カファルナウムの門
イスラエルの北部には、ゲネサレト湖の岸辺より坂を少し上ると、「カファルナウム」(=慰めの村)の遺跡があります。美しいブーゲンビリアに囲まれる門を多くの巡礼者の訪問団がくぐり、イエスさまの足跡をたどっています。
町の遺跡
発掘された家々の跡を初めて見たとき不思議な気がしました。カファルナウムの家がこんなに小さかったでした…。夏の暑い日は、家の中は涼しくてよかったが、冬は石作りの家は寒かったでしょう…。ここはペトロの家、イエスさまが住んでおられた家。
ペトロ家の直ぐそばにユダヤ人の会堂の跡があります。イエスさまの時代の会堂はもっと小さくて素朴なものでした。しかし、この場所で、イエスさまは貧しい人達に神の国の福音を宣べ伝え、病人を癒してくださいました。その時「カファルナウム」の町は本当に文字通り「慰めの村」でした。
イエスさまが歩まれた町村を歩き回るとき、福音書にしるされている出来事が新鮮に目に浮かんできます。ただし、イエスさまが語ってきた福音を聞くためにイスラエルまで渡る必要がありません。イエスさまが示された神の愛が伝えられるところは、どこであっても、わたしたちの真の「慰めの村」なのです。(写真・文責
V. ソベリ)