あずまの日記。

内容●あずまの日常および書物や映像作品の感想文 注意●死語、だじゃれが不用意に混入されており危険です。ナウい方は読むのをお控えください まめちしき●ムカムカの好物は瓶入りのブルーベリージャムです

1 aug(tue)

ニューヨークからサマーメモリーヘ。

会社の行きかえりに、駅でやたらと「デジモンアドベンチャー02」の広告を見かける。そして、出勤時に駅で降りると改札のところで必ずヒカリさんとテイルモンが立ってこっちを見ている。そのヒカリさんとテイルモンのそばまで行ってやっと、いまなにが起こっているのかわかった。スタンプの台があった。

方々の駅に同様のスタンプが置いてあって、それを集めるというゲームなのだ。制限時間は3日以内。スタンプを集めた者にはデジモンのカードがもらえる。

別段カードは欲しいわけではないし、時間もかかる。移動の範囲が広く、西は山陽電鉄の明石駅まで。そう。JRではなく山陽電鉄の明石である。こりゃ時間がかかりそうだ。そして南は泉北高速鉄道の泉ケ丘駅まで。ちょっとくらくらする。そして3日間、加盟各社の電車にいくらでも乗ったり降りたりすることのできる切符と、本とが一緒に付いてきて5,300円。高っ。安いけど高っ。毎週デジモン観てようとどれみさん観てようとわたしは大人料金なんである。高っ。

でも、でも。毎日通るその改札口に立ってこっちを見ているのがヒカリさんだというのが問題なんである。これが大輔や京(みやこ)だったら別にどうだっていいのだけど、運よく、または運悪くヒカリさんなんである。こりゃあアナタ。切符を買ってくれという荒木の香恵ちゃん声が聞こえてくるじゃあないか。なんだい。デジタルワールドでなにかあったのかい。

わたしはあまりいいお兄ちゃんではないのでいますぐというわけにはいかないけれど、まんが大会が終わったら旅に出よう。明石にはチョコモンはいないのだろうけれど。

ねっ。

今日は早く帰って「ねっ」のCDを探すつもり。あと作業の続きを。

さらしもの。

こんばんは。燃え上がる勇気、あずまです。昨日の日記で不適切表現がありました。お詫びして訂正しません。……恥ずっ。ぽんちゃんがー、さらしものの刑とかいっていじめるのー。こういうのを放置プレイって言うんだよう。ねえったらー。

ねっ。

2軒探したけど「ねっ」は見つからず。都会へ出ないとだめな様子。

2 aug(wed)

日記。

銀行に行くために午前半休を取る。で、当然時間が余るので朝から某作業。銀行でお金をおろす。まんが大会用の旅費が用意できたのはいいのだけれど、1日目に行けるかどうか妖しいので切符をまだ買えない。

3 aug(thu)

映画。

わたしはおジャ魔女の映画をあまり気に入っていなくて、日記でもあまりいいことを書いていない。話はいいのにフィルムが短すぎるのが惜しい、というのに尽きる。あまりの進行の速さにあぜんとしている間に終わってしまった。もう一回観に行ってがんばって進行に着いていくべきか、おじゃる丸の映画を観に行くべきか。

予定。

いやいや。いつ終わるか分からない、ではいかんのである。飛行機の切符は先に取っておいて、それに合わせて終わらせるという考えが必要なんである。1日目だし昼ぐらいに着きゃいいよなあ。羽田に1PMぐらい。

4 aug(fri)

ずきゅん。

会社に行く途中、駅でずきゅんと来てしまった。小学6年生(推定)の子にずきゅんときてしまった。単に階段を上った直後で心臓がまずいことになっていただけなのかもしれないけど、とにかく心臓のあたりがずきゅんときたんである。こういう身体の異変は久しぶりだ。

その子はとなりの車両に乗ってしまったので、わたしはたまたま乗り合わせたこれまた小学6年生(推定)の三人組の中の一名を観察していたのだけど、この子がまた危険だ。ずきゅんとは来ないけれど、危険だ。いまにして思えばずきゅんときた方の子はもう容姿なんか忘れているんである。おそらくすんごい美人の小学6年生(推定)だったのだろうけれど、いま目の前にいる危険な女の印象の前にはかすんでしまうのだ。

身長は140cm(推定)。何年も伸ばし続けたらしいえらく長い髪と、背の高さに対して不釣り合いに短い、細いひだの走る制服のスカート。ああ。なんて危険だ。ちょこまかとした落ち着きのない動きも、友人と話している間も鋭く突きささる瞳も、危険なことこの上ない。ことに、目の前のニンフェットの身に付けたる小学校の制服は、もっと背の低い子のために設計されているようで、なにかと不釣り合いに見える点が危険だ。5分後。小妖精は電車を降りて階段を昇っていった。

ああ、いかん。まだ逮捕されるわけにはいかんのだよ。まんが大会が終わるまでは。この続きを書くときがくるとしたら、拘置所の中でだ。

家に着くまでが修学旅行です。

本はもうでき上がって、ぽんさんのもとに届いたらしい。ちゃんと表紙があって奥付もあるようなちゃんとした体裁の本の製作に関わったのははじめてなので、現物を見るまではどきどきである。とくにデータ入稿ははじめてなので、PostScriptまわりで印刷屋さんに迷惑を掛けてないか心配なんである。いやそれ以前に……やめとこう。見苦しい。

課題曲。

会社帰りに課題曲の音を探すことにした。「ねっ」のシングルCDは見つからなかったので「スーパードールリカちゃん」の歌を集めたCDを買うことにした。あと「おジャ魔女どれみ♯」の音楽集。

帰って、久しぶりに愛しの真空管ちゃんに灯を入れる。「ねっ」を聴いてみたらば、まあ、これが、とても恥ずかしい。他の曲も総じて恥ずかしい。曲の構成から、二人で歌わねばならないというぽんさんの意図を理解した。かけ合い部分は、相手に主旋律を譲ったあとも余韻を引いてバックコーラスのような働きになるのだけど、そこの制御が難しそう。できることなら歌い手は三人欲しい曲だ。これから一週間かけて覚える。

DVD。

CDを買った店に東映のチラシがあったのだけど、それによるとどれみさんがDVDで出るというは本当らしい。正確な日付は忘れたけど、数か月以内。

5 aug(sat)

家具。

部屋の模様替え大作戦はほんの少しずつ進行している。今日は懸案の本棚を買いに行った。幅800mm、高さ2100mmぐらいの棚。入れる本は高さ180mmとさほど大きくないまんがの単行本がほとんどなので、本をたくさん詰め込めるように棚板を2枚足して8段にした。

製造元に在庫があれば来週届くらしい。天井裏に詰め込んだ単行本や各種資料をやっと本棚に入れられる。8段のうち6段を単行本用にして、240冊ぐらい入るかなと。あとの2段はでっかい本を入れると。でもまあ、容量が240冊では、本棚が届いたその日のうちに満杯になることは必定なので、2列で本を入れることになる。こりゃあいかん。本がどこにあるのかさっぱり分からなくなる。

この、次をどうするかってのがすでに問題で、なんとかしてもう一台ぐらい置けないものかと考えている。たんすを買ってきて詰め込むという妙案もある。空間効率は本棚よりもかなりいいのだが、やっぱり探しにくい。

で、この四畳半のあずまさん萌文書館が満杯になったら、こんどは12畳だか20畳だかのだだっぴろい部屋を用意して、本棚を本屋さんのごとく何台も置いて、さらにそれらを何列も並べて、ってのをやりたいのだけれども、その怒濤の大作戦Xがすぐにやってこられるとそれはそれで困ったことになるので、とりあえず現在の問題をやっつけないといけない。

今週のユイさん。

「ユイちゃん恋をする」の巻。

ユイさんが病院でアイさんに会ってしまう。ユイさんは気付いていないけれども、うっかり入ってしまった病室はアイさんの母上の部屋だった。そこで見た本に描かれたいた絵は迷子の少女に似ている。あの、迷子の少女のさびしさとアイさんの長い孤独がつながっていると分かるに至り、ついに話はアイさんの世界とユイさんの世界とをつなぐことになる、ような気がする。

ユイさんは「なんでもスポーツネット」で知り合った若者にホの字になるのだけども、ここで一つ気になったことがある。ユイさんは、プロ入りは確実と目されるサッカー選手である若者に、夢をあきらめないで脚を治せと説得しようと画策するのだけど、それをアイさんは、

「無駄よ。人の心は変えられない」

と掃いて捨ててしまう。人の心を動かすのが仕事の役者をしてそう言わせるのは、役者なればこそなんだろうか。

いや、それにしては冷淡だ。アイさんには、その若者が、何度見舞いに行っても目を覚まさない母親と重なって見えたのだろう。サッカー選手が大事な脚をけがしてしまうなんて致命的だ。だったら、無駄になるかもしれない努力などせず、はじめからあきらめた方がいいのかも知れない。

「つらい思いをするのは、自分なのに」

とも言っているが、あっさりあきらめることができないということは、アイさん自身がよく知っているのだ。

6 aug(sun)

リカさんのCDのこと。

なにか別のことをしながら音楽を聴くというのはあまり好きでない。これをやっているときというのは、たいてい追い詰められているときで、いまがそのときのようである。

なにか別のことをしながら聴くと、たいてい聴きすぎてしまう。さらに、忙しいときほど無意識下に曲が入ってくる。これがいけない。だからできるだけ避けているのだけど、いまは避けられない状況である。キーボードとマウスをがっちゃんがっちゃん叩いている間、脳は油断しているのだ。そこへ、「ねっ」が脳に直接作用する薬物のようにしみ込んでくる。

なんだか泣きそうになってくるんである。「ねっ」で。大昔、音楽全般に興味が全くなかった頃、ふと「8時だヨ全員集合」あたりでコントの合間に出てきたアイドルが唄っているのを、興味がないながらも耳にしたようなないような、そんな音がする。飲みはじめの薬なのでよく効く。もう何十回聴いてしまったろう。

「スーパードールリカちゃん」は一度も観たことがないのだけど、聴いてみると結構面白いもんである。まあ、追い詰められたときに聴くとなんでもそう感じるのかもしれないけれど、その分を差し引いても、ちゃんとお金かけて書いてるなあ、という感じがする。タカラの気前がよかったんだろうか。

総じて曲が分かりやすいのがいいのかもしれない。「m・a・j・y・o」という悪の女幹部のテーマらしい曲なんか、分かりやすすぎて鼻白みそうなところなんだけれども、わたしはいま音声刺激中毒患者なので、分かりやすいのがかなり好きである。

