聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.3

新しい神の民
(使徒言行録1:12-26)

 

 イエスさまは、使徒たちの目の前で天に上げられました。使徒たちは、この出来事をまだ充分理解出来ませんでした。それでも尚、彼らは不思議な喜びを覚え、神さまを讃美しながらエルサレムに帰りました。そして日々一緒に集まっているところに、以前イエスさまに従ってきた人たちも次第に集うようになりました。それは単に亡くなった友を偲ぶ集いではなく、彼らは常に感謝し、祈っていました。
 
 イエスさまが選んだ弟子ははじめ12人でしたが、そのうちの一人、イスカリオテのユダはイエスさまを裏切り、自分の罪を嘆き恐れて自害してしまったのです。ペトロは集う人々の真ん中に立ち、ユダの代わりに新しい使徒を選出するという提案をしました。これは、非常に前向きな考えでした。イエスさまは、使徒たちと別れる時、彼らに新しい力を与えると約束されました。この約束を信じて、彼らは今、背いた一人の代りに新しい使徒を選んだのです。

 イスラエルの12部族のように、この神の新しい民にも、12人の指導者が立てられ、彼らは聖書のみ言葉をもって皆を養う任務を担っていたのです。神さまが新しいことをなさる、新しい時代を与えてくださると、彼らは信じ、希望をもってひたすら祈っていました。
 

 2000年を迎えた私たちも、祈りながら新しい世紀に向かっていきたいと思います。


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