のイベントの予定を一部修正する。
01/02-04 | 池袋 | せらみゅ「ミストレスラビリンス改訂版」[1][2] |
01/04 | 青山 | サクラ大戦新春歌謡ショウ[1] |
01/08 | 池袋 | せらみゅ「ミストレスラビリンス改訂版」[3] |
01/12 | 大阪 | サクラ大戦新春歌謡ショウ[2] |
01/13-14 | 池袋 | せらみゅ「ミストレスラビリンス改訂版」[4][5][6] |
02/09 | 浜松町 | 「もうひとつの卒業」 |
04/28 | 神戸 | せらみゅ「ファン感謝イベント」[1] |
05/03 | 池袋 | せらみゅ「ファン感謝イベント」[失敗] |
05/04 | 浜松町 | 「ぷにケット7」 |
05/05 | 浅草 | 「ショタケット8」 |
08/09 | 池袋 | せらみゅ「スターライツ・流星伝説」[1] |
08/12 | 大阪 | せらみゅ「スターライツ・流星伝説」[2] |
08/14 | 奈良 | せらみゅ「スターライツ・流星伝説」[3] |
08/16-17 | 有明 | コミックマーケット64 |
08/16 | 新宿 | サクラ大戦「スーパー歌謡ショウ新宝島」 |
08/24 | 神戸 | せらみゅ「スターライツ・流星伝説」[4] |
08/30 | 横浜 | せらみゅ「スターライツ・流星伝説」[5][6] |
11/02 | 蒲田 | 「ぷにケット8」 |
11/1-3 | 池袋 | せらみゅ「ファン感謝イベント」 |
12/28-30 | 有明 | たぶんコミックマーケット65 |
8/31のナージャのイベント「瞳の中の輪舞」を加えようと思っていたけれど、また自転車操業になりそうなので取りやめる。
PDFな図面をIllustratorで加工して読む。自分の家にこんな設備があってよかったんだか悪かったんだか。
本棚の整理を始めた。未整理の薄くて高い本を本棚に並べていく。暑いときにやるもんじゃない。30冊ほどで挫折した。あと100冊ぐらいある。
桃を食べている。もうこれがたまらなくいい。なんとぜいたくな食べものだろう。あと、今日食べたトマトは農家の直売のものらしく、ちゃんと甘くてにおいがしてトマトの味がした。一人暮らしをしていたら、桃やおいしいトマトを見つけられる自信がない。
明日の奈良公演は行くことにした。予算が厳しかったけれど、美容室でカードが使えたんで、1万円ほど支払いを先送りにして余裕ができた。今年は奈良公演があるのだから、岡山とか浜松とかまで行くのはやめとこう。ああやめるとも。
いけない雛祭り。
雨。もう涼しいというより寒い。今日もせらみゅなので奈良までお出かけなのである。奇跡的に奈良駅から奈良県文化会館まで迷わずにたどり着くことができた。なのでずいぶん早く着いてしまった。
客は少ないであろうという予想に反して、当日券はあまり用意されていなかった。しかし13列目のまん中というよい席が取れた。客は大阪より入っているっぽい。
ちびうさが大野真緒と堀田実那のダブルキャストで、今日ははじめて後者の公演を見た。ちびうさがちびちびを追ってスリーライツに出くわすくだりの台詞がかわいくなっている。
戦うおばさん萌えー。演じてる人(宮澤明子)は若いのだけれど、あえておばさん呼ばわり。もう殺陣でクインベリルしか見てない。どうやったらこんな動きが可能になるのか。あんな長いドレス引きずりながら暴れて、小娘に蹴りとか入れるですよ。長いドレスひらひらさせながら宙吊りで降りてきて、そのまま暴れるですよ。すそを踏んずけて倒れないか心配でこれまた目が離せない。
ああもう。いまのクインベリル萌えの人っていないのか。いないのかー!! CDで聴く限りでは先代の仁科有理の方がかっこいい。余裕があってかっこいい。でもわたしは、仁科の出ていた公演では一番最初の1993年の公演は観ていないし、1998年の公演は観たけれど混ぜこぜのへんな話という印象しかなくてほとんど覚えていないのであった。というわけで、いまさらながら赤いおばさん萌えである。「風の詩人」の後半が頭から離れない。
某でっかい掲示板群の姉しよスレッドを見ていたら「不思議少女ナイルなトトメス」の第9話は「いけない雛祭り」であるということを知った(参考文献[1][2][3][4]など多数)。ああ見たい。超見たい。いけない雛の祭りですよ。イケないヒナを祭ってえええ♥ ことばの意味はよく分からんがとにかくすごいのである。いけないひな祭りR、はじめてのひなまつり、野外強制ひな祭りプレイ、激安合法ひなまつり、家族に秘密のひなまつり、ドキッ!! 女だらけの雛祭り大会。ああすごいよ。すごいよ雛たん。
「ドキッ!! 女だらけの雛祭り大会」が出てくるまで3時間かかった。これでやっと今日の日記に納得できた。うわあああ。こんな夏休みになるはずではなかったのにー。
なにもしなかった。
今日はなにもしなかった。今大会の記録を更新するほど今日はなにもしなかった。明日は東京厚生年金会館に迷わずに行けるどうかが心配だ。新宿駅からの地図を描いておく。
「百合姉妹」第1号。
まんが大会の日である。午前6時起床。7時に出発。遠い大阪空港までえんやこらと移動する。早めに着いたのでカフェでパンをもしゃもしゃと食べてから、9時の飛行機に乗って東京に向かう。