散財。

昨日買った本棚が25,000円ばかし。本棚が来る前にやっつけておこうということで、部屋のカーペットを新しくした。今度のはピンクですよピンク。店で見た瞬間に購入を決意した。四畳半用で5,000円ぐらいの安物で、事実安っぽい生地なのだけどこのややくすんだ感じのピンクがいいのだ。ただ、惜しむらくはこの季節は敷物をあまり店に置いていないので、ピンクの選択肢が他になかったことだ。

そして、これまた懸案を一件やっつける。計算機を置いてある物置、またの名をひみつ基地にエアコンを置くことにした。工事費無料、資材代は有料で、しめて7万円ばかし。中学生のときにCDラジカセを買って以来、10年ぶりに自社製品を買ったのであった。明後日工事の人がくる。

さらにまんが大会用の飛行機の切符を買いに行った。12,000円。エアコンと切符の購入でカードが使えなかったので、まんが大会用に用意した資金がついにお亡くなりあそばされた。

うむ。エアコンが届けば、脳が溶けて倒れることはなくなるぞと。旅立ちまであと5日。もう手遅れという話がなくもない。

iCabのこと。

iCab 2.1のJavaScriptは2.0よりもずっと使えるようだ。わたしはJavaScriptはマウスポインタが上に乗っかってるかどうかで絵をぱかぱか変えるようとか、乱数を使って文字列を表示させる、だとか、そんなのしか書けないので、全貌はさっぱり分からないけれど、その程度には確かに使える。わたしの使う範囲ではiCabひとつでかなりの部分がテストできるようになった。ただ、CSSへの対応がまだだ。

7 aug(mon)

#1。

ううう。ここの文章が荒れてきたわい。ぼろぼろ。

#2。

ヤな宿題は全部ゴミ箱に捨てちゃう。明日と11日の休みは確保。楽になった。

#3。

明日は会社を休んでうさぎしゃんのミュージカルを観に行く。昼からエアコンの工事があるから計算機をまた移動させないといけない。明日はどれぐらい作業時間が取れるか不安。

#4。

おお。あぶないあぶない。職場の電話がなって目が覚めた。

8 aug(tue)

日記。

エアコンの代金が代金引き換えなので、現金がいる。朝から銀行へ。こないだ10万円出したばかりなのにもう12万円も出すはめになった。部屋に帰ってどれみさんとデジモンを観てから、ちょっと作業。時間が来たので再び旅立ち。

せらみゅ。

会社を休んでえんやこら。一年ぶりに新神戸オリエンタル劇場までえんやこら。三ノ宮駅で迷って駅を一周してえんやこら。地下鉄のホームを間違えてえんやこら。いまなおたくさんの人が足を運んでしまう、ついでにバンダイから玩具が再版されてしまったりして、マスメディアから最も遠いところで活路を見い出した21世紀のメディア戦略が見えてきそうな、市場としては極めて狭いすき間を突いて綿々と続くうさぎしゃんのミュージカルである。もう夏休みの人が多いためか、今回は母上に加えて父上たちも多数ご来場である。わたしの右隣が父上。わたしの3つ左がまた父上。もともとわたしのすぐ左は10歳(推定)のギャルだったのだけど、危険を察知したのかなんなのか分からないけれども、その左隣の母上と席を交代してしまった。

今回、ますます変身したお客が多くなったように見える。ひとつ前の列にはすぐそばにちいさなエターナルセーラームーンが二人とスーパーちびムーンが一人いた。このど迫力の3人を連れてくる母上もまたすごい。わたしの席は前から四列めの中央、キャストの顔がはっきり分かるすばらしい席である。

「美少女戦士セーラームーン『決戦/トランシルバニアの森〜新登場! ちびムーンを護る戦士達〜』」の巻。

全2幕。約3時間。んー。んー。難しい。休憩時間や終了後に若いママたちのつぶやきが聞こえてくるぐらい難しい。冒頭で悪者の恐さに泣き叫んでしまった子供が黙ってしまうぐらい難しい。

わたしは上の題名からあれこれ想像していたのだ。「ちびムーンを護る戦士」というのはアレであろう。原作で描かれながらTV版「セーラースターズ」で無視された、アマゾネスカルテットがセーラー戦士になってちびうさと一緒に戦うというあたりの話が描かれるものだと期待していた。のだが。

これは「決戦/トランシルバニアの森」なんである。「〜新登場! ちびムーンを護る戦士達〜」の部分は最後の最後のおまけなんである。前作の「ラストドラクル序曲」は東京でしか上演されなかったのでわたしは観なかったのだけど、どうもその続編らしい。そんなわけでわたしには非常に難しい。左隣のご一家は前作をちゃんと観ているらしく、難解な話などものともせず、ちびうさは前回の子の方がよかったわねえ、なんていっている。

話をかなりはしょって書く。男神と女神との確執。神と堕天使との確執。人間を駆逐するための妖怪の存在。そんなところから始まって吸血鬼の一族はあまり人間と仲がよろしくない。一族の者でさえ一部の者しか知らない事実があった。2,000年間の、あまり幸福とはいえない人類との確執の歴史は、すべて堕天使リリスの意志に導かれていたのだ。死ぬことのない自分たちの代わりに、享楽だけを求めて人間たちを殺してきたことさえ、自分の意志によるものではなかった。一方、人間の味方をするセーラー戦士は堕天使の意志に反する存在だ。吸血鬼の一族はセーラー戦士との無益な戦いの末、生き残った者は自らの存在意義を求めてリリスの意志に逆らおうとする。冷酷な人造人間のセマエルカルテットもまた、ちびムーンの味方になるのだった。

……っていう感じのお話を学園ありギャグあり殺陣あり涙ありの3時間で描いたもの、だと思う。これで終わりではなく、続編は冬に東京まで行って観ないといけない。困ったことだ。

で、とにかく難しい。そういう演出なのだろうけれど、いままでにない書きかたなので戸惑う。いちいち説明をくり返してくれないので油断できない。あたしゃ聖書さえも読んでいない不勉強家なので困る。これはビデオで観てもわたしには全然面白くないんじゃないだろうか。こんな映画やアニメのビデオがあってもわたしゃ観ないだろう。難しくしなくてもいいところまで難しいのが気に食わないだろう。でも目の前で生身の人間が演っていると観てしまう。一度聞き逃すとその台詞はもう聞くことができない。ほたるちゃんを目で追っていると悪者のアクションが見られない。役者だって台詞を飛ばしてしまうかもしれないし、ときどき言い回しを噛んだりもする。マイクの調子が悪くなることもある。そんな緊張感があるから、わたしはこの難解な話を全身で追っかけようとする。

もう、ちっさいおともだちと、休みの日に付きあわされた父上たちは置いてけぼりであろう。うっかりしていると、なぜ舞台の上の悪の女幹部が悲しいアリアを歌わねばならないのか分からなくなる。

で、これでもかと見せ場が用意されていて面白いには違いないのだけど、 アマゾネスカルテットならぬセマエルカルテットがセーラー戦士となってちびうさの味方となったところで幕が降りてしまったので、この続きを観ねばなんとも言えない。

今回は、なんと公演終了後に握手会なんてものがあった。そりゃもう観客全員である。それがもう、舞台の上で10人のセーラー戦士な方々全員と握手しちゃうんである。これは端から見ていると客層がよく分かる。お子さま、母上、兄貴、姉貴の順の割合で配合されている。さすがに父上たちは握手まではしないのだった。

今回のちびうさがちょっと幼すぎて違和感が。残念だけど、ちびうさになるにはあと2年かかるように思う。一方ほたるちゃんはちょっと危険な良さがある。いままで健康的なほたるちゃんが多かったのだけど、今回のこの頼りなさはかなさは危険だ。なんという細さ小ささ。最後の最後でちびうさはセーラーちびムーンに変身するのだけど、ここではじめて伊澤有梨須はちびうさになったように見える。

9 aug(wed)

また。

おおお。赤ちゃん倶楽部の掲示板を見ているとまたまたC2Uで遊びたくなってくる。

思っていたより。

ひみつ基地のエアコンの工事費が思っていたよりも高かった。本体と合わせて8万円の出費。ともあれ、これで作業中に脳が溶けずにすむ。

今週のどれみさん。

「かなえちゃんのダイエット作戦」の巻。

かなえさんがSOSトリオに肥満をからかわれ、もし3キロ減量したらケーキ食べ放題をごちそうすると言われて実行してしまうお話。今回のかなえさんは前々回の「あげパンパワーおそるべし!」の柳田くんと扱いが似ているがちょっと違う。柳田くんとは大らかさという点で似ているが、やる気のあるなしという点でちょっと違う。

かなえさんはケーキを食べたいがために減量するという、いきなり矛盾した決意から入りこむ。しかし、徐々に現われた食餌療法の効果にとりつかれ、倒れるまで無理な減量を続けてしまう。すさんでしまったかなえさんの心から「ひまわりのような」性格をとりもどそうと思い立つあたりがすてき。

10 aug(thu)

あずまの部屋。

るーるる、るるる、るーるる、るるる、るーるーるーるーるー。わーわわ、わわわ、わーわわ、わわわ、わーわーわーわーわわっわー。むーむむ、むむむ、むーむむ、むむむ、むーむーむーむー、ららら、らーらーらーらーららっらー、らーらーらーらー。

こんにちは。あずまでございます。もうたいっへんなお客さまをお招きしております。いまそこで、特許庁と半導体屋さんがわたしを倒そうと立ちはだかってらっしゃいます。とくに半導体屋さんがものっそい強い方で、休みが明けたらたったの2日で――そうそう。あたしは明日は有給を取って夏休みを一日増やしてますのですが――そう、たった2日で音を出せとおっしゃいますのよ。いまからやれって話もありますけれども、ほら、まんが大会の前は残業なんかしてられませんですから。半導体屋さんの前に映像情報メディア学会が。見るだけだから楽ですけど、こんなことしてる時間があったら半導体屋さんをやっつける音を作りたいところじゃないですか。休み明け初日は朝6時ぐらいから会社で必死で実験結果をでっちあげて、10時になったら何食わぬ顔で進捗報告をせねばならない雰囲気です。仕事を先延ばしにしているとこうなるっていう悪い例といいますか……あらやだ。わたしばっかりしゃべって。ではまた、CMのあとで。

