あずまの日記。

内容●[1]映像作品の感想文[2]蛍光灯の下で見た幻覚の記録[3]ピンク色が意識にもたらす影響の考察[4]しばしば混入される嘘 まめちしき●パースエイダーは銃器。この場合は拳銃

1 jan(mon)

あ(略)すー。

ありすーの略ではない。

いつものように。雑煮を食べる。今年は。今年こそはー。

お詫び。

12/30の新宿での集合時間(第3節参照)に関しては申し訳ないです。正直に言って、ことの重大さにいまのいままで気づいていませんでした。

状況を説明すると、食事の参加者は4人。最初から5時半に着くつもりはなかったです。そもそもそこが間違いなんですが、5時半から6時という約束を6時でいいと思っていました。また、遅れる旨の連絡はわたしではないですがメールでしています。電話の電源を切っているという事実はありませんが、電波が通じにくいという状況を放置して遊んでいるのはまずかったと思います。

とくに、時間のない人を待たせたことも考えずに、浮かれて馬鹿騒ぎしていたとは恥ずかしいです。ごめんなさい。今回はわたしはいままでにないぐらいに問題を起こしました。イベントの性格上、今後は絶対に遅刻しないとまでは言えませんが、問題になる前になんとかするようつとめます。いい歳をしてお恥ずかしい。

最初の行動。

今日はひたすら読書の時間。箱から無作為に本を取り出しては、ちょっと読む。また取り出す。そしておひるね。枕元には賢ちゃん本。はふん。しわよせー。

デジモン02でおっきいおともだちはいかなる煩悩を見るか。以下、専門用語多数。「ノーマルな」カップリングという概念を導入する。訳すと、ふつーのつがい。タケル×ヒカリあたりがノーマルなんだと思う。もう、見るからにくっついてそう。まあここまではいいだろう。

その場合、大輔×ヒカリの可能性は消える。そりゃないよヒカリちゃーん、である。そこへ来て賢ちゃんがデジモンカイザーからふつうの賢ちゃんに戻る。なんか2人はいい感じ。ブイモンとワームモンがくっついて合体する。大輔と賢ちゃんも「心をひとつに」してしまう。しかししかし、まだがまんの子である。これで2人がくっつくようなら、友達という概念は破壊され、小学生のおとこの子は「×」記号だらけで結ばれて痛くてしょうがない。

でも。煩悩の中に生きる人にとって、絶縁破壊は簡単に起こってしまう。ちょっと前の話で、なんかのピンチの時に、賢ちゃんが大輔のことを「本宮くんっ」ではなく「本宮っ」と呼んだのは、この間に二人の間になにかあったんじゃないかなんて考えるうちに、大輔×賢というのはノーマルなんじゃないかと考えてしまう隙がうまれる。

そんなことをいちいち考えては妄想の世界を育てている人が世の中にちゃんといるということが、はっきりと誌面に示された。いや困った。大輔×賢がふつうと思えてしまった時点で、わたしもデジタルワールドに来ていたのだ。そんなわけで、いまとなっては大輔×賢以外のカップリングを指して、こんなのはありえない、だとか非難する資格はないのだった。いま、カップリングという単語の恥ずかしさを再認識した。

予定。

池袋のサンシャイン劇場でセーラームーンのミュージカルを観に行く。4日の公演。ペットボトル屋と二人で見に行くはずが、別件で上京するゲーム屋の車に乗っていくことになった。前日の夜に車で出る。あと2月に「ぷにケット」だから、去年の12月から3か月連続で上京かー。すげー。

1999/7、8、9、10、12、2001/1、2。すげー。もう、交通費のことを考えると本代がどうでもよくなる。20万円あったら400冊ぐらい買えるもんなー。ああ、そういう問題ではない。ミュージカルを観に行くんなら今月の「ぽぷケット2」はなしだなあ。ああ、そういう問題でもない。

読書メモ。

デジモン本の中から、とりあえず簡単にメモ。

「すきスキ大好き」ウキウキ本舗。ギャグまんがだけではなかった。だまされていた。風船のまんががかっこいい。

「一乗寺賢本」エンダイヴ。例の灰色の海のイメージと、記憶障害を引っ掛けるなんざ渋いさね。無ではなく、不定なもの。

「NO SELF CONTROL」エンダイヴ。ぐはあ。最後の、うなされる賢ちゃんの手を大輔がにぎってやる場面がー。えろえろしい。

「MONKEY PUNCH! MONKEY KICK!」猫とピストル。ギャグのツッコミが激しい。アルケニモンの悪者っぷりがすごく好き。個人的にはアルケニモン×賢を期待するのだけど。おねいさん的にはだめですか。

「BUGPACK」(あもりそうし)。ぐはあああ。賢ちゃんのアリスがー。シンデレラがー。制服がー。これ以上なにが必要であろう。

「新婚さんいらっしゃい」ズゴパラ/猫とピストル。夫は会社へ、妻は家でという既成概念の中に無理矢理小学生のおとこの子二人を押し込んである。この設定自体がギャグ。出張のくだりがいい感じ。

「スキスキけんちゃん」パンダイ。うがああ。賢ちゃんの女装がー。卑怯にゃりよー。気がつけば絵だけで本を買っていた。でもいいんだ。ふりひらだしっ。おっ母さん、東京はこわいところです。

「ワームモン大図鑑」とかげの王様。買った中で随一の問題作。ワームモン台詞集の歪んだ解説を途中まで読んで、やっと深すぎる愛に気づく。

「絶縁破壊」ケロリアン。デジモンカイザーの人格が形成されていく過程が描かれていてすごく惹かれる、のだけど、3年前の賢ちゃんに「ぼくは『どこ』を間違えたんだ?」と言わせるのはなんなんだ。おれ馬鹿だから分かんねえよう。

2 jan(tue)

初教育テレビ。

朝から、教育テレビで「不思議の国のアリス」の映画と「ハッチポッチステーション」の特番を観る。

前者。観はじめたときにはもう浜辺の話になっていた。しばらくして裁判のくだり。すぐ終わる。映像にするとものすごく変なことになるのは想像に難くないのだけど、向こうの空気で撮るとまだそれらしく見えるような気がする。色彩をなんとか落ちつかせようとしているのが救い。アリスがあと2歳若ければー。

後者。ビートルズのパチもん、ビールトスがよい。かなりよい。DVDで出んかなあ。

年賀。

年賀状の絵の1つめをやっと描き始め、やっと完成。明日の昼から旅立ちという予定に変わったので、出発前にその2を描くのは絶望的。はわわ。とりあえずその1だけ印刷して出しとくか。

3 jan(wed)

迫る。

はわわ。出発の時間が迫る。

出発。

ゲーム屋の車が到着。年賀状の印刷は間に合わず。

ペットボトル屋とシール屋を拾って東京に向かう。奈良のシール屋を拾って行ったのと、東名高速道路が混んでいたのとでえらく時間がかかる。シール屋を降ろしたのが翌午前1時。残り3人でいつもの部屋に転がり込んだのが2時。

4 jan(thu)

せらみゅ。

午前8時起床。9時30分、ゲーム屋と宿主を置いて出発。

向かうは池袋サンシャイン劇場。去年の8月のうさぎしゃんのミュージカルの続きを観に行く。

今回の公演はわたしは観に行かないつもりだったのだけど、ペットボトル屋が前回観られなかったのがくやしかったようで、この改訂版こそはと一緒に観に行くことになった。で、ペットボトル屋が改訂版の存在に気づくのがちょいと遅かったので、あまりいい席が取れなかった。こんなことになるならもっと早く教えておけばよかった。

10時30分会場入り。開演前にパンフレットを買いに行くが所持金が1,500円しかなく断念。買うには1,600円が必要だ。あとで借りることにする。11時開演。

「美少女戦士セーラームーン『決戦/トランシルバニアの森』改訂版─最強の敵ダーク・カインの謎─」の巻。

未完のままになっていた部分が追加されたために、かなり話がはしょられている。あまりに難解な部分が整理されたので、はしょって正解。はしょったために、話の核にある堕天使と神、妖怪と人間の対立の書きかたが弱いようにも思うが、夏の公演を観ている人には問題ない、はず。全体として、いつもどおりちゃんとした娯楽作品としてできている、のだけど。

夏の公演の懸案であるところの「〜新登場! ちびムーンを護る戦士達〜」問題はちゃんと続きが書かれることによって解決することが期待される。夏の公演では、セマエルカルテットは人造生命ホムンクルスとなるか、新世界の住人ネオノイドとなるかという選択を迫られるのだけど、どちらでもない存在であるところのセーラー戦士の姿になったところで終わった。改訂版ではちびうさとセマエルカルテットの関係がどう描かれるのかと思っていたら、たいして扱いはよくないのだった。おそらくは、ダーク・カインの「われは居るのではなく、在るのだ」問題の収束の引き金の一つに使われただけであろう。実にもったいない。5人の少女の姿が浮いてしまっている。暗い森の舞台を用意したのに、演じているのは大人だけ。少女がまったくはまっていない。

そんなわけで吸血鬼界を二分する堕天使派と人間派の争いは、やたらと大量に出てきたセーラー戦士たちと不幸な吸血鬼たちの犠牲をもって「居るのではなく、在るのだ」の主張を「在る」から「居る」に変えさせてなんとか食い止められたのだけど、またまたへんてこな終わりかたをしてしまった。ダーク・カインの意志は、今後の人間や妖怪の行いによっては変わるらしい。そんな不吉な幕引きであった。おそらくは、春の公演でさらにさらに続きが描かれる。

改訂版で分かりやすくなったとはいえ、どうも話をでかくしすぎて失敗したような感じ。ちびうさとセマエルカルテットを大事にしてほしかった。中途半端な扱いにするのならば、むしろ涙をのんでセマエルカルテットを脚本から外す選択もありだと思う。TV版のアマゾネスカルテットの、大人になることへの反抗がほとんど生かされていない点も好きになれない。

あと、中心人物以外の役者がずいぶん変わってしまった。これもがっかり。若い5人はとくに時間をかけて育ててほしかったのに。ちびうさは少し背が高くなっていい感じ。

お買いもの。

サンシャインの中のラーメン屋で食事。そのあとアニメイト池袋店でどれみさんの携帯電話用の小物を買う。一般にストラップと呼ばれる、電話機をぶら下げておく輪で、どれみさんとはずきちゃんをかたどった金属製の板がぶら下がっている。これがまたかなり愛らしくて困る。そのあとゲーム屋と宿主と秋葉原で合流。わたしはK-BOOKSで、薄くて高い本を3冊買う。どれみさん2冊、ユイさん1冊。

あかつきさんの「むかつき帝国」1巻がうっかり見つかってしまったので、うっかり買ってしまう。ふははは。古本で600円もしたけど。2巻だけあって1巻がないという気持ち悪さには勝てなんだ。

