あずまの日記。

内容●[1]はんだ[2]コーヒー[3]ぴんく[4]あたしの夢は魔女見習いになることです

1 jul(sun)

お買いもの。

また日本橋へ。

[1]アイたん見つからず。

[2]ウエディングピーチのDVDの2箱め。ひなこ。あと「井上喜久子の月刊お姉ちゃんといっしょ」1-3月号。弟から4-5月号だけを譲り受けてしまい、残りを買う羽目になった。あと「パラパラMAX4」石田燿子。

[3]60GBのHDD。IBMのIC35L060。2万円ぐらい。

お姉ちゃんだぴょん。

「井上喜久子の月刊お姉ちゃんといっしょ」1月号。1月号からかなりすげえことに。このころからすでにお姉ちゃんは野放し。70分間ただしゃべるだけ。突然歌いだしたりしりとりを始めたりおやつを食べたり。この危険なプレイはどれぐらい理解されているのだろう。この分裂した感覚は芸人や作家では出せない。台詞をかんでも、変な間が入ってしまっても、全部放ったらかし。全部お姉ちゃんの危険なプレイなんである。

即興で歌いだすところがなにかに似ていると思ったら、寄席の大喜利に似ていた。次の歌詞をどうしようか困りながら無理矢理つないでいくのがなんとも、こう、ぐぐっとくるものが。

「お姉ちゃんって呼んでいいですか」という投稿のところで悶絶。お、おねえちゃあああああんっ。女王さまでも小悪魔でもなく妹でも悪の女幹部でもなく、おねえちゃん。なんか変だけど、おねえちゃん。

さかな。

くだんの、さかなを食べようのは「おさかな天国」という題名であることが判明。歌詞も判明。「さかなさかなさかな魚を食べると、あたまあたまあたま頭が良くなる」の部分は何度もくり返され、歌詞が変わるわけではないことが分かった。歌詞が覚えられないのではなくて、本当に同じだったのだ。

2 jul(mon)

検閲。

とりあえず、キーワードをあれこれ入れておくと検閲も難しくなろう。爆破とかコカインとか盗聴とか偽造とか。……と思ったけど、検閲者以外にもまた検索性が悪くなるだけなので遠慮しておくか。

かゆみ。

ガーゼを止めてある粘着テープの接着剤が皮膚の上に残る。これが次第にたまっていく。目に見えるものは自分で取りのぞいているけれど、それでもかゆくなってくる。痛みの次にはかゆさに耐えねばならない。今日の朝の処置では背中に防水の生地が張りつけられたので、背中を洗えるそうである。

5 jul(thu)

背中1。

通院。今日の処置は背中に鋭利な刃物は刺さらなかった。もう手術痕はふさいでいるようだ。

背中2。

今日も防水仕様のシートで覆われたので、入浴。洗浄。

残業。

残業手当が出るのは60時間まで。しかし残業と休出を合わせてどうも70時間を突破しそうな勢い。60時間分以上をもらうことはできないらしい。ただ働きへの第一歩であり困った。で、慣例により、ひまができてから、もらえなかった分の残業時間をナニするらしい。いいのか。こんなんで。

6 jul(fri)

無題。

ねーむーいー。

明日。

明日は休日出勤。いままで、たまに土曜日に出社することが、こんなにもいやなことだと思ったことはなかった。

7 jul(sat)

たなぼた。

たなぼた、ぼたぼた。のきばにゆれる。

今年こそは台所の食器棚からぼたもちが落ちてきますように。今年こそはおひるね中毒が治りますように。もっと書いたり描いたりできますように。なんか新年の抱負と変わらないような気がするけれど、そんなことにも気づかない人になれますように。

通院。

病院の待合室で、小学二年生のための作文の本を読んだ。もうどきどきした。子供の作文はなにが起こるか分からないから良くも悪くもどきどきする。小学生を襲う最大の恐怖である、歯医者の記述の迫力なんかもう、わたしのへっぽこ文章の比ではない。

長い文には長い文の書きかたがあり、短い文には短い文の書きかたがある。内面の書きかたと俯瞰的な書きかたを使い分けてアレしてナニして。解説を見ていると、そういえば、いままでこんな簡単な規則さえも誰にも教わったことがないのだと気がついた。大学で、卒業研究の中間発表で配布するたった2ページの原稿を書くときにはじめて、俯瞰的な書きかたについてのみ先輩から教わったのだ。

で。日記を載せている章があった。ぼくは日記を書いているけど、どんどん書けてしまう日と書くのが面倒に思える日がある、なんて少年は綴る。解説に、一日に起こったできごとを朝から晩まで全部書いていたら書くのがいやになってしまうでしょう。心に残ったことをひとつかふたつだけ書けばいいのです、とある。ああ、そういうのを日記というのか。

今日の処置では、また手術痕から内容物が出てきたようだ。もう治ったようなものだと思っていたのだけど、まだふさげない。

休出。

休日の勤務は、次から次へと事件がやってこないので気楽でいい。でも、今日はおひるねの日なのだ。あるいは酒でも飲んでだらしなく過ごす日なのだ。そこに仕事がやってくるのはとても疲れる。もう、最初から疲れている。今日出た変更点が週明けの行程に反映させられるか。

染色処理。

会社帰りに「ピンクブラウン」という色のブリーチカラーを買ってくる。家に帰ってから染めてみる。

染料が首筋にくっついてしまい、肌の弱い部分なのでえらいことになった。染料はA液とB液の混合によって生成し、染料を自分で髪に塗布する。20分強の間放置して化学反応を促進させ、最後に洗浄を行う。髪を洗うと、ピンクブラウンがいかような色であるかが判明する。しかして、ただの茶色だった。店にあった見本ではピンク色っぽかったのに、ただの茶色だった。ピンクはどこへ消えたか。残ったのは刺激の強いにおいだけ。「ピーチの香り」はどこへ消えたか。

予定。

明日は「スイートハウスへようこそ」の日。川崎まで旅立ち。新幹線の切符をまだ買っていないのでやや心配。場違いじゃありませんように。

日記。

じゃあ、朝病院に行って昼に仕事して晩に髪を染めた、と書いてあるのは日記ではなくなんなのか。

8 jul(sun)

川崎に本を買いに行くの巻。

朝6時半起床。6時55分出発。またどれみさんのイベントに出かけていくの巻。

特急のぞみ号で10時過ぎに新横浜着。横浜線と東急東横線を乗り継いで、10時半ごろに武蔵小杉駅に着く。で、丼ものの店でごはんを食べる。「あづま丼」というものがあってとても気になった。ごはんの上に茶色の謎の物体が乗っている。とても気になったけど「山かけ丼」にした。これが朝ごはん。

で。駅からすぐである。川崎市の中小企業と婦人のなにかをどうかしている建物がある。中小企業婦人会館ってどういう意味なのか。前を通るとすでに行列ができている。ううう。ちょっといやんな感じなので、会場の11時まで散歩して時間をつぶす。ふらふらと歩くのだけど、殺伐とした荒野と道しかない。なんだか不安になってきたので駅の方まで戻る。駅まで戻ってまた会場まで行くと、もう開場していた。

ぎゃふん。なんという盛況。この狭い開場にかくも人が集まるのかー。というわけでまたしても、みそおでんさんのどれみ本を買い逃し。ぎゃふん。アレやコレを買い込んでいる間に昼になる。会場でたこ焼きを売っていたので食べる。これが昼ごはん。せっかく持ってきた抗生物質と胃の薬を飲むのを忘れる。朝も昼も飲まず。このたこ焼きは、てっきり会場で焼いているのかと思ったらそんなことできるはずもなく、駅前のたこ焼き屋に買いに行っているらしい。何度も何度も。ソースをかけていない状態で買ってきて、別に作ったソースをかけて売っている。もとのたこ焼き屋さんに失礼だからと口止めされているのだけど、別に失礼ではないと思うので書いちゃえ。