おねぼうぐせ。

うう。早く出社して早く帰って早く作業するはずが、起きたのが8時半。出社が昨日より50分も遅れた。

C2U同盟。

「ラヴラヴ春菜ちゃん同盟」に対抗して「潤子姉さんとおやつの会」でも名乗るか。その前に、遊ぶ時間と気合いが欲しい。

3日目東ソ04b「ちまちま」にC2Uのコピー本が出るらしい。日本初かも。

なつまつり。

あと7時間30分で出発。

16 aug(wed)

帰還。

昨日の深夜帰宅。あれこれお世話になりました。ではこれから報告書を書きますかね。

お買いもの。

郵便局に行って、帰りに本屋さんへ。「クレヨン王国スペシャル夢のアルバム」を買ってくる。クレヨン王国史を追っている人なら欲しくてたまらないであろう資料本で、たくさんいる登場人物のことがまとめてある。そのあとキティさんな店へ。

まんが大会旅行でうさぎさんメモが満杯になってしまったので、マイメロディなメモ帳を買う。またしてもレジで「プレゼントですか?」と聞かれてしまう。ああ。神さま。いえいえ違いますよ、と余裕を演出する太い声で答えておいた。

9,999個限定生産でキティさんの時計が出るらしい。いつ出るのか、はたまたもう出たのかどうかは分からないけれど、35,000円の高い時計。シリーズ第2弾らしい。ベルトにキティさんがいっぱいくっついている30,000円の時計なら一昨日池袋で見たばかりだがこっちが第1弾なのだろう。

どちらもなんとも装飾過多で、ちょっと職場に付けていくのは恥ずかしい感じ。お金を使えるなら、いま使っている4,000円のキティさん時計のように地味なデザインの時計で、もうちょっと加工の質を上げるなりなんなりしてほしい。もっと質が高いのならば1万円までなら出そう。

17 aug(thu)

72時間世界一周・旅立ち。

たどり着きたるスタンプの、ヒカリと出るか大輔か。高価な切符を握りしめ、電車の旅へレッツらゴー。

そもそもこの企画は興業として当たったのかどうかちょいと妖しい。切符大人5,300円子供2,800円とはなかなか高価である。駅でこの切符を買おうとしたのだけど、そのとき応対に出た駅員さんは、加盟各社の路線に3日間乗り放題の切符が5,000円だということは知っていても、スタンプを押すのに必要な本が付くと5,300円になるということを知らないんである。おそらくその駅員さんにとってははじめてデジモンスタンプラリーの切符を買いにきた客なのだろう。駅員さんの出してきたパンフレットに値段の書いてあるのをわたしが指して説明せねばならなかった。黙っていれば5,000円になったのだろうけど。

昼の2時ぐらいの電車に乗った。大阪へ向かう電車の中で、右の方に座っている人たちの会話をえんえん聴き続けなければならなかったのは苦痛なことだった。つたない会話のつなぎかたからして中学生ぐらいかと思ったが、どうも話の内容と本人の容姿からして大学生ぐらいか。知り合いの誰かの話し方が気に食わない、だとか、どっかの国にホームステイだか留学だかに行ったら向こうの人たちが全然服装に無頓着で昨日きていた服をまた着てくるような不潔な連中でいやだった、だとか、向こうの人たちは中国人と韓国人と日本人を一緒だと思っているからなんかいやだ、だとかえんえん一人で話し続けている。おしゃべりのおばはんの素質である。この区間の正規運賃320円。

72時間世界一周・梅田。

まず、スタンプの一発目をもらわなければいけない。地下鉄に乗り換えて梅田へ。えんやこらと梅田ジョイポリスへ。さてジョイポリスとはなんぞや。ゲームセンターかなにかだったと思うのだけど行ったことはない。本には、阪急/阪神/大阪市営地下鉄「梅田駅」より徒歩1分、と書いてある。そうかそうか1分で着くのか。

さて、人間が1分でたどり着くことのできる範囲はとても広いといわざるを得ない。梅田駅で無鉄砲に歩き出してすぐに挫折した。途中でコンビニで情報誌を立ち読みしてみたのだが見つからず。たまたま見つかったデジモンスタンプラリーのでっかいポスターをもう一度見返してみた。そしたらば、梅田ジョイポリスはHEPファイブというビルの9階にあると書いてある。その建物のあるらしい方角は、うろうろ歩いているうちに案内の看板を見つけたのでわかった。

HEPファイブという建物はなんとか見つかった。なんとか見つかったのだが入り口が見つからないのだ。でっかい窓ガラスがある。そしてでっかいシャッターがある。本来、その場所は人が通るべき場所なのだが、鉄の扉が塞いでいる。ただ無情にも、定休日は第3木曜日です、とあいさつ代わりに書いてある。

なんですとー。以前にもらったパンフレットにはジョイポリスの閉まっている日が載っていたけど、今日も閉まっているとは書いていなかったではないか。

果たしてジョイポリスは開いていたのだ。おねいさんがそう言っているのだから間違いない。ジョイポリスだけは開いていたのだ。そのためだけに開けてある、小さな入りぐちから入ってエレベーターで9階へえんやこら。かくしてセガのゲームセンターといおうかなんといおうか、派手な遊具満載の空間は現れたのだった。

またこの中が迷子になるような作りである。9階をうろうろ歩き回ってスタンプ台を見つけた。がっちゃんこ。

ふう。これでわたしもスタンプを追っかける挑戦者としての一歩を踏み出したのだ。踏み出し……たはずなのだが、なんだか妙である。この不吉なスタンプはなんであろう。どうも、本やスタンプの絵柄やスタンプ台の看板を見返すに、いま押したスタンプは1発目のスタンプではなさそうなんである。

8階にもこのジョイポリスという施設はある。9階からしか出入りできないが、確かに8階にもあるのだ。8階まで行って歩き回ってまたスタンプ台を見つけてしまった。そして試しに、うさぎさんメモ帳にがっちゃんこと押してみた。これで確信できた。こっちのスタンプこそが1発目のスタンプなんである。ということは、さっき押した方のスタンプはここに押されるべきではない。これは、全てのチェックポイントを通過した後に最後のページに押すべきスタンプだったのだ。

冒険とはかくのごとく説明不足である。二番目のドアを開けなさい、その落とし穴をよけなさい、北へ5歩南へ15歩だけ歩きなさいと、この本にはじめから書いてあるとしたらそれは冒険ではないのだ。わたしはもう、敗北してしまった。

案内のおねいさんいわく、その代わりに1発目に押されるべきスタンプを最後のページに押せばいいとのことである。ジョイポリスで売っているこの本と同じものを400円で、そう300円ではないのだ、買ってスタンプを押し直すべきだとも思ったが、誤りもまた冒険の一部である。おねいさんの言葉を信じて、この本を持ったまま冒険を続けることにした。

……のだが、最後のページにもう1回最後のスタンプを押してしまったら一巻の終わりである。最後の最後で落とし穴である。世界の半分をそなたにやろうといわれてだまされる勇者である。どうも、スタンプを押す順序については全く調べられないらしいことが分かったので、この事情が分かっているいまのうちに、1発目のスタンプを最後のページに押すことにした。順序としては不正だが、敵の目をあざむくのもまた冒険であろう。

帰ろうとするも出口が見つからない。案内の矢印にそって歩いていたら無限ループに入りこんでしまった。そのうちの一つの矢印がうそをついているのだ。これもまた冒険なのか。

かくして梅田駅から徒歩1分のはずのゲームセンターのために、梅田駅を出てから1時間もかけてしまった。この区間の正規運賃200円。

72時間世界一周・明石。

阪神線から神戸高速鉄道線を経て山陽線へ抜ける直通の特急がある。これに乗ってうんとこしょ。電車の中で、うさぎさんメモにジョイポリスでのてん末をまとめ終えるとすることがない。ぼーっとする。ひたすらぼーっとする。先頭の車両に乗ったのだけど、そのまた先頭の一対の扉がえらくがたがたと揺れている。速度計を見たわけではないが、電車の速度が時速100kmあたりまで上がってくるとえらく揺れだす。そのうち扉が落っこちるだろう。

1時間ほどして明石駅に着く。あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。改札を出たり入ったり。やっと伊織とアルマジモンのスタンプ台を発見。ここではスタンプ台だけででっかい看板がないのでなかなか見つからなかった。それでもスタンプ台には伊織とアルマジモンの絵がでっかく描いてあるので、近づけばそれが目的地だということは分かる。

せっかく明石に来たのだからと明石焼きを食べることにした。明石風のたこ焼きであるが、明石では明石焼きと呼ばずに「玉子焼き」と呼ぶ、と一昨日あさきっちが早稲田のつけ麺屋さんで言っていた。その玉子焼きの店があったので入ってみた。味はその名に違わず卵が多くカスタードクリームのよう。熱いのを出汁にひたして食べる。大きいのが10個まな板のような木の板に乗って550円。

天気があまりよくなくて、曇っているのだけど蒸し暑い。散策に出るのはこれでおしまい。引き返すことにした。この区間の正規運賃890円。

72時間世界一周・西宮北口。

この山陽線はやけに特急がくる。梅田から乗ったときも特急がすでに駅にいたので運がいいと思っていた。そして、また梅田行きの特急がやってきた。しかし、わたしの運がいいのではない。この路線は特急と各駅停車しか走っていないのだ。急行がないのに特別急行とはこれいかに。JRの新快速との対抗意識がそうさせるのだろうか。そうだとしたら、JRの場合は快速あっての新快速であるということを思い出していただきたい。

さて、途中の三ノ宮あたりで阪急線に乗り換えて西宮北口でスタンプを押さねばならない。だがしかし、わたしはもう一つ阪神線の甲子園でスタンプを押さねばならないことに気がついた。これは来るときに阪神線の甲子園で一旦降りてスタンプを押すべきだったのだ。行きは阪神線、帰りは阪急線と交互に乗ればいいという主催者の意図であろう。だがこうなったらば仕方がないので、両方押して帰るしかない。明日またここまで来たくはない。

神戸高速線の神戸駅で、山陽-神戸高速-阪神直通特急から、神戸高速-阪急直通の特急に乗り換え、というなんともややこしい乗り換えをする。阪急神戸線はまたしても特急だらけである。

明石を出て経つこと45分ほど。阪急線の西宮北口に着いた。さてここで、阪神線と交差するように阪急今津線に乗り換えである。今津行きに乗ってうんとこしょ。1つ目の駅が阪神国道。阪神国道を出たところで、西宮北口でスタンプを押していないことに気が付いた。しかたがないので、次の駅で引き返すことにした。

