『えいが道』のまんが描き担当「尻塚・D・喜殿」こと「でんでん」と、
原作担当「尻塚・A・喜殿」こと「あんのよしたか」の
それぞれによる2003年の映画ベスト5です。
あくまでも単なる趣味と偏見に基づくランキングですので御了承下さい。(後になって意見が変わる可能性も十分あります(笑))
なお、正月映画等も関係なく、『私達が2003年に劇場で見た映画』の中から選んでいます。
・・・いつもは2人のベストはバラバラなのですが、今回は意外な共通作がありますな。
1位『藍色夏恋』
青春です。あの思うようにならない若さが実にいい。
少年と少女の夏を瑞々しく描いた台湾映画です。
たわいもない日々の一瞬一瞬に価値があると感じさせてくれる映画でした。
夜の学校や自転車など、とても「美しい」映画でもありました。
2位『KILL BILL vol.1』
血みどろ復讐チャンバラ金髪ヤクザ対決映画。
真剣に造られた超大馬鹿映画。もうサイコー(笑)
馬鹿はやはり大真面目に突き詰めてこそ面白いのだなあと再認識でした。
好みは大割れのようですが(笑)。とりあえず血が駄目な人には薦められません。
“ガンダムハンマー”に光を当てた点も注目です(違)
3位『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
年若い天才詐欺師と捜査官の追いつ追われつを描いた映画。
ひょっとしたらスピルバーグ作品の中でかなり上位で好きかも知れません。
犯罪物でありながら、どこか憎めない人のよい牧歌的な作品の空気が好きです。
1960年代という時代背景も大きいのでしょうが。ちなみに実話が元になっています。
4位『スパイダーパニック!』
よりによってこれがベスト5内ですかい>自分(^^;
化学物質で人間以上の大きさに巨大化したクモが人を襲うパニック作品です。
これが、おさえるべきツボをきっちりおさえた由緒正しいB級馬鹿映画で、実に“イイ”仕事ぶりであります(笑)。
製作やプロデューサーは悪名高いあの「GODZILLA(アメリカゴジラ)」を作った人たちですが、これは当たりでした。
清々しい気分にすらなれました(なんか間違ってます)
5位『シティ・オブ・ゴッド』
とにかくこの年一番圧倒された映画。
ブラジルのスラム街での抗争の歴史を時代毎に追いながら構成した作品です。
込み入ったあらすじを流暢に語るモノローグの巧みさが見事です。
とてもエンターテインメントに仕上がっていながら、実に恐い話でもあります。
特に「子供」が恐い。
これも人が死にまくる映画で、血が駄目という人には薦められません。
次点
『東京ゴッドファーザーズ』『猟奇的な彼女』『戦場のピアニスト』
1位『藍色夏恋』
見た後の印象が気持ちよかった。
痛く感じるシーンでも気持ちいい。
台湾は僕にとって、夜散歩して気持ちいい街ベスト3に入ってるんですけど、
あの気持ちいい気分がそのまま映画になったような感じで。
2位『恋は邪魔者』
よく考えるとバカ映画のような気がするんですけど、そのバカな部分を見事に逆手に取った、実は頭のいい映画のような気がします。
あの雰囲気に完全に油断して見てたので、後半の逆転劇にはやられました。
正直、ビックリしましたよ(笑)
あと告白しときましょう。
あのヒロインはかなり好きなタイプです(笑)
3位『暗い日曜日』
本来は2002年公開の映画なんだろうけど、僕が見たのは今年になってからなので。
途中の展開も楽しいけど、あのさりげなくカッコいいラストと、
とんでもなくカッコいいエンドロールの「暗い日曜日」の編曲にやられました。
思わず音楽教室の先生にあの編曲をサックスで吹けるように譜面に直してもらおうかと思いましたもん。
4位『THE EYE』
今年一番見てて怖かった映画。
なんせ雨の日曜日に四人しかいないレイトショーで見たんですぜ。
満員の映画館で見た人達がうらやましかった(笑)
あのクライマックスはやり過ぎという意見もあるようですが、
観客を楽しませるためならなんでもやるという姿勢がまた僕の好みで(笑)
5位『ジョゼと虎と魚たち』
ヒロインの恋愛に対する心意気がいいです。
晴れた冬の日の乾いた画面も好きです。
僕はこういうスタイルの恋愛映画にしみじみ弱い(笑)
次点『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』
テレビの頃から好きだったんですよ(笑)
初日に行ったら、劇場にファンしかいなくてねー。
客席が異常に盛り上がって、なんかライブに行ってるみたいな気分で映画見てました。
しみじみ楽しい時間だったな、あれは。