羽田は霧で視界が悪い。前方の視界が客席から見えるスクリーンに映し出されるのけれど、真っ白なので恐くなる。着地すると、どうにも機体が滑走路の進行方向に対して傾いているのである。でも機体はまっすぐ進んでいる。横滑りしているのか、はたまたカメラが傾いているのか。これまた恐い映像なのであった。
さて。モノレールに乗って天王洲アイルで降りると、雨なのである。いやまいった。大阪では前日の夜には雨はやんでいた。家を出発したときにもやんでいた。しかし時速900キロメートルで飛ぶ機体は雨雲を追いこしてしまったらしく、また雨なのである。
りんかい線の国際展示場で降りて、かさを持つべきかぬれて歩くべきか迷った。迷ったけれど駅でかさを買った。軽くて安っぽいピンク色のおりたたみ傘である。もう、これを買わずしてなにを買うというのか。わたしが買わずして誰が買うというのか。
11時ごろに会場入りする。ゾンビ屋の本がホントにありましたわよ。ホントにありましたわよゾンビ屋の本が(倒置法)!! ああもう。これで本日の任務終了な勢いである。あと、ナージャとかセーラームーンとかデジモン02だとかの方面の本を探す。そして、はじめて委託コーナーに行った。ここにも1冊ゾンビ屋の本がある。本を探すのに何週間も前からあれこれ探し回っていただけのことはあるのである。
これまたはじめてなことに、鉄道な方面にも行ってみた。スルットちゃんカードを作っているところがあるのである。やたらめったら美少女になってしまったスルットちゃん(8歳)なカードである。これは「スルットKANSAI」の正式なカードで、関西の鉄道でそのまま使えるのである。もう使うしか。わたしの持っているホンマもんの黄色いスルットちゃんカードと比較して見せた。
そのあと、Viewさん、ぽんさんと3人でごはんを食べに移動する。ぽんさんは最近は小説方面の若衆に囲まれてウハウハ(偏見)なようである。混雑するゆりかもめの車内で「撲殺天使ドクロちゃん」なら活字ぎらいのあずまさんでもだいじょうぶでしょうといわれた。わたしは「ゾンビ屋れい子」は変だと説いておいた。新橋の焼肉の店に入る。ぽんさんはこんなときでないと焼肉なんて食べないそうである。この店は冬に行ったときににすいかがあったのに、真夏にすいかがないのである。970円。
焼肉のあと新宿まで移動して東京厚生年金会館まで向かう。今日はサクラ大戦「帝国歌劇団・花組スーパー歌謡ショウ『新宝島』」なのである。これまた奇跡的に迷子にならずにすんだ。あと、途中で5軒ぐらいのコンヴィーニエンスなストアー(日本語訳:便利な店)に寄った。観劇のあとでまなちゃな人たちと会うので小道具がほしい。いま一部の方々に大人気の「マリア様がみてる」がほしくなり、コンビニに寄ったのである。神ならぬわたしは、ここではじめて知ったのです。コンビニに少女小説は置いていないということを。時間ぎりぎりに会場に着いた。ペットボトル屋が先に来ていた。
今回も2幕に分かれていた。1幕が喜劇で2幕が「新宝島」のミュージカル。あれこれ混ぜこぜにするのには、こだわりがあるのだろう。TVがなかったころのショウにしたいんだと思う。心打たれるのは芝居じゃなくて、1幕の最後に次の公演がうまくいきますように、と祈るくだりであった。1幕で大正の世に引っぱりこんでおいてから2幕の芝居を見せる。ぜんぜん違う話のようでいて、2幕は劇中劇だったのである。
ここから新宿駅に戻る。さて、新宿駅東口に来いといわれたが、わたしにはとんと場所が分からないのである。雨にぬれるまいと地下街に入ってうろうろしていたら、夜の9時をすぎても開いている本屋さんがあった。小さい本屋さんなのに「百合姉妹」があった。これは珍しい。出たばかりの女性同性愛なまんが専門の雑誌である。「男子禁制!! リボンで結ぶ秘密の恋」なのである。これは恥ずかしい。すぐ買う。そこで電話がかかってくる。すーいーまーせーんー。迷ってます。地上に出てまたうろうろしていると新宿駅が見えた。なんだ、地下に入らなければよかったのか。
やっとまなちゃな方々と再会する。わたしのいない間にごはんを食べていたようである。お子さんができたばかりのViewさんはわたしを待っててくれたらしく、そのあとすぐに帰っていった。残る黒泪、のりぽん、一介のキサキチの各氏にわたしを加えて、雨の新宿をさまよう。翌朝まで入れるカラオケ屋さんを探し、待ち時間にゲームセンターに行く。わたしは「太鼓の達人」のいちばん難しいコースを終わらせて、絵描き歌とともにスタッフの名前がだばだば流れるのを見た。まだ時間があまったのでぽんさんと近所の店までうどんを食べにいく。
さて。歌である。5時間半の地獄の歌会が始まるのであった。5時間半です。5時間半なのです。「はたらくくるま」と「はたらくくるま2(に)」と「はたらくくるま(さん)」を2時間おきに歌ってしまうような長さである。もう小道具の「百合姉妹」を取りだすしかないのである。いたずらな風に舞うリボンを追いかける長身で黒髪の少女(受)。石につまずきそうになった少女を追うピンク髪の少女(攻)。むはー。小説の朗読をはさみながら5時間半の歌会は過ぎていった。
