ガリラヤの春

 私が生まれて初めてイスラエルを訪れたのは春でした。空気が爽やかで、静かな朝ひとりでゲネサレト湖畔を散歩していました。漁師たちの船らしい小さい船がテイベリア町の波止場の中に並べてありました。世界で初めての復活の喜びを思わせるガリラヤの春の朝。

ゲネサレト湖の漁師たちの船

 この湖で、エルサレムの祭りから戻ってきたペトロたちが漁に行き、夜働いてもなにも取れませんでした。それで、湖畔で待っておられる復活の主イエスに出会い、おびただしい量の魚が取れました。それから弟子達は、炭火で焼いた魚とパンをいただき、疲れた体も心も養われました。


ガリラヤの野の花

 湖畔の近くの丘が美しい花衣を装っています。この周辺のどこかの丘に、11人の弟子たちが登り、また主イエスに会い、ひれ伏したという話をマタイが私たちに書き残しました。ここから、弟子たちが全世界に派遣されたのです。弟子たちが、ガリラヤの春に味わった復活の喜びが、全世界に伝わり私たち一人一人に永遠の命の希望を与えるのです。<写真・文責V. ソベリ>


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