夜。

部屋に戻る。計測器屋とソフト屋を電話で呼び出してだべる。ドリームキャストのゲーム「Phantasy Star Online」を触ってみる。おこさまっぽい主人公「RABBIT」を作って遊んでみるもすぐ死亡。髪形や体型にこだわってみたはいいけれど、わたしにはとても操作できずとても悲しい。計測器屋は帰る。

診断。

ペットボトル屋がwebで性格診断を探してくる。

いまあなたの前にあなたそっくりに見える人物がいます。その人物とあなたとで似ている部分と似ていない部分を一つずつ挙げてください。

てな感じの問題だった。前者は「どうでもいいところで、どうでもいいギャグを言ってしまうところ」で、後者は「ピンクマニア」と答えた。ここから判断されるのは、前者はよく覚えていないのだけどあなた自身が気に入った性格、だったと思う。で、後者ははっきりと覚えている。後者は自分に足りない要素を指すのだそうだ。なにー。まだまだピンクが足りぬというのかー。

5 jan(fri)

だべり。

ソフト屋は帰る。ペットボトル屋は自分の用事で外出。宿主とゲーム屋とわたしはひたすらだべる。ドリームキャスト版「ラブひな」で脱力。

夕刻、銭湯に行く。その後仮眠。午後8時活動開始。9時出発。わたしとペットボトル屋だけでなく、帰省する宿主も加わる。

用賀駅でペットボトル屋を待つ。早く着きすぎてしまい、でかいビルをうろうろ。各階の案内にSunとOracleの日本支配のさまを見る。ペットボトル屋を待つあいだ、電話機につけたどれみさんストラップが気になってしょうがない。しょっちゅう電話機を取り出してはどれみさんの愛らしさに感動する。こういう大人にはなりたくなかった。11時50分、酔っぱらったペットボトル屋を回収。帰路に着く。

6 jan(sat)

帰還。

米原近辺で吹雪。路面に塩をまく車のあとについて走る。路面のうち、車輪の通らない部分は雪が積もってわずかに盛り上がってくる。午前7時、ペットボトル屋を送り届ける。7時30分、宿主は奈良まで送っていくというのを断って車を降りる。電車で帰るらしい。8時、わたしも自宅付近で離脱。ゲーム屋も自宅へ向かう。ここで、わたしだけ高速道路と燃料の代金を払っていないことを思い出す。さらばゲーム屋。さらば冬の思い出。

お買いもの。

家に着いたら眠りたかったのだけど、日記やメールを書いたりしているうちに時間がなくなってしまった。とりあえず日本橋でお買いものに行く。その前にピザを食べながら時間をつぶすつもりが、ピザが来るまでにえらく待たされる。CDをいくつか。

嫁はん。

久しぶりに電線屋と奥さん(予定)に会いに行く。わたしとゲーム屋とペットボトル屋と電機屋(再建中)と宿主とで梅田で再会。集合に5分遅刻。すまんですー。帰ってから寝すぎたゲーム屋と宿主はもうちょっと遅刻。そのあと飲んだくれる。

その奥さん予定たるうさみみ女史(仮称)が、想像以上にすんげえ人だった。こういう場で、わたしよりもはるか上を行く人と出くわしたことがいままでにないので対処に戸惑う。なんだか酒が進むにつれてまずい方面に話が進む。わたしがアンジェリーク経験者だということがばれてしまい、風受(専門用語)の魅力をとくとくと説かれた。ほかにもいろんなものを説かれた。酔っ払いの演説はとても困る。が、一番困っていたのは電線屋であることには違いない。電線屋を押さえ付けられるのは女史だけだと理解した。

女史にせがまれて、わたしまで明日のインテックス大阪のスーパーコミックシティに行くはめになってしまった。もう、わたしも行くと言わないと帰らせてくれない勢い。電線屋に合わせてこっちに引っ越してくると、大量の友だちと一度に離れるわけで、新しい仲間が欲しいのだろうな。これから女史にはあまり酒は勧めないようにしよう。強く生きろ、電線屋。

7 jan(sun)

大阪湾岸中まんが大会。

女史急病により二人とも来ず。おそらく昨日暴れすぎて体調の変化に気づかなかったのが敗因。連絡の不備があり、わたしはそれに気づかず会場に向かう。ここは都会じゃないから電波が届かないんだよう。

午前11時半会場前に着く。ふりひら付きの黒いおねいさまがたくさん見られてしやわせ。しばし行列ののち12時ごろ会場入り。と、思ったら建物の中でまた行列。そしてそれぞれの会場に散る。カタログ1,200円。A4サイズで思いのほか重い。おねいさま向けが多い感じ。ジャンル限定でないイベントは大まんが大会以外はおおむねこんな感じなんだろうか。今日はどれみさんの収穫なし。

おねいさま向けが多いのをいいことにデジモン02な本を少々見つくろう。気がつくと、大きな窓ガラスの向こうで雨が降ったり雪が降ったり。急いで帰還。

ニュートラムの駅に入るまでに長い行列ができる。なかなか駅までたどり着けない。容赦なくみぞれを頭にもらう。電車に乗っているあいだも順調に雪は降り続ける。家にたどりつくまでがまた大変。駐輪場のちびバイクのいすの上には雪が5cm積もっていた。滑ってしまってわんわんわわん。おそるおそる走るので、歩くのと同じぐらいの時間がかかる。本を入れた書類ケースが雪をかぶってしまったけれど、中身は無事だった。

読書メモ。

帰ってから本読み。デジモン本が5冊。うち1冊が有罪。あと1冊うさぎしゃん本。ナニ率17%。例によってデジモン本のメモ。

「さよならデジモンカイザーR」えぢそんず&八正堂。R指定。デジモンカイザーと一乗寺賢のあやうい日常を描いたもの。デジモンカイザーの幻想の世界からもう引き返せない。もう犯られっぱなし。ワームモンに襲われるところが痛くて困る。ワームモンにっ。

「CAT-O'-NINE-TAILS」万有。デジモンカイザーと昔の賢が出会う話。「なにも持たない」幼い賢こそが、デジモンカイザーには必要だった。そして幼い賢は兄の幻影を追ってデジモンカイザーになる。どうやっても抜け出すことができない話。

「日本製少年」犬組。大輔の部屋にお泊まりまんが。分厚い。ナニかと話題になっているTV版のお泊まり会の話より先に描いたらしい。くはー。なに泣きそうになってるんだよう、わし。この大輔にならわしの賢を嫁にやろう。入浴つき。

8 jan(mon)

壊れてく。

一昨日買ってきたデジモンのCDを聴いてみる。

「デジモンアドベンチャー02ベストパートナー12一乗寺賢&ワームモン」 「本当の強さ」でのワームモンとのデュオがやけにラヴラヴなのは、これでいいのだろうか。デジモンカイザーでいながらラヴラヴというのは、筋書きと合わないではないか。むしろそっちの方が悪者好きなわたしにはそそる話だったのやも。「本当の強さ」につながる「ONLY ONE」と「君が夢見た未来、ボクが夢見た未来」が、どこか変だけど、いい。

「デジモンアドベンチャー02クリスマスファンタジー」 「大輔と賢の買い物キャロル」の合間に入る漫才がまたまた。賢ちゃんが大輔のことを「本宮くん」ではなく「大輔」と呼んでいるのはどうなん。ねえ、どうなのよっ。「ベイベー、クリスマスだぜ」の3回めが。が。ああああ。わたしが駄目な人間になっていく。灰色の海にタイヴィング。あと、この二人は一緒に歌ってはいけない。声が自己主張しすぎる。

「デジモンアドベンチャー02歌と音楽集Ver.1」 なんとなく買ってしまった。良くも悪くも有澤孝紀の世界。もうちょっと、他の番組で書いたものと変わり映えさせられないものか。ワームモンのテーマ曲がなぜか泥臭い大衆演劇調で、タイトルが「賢ちゃん…。」っていうのはギャグなんだろうか。あと、AiMの歌うテーマ曲を部屋のステレオで聴いてみたらば、すんげえいい声だった。

注。朴路美の「路」には、正しくは王扁が付く。

試合終了。

気が付いてみれば、遠大な冬休みが今日で終わる。この間、録画したアニメはまったく観ず、年賀状は終わらず。本当に休みらしい休みを過ごしてしまった。

9 jan(tue)

今世紀最初の憂鬱。

今世紀最初の出勤。今世紀最初の満員の電車。今世紀最初の本部長挨拶。今世紀最初の昼までで帰宅。

罪状。

去年1年間に買った薄くて高い本を、段ボール箱2箱分ひっくり返す。すべからくリスト化しようというもくろみ。

1999年と2001年に買ったものが少々混じっていたのも含めて200冊弱。HTMLのTABLEを手で書くのはとてもアレなので、簡易な区切り記号を使うことにする。そしてsedの置換フィルタをえいやっと通すとHTMLのTABLEができる。出力されたHTMLファイルを、常用するwebブラウザiCabのHTML文法チェック機能で確認する。iCabはファイルが書き変えられると自動的に読みなおしてくれる。こういう流れで、迷いなくひたすらキーボードを叩いていた。最初の50冊ほどを表にしている間はたいした苦痛はなかった。

だが。150冊をやっつけたあたりですごく、苦痛になってきた。こんなものに手を出さなければよかったと思った。日付をまたいでひたすらキーボードを叩いていると、この作業はアレに似ていることに気付いた。締め切り前の真夜中に似ていた。これを思うと、年間300冊も仕入れている誰かさんの苦労がしのばれるんである。あの、薄型軽量の計算機で。外れかけたキーボードで。

しかして午前1時。段ボール箱2箱をやっつける。表をざっと眺めたところ去年買った本はまだ少々別の場所に残っているようなのだけど、ここで一区切り。お父ちゃん、ウチはやったで。

1年分を並べてみると、作家の題名の付けかたのポリシーが見えたりして楽しい。変なサークル名とか変な題名がたくさんあると面白い。単独では面白くなくても、変な固有名詞がたくさんあると面白くなってしまう。「さるのいきぎも」だとか「らんどせる」だとか書いてある。えろいビデオだとかえろいゲームのタイトルに共通するへんてこりんさがあって、しばらく見ていて飽きない。

お泊まり会。

デジモン02を2話やっつける。やっとお泊まり会の話まで来た。「爆進! ブラックウォーグレイモン」なんていうサブタイトルなので油断していた。お泊まりのくだりは薄くて高い本で騒がれたように別に妖しいところはなく、むしろ賢ちゃんに友だちができたといって賢ママが涙するところに、3年間に失われたものを感じるのだった。……と、途中までそう思っていた。