さて。カラオケのほうはあまりにもいつもどおりなので、この小道具の解説をせねばなるまい。「百合姉妹」の表紙はとても恥ずかしくてまいる。蛍光ピンクと蛍光グリーンのインクを使っていてもう目立つことこの上なしな一方で、光沢を抑えた高そうな紙を使っているという実ににくいやつなのである。マット紙のやわらかい色調が少女の絵に合っている。この本を興味本位で買ってしまった諸君は、こっ恥ずかしい台詞というものを声に出して読んでみるがいいのである。笑わずに台詞を言えるようになるまで、何度もマイク片手に読み上げるがいいのである。飲みものを持った店員さんが入ってきて思わず口をつぐんだとしても、表紙は隠せないからまた恥ずかしい。
それぐらいこっ恥ずかしい表紙だけれど、わたしにとってはえろまんが雑誌を買うときのほうが恥ずかしい。わたしにとっては少女まんが雑誌の延長線上の本に見えるので、まあいつもの恥ずかしさなのである。それよりも「百合姉妹」を買うわたしの覚悟を、あんまし手際のよくない店員のお嬢さんに見せつける勢いである。「お姉さまの初恋、私にください」というキャッチコピーをお嬢さんに見せつけるがいいのである。このこっ恥ずかしさを分かち合うために朗読である。元気いっぱいに読んでみたり、思いつめたように読んでみたり、もじもじしてみたりするとまた新たな発見がある。
わたしは「百合姉妹」は月刊誌だと思っていた。表紙をよく見るとこれが第1号なんだそうである。2号は冬に出るんだそうで、つまりこれは季刊なのであった。広告がぜんぜんなくて880円もする。2号は出ないような気がしてならない。だから、いますぐ買うがいいのである。
今日はカレーの日。
カラオケが終わったのが午前5時である。キサキチさんは4時すぎにもうまんが大会会場を目指して出ていった。本気出しすぎである。ぽんさん宅で3時間ほど寝っころがって10時ごろに活動を再開する。また([1][2])松屋で朝食である。カラオケの帰りに、電車を待ちながら黒泪氏に松屋のカレーは辛くないので七味を入れて食べている、と言われてしまったのだ。もう食べるしかない。カレーに牛丼の肉が乗っている「カレギュウ」に七味をわんさかかけてみる。
はじめて食べたのだけれど、松屋のカレーはわりと辛いほうである。ただ、わたしたちの好む辛さとは度合いが違うのである。しかし七味まで入れてしまうとは何事か。わたしも七味を入れてみたらば、思っていたより悪くない。
正午ごろ。ぽんさんの隣人の人といっしょに3人で会場に入って、すぐ別れる。
ミュウミュウとかメイドさんとかふたなりとか、もう濃いのを集めて回る。ショタ本を後回しにしていたら、結局手遅れで買いそびれてしまった。ぴちぴちピッチの本ももっと探すべきところだけれど、もう本気が出せない。へろへろで。
3時ごろに会場を出た。そしてピンクの電話がないことに気づく。戻ってみたけれど見つからない。再び戻った探したら、電話を探してるんですか、と声をかけられた。ピンクの電話はあったのである。そのハート形の時計とぶら下がっていてピンク色のおジャ魔女ストラップがぶらさがっている、ピンク色のキティさん電話はわたしのDeath!! ありがとう若者たち。もうへろへろしすぎて、なにがなんだか。
ぽんさんとごはんを食べにいく。家族じゃないけどファミレスである。ファミリーなレストランなのである。パフェをつついていたら、こんどはカレーが食べたくなった。ナンといっしょに辛いのを食べる。
2日間だけなのにずいぶんと疲れた。次はもうちょっとのんびりしたいもんである。のんびりまったりする。いまさらとくに話し合わねばならぬこともなければ、今後の新たな展開を用意しているわけでもないのである。百合姉妹とかギャルゲーだとかのことをぼんやりと話していた。別れの挨拶は「百合姉妹!!」である。
8時半の新幹線に乗る予定だったけれど、6時に早めた。すたこらさっさと帰るのであった。新幹線を降りてからもまんが大会の紙袋を持った人を見かけた。今回は途中でサクラ大戦のために抜けてしまったので、まなちゃな方々とあまり遊べなかった。でも「百合姉妹」で、あまり興味のなかった世界に足を踏み入れてしまったので、これはこれでよしとする。
以下に今回の購入物についてまとめる。右欄にはアレをナニするような本について内数を記してある。
ジャンル | 冊数(全数との比) | アレな内数(ジャンル内の比率) |
れい子たん | 7(21%) | 0(0%) |
うさぎしゃん | 5(15%) | 0(0%) |
ナージャ | 4(12%) | 2(50%) |
みうみう | 2(6%) | 2(100%) |
ぴちぴち | 2(6%) | 1(50%) |
一乗寺さん | 2(6%) | 0(0%) |
スルットちゃん | 2(6%) | 0(0%) |
オリジナル | 6(18%) | 3(50%) |
その他 | 3(9%) | 0(0%) |
合計 | 33(100%) | 8(24%) |
あとCDが1枚と電車のカードが1枚。しめて18,000円ほどであった。
のどが痛い。
どうにもカラオケのあとからのどが痛い。今日は早く帰ってくる。ああしまった。仕事がひと段楽したのだから明日を休みにすればよかった。今日は基板屋さんとの連絡があるから休むわけにはいかなかった。
のどが痛い。
まだのどが痛い。地獄の歌会でそんなに無理していたのか。反省である。熱っぽくなってきたので明日は休みにする。
ドクロちゃん。
若気の至り(挨拶)!!
