聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.9

  イエス・キリストってどんな方?
(使徒言行録3:11−26)

  「ペトロは、民衆に言った。『イスラエルの人たち、なぜこのことに驚くのですか。また、わたしたちがまるで自分の力や信心によって、この人を歩かせたかのように、なぜわたしたちを見つめるのですか。…イエスによる信仰が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです。』」
 
 ペトロとヨハネが、礼拝に行く途中、神殿の門の前で足の不自由な物乞いに出会い、主イエス・キリストのみ名によってこの人をいやして下さいました。いやされた男が彼らと一緒に歩いていたので、神殿の境内に群がっている人々が驚いていました。その時ペトロは声を張り上げてこの出来事について説明を始めました。
 ペトロたちが読まれる聖書は、私たちが持っている聖書の最初の部分、旧約聖書でした。その中で神さまが備えてくださる救いについて素晴らしい約束がたくさん書いてあります。ペトロは、このような言葉を用いて、主イエスはどんな方であったかと、解き明かしたのです。
 *旧約聖書の初め、創世記に、神様がユダヤ人の先祖アブラハムに与えられた約束があります:『地上のすべての民族は、あなたから生まれる者によって祝福を受ける。』
 *この方は、『主の僕』とも呼ばれます。この僕は、私たちの背きのために打ち砕かれたのですが、それによって私たちに平和が与えられ、病がいやされると。この信仰が預言者イザヤの書に記されています。
 

 このような聖書の約束が、ペトロの心に生きていました。イエス・キリストこそが、約束された救い主であると、ペトロが力強く訴えました。その証が聞いてる人々に伝わり、多くの人が信仰に導かれたのです。
 聖書の約束が今日も生きています。主のご降誕2000年の今も主イエス・キリストは私たちの救い主であります。


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