しばし外に出る。例によって3時から抽選会なので外で時間をつぶす。電車に乗ってみたのだけど、1時間しかないので結局某店の探索はできぬまま、また引き返す。

ぱんつ。

そして大抽選会の巻。まず例によって、アンケートに答えた人の中から抽選で色紙が当たる。で。大阪府からお越しのあずまさんは、コメットさんとメテオさんの色紙をもらった。武田晴伸さん作。わーい。……それはいいのだけど、なんでコメットさんやねん。当選者を眺めていると、なぜかやたらと大阪人が多い。

で。最近あたしゃ運が回ってきておりますよ。去年の年末にじゃんけんのを買ったご利益なのか、じゃんけん大会で2回も勝ってしまった。ふしぎなぐらいに。

まず、どれみさんのパンツが当たった。うううう。うううう。どないせいっちゅうねん。頭からかぶる以外の用途をわたしは知らない。あと、DVDの販促ポスターと、玩具メーカーから玩具店にんがががーとFAXで送られる資料が2点。こんなもんもらっていいのだろうか。

ももこ汁。

で。残念なことにあやしい飲み物とお菓子大会の時間があまり取られなかった。お菓子屋さんに作らせたというどれみクッキーをいただく。持って帰ると惜しくて食べられなくなりそうなのでその場で食べる。

あと、謎の黄色い液体「ももこ汁」のふしぎな味に首をかしげたりもする。秘密らしいのだけど容器から注ぐところを見てしまったのでこれも書いちゃえ。紙パックには「関東レモン」と書いてあった。この謎の飲料はレモンっぽいにおいで、とても甘い。そして黄色い。透明感はなく、白濁した液体を黄色の着色料で染めてあるとみられる。だから牛乳ベースではないかと思えば納得する味である。

さらに謎の液体「桃汁」に感動したりもする。中国製らしい。この透明な薄い黄色の液体の味は、予想に反して塩辛い。においは桃なのだけどなぜか塩辛い。この汁っぽさ。もう少し正確に言うと「分泌液」っぽい。もっと正確に言うと「尿」っぽい。これでこそ桃汁だと思った。黄色い分泌液を飲んだことはないけれど。

もう少しお菓子をつまんで、撤収の邪魔にならないようにさっさと帰った。もう少しふらふら歩いて回るつもりだったのだけど、明日からまた仕事だと思うとそんな元気はなくなった。5時過ぎに会場を出て、6時過ぎの新幹線で帰る。新横浜を出てからしばらく客車の揺れが酷くて頭が痛くなった。しばらく走るうちに揺れは治まったのだけど、500系の車両ってこんなに揺れていたか。

まとめ。

どれみさんのイベントというよりも、もはや主催者のお祭り好きが高じて続いている感じがする。こんなにも馬鹿な大人がいるんだ。じゃんけんに勝ってパンツをもらってしまいさらし者にされたとき、わたしはパンツについてなにか言おうとしたのだけど司会の人の声の方が大きくてさえぎられてしまった。このとき、どうしてわたしはこっち側の人間でいるのだろうと思った。このときばかりは向こう側になりたかった。

で。いっそのこと本の即売会はもっと早く終わらせて、企画部分の時間を多く取るなり、早く解散するなりした方がいいんじゃないだろうか。企画に命を削っているんだろうし。明日から仕事なんだし。

報告書。

総数23冊。推定支出1万円弱。どれみ率は91%であった。またアレしてナニ率が30%と比較的高い。

ジャンル冊数(全数との比)アレな内数(ジャンル内での比率)
どれみさん21(91%)6(29%)
その他2(9%)1(50%)
合計23(100%)7(30%)

9 jul(mon)

どきどき。

2日経つとさすがに髪の刺激臭は薄まって「ピーチの香り」が出てきた。なんだか髪が軽くやわらかくなった感じ。おそらくは染色で髪が痛むのを隠すために、髪の表面がつるつるになる成分が入れてあるのだ。いずれ、このつるつる成分が薄まっていって、荒れて傷んで輝きのない髪に変わる。

髪の色を変えるとどきどきする。茶色にしてしまったためいまさら珍しくもないしありがちだしアレだしナニだけど、とにかくどきどきする。父上はなにも言わず、母上には白髪染めかと聞かれ、弟にはあきれられたけど、まあとにかくどきどきする。

まず、いかにも年端行かぬ女性が顧客となりそうな、この染料の箱を手に取るところからどきどきする。薬店で、中学生ぐらいの女性二人組と同じところに立って染料を探してどきどきする。もう18年も学校に行ったあと2年も会社に勤めるまでに齢を重ねているのに、ピンクの箱を手に取ってどきどきする。で、二種類の薬物を混合してカネボウ食品謹製「ねるねるねるね」のごとく、予想外の色の粘液が現われてどきどき。この紫色のクリームを髪に塗ったくって、このままおんぷたんみたいな髪になったらどうしましょってな感じでどきどき。なぜか時間の経過とともに紫色のクリームは茶色くなっていってどきどき。あたしを酔わせてどうするつもりってな感じでどきどき。400字詰め原稿用紙あと2枚ぶんぐらいどきどき。

髪を染めたり脱色したりというのは、新しい服を買ってくるようなものなのだと思う。もう外に出てどきどき。誰も見ちゃいないけれどどきどき。予想していたよりも赤色が弱くて失敗したけれど、これもまたどきどき。

眠り。

ねーむーいー。週明けそうそうから気合不足。

新幹線の中でも寝られるようになれば、旅行の翌日に残す疲れも減るかもしれない。で、なぜ眠れないのか。腰が痛かったり腰が落ち着かなかったりするのだけど、身体に筋肉がなくてぐにゃぐにゃだからなんじゃないだろうか。

いすの形状もよくない。背もたれを倒して座っていると、身体をずり落とそうという力が働く。上半身はずずずっと落ちてきて、下半身は前方に押し出される。で、自然と両足でふんばって身体がずり落ちないように支えようとする。こんなのでは眠れるはずがない。

グリーン車とか寝台列車とかだったら眠れるのだろうか。乗ったことはないんだけど。

出向。

「出向」というものがなんなのか今日になって理解した。ある会社はウチに部品を供給する。で、そのおまけに人が付いてくるのだ。給料はその会社が払う。出向で送り込んだ人を通じて、ウチでその会社の部品がどう使われているかが分かるし、問題点も分かる。それに新人教育にもなる。そしてウチは無償で働き手を得る。そんなオトナの世界のできごとである。

どうも、その会社は残業手当が出ないとかで、ウチで働いてもやっぱり残業手当が出ない。でもウチの人たちは残業手当が出るし夜遅くまで働いているから、その人だけが早く帰るというのは気が引けて帰りにくい。でも残業手当が出ない、とまあ、そんな愚痴を聞いた。どっちの会社も損をせず、出向でやってくる人だけが泣きを見る。まあそんなこんなだから、その会社の人はすぐにいやになって辞めていくんだそうだ。その愚痴の人は辞めた人の補充でウチにやってきた。

11 jul(wed)

