初代の信仰に学ぶ |
ステファノは、以前仲間であった人々にねたまれ、逮捕されました。最高法院の前で彼は、「ユダヤ人が最も大事にしている神殿の礼拝と神様が与えられた律法を冒涜した」と起訴されました。ステファノの答えは、使徒言行録の中で最も長い説教です。初代教会の信仰を反映する大切な資料です。イスラエルの先祖たちの歴史や旧約聖書の預言を挙げて、ステファノは主イエス・キリストの証しをしました。彼らキリスト者の信仰は、礼拝や律法に敵対する新しい宗教ではなく、イエス・キリストにおいてこそ、神様のすべての約束が実現されたことは、この説教のテーマでした。
最初にステファノは、ユダヤ人の信仰の父と呼ばれるアブラハムについて教えました。
アブラハムは、神さまの御声を聞きました。「あなたは生まれた故郷、父の家を離れてわたしが示す地に行きなさい。…いつかその土地を所有地として与える」と。アブラハムには、子供がいませんでしたけれども、彼はただ神さまの約束を信じて旅立ちました。
アブラハムに子供が与えられました。その子孫は困難や暗黒の時代を迎えるけれども、与えられた土地に戻り、神様を礼拝することも約束されました。
ステファノの教えの中には、神さまが与える土地と、礼拝する場所が一つになっています。イスラエル人に新しい土地が与えられたのは、神さまに賛美し、礼拝するためでした。
ステファノ説教の中で、アブラハムの話はすでにキリストにある新しい救いの時代を指し示しています。キリストを信じる者が罪の暗黒から解放され、新しい感謝の礼拝に招かれています。初代教会のステファノの口から私たちにも伝わった大事な奨励です。
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