が。あの朝の目覚めのシーンはなんなのだ。先に目覚めて遠くを見つめている賢ちゃんが。安らいだ表情の賢ちゃんが。うう。えろえろしいじゃないかー。妄想万歳。横でぐーすかぴーと寝ている大輔を見ていると、こういうやつぁ、コトが済んだあとさっさと寝てしまうんだとか考えちゃうじゃないかー。ああああ。黒のあずまさんが脳髄からはい出てくる。「ブラックウォーあずまモン完全体。地下水路に生息。必殺技はブラックシュガーハートアタックっ」……指が勝手にキーボードを叩く。「灰色の海」というのは案外身近なところにあるのかもしれない。

わたしがデジモンのビデオを観ていると途中で母が帰ってきた。いっしょに居間にいた母は、デジモンを観てなんとも思わないのだろうか。

「これ、ピカチュウでしょ?」

と言われてしまったけれども。

10 jan(wed)

偏平率。

こんどのPowerBookは薄くてでかい。

70MB。

Mac OS 9.1 updateを落としてこようとするも、なかなかつながらず。それにしても70MBとはなにごと。長い長い時間かけて落とす手間を考えると、CDを注文するのが正解なんかなあ。9.0.4から9.1にするとなにがよくなるのかがさっぱりわからないのだけど。

7。

こんどのPowerMacに積まれるCPUはパイプラインが4から7に増えたものらしい。パイプラインを細かくするといううわさを聞いてから1年経っている。動作周波数を400MHzを700MHzに引き上げるという例えはあながち外れていなかった。

愛しの段ボール。

薄くて高い本リストを作るのが止まらなくなり、天井裏からさらに段ボール箱を出してくる。1998年とそれ以前。

VHSビデオテープ10本入りの箱が3個。1997年もの1つと、1998年もの2つ。あと、薄くて高い本屋さんの袋が3袋。すべて1997年もの。あと、薬が入っていたらしい1996年ものの段ボール箱1つ。あと、かなり古い本が雑多に入っている段ボール箱1つ。ああ神さま。やっぱやめときゃよかった。

まず、VHSビデオテープの箱3つに入っていた本をおっきい箱1つにまとめる。つい、読み始めてしまう。やはし、ちょっと前まではうさぎしゃんな本を山ほど買っていたのだなあ。浮気っぷりを反映したなかなか恥ずかしい歴史である。

恥ずかしいというより痛々しい。いま読んでもいい本だったりする。そうでないものも多いけれど。これを天井裏に隠していたとは罪深い。ううう。

11 jan(thu)

9.1。

んごー。Mac OS 9.1 updateを落とそうにも、さっぱりつながらず。70MBのファイルをご親切にも15に分割してあるのだけど、つながらないのは仕方がない。インターネットへの接続が夢のブロードバンドだろうと電話回線だろうと、つながらないものはつながらない。Webサーバの前にはそりゃあもう遠大な待ち行列ができているのだろうて。行列が一向に短くならないのを考えると、ホントにCDをかの国から買った方が早いやも。

今日会社でやってみたらつながった。あんまり速くはないけれど。ときどき切られるけれど。3時間ほどかけて取得終了。

0.7。

落としついでに、会社で使うもじらを0.6から0.7に変える。この起動時間の遅ささえなんとかなれば、もうちょっと使われると思うのだけど。3,135個にも分かれたファイルをもうちょっとまとめて、起動を速くできないか。

題名のない夜会。

んごごごごご。んごごごごご。ぱーんぱーんぱーん、だんどんだんどんだんどんだんどんだん。ぱーんぱーんぱーん、ぱ、ぱーん。だんどんだんどんだんどんだんどん、だん。ぎゃあああ(パイプオルガン)

2001年になったことなので「ツァラトゥストラかく語りき」の冒頭をうなってみた。そんなわけで、リヒャルト・シュトラウスの旋律に躍らされながら、ハイテクで文化的ではいせんす絵本な生活に触れてみるべく、計算機で音楽を聴いてみるかと思いのほか大漁で新潟漁協の関係者も異例の記者会見を開き「空港の建設には賛成しかねるが、補助金目当ての結婚詐欺が急増することが予想され、明日は晴天となるでしょう」とは中大兄皇子の句。ん。文章が壊れておる。iTunesが出たのをきっかけに計算機で音楽を聴いてみるかと思う。わざわざAppleがこれを使えといって配布しているのを、すてきな奥さんであるわたくしが見逃す手はないにょ。

こいつ、仕様にどえらい間違いを見つけてから現実逃避してるにゅ。やーねー、こういう大人にはなりたくないわねー。あしたが締め切りだってことを、わざわざ日記に書かないと気が済まないにゅ。まったく仕事中になに書いてんだかねえ。こんなヤツほっといて、ぷちこと温泉まんじゅうでも食べるにゅ。あたし、紅茶のポット持ってきたんだ。

うるさいにょー。

ちゃらららちゃらんらー、ちゃらららちゃらんらー。かーいかいかい、かーいかいかい、愉快痛快怪物くんは、怪物ランドのプリンスだい。むぎょぎょん。この、むぎょぎょんっていうギターの音について脳の中の歌い手さんと打ち合わせしたところ「パタリロ」のテーマ曲の冒頭にも同じ音が出てくることに気付いたにょ。むぎょぎょん。朝から晩までばたばた。そんなことはどうでもいいにょ。いま、書こうとしているのは計算機で音楽を聴くという行為についてにょ。

続・9.1。

会社で作ったMac OS 9.1 updaterのCD-Rを家の林檎さんに食わせるが、ファイルの構造がはちゃめちゃになっていて読み込めない。Windowsでは読めるようなので、PCからネットワーク経由で林檎さんに移す。70MBのデータのかたまりが、いまここに。

で、インストールしようとしたら、Language Kitを使っている場合はCDからじゃないとインストールできないというつれない返事。さようなら。さようなら。

続・題名のない夜会。

で、日付の変わるころ、iTunesを落っことし大作戦を決行。いまとなっては4MBのファイルごときで動じるものか。さっそく使ってみる。

CDを1枚まるごと読み込んでくれる。演奏時間の1/3ぐらいの速さで読み込んでくれる。で、その間ちゃんと音が出る。読み込みつつも、音は正常な速度で再生されている。HDDに書き出したものを再生しているのだろう。

で、終わる。これをどうやってMP3に圧縮したものか。よく分からないのであれこれいじってみるがよく分からない。実は、もうできていた。CDを読み込みながら同時にMP3を作っていくらしい。

読み込みと圧縮の処理の間、ものすごく操作が重い。こうやって文章を書きながら、カーソルを移動させようとするとすごく遅いので分かる。CPUが何個もついている計算機ではいい感じで動くのだと思う。

マニアの底意地。ビットレートを変えてやり直し。などとやっている間に午前2時。寝る。

12 jan(fri)

続々・題名のない夜会。

で、今日も自宅に帰ってからCDの音をMP3に変換する。iTunesのMP3ファイル群を管理する機構の使い方がよく分からず、結局何度もMP3変換の処理をやりなおしている。加えて、音質の評価もしてみた。CDの音との違いがさっぱり分からない。いや、わずかに違うのだけどどちらがいいのか分からない。2年ぐらい前にMP3の音を聴いたときにくらべると格段の進歩である。とりあえず余裕を見てデータ転送レートは192kbpsにしてみる。処理している間、計算機の応答の遅いこと。Mac OSはCPUの能力の割り当てかたがまったくもってアレなので困る。

マニアの底意地なのか職業病なのか。ここまでえらい手間をかけて3枚のデジモン02のCDから、MP3ファイル群を作った。えらい手間をかけて題名を入力した。それも日本語の文字の使用に不安があるのでアルファベットで入力した。これで、CDの入れかえをしなくとも、3枚分のCDに入っている音が計算機とヘッドフォンで聴けるようになった。「Artist」と「Album」という検索キーで聴きたい曲を並び変えて、巨大なデータのかたまりから容易に探し当てることができるようになった。ハイテクで便利で忙しい生活にようこそ。

ここまで途中で投げ出さずにやり遂げた。しかし、ここへきてとてもむなしい。複製を作るというのは、便利だけどとてつもなくむなしい作業だった。その間、ずうっとわたしは計算機に使われっぱなしだ。わたしは曲を書いたわけでもなければ、部屋を片付けたわけでもない。今後HDDが壊れるまでずうっとお手軽に曲を聴くことができるようにする、ということの代償に手間を支払った。

いまも聴いている。もう拷問のように、同じ曲たちを浴びるほど聴いている。ベイベー、クリスマスだぜ? んゴ。思考の中に賢ちゃんの声の人が入ってくるぐらい聴いている。ハイテクに酔いしれて、音を聴かされていることに気づかないのかもしれない。これはホンマに便利なんかいな、という気がとてもする。ただ、あと100時間も聴きこめば、音声刺激ごときにへこたれない強靱な精神ができあがるような気もする。商店街や電車の中でいらいらすることも減るやもしれないし、音楽を聴きながらでも動じることなくこの日記を書けるようになるかもしれない。

どういうわけか、わたしは音楽を聴きながらなにかをするということにあまり向いていない。なにかしながら聴くときの音楽は、苦痛を忘れる麻酔みたいなもんである。副作用もあって、あるときは修羅場を思い出して胃がしめつけられ、またあるときは音に聴き入って本来の仕事が進まなくなる。この麻酔っぽさは、同じ曲をえんえん聴き続けるのがいけないのかと思っていたのだけど、CDを3枚にしてもだめなようだ。10枚ぐらいまで増やせば中毒は起きなくなるだろうか。とっかえひっかえ聴き続けるなら100枚いるのだろうか。健康のために1,000枚必要だろうか。

恐ろしいことに、50GBほどのHDDを2万円かそこらで買ってくればCD1,000枚分の音が入ってしまう。そして、膨大なデータがHDDに蓄積されたとき、はじめて検索性の良さが生きてくる。苦労を重ねるごとに便利になっていく。そして途中で引き返すことはどうにも気分が悪い。これぞ中毒である。毎日毎日CDを取っかえ引っかえする作業に追われる中毒。音楽中毒に計算機中毒でダブル中毒でこりゃめでたい。そういうわけで、たまに聴ければいい曲のためにわざわざMP3ファイルを作るのは、わたしには便利さゆえに危険である。しばらくMP3ファイルを作るのはやめにする。

で、気がつけば1,500字も書き殴っていてびっくりー。麻酔が効いてくると文章が荒れる。

続々・9.1。

Mac OS 9.1 updaterのCDを買うには、Mac OS 9を買った証拠が必要で、クーポンだかなんだかが必要らしい。どうも箱を捨てたときに中の書類たちも捨ててしまったようだ。

