生きた水

 イスラエルの北部に、雪を冠ったヘルモン山が2000メートルの高さにそびえています。麓のバンヤスの洞穴から水が湧きいで、美しい滝になっています。ここがヨルダン川の源です。

 春、ヘルモン山の雪が溶け、その水が岩の中に染み込んで泉となります。この泉から湧き出るヨルダン川がゲネサレ湖を通って死海に流れて行きます。
バンヤスの滝(撮影 V. ソベリ

 植えたばかりの公園の花壇、どこででも見られる普通の花壇ですが、よく見ると花の間に黒いホースがいっぱい引いてあることに気がつきます。

 このホースは、ヘルモン山の泉から溢れ出た水がゲネサレ湖に注ぎ込み、そこから国中に導かれる大事な水が通る水道のホースです。ホースには小さい穴があいていて、そこから静かにしたたる水が、乾いた地面を潤します。何ヶ月も雨が降らない暑い真夏にも、お花を咲かせてくれる生きた水です。
 

「わたしを信じる者は、その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる」と聖書に書いてあるとおり、主イエスの約束を思わせる風景です。新しい花壇(撮影 V. ソベリ)
               



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