初代の信仰に学ぶ |
教会の誕生と呼ばれるペンテコステからもう数年経ちました。教会がすでにエルサレムからユダヤ、サマリアとガリラヤまで広がっていました。エルサレムの母教会とこの新しい信徒たちの群れとの交わりを強めるために、使徒ペトロが各地方を巡り歩き、教会を訪問しました。
エルサレムから地中海の方に40キロメートル位下って行くと、リダの町がありました。現代ロドと呼ばれ、ベン・グリオン国際空港で知られています。ペトロは、歩いて旅をしていましたが、リダの「聖なる者たち」のところへ向かいました。
リダでアイネアという中風の人がペトロに紹介されました。八年間も寝たっきりであったので、人間的に考えてもう回復の希望がなかったわけです。しかしイエス・キリストは希望のないところに希望をもたらす方です。
ルカによる福音書5:25には、主イエスご自身が中風の人をいやしてくださった話があります。「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい」と主が言われると、病人は元気になって自分が寝ていたマットをくるめて担ぎ始めたのです。
ペトロは、この出来事を思い出したでしょうか?主イエスの名前によって中風のアイネアにいやしを約束し、そして「起きなさい。自分で床を整えなさい」と命じたのです!アイネアは、自分で自分のことを出来るほど元気になりました。
私たちは「自分で床を整える」ことを当たり前のように思い、体が動くことはどんなに大きな恵みであるかと、忘れるときがあります。リダの人々がアイネアのいやしを知ったとき「主に立ち帰った」。私たちもアイネアの話を通して、忘れていた感謝を覚えて日常生活に励みたいと思います。