浪費生活2001。

太陽電池の利用法。いままで太陽電池を自分の家で使うことだとか車を走らせることしか考えたことがなかった。わたしの常識では、いまや家庭でも大量に電力を使うから大きな太陽電池が必要になる。だから大きな設備投資が必要になる、とあたりまえのように考えていた。

送電線で電力が供給されない地域で太陽電池がこんなにも必要とされ、また使われているということに、大量の電力を使うことに慣れているわたしは気がつかなかった。彼らは大がかりな設備投資はできないし、また必要としない。でも、太陽電池は確実に彼らの生活の役に立っている。いまはじめて、半導体技術が人の役に立っていると感じた。

みみとしっぽ。

うーん。本を買おうとして「みみとしっぽがついてたから買おうかと思ったらおとこのこだった」か……。ちゃんとそこで買っておかないと。で、どうやって探したらいいんだろう。

減らない、天丼。

品質管理部門から、このままでは生産に入れないという通告。課長も同意。明後日の会議で生産までの日程がどう変わるかで、今年の夏休みの長さが決まる。

抵抗値。

週刊少年ジャンプ32号。「ヒカルの碁」でどきどき。囲碁教室の日の夜に、緒方さんが酔っぱらってヒカルにからむところでどきどきした。

佐為と前の宿主である虎次郎とは、宿主の病死によって別れた。んで、また佐為が感じている不安は、今度の宿主であるヒカルが病気になったりだとか車にひかれたりだとか緒方さんに奪われたりだとか以下略だとかではなくて、佐為自身が消えてしまうことを示唆しているんじゃあないかと思うんだ。ヒカルは佐為を必要としないと思えるぐらいに碁が強くなってしまったから、この世界に居続けられるかどうかが不安になる。そして佐為もまたすんげえ強い相手である、塔矢のおやっさんだとか緒方さんだとかとも手合いができて、現世への執着が薄れていく。次第に薄れてはいても、そんな連続的な変化とヒカルとの同居生活の打ち切りはちょっと比較しがたいから、やっぱり不安になる。

で。で。「ヒカルなんて私が突然いなくなってオロオロすればいいんだ」という佐為の子供じみた台詞がなんだか、こう、すごくえろえろしく感じられる。佐為がヒカルの身体を乗っとってなんか意地悪なことをしたりできないかなあ。酔っぱらった緒方さんにホテルの部屋でされるがままになったりとかそういうの希望。「今度は抵抗しないんだな」とか。無理ですか。ああ。

答え。

つ、疲れた……。100の質問に答えてみた。

12 jul(thu)

予定。

来週末に連休がある。これを楽しみにして過ごすことにしよう。またうさぎしゃんを観に行くことだし。

仕事。

ぎゃふん。

13 jul(fri)

背中。

明日はやっと病院に行ける。背中のガーゼと手術痕が腐っていなければいいのだけれど。毎日抗生物質を飲んだから大丈夫だろう。

前売券。

ああああああ。やってしもたー。おジャ魔女その他二本の映画は今日から上映じゃないか。前売券を買うのを忘れていた。「魔女バッグ」をもらうつもりだったのに。

14 jul(sat)

背中。

病院に行く。背中に防水シートの接着剤がくっつかないといわれた。テープだのシートだのを貼ったりはがしたりしているうちに背中に残った接着剤が層になってきたのだろう。アルコールっぽい刺激臭のある溶剤で患部周辺を洗浄処理。これをもっと早くやってほしかった。風呂場で背中が洗えないのだ。

次はいつ病院に行こうか。火曜ぐらいにまた来るようにいわれたのだけど、連休まで待っても大丈夫か。駄目か。

問題。

昼から出勤すると問題点が増えていた。ああああ。あと4週間しかないんだよう。まんが大会まで。来週の連休も何日かは働くのだから、せめて夏のまんが大会だけは。ああ、まんが大会だけは。行かなくても命に別状はないし、本は別のイベントで探してもいいのだけど、でもでもやっぱりまんが大会なんだよう。

15 jul(sun)

朝。

もっと寝ていたかったのだけど、暑さでふとんから追い出される。

昼。

ほんじゃま! おジャ魔女! 大集合!!

暑いのでとりあえず叫んでみる。あんまり暑いので今日からはアンデスあたりにいる気分で過ごすにょ。もう細かいことなんか気にしないにょ。いまからニッポンバシでカルナバルでフィエスタでイーヤッハァ。

いまから陽気にまんが大会のカタログを買いに行くんだ。なかなか電車が駅に来なくてももう怒らないさ怒るもんか責任者出てこいってんだべらぼうめ。

お買いもの。

日本橋に行く。ジャングルにて「井上喜久子のお姉ちゃんといっしょ」6-7月号。メロンブックスでまんが大会60のカタログ。えるぱれで「ご奉仕するにゃん」と書かれたCD-ROMを見かけるたびに買いそうになってぐっとこらえる。今日もこらえた。

とらのあな日本橋店でプニ助の本を買いそうになった。本を開くとふりひらドレスのリーベルがいた。祐美プーに女装させられて美術の時間のモデルになっているの図。うううう。そんな卑怯なショタ攻撃がわたしに通じると思ったら大正解だぞう。しかしここで買ってしまったらかなり駄目な感じがする。わたしが。あけてはいけないドアふたたびである。こらえるんだこらえるんだ。ふう。なんとか振り切ったぜ。ここで振り切りすぎてしまい、猫耳おとこの子のを探すのを忘れた。

で。「魔法少女アイ」を探しにいつもは行かない妖しいゾーンまで行ってみる。On-Airといういかにもな店に、あったあったありましたアイたんがいました。しばし眺める。「魔法少女アイ」と「ゆかちゃんあ・そ・ぼ」で迷っていると、次なるお客がアイたんを手に取ってしまったではないかあ。最後の一箱なんである。緊張の数十秒ののちに、次なるお客はアイたんの箱を置いてその場を離れた。ここで買うしかないような気がしたのでその最後の一個を買う。ゆかちゃんにさらば。

最後にわんだーらんどで征海未亜「東京ミュウミュウ」2巻と、もりしげ「花右京メイド隊」1-2巻を買って帰る。

アイさん#1。

そんなわけで「魔法少女アイ」1回め。人間界で次々と凶悪事件を起こす「ゆらぎ」を追ってやってきたアイさんのおはなし。

絵はえらくくせが強くて、色彩もなんだかどぎつくてあんまり好きじゃない。のだけど、触手の絵にえらく気合が入っていて見とれてしまう。なんだか知らないけれど、敵はすべて触手。もう世界の触手がよりどりみどり。アイさんはすごくぶっきらぼうなのに、触手が全身にからみついているときにすごくかわいい顔をするのね。どういうわけか。うううう。そんなにええのんか。ここがそんなにええのんかー。

アイさんは主人公を好きになってしまうのだけど、最後には街の住人の記憶を消して去ってしまう。きっと、これだけじゃないと思うんだ。「ゆらぎ」と魔法少女たちとの戦いと、この地の言い伝えとのつながり。あと、先代の魔法少女と主人公とのつながり。このあたりは何回も遊んだらもうちょっと分かるんだろうか。分からなかったらいやーん。

16 jul(mon)

時間どおり。

眠いわけではないけれど、なんだか身体が重い。身体が重いのはなんとかなっても、このとっても会社に行きたくない気分をやっつけるのは難しい。難しいのでしばらく家でじいっとしている。外は雨が降っている。

いつもの時間から1時間半ほど遅れて会社に行ってみた。この人たちは会社に行きたくなくてもちゃんと時間どおりに来れるのか。はたまた会社に行きたくない日はないのか。すごいなあ。

