ハヌカ〜神殿奉献記念祭

1.マカバイのユダ

 12月の下旬に、イスラエルでは「ハヌカ」と呼ばれる祭りがあります。紀元前200年頃イスラエルはシリアに支配されていました。アンチオコス・エピファネス王はユダヤ人を迫害し、エルサレムの神殿を辱めることにいたりました。ユダヤ人にとって汚れた動物である豚を捧げ、その血を注いで礼拝に用いられた聖なる道具も汚してしまったのです。その時勇気のある祭司マタティアとその五人の息子たちが反乱を起こしました。万軍の主を信じて息子マカバイのユダを先頭に、ユダヤ人の小さな軍はシリアの大軍に打ち勝ちました。紀元前一六四年に神殿が清められました。

 この神殿奉献記念祭にイエス様も出席されたことは、ヨハネによる福音書10章に記録されています。

2.イエヒアム・キブツ村の子供たちが作ったローソク台

 神殿が清められた時、七本の燭台に灯す清い油が一日分しか見つかりませんでしたが、それは八日間の祭りの間に足りたと伝えられます。この奇跡を記念とし、ユダヤ人は八日間もハヌカを祝います。八本のローソクを立て、毎日一本ずつ灯します。九本目の一本は夜も昼も灯します。

3.ハヌカのご馳走、スフガニア・ドーナツ

 ハヌカのご馳走は油で揚げたドーナツ、スフガニアです。神殿に起った奇跡を感謝してこの習慣ができたそうです。また、マカバイ軍がシリアと戦ったとき、女性が後ろについて、軍人のために揚げパンを作ったという伝説もあります!

 ハヌカは、ユダヤ人の陰暦のために動きますが、クリスマスとほぼ同じ時期にあたります。私たちは主イエスのご降誕を祝う時、イスラエル人を覚えて平和を祈りましょう。

 また、ハヌカのスフガニアはクリスマスのご馳走にもぴったりです。下記のレシピお試しください!(V.ソベリ)


スフガニア・ハヌカ祭の揚げパン

ドライ・イースト  大さじ2
ケーキ用マーガリン 150K
牛乳(人肌温度)  五○○M
卵         4個
砂糖        100M
塩         小さじ1
レモン汁      大さじ2
小麦粉(強力)   8カップ

@小麦粉以外の材料を大きなボールによく混ぜて、最後に粉を入れてよくこねる
A@を少なくても四時間冷蔵庫に寝かせる
B生地をまな板にのせ、めんぼうで一B位の厚さに伸ばし、
 ガラスのコップ等で丸いパンに切り取る
CBを三十分ほど温かい所で膨らませてから、油で揚げる
D粉砂糖をまぶして温かい内にいただく

クリスマスおめでとう


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