聖書の学び-使徒言行録
初代の信仰に学ぶ

No.26

 この道に従う者
(使徒言行録9:1−2)

 「サウロは、大祭司のところへ行き、…手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。」

 エルサレムから散って行った信徒たちの証しによって、ダマスコの大都会にも教会が誕生ました。新約聖書の中で、ここだけ信徒たちを「この道に従う者」と呼ばれます。「道」とはもちろん主イエス・キリストを指し示しています。「わたしは道であり、真理であり、命である。」これはイエス様が残された有名なみ言葉です。(ヨハネ14:6)
 

 日本ではいろいろの道、茶道、花道、柔道等、また神道や仏道もあります。これらがただの趣味ではなく、一生修業して従う道の意味です。「キリストの道」は、イエス・キリストを主と信じ、一生その御心に従い、主イエスのすべての教えを守ることです。
 

 主イエスに従う者に迫害も約束されました。人々がイエス様を憎んだように、その御心に従う弟子も憎まれます。サウロは、エルサレムの信徒を迫害したように、今度ダマスコの信徒たちを
一人残らず捕らえようと企てました。それは、この信仰を全滅するためでした。
 

 主イエスは、ご自分従う者に迫害を予告されましたが、「わたした世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」ことも約束されました。この約束の通り主イエスがダマスコの信徒たちを守ってくださいました。怒りに燃えているサウロの旅を止めて、彼の人生の方向完全に変えてくださったのです。その出来事について次回学んでいきます。


学びの最新ページへ