替え歌。

A! あま〜いあんころ餅
B! びっくりべったら漬け
C! しっとりちゃんこ鍋
D! どっきり土手焼き
E! えっへん駅弁
F! フレッシュふかひれスープ

Zまで届かないかも。ぜんぜんお菓子じゃないし。あらためて書いてみると、もともとかなりへんな詩なんである。どっきりドーナツ。えっへんエクレア。

17 jul(tue)

(5-n)連休。

なんと。明日から5連休である。ああすごい。なんていい会社だろう。こんなにいい会社だったなんて、3年目のいままで気がつかなかった。毎年この時期は長い休みなのだけど、これほどまでに休みをありがたく思ったことはなかった。そして明日は出勤である。それでも、休日出勤だと決められた時間までに出社しなくてもいいから実にうれしい。病院に行けるのである。

まんが大会の日に休みたいと言いだしにくくなった。今日は、休日出勤の申請書が回ってきた。なぜか主任も先輩も8/11-12に出勤するらしいことが分かってしまい、これは困った。まんが大会に行かない人たちには分かるまいて。どうやっても行きたくないので、恐怖の書類のわたしの欄には紫色の色鉛筆でぎりぎりぎりと太い横線を一本引いて休日出勤の申請はしないことにする。申請するかどうななんてのは労働組合に書類で通知されるかされないかの違いでしかないので、別にこれで出勤しなくてよくなるわけでは決してないのだけど、とりあえず怨念を込めておく。ぎりぎりぎり。

でも、まあ、生産さえはじまってしまえば逃げても許されると思う。まんが大会の会場から仮病で休むと連絡したりなんかして。逃げる。振り返らない。

にやにや。

そしてー。日曜にはうさぎしゃんミュージカルですよう。ちーびーうーさー。実験室で一人、声なくにやにやしてしまうので困る。

何に疲れるのか。

[1]仕事に慣れていないこと
[2]朝から晩までずうっと自分の常識を否定され続けるのに備える緊張感
[3]ずうっと誰かと連携して仕事をしなくてはいけないこと
[4]大量の機材とか配線とか書類で実験室をぐちゃぐちゃにしながら作業しないといけないこと

で。たかが71時間の残業および休日出勤というおまけつきの勤務がこんなに大変だとは、キーボードより重いものを持ったことのないうちには想像がつかないことだった。たかが71時間なのに。弱気にもなりますわ。ホンマに。

そんなこんなの日々なのに病院で2時間も待たされたときにはものすごく焦った。のんびりと画集を眺めたり「ゴルゴ13」を読んだり絵本を観たりするのは悪くない、と思うようにするけれども、やっぱり焦る。会社に行ったら問題点が増えていてまた焦る。焦るとうっかり基板を壊してしまって今度は弱気になる。

タクシー券。

日の丸を大事にしましょう。君が代を歌いましょう。そんな従順なよい子ちゃんだけが立派な大人になります。たとえば広島県はとても優秀です。

外務省とタクシー会社の間で起こった、タクシー券を使った贈収賄なんてたいした問題じゃあないと思う。悪事ってのはこんなもんじゃない。たかが一千万円かそこらの金のためにえらい役人が危険を起こすものか。

新聞に、逮捕された外務省の職員が「ノンキャリア組」であるということをわざわざ書くのはなんなんだろう。わたしはこう書かれると、逮捕された課長補佐は下っ端にすぎなくて、黒幕はほかにもいるんだと書きたいけれど書けない、記者のぎりぎりの抵抗みたいなものを感じてしまう。

かしこい大学に入って難しい公務員試験に合格したキャリア組のえらい人たちをかばって、えらくない課長補佐が逮捕されたのかなあ、と思ってしまう。逮捕されたり自殺したりするのは、どういうわけかいつもみんなえらくない人たちだ。新聞は毎回毎回、容疑者はノンキャリア組と親切に書いてくれる。そういう控えめな親切心はいいから、本当のことを書いてほしい。

18 jul(wed)

背中。

朝から病院に行く。つもりだったのだけど朝から布団の中で「花右京メイド隊」を読んでしまう。かなりくだらないので読みふけってしまった。あと、予想に反してあんましえろくなかった。リュウカさまとシンシアの破壊力が。かなり。その。TV版を上まわる。

で、11時ごろに病院に行く。背中に貼ってあった防水のシートの接着剤がどろどろに溶けてそれはもうぐちゃぐちゃのぬるぬるになっていた、らしい。わたしは背中を見ることができないから分からないけれど、そうらしい。また有機溶剤っぽい刺激臭のする液体を布に染みこませて、ごしごしこする。傷口はすっかりふさがったらしく、もうガーゼでふたはしなくてもよいらしい。

そして。最後の仕上げがまだ残っている。膿みがたまる部位を組織ごと切り取らねばならない。いつになるんだろう。あまり暑い時期にはやりたくないらしい。

出社。

で。昼から会社に来た。人のあまりいない部屋でこれを書いている。実験室に行きたくない。行きたくない。

寝てしまう。

なんとか解決の糸口が見えたっぽいので帰る。電車の中で気がついた。実験室の電源のブレーカを落として帰るのを忘れちゃった。きゃはっ。

遅いぜ遅いぜ遅くて死にそうな各駅停車に乗って帰った。途中で席が空いたので座ったのだけど、これがいけなかった。終点で目が覚めた。新幹線の中では寝られないのに、なぜか乗り心地の悪い通勤電車では年に数回ほど寝てしまう。通勤電車の帰り道は、なんの期待もないから油断しているのだろう。

しちゃった。

サンケイスポーツという新聞がある。webに配信された記事に、どういうわけか「東京ミュウミュウ」のイベントが取り上げられている。ここで参考文献[1]および[2]を挙げる。見出しが、

「吉田有希、コスプレでニャンニャンしちゃった」

ああ。おやじ文体。これを書いた人はまったく分かっていない。もしわたしが産経新聞社の看板を背負うおやじ文体記者ならばもうちょっとひねりを入れる。やはり「お礼にたっぷりご奉仕するにゃん」という台詞は捨てがたい。しかし、サンケイスポーツを読む人はあまり少女まんがは読まないので、そのまんまを用いるのはつらい。「月にかわっておしおきよ」ばりに有名な文句でもない限りつらいであろう。なれば誇り高きおやじ文体使いといて、

「吉田有希、コスプレでご奉仕しちゃった」

……とでも書いてみたい。原文の「しちゃった」という言い回しはかなりいい。「ご奉仕するにゃん」「ご奉仕しちゃうぞ」「ご奉仕させていただきます」など3,511通の応募をかきわけて「ご奉仕しちゃった」である。

12歳かー。危険だなあ。10時50分までに幕張の会場に入ろうと思ったらかなり早起きせんといかんなあ。困ったなあ。

19 jul(thu)

出社せず。

今日は出社せず。昼まで寝てしまった。たぶん明日も明後日も出社せず。おお。いとしの4連休ちゃん。

X。

Mac OS Xを入れなおしてみる。10を入れてみるとこれがまた。驚くほどの遅さ。消費者テストでは日本の主婦の4人に3人が遅いと答えています級の遅さ。で、えんやこらと10.0.4にしてみた。さらにDeveloper Toolsも入れてみた。ただ、10.0.4を入れる前に入れた方がよかったやも。いままで気付かなかったけれど、これはけっこうな差だ。かなり速度はましになる。使いものにならないほど遅いには違いないのだけど。10.1が出るまでまたしばらく封印である。