思わぬことに、その2つ目の駅こそが終点の今津であった。しばらく待つと電車はまた逆方向に動きだす。かくして西宮北口で京とホークモンのスタンプを押せたのだった。

さてふたたび阪急今津線で3分30秒の旅である。運転士が使う運転時刻の表を客席からのぞいてみたらばそう書いてあったのだから間違いない。これで終着駅で2分30秒停車して片道6分。これを往復でくり返せば12分間隔で運行できる。それにしても休憩の割合の多いダイヤである。この区間の正規運賃840円。

72時間世界一周・甲子園。

終点の今津から阪神線に乗りかえて甲子園駅へ。これまた駅から入ったり出たりしてやっとスタンプ台の看板を見つけた。看板は見つかったがスタンプ台が見つからない。看板のそばに扉があって、その扉には駅長室と書いてある。その実、駅長専用の執務室などではなく旅客用の案内窓口のようなものなのだが、その中にスタンプ台があった。甲子園で高校野球を見た帰りであろうか。10歳ほどの少年たちが4人ほど。どういう因果でかスタンプ台のそばにいる。

少年たちに大人の財力を見せつけるように、わたしはタケルとパタモンのスタンプを押した。高校野球があるので駅は小さいが人が多い。このあと阪神線で梅田に戻る。この区間の正規運賃260円。

72時間世界一周・大阪空港。

そろそろ書くのが疲れてきた。阪神線の改札を出てすぐのところに目の前で果物をすりつぶしてジュースを作ってくれる店があった。わたしはレモンを注文した。砂糖がたくさんはいっているらしく、期待したほどすっぱく感じなかった。160円。そろそろおなかが空いてきたので誘惑に負け、たまたま通りがかった店でピザを注文した。マルゲリータが680円と安かったが、生地がやけに固いのと、妙にトマトソースの味ばかり強くてあまり好きではない。このあと大阪空港を目指す。

梅田から阪急宝塚線で蛍池へ。この区間の正規運賃は220円。さらに大阪モノレールで一駅。やっと大阪空港に着く。この区間の正規運賃190円。改札を出てすぐのところにウォレスとチョコモンがいた。がちゃりんこ。

他にすることもないのですぐにホームに引き返すと、さっきまで乗っていた電車がもう逆方向に動き出そうとしているところだった。乗ってすぐに扉が閉まる。

72時間世界一周・門真市。

本日最後の目的地は京阪線の門真市。長くて遅いモノレールの旅の始まりである。一番前の車両まで移動すると、2歳と3歳ほどの姉弟がいる。この子たちは「デジモンアドベンチャー02」を見ているらしかった。

チビモンがブイモンに進化する、なんてことを覚えているんである。さらに「アーマー進化、とどろく友情! ライドラモンっ」などと叫んでしまったりもするんである。わたしも覚えていないようなことを、この子たちはよく知っている。フレイドラモン、だとか日常的に使うことがないであろう単語を覚えていて、かつ、それらのたくさんあるデジモンの情報どうしの接続関係を理解しているんである。

これはわりと大変な処理である。デジモンの姿だとか決め台詞だとかどの人間についているか、といった詳細情報をデジモンの姿ごとにオブジェクトに詰めて、オブジェクトのポインタをデジモンの名前から参照できるように記憶しておかなければいけない。そのオブジェクトをたくさん覚えた上で、さらにオブジェクトどうしの参照の関係を覚えないといけない。

この子たちは字の読み書きもできないだろうに、チビモンからブイモン、ブイモンからフレイドラモンとライドラモンへ至る分岐、といった接続関係を理解しているんである。わたしが思うのは、この電車の中でもうのべつまくなし話し続けるこの子たちは、それはもう全身全霊でアニメ作品を観ているのだろうなということだ。

おそらくはブラウン管から出てくる映像と、スピーカから出てくる音声情報だけで、他に何の情報もなくこの難しい設定を記憶し、理解しているのだ。アニメ雑誌もwebも使わずに。ひょっとしたら「たのしい幼稚園」だとかの雑誌を親に買い与えられていて、そこから理解しているのかもしれないけれど。それでもこの子たちの毎週毎週の努力によってこの知識が蓄積されてきたという事実に驚くばかりである。わたしはまだ5回かそこらしかデジモンを観たことがないので、デジモンの知識はこの子たちの方がずっと上を行く。

この子たちは決して作品の感想を言ったりはしないけれど、本当は、結構作品を理解してるんじゃないだろうか。自分の意見を表現する術を知らないだけで。そんなことを考えていると、行きの大阪へ向かう電車で出くわしたおしゃべりな若者だとか毎週毎週アニメの感想文を書いている自分自身のことが思い出される。あの程度の感想文を世に出していいのだろうかという気分になってくる。

門真市駅に到着。ヒカリさんとテイルモンにやっと会えた。この区間の正規運賃500円。

72時間世界一周・帰還。

かくして元の駅に帰ってきた。もう夜の9時半である。この区間の正規運賃320円。明日はあと2か所回って最後にジョイポリスに戻れば任務完了である。

18 aug(fri)

72時間世界一周・旅立ち。

そんなわけで2日目。今日は泉北高速線の泉ヶ丘と大阪港トランスポートシステムのトレードセンター前までスタンプを押しに行く。そしてジョイポリスに戻って任務完了という予定。

……だったのだが、わたしのおねぼうぐせにより、またしても出発が昼からになってしまった。まずは大阪へ出る。御堂筋線の淀屋橋までの正規運賃320円。

72時間世界一周・泉ヶ丘。

御堂筋線の難波で降りる。ここまでの正規運賃200円。ここで南海高野線に乗り換えて、中百舌鳥経由で泉北高速線の泉ヶ丘へ着く。ここまでの正規運賃520円。

電車を降りると、「ここ、どこやねんな」とでも言うしかないような印象。異世界に来てしまった。泉ヶ丘はコンクリートでできた沙漠のようなところだった。でっかい道路がそばにあってものすごい速さで車が走り抜けていく。まばらに建つ背の高いコンクリートの直方体が、人間の居住区だ。いつの間にか雨がほんの少し降ったらしく、すすで汚れたアスファルトを微量の水が冷やしたときのにおいがする。

スタンプは改札のそばにあった。大輔とブイモンのスタンプをがちゃんこと。駅から出てみるとそこは荒涼としたコンクリートの国。遠くまで歩いていこうという気が全くしない。恐い。図らずも人工の廃虚になってしまったかのような、人の少ない商店街をうろうろ。その端に、都市整備公団の事務所があった。東京の電車で見たあのUDCのロゴ。かの地でも都市はかく作られているのだろうか。駅のそばにあったケンタッキーフライドチキンで鶏肉ばかりむさぼり食った。そんな気分だった。オレンジジュースを頼んだはずが、出てきたのはオレンジの味がしないまずいオレンジ色の液体だった。しかたなくちびりちびり飲る。

夢の80年代に別れを告げてわたしは電車で引き返す。大阪21世紀計画なんてものがあったこともわたしは忘れない。

72時間世界一周・ピチピチビーチ。

次に大阪南港でスタンプを押せばすべて揃うのだが、ここで帰ってしまっては面白くない。わたしはさらに南を目指す。難波の少し手前、天下茶屋まで引き返して南海本線に乗り換える。あいちゃんが自己紹介で「大阪の天下茶屋っちゅうとこから来ました」って言ったあの天下茶屋である。

電車を降りて驚いた。大雨である。雷の音がすさまじい。屋根からえらい勢いで水が落ちてくる。排水がうまく行かずにすき間から水がもれてくるんである。その真下に蛍光灯があって、滝の中でもこうこうと光って働いていた。これだけ水をかぶり続けていてもちゃんと光るんだなあ。

この駅にも雷が落ちているんじゃないだろうか。もうどっかんどっかん。そのあと来た急行が関西空港行きだったので乗ろうか乗るまいか躊躇していたらもう扉が閉まって出ていってしまった。これは乗るべき局面であった。

そのあとやって来た各駅停車でしばらく乗っていたのだが、車窓の眺めは灰色の空と稲光である。右手をご覧ください左手をご覧ください。3つめぐらいの駅に止まって扉が開いたと同時に、過去最大級の音がした。これが大気が持つ電気エネルギーってやつなのねってなぐらいのでっかい音がした。ついでに車内では遠慮がちな悲鳴がたくさん聞こえた。見ず知らずの人どうしが思わず顔を見合わせた。

たぶん、この小さな駅の屋根にでも落ちたのだろう。そのあとも、雷と一緒に走ってるんじゃないかってなぐらいにたくさんの落雷をはっきりと見て聞くことができた。そのうち、窓ガラスについた水滴が作るたくさんの斜めのすじが出す光が稲妻と区別がつかなくなってくる。いちど強い刺激を受けてしまうと感覚が麻痺してしまうらしい。

堺で急行に乗り換え。雨と雷はずいぶんおさまってきた。さらに尾崎で各駅停車に乗り換え。その2つ先が箱作(はこつくり)である。大阪の中心部を離れるとだいたいこんな感じである。実に静かなところだ。背の高い建物は全くない。泉ヶ丘からここまでの正規運賃は970円。

駅を降りて見渡すと遠くに山が見える。今回の目的地は山ではない。後方に進路を変える。踏み切りを渡って歩けばすぐに海が見えるはずだ。すき間の多い住宅地を見知らぬ人物が通っていく。途中にあった2階建ての集合住宅のゴミ捨て場に派手な2体の人形が捨ててあった。結構大きくて高さ600mmほど。銅のような色をしていて一対の手のひらを合わせている。バリ島の土産物かなにかだろうか。なぜ2体も。

遠くはかすんでなかなか見えなかったが、ゆるい下り坂を進んでやっと灰色の海が見えてきた。ああ。ここがあのピチピチビーチ。あいちゃんがお母ちゃんに会いに来たときの話で出てきた海水浴場である。どこにもそう書いてはいないが、箱作にあるのだからきっとここはピチピチビーチ。遠く右の方に砂浜が見える。防潮堤のある海岸にそって歩き出す。海藻がたくさん浮いていてこのあたりではちょっと泳ぎたくない。濃い磯のにおいがする。

さっき大雨が降ったせいか海岸には人が全くいない。砂浜はけっこう遠かった。ひょっとしたら駅から見て右ではなく左に進むべきだったのかも知れない。それでもここはピチピチビーチ。人のいない海の家だとか、シャワー室や駐車場やあれやこれを抜けて砂浜に着いた。どこにもそう書いてはいないが、きっとここがピチピチビーチ。ピチピチギャルがいなくてもピチピチビーチ。