さようなら。たかがupdaterにお金が必要なのも腹立たしいが、前バージョンを買ったことの証拠まで要求するとは。さようなら。もういい。

えらそう。

たくさん泥棒がいる。広い範囲に、雲のようにただよう。泥棒を食わせてやらないといけないので、ずいぶん高いお金を払ってきた。音楽CDも、たいして売れないえろいゲームも。Mac OS 9.1 updaterのCDに至っては、買うこともできない。

迷子の迷子の。

よく考えてみたら、1/27のぽぷケット2は別件があるからどうやっても行けないのだった。2/12のぷにケット3には行かねば。浜松町から本当に歩いて5分でたどり着けるのか。今度は迷いたくないものである。あれから浅草橋の東京卸商センターに行ったりしているので、わたしの脳の中の浜松町情報がかなり壊れている。あのときは、地図を書き写して持って行ったのにまったく役に立たず、どえらい方向に歩きだしてしまった。

安全のために歩く距離をぎりぎりまで減らして、回り道になるけれど新橋からゆりかもめに乗って竹芝駅で降りるという手もある。しかし、それは迷子のプロとしての自尊心が許さない。迷い、そして泣く。太陽の位置を頼りに方向を定め、そして大自然に裏切られる。誰かに尋ねてまた歩く。この感動をあなたにも。

どうしようもなさ。

世の中には同人誌即売会情報ばかりを山ほど集めたケットコムという一部の人にはとても便利なwebサイトがある。このへんをみると、だばーっと出てくる。もう、いやになるほどだばだば出てくる。

情報の羅列を、見るのではなく読んでしまう。国語辞典を読んでいるような不思議な感じがする。国語辞典で、

やきざかな【焼き魚】火であぶり焼いた魚。

というあまりにもそのまんまな説明を読んで思わず笑ってしまうような、まあ、とにかく無機質なはずの情報の羅列にわたしはひかれていく。同人誌即売会に関する情報は、羅列するとへんてこりんなのだ。

▲2001/04/30(月:祝)11:30-15:30東京:東京文具共和会館5F/デジモンアドベンチャー02 一乗寺賢受オンリ−同人誌即売会「今、心をひとつに!」

の、扱われる本の内容と題名とのあまりの格差だとか、

■2001/05/13(日)11:00-16:00東京:台東区民会館9F大ホール/ドラゴンクエストオンリーイベント「それをすてるなんてとんでもない!!」

の、数あるドラクエ名文句から珠玉の一つを選んだあたりとか、

▼2001/06/10(日)11:00-15:00東京:原宿クレセントホール2F/(WJ)NARUTO ONLY EVENT「続・カラクリ忍者やしき〜踊る忍者伝説〜」

の、インド映画の邦題みたいな名前をつけて、しかも続編だったりするあたりとか。こういう、どうしようもなくくだらないところがすごく好きだ。

13 jan(sat)

おひるね。

午後からまたおひるね。初心者への敷居が低く、なにも考えずにできる趣味。飽きない。

土偶。

デジモン02のビデオを2話やっつける。第36話「鋼の天使シャッコウモン」を録画し忘れていて観られず、第37話「巨大究極体チンロンモン」の冒頭で突如土偶が出てきてびっくり。前からシャッコウモンの形状は分かってはいたけど、かっこわるっ。

第38話「ホーリーナイト・デジモン大集合!」ではいやな予感がする。前シリーズの登場人物がまた、パートナーのデジモンといっしょに出てくる。わたしは前シリーズは観ていないし、現シリーズも途中の第12話「デジモン牧場の決闘」からしか観ていない。だから、この大きくなった「子供たち」の背負っているものがわからない。

新旧問わず。

1998年の薄くて高い本リストを追加。だんだんTABLE生成用スクリプトがでかくなってきた。このころはクレヨン王国の本がそこそこ出ていたり、うさぎしゃんな本をかなり買っていたり。新旧問わずちびうさの出ている本を捜し回っていた形跡がある。

1個ずつ。

1997年も追加。やけに本が少ないような気がする。このころはまだ、夏冬にそれぞれビデオテープの箱1個分ですんでいたということか。あるいは、まだ家のどこかに本が隠れているのやも。

14 jan(sun)

1月半ば。

しばし外出。さーむーいー。冬のようになってきた。まるで冬のようだ。もう冬なのか。これが冬か。

日本橋に行くのを忘れた。郵便局に行くのも忘れた。

なぜそのような目で。

昨日、居間でデジモン02のビデオを観ていたら、弟が入ってきた。ああ。なぜそのような目でわたしを見る。そのような目で見ていいのは、大×賢(逆も可)な本に読みふけっているときだけだ。

やわらかい。

これまた昨日。1998年の薄くて高い本リストを作りながら、ときどき読みふけっていた。「そうるいーたー」というクレヨン王国な本に載っていた、K.TENさんのシルバー王女のロボットを作る話を読んでしばしのたうち回る。シルバー王女はなんだかやわらかそう、というただそれだけのことに着目したすんごいまんが。わたしたちの求めていたのはこれだったのか。

やわらかいもの専用。

来月のぷにケット3が楽しみー。まんが大会の時より寒くなっているから、暖かくして行かないとまた腰をナニしそう。はわわ。怒濤の大じゃんけん大会では、立ったり座ったりするけど大丈夫かのう。はわわ。服が重くなっているけど大丈夫かのう。はわわ。

15 jan(mon)

早寝遅起き。

これだけ寝ても眠い。朝10時半出社。途中郵便局に寄る。

ピチピチピーチ。

会社の食堂の売店でノーベルの「ピチピチピーチ」という桃の味の飴玉を発見した。しばらくその場から動けなくなった。ピチピチピーチ。ピチピチピーチ。……同僚に声をかけられてわれに還った。もう少しで桃色の悪魔を召還するところだった。お肌ピチピチになれる飴玉は買わずに、森永のエンゼルパイを買ってみた。

左手にキリンの「野菜ジュース」を、右手に森永の「エンゼルパイ」を持って食堂を出ようとすると、立ってチラシを配っている人に出くわす。わたしの前を歩く人はチラシを断る素振りをしてさっさと先を行く。わたしも断ろうかと思ったら、最初からチラシをわたしに渡そうという動作がない。

そういえばわたしは、保険屋さんだの銀行屋さんだのが渡すチラシをここでもらった試しがない。服装がいかにも出来の悪い学生ふうで、右手にお菓子を持って歩いているような人は、ここの社員だとは認識されないらしい。まだまだ甘いな。研究所には変な人もいるのだ。

千秋のハート型のグミがはいっているかも……。

そして森永の「エンゼルパイ」を職場で観察する。先日の「たけのこの里」では観察が終わる前に全部食べてしまうという失敗を犯したため、今回は慎重にコトを進めたい。

まず箱を観察する。特色のピンクを加えた5色刷り。ピンクはよく使われる蛍光色ではない。「千秋が作った! 甘酸っぱい千秋の苺」と銘打たれている。箱は淡いピンク地で大量の苺が描かれ、はづきさんでもつけないようなでっかい赤のリボンを頭部に載せた人物の写真がハート型の枠に収められ、もういやになるぐらい甘そうなピンク色のクリームをはさんだチョコレートパイの写真がでかでかと載る。

観察すればするほど、へんてこりんである。桃色マニアとしてはなかなか見逃せない外観設計である。

お菓子大好きな超人気タレント千秋がプロデュースしたエンゼルパイ
千秋の大好きな森永エンゼルパイと千秋の大好きな苺味をドッキングさせてエンゼルパイ<甘酸っぱい千秋の苺>をつくっちゃったというわけ

ふむ。わたしも超無名賃金労働者あずまさんであるからして、大好きな食べ物をプロデュースしちゃったりしたいものである。あずまさんの大好きなステーキとあずまさんの大好きなピンク色をドッキングさせてビーフステーキ<おぞましいあずまさんのピンク>をつくっちゃった、などと書いてみたいというわけ。

アイデアだって、味だって、デザインだって、全部千秋が考えたんだよ

とある。うんうん、いいぞいいぞ。その調子だ千秋。そして、

千秋のハート型のグミがはいってるかも……

という記述がとても気になるところである。規格化された工業製品においても、まだかようなあいまいさが残されているのか。はいってるかも知れないし、はいってないかも知れない。これは桃色マニアにはなかなかの問題である。どきどきである。公正取引委員会から文句が来ないかどうかもどきどきである。わたしも「デジタル衛星放送が受信できるかも……」と書かれたTV受信機があれば使ってみたい。そして「千秋のハート型、のグミ」が入っているのか、「千秋の、ハート型のグミ」が入っているのか。これも問題だ。

2001年1月15日。13時13分。室温摂氏22.0度。ついに開封。

と思ったが、温度計を見に行く途中で、部長が海外出張に行ったときのお土産のチョコレートを見つけてしまった。やたら甘いチョコレートを食べてしまったため、開封は延期。なんでまた突然室温を調べたくなったんだか。コトを慎重に運びすぎた。

クラス定義とオブジェクト生成もどき。

「ポケットモンスター」に出てくるポケモンたちの名前で、たとえば「ピカチュウ」というのは種の名称なのか、それとも個体の名称なのか。これはたぶん、種の名称である。なぜなら、ピカチュウという名前はずいぶん前からあって、「ポケモン」の世界でもたくさんの人が知っていて大人気だからそう推測される。ピカチュウのことをピカチュウと呼ぶのは、まるで犬を飼っている人が「犬っ、ご飯だよっ」などと呼び掛けているようなもので、なんだか変だけれども、他のピカチュウ個体がそばにいなければその呼び名でなんとか通用する。売店で「ネエちゃん、セブンスターとスポニチくれへんか」などと言って買いものをする伝達手段は存在する。

で、「ポケモン」のパチもんとでも言えよう「デジモン」においてもまた、この極端な抽象化をもう一度目の当たりにする。ちなみに史上最大の抽象モデルは、「サザエさん」のカツオが読んでいる、表紙に「マンガ」と書かれた本である。「デジモン」では、ブイモンの形質はこうで、ワームモンはこうだ、ということを「選ばれし子供たち」以外の誰かが知っている。少なくとも、誰だか知らないがナレーションの人がわざわざ話の進行を止めてまで教えてくれる。デジタルワールドを俯瞰できる誰かが知っている。視聴者が見たことのないデジモンのことをよく知っている。

こんなところまで「ポケモン」のパチもんなんかいな、と思っていた。が、デジモンは合体する。このあたりでデジタルワールドにおける種と個体に関する定義を再考させられる。エクスブイモンとスティングモンが合体すると何になるのかは誰も知らない。ナレーションの人以外は知らない。ひょっとしたら、デジタルワールドを俯瞰できる誰かは、宇宙の真理として全てのデジモンを合体させた場合に産まれる種をすべて把握しているのかも知れないけれど、デジモンがとてつもなく種類が多いのだと仮定すれば、全組み合わせの追及は意味がない。