林檎さん。

新しいPowerMac G4が出た。やや速くなったらしい。Cubeがなくなったいま、その程度の変化はもうどうでもいい。買うとしたら、HDDがSerial ATAでつながるころかなあ。配線が楽そうだし。いつだろう。

予定。

午前6時に駅前の駐輪場が開く。どうもこれが朝から遠出するときの限界を決める。あれこれ調べていたら、思ったより少ない待ち時間で新幹線の駅まで行ける組み合わせがあることが分かった。6時に駐輪場に寄ってからでもなんとか7時すぎの新幹線に乗ることができる。すんばらしいことに京葉線はどんどこ電車が出ていくので、たいした待ち時間もなく9時半ごろの電車に乗って10時過ぎに海浜幕張駅に着く。なんとか10時半ごろには幕張の会場に入れそう。あとは、10時50分までにステージまで行けるかどうかが大問題なのだけど。

ここで生身のいちごさんを観ていくぞと。日曜の「東京キャラクターショー」ってのがなにものなのかよく知らないのだけど、まあ、なにかあるだろう。各社がどんなふうにしてキャラクターを使ってお客から金をむしり取るのか、見せてもらおうではないか。あるいは、講談社が今後ミュウミュウをどうするつもりなのかが分かるかもしれない。

で。午後1時半ぐらいに会場を出れば2時半ごろには池袋に着く。たぶん。迷わなければ。こっちが主たる目的である。でかうさとちびうさを観て。泣いて笑ってけんかして。夕方は某「月の兎」の場所を調べて。7時になったら時速270kmで帰って。

特記事項。今回はかばんと地図を持って行くこと。

20 jul(fri)

ハート。

HTML 4.0の文字実体参照。「♥」と書けばハート形(♥)が出るのか。1バイトの文字集合にはないと思うのだけど、どれぐらい使えるんだろう。文字コードはどうも©(©)と同じで、ハート形は「Symbol」などの1バイトの記号フォントに配置されているっぽい。webブラウザが記号フォントを探しに行くらしい。「®」でRの丸囲み(®)とか「™」で肩文字のTM(™)が出るのは1バイトのふつーの文字セットに入っているから大して問題はないけれど、ハートだのなんだのは記号フォントを持っていない場合を考えるとちょっと使用をためらう。

♣(♣)とか♠(♠)とか♦(♦)とか。∀(∀)とか∃(∃)とか。数式を書くときにとても便利なような気はする。

お買いもの。

昼ごろから活動開始。

気が変わって、日曜は新幹線ではなく飛行機を使うことにした。切符を買いに行く。あと、B4サイズの書類ケースを買う。100円均一の店で見つけたのだけど、ものすごく作りが弱い。さて、まんが大会での使用に耐えられるか。

あと、服を買ったり髪を切ったりするはずが、暑さで挫折。帰ってくる。

断続。

駅前のモール街に蒸気機関車が展示されてある。久しぶりに解説の文章を読んでみる。昭和12年に作られたあと、34年間働いたと書いてある。すると昭和46年まで貨物列車を引っ張っていたことになる。なんと。あたくしが生まれる4年前にはまだ蒸気機関車D51の51号機は働いていたのだ。

最初は東海道線を行ったりきたりしていて、おそらくは電化とともに追い出されて、山陽線、山陰線と移っていったらしい。で。254万km走ったらしいのだけど、この距離は、地球を64周あるいは月と地球の間の距離の7倍に相当すると書いてある。距離が大きすぎてまったく実感がわかないので、毎日いかほど走ったのか考えてみる。

254万kmを34年で割れば毎年7.5万kmほど走ったことになる。たぶん整備がなにかと大変だったと思うので年間300日稼働したとして、一日250kmほど走ったことになる。一日10時間稼働したとして平均時速25km。遅っ。どこかで推定を間違えたか。まあ、機関車が重たい貨物列車をえんやこらと引っ張っていたのだからこんなものかもしれない。ちなみにD51型機関車の最高速度は時速85kmなのだが、それはさておき。

254万kmってのがいまだによく理解できないけれど、34年間ってところがすごいなあと。晩年はよたよたと走ったのかもしれないけれど、積み上げられた254万kmってのがすごいなあと。故障知らずの最近の自動車を買っても34年間も乗らないし、100年すら経たないのに建て替えられる住宅のなんと多いことか。

10時。

む。歴戦の猛者に言わせれば幕張に6時でさえ遅すぎるらしい。まあ、そのときはそのときで。10時に行ってもなにかあるだろう。なにかネタが。

21 jul(sat)

いっぱいどれみさん。

昼からおジャ魔女を4本観る。

「おいしいだけじゃ、ダメ?」の巻。マジョサリバンがシュークリームを1個だけ買いにMAHO堂にやってきて、実はこれがパティシエの試験だという話。おんぷちゃんの演歌だとかあいちゃんのコントだとかは結局見ることはできないのだけど、客を退屈させないようにがんばっているのは分かる。シュークリームの味は「悪くない」というのはマジョサリバンの控えめな賛辞だ。だが、むしろ魔女の試験官はおジャ魔女たちがはじめて成功させたシュークリームの味よりも、別のものを感じとってしまうことをしつこいぐらいに示唆する。なんだか最近、話が脱線しないとかえって不安になる。

「因縁のライバル!! 春風と玉木」の巻。ぽっぷの学級にずいぶんいやな子がいる。ピアノ発表会でぽっぷは同じ舞台に立つことになるという話。ついに登場ちび玉木。えりかさんは麗香さまのいとこだそうだ。玉木姉妹は悪者にされてしまうけれど、きっと最初の発表会ではぽっぷやどれみのように不安で緊張したと思う。だからその恐怖を忘れようとしていまでも控室では強気なことを言うんだと思う、のだけど。えりかさんはお菓子の食べすぎで気分が悪くなってうまく弾けなくなる。こんなくだらない結末になってしまうなんて、いかにも「どれみ」らしい。「どれみ」は話をきれいにまとめたがらないのだと最近悟った。

「密着!! チャイドルの一日」の巻。おんぷさんはどうしてかくも忙しい日々の中でがんばれるのか、ももこは問うた。おんぷさんは、ももこをマネージャー助手として週末をともに過ごすことにする、という話。忙しいというのは、ももこが楽屋で寂しく「ごはんを一人で食べなければいけない」とか「ごはんもゆっくり食べられない」というものではない。メシは食えるときに勝手に食うんである。見てはいけないものを見てしまったような気分になる。テレビ局の中で行動するために、はづきさんは3人を「おしゃれなミュージシャン」に変身させるのだけど、このはづきさんのおしゃれ感覚はエラいことになっている。

「ケンカばっかり 似たもの親子」の巻。中島正義の父は警察官だ。仕事の時間の不規則な父と正義は最近仲が悪い。今日もまた、正義は家出をしてしまった、という話。家出をするといってもさほど追い詰められているようには見えず、少年はどこかすっとぼけている。どうもこのあたりは母の影響らしい。本当は父のことが大好きだ、とMAHO堂の店先で少年が言い放ったのは本心だろう。警察官になるという夢もまた。

現在。

いまからがっこのころの友人と飲み会。だんだん既婚率が上がってくる。

飲む。

9時ごろまで飲む。久しぶりな人あり。

そのあとボーリングに誘われる。「医者に止められているから」と嘘をついて断ったのだけど「大丈夫、おれは医者だから」という大嘘とともに引っ張って行かれる。「ボーリングっていったら穴掘るんやろ」と言ってみたら「その井戸水を待っている人たちがいるんだ」と言いながらどんどこ引っ張っていかれる。

