聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.31

 バルナバ、慰めの子
(使徒言行録9:26−30)

「バルナバは、サウロを連れて使徒たちのところへ案内し、サウロが旅の途中で
主に出合い…ダマスコでイエスの名によって大胆に宣教した次第を説明した。」

 

 サウロは、三年間もダマスコで伝道しましたが、熱狂的なユダヤ人に憎まれ、命が狙われたのです。ダマスコの信徒に助けられて町を逃れ、今度エルサレムへ向いました。エルサレムの教会にも、自分がキリストに出会ったことを証しするための旅でした。
 

 ところがエルサレムに着くと、教会の皆がサウロを恐れて中々受け入れてくれませんでした。サウロが信徒たちを迫害した覚えがいまだに消えていなかったからです。
 

 その時バルナバという人が登場してきました。ヨセフという名前でしたが、教会の皆に「バルナバ、慰めの子」と呼ばれました。彼はキプロス島の生まれで、そのせいか視野が広くて、ダマスコの教会の様子も知っていたようです。彼は、サウロの回心の次第を知るとサウロを信頼し、彼のことを教会の指導者たちを始め、信徒一同に紹介して下さいました。このようにしてサウロは受け入れられ、大胆にキリストを証しすることが出来たわけです。
 

 バルナバは、サウロにとって文字通り「慰めの子」でした。そして私たちにも、真の信仰の友の模範を示しているのです。


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