昼寝すると暑い。計算機を置いてある物置を冷やす扇風機をえんやこらと運んできて、寝っころがるわたしの身体を冷却する。ああ暑い。暑いので先日買ってきた本を読んでいた。
「百合姉妹」はコラムと記事ばかり読んでいた。
夕方にすこうし涼しくなって、ふらふらと部屋を出た。ちびバイクにまたがって本屋さんの旅である。おかゆまさき「撲殺天使ドクロちゃん」を手に取る。
急にすごい音がした。天井は薄い鉄の板になっていて、板の向こう側を雨が叩いている音が店じゅうに響いているのである。もうざばざば降っている音がする。もうこうなったら帰れないのである。雨がやむまで待つことにする。「百合姉妹」があるのを確認したり、「ゾンビ屋れい子」がないのを確認したり、本を立ち読みしたりして過ごす。今野緒雪「マリア様がみてる」も手に取る。
なかなか雨がやまない。今野緒雪「マリア様がみてる/黄薔薇革命」と、花森ぴんく「ぴちぴちピッチ」[2]も手に取った。雨がおさまってきたので店を出た。少女小説にまで手を出してしまうとは。
「撲殺天使ドクロちゃん」をすすめられたので、めずらしく読んでみた。「これなら活字ぎらいのあずまさんでも大丈夫でしょう」とすすめられた。ここで最低の感想文を書くとすれば、ただ一言「大丈夫でした」と書いておくことになる。それではあんまりなのでもう少しの文を書いていく。
あらすじ。主人公である少年、桜の部屋には居候がいる。押し入れの中に居候がいる。頭に金色の輪っかを乗っけた少女、ドクロちゃんは桜を守るためにあらわれた天使なのである。ドクロちゃんは機嫌が悪くなると、とげのついたバットのひと振りで桜の首を砕いてしまう。そして呪文を唱えるともとどおりに。桜をしっちゃかめっちゃかな生活に巻きこんでいくのには、わけがあった。
感想。たいへん馬鹿な話である。でもギャグは期待したほどじゃなかった。「甘辛く煮たもの」と「殺人濡れタオル」はすごくいい。でも、大量に入っているパロディはもう年若くもなければ物知りでもないわたしには面白くなかった。でも「甘辛く煮たもの」と「殺人濡れタオル」はよかった。階下の母上に不審に思われるぐらいにわたしは笑っていた。もっと高い密度で面白い文が入っていたら、もっとよかった。
さて、ドクロちゃんは何度も何度も人を殺してしまう。しかし、そこに哀しさとか後悔とか血への興奮だとかいうような感情の動きはない。ドクロちゃんの気にさわってしまったら、次の瞬間には桜少年は死んでいるのだ。さらに「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」の呪文ですぐにもとに戻ってしまうので、反省するでもない。しかも話の筋とまったく関係ないのだ。ここはたいへん珍しいところであろう。でも、それが面白いわけでもなかった。
わたしはいらいらしている。ドクロちゃんは少年が将来にものすごいものを発明することを恐れて、勉強をさせまいとする。そのためにわざとその小さな身体のやわらかなふくらみを少年に押しつけたりする。短いスカートをまくり上げたりもする。なのに着替えをうっかりのぞいたりすると殺されるのである。ああもう。いらいらいらいら。この愛らしいふりをして小生意気な小娘をひどい目に合わせてやりたいのに、いつまで経ってもすごいことに及ばない。胸に触れたりなんかしたらまた殺られてしまう。だったら少年は幼なじみの静希ちゃんとすごいコトに及べばいいのである。さあいますぐ及ぶがいいのである。及べってば。まったくドクロちゃんは邪魔な小娘である。
暑いの暑くないのって、暑いのである。
もう今年の夏は暑いんだか寒いんだかよく分からないのだけれど、今日は暑かった。廊下は暑いし実験室は寒いしで、さらによく分からない。
そういえば昨日も暑かった。昨日は暑い自分の部屋で昼寝しているのと、会社の冷房の効きすぎる実験室にいるのと、どちらが身体によかったのかをちょっと考えるところである。
今日はアレ読んで寝よう。ばたん。
あまりのことにふとんからはい出てきて、計算機の電源を入れてメモを書く。今野緒雪「マリア様がみてる」の巻。
月曜日。主人公である祐巳があこがれの祥子さま(別名紅薔薇のつぼみ、Rosa Chinensis en Bouton)に出会ってしまう話。数ページおきに笑いの波がくる。祥子さまが切なくて、最後は泣きながら読む。
火曜日。芝居の練習につき合う話。涙に加えて鼻水も出てきた。音楽室まで訪ねてきた祥子さま(または紅薔薇のつぼみ、Rosa Chinensis en Bouton)を見るに、どうも祥子さま→祐巳であるらしい。でもやっぱり祥子さまはろくでもないおばさん(高校2年)だと思う。こんなろくでなしの姫さまはヒロポン漬けにして戦後の闇市で売られるがいいのである。そしてわたしはかばん一杯の10円札の束で買ってきて、地下室で愛でるがいいのである。素直に好きといえないあたくしの乙女心が、このとおりにゆがんで表現されているという次第である。ピアノのくだりでグノーではなくシューベルトの方を先に思い出してしまい、思い出すまでに30秒中断する。読み進むにつれて本当に情けない、いや申しわけない気分になる。ホンマすいません。もうしません。笑いとかこっ恥ずかしさがひとときでも切れたら、わたしはもう駄目だ。
マリみてを読み終わる。
のどが痛いのはおさまってきたけれど、どうにもせきが止まらない。昨日の夜中に少女小説を読んでいるときは大変だった。こみ上げる笑いをこらえていると涙が出てくる。鼻からも出てくる。するとせきも出てきてげほごほしながらも、祥子さまの姫さまっぷりに思わずまくらをばんばん叩いたりして、実に忙しいのである。
職場でもせきが止まらない。板を受け取ったので今日は昼で帰ってきた。
会社帰りによった駅前の本屋さんに「ホラーM」掲載作品の単行本があった。でも「ゾンビ屋れい子」がなかった。
