えいが道のまんが描き担当「尻塚・D・喜殿」こと「でんでん」と、
えいが道の原作担当「尻塚・A・喜殿」こと「あんのよしたか」の
それぞれによる1999年の映画ベスト5です。
あくまでもそれぞれの単なる趣味と偏見に基づくランキングですので御了承下さい。
なお、正月映画等も関係なく、「私達が今年劇場で見た映画」の中で選んでいます。
(しかし、予想はしたけど見事に2人の趣味が分かれたなあ)
1位「シックスセンス」
死んだ人が見える少年と小児精神科医の話。
ラストまで見て、今年1番「やられた〜」と思った作品。
ホラーチックな宣伝がされてたけど、恐い物嫌いの人に敬遠されて損をしてるんぢゃなかろーか。
実際は「恐い話」なんかではなくて凄くいい話なんだよ〜
2位「ガメラ3 邪神降臨」
平成ガメラ3部作の完結編。
すんません、完全に単なる趣味です。
もっとも平成ガメラ3部作の中でランキングしたら「2→1→3」だけどね。
実際の日本社会に怪獣が現れたら…というシミュレーション的要素溢れるスタンスが好きです。
でも「3」の興業成績が伸び悩んだのはよく理解できる。好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょう。
無いとは思うけど「4」は作らないで欲しいなあ。
3位「ファイトクラブ」
別名「喧嘩倶楽部」
汚くて悪くて、子供には見せない方がよさそーな作品です。
ラストで妙に清々しい気分になってしまったのが不思議だ。
4位「海の上のピアニスト」
船の上で生まれ、生涯船を下りることの無かったピアニストの話。
特に意外な展開もないし、ちょっと食い足りない部分もあるけど
正統的な良作品です。
私は主人公の生き方に賛同は出来ないけれど、否定も出来ないのが悲しい。
5位「ワンダフルライフ」
この世と天国の間にある施設での7日間を描いた、美しい作品です。
この映画で魅力的なのは主人公達だけではなくて、
自らの人生の思い出を語る数多くの「死者」達の存在でした。
次点「ラン・ローラ・ラン」「39 −刑法三九条−」
ワースト大賞「秘密」
ラストで全てがぶち壊し。いい話なのに
映画と原作は別物だから、変えることは別に文句はないけど
あそこまで最悪のオチにしなくてもよかろーに…
ホントは「リング2」の方がつまらなかったのだけど、
こっちの方が見てて腹が立って仕方無かったのでした。(すんません、感情的です)
今年見損ねた映画賞「アイズ・ワイド・シャウト」
1位「喧嘩倶楽部」……もとい「ファイト・クラブ」
快楽としての暴力、不潔にひたる快感、その他もろもろの常識人が否定する
インモラルの魅力を、スピード感あふれる万華鏡(どんな万華鏡だ?)のように
まとめた構成が大好きな映画。とくに前半が好き。俺の趣味心を直撃してるよ。
難を言えば、あまり人が死なないことが不満か(笑)
俺の心の中で「見てる間が今年一番楽しかった賞」を受賞。
2位「8月のクリスマス」
韓国映画。宣伝文句にあるようなベタベタなラブストーリーではありません。
病気(たぶんガン)で死を目前にした写真屋の日常を淡々と静かに描いた映画です。
俺の心の中で「見てて静かに心やすらぎ賞」受賞。
でもエンディングの歌がクサい!クサすぎる!
その常識を超えたクサさにエンディングの途中で、劇場を逃げ出してしまいました。
3位「SF サムライ・フィクション」
ほんとはこれは98年の映画なんだけど、神戸で見れたのは今年なので入れさせて下さい。
阪東妻三郎が出てそうな古きよき時代劇を、見事に今の映像感覚で映画化。
俺の心の中で「キャスティング賞&他人におすすめ賞」をダブル受賞!
4位「学校の怪談4」
元々このシリーズ好きなんですけど、これが一番好きです。
さらにシリーズで一番怖いのもこれ(笑)
でも微笑ましいところもあって、とにかく楽しい映画でした。
俺の心の中で「夏休み賞」受賞。
5位「大阪物語」
邦画。東京人 市川準が撮った「じゃリン子チエ」(笑)
世間の映画的評価は低いけど、この映画の中の大阪の風景はやさしくて、
大好きです。思わずビデオ買っちゃたもんね(笑)
みじめな登場人物への視線もやさしくて(余談ながら、今年ミニシアターで
ヒットした「ヴァッフアロー’66」の登場人物への視線とそっくり)ちょっと切なくなります。
俺の心の中で「個人的ノスタルジー直撃賞」受賞。
ワースト大賞「鉄道員(ぽっぽや)」
近年、まれに見る不幸でみじめでどうしようもない無い話。
みじめでどうしようもない男の人生に、「やさしい奇跡」で止めを刺す恐怖の物語。
心の中で「見てて心寒い大賞」受賞
次点「マトリックス」
中学生が文化祭用に書いた脚本だと言われても信じます(笑)
今年見損ねた映画賞(笑)「黒い家」次点「双生児」