なぜか思いのほか成績がよかった。1ゲームめは80点ぐらい。2ゲームめはストライクが3回も出て、100点を越えた。おそらく過去最高記録。右中指の爪の先端部が割れて痛い。さすがにここで終わりにする。10時半。さらにカラオケという話もあったが、明日7時に大阪空港に行かねばならんといって帰ってきた。

22 jul(sun)

王女旅立つ。

まあ困った。前夜に眠れないんである。遠足の前のどきどき感の再来である。「東京キャラクターショー」2日目とうさぎしゃんミュージカルを観に行くの巻。

時計は2時を指す。それが3時になり4時になった。ついに5時になった。さらに20分ほど布団の感触をいつくしんだのち、活動を開始する。6時すぎの電車に乗って、アレしてナニして7時すぎに空港に着く。今回はおねえさんと危険な逃避行はせずにすんだ。7時35分に飛び立った機は8時35分ごろに羽田に着く。ここからが時間との戦いなのだけど、羽田から結構時間がかかる。東京モノレールで天王州アイルというところまで行って、りんかい線で新木場まで行く。さらに京葉線で海浜幕張まで行く、のだけど。京葉線じゃない方に乗ってしまったらしく、西船橋という駅であやまちに気づく。

で、えんやこらと乗り換えてなんとか海浜幕張までたどり着く。もう10時20分ごろ。駅で入場券を売っていたのでこれを買う。人の流れに身を任せ。流れ着いたは幕張メッセ。そしたらば、まあこれが。どこまで行っても行列でありました。おじいさんがかぶらを引いてもぬけません。おじいさんがかぶらを引っぱって、おじいさんをおばあさんが引っぱって。それでもかぶらはぬけません。おばあさんをかんごふさんが引っぱって、かんごふさんをかいごふくししさんが引っぱっても抜けません。どこまで続くこの行列。ポチをとなりの山田さんが引っぱって。やっとかぶらはぬけました。しばしの行列で夏の暑さを知った。いや少なくとも大阪では、夏の暑さはこんなもんじゃないことは分かってはいる。幕張の会場は海のそばで風があって涼しい。それでも、これが、わたしの今年はじめての夏の暑さだ。

行列は少しずつ前進する。のだけど、行列の中でわたしたちは10時50分を迎えた。11時を過ぎたあたりで会場に入った。「東京ミュウミュウ」のおねいさんはもう舞台にいるのが見えた。もう始まっている。

7月の旅I。または、ダメな人のダメな生活。

東海道をはるばるやってきた。はてさて。そろそろ、あたしはなんのためにへろへろ歩いてきたのか目的を忘れそうになる。でも、目の前のごはんに飛びつくことだけ覚えていればいい。ステージのそばまで行ってみると、5人は自己紹介をしていた。この5人組はミュウファイヴというらしい。期待どおりかなり恥ずかしい。前日も観にきていたらしいダメな方々もちらほら見られる。歩鈴(プリン)さん役の子がなんだかすげえちっちゃい。講談社め。この五人組はまだあか抜けない感じがしてわたしのダメな部分をくすぐる。講談社めー。歌一曲あり。「CD、買ってねー」と声をそろえて言われてしまったので、素直に従うことにする。証拠物件A(43KBytes)を示す。

したらば。握手券と作者のサイン色紙がもらえる引換券がついてくる。握手とサイン色紙は午後1時からである。なのでしばし東映だとかブロッコリだとかをうろうろ。東映のところはDVDとかCDだとかがわんさと置いてあるのだけど、廃盤になったものは置いていないので別段買うものはない。ブロッコリのでじこのぬりえイベントにちいさなお子たちが集まっていたりする。小学生ぐらいのおねいさんがでじこさん関係のブツを買っていたりする。そうか、そうなのか。わたしたちが間違っていたのか。はてさてなかなか1時にならない。ならないので講談社特設ステージの前でダメなお客としてたむろすることにする。

1時。ミュウファイヴ登場。さっきと同じ曲と自己紹介を見る。3時から池袋でせらみゅの開演なのでそろそろ時間がアレだ。握手はまだかまだか。作者の征海未亜登場。5人組に遠慮したのかコスプレではなかった。しかし頭にうさみみが付いていた。質問コーナーがあったので手を挙げたが、わたしの妖しいオーラに感づかれたのか最後まで質問できなかった。吉田玲子さんの脚本ということなんですがアニメ化の話とかもあるんでしょうかねえ、だとかそういうことを聞いてみたかった。いまにして思えば、ふりひらな絵柄のこととか聞いてみたいことはほかにもあったのだけど。さて握手はまだか。

1時30分。握手会開始。おお。5人組のなんと小さいこと。最後に征海未亜から色紙をもらう。証拠物件B(22KBytes)を挙げる。さてここから池袋まで移動である。小走りで会場を出たのだけど、これがよくなかった。ぜんぜんまるっきりわけの分からない方向に退散してしまい、駅からどんどこ遠ざかってしまった。そばの人について歩いていたら見知らぬ土地に出てしまった。こんな、どこもかしこも違いのない沙漠みたいなところで迷ってしまったら、わたしには帰り着く自信がない。

結局会場の周りをぐるっと回って駅まで行くことができた。背の高い建物を目印に歩いてみたのだけど、ちゃんと駅があってよかった。本当によかった。夏の日差しはずっと強くなっていて、わたしの表面を焼いていく。真夏の運動会は疲れた。駅に着いた。もうわたしは走らなくていい。快速が来るのは1時57分。もう遅刻は決定である。この1本前の快速に乗ることができていたなら。ああああ。迷子の神よ。地獄の遅刻神よ。

後悔、後悔。サイン色紙を待っていたのがまずかったのか、迷子がまずかったのか。後悔しても電車は早く走らないので、今後のことを考える。

[1]新木場まで行って、地下鉄有楽町線に乗って池袋に行く
[2]このまま東京まで行く。中央線で新宿まで行って、さらに山手線で池袋まで行く

という選択肢がある。3月に「東京おもちゃショー」とせらみゅを観たときに、新木場から地下鉄で池袋に行ったのだけど、地下鉄はものすごく遅かったような気がする。よって[1]に賭けることにする。それにしても、海浜幕張は遠かった。新木場とたいして変わらないと思っていたのもまた敗因だった。

7月の旅II。または、半永久ピンク発生装置。

2時55分ごろ池袋駅到着。まだ、幕は開いていない。地下道を歩いているころに幕が開いた。地上に出てサンシャインに向かう。サンシャインシティまでこんなに遠かったのか。なかなかたどり着かない。文化会館がまた遠い。いつもこんなに歩いていたのか。エレベーターで4階まで上がる。劇場に入るともうコトは始まっている。おねいさんに誘導されて5列目までもぞもぞと移動する。15分遅刻。

あとで調べてみたらば、序曲とプルートのアリア(?)と4人組のテーマ曲も終わって、うさぎちゃんたちが公園でにぎやかに騒いでいるところまで進んでいた。降臨の場面には間にあった。空にピンクの光が差したとき、それがちびうさが降ってくることを示唆することは分かった。