かといってなにかするでもなく、延々歩き続ける。防潮堤が高くなって海が見えなくなった。これ以上歩いても面白くないし歩き疲れてきたのでそろそろ駅を探すことにした。線路はこの海岸線に沿って走っている、はずである。運よくすぐに線路を見つけることができた。これまた運よく駅もまたすぐ近くにあった。鳥取ノ荘(とっとりのしょう)という駅で、箱作の1つ難波寄りの駅だった。

駅から見える2階建てで幅の広い建物がある。小さな店がいくつか入っている。建物の中心の屋根によく目立つように看板が着いていて、

「きんこん館」

と書いてあった。さすがはピチピチビーチを生み出したところである。素晴らしきかな阪南市。ビバ阪南市。

72時間世界一周・トレードセンター前。

長い長い寄り道であった。ふとここで、ユイさんの録画予約をしてこなかったことが思い出される。これだけ雨が降ったのだから野球が中止になってユイさんが放送されたんじゃないだろうか。

また1時間ほどかけて難波まで戻る。この区間の正規運賃720円。トレードセンターまでは四ツ橋線とニュートラムで行って、帰りは中央線を使って、まあ大阪市営地下鉄の地図が頭に入っていない人にはなんのことだかさっぱり分からないだろうけども、南港のあたりをぐるっと1周しようというもくろみである。

四ツ橋線の住之江公園で降りてニュートラムに乗り換え。外はもう暗いので、大阪南港あたりの無気味な造型の橋や道路を見ることができないのは残念だ。トレードセンター前で降りると、まあ親切にも「デジモンスタンプラリースタンプ設置場所」と矢印で示してあるんである。いままででこんな駅は初めてである。これでは冒険にならないじゃないか。

ウォレスとグミモンが待っていた。がちゃん。またニュートラムに乗って、コスモスクエアで降りて一旦改札を通って中央線に乗る。正確にはこのあたりの3駅は大阪トランスポートシステムの管轄なのだが、どうも名前だけの会社という感じがする。大阪市交通局の持ち物にしてしまっては採算が取れないので、このあたりだけ別会社にしてあるのだろう。これで運賃を別々にして高い初乗り運賃を取ろうという算段。

さて、もう夜の7時をすぎている。スタンプラリーのゴールの受付は夜6時までだとここで気付いてしまった。もう手遅れなので帰ることにする。淀屋橋まで戻ってきたが、このぐるっと1周の正規の運賃は分からない。ふつうはこんな乗り方はしないから切符売り場に書いていないのだ。鉄道会社によって3区間に分かれているから初乗り運賃を3回払うことになって、800円ほどかかるだろうか。

72時間世界一周・帰還。

自宅の最寄り駅まで帰還。正規運賃で320円。今日は昨日と違ってずいぶん歩いたが、このへろへろな6年ばかしはいている靴ではさすがに足首が疲れる。切符はまだ明日も使うことができる。明日はいままで乗ったことがない能勢電鉄線あたりまで足を延ばしたいのだが、本棚が届くのが明日なのだ。どうしたものか。

19 aug(sat)

本棚。

午前10時ぐらいに本棚が届いた。父上とやっこらせとわたしの部屋まで運ぶ。灼熱地獄の天井裏へ上がって段ボール箱に詰まった本を引っ張り出してくる。あと机の本棚だとかCDを入れる棚だとかに巧妙に詰め込まれていた本をかき集めてくる。400冊ばかし本棚に詰めてみた。もうすでに棚に2列に本を入れている部分があって泣けてくる。

72時間世界一周・梅田ジョイポリス。

そんなこんなで3日目。昼ごろからやっこらせと終着駅の梅田ジョイポリスへ向かう。例によって淀屋橋までの正規運賃320円。梅田まで200円。

もう迷うものか。案内のおねいさんにスタンプラリーが終わったことを報告しようとすると、どうもゴールはここではないらしい。あっちの人が並んでいるあたりのカウンターで、といわれたので、あっちの方に行ってまたおねいさんに聞いてみた。ここでもないらしい。あのピンク色のカウンターだと言われたのでピンクを探す。ぴんく、ぴんく。

台のようなものがあったがピンクじゃない。だいいち人がいないではないか。さらに先へ進んでピンクを発見。だかそれはカウンターではなく、何人かで小さな写真を撮るという、固有名詞でいうところのプリクラといったりもするアレの一部分の色だった。これはスタンプラリーのゴールとは思えない。

フロアーを一周して、さっき人がいないといって通り過ぎた廊下でピンク色のカウンターを発見。うむむ。いつ現れたのだ、このピンクは。ピンクを呼ぶわたしの声が足りなかったのだろうか。カウンターにはおにいさんが2人。そしてスタンプを集め終えた歴戦の勇士が列をなしている。推定10歳ほどの娘と母親、そしてわたしよりほんの少し若いとみられるおねいさんの二組。おねいさんは一人でスタンプの本を2冊持ってきている。収集家なのかそれとも頼まれものなのか。

わたしも、スタンプでは1発目と最後のとで押す順番を間違えるという失態をしてしまったが、景品はもらうことができた。あんまりうれしくないデジモンのカードももらえた。さらに、抽選で別の景品がもらえるらしい。福引きでよくある、筒をその円周に沿って1回転させると、その筒の中に入った玉が1個出てくるというアレを回す。出たぞ出た。ぴんく玉。ピンク色の玉を取り出したる勇者に与えられる商品はこれである。

丸美屋デジモンアドベンチャー02カレー(ビーフ甘口)

ああ。なんてうれしくない景品であろう。このあと少し離れたところでデジモンのカードのはさまれたはがき大の紙を開いてみた。ブイモンのカードだった。これまたうれしくない。テイルモンをくれよう。お父さん。ヒカリさんをぼくにください。月収22万6千円(税込/賞2/昇1/社保有)の若造だけどぼくにくださいっ。

土曜の昼という混んでいる時間に同じ建物の中で食事をした。ギャルでいっぱいのパスタの店で、一人もくもくとマルゲリータを食べる。780円。こんどのは生のトマトがいい感じにみずみずしくておいしい。安い方を頼んでしまったのでサイズが小さいのが残念。店に入るまで順番待ちがあって、ギャルのあとに1人で並ぶというのはなかなか高度なプレイであった。

72時間世界一周・能勢。

このまま帰るのももったいないので、行ったことのないところへ行くことにした。能勢(のせ)である。阪急宝塚線と能勢電鉄線を乗り継いで妙見口(みょうけんぐち)まで行く。ここまでの正規運賃580円。

能勢町は大阪の北端にある。ここまでくると別世界、山である。ぷるるんぷるん、すずやかにー。駅を降りるととても静かだ。そして涼しい。ここでじっとしていても面白くないので、ケーブルカーでさらに高く登ることにする。ケーブルカーの駅はここから離れている。歩いてたどり着く自信がないのでバスを待つ。

10分ばかし待ってバスが出る。とんでもなくすっ飛ばすバスに振り回される。道の両側はしだいに人家が減っていって田畑が増えてくる。それもなくなって山を切り開いて作った道に変わる。道は狭いのに、自らの中の臆病者と戦うがごとく、ものすごい加速度で走る。

公称5分。ケーブル前という停留所で降りる。この路線はカードは使えなさそうなので160円は自前で払う。ここからケーブルカーである。能勢電鉄妙見鋼索線というだけあって能勢電鉄の所有物であるはずなのだが、自動改札なんてものはないのできっとこのカードは使えないだろう。270円を払う。

さっき買った切符を改札で回収する。なんとサイクルの早い。車内では先頭に陣取る。運転席のとなりである。さっき切符を集めていた人が運転席に座る。実のところ、運転というのは正確ではない。実際には運転は、頂上部分の駅で路線を見下ろしている人がしているのだ。だから、この車内の「運転席」は運転手の席ではないのだが、どう呼んでいいのか分からないので取りあえず、車掌兼緊急停止操作者席とでも呼んでおく。

急な坂をえんやこら。最急勾配424パーミルらしい。角度にして22度59分。平均勾配368パーミル、角度にして20度13分。ちょっと歩いて登る気はしない。車掌兼緊急停止操作者はたった二言だけマイクでしゃべる。出発前と到着前に短くあいさつをする。いなくてもよさそうな気はするが、きっと車両の異常にいち早く気が着いて緊急停止させてくれるのだ。レールを直接つかむ緊急用ブレーキ桿をずうっと握っているのだ。ずうっと握っている棒はそうだとしか思えないのだ。

途中でもう1台の車両とすれ違う。ここではじめて車両が2台あることに気がついた。相棒の車両が通り過ぎたあとにケーブルを残していく。わが車両を引っ張っているケーブルも1本ある。この2本のケーブルが、ちゃんと線路が二股に分かれている部分でも交錯せずに働いているんである。曲げ部分で滑車からケーブルが外れないかだけが心配である。

頂上に着いて気付いたのだが、この2本のケーブルは頂上部分でつながって1本になっているのではないだろうか。1台が坂道を上がればもう片方は必ず降りてくるのではないだろうか。そうでないと、2台の車両が二股部分でうまくすれ違えなくなる可能性がある。

名水妙見の水、と銘打たれた湧き水がある。これも能勢電鉄の持ち物らしい。手ですくって飲んでみる。思っとほど冷たくはなかった。味はよく分からないけどまずくはない。あまり冷たくないのにまずくないということは、それだけにおいのない水ということだろう。

で、ここで引き返せばいいのにさらにリフトに乗ってみる。スキー場なんかにありそうな小さな椅子一つに身をまかせる恐怖の乗り物である。今度は240円。ちょっと恐いがさほど地面から高いところまで浮き上がるわけではないので死の危険は少なそうだ。うさぎさんメモに震える字で状況を書き付けられる程度にはなんとかやっていける。

山は実に静かだ。音がしない。このリフトの椅子に取り付けられた屋根の板が振動して低いうなり声を上げている以外は音がしない。よく聞いてみると虫の声がする。そのすき間に、遠くで水が流れる音が聞こえてくる。さらによく聞いてみると風がわたしの耳をかすめていく音がする。そんなわけで無音ではないが実に静かだ。リフトの屋根の無気味な振動の音と、ときどきやってくるリフトの支柱に付いた滑車のかん高い音だけが人工の音だ。

歩いて登った方がいいような気もするが、客がいないまま音だけ立てて回り続けるリフトに乗ってみるのもまたいい体験である。頂上に着くとますますすることがない。しばしうろうろして、墓地を見つけた。ここでしばらく休憩にする。