また別の本屋さんで今野緒雪「マリア様がみてる/いばらの森」、同じく「マリア様がみてる/ロサ・カニーナ」を買ってくる。
水曜日および金曜日。祥子さまのかわいさがちょっと戻ってくる。ここまで読んで昨日は寝た。
残り全部。冒頭で、賭けのためにたまたま通りがかった祐巳を妹(Petite Sœur)にしようとするなんざ、まったく祥子さまというのは祐巳のことなんかちいとも考えていないのである。もうほんとに駄目な感じである。お姉さまのことを好きだったのに台なしである。祥子さまがそれと同じ目にあっているというお話。その駄目な感じの好青年が芝居の共演者として登場する。彼が男性同性愛者だとあっさり語られてしまうんだからすごい。もうこれだけがんばったのだから、もう祥子さまを許してもいいかと思う。姉妹の契約にたどり着いてよかった。ああよかったともさ。
暑い真夏の昼。一冊読み終わって、ますます会社にいったり仕事したりするのがいやになる。いままでギャルゲーで遊んだりおんなの子なまんがを読んだりしてもこんな気分になることはなかった。まいった。
「マリア様がみてる/黄薔薇革命」の巻。
令さま(または黄薔薇のつぼみ、Rosa Foetida en Bouton)が妹の由乃をあんまりにも大事にしすぎるので、由乃が怒ってしまうという話。もうものすごく令さま×由乃である。こういうさまを見ながら、これが祥子さまと祐巳だったらどうなるんだろうと考えていくようにもなっている。あたくしは主人公の祐巳が祥子さまの妹になってから姉妹の愛を深めていくさまに目が離せないのである。祥子さま×祐巳の萌えどころばかり気にしている。
姉妹の契りは固く、他の誰にも手出しできないっぽい雰囲気があるところがまたすごい。祐巳は薔薇さまたちに大人気でべたべたさわられたりするのだけれど、それを見て祥子さまが怒りだすですよ。タイが曲がっているからって直してあげるですよ。飴玉をくれるですよ。そして祐巳はお姉さまのことが大好きだから、厳しい口調で命令されているときでさえ舞い上がってしまう。そしてわたしもいっしょになって萌え転がってしまう。お姉さまー。
まったくほんとにいまさらながら。百合と薔薇なら後者だろうと思っておったわたくしですが。マリみて読んじゃいました。
マリみてとピンクの扇風機。
ごきげんよう。「マリア様がみてる/ロサ・カニーナ」の巻。
[1]ロサ・カニーナ。姉から妹への世襲のみで3人の山百合会の役員が継がれていくことが多いなか、今年は珍しく4人目の立候補者があらわれた。蟹名静さま、人呼んでロサ・カニーナ(Rosa Canina)、淡いピンクの花である。彼女が聖(または白薔薇さま、Rosa Gigantea)のことを好いていたというのが最後に分かるのだけれど、それとは別に聖の過去というのがちらちらと出てくる。どうもおかしいと思ったら読む順序を間違えていた。先に「いばらの森」を読まねばならないのだった。
もうすぐ卒業という時期の3年生たちのことが書かれてある。わたしたちはまだ読みはじめたばかりなのに、もう先輩は卒業である。白薔薇姉妹の微妙な関係が見えてくる。
[2]長き夜の。上の一つと、この下の二つのあとに読みはじめる。正月お泊まり会の話。祥子さま萌えはちょっと少なくて、それよりもむしろ祐巳の弟である祐麒がもう大変である。まったくお姉ちゃんは祐麒少年のかわいさにちっとも気づいていないのである。生徒会長に狙われているのにまずびっくりで、さらに友人の小林少年と奪い合いになっていたとは。そうかー。総受けかー。まさかやおい萌えが隠されているとは思わなんだ。
「マリア様がみてる/いばらの森」の巻。
[1]いばらの森。「ロサ・カニーナ」のあと読みはじめた。同名の小説の内容が白薔薇さまの過去に酷似しているというので学校中が騒ぎになる、という話。白薔薇さまのことがもう少しだけ分かった。少女小説の雑誌「秋桜友達(コスモスフレンド)」というのが出てきて、もう笑うしかない。「百合姉妹」の題名ってここからきてるんじゃないかと想像されるのもそうだけれどそれだけじゃない。百合姉妹1号の短い小説、五月みゆ「我がままな姫の、その憂鬱な事情」があまりにも、マリみての最初の本の文化祭なんである。
[2]白き花びら。白薔薇さまこと聖さまの昔話にたびたびあらわれる栞さんの話。いやいや。いやはや。もうこれでもかという百合っぷり。いまの白薔薇さまからは想像もつかない。蓉子さま(または紅薔薇さま)のことも書いてある。薔薇さまたちのことがやっと分かってきたけれど、黄薔薇さまはまださっぱりわからない。
あらいけない。マリみての在庫が尽きるではないか。さっそく買いにいく。
今野緒雪「マリア様がみてる/ウァレンティーヌスの贈り物」前後編、同じく「いとしき歳月」前後編、「チェリーブロッサム」、「レイニーブルー」、「パラソルをさして」、以上7冊を2つの本屋さんで買ってくる。
帰りに電気屋さんに寄る。先日見つけたキティさんの扇風機の値段が2,000円下がっていた。なので買う。4,980円。
ちびバイクで運んで帰って、さっそく組み立てる。箱を開けて組み立てをはじめると、なんとも不安になってくる。毎年毎年、暑くなってくるとわが家に5台ある扇風機を組み立てて、涼しくなってくるとまた分解して箱に詰めている。新しいものも古いものもある。だから最近の扇風機事情は分かっているつもりだ。今日買ってきた扇風機はちょっとばかし勝手が違うので、組み立てながらなんとも不安になる。それにしても驚いたのは、羽根の薄さである。店ではそこまでは見ていなかった。回転中に指を入れたら切れてしまうだろう。以上を総合すると、これは安物なのである。
そんなこんなで、これからは計算機置き場とわたしの部屋との間で扇風機を持って行ったりきたりせずともよくなった。