「美少女戦士セーラームーン〜誕生! 暗黒のプリンセスブラック・レディ〜」の巻。長っ。「ブラック」のあとのナカグロはいらないと思うがどうか。

あらすじ。冒頭部分は観ていないので省略。近ごろUFOが出たといって街は大騒ぎだ。惑星ネメシスからの招かれざる客人が通った痕跡である。うさぎたちは公園でやっぱり大騒ぎ。そして、次なる客人が公園に降ってくる。小さな来訪者は現われるなりうさぎに悪態をついて、衛に甘えたがる。さらにそこに招かれざる客人、ドロイドが襲いかかる。客人たちの目的は一つ、銀水晶。セーラームーンに変身した5人組はドロイドを撃退するが、小さな来訪者はうさぎに拳銃を突きつけて銀水晶を渡せと迫る。事情を聞いてみれば、自分はうさぎと衛の未来からやってきた子供だというではないか。この日から小さな来訪者はちびうさと呼ばれる。30世紀にあるという王国、クリスタルパレスの不思議な力の根源である銀水晶の結晶を奪われたため、助けを求めてやってきたのだ。

一方、招かれざるネメシスの侵略者はコードネーム「Rabbit」つまりちびうさを追って20世紀にもやってきていた。彼らの仕掛けた罠にはまってしまい、5人組は邪黒水晶を持つエスメロードたちに倒されてしまう。またまた一方、アロンとマナは「Rabbit」を暗殺せよとの命令を受けてちびうさに近づく。子供の姿をした二人はちびうさに簡単に取り入って、時空の門を開けさせる。あとを追ってきたうさぎも時空の門をくぐる。30世紀の世界で、うさぎは宇宙の流刑となったネメシスの民の復讐心を知る。うさぎの仲間は石牢にいる。そしてちびうさは大人の身体を与えられて、侵略者の手先になっていた。

ネメシスからの侵略者は、地球に静かに侵入して悲願を果たすはずだった。しかし惑星ネメシス自身にとりついた、デス・ファントムの怨念はことをそう順調に進ませはしない。デス・ファントムこそがネメシスを流浪の民にする原因を作った先祖である。ネメシスの王、デマンドは計画がゆがんでいくことには気づいているが、自分たちを地球から追い出した地球の女王の復讐のために邪黒水晶の力に頼ることを選ぶ。惑星ネメシスの意思がゆがんだ破壊衝動に駆られていることに気づいたときにはもう遅い。ブラックレディは忠実で強大な女王になっていた。で、セーラームーンはアレしてナニしてなんとかこの流浪の民を撃退する。ブラックレディは母の愛を知ってちびうさに戻る。デマンドは責任をとって、ネメシス復興のための旅に出る。そんな話。

感想。つまり。「セーラームーンR」の黒水晶編ほぼそのまんまである。原作で読んだ台詞がそのまんま使われていることに気がついて、はっとすることがたびたびある。

で。たった2時間半でこの話を全部描くのは無理である。なれば一部分を詳しく書くことになろう。ブラックレディの発生の過程が最も重要だと思うのだけど、どうも足りない。そりゃもうちびうさ者としては、ちびうさが門に入って、出てきたらもう大人の身体になっているという場面だけでごはん3倍は食べられる勢いで大絶賛中フルカラー32ページふろくつきなのだけど、好きゆえに、納得がいかない。アロンとマナにあんなに簡単に誘惑されていいのか。いまとなっては誰も知らないかもしれないけれど、ちびうさは900年も子供の姿のままで生きてきたのに。その900年間の大人になりたいという願いはどこに行ったのか。ブラックレディが生まれた原因は母への愛情の渇望だけではない。

ネメシスの民の先祖は、銀水晶の力で人間に長寿を与えるのは誤りだと主張して追い出されたのだと理解する。公演を見る限りではそう思う。で、宇宙を流浪しながら力を蓄え、長く生きねばならないこの世の地獄を早く終わらせようと言ってシルバーミレニアムに戦いを挑んだのだ。

ちびうさが早く大人になりたいと願ったことをなぜ描かない。本当は長らく子供の姿のままだったのは黒水晶のせいなのだけど、それに気づかずちびうさはあさはかにも、大人になりたい願いと母への反発も手伝って、誘惑に乗ってしまったのだ。たぶん。いや、きっと。なぜに、そこを描かないのかー。

あと、ちびうさとブラックレディが若すぎる。ちびうさに関しては、小ささと王女の気高さはなかなか両立しないのであきらめるとして、ブラックレディがいけない。ちいとも恐くないし、エロティックでもない。ここが重要なのにー。そりゃもう、川崎真央なブラックレディが見られただけであたしゃ幸せだし、ピンク髪だしごはん3杯だし以下略なのだけど。なのだけど。ちびうさが願ったのはこんなもんじゃないと思うんだよう。もっとばいんばいんのおねいさまだと思うんだよう。幼さを残したブラックレディにするならばよほどの恐さと気高さがないと引き立たない。残念ながら河崎美貴のでっかいエスメロードの存在感に負けてしまっている。

花が見たいというサフィールと、地球には花がいっぱいだというデマンドの台詞に、セーラームーンRの劇場版を思い出した。そういえば。当時はサフィール×デマンド派だったのだけど周りの人たちには理解されなかった。ああ。わしゃ8年も前からやおい好きの素質があったんかいな。

あと、サターンとウラヌスとネプチューンはいない方がいい。プルートと「スモールレディ」の二人だけの世界があることをもう少し描いてほしかった。

7月の旅III。または、月の兎。

渋谷の「月の兎」の場所を調べに行く。地下鉄の表参道の駅からすぐだった。階段を降りていくようになっていて、店は地下にある。ただ、池袋から複雑怪奇な地下鉄に乗っていくとすごく時間がかかる。帰りは渋谷の駅まで歩いていったが結構遠い。そろそろ暑さと疲れでへろへろになっている。途中の店に寄って、この日4本めの飲み物を買う。渋谷の駅で5本め。

東京駅で6本め。新幹線の中で7本め。京都の駅で8本め。最後の駅で9本目を買う。かくしてまんが大会の前哨戦のような、暑さと渇きと歩き疲れの一日は終わる。真夏の運動会がまずかった。

24 jul(tue)

後遺症。

昨日よりは足腰の調子は回復してきた。それに、もう眠くない。

25 jul(wed)

月例経済報告。

最近の楽しみといえば、ふとんの上でぼへーっと給料明細をながめていることだけだ。もう穴があくほど毎日同じ紙を見つづける。毎週給料日がきたらいいのに。

残業手当106,713円。休日出勤手当15,721円。アレしてナニしたのちに振り込まれたのが237,314円。未払いの残業手当11時間分。現在の累計11時間分。

のど。

のどが痛む。早く帰れる日なのだが、おとなしく早く寝る。8時ぐらいにいったん寝ようとするが、暑くてなかなか眠れない。12時ごろに風邪薬を飲む。3錠飲むべきところを2錠だけ飲む。扇風機を強く回しているうちに部屋の空気が外気と入れ替わって涼しくなってきた。そして寝る。

夏休み。

8/11(sat)-8/12(sun)に出社してくれという話が来た。当然、お断りする。「遊びに行くんならしょうがないなあ」とのこと。あっけなくなんとかなってしまった。

26 jul(thu)

のど。

やや症状はましにはなったが、やはりのどが痛い。出社してからだんだん熱っぽくなってきた。

順調。

もう順調に手続きは進んでいく。帳簿上といおうか、名目上といおうか。形式的にはコトは順調に進んでいる。最後の試作品を作るために、基盤はがっちゃんがっちゃんとロボットの手が部品を載せているし、その基盤を工場から奪い取ってきて手作業で修正して、今朝わたしが組み立て工程まで持っていった。あのあと組み立てが始まっているはず、である。このまま8月某日の生産開始まで順調に進まねばならない。数十台の試作では問題は起きなくても、工場が本格的に動き出すとなにか問題が出る。何万台も作れば、顧客の誰かが問題を見つけるのだ。この、あとに引けない恐怖たるやただものではない。