墓は整然と並び列をなす。列は坂に沿って階段のようにいくつも並ぶ。墓の列にそって通路がある。通路はコンクリートで固めてあったらしいのだが、コンクリートは割れて下から砂が出てきている。コンクリートは長年の風雨に打たれて礫岩の破片のようになっている。墓石は五十年経っても生きているが、この通路は荒れ果てて人工の廃虚だ。初めから砂か砂利敷きの道にしておけばよいものを。

故陸軍歩兵伍長勲八等清水多喜夫之墓
昭和十六年二月十日鳥取四十聯隊に入隊同年十一月満州三江省に転属ソ満国境を警備昭和十九年十二月南方作戦令によりフイリツピンに向う船上同年十二月二十三日比島サンフニヱルナンド北方海上に於いて戦死す

と彫られた下士官の墓石の前に腰掛けて、デジモンのカードをしばし眺める。乗っていた輸送船を沈められて溺れ死んだのであろう清水さんのことを思う。またデジモンのカードを見る。きっとわたしぐらいの歳だ。しばらく風の音を聞いていた。

そろそろ山を降りる。またリフトに乗る。風がこれ以上強くならないことを願う。リフトに乗って初めて人とすれ違った。すれ違ったのは二組もいた。今日は山頂で南米の音楽の演奏があるらしかった。それはそれで聴いてみたい気もするがもう遅い。

また震える手でうさぎさんメモに書きつける。いま木々が途切れて遠くの山が見えた、というようなことが書いてある。遠くの山ほどその渋い緑は水蒸気で少しずつ白くかすんで見える。もっと遠くの夕日のやさしいこと。そんなけわしくもなく厳しくもない絶景。

運よくすぐにバスが来てくれた。今度も加速がものすごいが下りだから速度が乗ってくる。またエンジンのたてる音のすごいこと。エンジンの限界まで使うとこんな音がするのか。さらに電車に乗りかえる。えんやこらと客がわたししかいない電車は少しずつ客を増やしながら阪急宝塚線の川西能勢口に着いた。

72時間世界一周・帰還。

あとはおとなしく梅田に戻り、淀屋橋経由で帰った。家に着くと夜の9時。

この切符は関西の鉄道会社を、主要なところではJRと近鉄を除いてはほぼ網羅していてとてつもなく便利であった。自動改札の機械に通すだけだ。さて、3日間このデジモンの絵が描かれたカードで乗った鉄道の正規料金は一部推定も含んで9,700円ほどであった。5,000円の切符でこれだけ乗ったのだからまずまずだろうか。しかし、あらためて鉄道の料金の高さにため息が出る。とくに初乗り運賃が高すぎる。

料金の高さはこの国全体が抱える高コスト構造のせいだが、一日中デジモンのレトルトパック入りカレーを持ち歩いておいてこんなことを言うのはやめておくか。ともあれ、いつも通る駅にヒカリさんとテイルモンが立ってこっちを見ていなければこの3日間ふらふらと出かけていくことはなかっただろう。この、壮大すぎて高価すぎて興行的にどうかなと思われる、デジモンスタンプラリーに感謝である。

20 aug(sun)

脱線。

うっかりどれみさんを録り逃してしまったので、あさきさんに見せてもらうことにした。そんなわけで昼ごろからへろへろーっと遊びに行く。うっかり本の整理の罠にかかってしまい、かなり遅刻してしまったのは内緒である。

これまたうっかり、あさきっちの下の名前を忘れてしまい、玄関で少し困る。出ていらした父上に「お兄ちゃんの方ですっ」と言って本人を呼んでもらう。しばし、まんが大会で買われた本を読んだりおやつを食べたりしてまったり過ごす。

ふと、まんが大会の帰りに買ったらしいおみやげの領収書に目が止まる。「シンクウシュウマイ」と書いてあった。真空パックの焼売なのだろうけども、シンクウシュウマイと片仮名で書かれると別のなにかのようだ。男声4女声1ぐらいで声を合わせて「シンクウシュウマイっ」などと言ってみるとなんだか特撮ヒーローもののタイトルみたいだ。われら仮面の忍者シンクウシュウマイっ、必殺真空焼売っ、などと意味もなく一人ではしゃぐ。

とりあえず、そのときのメモを頼りに作ったタイトルロゴ。子供用の靴にでも張り付けるとレアすぎて子供は泣き出すでありましょう。レッド、ブルー、イエロー、ピンク、グリーンがいる予定。横浜キヨーケン基地から5機の短い円筒形ロケットに乗って地球上のどこへでも10時間以内でたどり着ける予定。オーショウ将軍率いるギョウザ部隊が当面の敵。必殺技ピースオブグリーンはすべての動物細胞を植物細胞と化し動けなくする。また超必殺技マスタードシャワーは危険すぎて化学兵器禁止条約で使用を止められている代物。……というような感じの意味のない妄想を一人、脳の中でする。

さらに「チルマ(笑)がんばる」のCD-ROMがあったので、まったりと見せてもらう。なんと声が4人から選べてしまう。そのうちの一人がころみさんとしか思えない危険な声。実に危険な代物である。

で、本題からそれまくってしまったところで、どれみさんを観る。録り逃したものの前に、前シリーズで見逃していた22話「夏祭りにタップが消えた!」と第47話「お父ちゃんのお見合い」を見せてもらう。で、ようやく「北国のハーブと大切な思い出」に入る。観終わる。で、オチのないどれみさん4コマまんが(1)(2)なんかを考えつつ、アホ話に精を出す。以上3つの画像でそのアホさ加減は表されよう。

そんなことをしているうちに夕方。あさきっちの母上があらわれる。なんと。夕食を用意されてしまった。恐縮でありまするー。

水影の間を早いとこ復活させるように頼んだり、日記を早く書けとせかしたり、あんな話やこんな話をしているうちに夜11時になってしまった。そんなわけでさようなら。

21 aug(mon)

無給。

休みだけど出社。まんが大会で一日無理矢理休んだ責任を取る。よって無給。こっそり仕事するはずだったのだが、ボスも主任もいた。あーあ。

22 aug(tue)

ははは。

ははは。なんでやねーん。4コマだけだなんて描けるかー。いやそれ以前に、どれみ本を描くなんて言ってないんですが。はっ。新谷かおる調で描けってことですかいな。……できるかー。

延期。

ホンマにできるんか。なあ、お父ちゃん、ホンマにできるんか。コレ。やっぱり間に合わない。この音ではちょっとまずい。いま焦ってもしょうがないってことで、今回の発表はなかったことに。顧客との打ち合わせではなに食わぬ顔をして探りを入れてくるか。あと一か月でなんとかするってことにして。いまのアルゴリズムだとたいして進展がなさそうなので、ネタ出しからやりなおし。

将来。

来年からテレビ屋に行くのは確定らしい。デジタル放送がらみの開発が一通り済んでしまったら、草も生えない不毛の地になってそうなんだけど。うう。行きたくないよう。

早起き。

明日は5時55分の電車に乗るために5時30分に家を出ようと思っていたのだけど、自転車置き場が6時からしか開いていないじゃないか。仕方なくあのいまわしいバスに乗ることになる。恐ろしいことに5時10分のバスに乗らないといけない。バス乗り場にバイクを留めておける場所なんてないので4時55分に家を歩いて出ないといけない。ああ。口惜しい。いまわしい。たかがこれだけの距離のために。

明日は東京、明後日は群馬である。地球のみなさん、さようなら。

23 aug(wed)

聴講。

朝4時に起きる。はふん。なぜか出発直前になって父上が駅まで送ってくれることになった。これで、停留所まで歩いてさらにバスに乗るという予定に比べて時間が15分ほど余るのでぼへーっとメールなんかを読む。

駅に着いたら5時半ですよ5時半。まりなさんもまだ寝てるわってな時間にも電車は走っているのだった。アレしてナニして6時過ぎに京都駅へ。新幹線に乗るのだけど、2番列車の指定席を取っていたのだけど、1番列車に間に合ってしまったので乗りこんで自由席に座る。指定席をキャンセルすべきところだけど、もう窓口まで行く余裕がない。

とても眠いのだけど眠れない。3時間努力したが疲れただけだった。へろへろと新宿の工学院大学に行ってへろへろと映像情報メディア学会の「ネットワーク映像メディア」を聴く。午後からちょっと寝そうになって困る。NHKの発表で、チャットのログを食わせると3Dのキャラクターが発言通りにしゃべり出すというものがあった。技術的にはそう面白くないけれど、動いているところをビデオで見せられて目が覚めた。これはおもろい。

夕方から秋葉原をうろうろ。HDDの値段を見たりなんかして。カレーを食べたりなんかして。でじこビルを見たりなんかして。前を通っただけで中には入らなかったりして。最初「ゲーマーズスクエア」という建物がでじこビルなのかと思ったらそうではなかったりして。薄くて高い本を置いている店に入ったけど欲しいと思えるのがまったくなかったりして。行くたびに微妙に店の並びが変わっていて少し困る。

で、さらに新幹線に乗って某工場のそばの駅まで行く。駅のそばのホテルで泊まる。

24 aug(thu)

奥地へと。

某工場への移動に関しては、ここで合流することになっている主任にすべておまかせだったので、決められたバスに乗ればいいとだけ思っていた。駅まで会社のバスがくるんである。待ち合わせの時間より15分ばかし早く着いたのだけど、もうバスが待っている。バスに乗りこんだらば、すぐに発車してしまったんである。さらば主任。さらば地球よ。

工場はだだっ広くて一人で迷いこむと絶対に目的地へは行けないという話である。しかし主任はここにはいない。本当に迷ったら電話でなんとかかんとか事業部の誰かに電話で助けを呼べばいいだろう。公衆電話や内線電話ぐらいどこかにあるに違いない。で、きっと泣きそうになっているところを見られてしまうんである。

途中で「こども写真城アリス写真館」という建物の前を通った。アリスと写真という語がくっついているということは、アリスとはキャロルの書いたアリスのことであろう。ここにちょっとまずいものを感じる。キャロルがその昔どんな写真を撮っていたかを思うに、ちょっと娘を連れて入りたくない屋号である。

工場までかくも遠いとは思わなんだ。50分ほどバスに乗ってやっと工場の門をくぐって、工場の建物の間の迷路のような狭い道を、納入業者の車や従業員の自転車をよけながら走り回って、半導体部門の看板を掲げた建物の前に止まったので、たぶんこのあたりであろうとバスを降りた。そもそもこの半導体部門の中のどこになんとかかんとか事業部があるのだろう。なんとかかんとか事業部にもその中にいくつも部があって課があるからなかなか目的地へたどり着くのは困難である。脳の情報探索の構造がバブルソートしかできないようになっている人が迷子になりやすいんじゃないだろうか。二分ソートができる人なら巡回セールスマン問題も解決してしまうんじゃないだろうか。