で、合体というのは有性生殖を示唆する。デジモンに性別なんかないかもしれないけれど、とにかく示唆する。有性生殖では、両者の形質と隠れていた形質を取捨選択して、ついでに突然変異も加わる。このあたりで、デジモンは壁を破ったように思う。ナイフでプラナリアの身体を二つに切ってもそれぞれがプラナリアとして生きていくというあの無性生殖ではなく、数限りなく違いを作っていく有性生殖の概念を取り入れることによってデジモンは世界で唯一の個体となり、その個性によって現実世界の人間という生き物に近づく。実際には合体によって二体が一体になるので生殖でもなんでもないのだけれど、この合体をはかない一時的な進化としたおかげで、デジタルワールドと現実世界を隔てる壁を破ったという感を強くする。

でも。いまだにデジタルワールドがなんなのか分からずじまいである。デジモンが現実世界で、質量のある物体になる理由も分からずじまい。たぶん、最終回まで観ても分からずじまい。

千秋のハート型のグミがはいっていたかも……。

げふ。甘酸っぱい千秋の苺味エンゼルパイをやっつけた。パイは2枚入りである。

だあああっ。しまった。「千秋のハート型のグミがはいってる」かどうか確めるのを忘れていた。確かに、赤いぷちぷちは入っていた。しかし、ぷちぷちは直径数ミリ程度のもので、形状がハート型かどうかなんて、パイの断面を見ても判るものではない。

パイではさまれたクリーム状に見えたものは、ずいぶん粘性がありクリームではないようだ。過去にエンゼルパイを食べた記憶をたどったところ、似た物質と出くわす。これはマシュマロだった。パイはあまり湿り気がなくおいしくない。その上クリームの代わりにマシュマロなのでさらにぱさぱさする。これはがっかりだ。うう。わたしはプラスチックを食べる趣味はないんだ。千秋。

そして「千秋のハート型のグミ」の記述の下には、

この製品は環境管理の国際規格であるISO14001の認証を受けた環境にやさしい当社工場で製造しています

と書かれてある。ここで桃色マニアの業の深さを思い出してしまう。このピンク色の箱の派手さに、わたしの子供じみた嗜好によって生じる環境負荷を思わずにはいられないのであった。

箱。

毎日新聞の社説に、NTTが光ファイバー網を山ほど持っているのに大部分が活用されずに無駄に収益を圧迫していて、その一方で新規参入業者への貸し出しを妨害している、というようなことが書かれていた。大手新聞社でもNTTの悪口を書けたのだな。

一心線で80Gbpsのデータ転送ができる光ファイバーが東京-大阪間に400心線あって、実際に使われているのはピーク時で通話が10Gbps、データ通信が10Gbpsに過ぎないと書いてある。おお。こりゃあすごい。ホンマかいな。いくら半国営企業とはいえ、稼動率0.06%とは。これがアイ・ティー革命の正体か。早く分かってよかった。

16 jan(tue)

5億度。

発熱の話。すでにCPUの表面温度はホットプレートのそれを越え、あと2-3世代で核反応炉の温度に達する、らしい。そうかそうか。CPUの表面はすでに2百数十度に達しているのか。でっかいアルミの板で熱を逃がしているから、うっかり触れてしまっても指が焼肉にならずにすむのだな。で、核反応炉といわれてもどれぐらい熱いのかよく分からない。なんともハイテクの世界。ちょこっと調べようと思ったけどすぐには出てこない。トカマク型装置で加速したイオンの温度が摂氏5億度、とかそういうのしか出てこない。そういうミクロの世界の温度じゃなくて、核反応炉の温度が欲しい。

いや待て。そういや、核反応炉の温度といってもどこの温度なのか分からないじゃないか。それに核反応とは核融合なのか核分裂なのか。高圧の水だとかナトリウムだとかでえんやこらと冷やして温度を下げているのに、どこに温度計をあてたものか。そんなわけで核反応炉の温度がどれぐらいなのか調べるのに意味がないような気がしたので調査終了。とにかく、なんだか知らないがCPUの発熱はすごいぞ、というのは分かった。

CPUの大部分を占めるキャッシュメモリとロジック部分で比較すると、単位面積あたりの発熱はロジック部分の方が1桁大きいとも書いてある。ふむ。ためになるのう。そんなわけで、発熱を下げる方法を考えるの巻。

1.キャッシュメモリ部分とロジック部分を交互に配置する。
熱源が分散してコアの部分の融解を遅らせられる。しかし配線長が滅茶苦茶長くなる。配線長の増加を防ぐため、配線層数を滅茶苦茶増やせるなら可能性あり。

2.キャッシュメモリを滅茶苦茶でっかく取る。
速度の問題でキャッシュメモリが増やせない場合は周囲に余白を取る。ダイ面積が増加するがロジック部分よりもコスト増加は緩やかである。いわば高価なヒートシンク。しかし本当に高価なのが難点。

3.ものすごく太い脚を付ける。
CPUの裏の信号線をひそかに太くする。すると発熱はマザーボードに逃げる。マザーボードが焦げくさくなってもCPUメーカーは素知らぬ顔。

4.温度差をなにかに使う。
CPUの表面にスターリングエンジンを搭載。温度差を利用してコンプレッサーを回せば部屋の冷房にも。でかすぎてマザーボードに載らないのが難点。

5.組み込み用途。
Pentium 4内蔵のサツマイモを開発する。電源を入れると内部から焼けてふっくらほかほかの焼きいもに。

うちも参加しています。

ぐはあ。インパクにうちの会社が参加しているらしい。ぐはああ。あああ。大丈夫か、会社。

最高ですか。最高です。インパク、サイコー

17 jan(wed)

ぬるいぜぬるいぜ、ぬるくて死ぬぜ。

泳ぎに行く準備をしておきながら、準備したものを持ってくるのを忘れる。おうちの、ごはんを食べる部屋(食堂といってよいものか)の、いすの上に置いてあったのだけどそのまま忘れていた。今日は午後5時に職場を出る。そのあと7時半に梅田で打ち合わせ。移動には30分もあればいい。今日は泳ぎに行けないとなると、残りの2時間にやることがないので困る。

移動のときにはなにもしないというのを、ここ数年は守っている。電車の中でなにか聴いたり読んだり書いたりするとものすごく疲れるので、かたくなに、なにもしない。歩きながら音楽を聴いたりすることも一切しない。音楽を聴くのも疲れる。なにもそこまでして情報の洪水に身を置かんでも、と思う。

しかし昨日は時間がなく、ついうっかりやってしまった。セブンイレブンで買ったハンバーガーをぼそぼそとかじりながら夜道を歩いてみた。店のお兄ちゃんが電子レンジで温めるときに手を抜きやがってくれちゃったらしく、ぬるい。そしてぱさぱさしていておいしくない。わたしの姿もなんだかものすごくみっともないけれど、それ以上に胃に悪そうなのが気になる。で、駅でハンバーガーの入っていた袋を捨てて、甘ったるいコーンスープの缶を買って電車の中ですすった。いつものように吊り広告を見上げると雑誌の広告の見出しに、電車の中で食べる人たち、みたいなことが書いてある。おお。わしのことか。駅で冷たくなった空き缶を捨てる。

持ち歩ける電話を使って待ち合わせの時間を短縮して、歩きながらごはんを食べて。振りかえるに、わたしがそうまでして時間をかき集めているわりに、深夜には時間をwebの情報漬けに費やすのだから泣けてくる。

今日の余った時間は泳ぐのに使われねばならないのに。忘れてしまった。

生き返る。

むむむ。すでに滅んだかに見えたExpressionがバージョンを上げて生き返っていた。ベクタ作画ツールでは、すでにIllustratorが「図」だけでなく「絵」を描くのに十分な機能を持ってしまったので、もはや生き残りの術はない、と思っていた。Illustratorとは違って、遊び心を持った安くて軽いソフトとして続けていけそうなら、バージョン2にアップグレードしてもいいかなあ。

言、選らざる。

ああそうだ。次に日本橋に行ったら、まともなかな漢字変換ツールと、ディスク周りのユーティリティを買ってこないと。長らく忘れっぱなしになっていた。

18 jan(thu)

ちゃうちゃう。

「ちゃうんちゃうん」を日本語に訳すと「じゃないじゃない」になる。あるいは「ではないではない」になる。

いまごろ。

「おジャ魔女どれみ♯」の設定資料集がアニメイトで売られているという話を耳にする。前シリーズのものは買い逃しているので、今回は急いで買いに行かねば。いくらなんでも仕事が終ったあとでは店が開いてないわなあ。夜の9時まで開いているソフマップは便利なものだなあ。

桃。

1月31日は「笑わないエリカ」か。その日は定時退社日か。買いに行けるか。ああああ。ピンク髪なんだから仕方ないじゃないかー。

幼児体型でピンク髪な子を見逃す手があるだろうか。いやない。おんなじところから出ている「眠れる森のお姫さま」はピンク髪の魔術師の娘がいるのだけど、総じて登場人物があんまりちっさくない。「エリカ」の方がちっさい子がいるのでこっちを買うかなと。おっ母さん、東京は怖いところです。

白い。

会社の食堂の売店で、ブルボンの「ホワイトロリータ」を久しぶりに見た。「クリーム感アップ」と書いてある。クリーム感、か。表面の薄い膜のことを指しているのだろうけども、この膜はいわばホワイトロリータの白い肌である。てなことを考えていると、なんだかいけない謳い文句のような気がしてきた。

古典。

どういうわけだか「源氏占い」で惟光だと言われてしまった。源氏物語にいままでただの一度も興味を持ったことがないので、なんのことだかさっぱり分からない。そこで源氏物語の人物のことを調べてみた。これがまた資料が出るわ出るわ。さすが大ベストセラー。惟光は光る君の従者だと分かった。浮気っぽい主人にツッコミを入れる役なんだろう、たぶん。

若者向け小説。

「源氏物語」を調べていたはずが、いつの間にか「東海道中膝栗毛」に興味が移ってしまった。読んだ事はただの一度もないのだけど、弥次さんと北さんのどっちがボケでどっちがツッコミなのかが気になった。調べようとしたのだけど、そういう視点で書かれた文献は見つからない。ところで、著者の十返舎一九はなんだかすごい人物らしい。

また、家財道具を質にいれては飲んでしまうので、家の中には何一つなくなってしまったときのこと。殺風景な家の壁に紙を張り、タンスや床の間、違い棚、掛け軸置き物などを描いて、正月の鏡もちまで絵にかいた餅、まるで芝居のような光景の中に平然と居たという、滑稽を地でいくような愛すべき一面も見られます。 一九のこのような奇行は、師と尊敬した太田蜀山人の影響ともいわれます。