ちょっとまずいことになっているのは自覚している。今日は部品を探しに行くつもりだったのに行けなかった。マリみてを読むことに夢中になっている。だいたい本を読むことが好きというわけではないのに、である。こっ恥ずかしくて3ページに一度大笑いをしていた時期はとうに過ぎたではないか。楽しいから読んでいたのだけれど、いまのわたしの状態は中毒というもののようで、楽しいのかどうかさえもはっきりしなくなっている。わたしはのめり込んでは挫折する。まったく危険なことだ。
「マリア様がみてる/ウァレンティーヌスの贈り物」(前編)の巻。
毎年恒例のチョコレートが往来するお話。祐巳が祥子さまにお菓子を受け取ってもらうかどうか悩むくだりでは、祥子さまのそのまたお姉さまに相談するべきではなかったか。もうますます祥子さま萌えがわたしの中で育っている。笑っても萌え、怒っても萌え。健やかなるときも病めるときも萌え。本当に祥子さまは主人公のことを好いているのか不安になるのはわたしも同じことなので、祥子さまが本気で怒りだしているのでさえもうれしくなってしまう。
せらみゅを観にいく。
昼まで次なるマリみてを読んでいた。もうお出かけの時間なのでお別れである。今日はせらみゅの日なのだ。あぶないところであった。
今日のせらみゅの公演は新神戸オリエンタル劇場である。ここはいい。いすが広くていい。まん中の右の方に座る。さて。もう4回めである。わたしが観るのはもう横浜公演を残すのみとなった。今公演の見どころをまとめておく。
よいところ。
[1]クインベリル(宮澤明子)さまがあんまし恐くないかわりに微妙にかわいいところと、ひらひら衣装に負けずに暴れるところ。高笑いも楽しそう。今公演の最萌え点。
[2]メタルパピヨン(遠藤恵子)の衣装がえろい。今日になって気がついた。
[3]ギャラクシア(坂口祐未衣)さまの顔が恐い。しゃべるたびに口が斜めに開く。
[4]美奈子(渋谷桃子)のちょこまか加減が楽しそう。声は低いけど。
[5]夜天(多部未華子)くんがたいへんかわいい。公演が続く中で声がハスキーになってきたけど、それはそれでよい。
[6]四天王がすごく楽しい。アニマメイツとすみ分けができている。
[7]衛(城田優)と星野(秋山千夏)の演奏が生音なところ。それだけで注目してしまう。
[8]2幕からの曲が「What For!? 真実の果実」で一つにまとまるところがかっこいい。
よくないところ。
[1]外部太陽系の4人組が不要っぽい。ほたる(飯塚由衣)やせつな(穂坂優子)の安売りには目を覆う。
[2]ちびちび(後町有香)の言葉遣いが最後に急に変わるのはなぜ。
[3]ちびうさ(大野真緒・堀田実那)の台詞が子供っぽすぎる。あと2年ぐらいかかりそう。
となりのお父さんやおねいさんに負けじと、わたしもカーテンコールで叫びたかった。でもこの1週間せらみゅから離れて、同人誌とマリみてにひたっている間に叫びかたを忘れていた。苗字だけ思い出して「あきこ」っていう名前が思い出せなかった。がくっ。
マリみてだらけ。
「マリア様がみてる/ウァレンティーヌスの贈り物」(後編)の巻。
「ファーストデートトライアングル」 宝探しの賞品は薔薇のつぼみたちとのデート権であった。令さまと大喜びでデートしてしまった少女の切なさときたらない。もうひどい話。ライバルのはずの志摩子さんとわざわざ遊びに行く静さまの奥深さはすごい好きかも。同級生にとても慕われているのが分かる。
「紅いカード」 冬美さんは幼稚園のころから祥子さまがあこがれの人となってしまった同級生である。幼稚園からすでに女子校っていうのがまたなんとも。主人公の祐巳は、事件に接するたびにさすがは祥子さまに選ばれただけのことはあるんだと評価されて、祐巳自身もまた磨かれていく。祐巳がすごくいい人だからなのか、まわりのお嬢さまたちが極端にすぎるからなのか、よく分からないのだけれど、祐巳がふつうなんだと思いたいところである。
「紅薔薇さま、人生最良の日」 赤薔薇さまこと蓉子さまが大学受験の帰りに体調を崩してふらふらと学校まで歩いてくるくだりはなんとも不思議である。体調を崩したおかげで一歩退いたところから自分のありようを見ることができた。ここで、ふつう気分が悪かったら顔がこわばって人が近寄らなくなりそうなのに、いままで近寄りがたかった蓉子さまのいつもと違うやわらかな雰囲気に、見ず知らずのお嬢さんが声をかけていく。一度話をしたかったお嬢さんたちが、宝探しのイベントに乗じて薔薇の館までついてきてお嬢さんハーレムができてしまうというすごい話。美人はふらふら歩いていても美人なのである。ホンマかいな。
マリみてを読みはじめてから、3年生である薔薇さまたちの印象はしばらく薄かった。本名も分からないような時期が続いた。卒業を目前にしたいまマリみては6冊を数え、白と赤の薔薇さまについてはずいぶん語られた。次なる「いとしき歳月」はいかにも卒業の話みたいな題名なので、ここで黄薔薇さまの話が入るに違いない。「黄薔薇革命」での虫歯の話だけではあんまりである。
「マリア様がみてる/いとしき歳月」(前編)の巻。
卒業式が近づいて薔薇さまと呼ばれる3年生の役員たちはあまり学校にも来なくなった。薔薇さまの仕事はつぼみと呼ばれる次の世代に引き継がれている。あわただしい日々の中での事件のお話。江利子さま(またの名を黄薔薇さま、Rosa Foetida)が毎日毎日すごい生活をしている。やっぱり変な人だったので安心した。
あと、新聞部部長の三奈子さまもこれだけ派手に出るようになってくると、妹の真美との関係が気になってくる。いつもいつも冷静な切れ者の真美が、三奈子さまのロザリオを受け取るところを想像するのはなかなか難しい。そういえば、宝探しイベントの最中にこっそりチョコレートを渡したりしてるんだろうか。ああ気になる。
Webの海から仲間を探すとものすごい数の二次創作が出てくる。どえらい海に飛び込んでしまったんだと思う。マリみてって売れてるんだなあ。