半導体部門のボス的存在たる目の前の建物に入ってみる。おねいさんに「おはようございます」と挨拶されたりする。おお。なんだかえらい人になったみたいだ。研究所とえらい違いである。トイレで手を洗って、その水の冷たさに奥地に来てしまったんだということを実感する。あまりうろうろするとえらい目に遭うので、探検はそこそこにして主任が来るのを待つ。きっとわたしがこの建物の前に立っていれば、次のバスに乗ってきた主任がわたしを見つけるだろう。15分ばかし経って主任は来た。随分あっさりした感動の再会である。やはりわたしの乗ったバスが1本早いものだったのだ。

奥地にて。

目的地は目の前の建物ではなかった。また少し歩いてなんとかかんとか事業部の設計部門のある建物に入っていく。で、一目で来客と分かる札を胸につけて建物の奥地へ奥地へと進んでいく。もうアカン。ウチもう分からへんようになってしもたわ。なぜ、建物の中まで迷路のように作るのだろう。敵が攻めてきたときにすぐに占領されないように廊下をまっすぐ作らないのだろうか。社長はどこじゃ。どこじゃー。研究所と違って、やけに人が多くてむさ苦しくて狭苦しい日本の職場をうろうろして、やっと半導体部門のなんたらかんたら事業部の某部某課長の席までたどりついた。

で、さらに基板の動作試験をしているところまで移動する。途中で、誰かの計算機のディスプレイに見覚えのある絵が映っていた様な気がする。実験用の場所で、基板に載っけるソフトのパラメータを変えたり音を出したりなんかしているのを横でぼへーっと見る。で、なんかの用事でまたさっき通った通路を引き返したのだけど、問題のディスプレイに映っていたのは、やはり「スーチーパイ」の篠原ありすさんだった。うむむむ。なぜ変身後のピーチパイにせぬのだー。桃色の髪が職場に映えるというのにっ。

さて針のむしろ。CDは持ってきたのだけど、わしの作った音は入れられなんだでござるよ。無念。この不始末は社長の首を取ることで挽回をっ。なりませぬ。殿中でありまする。殿中でありまーすーるー。とりあえず既存手法でけっこういい音を出すものがあるので、それを聴かせて目標はこれぐらいですってなことを説明する。

このあと長い会議。眠くて困る。9月末までにそれっぽいものをDSPに載っけてリアルタイムで鳴らさんといかんでござるよ。4月からテレビ屋に行くのに合わせて10月からまたハードウェアな人になるっぽいので、あとは頼む。ぐふ。

奥地から。

夕方からへろへろと帰還。随分奥地に来てしまったので帰るのが大変である。ところで山手線の「左上」あたりの駅に立つと、いつもいつも暴力的な速さで通過していく埼京線をうらめしく見ることになるのだけど、新幹線は埼京線よりも速い。新幹線で埼京線の車両を何度も追い越して東京へ。さらにどこかへ寄り道する余裕もなくまた新幹線に乗って京都へ戻る。また早い電車に乗ってしまったため、指定席を無駄にしてしまった。来た電車にとりあえず乗ってしまうというやり方はなにかと罪深い。

家に着くとちゃんと弟はビデオの予約に逆らわずに動かしてくれたようで、どれみさんの代替放送はちゃんと録画されていた。

25 aug(fri)

復帰。

あせってはみたものの、することはまず報告書書き。

衝動。

会社帰りに日本橋に寄ってしまう。IBMのDTLA-307015を12,200円で買う。7,200rpmで15GBのHDD。品切れが多く見て回った中では1軒しかなかった。3面のHDDは生産量が少ないのだろうけど、容量が少なくても安いものが売れているのかもしれない。さらにIllustrator 9Jのアップグレード版を24,800円で買う。さらに、Powertone 2を衝動買いしてしまう。14,800円。

1日で5万円も使っちまったい。

月例経済指標。

残業手当18,043円。増えたり減ったりして振り込まれたのが189,339円。

26 aug(sat)

先週のどれみさん。

「北国のハーブと大切な思い出」の巻。

あらすじ。またまた北海道へ旅行である。どれみたち一行はバスに乗ってマジョリリカを訪ねる。一方どれみの父渓介もまた北海道に釣りに来ていた。一行がマジョリリカといっしょに魔法のハーブを探していたときに偶然、渓介が見知らぬ若い女性といっしょにいるのを見つけてしまう。

感想。実は渓介が川の護岸工事の反対運動に参加していたり、北海道に釣り仲間が何人もいたり、と父親の隠れた一面が見える話。しかしちょっと詰め込みすぎてやいないか。どれみさんたちの旅行とは別に渓介一行の話が進んでいく。件の女性の恋人が病死してしまい、一行は思い出の川を訪れる。マジョリリカさんが気を利かせて川の主と呼ばれる大物を釣りあげるように仕向けるのはやりすぎ。釣りというもの自体が、生き死にを語る上ですれすれの危険な題材なので、細かいところが気になってしょうがない。小さな魚を釣っても持ち帰らずに逃がしてやる、という台詞もやりすぎ。

どれみさん一行がクマに出会ってしまい、マジョリリカさんが死んだふりをしようする場面で、妙に和風な習慣を持つと分かるあたりが見どころ。やはり、平安時代あたりから日本にいてマジョリカを育てていたんだろうか。マジョリカは800年魔女をやっているのである。前回登場した「ハーブを探せ! MAHO堂バスの旅」に比べると、マジョリリカさんは結構しっかりしている。

あと、北海道までバスで移動するのかと思ったら船に乗っていた。なんとものんびりした旅行である。

林檎さんのこと。

昨日買ったHDDをつないでデータを移す。ここでうっかりMac OS 8.6Jを消してしまう。なんてこったい。インストールしなおしたり、各種ドライバを入れ直したり、動作確認したり、嵐の夜に15年後の未来からわたしの赤ちゃんがやってきたりしてもうたいへん。で、ここでATMがATMフォントをラスタライズしないことに気付いてまた困る。

で、調べた結果、システムフォルダの真下に、日本語の文字コードのマップを定義しているっぽいファイルが入ったCommonという名前のフォルダが必要だということが分かった。いままでその存在に気付かずに使っていたらしい。これをMac OS 9Eにも用意してみたら、同様にいままでATMフォントがラスタライズされずに困っていた症状も治ってしまった。Mac OS 8.6Jの再インストールの副産物でATMが使えるようになってしまったが、ATMが使えるならばほとんどMac OS 9Eで事足りてしまうのである。

電子網点生成装置。

やっと林檎さんがまともに動くようになったので、Powertoneをインストールしてみる。Photoshopのプラグインで、スクリーントーンっぽいものを作って貼りつけてしまおうというもの。で、遊んでいると結構面白いのだけど、一定の線数で円形の網点を置くだけなら、グレースケールで描いておいて、Photoshopで2値化した方がいい。領域によって網点数を変えたいなら、グレースケールで描いておいてPowertoneで領域ごとに線数を指定して2値化していくといい。

Powertoneは模様に変型をかけることができるのが面白いところ。ぐぐっと引っ張ってゆがめれば曲面っぽいものが作れてしまう。だがしかし、600dpiだとか1,200dpiぐらいの実用的な解像度では変型処理は滅茶苦茶重い。PowerPC G3 350MHzを持ってして重い。2GHzぐらいにならんかってなぐらいに重い。プレビューに何十秒も待たされるような代物なので、よほど熟練しないと使えない危険な道具である。あとは、各種のなんに使うのかよく分からない模様がわんさと入っている。さて、これを使う日はくるのだろうか。

全部インストールするとファイル群は2GBぐらいに膨らむ。砂目のトーンだけで1GB以上あった。なんとおそろしい。どうも画像ファイルに無駄が多いようで、2値の画像にしては大きすぎる。どの模様を捨てるかという選択が重要。

27 aug(sun)

予定。

[1]JAS 200 07:30-08:40
[2]ANA 016 07:45-08:50
[3]JL 0102 08:55-10:00
[4]JAS 202 09:30-10:35
[5]ANA 020 09:45-10:50

MAHO堂大バザール♯」は10:30開場だから、11:00到着でもいいなら[3]が妥当か。しかしぷにケットのときに迷子でえらい出遅れてしまったことを考えると[2]にすべきか。それでも余裕がありそうなので、近くに食事ができる店でもあればいいけど。

かなり安全。

一昨日HDDを買ってきたので、林檎さんのHDDが2台になった。これでデータのバックアップがより安全っぽくなって、日ごろの不安も減った。DPTAからDTLAへと1世代新しくなっただけなのだけど、えらく音が静かになった。どっちのHDDが動いているのか聞き分けられる。

速度も速くなっている。連続したデータの読み書きの速度は、線記録密度に比例するはずである。でも線記録密度がどうなっているかなんてことは知らない。でっかいデータのコピーの速度を測ってみた。Ram DiskとHDDの間ででっかいファイルのコピーを行うの要する時間を測ってみると2割ほど速くなっている。

転送速度は、回転数が一定の場合は面記録密度の1/2乗程度に比例することが期待されるが、4面で13.6GBを記録するDPTAから3面で15GB記録できるDLTAへの面記録密度の向上は1.4倍程度なので、1.2倍の速度向上は期待通りである。ただ、HDDからHDDへのコピーだと1.5倍もの速度向上があったことから、測定値は条件によってかなり揺らぐということも分かった。何倍速くなったかということに関しては即断は危険だが、速くなったことだけは確かである。

ところで、テグレットの「かなり安全」という名前の、ファイルのバックアップを勝手にやってくれるソフトがあるのだけど、これはなかなか便利で、CPUがひまそうにしているときを見計らって勝手にバックアップを取ってくれるらしい。Windows用しかないのが残念だ。

先週のどれみさん。

「ねらわれた健康診断」の巻

あらすじ。暁がどれみを花火大会に誘うのだがどれみは行くことができない。聞けばどれみはハナの健康診断があって行けないという。魔女の赤ちゃんの健康診断の間は、母親は赤ちゃんから離れることになるということを、暁は知っている。健康診断は今晩だ。オヤジーデにそのことを伝え、自分は私用があるから誘拐の実行は自分ではやらないという。オヤジーデは一人、おジャ魔女たちが魔女界への門をくぐるのにまぎれて魔女会へ入り込み、健康診断の間じゅう隙をうかがう。