おお。これは上方落語の「書割盗人」の主人公そのものではないか。主人公はたいへん貧しいため、画師を呼んで部屋の壁に豪華な家具を描かせて家具があるつもり、豊かなつもりになって暮らす。そこへ入った泥棒が家具を盗もうとするが絵に描いた家具なので壁から離れない。仕方なく盗んだつもりになろうという話。そうかー。壁に家具の絵を描く人は実在したのかー。一九は死んだあと、ずた袋一杯の線香花火と一緒に火葬されたと書いてある。170年前にはいたのか。ギャグを着て生きていた人が。辞世の句も洒落ている。

この世をば
どりゃおいとまにせん香の
煙りと共に灰左様なら

きゃあああ。この人には絶対に勝てない。この力弱さ。この軽さ。もうどうにでもしてえ。

先日の答え。

ここ(トピックス参照)から。

先日の発熱のに続きがあった。2005年には原子3個分の酸化膜厚0.8nm。ははは。もう笑うしかない。発熱もえらいことになり、核反応炉の次はロケットエンジンの噴射口が待っているそうだ。あははは。すべてのデジモンはぼくにかしずくのだあ。あーははははは。

……ごほん。はっきり数字で書かれるとすごいな。核反応炉は1平方センチメートルあたり200W程度と算出するらしい。ロケット噴射口は900Wとする。お見それしやした。どうやって求めるのか想像しがたいけれど。たった1センチ四方で200Wか。地獄の劫火の分割払いだ。

計算負荷に応じて、回路ブロック単位で動作速度を速くしたり遅くしたり、ってのができればそれなりに熱は抑えられるかなあ。でもまあ根本的な解決には、文中にあるように計算の用途をはっきりさせないと。なんでもかんでも高速に計算しようとすると、そりゃあ熱くもなるわな。いやそれ以前に、1秒間に1兆回の計算ができる機械がホンマに必要なのか。2005年になっても依然として個人の使う計算機は白くてでっかい不恰好な箱の形をしていて1日に何回もOSを再起動している、という前提においてならそれはアリだろう。でも。

19 jan(fri)

うらやましい。

かー。洋画のDVDが2,000円か。

世界中で売れる映画はいいわな。どうもDVDの地域コードってやつは、売れるものと売れないものの格差を広げる機構に見える。「おジャ魔女どれみ」をいろんな地域コードのディスクをプレスして、これを世界で売れといったらそりゃあ大変だわな。たくさん売れたものが正しいったってなあ。ハリウッドではそうなのだろうけど、強者の論理で下草を刈ってしまうのはさすがになあ。

でも一番悪いのは、儲けすぎるレコード会社だろう。どれみさんのDVDで6,800円は高い。5,000本しか売れないえろいゲームとは違うのだから、もうちょっとまともな商売をしてくれ。

電器屋だから。

ああ。もう出てしまったか。松下のHDD内蔵TV。いずれは全部の放送局の絵を一日中HDDに蓄積できるようになるんだろう。

あたしはふつーにNTSCがきれいに映るTVが欲しいので、別にハイテク装備は欲しいとは思わないけれど、興味がないのかというとそうではない。TVがわたしの飯の種とありゃあ話は別なんである。PCでも動画の記録再生ぐらいはできる。しかし、あえて電器屋はPCと戦うことにした。もう価格でしか勝負できない枯れた市場にもかかわらず。PCのように1日に何回も再起動しなくてもいい、とか、ファンの音を気にしなくてもいい、とかそんな利点しかなくても、わたしたちにはそれしかできない。電器屋だから。

本当に飯の種になる部分があるとしたら、デジタルデータの著作権保護機能を持った課金のビジネスモデルだとか、スポンサーが用意する宣伝の配信のしかたなのだろうけれども、あたしらは基板を作って売るだけ。電器屋だから。

どうしろと。

「話を聞かない男、地図が読めない女」か。あはははは。ははは。どうしろと。

20 jan(sat)

値下げやも。

あや。「おジャ魔女どれみ♯」のDVDは値段が下がってるのか。4,500円。もし収録話数が少なくなってるんだったらやーね。場所を取るし。そうでなければ絶賛。

すり切れ。

うむむむ。昼まで寝てしまった。冬休み明けから忙しかったとはいえ。やっとVerilogコードのデバッグに慣れてきたわい。やっと。

23時とか日付の変わるころだとかに帰宅がしばらく続いているけれど、がっこにいたころならこれぐらいのことでは疲れなかった。はずなのに。

本棚。

天井裏から引っ張り出してきたダンボール箱がそろそろ部屋ででかい顔をしてきた。この箱を亡きものとするために、薄くて高い本を本棚に入れていくことにした。これは結構勇気のいる決断だった。なんせ量がすごいのと、いままで箱に詰めて隠していたものを空気にさらすということにためらっていた。

ジャンルごとに仕分けして、さらにサークル名であいうえお順に並べる。サークル名の並びかえが結構な作業量だった。どれみさんの本が100冊以上あるので困る。サークル名を調べるために本をめくる手間と、本を本棚のどこに挿入するかという手間が発生する。前者は冊数の1乗に比例し、後者はバブルソートの場合冊数の2乗に比例する。冊数が100ともなると、後者の2乗に比例する手間が全体の作業量において支配的となる、かもしれない。

よってこの部分を高速化しないと恐ろしいほどの時間がかかる、かもしれない。本を数個のかたまりに分けて、それぞれの中であいうえお順に並びかえる。で、かたまりの一つを本棚に入れる。次のかたまりの中から順に本を取り出して本棚に挿入していく。こうすると本棚の中での検索が一方向だけですむ。

……というマージソートっぽいアルゴリズムを採用したけれども、手作業でやると果てしなくバブルソートに近い。広い場所が使えるなら、まずあ行からわ行までのかたまりを作って、それからそれぞれのかたまりの中で並びかえをしたかった。おそらくこれが最速。

1999年から2000年までの本を詰めたところで今日は終了。薄くて高い本はやたらと重い。B5版が多いのと、やたらといい紙を使っているのとで重くなる。本棚の一列全部に薄くて高い本を入れたら棚板がひん曲がりそうなので、詰めかたに制限が出てくる。こうなると、もっと丈夫な本棚が欲しくなる。そして、いずれは丈夫な床が欲しくなる。

お買いもの。

ソフマップで林檎さん用ソフトを2本購入。ファイルのバックアップツール「Restrospect Backup」(うろ覚え)とかな漢字変換プログラムの「WXG」の2本。Norton Utilitiesも気になったけれど、また今度。切実に欲しくなったときに。

ディスクプラザアニメ館が夜の8時過ぎに行っても開いていた。収穫はなし。「おジャ魔女どれみ♯」のDVDは5話収録で4,500円だった。前シリーズが同じ収録話数で5,800円だったのに比べると大きな一歩である。いいぞいいぞ。もう一歩踏みこんで3,800円ぐらいにならんものか。このあたりまで下げないとDVDそのものの普及を邪魔するように思う。

(訂正1/28)「おジャ魔女どれみ」のDVDは5,800円ではなく6,800円だった。高っ。「おジャ魔女どれみ♯」が4,500円になったのはすんごく大きな一歩ということになる。なれば「おジャ魔女どれみ」のほうもこれから発売するものはあわせて安い値段にするべきだ。

21 jan(sun)

大間違いよ。

子供だなんてー、思ったら、大間違いよー、お・ん・な・の子。

「魔女っ子メグちゃん」の主題歌をぼへーっとつぶやいていたら、その横から、

大間違いよー、こ・う・む・いん。

と言われた。なんという脈絡のなさ。この人にはかなわないと思った。

ご陽気。

帰りの電車の中でものすごく陽気なギャル3人組に出くわした。酒を飲んでいるのか覚醒剤が回っているのかは知らないけれど、へろへろになっていて実にご陽気である。いつもぎゃははと笑っている。「この電車の車掌さんへたくそやわー。もっとていねいに運転せんとあかんわー」などと言っている。それを言うなら運転手やがな。おおむね支離滅裂な叫びが十分ほど続く。駅で降りるときに誰かが「降りたところにホームがなかったらどないしよー」と言っていた。この娘はすごく大事なことを言ったと思う。

二十数年間。

眠いのに。疲れているのに。またうっかり深夜にやっている「NHKアーカイブス」を見てしまった。わたしが見るときには決まって東京を取り上げている。1970年代に放送された「NHK特集」が2本。東京のゴミ焼却場建設をめぐる争いと、おびただしい人口を飲みこむ都市再開発をそれぞれ取りげたものだった。色付き。

ゴミ問題にせよ、都市の開発にともなう地価の上昇だのなんだのの問題にせよ、起こっていることは二十数年経ったいまもたいして変わっていない。なのに、ものすごくいまと雰囲気が違う。カメラの使い方が今と違う、だとかいまよりも長い時間のショットを使う傾向にある、だとか、手持ちのカメラの絵がやたらとぶれる、だとか技術的な点にも違いはあるのだけど、それ以上に空気が違う。

道行く人の意識がとても高く感じられる。いま道行く人にカメラとマイクを向けてもああはいくまい。あと、二十数年前の人たちはだらしない言葉づかいをしない。

で、どういうわけだかものすごくなつかしい感じがする。幼いころ、いまよりも貧しくて、なんだか知らないけれど緊張感があった、当時のわたしの周りの空気とすごく近いような気がする。いま新世界あたりのきったない通りを歩いていて感じるなつかしさとも近いように思う。

甘い。

深夜、なかなか寝つけずにいた。そこへ、自分のプリンタが壊れたといって弟がわたしのレーザープリンタを使いにくる。印刷を甘く見すぎである。プリンタの調子が悪いのは前から分かっていたらしい。なのに深夜に作業を始めるとは、まだまだぜんぜんさっぱり甘い。

22 jan(mon)

部分平面。

薄くて高い本を本棚に入れてみたはいいけれど、本が総じて薄いので背表紙の情報がとても少ない。題名が書かれていることはほとんどない。そんなわけで検索性がとても悪い。これは困った。

もう一つ。薄くて高い本は、本棚に占める幅の割に重いので、上のほうの棚にはあまりたくさん入れるのは危険である。すると、丈夫な一番下の棚に集まってくる。これまた検索性を悪くする。もっといい材料を使った丈夫な棚を買えばよかったと後悔。そんなわけで、CD用の棚を買う予定を変更して、CD棚兼本棚として丈夫な棚を探すことにする。本を入れるところにCDを入れるのはとても無駄なのだが、目をつぶることにする。

そういうわけで、次に日曜日はもう一度家具を見にいこう。

丸さ。

睡眠時間を削る要因がもう一つ。土曜に買ってきた「おジャ魔女どれみ♯設定資料集」を寝る前につい読んでしまう。絵しか描かれていないのだけれど、観るというよりも読んでいるというのに近い。

