聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.5

無関心ではいられない
(使徒言行録2:12-37)

 

  「人々は皆、驚いて『いったい、これはどういうことなのか』と互いに言った。しかし…あざける者もいた。すると、ペトロは11人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。…人々はこれを聞いて大いに心を打たれた。」
 

 前回の話の中で、エルサレムで起こった不思議な出来事を紹介しました。イエスさまを救い主として信じる人々が一緒に集まってお祈りしていたところに、突然天から風のような音が聞こえ、燃えている炎のようなものが見えて、神さまの力が彼らを覆いました。その時彼らは、今まで見たことのない勇気をもって、神さまを讃美し、神さまがなさった素晴らしい業について語り始めました。
 

 祭りのため方々からエルサレムに上った人々が、この変わった事件に誘われて、大勢集まってきました。その場でペトロは、使徒たちと共に立ち、説教を始めました。初めてのキリスト教の説教でした!エルサレムで起こった出来事:イエスさまが十字架につけられ、そして復活して天に上げられたことは神さまご自身のご計画でした。このイエスは、世界の救い主、即ちキリストであることを証しするために、神さまは使徒たちに力を与えてくださいました。そして、この主イエス・キリストの御名を呼び求める者が救われると、ペトロが訴えました。
 

 生きた信仰が現れるところでは、相手も無関心ではいられません。ペトロの説教を聴いた人達の反応はさまざまでした。
 驚いた人々がいました。彼らは聖書を良く知っていたはずなのに、まだその内容、神さまの救いとみ恵みを本当には理解出来ませんでした。
 

 あざける人々がいました。「この人たちが酔っぱらっている」と彼らは笑って、神さまのみ業を自分と関係のない他人事にしてしまいました。
 

 心が打たれる人々がいました。ペトロの説教の中で、彼らは神さまの呼び声を聞き、「私たちはどうすれば良いのですか?」と問い始めました。
 

 信仰の道はこの問いから始まります。神さまは、ペトロの口を通して彼らに応え、彼らを信仰に導いて下さいました。そのお応えについて、次回学んでいきたいと思います。



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