神さまを愛する


メズーザ

イスラエルではどのユダヤ人の家に行っても、それは住宅でも、事務所でも、またはホテルであっても、入り口の右側の柱に必ず小さい飾りのような物があります。この飾りには、「シン」というヘブル語の文字または「シャダイ」という言葉が書いてあります。それは「全能者」である神さまの名前です。この飾りは実際に小さい入れ物です。その中に小さい紙切れ一枚が巻いてあります。


「シェマ・イスラエル、申命記6:4−9」

 この紙切れには、ユダヤ人にとって最も大事な聖句、申命記6:4−9のみ言葉がかいてあります。礼拝やお祈りの時必ず唱えられるみ言葉です。イスラエルのラヂオでもそれは毎朝6時に読まれます。

 「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これを語り聞かせなさい。更に、これをしるしとして自分の手に結び、覚えとして額に付け、あなたの家の戸口の柱にも門にも書き記しなさい。」

 ユダヤ人は、文字通りこの言葉に従っています。主イエスは、これを最も大きな戒めとして挙げておられました。今、キリストご降誕2000を迎える時、私たちもこのみ言葉を人生のテーマに挙げることが出来たらと祈っています。(写真・文責 V. ソベリ)


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