とこしえに立つもの

ベト・シェアンの遺跡

ガリラヤ湖からおよそ15キロメートルを南の方に行くと、ヨルダン川の西側には「ベト・シェアン」という町の遺跡が見えます。前に「スキトポリス」というギリシア語の名前を持ったこの町は、ギリシア文化の影響を受けた外国人が住んでいる立派な町でした。ヘロデ大王は、自分の立場を強めるためにローマ人をへつらい、ゼウス神の神殿や写真の後ろ側に見えるローマ式の劇場を建てたと言われています。イエスさまがこの地方を歩き回られた頃、この周辺は「デカポリス」領土の一部となって、神様を知らない異邦人の国と見なされていました。

丘の上の住宅の遺跡

丘の上には普通の住宅が発掘されています。一般の人々の家がこんなに小さかったのかと、驚きました。ここに住んでいた人達は貧しかったでしょうか。下に見える豊かな町をどんな思いで見ていたでしょうか。

遺跡の石の間に春のポピーが咲いています。夏の暑い風が吹き出すと、全てが枯れてしまいます。イザヤが歌った詩を思い出します。

「草は枯れ、花はしぼむ。主の風が吹きつけたのだ。この民は草に等しい。草は枯れ、花はしぼむが、わたしたちの神の言葉はとこしえにたつ。」イザヤ40:7−8

<写真・文章 V.ソベリ>


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