オヤジーデは偶然見つけたクイーンズピーチをかじる。どうもこの桃を食べると魔力が格段に増すらしい。オヤジーデは赤ちゃんたちをあっという間に人質にしてしまう。

感想。魔法でなんでもできるように見えて、なかなか魔法が使えない。誘拐なんて簡単に見えるのだけどそうもいかないらしい。それがオヤジーデの流儀なのか、ハナちゃんをさらって風船にぶら下がって空へ浮かんでいく場面はとてもかっこよくて好きなのだけど、一方とても歯がゆい。瞬間移動でもなんでもやってさっさと逃げるべきなのに。

「おジャ魔女どれみ」の世界では魔法は万能ではない。魔法がなんでもありになってしまうと話が面白くなくなるってんで、わざと魔法をあまり使わないように書かれている。今回の脚本では、オヤジーデの窮乏による空腹とかっこよさへのこだわりで包むことによって、魔女たちへの確執を背負う魔法使いの非情さを損なうぎりぎり手前のところで耐えられたように思う。また、暁くんがハナちゃんをさらうのに加わらなかったのは、自分が手を汚すのを嫌っているだけなのか、それとも別の策があってなにかこっそりとやっているのか。このあたりが気になる。

みどころは、赤ちゃんたちが魔法で積み木細工を組むところ。魔女の赤ちゃんは指が使えなくとも、魔法という表現の術によって、形状を認識して積み木で模倣する程度の能力を見せられる、ということを示したところ。ハナちゃんは話すことはできなくても、ちゃんとどれみさんたちの気持ちが分かっている、ということを示唆する、ような気がする。

28インチ。

そうそう。書くのを忘れていた。先日映像情報メディア学会の講演を聴きに行ったときに、いっしょにディジタル放送関連の機器が展示されていたので見てきたんだった。シャープの28インチのHDTV対応の液晶ディスプレイがあった。ディジタル衛星放送受信対応で液晶ディスプレイは定価が110万円。思ったより安い。ただ解像度はあまり高くなくて1280x768pixel。

実物を見て圧倒される。でかい。HDTVの絵で見比べる限りはCRTに遜色ない感じ。計算機のディスプレイに使うには画素の密度が低すぎるので、もうちょっと小さくして、もうちょっと密度が上がってくれれば言うことなし。あと、置き場所を食うので横長画面はいらない。

28 aug(mon)

ネタ。

あーたーらしーいーあーさがきた。きーぼーおのあーさーが。もう月曜になってしまった。新しいネタがなかなか出てこないので困る。打ち合わせまであと数分。

配属。

同期で同じ部に入ってきた連中のうち、研究所追い出され組がわたしを含め3人。で、カメラ屋に行くのが1人で、半導体屋が1人。テレビ屋はわし1人だけか。なにかがおかしい。元気のいいところに人材を回すのは当然だけども。なんだか釈然としないものが。

特異性に着目すること数年。

おおお。そうか。あのスクール水着の下腹部の特異な形状は、意味があったのか。そうか。そうだったのか。あれは水の通路だったのか。うむむ。実物を手に入れて布地の縫製を観察したくなってしまうではないか。いやそもそも、店の人が売ってくれるのかという問題はあるけれども。家族に見せられないものを増やすのもどうかと思うけれども。

国際仕事機械。

設計としてはソニーのPlaystation 2よりも任天堂のGamecubeの方がはるかに興味深い。1トランジスタで動くSRAMを主記憶に使っている点と、DVD程度の記録密度を持つ8cmの光ディスクでゲームソフトを供給するという点に注目したい。

まず、主記憶とCPUとの間の転送速度の問題を、わたしのあんまり好きじゃないDRDRAMを使わずに、SRAMを低コスト化して使って解決しようとした点が面白い。最初のアクセスの待ち時間が少ないことの効果がいかほどなのか興味がある。あと、ディスク径が小さくなるということは機構制御の負荷が相当減るはずで、それだけで壊れにくくなりそうな気がする。これを見せられるとPS2の力技の設計がかすんで見える。

で、これで遊んでみたいかというと、それは別問題なのだけど。

29 aug(tue)

なんですと。

なんですとー。Photoshop 6が今年の第三四半期に出るだとう。5Jから5.5Jへのアップグレードはやめときゃよかった。Illustrator 9ではweb用に最適化した画像ファイルを作るImageReadyの機能を取りこんでいるので、Photoshop 6もそうなるんだろうか。Phosotshop 5.5のようにImageReadyを別アプリケーションにしておいて、画像出力時に連携してくれた方が無駄がない。だけどImageReady 2JはどういうわけかMac OS 9Eだと表示される日本語の文字が化けて困る。Photoshopと統合してくれれば文字コード周りの書き方も統一されて文字化けもなくなるんかなあ、と想像する。とにかくPhotoshop 5.5JはMac OS 9Eで使う限りは大失敗の買いものであった。

復習。

昨晩、薄くて高い本をじっくり読み返してみる。いままでちゃんと読んでいなかったギャグまんがをひっぱり出してくる。「残酷MAHO堂4」と「くるくる亜美ちゃん11」がまたえらい面白い。

「残酷MAHO堂」はアホの世界チャンピオンである。もう無茶苦茶。なぜか銭湯で、あいちゃんを取り合う関先生とおんぷさんの二人が蛍光灯を武器にして闘う。なんでやねん。関先生が口の中までガラスの破片だらけになって闘う姿に見とれてしまった時点で敗北。参りました。なんでやねん。

「くるくる亜美ちゃん」はわたしの感覚と結構近い感じ。ギャグが放ったらかしで、ツッコミを待たない高速ギャグの連続。「これはオチているのか」といちいち考えてしまう人は読むに耐えないだろう。亜美ちゃんがかなり変。真顔でギャグが言える人。そんな感じ。本にはさんであったチラシに載っていた、亜美ちゃんが歩くとサンダルがきゅっきゅと音を出すという、ただそれだけのまんがが秀逸。

敏感。

うう。「Close 2U」で検索してこの日記にたどり着いた人がいるではないか。申し訳ない。最近計算機の引越しとかあって全然触ってないのですわ。「福永令三」で調べに来た方。あんなんでいいんですかね。「クロロホルム」を調べていたアナタ。なんに使うんですか。それにしてもアレだな。結構、他人の感想文を読んでやろうって人はいるものなのだな。検索エンジンでは、たいてい内容の一部が読めるようになっているわけで、ここが日記だということは承知の上だろう。絵が欲しい人とかキャストやスタッフの情報が欲しい人ばっかりじゃないのだなあ。

げげぼドリンク。

あ。23日に東京に行ったときに、西日暮里の「冷やしとうもろこし」(下から2番目の段落参照)を飲んでくるのを忘れてた。いまになってやっと思い出した。来月17日は忘れんようにせんといかんなあ。

大人。

盛況な掲示板なんかに行くと、たまになんだか口汚い言葉でなんだかよく分からんことを書き散らす人だとか、的外れの質問をしたりする人が発生しますわな。で、彼らがどういう組織から派遣されているのかは知らないけれども、みなたいてい同じような雰囲気で、みな同じように誤字が多かったり、言葉遣いを知らなかったりする。

で、最近yahooで株価情報を見ているのだけど、そこの掲示板にもそういう壊れたお客さまがいらっしゃる。これがまた面白い。たぶん、yahooのオークションなんかと共通だと思うのだけど、このあたりのサービスを受けることができるのはIDを発行された会員だけなんである。で、掲示板に投稿すると、投稿者について(35歳男/jp)とか書かれてしまうんである。

まあ、その年齢が正しいかどうかは結構怪しいのだけど、それはさておき。どんなにすごんでみたところで、冒頭に(35歳男/jp)と書かれてしまっては脱力である。「ちょっとワルぶったいまどきの17歳」みたいな35歳登場である。おーい。お父さん。お母さん。空腹に耐えながら大きくなって、どす黒い空の下で働いて、やっと転がりこんだ長屋で育てた子供がいま大人になってこんな出来である。……これは自分のことなんだけども。

30 aug(wed)

無題。

しかしまあ、えらい正直な人やなあ。

続き。

1トランジスタなSRAMを主記憶に使えるように基板に集積したのって作れんかなあ。いっぱい集積したら高速では動かせないだろうけども、そこをなんとかがんばって200MHzぐらいで動かせないかなと。発熱がすごそうだけど。

物欲。

本棚が欲しい。またまた欲しい。本を著者名のあいうえお順に並べようとしているのだけど、これがうまくいかない。6段の本棚を無理矢理8段にしているので、高さ18cmのよくあるまんがの単行本しか入らない棚が何個もあって、そこからはみ出したB6とかA5の本があっち行ったりこっち行ったりであんまり美しくない。ずらっと並んだ本の列の前に、入りきらなくなった本が二列目を成しているのもよろしくない。

で、薄くて高い本もちゃんと本棚に入れていきたいのだけど、B5版を入れられる場所が全然足りない。B5版が入る棚を用意できたとしても、薄くて高い本は数が揃うととても重いので、いま使っている棚では耐えられなさそうだ。それでもやっぱ、うさぎしゃんの本は薄くて高いのもアニメ版のでっかい資料も絵本もぬりえも全部ひっくるめて武内直子の原作の本のそばに置いておきたいじゃないか。そんなわけで丈夫な本棚が欲しい。いやむしろ、本棚が置ける丈夫な床が欲しい。

X。

第三四半期は9月末までなので、それまでに出てくれればと思っていたけれども、Mac OS Xの公開β版の配布は9月13日かららしい。さて、どうやって入手したものか。有料のCDを買う以外の選択肢はない、という噂があるのだけど。

31 aug(thu)

努力。

ああ。そういやまだ先週のユイさんも今週のどれみさんも観ていないではないか。時間はあるのだけど、なかなか手が出せない。作品を観るのは疲れるからだ。

と、書いてはみたもののそれはあんまり正しくない。その昔からわたしは、放っておくとほんっとうになにもしないで過ごしてしまう。油断するともうおひるねしかできなくなってしまう。だから休日はなにか無理矢理にでもイベントを用意しておかないと本格的なおひるね大会になってしまう。

もしどれみさんが一般家庭で観られなかったらそりゃもう観られるように努力するだろう。今週は須磨で、来週は高野山で、などとスタンプラリーのように訪ね歩く「どれみラリー」でもあればもう必死で追いかけて観るのだろう。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

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