会議の机の方から聞こえてきたのを受信したところによると、となりの課は100時間ぐらい残業しているらしいから、ウチもまだまだ余裕があるのだろう。それにしても帳簿上で100時間も残業しているということは、その実態はさらに恐ろしいことになっているような気がする。

27 jul(fri)

のど。

風邪の症状は昨日よりは治まってきたが、まだ熱っぽいしのどが熱い。昨日の晩は風邪薬を3錠飲んだ。

28 jul(sat)

背中。

朝から病院に行く。背中の患部の様子を見る。安定しているようなので、9月ごろの手術まで通院しなくてもよくなった。

会社。

昼から出社。悪いことばかり起こる。小説より奇なり。

左手。

さっき左手が痛みだした。キーボードがとても叩きにくいので困る。

企画。

帰りの電車の中で、なぜか自分の死亡時保険金について思い出した。わたしが死んだら、保険会社からわたしに300万円が支払われる。300万円もあれば、ありがちな墓石1柱を買って、ありがちな葬式1回ができるだろうと思って、ずいぶん前にいちばん安い掛け捨ての保険に入った。毎月1,000円ほど払っている。

で。ほんとうは時間と予算があれば、ありがちな葬式ではなくて、なにか趣向を凝らしたものがやりたい。どこかのホールを借りて。招待状を出して。ああ。なんだか、いまからどきどきする。しかし死ぬときはたいてい突然やってくるので、企画書を書いている時間はないのである。

で。自分の葬式を自分で見られないのはちょいと残念だ。永六輔ばりに生前葬でもやってみるか、と思った。もうとにかくふつーの葬式がいやで、生前葬をやって死後の葬式がなくなるのならこれはめでたい。めでたいので、生前葬はぱーっとやるんである。いまはお金がないのでずうっとあとになってから。

会場には丸いテーブルがたくさんあって、お客さんはそれぞれのテーブルに座る。わたしが黒いタキシード姿で客席のテーブルを回って、線香に火をつけていく。あと、チョコレートで梵字の書いてあるケーキを用意して白装束のおんなの子と二人でケーキカットをしてみたり、ビンゴゲームをしたりもする。あずまさん生前のおもしろビデオが流れて、親族一同は思わず赤面したりもする。

本当はわたしは客としてこのまま観ていたいのだが、主役はあたしなのでそうもいかない。司会の人がわたしを呼ぶので、客席から壇上に進んでいく。「えー、本日はこの暑い中、わたくしの葬式に来ていただきましてまことにありがとうございます。わたくしは本日をもって死にました。とはいっても明日になればまた生き返って、会社で仕事するんですけどね。どうも最近は葬式というものも若者のナウいイベントのひとつとして認められつつあるわけですが……」だとかのありがちなあいさつの最中に、壇上に大男が現われる。もみあいののち、大男がわたしのマイクを奪う。

「おいコラてめえ。今回は去年の札幌のときみたいにはいかねえからな。わかってんのかてめえ逃げんじゃねえぞコラ」だとかなんとか大声で大男はわめきちらす。司会はこのあたりを正確に実況する。「2009年7月20日。札幌中島体育館もまた、今日のごとく暑い日でありました。あずまさんの凶器攻撃に屈するという屈辱の一戦、本日の試合でくつがえされるのでありましょうか」……だとかなんとか言っている間に、ぶしゅうううっと白い煙が出てきて、煙が消えたころには舞台にはリングが用意されている。

わたしは黒いタキシードの上着を捨てて大男に向かっていく。大男が持ったままになっているマイクをわたしがつかんで、ケーブルで大男の首の周りを締めつける。ここでやっと試合開始のゴングが鳴る。このあと2分35秒間、わたしの卑劣な攻撃が続く。しかし観客に向かってなにか叫ぼうとして、一瞬だけ大男から目を離したのがまずかった。試合開始後2分50秒。わたしは大男の長い名前の必殺技を受けて倒れる。これがあずまさんの死である。

ここで照明が落ちる。聖歌っぽい曲が降ってくる。小学生ぐらいの聖歌隊が天井からゴンドラで降りてくる。照明が聖歌隊を追っていくと、倒れたあずまさんと重なる。あずまさんはゆっくりと起き上がる。羽根の生えた人の一人が「これまでのそなたの罪を告白なさい」というので「最大の罪は目の前の天使さまに淫らな想像をしてしまっ……げほごほっ。ええとそうではなくて、あれはいつの日でしたか」と答えて暗転。

この間、あずまさんの一生を嘘八百で綴った15分間の寸劇。めんどくさいので省略。

劇中劇終了。さっきの天使が「有罪」と告げると、閻魔大王が「大叫喚地獄。人間界の時間に換算して、懲役6,821兆年とする」とつけ加える。暗転。「ぎょうあああああ」という叫び声。

電話の音で目が覚める。明転。会社でまたなにか起こったらしい。今日もまた会社に出かけていくのだった。この世で生きていくことこそが、わたしたちにとっての地獄であり煉獄であり、アレでありナニなのだ。そんな幕引き。

後味の悪いのを一発どかんとやって、そのあと2次会、3次会と続く。……とかなんとか、こんな感じで。

葬式。

ほんっとうに、葬式ってのがいやで、わたしがうっかり死んでしまっても葬式だけはせんでくれと家族に言ってある。墓石も勘弁だ。あとに残ってしまってはかなわない。煙りと共に灰左様なら、だ。

29 jul(sun)

風邪。

まだまだ、いくわよー。はづきちゃんの声で。

げほごほ。うううう。げほごほ。うううう。声が出ないのよ声が。昨日の晩にヤクを飲まなかったらこのありさま。眠くなるので寝る前以外には飲らない。鼻から出る粘液は濃度、量ともに順調に減少しているし、のどの痛みも治まった。でも、せきが出る。

ああああ。なんという堕落。昼間の暑さも知らぬままに風邪に屈するとは。冷房で風邪をひかないように暑くても上着を手放さないようにしていたのに。夜に寝るときの暑さと、起きるころの涼しさとの温度差で、風邪をやっちまった。

浴びてわたしは変わっていく。

せらみゅのCDをやっと聴く。アロンとマナの「La soldier」は反則だと思うに一票。小学生が歌ったらいろんな意味で駄目というか危険というか。

30 jul(mon)

のど。

げほごほ。まだ、せきが、止まらない。

拘束。

そう言われてみれば、確かにそう聞こえる。TVをつけてみたらば、アナウンサーが一日に何回も「被拘束メイド方式」って言っている。「非拘束名簿方式」が正解なのだけど、そう聞こえるったら聞こえるのだ。

デバッグ。

なぜにこうも面倒なことが次から次へと起こるのか。それは、回路というものがグローバル変数を多く含む性質があるからだ。もう一つ、変数や演算の変更を何度もやっていたら、基盤がそのうち壊れてしまうのも困ったものだ。うっかりプリント基板の銅箔をはがしてしまったときには気が遠くなる。

31 jul(tue)

冒険。

駅で探してみても、どれみさんスタンプラリーのチラシが見つからない。チラシを探すところからもう冒険ははじまっているのだろうか。

まんが祭り。

東映まんが祭りがわたしが夏休みに入るまで続いているのかが心配だ。デジモンテイマーズはどうなんかのう。去年は映画を観るためにTVで予習して、これがまたうっかり気に入ってしまって映画もまた大当たりだった。今年はTV版がもうさっぱりわけ分からないんであんまり期待してないんだわ。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

新しい日記
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