T-1グランプリ5,000kmはJR西日本の全線、距離にして5,000kmに乗るというえらく気の長い遊びである。ものすごく参加したい気分である。しかしわたしは夏の週末といったら、せらみゅを観るために新幹線で東に向かっているのである。使用期間の決まっている青春18切符だけで西日本の全線に乗るのはきっと1年かそこらでは無理だろう。
残業手当74,878円、アレしてナニして185,177円。
またマリみて。
「マリみてDB」によれば、マリみての今後の展開がエラいことになっているではないか。まず「マーガレット」にまんがが載る。さらにアニメ化される。見たいような見たくないような。ちょっと恐いのである。
「マリア様がみてる/いとしき歳月」(後編)の巻。
ついに卒業式である。3人の薔薇さまの間での関係を振りかえって全部書いてある。やっぱり黄薔薇さまは変な人だし、白薔薇さまはろくでもない。志摩子が祥子さまの誘いを断って白薔薇さまの妹になるくだりはていねいに書いてあるのだけれど、やっぱり二人の間でしか分かり得ないことだと思う。
ここまでの8冊ぶんの話での疑問が解けていく。この完全さには恐くなってくる。
マリみてを探す。
会社の帰りに駅前の本屋さんに寄る。少女小説の一角にはいつも誰かが立っている。わたしと歳のそう変わらないおねいさんが立っている。どうにも恥ずかしくてそこに入っていくことができない。少女まんがなら平気なのに。でも、確かにマリみては棚の中にあるのが見えた。
別の本屋さんに寄る。人はいないのだけれど、マリみての新しい巻が見つからない。結局買えずに帰る。
「マリア様がみてる/チェリーブロッサム」の巻。
祐巳たちは2年生になった。そうすると新たに1年生が入ってくるわけである。白薔薇さまとなった志摩子に起こる事件のおはなし。
いやはや。てっきりリリアン女学園の人は3年生になると頭がおかしくなるのかと思った。祥子さまも令さまもおかしくなったんだと思った。まあそれぐらいのびっくり事件である。2ページ目で桜の木の下の少女のくだりで、もう志摩子さんの話なんだと分かってしまう。ページをめくるにつれて確信に変わる。「いとしき歳月」でも分からなかった志摩子さんの秘密がやっと分かった。
瞳子(とうこ)を好きになるのはなかなか難しそうである。これから先どう描かれてどう変わるだろう。乃梨子は志摩子さんとくっつくとして、瞳子はどうなるんだ。まだまだ隙のある祐巳とくっつくのか、それとも似たものどうしゆえに仲よくできないように見える由乃さんとくっつくのか。祥子お姉さまにあこがれて山百合会に取り入っているけれど、どこまでが芝居でどこからがホンマもんなのか分からない。キャラクターが濃すぎてよく分からない。今後に期待するところである。
桶屋が儲かった。
駅の乗り越し精算機の前でおつりの小銭を落とした。拾ってはまた手のひらから落としてしまうのをくり返し、合計3回落とした。なんだか堕ちるところまで堕ちそうな気がして少し恐かった。会社の中でも外でもぼんやりする。明日も会社に行くのか。
風が吹くと桶屋が儲かる。製品が開発中止になってしまった。赤字は最初から覚悟の上という戦略だったのに、それでも中止になってしまった。開発中止にいたる流れは、北京の蝶の羽ばたきがニューヨークに嵐を起こしたかのようだ。たいして思い入れのある仕事でもなかったのに、ここまでがっかりできるとはわれながら驚きである。理不尽の被害者である某社の担当者にはもはやおわびの言葉もない。明日は会社に行きたくない。
弟が富士山に登ってきたらしい。富士山では寒さで死にそうになったと言っていた。薄着で高い山に登るとは。こういう人が遭難するのだ。
脱力。明日はせらみゅ楽日。
「姉、ちゃんとしようよっ!」(きゃんでぃそふと)の発売から2か月経った。2万本ぐらい出た。近いうちに画集が出るらしい。姉ブームの第一歩としようと書いてはみたものの、どうにも姉しよ発売前後の騒ぎは閉じた空間での騒ぎでしかなかったので、いまにして思えばブームの中にいる気がしない。
姉しよと前後してお姉ちゃんものはいくつか出たこともあって、お姉ちゃんブームが来たのだと思っていた。しかし残念ながら姉しよ以外の作品は目立たなかった。姉しよはwebでの宣伝が楽しくて毎週の更新を楽しみにしていた。そして発売前から姉ゲーブームへの期待を勝手にふくらませていたのだ。でも、続編が出るとか出ないとか言われているので、これからもお姉ちゃんものが出てくれればいい。
そして気がつけば「百合姉妹」と「マリア様がみてる」なのである。もう、いつどこから姉ブームがやってきてもへいちゃらなのである。
母親から届いたという手紙を見せられた。横書きのかわいい便箋を縦書きで使って、それがまたえらい達筆なのである。うちの母とはえらい違いである。達筆っていう一面だけでずいぶん品のいい人みたいに思えてしまう。そんな母の子なのだから、この人もまたお嬢さんみたいな気がした。わたしはこの微妙な萌えを表現するすべを持たないので、とりあえず達筆な字を絶賛しておいた。
会社帰りに駅前の本屋さんにまた寄る。やっぱりマリみての置いてあるあたりにはおねいさんが立っている。少女小説とかやおいな本とかが置いてある一角には、いつも必ずおねいさんが立っている。わたしが少女小説を手に取っているのを見られるのがたいそう恥ずかしいのである。
2人のうちの片方がいなくなったのを見て、マリみてのあるあたりに入りこむ。今野緒雪「マリア様がみてる/子羊たちの休暇」、同じく「真夏の一ページ」、「涼風さつさつ」の三冊を買ってきた。これで、いま出ている単行本は全部そろった。
おおお。この全身から熱くたぎる脱力感はいったい。来週は「今宵も召しませアリステイル」(Rune)の発売があるので、えろゲーへの期待感で脱力感を抑えて、高校生らしくスポーツマンシップにのっとり正々堂々と仕事する所存であります。
