山々を仰ぐ

 ゲネサレ湖の南側に「ハマト・ガデル」という温泉があります。谷間の気候が穏やかで、観光客が多い温泉地は、美しい公園に囲まれています。
 背景に見える丘は春になると柔らかい緑に包まれています。神さまが、アダムとエバの住まいとして与えられたエデンの園を思わせる素晴らしい有り様です。
 ハマト・ガデルの温泉地(撮影 V. ソベリ)

  

 死海の辺りにそびえる山々は、恐ろしいほど荒れ果てたようです。しかし、春雨が降ると、石ころ間のあらゆるところで草がはえ、花が咲きます。聖書の世界では、山や荒れ野は、神さまがいないところを象徴する時がありますが、荒れ野にも命があるように、山は神さまが自分自身を啓示される場所であり、祈る場所でもあります。         死海の辺りの山々(撮影 V. ソベリ

 

 

 春一斉に咲く野の花が、夏の暑い風が吹くと全部枯れてしまいます。イエスさまが山に登られ、「野の花がどのように育つか見る」ようにと言われました。
 神さまは、可憐な花にはものすごい生きる力を与えて下さいました。私たちは山々を仰ぎ、その静けさに咲く野の花に倣い、神さまへの信頼と感謝を学びたいものです。 カルメル山の野の花(撮影 V. ソベリ)
                       



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