なんでこんな線が引けるんだ。馬越さんは。小さな登場人物たちの丸さはあらためて見るとものすごい。なにもここまで丸くせんでも。クラスの人たちだとか、問屋魔女のデラだとかが載っていない。マジョリカもララもヘヘも。前シリーズの設定資料集には載っていたのだろうか。かえすがえすも買わなかったことが悔やまれる。

早く。

早く帰って林檎さんのツールのインストールがしたい。新しいかな漢をすぐにでも使いたい。

迷わない恐くない。

久しぶりに飛行機に乗ってみたいのと東京モノレールに乗ってみたいのとで、ぷにケット3の日はJAL 102 [0855-1000]にするかなと。午前7時に家を出て、浜松町に11時前に着く予定。あとは、本当に会場まで徒歩五分でたどり着けるかどうか。

Lycosと東京産業貿易会館のwebから地図を用意して経路を検討。さらにケットコムの小さな地図によると、山手線の浜松町で降りる場合は北口から降りるようにというありがたい指示が。前回は東芝の方に行ってしまったことから想像するに、おそらく南口から出てしまったのだろう。

深夜の散歩。

そんなわけで、深夜にえんやこらとバックアップ用ツールとかな漢をインストール。かな漢はさすがに「ことえり」よりは賢い。固有名詞の辞書を作っていないのでまだ不便だけれども。そしてバックアップもとってみた。圧縮しながらでっかいバックアップファイルを作る。700MBほど。毎分70MBの速度だった。けっこう時間がかかる。速度によっては、圧縮しないで単純なコピーを取ったほうがいいかもしれないがまだ試していない。

23 jan(tue)

生かされている。

設問の中に「私の外部に別の自分の姿を感じることがある」とか「私は生きているのではなく、何者かによってに生かされていると感じることがある」のようなものすごい問題を見つけるたびに、ネタが増えたといって大喜びするような学生だった。わたしは。

10x。

PowerPC G4*2/450上のiTunesで「10x」と聞くと、なんだかすごく欲しくなるじゃないか。うううう。まるち〜。60分の音が6分で圧縮できるとなると、やってみようかと思うもんなあ。

これだけの情報から、乱暴にもG3とG4の性能を比較してみる。うちのPowerPC G3/350でだいたい3xとか3.3xぐらいなので、マルチプロセサで10xをたたき出すどどさんの計算機はうちの3倍の速さで処理できる。

クロック周波数あたりに換算すると、2.33倍の処理能力となる。で、これを2個のプロセサで割ってみる。CPUの数に対して全体の性能がきれいに比例する場合を考えると、単純に2で割って1.17倍になる。CPUどうしであまりきれいに連携してくれなくて、CPUの数の1/2乗に比例する性能しか出ない場合では2の1/2乗で割って1.65倍。この1.17とか1.65というのがG4のベクトル演算機の効果ということになる。こうして見ると、サブバンド符号化の計算ではベクトル演算機の効果はたいしたことはないっぽい。

伏せ字。

あいこまつりの出展者一覧はまだ見られず。「○○○○○○ー」さんってのは、ぶるまほげろー氏じゃないかなー。「○野○○○」さんってすごくたくさんいるような気がする。

深夜の。

昨夜はかな漢のカスタマイズ。午前2時就寝。

こっそり。

明日の勉強会用にMatlabで画像の周波数分析をするプログラムをこっそりと作る。実験は明日でいいや。

続き。

圧縮しないで単純に複製を作る場合の速度は毎分390MBだった。ん。バックアップを自動化するとリムーバブルメディアにしか保存できないのか。ん。なんか変だ。

久しぶりに。

久しぶりにiTunesで音を出してみる。認めたくないことだけれども、ほんっとうにわたしの生活は計算機中心になってしまった。昼間は計算機が飯の種で、夜には計算機で消費している。これを思い出したくなかった。

復習。

お、重い。わたしにはCDの音のMP3符号化は緊急の仕事ではないので、ここまでCPUパワーをしぼり取られるとかえって効率が悪い。同時に再生もしているのがよくないのだろうか、と思って再生を止めてみたらいくぶん軽くなった。また再生。

今度はうさぎしゃんミュージカルのCDをえんやこらと。去年の8月に会場で買った「トランシルバニアの森」のCD。こうやって曲だけ聴いても、へんな舞台だと思う。詩も音も相変わらずえろえろしい。いいのかこれで。この舞台を3歳かそこらの子が母と観に行くってのもすごい話だ。

ここまでキャラが立っていると、かえって哀れというか悲しいというか。うさぎちゃんとたくさんいる友達がえらく目立つので、悪者の黒い魅力が生きてこないんだなあ。かといって、うさぎちゃんたちになり代わって、作られた少女の像を演じねばならないちびうさが活きているでもなし。トラック9の「夢見る森の夢の夢」が滅茶苦茶浮いている。いい感じにあやうい少女の姿を作ったのに。

最後の最後。悪者が倒されるところ。トラック18「FIRE」の歌詞が手のひらを返すように残酷になるのもすごいな。哀れ、悪者。わたしはセーラームーンのこういうところは好きになれない。

命の神秘忘れたものは
あわれなただの人形
吠えても空しいだけ

そして、とどめ。

命の領域侵したものは
ひたすら滅びるだけ
その時が来た消えろ

本当は、すごく好きなのに。

24 jan(wed)

発作。

なんか、とても。休みなく動いていると破滅的なことがしたくなる。「なかよし」全ページ読破とか。力士になるとか。腕立て伏せとか。階段の踊り場でフラメンコとか。

カレー。

昼は会社でカレー。夜も京橋の「印度屋」でカレー。ステーキカレー780円。焼いた肉が載っている。

けっこう辛いカレーで満足。この店は当たりだ。食べはじめてから気付いたのだけど、辛さが選べたらしい。ただでさえ辛いのだけど、その上に「スペシャル」「ダイナマイト」「エキストラダイナマイト」が選べるとのこと。

不意に、わたしの2人あとに入ってきたおっちゃんが「ダイナマイトっ」と口走ったので耳を疑った。うむむむむ。「ダイナマイト」を食べるために、また行きたくなるじゃないか。京橋はアニメイトに行くぐらいしか用事がないので、次に行く日はいつになるやら。

25 jan(thu)

40秒で仕度しな。

ああ行ったさ。行ったともさ。昨日は会社を出てから時間が余ったので、ふらふらっと京橋のアニメイトに寄ったんだった。結局、荷物を手に持って歩くのがいやで目をつけていた本は買わなかった。店を出るときにタカラの「人生ゲーム」を見てしまった。なんとなく箱の表面の緑色っぽい領域が気になってよく見てみると、それはでじこの絵だった。す、すごいや。「でじこの人生ゲーム」は本当にあったんだっ。

間違い。

そうかー。妄想は大勢で、かつ勝手に行われているのか。あんまりよその日記を読まないので知らなかった。で、なにか自分の妄想を記録しておこうかと思ったけど、思い出そうとしてもきれいに構成された妄想が出てこないので困った。

正直に書くのはさすがにためらわれる。脚色を加えて、どれみさんがステーキを食べないと生きていけない身体になって、マジョハート先生がどれみさんの脳の前頭葉にある「ステーキ中枢」を除去するロボトミー手術を行う、という筋書きで台詞を並べ始めて、そもそも趣旨を勘違いしていることに気がついて、やめた。

ファウンドリに出せない事情。

例によってMotorolaのPowerPC G4の製造が滞っているらしい。青と白の林檎さんを買ってもう1年半経った。購入後2年をめどに、CPUでいいのがあったら替えたい。MP3のエンコードのためにってのがアレだけど。しかしG4の733MHz版が3月ぐらいまで出ないっぽいという話ので、かなり不安になってきた。G4がだめなら、IBMのG3の高速版が1GHzぐらいにならんものか。

月例経済報告。

残業代37,984円。アレしてナニして158,008円。

「給与所得の源泉徴収票」をもらう。支払金額4,276,040円と書いてある。こんなにもらっていたのか。税金と保険料を引かれる前はこんなにあるのか。本当にあるのか。

26 jan(fri)

中毒。

昨日の夜、iTunesの日本語版が出たので落っことして使ってみる。これで心おきなく日本語が使えるぞと。で、なんだかよく分からないままに曲のリストが行方不明になっていてせっかく整理された曲たちがだばだば一列にしか出てこなくなった。なんだかよく分からないのでまたえんやこらとMP3でエンコードしなおす。またデジモン02とうさぎしゃんミュージカルをえんえん聴きつづける。家に帰ってきたときには眠くてしょうがなかったのに、不思議なことに眠くなくなってくる。午前3時ごろ寝る。

素直じゃない。

ねっむー。なんで素直に早く寝られないのか。帰って寝るだけという生活はなかなか耐えがたいからだ。かといって生産に寄与することをするでもなし。この休みのない生活も土曜で終わる。

7万円。

そういや、一昨日アニメイトに行ったらデジモン02のDVDがあったんだった。4話入りで5,800円。1年分が12枚に収まっていると仮定して69,600円。高っ。さようならテイルモン。さようならデジモンカイザー。再生装置は20,000円で買えるのに。安っ。

7万円ってアナタ。クレヨン王国になら7万円ぐらい出してもいいけど、わたしのデジモンへの愛情はまだそこまで育ってないのでなあ。大輔と賢ちゃんのひみつ映像特典でも付いていたら買わんこともない。

あったかい。

ねっむー。なんだか心臓の鼓動が速くなってきた。身体がほかほかする。

ごちゃごちゃ。

ということはアレだ。棚を買うときには今後数年を見越してDVDを入れる空間も計算に入れねばならんのか。あと、でっかくて重いLDとアナログと。うむむむ。CDのところはだいたい150mm間隔で、DVDのところは210mm間隔で、LDのところは360mm間隔ぐらいにすればいいんかのう。本棚は強度を保つために棚板の動きに制限があったりするので、あまり都合よく配置できるとは限らない。

これで、もうちょっと部屋が広くて、せめて6疊間だったら本棚をもっと贅沢に使えたのだと思う。しかし、だ。もし、わたしの部屋がもっと広くて12疊ぐらいあったらどうだろう。本屋さんや図書館のごとく、等間隔に本棚を並べる。長年にわたって遠慮なく買い集められた本を探して、本棚の間の通路を歩くのだろう。で、夜になると本棚に沿って布団を敷いて寝る。これはかなり変だ。

27 jan(sat)

そのころあずまさんは。

難波の淳久堂書店のエレベーターを上がっていくと、3階ででっかい看板を見た。ケイン・コスギの握手会があるらしい。あとで人から聞いた話では、行ったときにはもう手遅れで、ケインに近づくことすら、いや、姿を見ることすら許されなかったらしい。のぞこうとして警備の人に止められたらしい。うーん。人気者。わたしもそのそばにはいたのだけど、さすがに写真集を買いに行く気はしなかった。