慣れないのに活字の読みすぎで変になっているのか、単に寝不足なのか、マリみて中毒が他のことへの興味を奪うのか、仕事がいやなせいなのか、扇風機の風をあびて寝ているのがよくないのか、「ゾンビ屋れい子」10巻がいつ出るか分からないからなのか、どれとどれがいかほどの割合で配合されているのかよく分からないけれど、もうとにかくやる気がない。
明日のせらみゅ楽日が終わったらちゃんと仕事しよう。ちゃんと。
せらみゅ楽日。
せらみゅの最後の日。7時半ごろに家を出る。新横浜を経て11時ごろに関内に着く。
「横濱カレーミュージアム」が気になっていて、場所をあらかじめ調べていた。さっそく行ってみると、11時に開店したばかりで行列ができている。こりゃ駄目である。時間がない。でも気になるではないか。だって場内ではカレミュー娘(ガールズ)のショーですよ。今宵はせらみゅとカレミューでナイトフィーバーですよ。あきらめてインド料理屋でカレーとナンを食べる。800円。
1階後列右側。とくに変えたところはない。なんだか熱が入るあまり台詞の間がおかしくなっているようなのが多かった。
近所の店でラーメンをすする。坦々麺はそこそこ辛かったけれど、熱くなかった。これはよくない。
開演30分前になっても関内ホールの建物の前に行列ができている。建物に入ってすぐに受付があるので、列が外にはみだしてしまう。最後の公演は4時から10分押しで始まった。
2階席のさらに後列中央。2階は4割ほど空席がある。これはちょっとまずいんじゃないか。ギャグが微妙に増えている。いつもどおりの部分までも客の反応がいい。みんながみんなリピーターで最後の公演になにかを期待するというわけじゃないのだけれど、そんな期待が空気が変えて全体に及ぶんだろう。後ろの席は全体がよく見えるので、いままで目に入っていなかった殺陣の細かいところまで見える。でも、特定のキャラクターばかり目で追っているわたしには、あまり向いていなかった。
はふん。最後の殺陣のところで、追いつめられてギャラクシアとクインベリルが背中合わせになるところで、わたしはもうすごい顔をしているに違いない。カーテンコールで手をつないで歩いているところなんか、もう倒れそうになった。お願いだから、その恐い顔でぼくの百合萌え心を惑わさないでくれー。最近は百合センサーばかり敏感になっているのである。
タキシード仮面がこれまた背の高いネフライトをお姫さまだっこしてるぐらいではもう萌え転びませんよあたくしは。最後にギャラクシアとクインベリルでタキシード仮面をはさんでくっついて立っているのが見られてよかった。でも、本当は、本編でクインベリルには地球の王子さまをいたぶるだけじゃなくて、もうちょっとぐらい好いているっぽいところを描いておいてほしかった。おまけはさほど多くはなく、7時には終わった。
まとめ。ヴィーナスとサターンの声が低い。もはやぴちぴちピッチ級。タキシード仮面の芝居がだんだんよくなってきた。愛いやつ。あと、昔から悪の女幹部萌えなあたくしだけれど、おねいさんにはおねいさんの、おばさんにはおばさんのよさを見いだしたのも収穫だった。去年の今ごろはミメット萌えだったのが、赤いおばさん萌えになってしまった。あきこーっ。
「横濱カレーミュージアム」にまた行ってみた。でも、ここはひとりで来るところじゃないっぽい。エレベーターの前に案内の人がいる。マイクでいちいちお二人さまご案内なんて言っていてちょっと恥ずかしい。すぐに引き返す。
ケンタッキー州の白髪のおじいさんの店に入る。階段を登るときに、つまずいて飲みものを落っことしてしまった。氷とオレンジジュースがざんぶりと床に載った。うわあああ。あとのことは店の人に頼んでおいて、わたしは飲みものなしでフライドチキンをもぞもぞと食べる。あと揚げたじゃがいもをかじる。8時半ごろに関内を出ると新横浜に着くのは9時ぐらいである。したらば。もう最終列車なのである。自動券売機の表示に9時半ののぞみ号しかないのでびっくりである。新横浜に停車する列車は少なくて、もうずんずん列車が通りすぎていく。
もう飲まねばやってられねえ感じなので、缶に入ったウィスキーの水割りをちびちび飲りながら30分を過ごす。ぼへーっと新幹線に乗って帰ってきた。あとタクシーに2,300円ほど要した。
まだマリみて。
「マリア様がみてる/レイニーブルー」の巻。
雨の季節の数週間を志摩子、由乃、祐巳の三つの視点で描いたもの。志摩子はなんだか壊れそうなほどの勢いで乃梨子とラヴラヴだし姉妹になってるし、由乃はまた令ちゃんとけんかしてまた仲直りだけれど、祐巳だけお姉さまとうまくいかないまんまで最後のページにたどり着く。ああもう。どうなるんだこの先は。
祥子お姉さまはたまに声を荒げることがある。入ってきたばかりの乃梨子にも容赦がない。しかしそれでこそ、できたお嬢さんなのである。それなのに、このお姉さまに振りむいてもらえない妹の不安ときたら。わたしはやっぱりこの姫さまを許せんのである。
でも、祐巳も祐巳である。一年前、最初に山百合会を訪れたときに、完璧なお嬢さまと思われていた祥子さまが「お姉さま方の意地悪っ」なんて取り乱しているのを見ているではないか。意地悪な姉にがつんと言ってやればいいのに。
夏公演ツアー支出。交通費89,000円。食費11,000円。劇場入場料41,000円。本代20,000円。合計161,000円であった。遠出が3回しかなかったわりには、ずいぶん交通費がかかってしまった。
「マリア様がみてる/パラソルをさして」の巻。
わたしは、どうにも祥子さまが好きだけど許せないという人間なのだった。本当は祥子さまが祐巳と会えなくなっていたのにはわけがあって、なんだかこっちが申しわけない感じである。この姉妹が気まずくなったりなかよくなったりするだけで、数百ページもの話になってしまう。まったく、面倒で楽しい世界なのである。
新聞部の真美の出番が増えてきた。真美×三奈子な話はないんですかー。
ゴム業界人度は76.725%だった。知らない単語ばかり。