聖地イスラエルのイースターは、最も美しい春の季節に当ります。自然の緑と花が、神さまの創造のみ業を語っています。主イエスの復活を喜ぶイースターは、死の中からの命を私たちにも約束します。
「イエスが十字架につけられた所には園があり、そこにはだれもまだ葬られたことのない新しい墓があった」、このようにヨハネがイエスさまの墓を描いています。エルサレムの城壁の近くに「庭の墓」と呼ばれる美しい園があります。庭の片隅には、丸い石が転がしてあります。復活の不思議な出来事を思わせる石です。「週の初めの日、朝早く、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。」
「庭の墓」を訪れる観光者たち
私が始めてエルサレムと「庭の墓」を訪ねたのは、ちょうどイースター頃でした。爽やかな春の朝、墓に差し込む光。このような朝、神さまはイエスさまを墓から復活させられたのです。墓を訪問する観光客が静かに墓をのぞいたり、礼拝したり、讃美歌をうたったりします。一人で静かに聖書を読んでお祈りする人もいます。
空の墓
考古学者によると「庭の墓」は実際にイザヤとかエレミヤの時代からのもので、イエスさまの墓ではないそうです。それにしてもこの墓とまわりの庭はとても美しい静かなところで、イエスさまの復活の不思議を覚えるのに最もふさわしい祈りの場所だと思いました。空の墓は、復活の喜ばしい知らせを伝えています「主イエスはここにおられない、復活されたのです。主イエスは生きておられます。」(文責・写真 V.ソベリ)
表紙に戻る