おしごと。

終了。睡眠万歳。翌午前1時帰宅。

ぷに。

ぽんさんからぷにケット3のカタログが届いていたので、しばらく眺める。はー。しやわせ。本を読んでいるときよりもカタログを見ているときの方がずっと楽しい。

28 jan(sun)

行列。

「ぷにケット3」のカタログをながめる。どうも午前11時の開場の前から行列ができるらしいではないか。前回のカタログにも書いてあったけど、どうも誇張ではなく本当らしい。開場は11時です。あんまり早く来ても寒いだけです。9時半ぐらいが目安です、ってなことが書いてある。……なんの目安だろう。

うむむむ。早く行って行列を作っておかないと、あんな本やこんな本が買えないのだろうか。うーん。そういや、前に遅刻して行ったときは、売り切れのものがあったなあ。

お買いもの。

休み。すっかり休み。本当の休み。

昼ごろから出かける。駅のそばの自転車置き場にバイクを止めているのだけど、金曜から帰りが遅すぎて出せなくなったまま放置されている。父上の車で送ってもらって取りに行く。

そのあと家具を見に行く。CD棚兼本棚を探す。巻尺を持って家具屋さんをうろうろ。あんまりCDを入れるにはぴったりというわけじゃないけど、丈夫なものを一つ選んだ。丈夫だが値段が高く4万円ぐらいした。高っ。土曜日に届く予定。これで4畳半の壁の一面が本棚で埋めつくされることになる。

下のほうに360mmぐらいの空間があるのでここにLDとアナログディスクとB4のでっかい本を入れるとしよう。棚は50mm刻みでしか動かせない。こんどの棚は材料がいいおかげ棚の板が薄い。CDを入れるところは板の厚みも含めて150mmもあればいいだろう。DVDを入れる予定のところには200mmの高さを与える予定だけれども、ぎりぎり入らないかも。

さらに京橋へ向かう。先日の「印度屋」でさらなる辛さを目指して「スペシャル」級を食べる。かなり辛い。「CoCo壱番屋」の基準における「4辛」と同程度。店を出た後もしばらく胃がほかほかした。次に来たときには「ダイナマイト」級をいただく予定。そのあとアニメイトで本を買う。

そして難波へ向かう。ソフマップには「笑わないエリカ」はさすがにまだ入っていなかった。ついでにDVDのでっかいケースの高さを巻尺で測る。180mm。紙のでっかい箱に入っているものだと190mmぐらいあった。棚には入りそう。

中村横田。

衝動的に劇場版「ときめきメモリアル」のことをいまさら調べていた。とくに、その主題歌がとんでもなく下手らしいので、CDを探すための手がかりとして誰の曲なのかを調べたかった。

手がかりはまったく見つからなかったが、いまとなってはコーエーの歴史からは亡きものとなった「団地妻の誘惑」のレビューが出てきた。80年代の匂いがぷんぷん、と書いてあってすごく惹かれる。

その下に書いてある「HARAKIRI」というアホなゲームにまたしびれる。中身よりもむしろ日本通と称する作者の「日本名」に惹かれる。その名も「中村横田」である。ああ。中村横田。しびれた。中村横田。

29 jan(mon)

16進数。

昨日の深夜。いまさらながら。webサーバが訪問者から集めているRefererの情報に埋めこまれた日本語を読めるようにしようと、perlをいじってみる。%xxを文字で書かれた16進数からただの2進数にデコードして記録するように書き換え。したらば。lessが日本語を通さないらしく、やっぱりログの日本語を16進数で読むはめになって困る。jlessはないのかー。

あと、大量のコメントアウトを削除。動かないと思ったら"=~"が"~="になっていたり。この程度の文字列処理のために毎回毎回でっかい言語処理系を動かすのもどうかと思うけど、一日百回ぐらい動くだけだし、まあいいやと。

罠。

ぐは。検索エンジンによって、日本語の文字コードが違うのか。

朝。

今月20日に来月の自転車置場の予約券を取るのをすっかりばっちり忘れていた。困った。来月頭、2/01の午前6時に、キャンセル分を取るために行列しに行く予定。この日は会社を休むことにした。いままでは毎月20日は朝6時過ぎに予約券を取りに行って、その足で朝7時過ぎに出勤していたのだけど、朝っぱらから会社に行くのはできればやりたくない。

昨日飛行機の切符を買いに行くのを忘れていたので、切符はその日に取りに行くことにしよう。とはいえ、朝の6時に店が開いているはずはなく。

30 jan(tue)

回収。

ははは。すげー。「笑わないエリカ」の発売がまた延期。別にゲームが主食というでなし、発売が延びたところであたしゃなんとも思わないけれど、ペンギンワークスの今後が心配になる。一旦販売ルートに流しておきながら、パッケージの不備で回収したらしい。箱にどんな特殊な印刷や加工をしているのか知らないけれど、回収までするってのはどんな事態なんだ。

まず作画の遅れで延期。パッケージの色校をはねて延期。で、今回の延期。もういつでも来やがれ。どんな地雷でも、踏んでやるぜ。

このまま。

日曜に買った「アンジェリークTreasure」をちょっとずつ読み中。いろんな作家の描いた短い漫画たち。ちょっと読んではあまりのこっ恥ずかしさに床の上をごろんごろん。話は短いのだけれど反則技が多い。破滅的に、ただ恥ずかしい。「ファンタジーDX」の増刊に載ったものらしいが、これを商業雑誌に載せるとはすごいな角川書店。

たぶん、脳のごく一部分を強く刺激する成分が入っているのだろう。ぼへーっとしやわせな気分に浸れるのではなくて、純度の高い恥ずかしさ成分が脳にがつんとくる。デジモンの薄くて高い本を読んでいるときと同様で、わたしはこのまま朽ち果てていくのかという気分になる。ああ神さま。わたしを罰してください。ついでに許してください。

日記。

webでおジャ魔女関係の文章をたどっていた。珍しく情報の大海をあてもなくふわふわと。そこでうっかり日記を読んだときに、たまに味わう痛さときたら。

日記は一方通行の読み物だと思っていたところへ、突如問いかけられることがある。読み手に訴えかける文章だったりすると、日記はただのひとりごとではなくなる。すんなりと頭の中に入ってくるのではなくて、自分の意見を求められる。そこまではいい。

そこでもし、賛同しかねるような展開で書いてあったら。たまたまうっかり、解釈がいくつもできるようなあいまいな文章に出くわしてしまったら。訴えかけられた以上わたしもがんばって読もうとするから、なにかわずかにでも鼻につく部分があるととたんに読めなくなってしまう。読み手の存在を意識している文章はそういう意味で、ときに苦手だ。だから最近は「ですます調」で書いてあると、まず身構える。

でもそんなときに、日記ってのはそもそも痛い媒体なんだなあと思うのだった。

31 jan(wed)

1,920。

会社の計算機の画面を1,920x1,440 pixelにしてみた。19インチではものすごく時が読みにくいしぼやける。このディスプレイで保証されているのは1,600x1,200 pixelまでだからぼけるのは仕方がない。

そこで表示する文字をでっかくしてみた。それでも目が疲れる感じがする。しばらく見てると頭が痛くなってくる。文字を少々でっかくしたところで、文字を構成する線の太さが1 pixelだというのは変わらないから、線が細くなる。しかもその線がぼやけるから目が疲れる、のだと思う。逆に24 pointぐらいのすんげえでっかくて太い文字で表示するという用途では、ぼやけ加減がかえっていい方向に作用して見やすいやも。いや、そもそも視力のあんまりよくない人には文字のでかさだけが問題なのやも。

ビデオカードから煙でも出たらいやなので、結局1,600x1,200 pixelに戻した。1年半前に買った計算機に最初からついてきたビデオカードなのだけど、1,920x1,440 pixelなんていうでっかい画像を出してDACは大丈夫なのか。

せっかくのピンクなのに。

毎日新聞大阪版の投稿欄に載っていた。「送受信だけの携帯電話欲しい」という投稿。

入院中の義母の万一に備えて携帯電話を持つことにした。せっかく買った携帯電話だが機能が多すぎて使いにくいから機能をもっと減らしてほしい、という話。妻に何度教えても電話の送受信の使い方さえ覚えられない。そして、

「せっかくのピンクなのに放り出してしまった」

と続く。へえ、ピンクが好きなんですか。分かります分かりますよ奥さん。せっかくのピンクなのに。そのピンクに見合わない無骨さに幻滅する感覚はようくわかりますよ。ねえ。せっかくのピンクなのに。

お邪魔。

仕事帰りにあさきっちの部屋を訪れる。見逃したおジャ魔女を見せていただこうというあんばい。裏口の前にいた母上に入ってもいいといわれたので勝手にどんどこ入っていく。おじゃましマンモスー。驚いたことにこの日は犬を見なかった。

先々々々々々週のどれみさん。

「ハナちゃんはクラスメイト!?」の巻。

あらすじ。ハナが動き回るようになってからというもの世話が大変で、マジョリカとララは疲れ果ててしまった。今日だけはおジャ魔女たちが学校に連れて行くことになった。それが暁に知られてしまい、FLAT4の面々にさんざん邪魔をされる。

感想。ハナちゃんからおジャ魔女たちの目をそらせるために邪魔をする、ということ以外にFLAT4の活躍の場はないものか。暁くん以外の3人はハナちゃんが学校にいることは知らず、単におジャ魔女たちを追い回しているだけなのだけど、これじゃただ馬鹿なだけじゃないかあ。

小ネタがいくつも仕込んであって、麗香さまが最初は赤ちゃんが来るのを迷惑だといっていたのにいつの間にかなじんでいたり、最後に島倉さんが小さなカメラで全員で一枚の写真を撮ったりするのだけど、全体としてはFLAT4の馬鹿話になっている。浜田さんが6人兄弟が伊達ではないところを見せたり、まりなさんが出ていたり、まりなさんが出ていたり、あと、まりなさんが出ていたりと、久しぶりにクラスの人たちがわんさと出ていたのはそれだけでいい感じになる。

学校に赤ちゃんを連れて行ったときに校長先生を頼る、というのには見覚えがある。おジャ魔女は小学4年生なのであった。

続き。

帰りにたこ焼きをつまむ。梅田のソフマップで100 Base-TXで出入口5個のハブとケーブルと、Norton Utilities林檎さん用を買う。

あさき語録。「最近日記ほったらかしなんで忘れてたんですけど」と前置きして。「ロイヤルパトレーヌの次は、デリシャスマドレーヌですかっ」……お菓子屋さんだからってお菓子を投げつけるのはナニかと、その。


あずまにおっしゃりたいことがありましたら お手紙ください

新しい日記
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