聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.7

  教会の誕生日
(使徒言行録2:39−42)

  「ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人が仲間に加わった。 彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった。」
 
 「教会の誕生日はいつですか?教会はおいくつ?」と教会の中高生に質問したことがあります。その時、自分の教会の創立や献堂式の日を考えた子供がいれば、分からない顔をする子供もいました。
 

 キリスト教会の歴史は、使徒言行録に記録されている最初の洗礼から始まります。教会が誕生したのは、三千人が洗礼を受けた日でした。それは、およそ1965年前の出来事でした。そうすると、教会はもう2000才に近い老人ですが、力強い若々しい老人です。なぜなら、教会は2000年近くも生き続けてきたのは、人間の知恵によるものではありません。「教会」という表現は原語で「呼び集められた群れ」と言います。聖霊と呼ばれる神様の力によって、人々が呼び集められ、信仰に導かれました。そして教会の交わり、礼拝の中でその信仰が守り続けて来ました。
 

 礼拝について、四つのしるしがあげられています。まず第一に、礼拝の中心は使徒たちの教え、すなわちイエス様から学んできたみ言葉でした。共に礼拝を守る喜びは、日常生活の中の助け合いを生み出しました。また、食卓の交わりは大切にされていました。食事は、パンを裂き、祝福して皆に分け与えることで始まりました。教会での食事は、主イエスの十字架と復活を覚える感謝の一時でした。この食事は今日形が変わり、「聖餐」または「主の晩餐」と呼ばれます。そして教会の”呼吸”は祈りです。祈りを通して教会により豊かな賜物が与えられ、信仰が強められます。
 

 教会は今日まで生き続けてきました。これからも聖霊の力が教会、そして一人一人の信徒を支えてくださることを信じ、ますます強められますよう祈り求めています。


学びの最新ページへ