聖書の動物たち

  イスラエルの南部、死海から紅海に向う道をドライブすると、ヨトバタという、なかなか響きのよい地名が標識に見えます。聖書の地名としてあまり知られてないが、イスラエルの民がエジプトから約束されたカナンに地に旅をした時、ヨトバタにも宿営したことがあります(民数記33:33)。
 現代のヨトバタは、大きな動物園で有名です。聖書に出てくる動物たちが集められている珍しい動物園です。車で一周回るには何時間もかかる、広々とした土地で動物たちが出来るだけ野生の生活をしています。
 聖書の動物たちが私たちに何を語っているか、伺ってみましょう。



                    ヨトバタの鹿
 

 春の日差しがまだ優しい頃です。鹿の群れが安らかに日光を浴びています。ここなら、真夏の暑い日にも、管理人が餌や水をやってくれるのが安心!!詩編の祈りを思い出します。
 「枯れた谷に鹿が水を求めるように神よ、わたしの魂はあなたを求める。」(詩編42:1)



                       狐


 夕暮れが近いので、狐がもう寝床に入ってきました。新約聖書にあるイエス様の言葉を思わせます。
 「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」(ルカ9:58)



                        駝鳥
 
 車を止めると、駝鳥が近寄ってきて、窓ガラスをノックします。あら、聖書には駝鳥も出てきたかなと、ちょっと驚きました。駝鳥が強そうにガラスをノックし続けて、ずっと私を見つめています。何か大事なことを言おうとしているようです。
 家に帰って、聖書の駝鳥を捜しました。ちゃんとありました。ヨブ記の終わりには、神さまの創造のみ業を教えている動物の一つは駝鳥でした。そして、駝鳥が教える大事なことは、救いの時代を感謝し、神様をあがめることでした。
 「野の獣、山犬や駝鳥もわたしをあがめる。
 荒れ野に水を、砂漠に大河を流れさせ、
 わたしの選んだ民に水を飲ませるからだ。」(イザヤ書43:20)
 大事なことを教えて下さる動物たち、ありがとう。(V.ソベリ)


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