第20回
●ペイ・フォワード●

●2000年/アメリカ/ミミ・レダー監督●

今回の漫画は、映画のクライマックスの重大なネタばれを含みます。

映画未見の方は御留意下さい。

 

 

『ペイ・フォワード』それは『先に送る』ということ。

『人から受けた恩を「恩人」に返すのではなく、

別の3人に「その人の為になること」をする。

そうすれば、いずれ世界は優しさで包まれるはずだ。』

(身も蓋もない言い方をすれば「善意のネズミ講」ですね。)

きっかけは小学校の社会科の課題、『世界を変える方法を考えなさい。』
この課題を受けた少年“トレバー”(ハーレイ・J・オスメント)が出した答えが「ペイ・フォワード」だった。

浮浪者の男、社会科の先生(ケビン・スペンシー)、いじめられっ子の同級生の3人に、彼は「ペイ・フォワード」を実践する。
だが、そのあまりにユートピア的な計画は、当然ながら思うようにはいかない。

がっかりする彼だったが、「ペイ・フォワード」の流れは彼の知らぬところで受け継がれ、
ラスベガスから始まったそれは半年の間にロサンゼルスまで達していた。

全米に広がりつつあるこの流れがTVで紹介される日、
彼は同級生がいじめられている現場に出くわす。
以前は勇気が足りず同級生を助けることが出来なかった(=ペイ・フォワード出来なかった)彼だが、
勇気を振り縛り、その現場に割って入る。

しかし彼は刺されてしまい、手術の甲斐なく眠りにつく。

だが、彼の残したものは、数え切れない人々に受け継がれていた。

評価の分かれる映画かも知れません。でんでん個人としては、ペイ・フォワードの独善的にも思える考え方や
感動の力押し的なラストに抵抗を感じたりもしましたが、見て損をする映画では無いと思います。

なお、上の文章はあくまで基本的な話の下地に言及したもので、この映画で展開した重要な部分には実は触れていません。
彼が求めたものは何だったのかは、実際映画で御覧下さい。

不謹慎ネタですみませんねぇ。●

 ペイ・フォワード

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